JP2000270962A5 - - Google Patents

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JP2000270962A5
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【書類名】 明細書
【発明の名称】 可撓性を有する座席用基板、およびそれを備える椅子
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プラスチックからなる板状の枠部内に、多数の波形の帯状片を一体的に設け、前記枠部内の一部の領域における帯状片の形状、寸法、および相互間隔のうちの少なくともいずれかを、他の領域におけるものと相違させることにより、前記一部の領域の可撓性を、他の領域の可撓性と異ならせたことを特徴とする可撓性を有する座席用基板。
【請求項2】 互いに近接する帯状片の適宜の山形部同士を、それらと一体をなす連結片をもって連結してなる請求項1記載の可撓性を有する座席用基板。
【請求項3】 互いに近接する帯状片の適宜の山形部同士を、別体をなす連結部材をもって連結してなる請求項1記載の可撓性を有する座席用基板。
【請求項4】 プラスチックにより、枠部と帯状片とを一体成形してなる請求項1〜3のいずれかに記載の可撓性を有する座席用基板。
【請求項5】 プラスチック板をプレス加工して形成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の可撓性を有する座席用基板。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の可撓性を有する座席用基板を備える椅子。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可撓性を有する座席用基板、およびそれを備える椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、椅子の座や背もたれのように、身体全体を支えるためのクッション機構には、大きく分けて3種がある。
第1は、身体の曲線基づく3次元曲面の基板の表面に、発泡ポリウレタンや綿などのクッション材を張ったものである。これによると、基板の形状と身体の曲線が一致したときに最適の座り心地が得られるが、体を動かしたときには違和感を感じることとなる。また、身体の微妙な形状とその変化に対応するのは、クッション材の伸縮性のみであるため、様々の体格の差異に対応するには、適度の硬さで、厚手のクッション材が必要である。もしクッション材が薄すぎては底付きすることがあり、硬すぎては、身体にうまくフィットしない。
【0003】
第2のものは、基板の代わりに、ネットやキャンバスを用いたものである。特に伸縮性のあるネットを用いると、身体の形状にフィットし、身体の動きにも追随して、好適な座り心地が保たれるが、構造上、常にネットやキャンバスを張力を掛けた状態に保持するための材料が必要である。しかし、座の前縁部や背もたれの上端等において、枠材が身体に当たり、不快感を感じることがある。また当らないようにするために、この部分を逃げて作った物では、十分な支持面積を得ることかができない。さらに、もしネットに孔などがあいた場合には、直ちに張り替える必要がある。
【0004】
第3のものは、第1のものと第2のものの中間ともいうべきもので、プラスチック樹脂で作られた基板に開口を設けることにより、基板の強度を落とし、体重がかかったときに基板がたわむのを利用して、クッション性を得ようとするものである。しかしこのような基板では、どの部分をどれ位のクッション性を有するものにするか設定することは困難であり、また開口している部分と開口していない部分の境目たわみは小さく、開口の中心部分のたわみは大きく、その偏りが問題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡単な構造で着席者の身体にフィットすることができ、かつ身体の動きに追随して適切に身体を心地よく支えることができるようにした、椅子の座や背もたれ等可撓性を有する座席用基板、およびそれを備える椅子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は、次の如くである。
(1)プラスチックからなる板状の枠部内に、多数の波形の帯状片を一体的に設け、前記枠部内の一部の領域における帯状片の形状、寸法、および相互間隔のうちの少なくともいずれかを、他の領域におけるものと相違させることにより、前記一部の領域の可撓性を、他の領域の可撓性と異ならせる。
【0007】
(2)上記(1)項において、互いに近接する帯状片の適宜の山形部同士を、それらと一体をなす連結片をもって連結する。
【0008】
(3)上記(1)項において、互いに近接する帯状片の適宜の山形部同士を、別体をなす連結部材をもって連結する。
【0009】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、プラスチックにより、枠部と帯状片とを一体成形する。
【0010】
(5)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、プラスチック板をプレス加工して形成する。
【0011】
(6)椅子において、上記(1)〜(5)項のいずれかの可撓性を有する座席用基板を備えるものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、椅子の背もたれにも座にも適用しうるが、以下、背もたれに適用した場合の実施の形態について述べる。
【0013】
図1は、第1の実施の形態を示す。
背もたれの基板(1)は、角状の枠部(2)の左右側杆(3)(3)にまたがるように、左右方向を向き、かつほぼ一定の間隔をもって上下方向に並ぶ多数の波形の帯状片(4)を設けてなり、プラスチックからなる板状のものである。
【0014】
帯状片(4)の幅、波形、波高、波のピッチ、上下間隔等は、すべて同一とすることもあるが、特に負荷の大きい腰部等においては、他の個所よりも剛性が大となるように、上記諸要件を定めておくのが望ましい。
【0015】
プラスチックを成形してなる一般的な板状の基板は、実質的には可撓性を備えていないが、図1に示す基板(1)によると、板状であるにも拘らず、着席者の負荷がかかると、その部分の帯状片(4)は伸びるため撓み、着席者の身体を快適に支持することができる。
【0016】
この基板(1)は、プラスチックを一体成形するか、またはプラスチック板を打抜き加工して形成しうるから、製造上および価格上有利である。
【0017】
図2は、異なる実施形態を示し、図1で示した基板(1)における可撓性を小として剛性を高めたいと思う領域において、上下に並ぶ帯状片(4)(4)の近接する山形部同士を、それと一体をなす上下方向の連結片(5)をもって連結してある。
【0018】
なお、最上段および最下段の帯状片(4)と、枠部(2)の上部横杆(6)と下部横杆(7)とは、それぞれ、上下方向を向く複数の支持片(8)をもって連結されている。
【0019】
この実施形態によると、連結片(5)の有無により、その個所における帯状片(4)の伸び、ひいては可撓性は相違することとなり、着席者の背面各所を、最も好ましい圧迫状態で支持することができる。
【0020】
すなわち、基板(1)における大きく撓ませたい部分、例えば着席者の腰や肩が当たる部分においては、上下方向の連結片(5)の数を少くし、荷重を強く支持する必要のある部分においては、連結片(5)の数を多くして、身体後面の各所を、最も好ましい状態で支持しうるように、かつ身体後面の全体形状に好適に適合しうるようにすることができる。
【0021】
この基板(1)も、プラスチックを一体成形するか、プラスチック板をプレス加工して、容易かつ安価に形成することができる。
【0022】
図3は、本発明の他の実施形態を示し、図2における上下方向の連結片(5)に代わり、上下に隣接する波形の帯状片(4)(4)における所望の対向する山形部同士を、別体とした連結部材(9)をもって連結し、かつ最上段および最下段の帯状片(4)と枠部(2)の上部横杆(6)と下部横杆(7)とを、それぞれ、上下方向を向く複数の支持部材(10)で連結してある。
【0023】
連結部材(9)を所望の個所へ取付けたり、取外したりすることにより、基板(1)の各所における可撓性を変化させることができる。
【0024】
図4および図5は、連結部材(9)の好ましい例を示す。
図4に示す連結部材(9-1)は、垂直支片(11)の一側上下端に、互いに対向し、かつ帯状片(4)の山形部内へ嵌入係止しうる鈎片(12)(12)を設けたものである。
【0025】
図5に示す連結部材(9-2)は、上下方向の中間部同士を、帯状片(4)の厚さよりもやや広幅の間隔片(13)で連結した、やや可撓性のある2枚の垂直支片(14)(14)の上下端に、帯状片(4)の厚さよりもやや小寸の間隔をもって対向する係止突起(15)(15)を設けたものである。
【0026】
図6および図7は、支持部材(10)の好ましい例を示す。
図6に示す支持部材(10-1)は、垂直支片(16)の一側上端に差込栓(17)を、同じく下端に帯状片(4)の山形部内へ嵌入係止しうる鈎片(18)を設けたものである。
【0027】
鈎片(18)を帯状片(4)の山形部へ係止した後、差込栓(17)を、上部横杆(6)または下部横杆(7)に穿設した支持孔(19)へ嵌合することにより、支持片(10-1)は取付けられる。
【0028】
図7に示す支持部材(10-2)は、上下方向の中間部同士を、帯状片(4)および上部横杆(6)の厚さよりもやや広幅の間隔片(20)をもって連結した、やや可撓性のある2枚の垂直支片(21)(21)の上端を、上部横杆(6)の厚さよりも若干小さな間隔をもって対向する半球状突起(22)(22)を、同じく下端に、帯状片(4)の厚さよりもやや小寸の間隔をもって対向する係止突起(23)(23)を設けたものである。
【0029】
対向する垂直支片(21)(21)を、上部横杆(6)へ下方より(または下部横杆(7)へ上方より)嵌入し、半球状突起(22)(22)を、上部横杆(6)に穿設した支持孔(19)の表裏縁へ係合させることにより、支持部材(10-2)は取付けられる。
【0030】
なお上記各実施の形態において、帯状片(4)を上下方向へ向けて設けることもある。
【0031】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明による効果は次の如くである。
請求項1、および6
本来可撓性のないプラスチック製の基板に可撓性が付与される。
また、簡単な構成で、帯状片と直交する任意の個所における可撓性を、他の個所におけるそれと相違させることができる。
【0032】
請求項2
簡単な構成で、帯状片の方向およびそれと直交する方向の任意の個所における可撓性を、他の個所におけるそれと相違させることができる。
【0033】
請求項3
連結部材の数および取付位置を選定することにより、基板の各所における可撓性を広汎に変化させることができる。
【0034】
請求項4、および5
簡単かつ容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
発明の第1の実施形態を備える椅子の一例を示す後方斜視図である。
【図2】
発明の第2の実施形態を備える椅子の一例を示す後方斜視図である。
【図3】
発明の第3の実施形態を備える椅子の一例を示す後方斜視図である。
【図4】
連結部材の一例を示す斜視図である。
【図5】
連結部材の他例を示す斜視図である。
【図6】
支持部材の一例を示す斜視図である。
【図7】
支持部材の他例を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1)基板
(2)枠部
(3)側杆
(4)帯状片
(5)連結片
(6)上部横杆
(7)下部横杆
(8)支持片
(9)(9-1)(9-2)連結部材
(10)(10-1)(10-2)支持部材
(11)垂直支片
(12)鈎片
(13)間隔片
(14)垂直支片
(15)係止突起
(16)垂直支片
(17)差込栓
(18)鈎片
(19)支持孔
(20)間隔片
(21)垂直支片
(22)半球状突起
(23)係止突起
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