JP2000269675A - 放熱装置およびセット・トップ・ボックス - Google Patents

放熱装置およびセット・トップ・ボックス

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JP2000269675A
JP2000269675A JP11076030A JP7603099A JP2000269675A JP 2000269675 A JP2000269675 A JP 2000269675A JP 11076030 A JP11076030 A JP 11076030A JP 7603099 A JP7603099 A JP 7603099A JP 2000269675 A JP2000269675 A JP 2000269675A
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JP
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heat
top box
thermoelectric element
set top
space
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JP11076030A
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Inventor
Yasuo Tsuchida
康雄 土田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/41Structure of client; Structure of client peripherals

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 セット・トップ・ボックスなどの中に蓄積し
た熱を、任意の指定した場所で放熱させることができる
放熱装置を提供する。 【解決手段】 熱電素子2の吸熱面は、熱伝導シート1
3を介してセット・トップ・ボックス1の裏パネル1a
の表面に接着され、蓋部4は周囲に接着剤を塗布して熱
電素子の発熱面に接着して固定される。熱伝導管6は、
一端の開口部が可動ジョイント5と接続し、放熱板14
を複数取り付けた構造になっている。液体7は蓋部の空
間部、導入部3の中、可動ジョイントの中、および熱伝
導管の中に封入されている。発熱面からの熱は、熱対流
・伏流により導入部、可動ジョイント、熱伝導管と移動
し、熱伝導管の壁および放熱板を通じて、空気の自然対
流により熱が放散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱装置およびセ
ット・トップ・ボックスに関する。詳しくは、熱電素子
と、空間部を一方の面に有しかつ熱電素子の発熱面を覆
う蓋部と、直接または他のものを介して一端の開口部を
空間部に接続する熱伝導管と、少なくとも空間部および
熱伝導管の中に封入される液体とを、少なくとも含む放
熱装置とすることによって、セット・トップ・ボックス
などの中に蓄積した熱を、任意の指定した場所で放熱さ
せようとした放熱装置およびセット・トップ・ボックス
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セット・トップ・ボックス(CS
デジタル放送、BS放送、CATVなどの機器の筐体)
においては、電子回路を形成する抵抗、トランス、コイ
ル、コンデンサなどが熱の発生源となり、それらの総合
熱がセット・トップ・ボックスに伝導され、セット・ト
ップ・ボックスの表面が熱くなることが認められてい
た。
【0003】このようなセット・トップ・ボックスの温
度上昇を防止するには、各電子部品の効率を上げて熱損
失を小さくすることが考えられるが、効率を上げること
は困難でありどうしてもロス熱が発生してしまう。
【0004】また、セット・トップ・ボックスの内部で
発生した熱を、半導体などの部品の温度保護として放熱
板を使うことがあるが、セット・トップ・ボックスその
ものの体積が小さくなると、セット・トップ・ボックス
内部での効率的な熱対流が発生しにくくなる。
【0005】すなわち、電気機器がますます小型化する
につれ、機器内の体積減少により熱対流が発生しにくく
なり、効果的に温度を下げることが難しくなる。さら
に、セット・トップ・ボックスを小型、コンパクトにす
ればするほど放熱面積が小さくなり、セット・トップ・
ボックスの温度上昇が大きくなる。
【0006】一方、セット・トップ・ボックスを小型、
コンパクトに設計しようとするとき、内部で発生したロ
ス熱の放熱媒体としてセット・トップ・ボックス自体を
使う場合がある。そのために、使用ユーザーに対して熱
に対する不安感を与えるという問題があった。
【0007】また、いろいろな測定機、電化商品などと
同様に、セット・トップ・ボックスにおいても、熱を逃
がすためにその筺体に抜け穴を設けたりしている場合が
多い。さらに、電気機器内の発熱を放散する手段とし
て、スリットなどを設けて自然対流させる方法がある。
【0008】また、ミニチュアファンによりセット・ト
ップ・ボックスを強制的に空冷するなどの試みがなされ
たいるが、ミニチュアファンを用いる方法ではファンの
騒音が商品性を損ねるおそれがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】また、セット・トップ
・ボックスをラック・壁などへ組込み、外気との対流を
遮断させている所も少なくない。したがって、従来のセ
ット・トップ・ボックスにおいては、セット・トップ・
ボックスをラック・壁などの埋め込みの場合は、熱風を
外に出すことができないという問題があった。
【0010】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、セット・トップ・ボックスなどの中に蓄
積した熱を、任意の指定した場所で放熱させることがで
きる放熱装置およびセット・トップ・ボックスを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の放熱装置は、熱
電素子、蓋部、熱伝導管、および液体を少なくとも含む
ものである。ここで、蓋部は、空間部を一方の面に有
し、かつ熱電素子の発熱面を覆う。熱伝導管は、直接ま
たは他のものを介して、一端の開口部を空間部に接続す
る。液体は、少なくとも、空間部および熱伝導管の中に
封入される。
【0012】また、本発明のセット・トップ・ボックス
は、熱電素子、蓋部、熱伝導管、および液体を少なくと
も含む放熱装置をその表面に接するものである。ここ
で、蓋部は、空間部を一方の面に有し、かつ熱電素子の
発熱面を覆う。熱伝導管は、直接または他のものを介し
て、一端の開口部を空間部に接続する。液体は、少なく
とも、空間部および熱伝導管の中に封入される。
【0013】本発明の放熱装置およびセット・トップ・
ボックスによれば、熱伝導管が直接または他のものを介
して一端の開口部を空間部に接続し、液体が少なくとも
空間部および熱伝導管の中に封入されるので、この液体
は、熱電素子の発熱面で加熱されて密度差を生じ、すく
なくとも蓋部の空間部および熱伝導管の中に熱対流また
は伏流を発生させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、放熱装置およびセット・ト
ップ・ボックスに係る発明の実施の形態について図1〜
図4を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るセ
ット・トップ・ボックスを示した斜視図である。このセ
ット・トップ・ボックス1の例としては、CSデジタル
放送、BS放送、CATVなどの機器の筐体を挙げるこ
とができる。
【0015】また、このセット・トップ・ボックス1の
裏側には、裏パネル1aが設置されている。この裏パネ
ル1aには、放熱装置が取付けられている。なお、放熱
装置の取付ける位置は、セット・トップ・ボックス1の
裏パネル1aに限定されるわけではなく、このほかの位
置、すなわち、セット・トップ・ボックス1の他の外面
に配置することもできる。
【0016】ここで、放熱装置とは、図1および図2か
ら明らかなように、熱電素子(サーモモジュール)2、
熱伝導シート13、蓋部4、導入部3、可動ジョイント
5、熱伝導管6、液体7、およびサーモセンサ8より構
成されている。
【0017】図1および図2において、熱電素子2はセ
ット・トップ・ボックス1の裏パネル1aに接する熱移
動手段であり、これはセット・トップ・ボックス1の内
部から発生する熱を熱放散手段に伝える機能を持つ素子
である。この熱電素子2は、近年コンピューターCPU
などの放熱に使用されている。
【0018】この熱電素子2は、ペルチエ効果を利用し
た熱移動手段であり、熱電素子2に電流を流すことによ
り、熱を移動させることができる。また、熱電素子の形
状は、肉厚の平板状であり、平板の平面部分は長方形を
なしている。熱電素子2による熱の移動は、熱電素子2
の平面部分をなす2つの平面のうち一方の面すなわちセ
ット・トップ・ボックス1に面している方の面(以下
「吸熱面」という)から、吸熱面と反対側の面(以下
「発熱面」という)の方向になされる。
【0019】ここでは、熱電素子2は、12V/4Aの
約30Wまでの仕様で、最大の温度差が72℃取れるの
で熱移動用に使うことができる(AIKOH elec
tronics corp.製)。ただし、熱電素子2
の仕様条件は上述の条件に限定されるわけではないこと
はもちろんである。
【0020】図1および図2において、熱伝導シート1
3は、その形状が薄いシート状をなしており、柔らかく
弾力性を有するとともに熱伝導性に優れた材質からなっ
ている。上述した熱電素子2の吸熱面は、この熱伝導シ
ート13を介してセット・トップ・ボックス1の裏パネ
ル1aの表面に接着されている。すなわち、熱伝導シー
ト13の平面部分の平行な2つの面には接着剤が塗布さ
れており、この2つの面のうち1つの面は熱電素子2の
吸熱面に接着しており、また、熱伝導シート13の他の
面はセット・トップ・ボックス1の裏パネルの表面に接
着されている。ただし、このようにセット・トップ・ボ
ックス1の裏パネル1aの表面と熱電素子2との間に熱
伝導シート13を介在させる構成に限定されるわけでは
なく、例えば、熱電素子2の吸熱面に接着剤を塗布して
裏パネル1aの表面に直接接着させることもできる。
【0021】この熱伝導シート13を用いると、熱電素
子2の吸熱面やセット・トップ・ボックス1の裏パネル
1aの表面に小さな凹凸が存在しても、熱伝導シート1
3の柔軟性により熱伝導シート13の表面がこの凹凸面
と密着するので熱伝導の均一性を確保することができ
る。さらに、熱伝導シート13の熱伝導性が良いので、
裏パネル1aの表面から熱電素子2の吸熱面への熱伝導
が大きくなる。また、この熱伝導シート13の代わりの
ものも使用することができる。すなわち、柔らかく柔軟
性を有するもので、熱伝導性に優れた材料であれば、そ
の他のものも使用できることはもちろんである。
【0022】図1および図2において、蓋部4は長方形
の薄い板状の材料からなり、その板状の2つの面のうち
一方の面は膨らんだ凸状に形成される。したがって、凸
部を有する面と反対側の面には凸部に対応した凹部(以
下、「空間部」という)が形成される。図1および図2
において、蓋部4はその凸部が略ピラミッド型をしてい
るが、この形状に限定されるわけではなく、一方の面に
凸部を設けることによりこの裏面側に空間部ができるよ
うな形状であればどのような形状も採用することができ
ることはもちろんである。
【0023】この蓋部4は、銅板をプレスすることによ
り形成することができる。ただし、蓋部4の材質はこの
銅に限定されるわけではなく、成形の容易さや機械的強
度から満足できるものであればこの他の材料、例えば他
の金属板、プラスチック板などを採用することができ
る。
【0024】この蓋部4は、上述した熱電素子2の発熱
面を覆うことになる。すなわち、蓋部4は、図2に示す
ように、蓋部4の周囲に接着剤を塗布して熱電素子2の
発熱面に接着して固定される。このように接着すること
により、蓋部4の空間部は、蓋部4の表面と熱電素子2
の発熱面で囲まれた3次元の空間が形成される。なお、
この例では蓋部4を熱電素子2の発熱面に接着して固定
したが、固定方法はこの方法に限定されるわけではな
く、蓋部4が熱電素子2の発熱面に密閉して固定できる
方法であれば他の固定方法も採用することができる。こ
のように、蓋部4を熱電素子2の発熱面に接着すること
により、密閉した空間部を形成することができ、この空
間部に後述する液体を保持することができる。
【0025】また、図2に示すように、熱電素子2の平
面部分の4つの角部にはビス穴12が設けられている。
このビス穴12は、熱電素子2を裏パネル1aに固定す
るためのビスを通す穴であり、熱電素子2を裏パネル1
aに強固に固定することができる。なお、熱電素子2の
裏パネル1aへの固定方法は、このビス止めにより方法
に限定されるわけではなく、このほか通常採用される固
定方法を用いることができる。
【0026】図1および図2において、導入部3は中空
の湾曲したパイプ状の形状をなしている。なお、この導
入部3の形状は、図1または図2に示した形状に限定さ
れるわけではなく、図示したものよりも長くしたり短く
することもできる。また、この導入部3の材質として
は、金属やプラスチックなどの材料を採用することがで
きる。
【0027】導入部3の一端(図において、導入部3の
上の方の端部)は、蓋部4のほぼ中央部に設けられた開
口部に、液密状態で接着固定されている。図1および図
2においては、導入部3の他端(図において、導入部3
の下の方の端部)は下に向いているが、他端の方向はこ
の方向に限定されるわけではなく、他端を左右の方向に
向けるとか、上の方向に向けるとか任意の方向に向ける
こともできる。
【0028】また、この例では導入部3の一端を蓋部4
に接着固定して連絡する場合について説明したが、導入
部3と蓋部4は接着固定させるばかりでなく、導入部3
の一端を通り熱電素子の発熱面に垂直な軸を回転軸とし
て、導入部3を回転できるようにしてもかまわない。た
だし、この場合は空間部に存在する液体が漏れないよう
に液密な状態にしなければならない。
【0029】この導入部3を蓋部4に接続することによ
り、この導入部3の中に後述する液体を保持することが
でき、この液体は蓋部4の空間部に保持された液体と連
続することになる。
【0030】図1および図2において、可動ジョイント
5は中空のパイプ状であり、その両端を除く中間部はい
わゆるジャバラ構造をしている。この可動ジョイント5
はゴム系の材料またはプラスチック材料で形成すること
ができる。ただし、材料はこれらのものに限定されるわ
けではなく、柔軟性を有するものであれば他の材料も用
いることができる。
【0031】この可動ジョイント5は、上述した導入部
3に液密の状態で接続する。接続の方法は、パッキング
を用いてネジ止めしたり、接着剤で固定するなど通常用
いる手段により固定することができる。このように、可
動ジョイント5は一端が導入部3に固定されているが、
そのジャバラ構造により柔軟に他端の方向を変化させる
ことができる。また、中空の可動ジョイント5は中空の
導入部3と接続しているので、導入部3と連続した液体
を保持することができる。
【0032】図1および図2において、熱伝導管6は中
空のパイプ状であり、一端は開口部を持ち、他端は閉じ
ている。また、この熱伝導管6の両端を除く中間部には
複数の円板をその側面に取り付けた構造、すなわちフィ
ン状の放熱板14を複数取り付けた構造になっている。
なお、放熱板14は図示した形状に限定されるわけでは
なく、このほかの形状のものであっても良い。すなわ
ち、放熱面積を拡大できる形状であれば通常用いられて
いる形状の放熱板を取り付けることができる。
【0033】この熱伝導管6および放熱板14は、その
材質としては銅、アルミニウム、ステンレス鋼などの熱
伝導性の良い金属を採用することができる。この熱伝導
管6の開口部は上述した可動ジョイント5に液密に接続
している。接続の方法は、パッキングを用いてネジ止め
したり、接着剤で固定するなど通常用いる手段により固
定することができる。
【0034】この熱伝導管6は、上述した可動ジョイン
ト5に接続しているので、可動ジョイント5の柔軟性に
より、熱伝導管6の方向を、図1および図2に示すよう
な下側の方向だけでなく、左右の方向、上の方向など任
意の方向に向けることができる。また、可動ジョイント
5の長さや熱伝導管6の長さを変えることにより任意の
場所まで放熱板6の位置を移動させることができる。な
お、図1および図2においては、可動ジョイント5に1
つの熱伝導管6を取り付ける例を示したが、この形状に
限定されるわけではなく、例えば複数の熱伝導管を1つ
の可動ジョイントに取り付けることもできる。
【0035】この熱伝導管6は、一端に開口部を有しか
つこの開口部が可動ジョイント5に接続しているので、
可動ジョイント5に連続した液体を保持することができ
る。また、熱伝導管6がその内部に高温の液体を保持す
るときは、熱伝導管6が熱伝導性の良い金属で作られて
いると同時に放熱面積が大きい放熱板14をその表面に
設けているので、液体の温度を熱伝導管に速やかに伝導
し、さらに放熱板から空気中に熱を逃がすことができ
る。この結果、熱伝導管6の内部の液体を冷却すること
ができる。
【0036】図1に示すように、液体7は上述した蓋部
4の空間部、導入部3の中、可動ジョイント5の中、お
よび熱伝導管6の中に封入されている。液体7として
は、水もしくは若干の揮発性を有するもの(例えばアル
コールを含むもの)を採用することができる。この液体
7は、熱電素子2の発熱面で加熱されることにより、密
度差を生じて蓋部4の空間部、導入部3の中、可動ジョ
イント5の中、および熱伝導管6の中に熱対流または伏
流を発生させることになる。
【0037】図1および図2に示すように、サーモセン
サ8は、蓋部4の表面に取り付けられている。蓋部4の
表面は熱電素子2の発熱面とほぼ同じ温度になっている
ので、サーモセンサ8は、熱電素子2の発熱面の温度を
検知することができる。
【0038】ここで、熱電素子2の制御方法について、
図3および図4を用いて説明する。図3において、電源
部の回路としては、オン/オフ部にカウンタ回路を使
い、最大3〜5分のオン時間と0.5〜1.0分のオフ
時間を形成し、熱電素子2への電源供給をする。図4に
おいては、上の図のa〜bの間、c〜dの間が電源オン
の状態である。
【0039】図3において、もう1つの回路として、蓋
部4に接触させたサーモセンサ(サーミスタ)8で温度
上昇した温度に対し設定温度以上になった場合に、ドラ
イブ用回路を電子スイッチでカットして電源供給を一時
停止する。図4において、下の図のj〜kの間、l〜m
の間において設定以上の温度を検知したので電子スイッ
チがオフの状態になっている。この電子スイッチのオフ
の状態に対応して、上の図ではf〜bの間、c〜gの
間、h〜iの間においては電源がオフの状態になる。
【0040】この2段の電源回路により熱電素子2の運
転コントールを行い、一定の温度コントロールを働かせ
ながら、安定・安全な動作にさせる。これは、熱電素子
2の発熱面が一定温度以上になると、吸熱面から発熱面
への熱移動の効率が低下するので、発熱面が一定温度以
上になったときは電源をオフして発熱面の温度を下げる
ためである。
【0041】つぎに、セット・トップ・ボックスの内部
から外部に熱が放散される過程を、図1を用いて説明す
る。まず、セット・トップ・ボックス1の内部が電子部
品から発生する熱により高温になる。つぎに、この蓄積
した熱が熱伝導シート13を通じて熱電素子2の吸熱面
に熱伝導する。つぎに、熱電素子2により吸熱面から発
熱面へと熱が移動する。つぎに、発熱面からの熱は、熱
伝導および対流により空間部の液体を温める。つぎに、
この温められた液体は、熱対流・伏流により導入部3、
可動ジョイント5、および熱伝導管6と次々に移動す
る。つぎに、熱伝導管6まで移動してきた高温の液体か
ら、熱伝導管6の壁および放熱板14を通じて、熱伝導
により熱が移動する。つぎに、放熱板14から空気中
に、空気の自然対流により熱が放散される。
【0042】以上のことから、本発明の実施の形態によ
れば、セット・トップ・ボックスなどの中に蓄積した熱
を、任意の指定した場所で放熱させることができる。ま
た、熱の発生場所から任意な場所へ熱の移動をさせるこ
とにより、回路から発生した熱の処理が容易になり、よ
り一層コンパクトに仕様・設定した設計ができる。ま
た、セット・トップ・ボックスの熱によるユーザーの不
安をなくし、天部の抜け穴を無くすことができるので、
漏水(花ビンの転倒、猫のオシッコ、雨漏りなどによる
もの)に有効である。
【0043】また、インテリアを重視するユーザーの場
合、埋め込み(ラック、壁など)して空気対流のない場
所に設置されても、熱伝導管の形状を変えることによ
り、セット・トップ・ボックスに熱が蓄積するのを防止
できる。すなわち、埋め込まれたセット・トップ・ボッ
クスでも、外部に熱移動させられて、放熱が可能とな
る。今後、IRD、アダプターなどのデジタル機器が市
場に出てきたとき壁かけなどの対応に有効である。ま
た、放熱装置は、セット・トップ・ボックス外に容易に
取付けることができる。
【0044】なお、上述した発明の実施の形態では、放
熱装置は、空間部と連絡する中空の導入部と、導入部に
接続する中空の可動ジョイントと、一端の開口部を可動
ジョイントに接続し他端を閉じる熱伝導管と、並びに、
蓋部の空間部、導入部の中、可動ジョイントの中、およ
び熱伝導管の中に封入される液体とをその構成要素とす
る場合を説明した。
【0045】しかし、本発明に係る放熱装置は、この構
成に限定されるわけでわない。すなわち、このほかの構
成として、放熱装置が、空間部と連絡する中空の可動ジ
ョイントと、一端の開口部を可動ジョイントに接続し他
端を閉じる熱伝導管と、並びに、蓋部の空間部、可動ジ
ョイントの中、および熱伝導管の中に封入される液体と
をその構成要素とする場合でも良い。
【0046】また、このほかの構成として、放熱装置
が、空間部と連絡する柔軟に可動な導入部と、一端の開
口部を導入部に接続し他端を閉じる熱伝導管と、並び
に、蓋部の空間部、導入部の中、および熱伝導管の中に
封入される液体とをその構成要素とする場合でも良い。
【0047】また、このほかの構成として、放熱装置
が、一端の開口部を空間部に接続する柔軟に可動な熱伝
導管と、並びに、蓋部の空間部および熱伝導管の中に封
入される液体とをその構成要素とする場合でも良い。
【0048】また、本発明の放熱装置は、セット・トッ
プ・ボックスタイプの商品に限らず、多様の電化機器に
も応用することができる。すなわち、この方法はセット
・トップ・ボックスのみに限らず、その他の熱置換移動
を必要とする所にも使用することができる。また、本発
明は上述の実施の形態に限らず本発明の要旨を逸脱する
ことなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんで
ある。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。熱電素子と、空間部を一方の面に有しかつ熱
電素子の発熱面を覆う蓋部と、直接または他のものを介
して一端の開口部を空間部に接続する熱伝導管と、少な
くとも空間部および熱伝導管の中に封入される液体と
を、少なくとも含む放熱装置とすることにより、セット
・トップ・ボックスなどの中に蓄積した熱を、任意の指
定した場所で放熱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセット・トップ・ボックスを示し
た斜視図である。
【図2】本発明に係る放熱装置の構成を示す組立図であ
る。
【図3】熱電素子の制御回路を示す図である。
【図4】サーモセンサの温度感知による、サーモ電源の
オンオフ制御の状態を示す図である。
【符号の説明】
1‥‥セット・トップ・ボックス、1a‥‥裏パネル、
1b‥‥吸熱面、2‥‥熱電素子、3‥‥導入部、4‥
‥蓋部、5‥‥可動ジョイント、6‥‥熱伝導管、7‥
‥液体、8‥‥サーモセンサ、9‥‥スイッチ、10‥
‥ヒューズ、11‥‥ビス穴、12‥‥定電圧回路、1
3‥‥熱伝導シート、14‥‥放熱板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月22日(1999.9.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の放熱装置は、
熱面と発熱面を有し、発熱体に吸熱面を取りつけて熱を
移動させる熱電素子と、上記熱電素子の発熱面を覆う空
間部を形成する蓋部と、一端を閉じられ、他端の開口部
を直接または他のものを介して上記空間部に接続する熱
伝導管とを含むとともに、少なくとも上記空間部と上記
熱伝導管とは液体を封入されるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明のセット・トップ・ボックス
は、吸熱面と発熱面を有し、発熱体に吸熱面を取りつけ
て熱を移動させる熱電素子と、上記熱電素子の発熱面を
覆う空間部を形成する蓋部と、一端を閉じられ、他端の
開口部を直接または他のものを介して上記空間部に接続
する熱伝導管とを含むとともに、少なくとも上記空間部
と上記熱伝導管とは液体を封入される放熱装置を備えた
ものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電素子、以下の蓋部、以下の熱伝導
    管、および以下の液体を少なくとも含むことを特徴とす
    る放熱装置。 (イ)上記蓋部は、空間部を一方の面に有し、かつ上記
    熱電素子の発熱面を覆う。 (ロ)上記熱伝導管は、直接または他のものを介して、
    一端の開口部を上記空間部に接続する。 (ハ)上記液体は、少なくとも、上記空間部および上記
    熱伝導管の中に封入される。
  2. 【請求項2】 熱伝導管は、その表面に放熱板を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の放熱装置。
  3. 【請求項3】 熱電素子は、その吸熱面に熱伝導シート
    を接着することを特徴とする請求項1記載の放熱装置。
  4. 【請求項4】 熱電素子、以下の蓋部、以下の熱伝導
    管、および以下の液体を少なくとも含む放熱装置をその
    表面に接することを特徴とするセット・トップ・ボック
    ス。 (イ)上記蓋部は、空間部を一方の面に有し、かつ上記
    熱電素子の発熱面を覆う。 (ロ)上記熱伝導管は、直接または他のものを介して、
    一端の開口部を上記空間部に接続する。 (ハ)上記液体は、少なくとも、上記空間部および上記
    熱伝導管の中に封入される。
  5. 【請求項5】 熱伝導管は、その表面に放熱板を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のセット・トップ・ボッ
    クス。
  6. 【請求項6】 熱電素子の吸熱面は、熱伝導シートを介
    してセット・トップ・ボックスの表面に接することを特
    徴とする請求項4記載のセット・トップ・ボックス。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8902588B2 (en) 2009-12-09 2014-12-02 Thomson Licensing Set-top box having microperforations
US9220185B2 (en) 2010-05-19 2015-12-22 Thomson Licensing Set-top box having dissipating thermal loads
US9392317B2 (en) 2011-03-09 2016-07-12 Thomson Licensing Set top box or server having snap-in heat sink and smart card reader
US9485884B2 (en) 2011-07-14 2016-11-01 Thomson Licensing Set top box having snap-in heat sink and smart card reader with a hold down for retaining the heat sink
US9578783B2 (en) 2010-02-25 2017-02-21 Thomson Licensing Miniature multilayer radiative cooling case wtih hidden quick release snaps

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