JP2000268804A - バッテリーターミナル - Google Patents

バッテリーターミナル

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JP2000268804A
JP2000268804A JP11067478A JP6747899A JP2000268804A JP 2000268804 A JP2000268804 A JP 2000268804A JP 11067478 A JP11067478 A JP 11067478A JP 6747899 A JP6747899 A JP 6747899A JP 2000268804 A JP2000268804 A JP 2000268804A
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JP
Japan
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flexible
tightening
piece
fastening piece
battery post
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JP11067478A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kitagawa
哲也 北川
Hideki Matsunaga
英樹 松永
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続機能の信頼性向上を図る。 【解決手段】 バッテリーターミナルAは、バッテリポ
ストPの外周に沿って少なくとも1周以上に亘って巻き
付けられるとともに縮径変形を可能とされた可撓締付け
片20と、この可撓締付け片20の両端に対し引張り力
を付与することでその可撓締付け片20を縮径変形させ
る締付け手段22とを備えてなる。締付けボルト19の
ねじ込み操作によりテーパ部材18を押し下げると、こ
のテーパ部材18に押された引張り部材21が可撓締付
け片20の両端を引っ張ることで可撓締付け片20が縮
径変形し、バッテリポストPに対し接続状態となる。可
撓締付け片20はバッテリポストPに対して全周に亘っ
て密着して締め付けるので、接続機能の信頼性に優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリポストに
取り付けられるバッテリーターミナルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】バッテリーターミナルの一例として、実
開平6−88050号公報に開示されているものがあ
る。これは、バッテリポストの外周に抱きつくように取
り付けられる可撓接触部と、この可撓接触部を縮径変形
させるための締付け手段とを備えている。可撓接触部
は、縮径変形時の撓み代を確保するために、環状ではな
く弧状とされている。そして、この弧の切れ目から延び
る一対の受け片にはボルトが貫通されているとともに、
その貫通端にはナットが螺合され、もって締付け手段が
構成される。ボルトとナットを締め付けて両受け片を接
近されると、可撓接触部が縮径変形してバッテリポスト
に締め付けるようにして密着し、バッテリーターミナル
が接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のバッテリー
ターミナルでは、可撓接触部は周方向において一部途切
れた弧形状をなすことから、そのバッテリポストに対す
る締付け力が全周に及ばず、接続機能の信頼性において
課題が残っていた。本願発明は上記事情に鑑みて創案さ
れ、接続機能の信頼性向上を図ることを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、バッ
テリポストの外周に沿って少なくとも1周以上に亘って
巻き付けられるとともに縮径変形を可能とされた可撓締
付け片と、この可撓締付け片の両端に対し引張り力を付
与することでその可撓締付け片を縮径変形させる締付け
手段とを備えてなる構成とした。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可撓締付け片は、基端部と、この基端部におけ
る前記バッテリポストの軸線方向にずれた2位置から互
いに反対向きに延出する一対の可撓アーム部とからな
り、この両アーム部が前記バッテリポストにおける軸線
方向にずれた2つの巻き付け領域に別個に巻き付けられ
るようにした構成とした。請求項3の発明は、請求項1
又は請求項2の発明において、前記締付け手段は、前記
可撓締付け片の両端に係止されてその両端を互いに同じ
方向へ引っ張るように変位可能な引張り部材と、この引
張り部材の変位方向と略直交方向に軸線を向け且つ前記
可撓締付け片の基端部に対して遊動規制されたナット
と、このナットに螺合された締付けボルトと、この締付
けボルトのねじ込みにより前記引張り部材を斜めに押圧
するテーパ面が形成されているテーパ部材とを備えてな
り、前記テーパ面からの斜め方向の押圧力により前記引
張り部材が前記可撓締付け片の両端を引っ張る方向へ変
位する構成とした。
【0006】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記締付け手段は、前記可撓締付け片
の両端に対して一体変位可能且つ回転を規制された状態
で取り付けられたナットと、前記可撓締付け片を引っ張
る方向に軸線を向けて前記ナットに螺合された締付けボ
ルトと、前記可撓締付け片の基端部に対して遊動不能で
あり前記締付けボルトの突き当てを可能とした受圧壁と
を備えてなり、前記締付けボルトを前記受圧壁に突き当
てた状態で回転させることで前記ナットと一体に前記可
撓締付け片の両端が引っ張り方向へ変位する構成とし
た。
【0007】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]バッテリポ
ストに接続する際には、締付け手段を締付け操作して可
撓締付け片を縮径変形させると、この縮径変形した可撓
締付け片がバッテリポストに密着して接続状態となる。
可撓締付け片はバッテリポストに対して全周に亘って密
着して締め付けるので、接続機能の信頼性に優れる。
【0008】[請求項2の発明]一対の可撓アーム部が
軸線方向にずれた2つの巻き付け領域に巻き付けられる
ので、双方の可撓アーム部の巻き付け方向が螺旋状にな
らずに済む。したがって、両可撓アーム部の延出端に引
張力を付与するときには、その両可撓アーム部を単一の
部材で同一方向へ引っ張ることができ、構造の簡素化や
部品点数の削減が可能となる。[請求項3の発明]締付
けボルトをねじ込み操作すると、テーパ部材のテーパ面
が引張り部材を斜めに押し、その斜め方向の押圧力によ
り引張り部材が可撓締付け片の両端を引っ張り、可撓締
付け片が縮径変形してバッテリポストに接続される。可
撓締付け片を引っ張る方向に対して締付けボルトがほぼ
直交方向を向くので、可撓締付け片の引張り方向先方に
操作スペースが確保できない場合に好適である。
【0009】[請求項4の発明]締付けボルトは受圧壁
によって軸方向の移動を規制されているので、締付けボ
ルトを回転操作するとナットが螺進することになり、こ
のナットと一体の可撓締付け片の両端が引っ張られ、可
撓締付け片が縮径変形してバッテリポストに接続され
る。締付けボルトが可撓締付け片の引張り方向と同じ方
向を向くので、可撓締付け片の引張り方向線の周りに操
作スペースが確保できない場合に好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。本実施形態のバッテリーターミナルAは、プレスに
より所定形状に打ち抜いた板材を曲げ加工してなるター
ミナル本体10、同じく所定形状の板材を曲げ加工して
なる引張り部材21、テーパ部材18、締付けボルト1
9、角形ナット17、及び接続用ボルト12の各部品か
ら構成され、これらの部品は全て金属製である。
【0011】ターミナル本体10の後端部(図1及び図
2における右下側端部)には、前後方向に開口する角筒
形のボルト支持部11が形成されている。ボルト支持部
11内には接続用ボルト12の角形頭部12aが回転規
制状態で収容されているとともに、接続用ボルト12の
軸部12bがボルト支持部11の上面板11aのガイド
孔13を貫通して上方へ突出されている。この接続用ボ
ルト12には、図示しない電線がナット締めにより接続
されるようになっている。
【0012】このボルト支持部11の下面板11bの前
縁には、その下面板11bと面一状の延出部14が連成
されている。この延出部14の上面には、その左右両側
縁に沿って前後方向に延びる一対のガイドリブ15が形
成されている。この延出部14の前端縁には、ナット保
持部16が連成されている。ナット保持部16は、延出
部14の前端縁から立ち上がる後面壁16a、後面壁1
6aの上端から前方へ延びる上面壁16b、上面壁16
bの前端縁から垂下する前面壁16c、及び上面壁16
bの左右両側縁から垂下されたL字形の規制壁16dと
から構成される。これらの壁16a,16b,16c,
16dにより囲まれた空間内には角形ナット17が回転
を規制された状態で収容されている。また、上面壁16
bには角形ナッ17の雌ネジ孔17aと対応する長孔1
6eが形成されている。
【0013】この角形ナット17には、テーパ部材18
と締付けボルト19が取り付けられている。締付けボル
ト19は六角ナット状の頭部19aから下方へ雄ネジ部
19bを突出させたものである。テーパ部材18は、全
体として環状をなし、外周面が斜め下方へ面するような
テーパ面18aとされ、中心孔18bを雄ネジ部19b
に嵌合させることで、締付けボルト19に対して相対回
転可能に取り付けられている。そして、締付けボルト1
9は長孔16eを等して角形ナット17に螺合され、テ
ーパ部材18はナット保持部16の上面壁16bと締付
けボルト19の頭部19aとの間で軸方向(上下方向)
に挟まれた状態とされている。
【0014】ナット保持部16の前端には、可撓締付け
片20が連成されている。可撓締付け片20は、前面壁
16cの下端縁から上方へ立ち上がってバッテリポスト
Pの外周の一部(後端側の面)への当接を可能とされた
基端部20aと、この基端部20aの右側縁の上半部分
から水平方向へ帯状に延出する上部可撓アーム部20b
と、基端部20aの左側縁の下半部分から水平方向へ帯
状に延出する下部可撓アーム部20cとから構成され
る。
【0015】この上下両可撓アーム部20b,20c
は、基端部20aから互いに反対方向へ延びており、夫
々、弧状に変形しつつバッテリポストPの外周へ周方向
に巻き付けられるようになっている。このときの可撓ア
ーム部20b,20cの撓み量は弧の曲率半径が小さく
なるほど増大し、その最大許容撓み量は、弧の曲率半径
がバッテリポストPの半径よりも小さくなる程度まで撓
み得るように設定されている。尚、各可撓アーム部20
b,20cの弧の内側の面には軸方向に延びる溝20d
が多数本周方向に適当間隔を空けて形成されているた
め、可撓アーム部20b,20cを弧状変形させ易くな
っている。また、各可撓アーム部20b,20cの基端
部20aからの延出長さは、夫々、バッテリポストPの
外周のほぼ3/4周に亘って巻き付けるような長さに設
定されており、したがって、上下双方の可撓アーム部2
0b,20cを合わせると、基端部20aを挟んで約1
80°の角度領域では上部可撓アーム部20bと下部可
撓アーム部20cのいずれか一方だけがバッテリポスト
Pに当接し、それ以外(基端部20aから遠い側)の約
180°の角度領域では上下両可撓アーム部20b,2
0cの双方が共にバッテリポストPに当接するようにな
る。即ち、この両可撓アーム部20b,20cからなる
可撓締付け片20は、バッテリポストPの外周に対して
少なくとも1周以上に亘って巻き付けられるようになっ
ている。
【0016】このとき、上部可撓アーム部20bと下部
可撓アーム部20cは、バッテリポストPの軸方向(上
下方向)において互いにラップしないように異なる高さ
に設けられているので、一方の可撓アーム部の外周に他
方の可撓アーム部が巻き付くことはなく、各可撓アーム
部20b,20cはその全長に亘ってバッテリポストP
のみに接触することになる。尚、基端部20aの左右両
側縁には、上部可撓アーム部20b及び下部可撓アーム
部20cとは反対方向へ延出する短い上部延出片20e
及び下部延出片20fが延出されている。上部延出片2
0eは、その延出端に向かって次第に厚さが薄くなって
いく部分をバッテリポストPと上部可撓アーム部20b
の延出端部との間に介装されている。一方、下部延出片
20fはバッテリポストPの外周に沿って弧状に曲げら
れているが、この下部延出片20fの長さは下部可撓ア
ーム部20cには届かない長さとされ、下部延出片20
fと下部可撓アーム部20cの延出端とは周方向に短い
距離を空けて対向している。
【0017】さて、上記両可撓アーム部20b,20c
の延出端(巻き付き端)には、夫々、係止突起20gが
形成されている。係止突起20gは、バッテリポストP
に巻き付けた状態における可撓アーム部20b,20c
の外周から径方向外側へ突出するとともにその突出端を
前方へほぼ直角に曲げた平面視L字形をなしている。こ
の係止突起20gには、引張り部材21が後方から引っ
掛けられるようになっている。
【0018】引張り部材21は、ボルト支持部11とナ
ット保持部との間に配される受圧壁21aと、この受圧
壁21aの左右両側縁から前方へ延出する一対の引掛け
アーム部21b,21cとからなる。受圧壁21aは、
その下端縁のガイド溝21dをガイドリブ15に嵌合し
て摺接させることで、左右方向の遊動及び下方への変位
を規制された状態で前後方向の変位を可能に案内されて
いる。また、受圧壁21aの上端縁部は肉厚の補強部2
1eとされている。右側の引掛けアーム部21cの前端
部には下方へ突出して後方へ曲げられた側面視L字形を
なす引掛部21fが形成され、この引掛部21fは下部
可撓アーム部20cの係止突起20gに係止されてい
る。一方、左側の引掛けアーム部21bの前端部には上
方へ突出して後方へ曲げられた側面視L字形をなす引掛
部21gが形成され、この引掛部21gは上部可撓アー
ム部20bの係止突起20gに係止されている。この引
張り部材21の受圧壁21aの上端縁は、上記テーパ部
材18のテーパ面18aに対して斜め下後方に位置し、
テーパ部材18が下方へ変位すると、そのテーパ面18
aが受圧壁21aの上端縁を斜めに押圧し、この押圧力
が引張り部材21に対して後方への押動力として作用す
るようになっている。
【0019】尚、上記した締付けボルト19、テーパ部
材18、引張り部材21、角形ナット17及びナット保
持部16は、本発明の締付け手段22を構成している。
次に、本実施形態の作用を説明する。本実施形態のバッ
テリーターミナルAをバッテリポストPに取り付ける際
には、可撓締付け片20の内径をバッテリポストPの外
径よりも大きくした状態でその可撓締付け片20をバッ
テリポストPに外嵌し、締付けボルト19を角形ナット
17にねじ込んで下方へ螺進させていく。すると、締付
けボルト19の頭部19aがテーパ部材18を押し下
げ、テーパ面18aが引張り部材21の受圧壁21aの
上端の補強部21eを押圧し、引張り部材21はガイド
リブ15に沿って後方へ移動する。この引張り部材21
の後退に伴い、引掛けアーム部21b,21cの引掛部
21f,21gと可撓アーム部20b,20cの係止突
起20gとの係止により、上下両可撓アーム部20b,
20cの延出端が共に後方へ引っ張られ、その結果、可
撓締付け片20が縮径変形してバッテリポストPの外周
に対して締め付けられる。以上により、バッテリーター
ミナルAがバッテリポストPに固定される。
【0020】本実施形態においては、バッテリポストP
に対して可撓締付け片20が全周に亘って密着して締め
付けるので、バッテリポストPの全周に亘って締め付け
ることのできないものと比較すると、バッテリポストP
に対する締付け力が全周に及ずため、接続信頼性に優れ
ている。また、可撓締付け片を上下にずれない1本の帯
状とした場合には、バッテリポストPに対する巻き付き
形態が螺旋状となり、その可撓締付け片の両端を引っ張
るときの方向が一端では斜め上方となる他端では斜め下
方となることから、引張り手段として2つの部材が必要
となるだけでなく構造の複雑になる。これに対し、本実
施形態では、可撓締付け片20を構成する上下双方の可
撓アーム部20b,20cがバッテリポストPの軸線方
向にずれた2つの周方向領域に別々に巻き付けられるの
で、双方の可撓アーム部20b,20cの巻き付け方向
を螺旋状とせずに済んでいる。したがって、両可撓アー
ム部20b,20cの延出端に引張力を付与する手段と
して、単一の部材である引張り部材21を用いて両可撓
アーム部20b,20cを共に同じ方向、即ち後方向へ
引っ張ることができ、構造の簡素化や部品点数の削減が
実現されている。
【0021】[実施形態2]次に、本発明を具体化した
実施形態2を図7乃至図11を参照して説明する。本実
施形態2のバッテリーターミナルBは、プレスにより所
定形状に打ち抜いた板材を曲げ加工してなるターミナル
本体30、締付けボルト39、角形ナット38、及び接
続用ボルト43の各部品(全て金属製)から構成され、
バッテリポストPに巻き付けられる可撓締付け片31の
左方(図7では斜め右下方)に締付け手段32を配する
とともに、可撓締付け片31の前方(図8及び図9の上
方)に電線(図示せず)との接続手段41を配した構成
になる。
【0022】可撓締付け片31は、バッテリポストPの
外周の一部(左側の面)への当接を可能とされた基端部
31aと、この基端部31aの後縁(図8及び図9の下
縁)の上半部分から水平方向へ帯状に延出する上部可撓
アーム部31bと、基端部31aの前縁の下半部分から
水平方向へ帯状に延出する下部可撓アーム部31cとか
ら構成される。この上下両可撓アーム部31b,31c
は、基端部31aから互いに反対方向へ延びており、夫
々、弧状に変形しつつバッテリポストPの外周へ周方向
に巻き付けられるようになっている。このときの可撓ア
ーム部31b,31cの撓み量は弧の曲率半径が小さく
なるほど増大し、その最大許容撓み量は、弧の曲率半径
がバッテリポストPの半径よりも小さくなる程度まで撓
み得るように設定されている。尚、各可撓アーム部31
b,31cの弧の内側の面には軸方向に延びる溝31d
が多数本周方向に適当間隔を空けて形成されているた
め、可撓アーム部31b,31cを弧状変形させ易くな
っている。また、各可撓アーム部31b,31cの基端
部31aからの延出長さは、夫々、バッテリポストPの
外周のほぼ3/4周に亘って巻き付けるような長さに設
定されており、したがって、上下双方の可撓アーム部3
1b,31cを合わせると、基端部31aを挟んで約1
80°の角度領域では上部可撓アーム部31bと下部可
撓アーム部31cのいずれか一方だけがバッテリポスト
Pに当接し、それ以外(基端部31aから遠い側)の約
180°の角度領域では上下両可撓アーム部31b,3
1cの双方が共にバッテリポストPに当接するようにな
る。即ち、この両可撓アーム部31b,31cからなる
可撓締付け片31は、バッテリポストPの外周に対して
少なくとも1周以上に亘って巻き付けられるようになっ
ている。
【0023】また、上部可撓アーム部31bと下部可撓
アーム部31cは、バッテリポストPの軸方向(上下方
向)において互いにラップしないように異なる高さに設
けられているので、一方の可撓アーム部の外周に他方の
可撓アーム部が巻き付くことはなく、各可撓アーム部3
1b,31cはその全長に亘ってバッテリポストPのみ
に接触することになる。次に、締付け手段32について
説明する。基端部31aの下端縁からは、上方へ折り返
した形態の受圧壁33が基端部31aよりも左方に位置
するように連成されている。また、上記両可撓アーム部
31b,31cのうち上部可撓アーム部31bの延出端
(巻き付き端)においては、この延出端に連なるととも
に受圧壁33よりも左方に位置する右面壁34と、この
右面壁34の上端縁から左方へ延出する上面壁35と、
この上面壁35の左端縁から垂下する左面壁36とが形
成されている。一方、下部可撓アーム部31cの延出端
には、上記右面壁34の左面に当接する係止壁37が形
成されている。この係止壁37と左面壁36との間に
は、上面壁35によって回転を規制された角形ナット3
8が収容されており、この角形ナット38には締付けボ
ルト39が螺合されている。この締付けボルト39は、
右面壁34、左面壁36及び係止壁37に形成されてい
る貫通孔40を貫通し、締付けボルト39の頭部39a
は左面壁36よりも左方に位置し、締付けボルト39の
雄ネジ部39bの先端は受圧壁33に対して左側から当
接されている。
【0024】接続手段41は、ターミナル本体30と一
体をなすボルト支持部42と、このボルト支持部42に
取り付けられる接続用ボルト43とからなる。ボルト支
持部42は、下部可撓アーム部31cの下縁におけるバ
ッテリポストPの前面(図8及び図9における上面)と
対応する領域に連成され、前後方向に開口する角筒形を
なす。ボルト支持部42内には接続用ボルト43の角形
頭部43aが回転規制状態で収容されているとともに、
接続用ボルト43の雄ネジ部43bがボルト支持部42
の上面板42aのガイド孔42bを貫通して上方へ突出
されている。この接続用ボルト43には、図示しない電
線がナット締めにより接続されるようになっている。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態のバッテリーターミナルBをバッテリポストPに
取り付ける際には、可撓締付け片31の内径をバッテリ
ポストPの外径よりも大きくした状態でその可撓締付け
片31をバッテリポストPに外嵌し、締付けボルト39
を受圧壁33に突き当てた状態で角形ナット38にねじ
込んでいく。すると、回転を規制されている角形ナット
38が可撓締付け片31の基端部31a及び受圧壁33
に対してバッテリポストPから離間する左方へ変位す
る。この角形ナット38の左移動に伴い、上部可撓アー
ム部31bに形成されている左面壁36、上面壁35、
右面壁34及び下部可撓アーム部31cの係止壁37が
角形ナット38と一体となって左側へ移動し、上下両可
撓アーム部31b,31cの延出端が共に左方へ引っ張
られ、その結果、可撓締付け片31が縮径変形してバッ
テリポストPの外周に対して締め付けられる。以上によ
り、バッテリーターミナルBがバッテリポストPに固定
される。
【0026】本実施形態においては、バッテリポストP
に対して可撓締付け片31が全周に亘って密着して締め
付けるので、バッテリポストPの全周に亘って締め付け
ることのできないものと比較すると、バッテリポストP
に対する締付け力が全周に及ずため、接続信頼性に優れ
ている。また、可撓締付け片を上下にずれない1本の帯
状とした場合には、バッテリポストPに対する巻き付き
形態が螺旋状となり、その可撓締付け片の両端を引っ張
るときの方向が一端では斜め上方となる他端では斜め下
方となることから、引張り手段として2つの部材が必要
となるだけでなく構造の複雑になる。これに対し、本実
施形態では、可撓締付け片31を構成する上下双方の可
撓アーム部31b,31cがバッテリポストPの軸線方
向にずれた2つの周方向領域に別々に巻き付けられるの
で、双方の可撓アーム部31b,31cの巻き付け方向
を螺旋状とせずに済んでいる。したがって、両可撓アー
ム部31b,31cの延出端に引張力を付与する手段と
して、単一の部材である引張り部材を用いて両可撓アー
ム部31b,31cを共に同じ方向、即ち左方向へ引っ
張ることができ、構造の簡素化や部品点数の削減が可能
となる。
【0027】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では可撓締付け片をバッテリポスト
の軸方向にずらした上下2つの可撓アーム部によって構
成したが、本発明によれば、軸方向にずらさずに1本の
帯状とし、この帯状の可撓締付け片をバッテリポストに
対して螺旋状に巻き付けてもよい。
【0028】(2)上記実施形態では可撓締付け片の両
端を互いに同じ方向へ引っ張るようにしたが、本発明に
よれば、一方の端部と他方の端部を互いに異なる方向へ
引っ張るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の斜視図
【図2】分解斜視図
【図3】締付け前の状態の平面図
【図4】締付け状態の平面図
【図5】締付け前の状態の側面図
【図6】締付け状態の側面図
【図7】実施形態2の斜視図
【図8】締付け前の状態の平面図
【図9】締付け状態の平面図
【図10】締付け前の状態の側面図
【図11】締付け状態の側面図
【符号の説明】
P…バッテリポスト A…バッテリーターミナル 17…角形ナット 18…テーパ部材 18a…テーパ面 19…締付けボルト 20…可撓締付け片 20a…基端部 20b…可撓アーム部 20c…可撓アーム部 21…引張り部材 22…締付け手段 B…バッテリーターミナル 21a…受圧壁 31…可撓締付け片 31a…基端部 31b…可撓アーム部 31c…可撓アーム部 32…締付け手段 38…角形ナット 39…締付けボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリポストの外周に沿って少なくと
    も1周以上に亘って巻き付けられるとともに縮径変形を
    可能とされた可撓締付け片と、 この可撓締付け片の両端に対し引張り力を付与すること
    でその可撓締付け片を縮径変形させる締付け手段とを備
    えてなることを特徴とするバッテリーターミナル。
  2. 【請求項2】 前記可撓締付け片は、基端部と、この基
    端部における前記バッテリポストの軸線方向にずれた2
    位置から互いに反対向きに延出する一対の可撓アーム部
    とからなり、この両アーム部が前記バッテリポストにお
    ける軸線方向にずれた2つの巻き付け領域に別個に巻き
    付けられるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    バッテリーターミナル。
  3. 【請求項3】 前記締付け手段は、 前記可撓締付け片の両端に係止されてその両端を互いに
    同じ方向へ引っ張るように変位可能な引張り部材と、 この引張り部材の変位方向と略直交方向に軸線を向け且
    つ前記可撓締付け片の基端部に対して遊動規制されたナ
    ットと、 このナットに螺合された締付けボルトと、 この締付けボルトのねじ込みにより前記引張り部材を斜
    めに押圧するテーパ面が形成されているテーパ部材とを
    備えてなり、 前記テーパ面からの斜め方向の押圧力により前記引張り
    部材が前記可撓締付け片の両端を引っ張る方向へ変位す
    る構成とされていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のバッテリーターミナル。
  4. 【請求項4】 前記締付け手段は、 前記可撓締付け片の両端に対して一体変位可能且つ回転
    を規制された状態で取り付けられたナットと、 前記可撓締付け片を引っ張る方向に軸線を向けて前記ナ
    ットに螺合された締付けボルトと、 前記可撓締付け片の基端部に対して遊動不能であり前記
    締付けボルトの突き当てを可能とした受圧壁とを備えて
    なり、 前記締付けボルトを前記受圧壁に突き当てた状態で回転
    させることで前記ナットと一体に前記可撓締付け片の両
    端が引っ張り方向へ変位する構成とされていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のバッテリーターミ
    ナル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014208506A1 (ja) * 2013-06-24 2014-12-31 矢崎総業株式会社 バッテリーターミナル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014208506A1 (ja) * 2013-06-24 2014-12-31 矢崎総業株式会社 バッテリーターミナル
JP2015005480A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 矢崎総業株式会社 バッテリーターミナル

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