JP2000267819A - 階層記憶制御装置 - Google Patents

階層記憶制御装置

Info

Publication number
JP2000267819A
JP2000267819A JP6814599A JP6814599A JP2000267819A JP 2000267819 A JP2000267819 A JP 2000267819A JP 6814599 A JP6814599 A JP 6814599A JP 6814599 A JP6814599 A JP 6814599A JP 2000267819 A JP2000267819 A JP 2000267819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
media
time
file
medium
media exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6814599A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Soeda
純一郎 添田
Nobuyuki Enoki
信行 榎
Mitsuaki Morita
光秋 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6814599A priority Critical patent/JP2000267819A/ja
Publication of JP2000267819A publication Critical patent/JP2000267819A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の階層記憶制御装置では頭出し再生時に
不要なメディア交換が発生し、ユーザの要求に対し高速
に応答できない。 【解決手段】 リード制御部5はメモリ6上のファイル
情報10を用い読み込むべきデータの存在する場所が記
憶装置12かメディア15かを判定し、ドライブ16を
通して必要なデータを読み込む。ライブラリ装置14は
チェンジャ制御部11からメディア交換要求を受ける
と、アーム17を用いドライブ16にメディア15を装
填する作業を行う。チェンジャ制御部11はライブラリ
装置14に出力するメディア交換要求のタイミングを制
御し、記憶装置内のみのアクセスで終了する場合の不要
なメディア交換を削減し、リード制御部5の読み込み先
が記憶装置12からメディア15に移行する過程の処理
に待ち時間を発生させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクや光磁気
ディスク等の記録媒体を備えたライブラリと記憶装置を
用いた階層記憶制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像のような大容量のディジタ
ルデータを扱うアプリケーションへの要望が高まってき
ている。その要望を満足するために欠かせない大容量記
憶装置として、ライブラリ装置を用いた階層記憶装置が
ある。
【0003】ライブラリ装置14は、1台もしくは複数
のドライブ装置16と、複数の記録メディア15と、複
数の記録メディア15を収納するスロット18、指定し
たスロット18に収納された記録メディア15を指定し
たドライブ装置16に装填し、また、ドライブ装置16
から記録メディア15を所定のスロット18に戻す機能
を有したロボットアーム17等を主な構成要素とし、記
録メディア15に光ディスク、光磁気ディスク等を用い
ることにより大容量のデータを記憶することが可能であ
る。しかし、アクセス対象となる記録メディア15をド
ライブ装置16に装填する作業に多くの時間を必要とす
るという問題がある。
【0004】そのため、動画データの再生をすぐに開始
したり、複数の記録メディア15に跨って格納される動
画データを途切れなく再生するために、メディア交換に
要する時間に再生可能なデータを予めキャッシュデータ
として記憶装置12や、常にドライブに装填されている
記憶媒体に記録した階層記憶制御装置が用いられてい
る。
【0005】このような階層記憶制御装置ではファイル
へのアクセスと同時に必要となるメディア交換を行う方
式が一般的である。そのため、次のような状況が考えら
れる。ドライブ装置16が1台である階層記憶制御装置
でオープン中のファイルを、メディア交換中の状態でク
ローズし、前記記憶装置に記録されたデータの再生を中
止する。次に、新たにファイルオープンし、データの再
生を開始した場合、同じドライブに対して2つ目のメデ
ィア交換要求がライブラリ装置14に出力される。しか
し、ライブラリ装置14では、一般にメディア装填中の
ドライブ装置16に対する新たなメディア交換要求はビ
ジー状態であるとして処理されない。そのため、前記階
層記憶制御装置は処理中のメディア交換が終了するま
で、次のファイルをオープンできないことになる。結果
として、1つ前に実行されたメディア交換が終了するま
で処理が待たされる。
【0006】ユーザの要求に高速に応答し、再生を開始
するため、メディア交換要求を受けるためのキューをラ
イブラリ装置14に設け、この問題を解決するという方
法も考えられるが、この方法でも以下で述べる問題があ
る。
【0007】図4はこの階層記憶制御装置の全体構成図
を示した図である。
【0008】以下、OPEN、READ、CLOSEは
それぞれ OPEN:要求処理とファイルとの結合を行う処理 READ:ファイルの内容を読み出す処理 CLOSE:要求処理とファイルの結合を解除する処理 を意味する。
【0009】図4において、ユーザからの各要求を受け
る要求処理部1はその要求の種類に応じて、OPEN
2、READ3、CLOSE4の処理を行う。リード制
御部5は要求処理部1からのREAD要求に対して、メ
モリ6上のファイル情報10を調べ、読み込み先が記憶
装置12であるか、メディア15であるかを判定し、読
み込み先でのオフセット位置に存在するデータを読み込
む。記憶装置12は各メディア15のファイル先頭デー
タとメディア上のファイル管理情報を蓄積した装置であ
り、この例ではハードディスクHDD13とする。ライ
ブラリ装置14はメディア15上のデータを記録再生す
るドライブ装置16とメディア15を収納するためのス
ロット18と、メディア15をドライブ装置16とスロ
ット18の間で移動させるアーム17から構成される。
【0010】以上のように構成された階層記憶制御装置
について、まず、メモリ6内の各情報とOPEN2、R
EAD3、CLOSE4の各処理について説明した後、
事象例を交えて、この階層記憶制御装置の問題点を説明
する。ただし、この例では、ドライブ数1台、メディ
ア、スロットの数を50とし、各メディアには固有の番
号が振られている装置とする。
【0011】図5はファイル管理情報7を示した図であ
る。なお、ファイル管理情報は階層記憶制御装置の起動
時にHDD13に記録された情報をメモリ6にロードさ
れ、終了時にHDD13に書き戻される。ファイル管理
情報7は階層記憶制御装置に記録されているファイルの
ファイル名101と、ファイルが存在するメディアのメ
ディア番号102と、メディアに記録されているファイ
ルの状態を示すフラグ103から構成される。フラグ1
03はファイルの全データがメディア上のファイルに存
在するならば0、ファイル先頭部分のデータがHDD1
3のファイルにのみ存在し、メディア上のファイルには
存在しないならば1が設定される。例えば、このフラグ
の値が1で、HDD13上のファイルのサイズが32KB、
ファイルの読み込み位置が48KBであるデータを読む場
合、メディア上のファイルにおいて16KBの位置に存在す
るデータを読むことを意味する。
【0012】図6はドライブ情報8を示した図である。
ドライブ情報8はドライブ装置16に装填されているメ
ディア15のメディア番号201、そのメディア15に
ついてオープンされているファイルの総数202から構
成される。ドライブ装置16にメディア15が装填され
ていない場合、メディア番号201を−1とする。
【0013】図7はファイル情報10を示した図であ
る。ファイル情報10はオープン中のファイルのファイ
ル名401と、HDD13に記録されているファイルの
ファイルサイズ402と、記憶装置12上のデータとメ
ディア15上のデータを1ファイルとした時でのオフセ
ット値403と、メディア15上に記録されているファ
イル上でのオフセット値404から構成される。
【0014】図8は要求処理部のOPEN2のフローチ
ャートである。OPEN処理はまず、ファイル管理情報
7のファイル名101を検索し、OPEN要求のファイ
ルが存在することを調べ、存在するならばメディア番号
102を取得する(ステップ501)。存在しなければ
アプリケーションにエラーを返す(ステップ510)。
次に、ドライブ情報8のメディア番号201と取得した
メディア番号が一致するかどうかを調べ(ステップ50
2)、一致するならばドライブ情報8のオープンファイ
ル数202を1インクリメントする(ステップ50
3)。そしてオープンするファイルのファイル名をファ
イル情報10のファイル名401に、HDD13上のフ
ァイルのファイルサイズを取得し、ファイルサイズ(H
DD)402に、初期オフセット値0をオフセット(全
体)403に、メディア15のファイルの状態103が
0ならば初期値0を、1ならばファイルサイズ(HD
D)402の負の値をオフセット(メディア)404に
登録し(ステップ504)、アプリケーションにサクセ
スを返す(ステップ509)。一致しないならば、ドラ
イブ情報8のオープンファイル数202を調べ、ドライ
ブ装置16が使用可能(オープンファイル数が0)であ
るかを調べる(ステップ505)。ドライブ装置16が
使用不可であれば、アプリケーションにエラーを返す
(ステップ510)。ドライブ装置16が使用可能であ
れば、ステップ504と同様にファイルの各種情報をフ
ァイル情報10に登録する(ステップ506)。そし
て、ライブラリ装置14にメディア交換の要求を出力し
(ステップ507)、ドライブ情報8のメディア番号2
01にステップ501で取得したメディア番号を、オー
プンファイル数202に1を登録し(ステップ50
8)、アプリケーションにサクセスを返す(ステップ5
09)。
【0015】図9はREAD3のフローチャートであ
る。まず、ファイル情報10のファイル名401を検索
し、ファイルがオープンされていることを確認する(ス
テップ601)。もし、ファイル情報10に該当するフ
ァイルが登録されていなければ、そのファイルはオープ
ンされていないことを意味するので、エラーをアプリケ
ーションに返す(ステップ606)。オープンされてい
るならば、ファイル情報10のHDD13上のファイル
サイズ402とオフセット(全体)値403を比較し、
HDD13上のファイルにデータが存在するかを判定す
る(ステップ602)。HDD13上のファイルにデー
タが存在するならば、オフセット(全体)値403の示
す位置のデータをHDD13上のファイルから読み込み
(ステップ603)、存在しないならば、オフセット
(メディア)値404の示す位置のデータをメディア1
5上のファイルから読み込む(ステップ607)。読み
込みが終了すると、オフセット値403、404を更新
し(ステップ604)、アプリケーションにサクセスを
返す(ステップ605)。
【0016】図10はCLOSE4のフローチャートで
ある。最初にファイル情報10のファイル名401を検
索し、ファイルがオープンされていることを調べ(ステ
ップ701)、オープンされていればファイル情報10
からそのファイルの情報を削除する(ステップ70
2)。そして、ドライブ情報8のオープンファイル数2
02の値を1デクリメントし(ステップ703)、アプ
リケーションにサクセスを返す(ステップ704)。オ
ープンされていなければアプリケーションにエラーを返
す(ステップ705)。
【0017】図11はファイル再生要求の事象例を示す
図で、メディア交換に要する時間を20秒、HDD13
に記録されたデータの再生可能時間を40秒とする。N
1、N2、N3、N4、N5はそれぞれ30秒、50秒、10
秒、5秒、20分のデータ再生を実行する事象である。
【0018】この事象例に対して、従来の階層記憶制御
装置を用いた場合の動作を図12に示す。ユーザからフ
ァイルN1のOPEN要求を受けると要求処理部1はOP
EN処理により、ライブラリ装置14にメディア交換の
要求を出力する。その後、READ要求によりHDD1
3上のファイルから30秒分のデータを読み込む処理を
行う。ライブラリ装置14のメディア交換はこの読み込
み終了時点では終了している。次に、ファイルN1のOP
EN要求に関してはファイルN1でのメディア交換が終了
しているので、ライブラリ装置14はすぐにメディア交
換を実行し、20秒後にはメディア交換が終了する。そ
のため、READ要求によりHDD13上のファイルに
存在する40秒分データを読み込んでも、すぐにメディ
ア15上のファイルにアクセスし、データを読み込むこ
とが可能となる。このように、従来の階層記憶制御装置
ではメディア交換中にファイルをオープンしなければ、
HDD13上のファイルからメディア上のファイルへの
アクセスの流れに待ちが生じない。
【0019】次に、N3、N4、N5の事象で従来の階層記
憶制御装置の問題点を述べる。ファイルN3、N4へのアク
セスは、データの頭部分を再生してみたが、所望のデー
タでないことに気づき別のファイルをすぐにオープンす
る時等に生じる。ファイルN3では、データの再生が10
秒であるため、HDD13上のファイルからデータを読
み込むのみで終了するが、OPEN要求と同時にメディ
ア交換をライブラリ装置14のキューに登録するため、
CLOSE時にはメディア交換が終了していない状態と
なる。更に、ファイルN4で新たにメディア交換要求がキ
ューに登録される。ファイルN5ではファイルN4のデータ
再生が5秒であるため、N3のメディア交換が未終了、N4
のメディア交換がキューに残っているという状態に、新
たにメディア交換要求をキューに登録することになる。
実質、N3のメディア交換終了のために5秒、N4のメディ
ア交換のために20秒がファイルN5のメディア交換が実
行されるまでに費やされる。そのため、ファイルN5のメ
ディア15にアクセスが可能となるのは、N5のOPEN
要求を受けてから45秒後となる。HDD13上のファ
イルに存在するデータの再生時間が40秒であるから、
N5ではHDD13上のデータを使い果たし、5秒間の停
止状態が発生しリアルタイムな再生が実行できない。こ
の装置では、リアルタイムな再生を実現するためには、
HDD13に記録するキャッシュデータの量を多くしな
ければならないという問題がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の階層
記憶制御装置では、短時間にメディア交換を繰り返し実
行すると目的の記録メディアへのアクセスに多くの時間
を要し、ユーザの要求に対して高速に応答することやリ
アルタイムな再生を実現することが困難となる。
【0021】本発明ではこのような課題を解決するた
め、ファイルのオープンから、ある時間の経過を待ち、
その時間中にファイルがクローズされなければ、メディ
ア交換要求をライブラリ装置に出力する仕組みやメディ
ア交換実行前にアクセス不要となったメディア交換の要
求を削除し、ライブラリ装置に出力しない仕組みを有す
るチェンジャ制御部を構成に加えた階層記憶制御装置を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の階層記憶制御装置は複数のメディアを収納す
るための収納部、メディア上のデータを記録再生するド
ライブ装置、メディアを収納部とドライブ装置間で移動
させる機能を有したメディア交換部から構成されるライ
ブラリと、予め定められた時間T以上、再生可能なファ
イルの一部データを収めた記憶装置と、ファイルの読み
出し位置を用いてデータの読み出し先が前記記憶装置で
あるか、メディアであるかを判定し、データを読み出す
リード制御部と、メディア交換開始からメディア上のデ
ータがアクセス可能になるまでに必要な時間をTc、前記
記憶装置に存在するデータの再生可能時間をTa、前記記
憶装置から読み出したデータの再生開始時刻からの経過
時間をtとし、前記リード制御部で読み出したデータの
再生時間を監視し、0<t≦ Ta − Tcを満たす時間tに
おいて、前記メディア交換部にメディア交換要求を出力
するチェンジャ制御部とを具備している。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の階層記憶制御装置は、フ
ァイルオープンと同時にメディア交換を実行するのでは
なく、メディア交換を遅らせる仕組みを持つ。従って、
画像データの先頭部分を再生するような頭出し再生では
記憶装置に記録されているデータの再生時間に応じてメ
ディア交換の操作回数を削減できる。また、複数のメデ
ィア交換要求に優先度を設定し、既に登録されたメディ
ア交換要求よりも優先度の高いメディア交換が発生した
場合、処理の順番を操作し、要求に応じたメディア交換
を実行できる。
【0024】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を詳細に説明する。
【0025】(実施の形態1)ドライブ数1台、メディ
ア、スロットの数を50とし、各メディアには固有の番
号が振られている場合の一実施の形態について述べる。
【0026】図1は実施の形態1の全体構成を示した図
であり、図4の従来技術の構成に、メディア交換の要求
を管理、制御するチェンジャ制御部11が追加されてい
る。メモリ上で管理する各種情報は従来例で述べた内容
と同じである。
【0027】図13は要求処理部がOPEN要求を受け
た場合のフローチャートを示した流れ図である。OPE
N2は、図13に示すように、従来例で示したOPEN
2のフローチャートのステップ506がメディア交換要
求を直接ライブラリ装置14に出力するのに対し、チェ
ンジャ制御部11にメディアOPEN要求を出力してい
る(ステップ1506)部分が異なる。READ3は従
来例で用いたREAD3と同じフローチャートを用いる
(図9)。
【0028】図14は要求処理部1がCLOSE要求を
受けた場合のフローチャートを示した流れ図である。C
LOSE4は、従来例で用いたCLOSE4のフローチ
ャートがステップ703ドライブ情報8の更新で処理を
終了しているのに対し、図14に示すように、その後、
変更したドライブ情報8のファイルオープン数が0であ
るかを判定し(ステップ1704)、0であるならば、
チェンジャ制御部11にCLOSE要求を出力する(ス
テップ1705)。
【0029】図15は新たに追加されたチェンジャ制御
部11のフローチャートである。チェンジャ制御部11
はメディアOPEN要求を受ける(ステップ1801)
とその要求を受けた時刻を開始時刻として取得し、メデ
ィア交換時刻を決定し、時刻を監視する(ステップ18
02)。メディア交換時刻を決定するアルゴリズムは様
々な方法が考えられる。例えばメディア交換に必要な時
間の経過後の時刻や、記録装置から読み込むデータの再
生残り時間がメディア交換に必要な時間となる時刻がメ
ディア交換時刻となる。また、時刻を監視するのではな
く、時刻に関連する要因、例えば、記憶装置12から読
むデータの位置を示すオフセット等を監視しても良い。
実施の形態1では記憶装置12から読み込んだデータの
再生開始時刻からメディア交換時間Tの経過した時刻を
メディア交換時刻として話を進める。
【0030】時間Tの経過を認識するとチェンジャ制御
部11はライブラリ装置14にメディア交換要求を出力
する(ステップ1804)。しかし、この監視状態でメ
ディアCLOSE要求を受けるとステップ1804を実
行せずに新たなメディアOPEN要求を待つ。
【0031】このようなチェンジャ制御部11を追加す
ることにより、階層記憶制御装置はメディア交換時間T
経過以前にファイルクローズされる場合はメディア交換
を実行せず、メディア交換時間T 経過以後にもアクセス
のあるメディア15に関してはメディア交換を実行する
という特徴が得られる。
【0032】図16は図11の事象例に対し、実施の形
態1を用いた場合の処理の流れを示した図である。ファ
イルN1では、HDD13から読み込むデータを再生し、
20秒経過した時点でファイルがクローズされていないの
で、メディア交換が実行される。そして、再生時間で30
秒であることから、メディア交換中にファイルがクロー
ズされる。しかし、ファイルN2のメディア交換もN1同
様、20秒後に実行されるので、N2のメディア交換時には
N1のメディア交換は終了した状態になる。この実施の形
態では、メディア交換時間を待って、メディア交換を実
行するので、メディア交換中に新たなメディア交換要求
をライブラリ装置14に出力することがなく、メディア
交換に必要な時間は一定となる。
【0033】次に、従来例で問題の生じた事象N3、N4、
N5について述べる。ファイルN3、N4の事象はそれぞれ10
秒、5秒のデータ再生であるため、ファイルオープンか
らメディア交換に必要な時間20秒が経過するまでにファ
イルのクローズが実行される。そのため、N3、N4のメデ
ィア交換は実行されない。ファイルN5は20分のデータ再
生であるので、20秒後にメディア交換が実行されるが、
従来例と異なり、データ再生がメディア交換に待たされ
るという状態には陥らない。このように実施の形態1は
メディアへのアクセスの可能性が高くなるまでメディア
交換を実行しないことにより、無駄なメディア交換を削
除できるという特徴がある。
【0034】(実施の形態2)図2は本発明に係わる一
実施の形態である階層記憶制御装置の全体的な構成例を
示す図である。ドライブ数、メディア、スロットの数等
の条件は実施の形態1と同じとする。図1との違いは、
メモリ6上の管理情報にチェンジ情報9が追加されたこ
とである。
【0035】最初にメモリ上で管理されるファイル管理
情報7、ドライブ情報8、チェンジ情報9、ファイル情
報10の構成について説明する。ファイル管理情報7は
従来例と同じ内容である。
【0036】図17はドライブ情報8の構成を示す構成
図である。ドライブ情報8は図17に示すように、チェ
ンジ状態を示すフラグ2203が構成に追加されてい
る。チェンジ状態を示すフラグ2203はメディア交換
中、もしくはメディアからデータを読み出すための初期
処理(マウント)中ならば1が、それ以外ならば0が設
定される。図17の場合、メディア15がドライブ16
に装填中の状態で、そのメディア15についてのファイ
ルオープン数が1であることを意味する。
【0037】図18は次にメディア交換する予定のチェ
ンジ情報9を示す図である。チェンジ情報9は次にメデ
ィアを装填する予定のメディア2301とそのメディア
についてオープンしているファイルの数2302から構
成される。ファイル情報10の構成は従来例で述べたも
のと同じである。次に本実施の形態の動作例について説
明する。
【0038】図19はOPEN2のフローチャートであ
る。まず、ファイル管理情報7のファイル名101を検
索し、ファイルが登録されていることを確認し、該当す
るメディア番号をメディア番号102から取り出す(ス
テップ2501)。もし、ファイルが登録されていなけ
れば、そのファイルは存在しないので、エラーをアプリ
ケーションに返す(ステップ2508)。
【0039】次に、ドライブ情報8のメディア番号22
01と取得したメディア番号が同じ値であり、チェンジ
情報9に登録されているメディア交換がない、あるい
は、チェンジ情報9にメディア交換の情報が登録されて
おり、チェンジ情報9のメディア番号2201と取得し
たメディア番号が同じ値であるのいずれかの条件を各情
報が満たすかどうかを判定する。(ステップ250
2)。前者の条件を満たすならば、ドライブ情報8のオ
ープンファイル数を1インクリメントし、後者の条件を
満たすならば、チェンジ情報9のオープンファイル数を
1インクリメントする(ステップ2503)。そしてオ
ープンするファイルのファイル名をファイル情報のファ
イル名401に、HDD13上のファイルのファイルサ
イズを取得し、ファイルサイズ(HDD)402に、初
期オフセット値0をオフセット(全体)403に、メデ
ィアのファイルの状態103が0ならば初期値0を、1
ならばファイルサイズ(HDD)402の負の値をオフ
セット(メディア)404に登録し(ステップ250
4)、サクセスをアプリケーションに返す(ステップ2
508)。
【0040】いずれの条件も満たさない場合、チェンジ
ャ制御部11の要求受付キューにステップ2501で取
り出したメディア番号と要求の種類(OPEN)を登録
し(ステップ2505)、返事を待つ。チェンジャ制御
部11からの返事の内容がOKであるならば、ステップ2
504と同じようにファイルの情報をファイル情報10
に追加し(ステップ2507)、アプリケーションにサ
クセスを返す(ステップ2508)。NGであるならば、
アプリケーションにエラーを返す(ステップ250
9)。READ3のフローチャートは従来例で述べたフ
ローチャートと同じである(図9)。
【0041】図20はCLOSE4のフローチャートで
ある。まず、ファイル情報10のファイル名401を検
索し、ファイルがオープンされていることを確認する
(ステップ2701)。もし、ファイルが登録されてい
なければ、そのファイルは存在しないので、エラーをア
プリケーションに返す(ステップ2705)。
【0042】次に、ファイル情報10からファイル管理
情報7へのポインタ405を取り出した後、そのファイ
ルの項目を削除する(ステップ2702)。ポインタ4
05からCLOSEするファイルのメディア番号を取得
し、チェンジャ制御部11の要求受付キューに取得した
メディア番号についてファイルのCLOSE処理を行う
要求を登録する(ステップ2703)。そして、アプリ
ケーションにサクセスを返す(ステップ2704)。
【0043】図21、22はチェンジャ制御部11のフ
ォローチャートを示した図である。チェンジャ制御部1
1は主にチェンジ要求を受け、その処理を無効、有効に
する要求受理部と実際にライブラリ装置14にチェンジ
要求を出力するチェンジ実行部から構成される。
【0044】要求処理部1はまず、要求受付キューから
要求を取り出し(ステップ2801)、要求の種類を判
定する(ステップ2802)。要求がOPENであれば
ドライブ情報8のオープンファイル数2202と、チェ
ンジ情報9のオープンファイル数2302が0であるか
を判定し、ともに0であるならば、チェンジ情報9のメ
ディア番号2301にメディア番号を、オープンファイ
ル数2302の1を登録し、OPEN2にOKを、チェン
ジ実行部にチェンジ情報9の登録を通知する。そうでな
ければ、OPEN2にNGを返す(ステップ2803)。
【0045】要求がCLOSEである場合、ドライブ情
報8のメディア番号2201を参照し、メディア15が
ドライブ16に装填されていれば、オープンファイル数
2202を1デクリメントする。ドライブ16に装填さ
れていなければ、チェンジ情報9に登録されているの
で、メディア番号2301を確認し、オープンファイル
数2302を1デクリメントする。この時、オープンフ
ァイル数2302が0となれば、メディア番号2301
を−1とし、未登録状態とすることでメディア交換が実
行されないようにする(ステップ2804)。
【0046】チェンジ実行部はチェンジ情報9にメディ
ア交換要求が登録されているかを調査し(ステップ28
05)、登録がされていなければ(メディア番号230
1が−1)、登録を待ち(ステップ2810)、登録さ
れていれば、チェンジ情報9のメディア番号2301と
オープンファイル数2302をドライブ情報8のメディ
ア番号2201とオープンファイル数2202にそれぞ
れコピーし、ドライブ状態にメディア交換中のフラグ
(1)を立てる(ステップ2806)。
【0047】そして、チェンジ情報9のメディア番号2
301に−1、オープンファイル数2302に0を設定
し、チェンジ情報9から削除し(ステップ2807)、
ライブラリ装置14にメディア交換実行の要求を出力す
る(ステップ2808)。メディア交換が終了するとド
ライブ情報8のチェンジ状態を0に設定し、ステップ2
805に戻る。
【0048】このように、チェンジ実行部は1つずつラ
イブラリ装置14にメディア交換要求を出力し、チェン
ジ情報9はその間に生じる無駄なメディア交換が削除で
きる。
【0049】図23は図11の事象例に対して、実施の
形態2を用いた場合のメディア交換の動作事例を示した
図である。従来例ではN4のメディア交換操作を実行して
いたのに対し、この実施の形態ではそのメディア交換が
不要とされ、メディア交換が発生しない。そのため、N5
の再生でメディア交換を待つという状態は発生しない。
【0050】(実施の形態3)ドライブ数4台、メディ
ア、スロットの数を50とし、各メディアには固有の番
号が振られている場合の一実施の形態について述べる。
図3は本発明に係わる一実施の形態である階層記憶制御
装置の全体的な構成例を示す図である。図3では優先度
をもとに、メディア交換予定時刻を決定するタイムスケ
ジューリング部19とチェンジャ制御部11にメディア
交換時刻を通知する時刻管理部20が構成に追加されて
いる。
【0051】最初に、メモリ6上で管理されるファイル
管理情報7、ドライブ情報8、チェンジ情報9、ファイ
ル情報10の構成について説明する。
【0052】図24はファイル管理情報7の構成を示す
図である。ファイル管理情報7はファイル名3101、
ファイルが記録されているメディアのメディア番号31
02、キャッシュデータとしてのHDD13上に記録さ
れているデータの再生可能時間3103、メディア上に
記録されたデータの状態を示すフラグ3104から構成
される。メディア上に記録されたデータの状態を示すフ
ラグ3104は、従来例で述べたファイル管理情報7の
フラグ103と同一の内容である。
【0053】図25はドライブ情報8の構成を示す図で
ある。ドライブ情報8はドライブ番号3201、ドライ
ブ16に装填されているメディア15のメディア番号3
202、そのメディア15についてオープンされている
ファイルの総数3203、そのドライブのメディア交換
の状態を示すフラグ3204、メディア交換の終了する
時刻を示した3205から構成される。メディア交換の
状態を示すフラグ3204はメディア交換中、もしくは
メディアからデータを読み出すための初期処理(マウン
ト)中ならば1が、それ以外ならば0が設定される。ま
た、メディア番号3202が−1ならばドライブ16内
にメディアが存在しないことを意味する。
【0054】例えば、図25の場合、ファイルオープン
数が0であることからドライブ0、1、3が使用可能な
状態である。ただし、ドライブ番号1に関してはフラグ
3204に1がセットされているのでメディア交換が終
了するまでドライブ16にメディアを装填できない。こ
の場合、調査時刻が120605ならば7秒後にドライブ番号
1のドライブ16にメディアを装填できることを示して
いる。
【0055】図26はチェンジ情報9を示した図であ
る。チェンジ情報9はドライブ番号3301、ドライブ
16に装填する予定のメディア15のメディア番号33
02、そのメディア15についてオープンされているフ
ァイルの総数3303、メディア交換必要時刻330
4、チェンジ要求を出す優先度3305、メディア交換
部17にチェンジ要求を出す予定時刻3306から構成
される。メディア交換必要時刻3304からメディア交
換に必要な時間が経過した時刻がメディアへのアクセス
が開始する時刻にあたる。ただし、図中の時刻は(時、
分、秒)の組み合わせで、120612は12時6分1
2秒を示す。また、本実施の形態では(現在時刻)-
(メディア交換必要時刻)で算出される秒の値を優先度
3305とし、オープンファイル数3303が0であれ
ば、−9999を優先度として設定する。
【0056】図27はファイル情報10を示した図であ
る。ファイル情報10はオープンされているファイルの
ファイル名3401、HDD13に記録されているファ
イルのサイズ3402、ファイル上でのオフセット34
03、メディア上でのオフセット3404、ファイル管
理情報7を参照するためのポインタ3405から構成さ
れる。
【0057】次に、READ3に関する処理は従来例で
述べたREADと同じ処理である(図9)ので、OPE
N2、CLOSE4、チェンジャ制御部11、タイムス
ケジューリング部19、時刻監視部20の処理について
述べる。
【0058】図28はOPEN2のフローチャートであ
る。OPEN2はまず、ファイル管理情報7を検索し、
所望のファイルが存在するかどうかを判定する(ステッ
プ3501)。もし、存在しなければ、アプリケーショ
ンにエラーを返す(ステップ3510)。ファイルが存
在するならば、その情報へのポインタとメディア番号3
102を取得し、ドライブ情報8のメディア番号320
1と取得したメディア番号が同じ値であり、チェンジ情
報9に登録されているメディア交換がない、あるいは、
チェンジ情報9にメディア交換の情報が登録されてお
り、チェンジ情報9のメディア番号3201と取得した
メディア番号が同じ値であるのいずれかの条件を各情報
が満たすかどうかを判定する(ステップ3502)。
【0059】前者の条件を満たす場合、ドライブ情報8
のオープンファイル数3203を1インクリメントし、
後者の条件を満たす場合はチェンジ情報9のオープンフ
ァイル数3303を1インクリメントする(ステップ3
503)。そして、ファイル情報10にオープンするフ
ァイルのファイル名3401と、記憶装置12に記憶さ
れているデータのファイルサイズ3402を登録する。
また、オフセット初期値0をオフセット(全体)340
4に、ファイル管理情報7のメディアファイルの状態3
105からメディア上のオフセットの初期値をオフセッ
ト(メディア)3405に、ステップ3501で取得し
たポインタをファイル管理情報7へのポインタ3406
に登録する(ステップ3504)。いずれの条件も満た
さない場合は、使用可能なドライブが存在するかどうか
を検索する。この例では、ドライブ情報8のオープンフ
ァイル数とチェンジ情報9のオープンファイル数が0で
あるドライブ16は使用可能である(ステップ350
5)。もし、使用可能なドライブ16が存在しなけれ
ば、アプリケーションにエラーを返す(ステップ351
0)。
【0060】使用可能なドライブ16が存在すれば、ス
テップ3504と同様にしてファイル情報10を登録す
る(ステップ3506)。そして、チェンジャ制御部1
1(要求受理部)にOPEN要求を出力し(ステップ3
508)、アプリケーションにサクセスを返す(ステッ
プ3509)。
【0061】図29はCLOSE4のフローチャートで
ある。CLOSE4はまず、ファイル情報10のファイ
ル名3401を検索し、そのファイルがオープンされて
いることを確認する(ステップ30701)。もし、オ
ープンされていなければ、アプリケーションにエラーを
返す(ステップ3707)。オープンされていれば、フ
ァイル情報10からその情報を削除する。そのファイル
のメディア15がドライブ情報8、もしくはチェンジ情
報9に登録されているので、該当する部分のオープンフ
ァイル数を1デクリメントする。ファイルオープン数が
1以上であればアプリケーションにサクセスを返し、0
であればチェンジャ制御部11(要求受理部)にそのメ
ディアのCLOSE要求を出力し(ステップ370
7)、アプリケーションにサクセスを返す(ステップ3
706)。
【0062】図30はタイムスケジューリング部19の
フローチャートである。タイムスケジューリング部19
はまず、チェンジャ制御部11からのOPEN、CLO
SEの要求を取り出す(ステップ3901)。要求がO
PEN要求であれば、要求のメディアについて、記憶装
置12のアクセスが終了する直前にメディア交換が終了
する時刻を計算する。計算した時刻はチェンジ必要時刻
3304に登録する。そして、1つ下の優先順位にあた
るメディアのチェンジ予定時刻よりメディア交換時間前
の時刻と、計算した時刻を比較し、その早い方の時刻を
チェンジ予定時刻とし、チェンジ情報9のチェンジ予定
時刻3306に登録する。これと同じ操作をチェンジ予
定時刻の変更がないという状況まで、1つ上の優先順位
同士で行っていく。
【0063】例えば、図26の状態において、新たにチ
ェンジ必要時刻が120638であるメディアがOPENされ
た場合、優先順位は3である。ここでメディア交換に20
秒の時間を要するとすると優先順位4のメディア交換予
定時刻が120713であるので、チェンジ予定時刻120638が
採用される。1つ上の優先順位2については、120638ま
でにメディア交換が終了しないので、新たに120618がチ
ェンジ予定時刻となる。優先順位1に関しても同様に12
0558に再設定される(ステップ3903)。
【0064】CLOSE要求の場合は、削除されたメデ
ィアより優先順位の高いメディアについて、メディア交
換予定時刻を再計算する。例えば、先ほど追加されたメ
ディアを削除すると優先順位1、2のメディア交換予定
時刻を再計算し、結果として前の時刻に戻される(ステ
ップ3902)。
【0065】メディア交換予定時刻の再計算が終わると
優先順位1のメディア交換予定時刻に変更が存在する場
合、時刻管理部20に指示を出す(ステップ390
5)。そして、ステップ3901に戻る。
【0066】図31は時刻管理部20のフローチャート
である。時刻管理部20はチェンジ情報9から優先順位
1のメディア交換時刻を取り出し(ステップ400
1)、その時刻を待つ(ステップ4002)。ただし、
メディア交換が存在しない場合はタイムスケジューリン
グ部19からの登録指示を待ち、ステップ4001に戻
る(ステップ4005)。また、時刻の監視中に、タイ
ムスケジューリング部19から変更指示を受けた場合
も、監視を止めステップ4001に戻る。時刻の監視が
終了すると、チェンジャ制御部11にメディア交換の指
示を送り(ステップ4004)、ステップ4001に戻
る。
【0067】図32はチェンジャ制御部11(要求受理
部)のフローチャートである。要求受理部は要求を取り
出し(ステップ3801)、要求の種類がOPENであ
るか、CLOSEであるかを判定する(ステップ380
2)。OPENであれば、チェンジ情報9の使用可能ド
ライブの項について、メディア番号3302にそのメデ
ィアの番号を、オープンファイル数3303に1を設定
し、メディア交換を登録する(ステップ3803)。一
方、CLOSEであれば、そのメディアが登録されてい
るチェンジ情報9のドライブの項について、メディア番
号3303に−1を設定し、メディア交換要求を削除す
る(ステップ3804)。そして、チェンジ情報9のメ
ディア番号3302が登録されているドライブ16につ
いて、記憶装置12から読み出すデータの残り再生時間
をもとに優先度を計算し(ステップ3805)、タイム
スケジューリング部19に通知する(ステップ380
6)。
【0068】図33はチェンジャ制御部11(チェンジ
実行部)のフローチャートである。チェンジャ制御部1
1は時刻管理部20からのメディア交換指示を待つ(ス
テップ3807)。メディア交換指示を受けるとチェン
ジ情報9のデータをドライブ情報8に一部移動させ、ド
ライブ情報9のチェンジ状態3204に1を、チェンジ
終了時刻3205に終了時刻を登録する(ステップ38
08)。そして、チェンジ情報9のメディア番号に−1
を設定し(ステップ3809)、優先順位が最も高いメ
ディア交換要求をライブラリ装置14に出力する(ステ
ップ3810)。メディア交換が終了するとチェンジ状
態3204に0を、前記終了時刻に0を登録する(ステ
ップ3811)。
【0069】このように一連のメディア交換の操作を本
来必要となる直前まで行わないようにスケジューリング
することにより頭出し再生等で無駄になるメディア交換
の削除範囲を広げることができる。また、複数ドライブ
では同時にメディア交換要求が生じるため、独立にメデ
ィアへのアクセスが必要となる直前にメディア交換が終
了するようにライブラリ装置にメディア交換要求を出力
すると、後にメディア交換要求を出力したメディアに関
してはリアルタイム性が保証できない。
【0070】一方、本実施の形態では各メディアについ
て優先順位を設け、優先順位の低いメディアに関しても
メディアへのアクセスが必要となる時点にはメディア交
換が終了するようにメディア交換予定時刻をスケジュー
リングするため、リアルタイムな処理が行える。
【0071】なお、実施の形態1、2、3では記憶装置
12としてHDD(ハードディスクドライブ)を用いた
が、メモリやドライブに装填されている記録媒体を用い
ても良い。また、複数の記憶装置を用いても良い。ファ
イル管理情報の記録されている装置もHDD(ハードデ
ィスクドライブ)としたが、これに関してもメモリやド
ライブに装填されている記録媒体を用いても良い。更
に、実施の形態の例ではメディア上に全データが記録さ
れていない場合を考慮して記述したが、メディア上に全
データが記録されていても良い。また、記憶装置上に記
録されるデータをファイル先頭部分としたが、前記デー
タはメディア交換中に必要なデータが含まれていれば、
ファイルのどの部分のデータでも良い。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明の階層記憶制御装置
は、ライブラリ装置にメディア交換要求を出力するタイ
ミングを遅らせる機能、メディア交換を中止する機能を
有したチェンジャ制御部を用いることにより、メディア
交換が必要となるまでにアクセスが終了する事象ではメ
ディア交換要求を生成せず、生成したメディア交換に関
しても未実行の状態でアクセスが終了する事象ではメデ
ィア交換要求を中止することが可能となる。すなわち、
不要なメディア交換を削除できるため、メディア交換に
必要な時間を最小限に抑えることができ、メディア交換
時間用に記録された記憶装置上のデータ量を少なくする
ことができる。
【0073】また、複数ドライブにおいては、ドライブ
毎のメディア交換要求に優先度を設定し、それをもとに
各メディア交換の実行時刻を決定、編集する機能を有し
たタイムスケジューリング部を設けることにより、残り
再生時間の短いメディア交換要求が生じた際にも、それ
を優先してメディア交換することが可能となる。これに
よって、残り再生時間の短いメディアに関しても、リア
ルタイムな再生を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階層記憶制御装置の実施の形態1を示
す構成図
【図2】本発明の階層記憶制御装置の実施の形態2を示
す構成図
【図3】本発明の階層記憶制御装置の実施の形態3を示
す構成図
【図4】従来の階層記憶制御装置の一実施の形態を示す
構成図
【図5】従来例、本発明の実施の形態1、2のファイル
管理情報の構成を示す構成図
【図6】従来例、本発明の実施の形態1のドライブ情報
の構成を示す構成図
【図7】従来例、本発明の実施の形態1、2のファイル
情報の構成を示す構成図
【図8】従来例の要求処理部がOPEN要求を受けた場
合のフローチャート
【図9】要求処理部がREAD要求を受けた場合のフロ
ーチャート
【図10】従来例の要求処理部がCLOSE要求を受け
た場合のフローチャート
【図11】ユーザからの要求群を示した一事象例を示し
た図
【図12】従来の階層記憶制御装置を用いた場合に図1
1の事象例を実行した場合の動作概念を示した概念図
【図13】本発明の実施の形態1の要求処理部がOPE
N要求を受けた場合のフローチャート
【図14】本発明の実施の形態1の要求処理部がCLO
SE要求を受けた場合のフローチャート
【図15】本発明の実施の形態1のチェンジャ制御部の
フローチャート
【図16】本発明の実施の形態1の階層記憶制御装置を
用いた場合に図11の事象例を実行した場合の動作概念
を示した概念図
【図17】本発明の実施の形態2のドライブ情報の構成
を示す構成図
【図18】本発明の実施の形態2のチェンジ情報の構成
を示す構成図
【図19】本発明の実施の形態2の要求処理部がOPE
N要求を受けた場合のフローチャート
【図20】本発明の実施の形態2の要求処理部がCLO
SE要求を受けた場合のフローチャート
【図21】本発明の実施の形態2のチェンジャ制御部
(要求受理部)のフローチャート
【図22】本発明の実施の形態2のチェンジャ制御部
(チェンジ実行部)のフローチャート
【図23】本発明の実施の形態2の階層記憶制御装置を
用いた場合に図11の事象例を実行した場合の動作概念
を示した概念図
【図24】本発明の実施の形態3のファイル管理情報の
構成を示す構成図
【図25】本発明の実施の形態3のドライブ情報の構成
を示す構成図
【図26】本発明の実施の形態3のチェンジ情報の構成
を示す構成図
【図27】本発明の実施の形態3のファイル情報の構成
を示す構成図
【図28】本発明の実施の形態3の要求処理部がOPE
N要求を受けた場合のフローチャート
【図29】本発明の実施の形態3の要求処理部がCLO
SE要求を受けた場合のフローチャート
【図30】本発明の実施の形態3のタイムスケジューリ
ング部のフローチャート
【図31】本発明の実施の形態3の時刻管理部のフロー
チャート
【図32】本発明の実施の形態3のチェンジャ制御部
(要求受理部)のフローチャート
【図33】本発明の実施の形態3のチェンジャ制御部
(チェンジ実行部)のフローチャート
【符号の説明】
1 要求処理部 5 リード制御部 6 メモリ 11 チェンジャ制御部 12 記憶装置 14 ライブラリ装置 15 メディア 16 ドライブ装置 17 アーム(メディア交換部) 18 スロット(収納部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 光秋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B065 BA03 CA40 ZA03 ZA04 5D066 BA02 BA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメディアを収納するための収納
    部、メディア上のデータを記録再生するドライブ装置、
    メディアを収納部とドライブ装置間で移動させる機能を
    有したメディア交換部から構成されるライブラリと、予
    め定められた時間以上再生可能なファイルのデータを一
    部収めた記憶装置と、ファイルの読み出し位置を用いて
    データの読み出し先が前記記憶装置であるか、メディア
    であるかを判定し、データを読み出すリード制御部と、
    メディア交換開始からメディア上のデータがアクセス可
    能になるまでに必要な時間をTc、前記記憶装置に存在す
    るデータの再生可能時間をTa、前記記憶装置から読み出
    したデータの再生開始時刻からの経過時間をtとし、前
    記リード制御部で読み出したデータの再生時間を監視
    し、0<t≦ Ta − Tcを満たす時間tにおいて、前記メ
    ディア交換部にメディア交換要求を出力するチェンジャ
    制御部とを具備した階層記憶制御装置。
  2. 【請求項2】 複数のメディアを収納するための収納
    部、メディア上のデータを記録再生するドライブ装置、
    メディアを収納部とドライブ装置間で移動させる機能を
    有したメディア交換部から構成されるライブラリと、予
    め定められた時間以上再生可能なファイルの一部データ
    を収めた記憶装置と、ファイルの読み出し位置を用いて
    データの読み出し先が前記記憶装置であるか、メディア
    であるかを判定し、データを読み出すリード制御部と、
    メディア交換中のメディアあるいはメディア交換の終了
    したメディアの情報と、メディア交換予定の順序が定め
    られたメディア群の情報とを格納した情報テーブルと、
    前記情報テーブルを編集するチェンジ情報編集手段を有
    し、メディア交換未実行のメディアへのアクセスが不要
    となると前記情報テーブルからそのメディアの情報を削
    除し、メディア交換を中止するチェンジャ制御部とを具
    備した階層記憶制御装置。
  3. 【請求項3】 メディア交換中のメディアあるいはメデ
    ィア交換の終了したメディアの情報と、メディア交換予
    定の順序が定められたメディア群の情報とを格納した情
    報テーブルと、前記情報テーブルを編集するチェンジ情
    報編集手段を有し、メディア交換未実行のメディアへの
    アクセスが不要となると前記情報テーブルからそのメデ
    ィアの情報を削除し、メディア交換を中止する処理を前
    記チェンジャ制御部がさらに行うことを特徴とする請求
    項1記載の階層記憶制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ドライブ装置数をNdとし、前記予め
    定められた時間TはTc*(Nd+1)であり、前記記憶装
    置からの再生残り時間が短い記録メディアに高いチェン
    ジ優先度を設定する優先度設定手段を有し、前記チェン
    ジ優先度の高いメディアから順に前記メディア交換部に
    メディア交換要求を出力する処理を前記チェンジャ制御
    部に加えたことを特徴とする請求項1、2、3のいずれ
    かに記載の記載の階層記憶制御装置。
  5. 【請求項5】 前記チェンジ優先度と、ドライブ装置と
    メディア交換部の使用状況を用いて、メディア交換情報
    の登録時にメディアの装填先のドライブとメディア交換
    予定時刻を決定するとともに、そのメディア交換により
    変更が必要となった既にメディア交換情報に登録された
    メディアの交換予定時刻を編集するタイムスケジューリ
    ング部と、前記交換予定時刻を監視する時刻管理部を具
    備し、時刻管理部により通知される前記交換予定時刻に
    メディア交換要求を前記メディア交換部に出力する処理
    をチェンジャ制御部に加えた請求項4記載の階層記憶制
    御装置。
JP6814599A 1999-03-15 1999-03-15 階層記憶制御装置 Pending JP2000267819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6814599A JP2000267819A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 階層記憶制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6814599A JP2000267819A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 階層記憶制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000267819A true JP2000267819A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13365292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6814599A Pending JP2000267819A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 階層記憶制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000267819A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190274A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 仮想テープ・サーバにおける論理ボリュームの再呼び出しを最適化するための装置、システム、および方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190274A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 仮想テープ・サーバにおける論理ボリュームの再呼び出しを最適化するための装置、システム、および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3618552B2 (ja) 記憶装置
US7177530B1 (en) Recording/reproducing apparatus
JP2000235457A (ja) 階層型データ蓄積装置及びキャッシュデータ作成方法
JP2586219B2 (ja) 高速媒体優先解放型排他方式
JP4727800B2 (ja) 記憶されたレコードについてのフォーマット情報を効率的に提供するためのディレクトリを含むデジタル・データ・サブシステム
JP2004334459A (ja) 記録再生装置、記録再生方法、および記録再生プログラム
JPH10124352A (ja) ライブラリ内ファイルの管理方法、及びライブラリ用サーバ装置
JP2000267819A (ja) 階層記憶制御装置
JPH10269026A (ja) ライブラリサブシステム
JP3882461B2 (ja) 記憶装置システム及びそのバックアップ取得方法
JP2006113882A (ja) データ管理装置
JPH1153123A (ja) バックアップ方式
JP2001118365A (ja) 記憶階層管理システム、記憶階層管理方法及び記憶階層管理プログラムを記録した記録媒体
JP2001290607A (ja) デバイスドライバのコマンドキューイング制御方法及びコンピュータシステム
JP2752750B2 (ja) オートチェンジャ
JPH0828075B2 (ja) ディスク・ドライブのヘッド/アームの径方向移動回数を低減する方法
JPH0528651A (ja) 情報記録再生装置
JP2001014219A (ja) キャッシュ制御方法及びその装置
JP2003186629A (ja) データコピーシステム
JP2569773B2 (ja) 記憶サブシステム
JP2000250845A (ja) 記録媒体競合制御方法及びその実施装置並びにその処理プログラムを記録した媒体
JPH07271526A (ja) 外部記憶装置
JP3445848B2 (ja) 外部記憶装置のバッファ制御方法
JPH09106327A (ja) データ転送スケジューリング方法
JPH0955071A (ja) オートチェンジャー装置