JP2000267617A - ディジタルディスプレイ用表示素子、ディジタルディスプレイ装置及びディジタルディスプレイの駆動方法 - Google Patents

ディジタルディスプレイ用表示素子、ディジタルディスプレイ装置及びディジタルディスプレイの駆動方法

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JP2000267617A
JP2000267617A JP11074760A JP7476099A JP2000267617A JP 2000267617 A JP2000267617 A JP 2000267617A JP 11074760 A JP11074760 A JP 11074760A JP 7476099 A JP7476099 A JP 7476099A JP 2000267617 A JP2000267617 A JP 2000267617A
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Hideaki Yamauchi
秀昭 山内
Yoshio Seki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1フィールドを複数のサブフィールドに分割
し、パルス幅変調表示方式を用いて動画を階調表表示し
た場合に、階調がなめらかに変化している部分に生じる
疑似輪郭状のノイズを抑制する。 【解決手段】 各表示素子31に設けた複数サブフィー
ルドデータ記憶回路32により、各表示素子31に対応
する各サブフィールドごとの表示情報を、サブフィール
ド単位で順次書き込んで1フィールド分蓄積し、読み出
しは、サブフィールドを用いずに1フィールド分の表示
情報を一括または複数サブフィールド分まとめて行い、
それに応じて、適正電圧をアドレス電極14aおよび1
4bに印加して表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルディス
プレイ、特に、Digital Micromirro
r Device(DMD)、Plasma Disp
lay Panel(PDP)などの、表示のためのメ
モリ機能を持つディジタルディスプレイに関し、動画像
を表示した場合に生じる疑似輪郭を軽減するように改善
された、ディジタルディスプレイ用表示素子、ディジタ
ルディスプレイ装置、およびその駆動方法を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタルディスプレイ用表示素
子として、特開平5−196880号公報に記載された
ものが、またディジタルディスプレイ装置及び駆動方法
として、特開平5−273506号公報、などに記載さ
れたものが知られている。図4(a),(b)に、従来
のディジタルディスプレイ用表示素子の一例として、ね
じれ梁構造の表示素子の構成を示す。表示素子11は、
一画素に対応する素子であり、光学部材であるミラー1
2と、ミラー12を支持するねじれヒンジ13aおよび
13bとを備えている。ミラー12は、エアギャップ上
に懸架され、張力下にある2つの薄いねじれヒンジ13
aおよび13bにより、2つの剛性支持体間(図示省
略)に連結されている。ミラー12の下部には、アドレ
ス電極14a、14b、着地電極16a、16b、およ
びリセット電極17が配置されている。アドレス電極1
4aまたは14bに適正電圧が印加されると、ねじれヒ
ンジ13aおよび13bがねじられて、ミラー12は2
つのヒンジ13aおよび13bの軸の回りに回転する。
【0003】ミラー12の変位の様子を、図4(b)を
参照して説明する。ミラー12は、ミラー12の平表面
15cに対し、点線15aによって示される位置から、
点線15bによって示される位置まで、軸の回りに変位
する。ミラー12は、適正電圧をアドレス電極14aお
よび14bに印加することにより、「オン」位置へ変位
させられる。「オン」位置において、ミラー12の縁は
着地電極16aに接触する。
【0004】作動バイアスが、リセット電極17を経て
ミラー12に印加される。もしも、電極14aおよび1
4bに対して、「オン」位置へ変位させた電圧とは逆の
電圧が印加されれば、ミラー12は点線15bによって
示されている位置まで回転し、光を「オン」位置の場合
とは別の方向へ送る。
【0005】図4の表示素子11を用いたディジタルデ
ィスプレイ装置の駆動回路を図5に示す。図5におい
て、ディジタル映像信号が入力される映像信号入力端子
1は、メモリ回路23に接続されている。メモリ回路2
3の出力端は、1Hシリアル−パラレル変換回路19に
接続され、1Hシリアル−パラレル変換回路19の出力
端は列駆動回路20に接続されている。同期信号が入力
される同期信号入力端子2は、制御信号発生回路24に
接続されている。制御信号発生回路24の出力端は、メ
モリ回路23、1Hシリアル−パラレル変換回路19、
列駆動回路20、行駆動回路21、およびリセット回路
22にそれぞれ接続されている。列駆動回路20、行駆
動回路21、およびリセット回路22の出力端は、それ
ぞれ表示素子アレイ18に接続されている。表示素子ア
レイ18にはマトリクス状に、図4に示した表示素子1
1が配置されている。
【0006】以上のように構成されたディジタルディス
プレイ表示装置の動作について説明する。まず、映像信
号入力端子1から、例えば8ビットのディジタル映像信
号が入力される。この映像信号は、メモリ回路23へ供
給される。また、同期信号入力端子2から入力された同
期信号は、制御信号発生回路24へ供給される。制御信
号発生回路24では、入力された同期信号を用いて、メ
モリ回路23、1Hシリアル−パラレル変換回路19、
列駆動回路20、行駆動回路21、およびリセット回路
22を制御する信号が作成され、制御信号として前記各
回路へ供給される。
【0007】入力されたディジタル映像信号は、メモリ
回路23に一旦記憶される。メモリ回路23からは、1
H(水平走査期間)相当の時系列信号がビットごとに読
み出され、その出力信号は1Hシリアル−パラレル変換
回路19へ供給される。1Hシリアル−パラレル変換回
路19では、1Hの時系列信号に直列−並列変換を施
し、その出力である並列信号は、列駆動回路20へ並列
同時供給される。列駆動回路20は、1ビットの行デー
タを、表示素子アレイ18のそれぞれの列へ駆動する。
行駆動回路21は、列駆動回路20に同期して、表示素
子アレイ18の各行を選択駆動する。
【0008】表示素子アレイ18における各表示素子に
1ビットのデータの書き込みが終了すると、各表示素子
の状態は、リセット回路22からのリセット信号に応答
して、記憶されているデータに従って同時に変化する。
光学系を含む、ディジタルディスプレイ装置の構成を、
図6に示す。表示装置25は、図4の表示素子を用いた
表示素子アレイ18と、それを駆動する図5の駆動回路
から構成される。表示素子11が第1の状態にある時に
は、光源26から表示素子アレイ18に入射する光は、
レンズ27を通って感光面28へ送られるように、向き
を変えられる。従って対応する感光面28上の画素は明
かるくなる。表示素子11が第2の状態にある時には、
光はレンズ27へ送られず、対応する感光面28上の画
素は暗くなる。
【0009】上記説明の範囲内の駆動方法では、各表示
素子の1フィールド内の表示時間は一定である。つま
り、1フィールド内で2階調しか表示できない。多階調
表示を行うには、1フィールドを複数のサブフィールド
に分割する。その場合、各サブフィールドにおいてビッ
トごとにデータが読み出される。8つのサブフィールド
に分割すれば、8ビットのディジタル信号が必要であ
る。中間調を得るのに時間変調法を用いた場合、8つの
各サブフィールドに対して、例えば、T、T/2、T/
4、T/8、T/16、T/32、T/64、T/12
8の表示期間を順次割り当てる。ここでTは、MSBの
データに対しての表示素子11の「オン」時間である。
すなわち、8ビットのディジタル信号の各ビットは、各
々上記の表示期間を与えることになる。
【0010】各サブフィールドにおいて、表示素子アレ
イ18の最上行より最下行へ、1ビットの表示情報すな
わち映像データの書き込みが行われる。サブフィールド
ごとに表示素子への表示情報の書き込み及び読み出しを
行い、8回のサブフィールド走査により、1フィールド
256階調の映像を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディジタルディスプレイ装置で上記のように階調表示を
行うと、例えば、文献{増田(他著)「パルス幅変調動
画表示に見られる疑似輪郭状ノイズ」テレビジョン学会
技術報告Vol.19, No.2, IDY95-21, 第61頁から第66頁}
に示されるように、階調がなめらかに変化している部分
に疑似輪郭状のノイズが生じる。
【0012】図7は、人間の眼の動画像に対する視線位
置と網膜の積分関係を示す図である。この図は、階調1
28レベルと127レベルの表示画像が、移動速度v=
1[画素/フィールド]で左から右へ移動するのを、眼
が追従したときの様子を示している。ここで、眼の追従
点をa,b,cの3点とする。一般的に、人間の網膜の
残像時間は約30msecである。この網膜の残像時間
を前提にして、1フィールドの画像を60[Hz](=
約16.7msec)とした場合、約2フィールド分の
画像が眼に積分される。まず、a点を追従した場合、a
1点までの表示が積分される。従って最初のフィールド
では階調128レベル、2番目のフィールドでは階調1
28レベルとなり、網膜の積分結果は、a1点において
階調256レベルとなる。以下同様に、b,c点を追従
した場合、それぞれ積分結果はb1点,c1点で各々2
86レベル、254レベルとなる。
【0013】以上の結果から、b点を追従した場合、両
側の画素に比べて階調レベルを高く、すなわち、より明
るく感じることが分かる。これを一般的に動画疑似輪郭
と呼んでいる。すなわち、視線が、1フィールド内(図
7でいえば8サブフィールド内)で注目画素以外の画素
にまたがって追従的に移動すると、網膜に注目画素以外
の画素の表示も積分され、それが疑似輪郭状のノイズと
なって見えるという問題点を有していた。
【0014】本発明は上記のような従来の装置の課題を
解決するもので、従来のディジタルディスプレイ装置で
動画を表示した場合に、階調がなめらかに変化している
部分に生じる疑似輪郭状のノイズを防ぐことができる、
ディジタルディスプレイ用表示素子、ディジタルディス
プレイ装置及びその駆動方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、第1の発明に係るディジタルディスプレイ用表示素
子は、光学的な変化を発生するための表示部材と、表示
部材が少なくとも表示状態と非表示状態とをとるように
駆動する駆動手段と、駆動手段に表示の態様についての
表示情報を供給する表示情報供給手段とを備える。表示
情報供給手段は、所定の期間に複数回行われる表示情報
の書込みに際して、その複数回分の表示情報を保持する
機能を有する。表示素子は、保持した表示情報に基づ
き、書き込み回数よりも少ない回数で表示するように構
成される。
【0016】第2の発明に係るディジタルディスプレイ
の駆動方法は、第1の発明のディジタルディスプレイ用
表示素子を配列した表示素子アレイを用い、各表示素子
に表示情報データを複数回書き込み、蓄積された表示情
報データに基づき、書き込み回数よりも少ない回数で表
示を行うことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図3を用いて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明のディジタ
ルディスプレイ用表示素子の一実施形態を示す。図1
(a)、(b)において、図4(a)、(b)に示した
従来例と同様の部分には、同じ参照番号を付している。
実施の形態1における表示素子31が、図4の表示素子
11と異なる点は、複数サブフィールドデータ記憶回路
32を追加した点である。
【0019】以上のように構成されたディジタルディス
プレイ用表示素子について、以下、その動作を述べる
が、図4の従来例と同じ動作については適宜その説明を
省略する。図1(a)、(b)において、ミラー12の
下部にあるアドレス電極14aまたは14bに適正電圧
が印加されると、ねじれヒンジ13aおよび13bはね
じられて、ミラー12は2つのヒンジ13aおよび13
bの軸の回りに回転する。
【0020】ミラー12の変位の様子を図1(b)を参
照して説明する。ミラー12は、ミラー12の平表面1
5cに対し、点線15aによって示されている位置か
ら、点線15bによって示されている位置まで、軸の回
りに変位する。ミラー12は、複数サブフィールドデー
タ記憶回路32から、適正電圧をアドレス電極14aお
よび14bに印加することにより、「オン」位置へ移動
させられる。「オン」位置において、ミラー12の縁は
着地電極16aに接触する。
【0021】作動バイアスが、リセット電極17を経て
ミラー12に印加される。もしも、複数サブフィールド
データ記憶回路32から電極14aおよび14bに対し
て、「オン」位置へ変位させた電圧とは逆の電圧が印加
されれば、ミラー12は点線15bによって示されてい
る位置まで回転し、光を別の方向へ送る。
【0022】本発明の実施の形態1によれば、複数サブ
フィールドデータ記憶回路32は、各表示素子31に対
応するサブフィールドごとの表示情報を1フィールド
分、書き込み、読み出し、それに応じて、適正電圧をア
ドレス電極14aおよび14bに印加する。従って、サ
ブフィールド単位でデータの書き込み、読み出し動作を
繰り返すことなく、表示情報の書き込みは各サブフィー
ルドごとに行い、読み出しは、サブフィールドを用いず
に1フィールド分の表示情報を一括して読み出すことが
できる。その結果、表示に際してミラー回転動作の回数
を削減することができ、後述する疑似輪郭状のノイズの
抑制と併せて、表示素子の動作寿命を大幅に延ばす、と
いう効果を奏することができる。
【0023】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1の表示素子を用いたディジタルディスプレイ装置
およびその駆動方法に係るものである。図2、図3は本
発明のディジタルディスプレイ装置における駆動回路及
び駆動方法の一実施形態を示す。図2において図5と同
様の部分には、同じ参照番号を付している。実施の形態
2が図5の従来例と異なる点は、表示素子アレイ18に
代えて、図1の表示素子31を用いた表示素子アレイ3
3を備えていることである。表示素子アレイ33にはマ
トリクス状に、図1の表示素子31が配置されている。
また、図5の制御信号発生回路24に代えた制御信号発
生回路34は、表示素子31の構成に適した駆動が行わ
れるように、メモリ回路23、1Hシリアル−パラレル
変換回路19、列駆動回路20、行駆動回路21、およ
びリセット回路22を制御する。
【0024】以上のように構成されたディジタルディス
プレイ装置について、以下、その駆動方法を述べるが、
図5と同じ動作については適宜その説明は省略する。図
2において、映像信号入力端子1から、例えば8ビット
のディジタルの映像信号が入力される。この映像信号
は、メモリ回路23へ供給される。また、同期信号入力
端子2から同期信号が入力され、制御信号発生回路34
へ供給される。制御信号発生回路34では、入力された
同期信号を用いて、メモリ回路23、1Hシリアル−パ
ラレル変換回路19、列駆動回路20、行駆動回路2
1、およびリセット回路22を制御する信号にを作成
し、制御信号として前記各回路へ供給する。ディジタル
の入力信号は、メモリ回路23に一旦記憶される。メモ
リ回路23からは、1H(水平走査期間)相当の時系列
信号が、ビットごとに読み出される。メモリ回路23の
出力信号は1Hシリアル−パラレル変換回路19へ供給
される。1Hシリアル−パラレル変換回路19では、1
Hの時系列信号に直列−並列変換を施し、その出力であ
る並列信号は、列駆動回路20へ並列同時供給される。
列駆動回路20は、1ビットの行データを表示素子アレ
イ33のそれぞれの列へ駆動する。行駆動回路21は、
列駆動回路20に同期して、表示素子アレイ33の各行
を選択駆動する。
【0025】表示素子アレイ33における各表示素子3
1(図1参照)の複数サブフィールドデータ記憶回路3
2に、1つのサブフィールドに相当する1ビットのデー
タの書き込みが終了すると、続いて、2つ目のサブフィ
ールドデータ、3つ目のサブフィールドデー
タ、....と、1フィールド分の全サブフィールドデ
ータが書込まれる。全サブフィールドデータが書込まれ
ると、各表示素子の状態は、リセット回路22のリセッ
ト信号に応答して、記憶されているデータに従って同時
に変化する。
【0026】なお、光学系を含む、ディジタルディスプ
レイ装置の構成については、図6の従来例と同様となる
ので、構成とその説明は省略する。
【0027】以上の方法で駆動すると、データの書き込
みはサブフィールドを用いて1フィールド分のデータを
順次書込み、データの読み出しは、サブフィールドを用
いずに、1フィールド内のデータを一括して表示するこ
とができる。ここで、データの書き込みに際してサブフ
ィールドを用いているのは、表示素子アレイ18の駆動
方法がマトリクス駆動であることに基づく。すなわち、
列駆動回路20からの縦の電極と、行駆動回路21から
の横の電極とで直交電極をなし、交点に各表示素子を配
置して、縦と横の電極に電圧を印加することで、所望の
表示素子を選択駆動するため、行単位の書き込みは可能
であるが、各表示素子に対する一括書き込みは不可能で
ある。もしも一括書き込みを行おうとすると、各表示素
子に独立した電極群(配線群)を設けるなど、構造が複
雑になる欠点がある。本発明によれば、表示素子に複数
サブフィールドデータ記憶回路32を設けることによ
り、マトリクス駆動においても、サブフィールドを用い
て複数回データを書き込み、一括読み出しによる表示が
可能となる。
【0028】図3は、人間の眼の動画像に対する視線位
置と網膜の積分関係の一例を示す図であり、階調128
レベルと127レベルの表示画像が、移動速度v=1
[画素/フィールド]で左から右へ移動するのを、眼が
追従したときの様子を示している。ここで、眼の追従点
をa,b,cの3点とする。また、人間の網膜の残像時
間は約30msecとした。この網膜の残像時間を前提
にして、1フィールドの画像を60[Hz](=約1
6.7msec)とした場合、約2フィールド分の画像
が眼に積分されることになる。まず、a点を追従した場
合、最初のフィールドでは階調128レベル、2番目の
フィールドでは階調128レベルとなり、網膜の積分結
果は、a1点において階調256レベルとなる。以下同
様に、b,c点を追従した場合、積分結果はb1点,c
1点で各々256レベル、254レベルとなる。上記結
果から判るように、従来例の図7に示すような疑似輪郭
状のノイズを生じることなく、各画素の階調レベルを正
しく表現することができる。
【0029】以上のように本発明の実施の形態2によれ
ば、複数サブフィールドデータ記憶回路32が、データ
の書き込み時においては、1フィールド内における全サ
ブフィールドのデータをサブフィールド単位で書込み、
データの読み出しにおいては、サブフィールドを用いず
に、データに対応した重み付で一括して読み出すこと
で、例えば、動画を表示した場合に、階調がなめらかに
変化している部分に生じる疑似輪郭状のノイズを防ぐこ
とができる。
【0030】なお、実施の形態1において、表示素子
は、図1に示すような変形可能なミラー素子としたが、
本発明はこれに限定されず、種々の形態の表示素子に適
用できる。すなわち、個々に複数のサブフィールドデー
タが記憶可能で、光を反射する能力を備えている表示素
子であれば、上記の実施の形態と同様に、データの書き
込み時においては、1フィールド内における全サブフィ
ールドのデータをサブフィールド単位で書込み、データ
の読み出しにおいては、サブフィールドを用いずに、デ
ータに対応した重み付で一括して読み出すことが可能で
ある。
【0031】また、実施の形態1、2において、表示素
子とディジタルディスプレイ装置は、図1、図2、図6
に示すような、光源からの光の反射量を制御し、感光面
上にディジタル映像を投影する、反射型の変形可能ミラ
ー素子としたが、本発明はこれに限定されるものでもな
い。例えば、PDPのような自発光型の表示素子であっ
ても、個々に複数のサブフィールドデータが記憶可能な
表示素子を用いた自発光型の構成であれば、本発明の思
想を適用して、データの書き込み時においては、1フィ
ールド内における全サブフィールドのデータをサブフィ
ールド単位で書込み、データの読み出しにおいては、サ
ブフィールドを用いずに、データに対応した重み付で一
括に読み出すことが可能である。
【0032】また、実施の形態2において、複数サブフ
ィールドデータ記憶回路32から、1フィールド内のデ
ータを一括して読み出すこととしたが、本発明はこれに
限定されるものでもない。すなわち、複数のサブフィー
ルドデータをまとめて、書き込み回数よりも少ない複数
の回数で読み出し、表示を行うようしても、動画を表示
した場合に生じる疑似輪郭を軽減することができる。
【0033】さらに、光学系を含むディジタルディスプ
レイの表示装置を、図6に示すような構成としたが、こ
れに限定されるものでもない。カラー映像を表示する場
合は、例えば、表示装置25とレンズ27との間に、
赤、緑、青、で分割されたカラーフィルターを設けて、
そのカラーフィルターを回転させて、赤色、緑色、青
色、のフィールドを順次表示することで、カラー映像を
得ることができるが、これが本発明の範囲内にあること
は言うまでもない。また、カラーフィルタを用いずに、
赤色、緑色、青色にそれぞれ対応した3つの表示素子ア
レイを用いることでも、カラー映像を得ることができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、複数
サブフィールドデータ記憶回路が、各表示素子に対応す
るサブフィールドごとの表示情報を1フィールド分記憶
し、それを読み出し、その表示情報に応じて、適正電圧
をアドレス電極に印加することで、各サブフィールドご
とに表示情報を、記憶し、読み出すという動作を繰り返
すことなく、1フィールド分のデータを一括して読み出
すことができる。
【0035】また、第2の発明によれば、第1の発明の
表示素子を用い、データの書き込み時においては、1フ
ィールド内における全サブフィールドのデータをサブフ
ィールド単位で書込み、データの読み出しにおいては、
サブフィールドを用いずに、データに対応した重み付で
一括して読み出すことで、例えば、動画を表示した場合
に、階調がなめらかに変化している部分に生じる疑似輪
郭状のノイズを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるディジタルディ
スプレイ用表示素子の概略図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図
【図2】本発明の実施の形態2における、ディジタルデ
ィスプレイ装置の駆動回路図
【図3】本発明の実施の形態2におけるディジタルディ
スプレイ装置の駆動方法を用いた場合の効果を説明する
ための図
【図4】従来例のディジタルディスプレイ用表示素子の
概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図
【図5】従来のディジタルディスプレイ装置の駆動回路
【図6】光学系を含む、ディジタルディスプレイ装置の
構成を示す図
【図7】従来のディジタルディスプレイ装置における駆
動方法による疑似輪郭状ノイズの発生を説明するための
【符号の説明】
1 映像信号入力端子 2 同期信号入力端子 11、31 表示素子 12 ミラー 13a、13b ねじれヒンジ 14a、14b アドレス電極 16a、16b 着地電極 17 リセット電極 18、33 表示素子アレイ 19 1Hシリアル−パラレル変換回路 20 列駆動回路 21 行駆動回路 22 リセット回路 23 メモリ回路 24、34 制御信号発生回路 32 複数サブフィールドデータ記憶回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 G09G 3/28 K Fターム(参考) 2H093 NA12 NA43 NA64 NC09 NC16 NC22 NC29 ND06 ND17 ND34 NE06 5C058 AA11 BA01 BA33 BB13 5C080 AA05 AA18 CC03 DD05 DD06 EE19 FF09 GG08 JJ02 JJ05 JJ06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的な変化を発生するための表示部材
    と、前記表示部材が少なくとも表示状態と非表示状態と
    をとるように駆動する駆動手段と、前記駆動手段に表示
    の態様についての表示情報を供給する表示情報供給手段
    とを備え、 前記表示情報供給手段が、所定の期間に複数回行われる
    前記表示情報の書込みに際して、前記複数回分の表示情
    報を保持する機能を有し、前記保持した表示情報に基づ
    き、書き込み回数よりも少ない回数で表示を行うように
    構成されたことを特徴とするディジタルディスプレイ用
    表示素子。
  2. 【請求項2】 所定の期間が1フィールドであり、その
    1フィールドを分割した各サブフィールド単位で表示情
    報の書込みを行うように構成された請求項1に記載のデ
    ィジタルディスプレイ用表示素子。
  3. 【請求項3】 蓄積された1フィールド分の表示情報に
    基づき、1回で表示を行うように構成された請求項2に
    記載のディジタルディスプレイ用表示素子。
  4. 【請求項4】 蓄積された1フィールド分の表示情報に
    基づき、複数のサブフィールド分をまとめて複数回に分
    けて表示を行うように構成された請求項2に記載のディ
    ジタルディスプレイ用表示素子。
  5. 【請求項5】 蓄積された1フィールド分の表示情報に
    対応する時間幅で重み付けして、表示を行うように構成
    された請求項2に記載のディジタルディスプレイ用表示
    素子。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のディジタルディスプレ
    イ用表示素子を配列した表示素子アレイと、前記表示素
    子アレイを駆動する駆動回路とを備えたディジタルディ
    スプレイ装置。
  7. 【請求項7】 駆動回路は、入力された映像信号を一時
    的に保持するメモリ回路と、前記メモリ回路から供給さ
    れる映像信号を直列−並列変換するシリアル−パラレル
    変換回路と、前記シリアル−パラレル変換回路の出力で
    ある表示情報データが並列同時入力される列駆動回路
    と、前記列駆動回路に同期して、表示素子アレイの各行
    を選択駆動する行駆動回路と、同期信号が入力され、そ
    の同期信号に基づいて前記表示素子アレイの駆動タイミ
    ングを制御するための制御信号を作成し供給する制御信
    号発生回路とを備え、 前記列駆動回路は、前記制御信号発生回路からの制御信
    号に基づいて、前記行駆動回路により選択された前記表
    示素子アレイ中の表示素子に対して、前記表示情報デー
    タを供給するように構成された請求項6に記載のディジ
    タルディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のディジタルディスプレ
    イ用表示素子を配列した表示素子アレイを用い、前記各
    表示素子に表示情報データを複数回書き込み、蓄積され
    た前記表示情報データに基づき、前記書き込み回数より
    も少ない回数で表示を行うことを特徴とするディジタル
    ディスプレイの駆動方法。
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