JP2000267010A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2000267010A
JP2000267010A JP11072557A JP7255799A JP2000267010A JP 2000267010 A JP2000267010 A JP 2000267010A JP 11072557 A JP11072557 A JP 11072557A JP 7255799 A JP7255799 A JP 7255799A JP 2000267010 A JP2000267010 A JP 2000267010A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温湿度変化等による結像性能或いは各種光学
性能の変化を補償し得る各種の光学装置を提供する。 【解決手段】 光学装置は、入射光を固体撮像素子8上
に結像させるため、レンズ1,2,6と、プリズム4
と、光学特性可変ミラー9と、ミラー5を備えている。
光学特性可変ミラー5は、薄膜(反射面)9aと複数の
分割された電極9bとから成っていて、演算装置14を
介し温度センサー15,湿度センサー16及び距離セン
サー17からの信号に応じて電極9bに印加される電圧
を変化させることにより、各光学要素の温湿度等の変化
による光学特性の変化を補償するように、反射面9aの
形状を変える。それにより、固体撮像素子8の受像面上
には常に鮮明な物体像が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学特性可変光学
素子,光学特性可変ミラー又はこれらの組合せを含む光
学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカメラは、図39に示す
ように、プラスチックレンズPL,絞りD,フォーカシ
ング用ソレノイドFS,シャッターS,電荷結合型固体
撮像素子CCD,信号処理回路PC及びメモリーM等の
構成部品を集めて、これらを組み立てることにより作ら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にプラ
スチックレンズは、温度や湿度の変化により屈折率や形
状が変化するため、結像性能は温度変化により低下す
る。従って、ガラスレンズが多用され、製品の軽量化や
高精度化やコストダウンには限界があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、温湿度変化等によ
る結像性能或いは各種光学性能の変化を補償し得る各種
光学装置、例えば、デジタルカメラ,電子内視鏡,携帯
情報端末(PDA),テレビ電話,VTRカメラ,テレ
ビカメラ,フィルムカメラ,顕微鏡,レーザスキャンニ
ング顕微鏡,バーコードスキャナー,バーコードリーダ
ー,光ディスクのピックアップ等を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による光学装置は、光学特性可変光学素子か
ら成っている。また、本発明による光学装置は、光学特
性可変ミラーから成っている。本発明によれば、光学特
性可変ミラーは光学特性可変レンズとミラーとの組合せ
から成っている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
した実施例に基づき説明する。実施例1 図1は本発明による光学装置の第1実施例を示す図であ
る。図中、1及び2はレンズ枠3に保持された合成樹脂
製レンズ、4は合成樹脂製のプリズム、5はミラー、6
はレンズ枠7に保持された合成樹脂製レンズ、8はレン
ズ枠7に保持された固体撮像素子、9はアルミコーティ
ングされた薄膜(反射面)9aと複数の電極9bから成
る光学特性可変ミラー(以下、単に可変ミラーと云
う)、10は基板、11は各電極9bにそれぞれ接続さ
れた複数の可変抵抗器、12は可変抵抗器11と電源ス
イッチ13を介して薄膜9aと電極9b間に接続された
電源、14は複数の可変抵抗器11の抵抗値を制御する
ための演算装置、15,16及び17はそれぞれ演算装
置14に接続された温度センサー,湿度センサー及び距
離センサーで、これらは図示の如く配設されて一つの光
学装置を構成している。
【0007】なお、レンズ1,2,6及びプリズム4の
各面は、球面,平面,回転対称非球面のほか光軸に対し
て偏心した球面,平面,回転対称非球面、或いは対称面
を有する非球面、対称面を一つだけ有する非球面、対称
面のない非球面、自由曲面、微分不可能な点または線を
有する面等如何なる形状をしていても良く、更に反射面
でも屈折面でも光に何らかの影響を与え得る面ならば良
い。以下、これらの面を総称して「拡張曲面」と云う。
【0008】また、薄膜9aは、例えば、P. Rai-choud
hury編、Handbook ofMicrolithography, Micromachinin
g and Microfabrication, Volume 2 :Micromachining a
nd Microfabrication, P495, Fig. 8. 58, SPIE PRESS
刊やOptics Communications, 140巻(1997 年)P187 〜19
0 に記載されているメンブレインミラーのように、複数
の電極9bとの間に電圧が印加されると、静電気力によ
り薄膜9aが変形してその面形状が変化するようになっ
ており、これにより、レンズ1,2,6及び/又はプリ
ズム4の温度や湿度変化による変形や屈折率の変化或い
はレンズ枠3及び7等の伸縮や変形及び光学素子,枠等
の部品の組立誤差による結像性能の低下が抑制され、常
に適正にピント調整並びにピント調整で生じた収差の補
正が行われ得る。
【0009】本実施例によれば、物体からの光は、レン
ズ1,2及びプリズム4の各入射面と出射面で屈折さ
れ、可変ミラー9で反射され、ミラー5で更に反射さ
れ、レンズ6を介して固体撮像素子8に入射するように
なっている。このように、レンズ1,2,6、プリズム
4、ミラー5及び可変ミラー9は、本実施例による光学
装置の撮像光学系を構成しており、これらの各光学素子
の面と肉厚を最適化することにより、物体像の収差を最
小にすることが出来るようになっている。即ち、反射面
としての薄膜9aの形状は、結像性能が最適になるよう
に演算装置14からの信号により各可変抵抗器11の抵
抗値を変化させることにより制御される。即ち、演算装
置14への温度センサー15,湿度センサー16及び距
離センサー17から、周囲温度及び湿度並びに物体まで
の距離に応じた大きさの信号が入力され、演算装置14
は、これらの入力信号に基づき周囲の温度及び湿度条件
と物体までの距離による結像性能の低下を補償すべく薄
膜9aの形状が決定されるような電圧が電極9bに印加
されるように可変抵抗器11の抵抗値を決定するための
信号を出力する。このように薄膜9aは電極9bに印加
される電圧即ち静電気力で変形させられるため、その形
状は状況により非球面を含む様々な形状をとり、印加さ
れる電圧の極性を変えれば凸面とすることも出来る。な
お、距離センサー17は無くてもよく、その場合薄膜9
aの形状を多少変化させて、固体撮像素子からの像の信
号の高周波成分がほぼ最大になるように薄膜9aの形状
を決めればピント合わせができる。
【0010】本実施例では、固体撮像素子8と可変ミラ
ー9とは別体で基板10上に配置されているが、可変ミ
ラー9はシリコンリソグラフィープロセス等で作ること
も出来るので、基板10をシリコンで形成し、固体撮像
素子8と共にリソグラフィープロセスで可変ミラー9の
少なくとも一部を基板10上に形成するようにしても良
い。このようにすれば、装置の小型化と低コスト化の点
で有利である。また、薄膜9aをポリイミド等の合成樹
脂で製作すれば、低電圧でも大きな変形が可能であるの
で好都合である。なお、固体撮像素子8と可変ミラー9
と基板10を上述のように一体的に形成してユニット化
することが出来るが、このユニットは本発明による光学
装置の一例である。
【0011】また、図示を省略したが、基板10上に反
射型液晶ディスプレー又は透過型液晶ディスプレー等の
表示素子をリソグラフィープロセスにより一体的に形成
してもよい。なお、この基板10はガラス或いは石英等
の透明物質で形成しても良い。その場合は、ガラス基板
上に薄膜トランジスター等の技術を用いて固体撮像素子
や液晶ディスプレーを形成すれば良い。或いは、これら
の表示素子を別体で作り、基板10上に配置しても良
い。
【0012】光学素子1,2,4,5,6は、プラスチ
ックモールド等で形成することにより任意の所望形状の
曲面を容易に形成することができ、製作も簡単である。
なお、本実施例の撮像装置では、レンズ1のみがプリズ
ム4から離れて形成されているが、レンズ1を設けるこ
となく収差を除去することができるように光学素子2,
4,6,9を設計すれば、可変ミラー9を除く光学素子
は一つの光学ブロックとなり、組立てが容易となる。ま
た、光学素子1,2,4,5,6の一部或いは全部をガ
ラスで作成しても良く、このように構成すれば更に精度
の良い撮像装置が得られる。
【0013】実施例2 図2は、本発明による光学装置の第2実施例を示す図で
ある。図中、第1実施例で示した部材と実質上同一の部
材には同一符号が付されている。本実施例では、一枚の
シリコン基板18上に反射面9a,マイクロマシン技術
で作られた静電気力で動くマイクロシャッター19,撮
像素子8等がリソグラフィープロセスで作られている。
そして、このシリコン基板18とモールドで作った拡張
曲面プリズム20とを組み合わせれば、光学装置として
小型のデジタルカメラ用撮像ユニットが出来上がる。な
お、マイクロシャッター19は、絞りを兼ねることもで
きるようになっている。拡張曲面プリズム20は、プラ
スチックモールドで作ると安価にできる。また、拡張曲
面プリズム20をエネルギー硬化型樹脂で作れば、熱可
塑性樹脂で作るよりも耐久性があるので好ましい。ま
た、拡張曲面プリズム20を赤外光を吸収する性質の材
料を用いて構成して、赤外カットフィルター効果を持た
せてもよい。或いは、拡張曲面プリズム20の光路中の
何れかの面に赤外光を反射する干渉膜を設けて、赤外光
をカットするようにしてもよい。ミラー21は、シリコ
ン基板18を凹面に加工し、アルミコートすることによ
って形成されている。マイクロシャッター19は、例え
ば、特開平10−39239号の図8,図9に示されて
いるようなシャッターを改良したものを用いることがで
きる。
【0014】図3は拡張曲面プリズムを除去して図2の
光学装置を上方から見た、マイクロシャッター19付近
の拡大図である。マイクロシャッター19は、固定電極
19aと遮光板19bのそれぞれに設けられた電極19
cに電位差を与えることによって、静電気力で二枚の遮
光板19bを左右に開いたり閉じたりすることができる
ようになっている。ここで、二つの遮光板19bのそれ
ぞれに、他方の遮光板19bに近い側の中央に三角形の
凹部を設け、かつ二枚の遮光板19bを段違いに設置し
て、遮光板19bを途中まで開いた状態で撮像を行えば
絞りとして動作し、遮光板19bを完全に閉じればシャ
ッターとなるようになっている。電源12は+−の電極
を変えることができるようになっており、それに伴い、
二枚の遮光板19bは逆方向に動くようになっている。
また、二枚の遮光板19bは、完全に閉じた時には図2
に示すように多少重なるように設計されている。
【0015】マイクロシャッター19は、リソグラフィ
ープロセスで反射面9a、固体撮像素子8と共に一緒に
作ることができるというメリットがある。なお、マイク
ロシャッター19としては、上記以外にも、特開平10
−39239号の図47に示すようなマイクロシャッタ
ーを用いてもよい。或いは、本実施例の撮像装置に用い
るシャッターとして、通常のフィルムカメラのシャッタ
ーのように、バネ,電磁力等で動作するシャッターを製
作して、これをシリコン基板18に設置してもよい。
【0016】また、本実施例の撮像装置を、例えば、図
2に示すように、別に絞り22を設けた構成としてもよ
い。絞り22としては、フィルムカメラのレンズに用い
るような虹彩絞りでもよく、または、図4に示すような
複数の穴あき板をスライドさせるような構成のものでも
よい。或いは絞り開口面積の変わらない固定絞りであっ
てもよい。また、マイクロシャッター19を絞りとして
のみ動作させ、固体撮像素子8の素子シャッターを用い
てシャッター機能を遂行させるようにしてもよい。ま
た、本実施例の撮像装置は、電極9b,ミラー21,マ
イクロシャッター19,固体撮像素子8の少なくとも一
つを別部品として作り、残りの部材と共に一枚の基板上
に配置した構成としてもよい。
【0017】図5は可変ミラー9の第1及び第2実施例
に用いられているのは異なる他の実施例を示している。
この実施例では、薄膜9aと電極9bとの間に圧電素子
9cが介装されていて、これらが支持台23上に設けら
れている。そして、圧電素子9cに加わる電圧を各電極
9b毎に変えることにより、圧電素子9cに部分的に異
なる伸縮を生じさせて、薄膜9aの形状を変えることが
出来るようになっている。電極9bの形は、図6に示す
ように同心分割であっても良いし、図7に示すように矩
形分割であっても良く、その他適宜の形のものを選択す
ることが出来る。24は演算装置14に接続された振れ
(ブレ)センサーであって、例えばデジタルカメラ撮影
時の振れを検知し、振れによる像の乱れを補償するよう
に薄膜9aを変形させるべく、演算装置14及び可変抵
抗器11を介して電極9bに印加される電圧を変化させ
る。この時、温度センサー15,湿度センサー16及び
距離センサー17からの信号も同時に考慮され、ピント
合せ,温湿度補償等が行われる。この場合、薄膜9aに
は圧電素子9cの変形に伴う応力が加わるので、薄膜9
aの厚さは或る程度厚目に作られて相応の強度を持たせ
るようにするのが良い。
【0018】図8は可変ミラー9の更に他の実施例を示
している。この実施例は、薄膜9aと電極9bの間に介
置される圧電素子が逆方向の圧電特性を持つ材料で作ら
れた二枚の圧電素子9c及び9c′で構成されている点
で、図5に示された実施例とは異なる。即ち、圧電素子
9cと9c′が強誘電性結晶で作られているとすれば、
結晶軸の向きが互いに逆になるように配置される。この
場合、圧電素子9cと9c′は電圧が印加されると逆方
向に伸縮するので、薄膜9aを変形させる力が図5に示
した実施例の場合よりも強くなり、結果的にミラー表面
の形を大きく変えることができると云う利点がある。
【0019】圧電素子9c,9c′に用いる材料として
は、例えば、チタン酸バリウム,ロッシエル塩,水晶,
電気石,リン酸二水素カリウム(KDP),リン酸二水
素アンモニウム(ADP),二オブ酸リチウム等の圧電
物質、同物質の多結晶体、同物質の結晶、PbZrO3とPbTi
O3の固溶体の圧電セラミックス、二フッ化ポリビニール
(PVDF)等の有機圧電物質、上記以外の強誘電体等があ
り、特に有機圧電物質はヤング率が小さく、低電圧でも
大きな変形が可能であるので好ましい。なお、これらの
圧電素子を利用する場合、厚さを不均一にすれば、上記
実施例において薄膜9aの形状を適切に変形させること
も可能である。
【0020】図9は可変ミラー9の更に他の実施例を示
している。この変形例では、圧電素子9cが薄膜9aと
電極9dとにより挾持され、薄膜9aと電極9d間に演
算装置14により制御される駆動回路25を介して電圧
が印加されるようになっており、更にこれとは別に支持
台23上に設けられた電極9bにも演算装置14により
制御される駆動回路25を介して電圧が印加されるよう
に構成されている。従って、この実施例では、薄膜9a
は、電極9dとの間に印加される電圧と電極9bに印加
される電圧による静電気力とにより二重に変形され得、
上記実施例に示した何れのものよりも、より多くの変形
パターンが可能であり且つ応答性も早いと云う利点があ
る。
【0021】図10は可変ミラー9の更に他の実施例を
示している。この実施例は電磁気力を利用して反射面の
形状を変化させ得るようにしたもので、支持台23の内
部底面上には永久磁石26が、頂面上には窒化シリコン
又はポリイミド等から成る基板9eの周縁部が載置固定
されており、基板9eの表面にはアルミニウム等の金属
コートで作られた薄膜9aが付設されていて、可変ミラ
ー9を構成している。基板9eの下面には複数のコイル
27が配設されており、これらのコイル27はそれぞれ
駆動回路28を介して演算装置14に接続されている。
従って、各センサー15,16,17,24からの信号
によって演算装置14において求められる光学系の変化
に対応した演算装置14からの出力信号により、各駆動
回路28から各コイル27にそれぞれ適当な電流が供給
されると、永久磁石26との間に働く電磁気力で各コイ
ル27は反発または吸収され、基板9e及び薄膜9aを
変形させる。
【0022】この場合、各コイル27にはそれぞれ異な
る量の電流を流すようにすることもできる。また、コイ
ル27は一個でも良いし、永久磁石26を基板9eに付
設しコイル27を支持台23の内部底面側に設けるよう
にしても良い。また、コイル27はリソグラフィー等の
手法で作ると良く、更にコイル27には強磁性体より成
る鉄芯を入れるようにしても良い。
【0023】図11は可変ミラー9の更に他の実施例を
示している。この実施例では、基板9eの下面に薄膜コ
イル28が設けられ、これに対向して支持台23の内部
底面上にコイル27が設けられている。そして、薄膜コ
イル28には必要に応じて適切な電流を供給するための
可変抵抗器11,電源12及び電源スイッチ13が接続
されている。また、各コイル27にはそれぞれ可変抵抗
器11が接続されており、更に各コイル27と可変抵抗
器11に電流を供給するための電源12とコイル27に
流す電流の方向を変えるための切換え兼電源開閉用のス
イッチ29が設けられている。従って、この実施例によ
れば、可変抵抗器11の抵抗値をそれぞれ変えることに
より、各コイル27と薄膜コイル28との間に働く電磁
気力を変化させ、基板9eと薄膜9aを変形させて、可
動ミラーとして動作させることが出来る。また、スイッ
チ29を反転しコイル27に流れる電流の方向を変える
ことにより、薄膜9aを凹面にも凸面にも変えることが
出来る。
【0024】この場合、薄膜コイル28の巻き密度を図
12に示すように場所によって変化させることにより、
基板9e及び薄膜9aに所望の変形を与えるようにする
ことも出来る。また、図13に示すようにコイル27は
一個でも良いし、また、これらのコイル27には強磁性
体より成る鉄芯を挿入してもよい。また、支持台23に
より形成される空間内へ磁性流体を充填すれば、電磁気
力は更に強くなる。
【0025】図14は可変ミラー9の更に他の実施例を
示している。この実施例では、基板9eは鉄等の強磁性
体で作られており、反射膜としての薄膜9aはアルミニ
ウム等から成っている。この場合、薄膜コイルを設けな
くても済むから、例えば図11に示した実施例に比べる
と構造が簡単で、製造コストを低減することができる。
また、電源スイッチ13を切換え兼電源開閉用スイッチ
29(図11参照)に置換すればコイル27に流れる電
流の方向を変えることができ、基板9e及び薄膜9aの
形状を自由に変えることができる。図15はこの実施例
におけるコイル27の配置を示し、図16はコイル27
の他の配置例を示しているが、これらの配置は、図10
及び11に示した実施例にも適用することが出来る。な
お、図17は図10に示した実施例においてコイル27
の配置を図16に示したようにした場合に適する永久磁
石26の配置を示している。即ち、図17に示すように
永久磁石26を放射状に配置すれば、図10に示した実
施例に比べて微妙な変形を基板9e及び薄膜9aに与え
ることが出来る。また、このように電磁気力を用いて基
板9e及び薄膜9aを変形させる場合(図10,11及
び14の実施例)は、静電気力を用いた場合よりも低電
圧で駆動できると云う利点がある。
【0026】実施例3 図18は本発明による光学装置の第3実施例を示す図で
ある。図中、第1及び第2実施例で用いたのと実質上同
一の部材には同一符号が付され説明は省略されている。
この実施例は、物体からの光をプリズム30を介して固
体撮像素子8へ導くのに液晶可変焦点レンズをミラーの
前面に配置して成る液晶可変ミラー31を用いた点で、
既述の実施例とは異なる。液晶可変ミラー31は、透明
電極31aと曲面形状の基板31bの表面に塗布された
ミラーを兼ねた分割電極31cとの間にツイストネマチ
ック液晶31dを充填することにより構成されている。
ツイストネマチック液晶31dの螺旋ピッチPは、 P<5λ (1) を満たすようになっている。ここでλは光の波長で、可
視光であればλ=380nm〜700nm程度である。ツイ
ストネマチック液晶31dは、上記式(1)を満たすと
き、入射光の偏光方向に関係なく屈折率が略等方的にな
るので、偏光板を設けなくてもボケのない可変焦点ミラ
ーが得られる。
【0027】なお、この光学装置を低コストのデジタル
カメラとして用いる場合には、ツイストネマチック液晶
31dの螺旋ピッチPは P<15λ (2) であっても、実用上使用できる場合もある。ツイストネ
マチック液晶の代わりに上記式(1)又は(2)を満た
す螺旋構造を持つ液晶例えばコレステリック液晶やスメ
クティック液晶等を用いても良い。また、ツイストネマ
チック液晶の代わりに高分子分散液晶,高分子安定化液
晶を用いても良い。液晶の代わりに電気によって屈折率
の変わる物質を用いても良い。
【0028】上記液晶可変ミラー31において、電極3
1a,31c間に電圧を印加すると、図19に示される
ように液晶31dの方向が変わり、入射光に対する屈折
率が低下するので、液晶可変ミラー31の反射作用例え
ば焦点距離が変化する。従って、オートフォーカス作用
と共に、各可変抵抗器11の抵抗値を温度変化や撮影時
のブレに対応して適宜調整するようにすれば、プリズム
30の温度変化に対する補償や撮影時の振れ防止を行う
ことが可能となる。また、撮影中に電極31cに印加さ
れる電圧を僅かに変化させて像の位置をずらすようにす
れば、液晶可変ミラー31にローパスフィルターとして
の効果を発生させることができて、モアレ除去に役立た
せることも出来る。
【0029】第4実施例 図20は本発明による光学装置の第4実施例を示す図で
ある。この実施例は電子撮像装置の一つであるデジタル
カメラの一例であって、振れ防止機能を備えている。こ
の実施例においても、既述の実施例におけるのと実質上
同一の部材には同一符号が付されている。撮影時の振れ
防止は、撮影レンズ32の間の絞り33の近傍に置かれ
た光学特性可変プリズム34,35により行われるよう
になっている。以下、図21を用いて光学特性可変プリ
ズム34の詳細構造と作用を説明する。図中、34a,
34e,34iはガラス又は合成樹脂等で構成された透
明基板、34b,34hは幾つかに分割された透明電
極、34d,34fは透明電極、34c,34gは液晶
である。透明基板34a,34e,34iの屈折率nk
は、液晶34cが図21に示されるように並んだ時(電
極34b,34d間に電圧が印加されていない時)の屈
折率と等しくなるように選定されている。即ち、液晶3
4cの常光に対する屈折率をno 、異常光に対する屈折
率をneとすると、 nk≒(no+ne)/2 (3) となっている。液晶34c及び34gの螺旋ピッチPが
何れも式(1)又は(2)を満足していると、光路中に
偏光板を入れる必要がないので好都合である。
【0030】ne>noの場合には、液晶の屈折率楕円
体は図22に示すようになる。34cには電圧が加わっ
ていないとする。この場合には上記式(3)が満たされ
るので、透明基板34,液晶34c,透明基板34eで
は入射光線は屈折されない。しかし、液晶34gは光軸
方向に向いている(液晶34gには数ボルト乃至数十ボ
ルトの電圧が印加されているものとする)ので、その屈
折率はno になっている。従って、入射光線は液晶34
gにおいて下方へ屈折される。これに対し、液晶34c
に同様の電圧を印加し液晶34gには電圧を印加しない
ようにすれば、入射光線は上方へ屈折される。また、液
晶34c,34gの何れにも電圧を掛けなければ、入射
光線は屈折されずに直進する。
【0031】光学特性可変プリズム35は、光学特性可
変プリズム34を光軸の周りに90゜回転させた状態で
配置されていて、図11の紙面に垂直な方向に入射光線
を光学特性可変プリズム34と同様な方法で屈折させる
ことができる。従って、撮影時の振れをキャンセルする
方向に、撮像中に液晶34c,34g,35c,35g
に印加される電圧を変化させて、入射光線を偏向させれ
ば、振れの低減された画像が得られる。
【0032】透明電極34bと34hが複数に分割され
ているのは次の理由による。液晶34cと34gに印加
される電圧値を中程度にしてこれらの液晶の屈折率を
(ne+no)/2とnoとの中間にすれば、入射光線
の偏向量を図21に示された角度θの何割かに小さくす
ることが出来る。そのようにするためには、液晶34c
と34gに加わる電場を液晶層の厚さによらず一定値に
する必要がある。そこで、液晶層の厚い部分にはやや高
めの電圧を印加し、液晶層の薄い部分にはやや低めの電
圧を印加する必要があり、そのために透明電極34bと
34hは分割されているのである。入射光線の小さい偏
向量は撮像の途中において有用であり、連続的に偏向量
を変化させれば、更に良好な振れ防止が実現できる。な
お、液晶34cと34gの楔角β(図21参照)が小さ
く液晶層の厚さの変化が小さい場合には、電極を分割せ
ずに一つの電極としても良い。
【0033】また、液晶34c及び34gの配向を変
え、入射光線の進行方向を変えるのに、液晶34c,3
4gに印加される電圧の大きさを変えるのではなく、液
晶34c,34gに加わる電場の周波数を変化させても
良い。この周波数が低周波(数Hz〜数キロHz)の場
合には、液晶分子の配向は図21の液晶34gのように
なるが、高周波(約1MHz以上)の場合には、図21
の液晶34cのようになるので、上記周波数を変えるこ
とにより入射光線の方向を変えることも出来る。この周
波数を連続的に変化させれば、入射光線の方向も連続的
に変えることが出来る。このような液晶の駆動法は図1
9に示す実施例にも適用することも出来る。
【0034】なお、液晶34c,34g共に高い電圧を
印加すると、液晶層の屈折率は何れもnoに低下する
が、両方の液晶層のプリズム作用が相殺するので入射光
線の偏向は生じない。しかし、光軸に沿う光路長は変化
するので、撮像系のピント合せをすることが出来る。即
ち、距離センサー17(図20参照)からの信号に基づ
いて光学特性可変プリズム34,35の光学特性を変化
させ、光路長を変えればオートフォーカスが実現でき
る。併せて、温度センサー15及び湿度センサー16か
らの信号を用いて光学特性可変プリズム34,35を変
化させれば、撮影レンズ32及び光学特性可変プリズム
34,35自身の温湿度補償も行うことが出来る。これ
らのオートフォーカス,温湿度補償は振れ防止と併せて
行っても良い。その場合、透明電極34b,34hに印
加される電圧は、電極毎に変えても良いし変えなくても
良い。また、この場合液晶34c,34g,35c,3
5gの屈折率は(ne+no)/2からnoまでの総ゆ
る値を選んで用いても良い。
【0035】また、振れ防止以外に固体撮像素子8の一
画素の1/2だけ像をずらすように液晶34c,34
g,35c,35gに加わる電圧を制御し、ずらさない
像と二枚以上続けて撮像を行い、それらを撮像時のずれ
と同じだけずらして重ね合わせることにより、実効的に
固体撮像素子8の画素数を増やしたのと同様な高精細画
像を得ることが出来る。この高解像化は温湿度補償やピ
ント合わせ等と同時に行うようにしても良い。
【0036】図23は上記第4実施例(図20参照)に
も用いることの出来る屈折特性可変プリズム36の一実
施例を示す図である。このプリズム36は、角度βをな
すように傾けられた二つの平面より成る透明基板36
a,36bによって、液晶36cが挾持されることによ
り構成されている。36d,36eは配向膜、36fは
透明基板36aに設けられた透明電極、36g,36h
は透明基板36bの各斜面に独立して設けられた透明電
極、11a,12a及び13aは電極36f,36g間
に直列に接続された可変抵抗器,電源及び電源スイッ
チ、11b,12b及び13bは電極36f,36h間
に直列に接続された可変抵抗器,電源及び電源スイッチ
である。
【0037】この実施例において、透明基板36aの屈
折率をn1 、透明基板36bの屈折率をn2とした時、
1 =no、n2 =(ne+no)/2とする。図23
に示すように、電源スイッチ13aがオンで電源スイッ
チ13bがオフならば、入射光線L1 ,L2 は共に直進
し偏向されない。これに対して、電源スイッチ13aが
オフで電源スイッチ13bがオンならば、入射光線
1 ,L2 は図24に示すように共に下方に曲げられ
る。従って、上記第4実施例(図20)における光学特
性可変プリズム34と同様の光学的効果を有するが、こ
の屈折特性偏角プリズム36は光学特性可変プリズム3
4に比べて液晶層の厚さを半分にすることが出来るの
で、高速応答で光の透過率が良い点で優れている。この
場合、液晶36cの代わりに、n1 =no,n2 =(n
e+no)/2なる条件を満たす他の屈折率可変物質が
用いられても良い。
【0038】図25は第4実施例にも用いることの出来
る可変焦点レンズ37の一実施例を示す図である。この
可変焦点レンズ37は、周辺部が曲面で中央部が平面の
透過基板37aと、周辺部が平面で中央部が凹曲面の透
明基板37bとで液晶37cを挾持することにより構成
されている。37d,37eは配向膜、37fは透明基
板37aに設けられた透明電極、37g,37hは透明
基板37bの凹曲面と平面に独立して設けられた島状と
リング状の透明電極であって、電源12を共通にして可
変抵抗器11aと電源スイッチ13aは電極37f,3
7g間に、可変抵抗11bと電源スイッチ13bは電極
37f,37h間にそれぞれ直列に接続されている。
【0039】この可変焦点レンズ37においても、透明
基板37aの屈折率をn1 ,透明基板37bの屈折率を
2 とした時、n1 =no,n2 =(ne+no)/2
とする。図25に示すように、電源スイッチ13aがオ
フで電源スイッチ13bがオンならば、入射光線L1
2 は共に直進する。しかし、電源スイッチ13aがオ
ンで電源スイッチ13bがオフの時には、液晶37cは
図26に示すように配向するため、可変焦点レンズ37
に凹レンズ作用が生じ、入射光L1 ,L2 は図26に示
すように発散して進み、可変焦点レンズとして作用す
る。この実施例は、液晶層を薄くすることができ、従っ
て高速応答且つ高透過率の光学装置を提供できるという
利点がある。この可変焦点レンズ37は第4実施例の光
学装置において光学特性可変素子34と置換してピント
合わせのために用いることができ、また、電極37f,
37g,37hに既述の各種センサーと演算装置と駆動
回路を含む制御装置を接続すれば、温湿度補償等に用い
ることも出来る。また、この可変焦点レンズ37は、可
変焦点眼鏡,顕微鏡,カメラファインダー等の視度調整
装置や光ディスク用ピックアップのオートフォーカス装
置等各種の光学装置にも利用することが出来る。
【0040】第5実施例 図27は本発明による光学装置の第5実施例を示す図で
ある。この実施例は、上記可変焦点レンズ37を用いた
可変焦点眼鏡の一例である。図中、38は一対の可変焦
点レンズ37を眼鏡として使用できるように支持するフ
レーム、39は電源12,電源スイッチ13a,13
b,可変抵抗器11a,11b等を収納した駆動装置、
40は各可変焦点レンズ37と駆動装置39を接続する
コードである。この実施例において、駆動装置39に収
納された可変抵抗器11a,11b(図25参照)の抵
抗値を連続的に変化させれば、可変焦点レンズ37aの
焦点距離を連続的に変えることができ、実用上極めて便
利な眼鏡を提供することが出来る。このような可変抵抗
器の抵抗値を連続的に変化させることによる光学特性の
連続的な変化は既述の各種実施例においても同様であ
る。
【0041】第6実施例 図28は本発明による光学装置の第6実施例を示す図で
ある。この実施例は、上記可変焦点レンズ37を利用し
た振れ防止装置付きデジタルカメラの一例である。この
実施例では、可変焦点レンズ37の透明電極37g,3
7hは多数に分割されており、分割された各電極はそれ
ぞれ駆動回路25に接続されている。そして駆動回路2
5より各電極37g,37hに印加される電圧を、各セ
ンサー15,16,17及び24からの信号に基づいて
適宜調整することにより、振れ防止のみならず、オート
フォーカス,撮影レンズ32に対する温湿度補償が行え
るようになっている。
【0042】第7実施例 図29は本発明による光学装置の第7実施例を示す図で
ある。図中、既述の実施例で用いたのと実質上同一の部
材には同一符号が付され、詳細な説明は省略されてい
る。この実施例は、プリズム4が好ましくはガラスまた
は樹脂で作られた板状の透明基板41により置換され、
この透明基板41に新たにレンズ42と図8に示したの
と同一構造の可変ミラー43とIC44とディスプレー
45が付設されている点で、図1に示した第1実施例と
は異なる。46はCr−CrO2 −Crの三層蒸着,黒
い塗料の塗装または印刷等で作られた迷光を除去するた
めの遮光膜である。この遮光膜46は、図示の如く必要
に応じて透明基板41の表面,側面または内部に設けれ
ば良く、設けなくても良い場合もある。レンズ2,42
は、透明基板41の表面に曲面状の樹脂薄膜を貼り付け
ることにより形成しても良いし、透明基板41を製作す
る際一体成形により形成しても良い。
【0043】ディスプレー45の一例として、液晶ディ
スプレーは薄膜トランジスタ技術でガラス等の透明基板
上に作ることが出来るが、固体撮像素子8等はシリコン
基板上でないと作りにくい。本実施例では、固体撮像素
子8とディスプレー45をそれぞれ別の基板に分けて設
けているので、同一基板上に設けるよりはコスト的に有
利である。なお、透明基板41またはレンズ2,42の
材質に赤外光吸収効果を持たせて、赤外カットフィルタ
ーの役割を持たせるようにしても良い。また、赤外線カ
ットのために、可変ミラー9の薄膜9a,レンズ42ま
たは透明基板41等の表面に赤外線カット機能を有する
干渉膜を設けるようにしても良い。更に、本実施例は、
固体撮像素子8を取り除き、光学系に例えばオペラグラ
スのような観察機能を持たせた表示装置として構成する
ようにしても良い。
【0044】本実施例では反射面の形状を変えることの
出来る二つの可変ミラー9及び43が用いられているの
で、これらを駆動することでズーミングとピント合わせ
を同時に行うことが出来る。そして、既述の各種実施例
と同様にこれらの可変ミラー9,43の複数または一つ
の電極に適当な電圧を印加することにより、振れ防止,
温湿度補償,部品組立時の誤差の補償,モアレ除去及び
画像の高精細化を実現することが出来る。
【0045】第8実施例 図30は本発明による光学装置の第8実施例を示す図で
ある。この実施例は、光コンピュータ等の光信号処理に
用いられる光計算及び光インターコネクション用の信号
処理装置の一例である。図中、既述の実施例におけるも
のと実質上同一の部材には同一符号が付されていて、詳
細な説明は省略されている。47は入力信号端子47a
を有するレーザダイオードの二次元アレー、48は図5
に示した構造の可変ミラー9を駆動するための演算装置
14に接続されたコンピュータ、49は出力信号端子4
9aを有する受光用の二次元フォトダイオードアレーで
ある。
【0046】この実施例によれば、レーザダイオードの
二次元アレー47から入力信号に基づいて出射した光は
図中矢印で示したような経路を辿り、プリズム20によ
って二次元フォトダイオード49上に結像する。このよ
うにして、入力信号端子47aに入力された信号に応じ
て出力信号端子49aより出力信号が得られる。この場
合、可変ミラー9は、温湿度の変化によってプリズム2
0の形状が変化した時に、この変化を補償してレーザダ
イオードの二次元アレー47から出射した光信号が正し
く二次元フォトダイオードアレー49上に結像するよう
に作用する。また、コンピュータ48からの信号によっ
て可変ミラー9の反射面(薄膜9a)を変形させて、二
次元フォトダイオードアレー49の受光面上でレーザダ
イオードの二次元アレー47の像位置をシフトさせるこ
とにより、レーザダイオードの二次元アレー47からの
光を受ける二次元フォトダイオードアレー49中のフォ
トダイオードを選択的に切り換え、各種演算を行なうこ
とも出来る。
【0047】プリズム20の温湿度の変化による変形が
微小な場合や上記の各種演算が必要でない場合は、図3
1に示すように可変ミラー9は省略されても良い。な
お、プリズム20の表面には、光を反射させるために必
要に応じてアルミコート等を施すと良いし、この表面が
全反射面となるようにしても良い。また、図30,31
でプリズム20を除いた部分の表面の一部または全部を
リソグラフィー等の微細加工技術で作っても良い。
【0048】第9実施例 図32は本発明による光学装置の第9実施例を示す図で
ある。この実施例は、振れ防止等の機能を有するフィル
ムカメラの一例である。図中、既述の実施例におけるも
のと実質上同一の部材には同一符号が付されていて、詳
細な説明は省略されている。50は銀塩フィルムで、可
変ミラー9としては、図1に示された構造のもの,図5
に示された構造のもの,図8に示された構造のもの及び
図9に示された構造のものの何れかが用いられ、また、
可変ミラー9に代えて液晶可変ミラー31が用いられて
も良い。
【0049】この実施例では、撮影レンズ32を通った
物体からの光は、可変ミラー9(液晶可変ミラー31)
により反射され、銀塩フィルム50上に結像する。そし
て、この可変ミラー9(液晶可変ミラー31)に印加さ
れる電圧を適当に制御することにより、振れ防止,温湿
度補償及びピント合わせ等が行われ得る。
【0050】ここで、上記の各種可変ミラー9における
反射面(薄膜9a)の変化のさせ方について、第1実施
例(図1)を参照して説明することにする。物体が比較
的遠方にある場合には、電源スイッチ13をオフにし、
薄膜9aが図33に示すように平らになるように設定し
て置く。物体が近距離にある場合には、電源スイッチ1
3をオンにし、電極9bに電圧を印加して、薄膜9aが
図34に示すように凹形状になるようにし、光束を収束
させる力を強めるようにする。この時、光線が斜入射の
場合には、収差を除去するために薄膜9aの形状は、光
線の入射面方向に曲率半径の大きい楕円体面に近い形状
となるようにするのが良い。
【0051】光学系に製作誤差等で収差がある場合に
は、図34に示すように電極9bに印加される電圧を電
極区分毎に変え、薄膜9aが非対称な面形状になるよう
にして収差を補正すれば良く、これにピント合わせのた
めの面形状変化を加えても良い。温湿度の変化等で光学
系が変化し、収差が発生したりピント位置がずれた場合
も、変化のさせ方は同様である。振れ防止を行なう場合
或いは光信号処理において光束のシフトを行なう場合等
には、光軸の方向を変えるように薄膜9aを変形させれ
ば良い。即ち、図35に示すように、薄膜9aを傾斜さ
せるように電圧を印加するのが良い。図36は逆方向に
光軸の方向を変える場合の薄膜9aの形状を示してい
る。
【0052】今、可変ミラー9(図1,5,8参照),
液晶可変ミラー31(図9参照),光学特性可変プリズ
ム34,35(図20参照)は、光学系の絞り位置近傍
に配置されているものとして、薄膜9aの上記傾斜角を
ψ(図35参照)、薄膜9aより後方の光学系即ち反射
面より後方で結像面までの間にある光学系の焦点距離を
2 とすると、薄膜9aが角度ψだけ傾いたとき結像面
までの光軸のずれ量Sは、 S=2|f2 |ψ (4) で与えられる。固体撮像素子8の一画素の大きさをPと
すれば、振れ防止効果を出すためには、 S≧(1/2)P (5) であることが必要である。振れが大きい場合には、 S≧P (6) で、特に小舟の上での撮影のように、大きな振れを補正
したい時には、 S≧3P (7) を満たすと良い。上記式(4)を上記(5),(6),
(7)に代入して次式(8),(9),(10)を得
る。即ち、 4|f2 |ψ≧P (8) 2|f2 |ψ≧P (9) |f2 |ψ≧P (10) 従って、上記式(8),(9),(10)の何れか一つを
満たせば、振れ防止をした光学装置が実現できる。
【0053】式(8),(9),(10)は、図18にお
ける液晶可変ミラー31の例で振れ防止等を行なう時に
もあてはまるが、この場合ψとしては液晶可変ミラー3
1からの出射光の光軸の角度変化の1/2を採るものと
する。図20に示す実施例では、光学特性可変プリズム
34による光軸の屈折角の1/2をψとして採用すれ
ば、式(8),(9),(10)は同様に成り立つ。 (1/2)ψ≦|β〔(ne−no)/2〕|(βは図21参照)(11) であるから、式(8),(9),(10)より、 2|β〔(ne−no)/2〕|≧P/(4|f2 |) (12) 2|β〔(ne−no)/2〕|≧P/(2|f2 |) (13) 2|β〔(ne−no)/2〕|≧P/|f2 | (14) を得る。上記式(12),(13),(14)の何れかを満た
せば、振れが良好に補正される。銀塩フィルムカメラ等
に振れ防止を採用する場合には、Pとしてはフィルムの
粒子の平均の大きさを採用すれば、上記の式は成り立
つ。
【0054】なお、本発明の幾つかの実施例では拡張曲
面プリズム20,30等を用いたが、それらの代わりに
図37に示した如く拡張曲面を有する反射鏡50を用い
ても良い。反射鏡50の反射面の形状は拡張曲面になっ
ている。この場合には、拡張曲面プリズムに比べて中空
のため重量が軽くなると云う利点がある。図37は電子
撮像装置(バーコードスキャナー)の例である。また、
図38に示す如く、本発明の可変ミラーを二つ以上用い
て光学系を形成しても良い。この場合には、例えば、振
れ防止とピント調整とを別々の可変ミラーで行うことが
でき、光学設計上の自由度が増す。また、一つの光学系
で本発明の可変ミラーを二つ以上用いて、光学系のズー
ミングとピント調整と振れ防止等を行うようにすること
も出来る。図38はデジタルカメラの例である。本発明
の光学装置に共通して云えることであるが、可変ミラー
は光学系の絞りの近傍に置くと良い。絞り近傍では光線
高が低いので、可変ミラーを小型にすることができ、応
答速度,コスト,重量の点で有利である。
【0055】以上説明したように、本発明の光学装置
は、特許請求の範囲に記載した特徴のほかに下記の特徴
を有している。
【0056】(1)光学特性可変光学素子。
【0057】(2)光学特性可変ミラー。
【0058】(3)有機材料または合成樹脂から成る光
学特性可変ミラー。
【0059】(4)電磁気力を用いた光学特性可変ミラ
ー。
【0060】(5)永久磁石を備え、電磁気力を用いた
光学特性可変ミラー。
【0061】(6)コイルと永久磁石を備え、電磁気力
を用いた光学特性可変ミラー。
【0062】(7)永久磁石とミラー基板と一体化され
たコイルとを備え、電磁気力を用いた光学特性可変ミラ
ー。
【0063】(8)コイルとミラー基板と一体化された
永久磁石とを備え、電磁気力を用いた光学特性可変ミラ
ー。
【0064】(9)複数のコイルとミラー基板と一体化
された永久磁石とを備え、電磁気力を用いた光学特性可
変ミラー。
【0065】(10)複数のコイルと永久磁石とを備え、
電磁気力を用いた光学特性可変ミラー。
【0066】(11)永久磁石とミラー基板と一体化され
た複数のコイルとを備え、電磁気力を用いた光学特性可
変ミラー。
【0067】(12)コイルを備え、電磁気力を用いた光
学特性可変ミラー。
【0068】(13)複数のコイルを備え、電磁気力を用
いた光学特性可変ミラー。
【0069】(14)強磁性体を備え、電磁気力を用いた
光学特性可変ミラー。
【0070】(15)強磁性体と対向配置されたコイルを
備え、電磁気力を用いた光学特性可変ミラー。
【0071】(16)強磁性体のミラー基板とコイルとを
備え、電磁気力を用いた光学特性可変ミラー。
【0072】(17)光学特性可変レンズとミラーを組み
合わせた光学特性可変ミラー。
【0073】(18)光学特性可変拡張曲面光学素子。
【0074】(19)複数の電極を備えた光学特性可変光
学素子。
【0075】(20)複数の電極を備えた光学特性可変ミ
ラー。
【0076】(21)静電気力で駆動せしめられる上記
(1)または(19)に記載の光学特性可変光学素子。
【0077】(22)静電気力で駆動せしめられる上記
(2)または(20)に記載の光学特性可変ミラー。
【0078】(23)静電気力で駆動せしめられる上記
(18)に記載の光学特性可変拡張曲面光学素子。
【0079】(24)圧電物質を用いた上記(1)または
(19)に記載の光学特性可変光学素子。
【0080】(25)圧電物質を用いた上記(2)または
(20)に記載の光学特性可変ミラー。
【0081】(26)圧電物質を用いた上記(18)に記載
の光学特性可変拡張曲面光学素子。
【0082】(27)複数の電極を備えた光学特性可変レ
ンズ。
【0083】(28)複数の電極を備えた光学特性可変プ
リズム。
【0084】(29)互いに交叉する二つの面を備えた上
記(27)に記載の光学特性可変レンズ。
【0085】(30)互いに交叉する二つの面を備えた上
記(28)に記載の光学特性可変プリズム。
【0086】(31)液晶を用いた上記(1)または(1
9)に記載の光学特性可変光学素子。
【0087】(32)液晶を用いた上記(2)または(1
7)に記載の光学特性可変ミラー。
【0088】(33)液晶を用いた上記(18)に記載の光
学特性可変拡張曲面光学素子。
【0089】(34)液晶を用いた上記(27)に記載の光
学特性可変レンズ。
【0090】(35)液晶を用いた上記(28)に記載の光
学特性可変プリズム。
【0091】(36)印加電圧の周波数を変化させること
により液晶の配向を変えるようにした上記(31)に記載
の光学特性可変光学素子。
【0092】(37)印加電圧の周波数を変化させること
により液晶の配向を変えるようにした上記(32)に記載
の光学特性可変ミラー。
【0093】(38) 印加電圧の周波数を変化させること
により液晶の配向を変えるようにした上記(33)に記載
の光学特性可変拡張曲面光学素子。
【0094】(39)印加電圧の周波数を変えることによ
り液晶の配向を変えるようにした上記(34)に記載の光
学特性可変レンズ。
【0095】(40)印加電圧の周波数を変えることによ
り液晶の配向を変えるようにした上記(35)に記載の光
学特性可変プリズム。
【0096】(41)静電気力で動く絞り又はマイクロシ
ャッター又は絞り兼用マイクロシャッター。
【0097】(42)リソグラフィー技術で作られた絞り
又はマイクロシャッター又は絞り兼マイクロシャッタ
ー。
【0098】(43)上記(1),(19),(21),(2
4),(31)または(36)に記載の光学特性可変光学素
子を備えた光学系。
【0099】(44)上記(2)乃至(17)の何れか又は
上記(20),(22),(25),(32)または(37)に記
載の光学特性可変ミラーを備えた光学系。
【0100】(45)上記(18),(23),(26),(3
3)または(38)に記載の光学特性可変拡張曲面光学素
子を備えた光学系。
【0101】(46)上記(27),(29),(34)または
(39)に記載の光学特性可変レンズを備えた光学系。
【0102】(47)上記(28),(30),(35) または
(40)に記載の光学特性可変プリズムを備えた光学系。
【0103】(48)上記(41)または(42)に記載の絞
り又はマイクロシャッターまたは絞り兼マイクロシャッ
ターを備えた光学系。
【0104】(49)拡張曲面プリズムを含む上記(43)
乃至(48)の何れかに記載の光学系。
【0105】(50)拡張曲面反射鏡を含む上記(43)乃
至(48)の何れかに記載の光学系。
【0106】(51)板状ユニットを含む上記(43)乃至
(50)の何れかに記載の光学系。
【0107】(52)可変ミラーの入射面に対して光線を
斜入射させる可変ミラーを備えた光学系。
【0108】(53)上記(41)または(42)に記載の絞
りまたはマイクロシャッターまたは絞り兼マイクロシャ
ッターを備えた光学系。
【0109】(54)合成樹脂を用いた光学素子又は合成
樹脂を用いた枠を含む上記(43)乃至(52)の何れかに
記載の光学系。
【0110】(55)光学特性可変光学素子の光学特性を
変化させることにより光学系の結像状態の変化を補償す
るようにしたことを特徴とする光学系。
【0111】(56)光学特性可変光学素子の光学特性を
変化させることにより、光学系の温度変化,湿度変化,
製作誤差,振れ及びピントずれの何れか一つ以上を主に
補償するようにした光学系。
【0112】(57)光学特性可変光学素子を備えた振れ
防止機能を有する光学系。
【0113】(58)光学特性可変光学素子を備えた解像
力向上機能を有する光学系。
【0114】(59)光学特性可変光学素子を備えたモア
レ除去機能を有する光学系。
【0115】(60)光学特性可変光学素子を備えたズー
ム機能を有する光学系。
【0116】(61)光学特性可変光学素子,拡張曲面プ
リズム及び板状ユニットの少なくとも一つを備えた信号
伝達又は信号処理機能を有する光学系。
【0117】(62)上記(43)乃至(54)に記載の光学
系の何れか一つを備えた上記(55)乃至(61)の何れか
に記載の光学系。
【0118】(63)可変ミラーを備えた振れ防止機能を
有する光学系。
【0119】(64)可変レンズを備えた振れ防止機能を
有する光学系。
【0120】(65)複数の焦点距離を切り替えることが
可能な光学特性可変光学素子を備えた光学系。
【0121】(66)上記(43)乃至(65)の何れかに記
載の光学系を含む撮像装置。
【0122】(67)上記(43)乃至(65)の何れかに記
載の光学系を含む電子撮像装置。
【0123】(68)上記(43)乃至(65)の何れかに記
載の光学系を含む観察装置。
【0124】(69)上記(43)乃至(65)の何れかに記
載の光学系を含む光学装置。
【0125】(70)上記(43)乃至(65)の何れかに記
載の光学系を含む結像装置。
【0126】(71)上記(43)乃至(65)の何れかに記
載の光学系を含む信号処理装置。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学特性可変光学素子例えば可変ミラーを用いたことに
より、振れ防止,フォーカシング即ちピント合わせ,温
湿度の変化による光学要素の変化に対する補償,光学系
の製作誤差の補償等を実現した各種の光学装置即ち撮像
装置,観察装置,信号処理装置及び表示装置等を、簡単
且つ小型に製作することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学装置の第1実施例を示す図で
ある。
【図2】本発明による光学装置の第2実施例を示す図で
ある。
【図3】拡張曲面プリズムを除去して示す図2の一部拡
大平面図である。
【図4】第2実施例において用いられる絞りの一例の平
面図である。
【図5】光学特性可変ミラーの他の実施例を示す図であ
る。
【図6】図5に示す可変ミラーの電極配置の一例を示す
平面図である。
【図7】図5に示す可変ミラーの電極配置の他の例を示
す平面図である。
【図8】光学特性可変ミラーの更に他の実施例を示す図
である。
【図9】光学特性可変ミラーの更に他の実施例を示す図
である。
【図10】光学特性可変ミラーの更に他の実施例を示す
図である。
【図11】光学特性可変ミラーの更に他の実施例を示す
図である。
【図12】図11に示した可変ミラーに用いられる薄膜
コイルの一例を示す平面図である。
【図13】図11に示した可変ミラーの変形例を示す図
である。
【図14】光学特性可変ミラーの更に他の実施例を示す
図である。
【図15】図14に示した可変ミラーに用いられるコイ
ルの配置の一例を示す平面図である。
【図16】図14に示した可変ミラーに用いられるコイ
ルの配置の他の例を示す平面図である。
【図17】図16に示した如きコイル配置に適する永久
磁石の配置を示す平面図である。
【図18】本発明による光学装置の第3実施例を示す図
である。
【図19】図18に示した液晶可変ミラーにおける液晶
の変化を示す図である。
【図20】本発明による光学装置の第4実施例を示す図
である。
【図21】図20に示した実施例に用いられる光学特性
可変プリズムの詳細構造と作用を説明するための図であ
る。
【図22】液晶の屈折率楕円体を示す図である。
【図23】図20に示した実施例に適用することの出来
る屈折特性偏角プリズムの一実施例を示す図である。
【図24】図23に示された屈折特性偏角プリズムの状
態変化の様子を示す図である。
【図25】図20に示した実施例に適用することの出来
る可変焦点レンズの一実施例を示す図である。
【図26】図25に示された可変焦点レンズの状態変化
の様子を示す図である。
【図27】本発明による光学装置の第5実施例を示す図
である。
【図28】本発明による光学装置の第6実施例を示す図
である。
【図29】本発明による光学装置の第7実施例を示す図
である。
【図30】本発明による光学装置の第8実施例を示す図
である。
【図31】図30に示した実施例の変形例を示す図であ
る。
【図32】本発明による光学装置の第9実施例を示す図
である。
【図33】図1に用いられている可変ミラーの常態を示
す図である。
【図34】図33に示した可変ミラーの一つの状態変化
を示す図である。
【図35】図33に示した可変ミラーの他の状態変化を
示す図である。
【図36】図33に示した可変ミラーの更に他の状態変
化を示す図である。
【図37】拡張曲面を有する反射鏡を用いた本発明によ
る光学装置の一例を示す図である。
【図38】可変ミラーを複数用いた本発明による光学装
置の一例を示す図である。
【図39】従来のデジタルカメラの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,2,6,42 レンズ 3,7 レンズ枠 4,20,30 プリズム 5,21 ミラー 8 固体撮像素子 9,43 光学特性可変ミラー 9a 薄膜(反射面) 9b,9d,19c,31c 電極 9c 圧電素子 9e,10,18,31b 基板 11,11a,11b 可変抵抗器 12,12a,12b 電源 13,13a,13b 電源スイッチ 14 演算装置 15 温度センサー 16 湿度センサー 17 距離センサー 18 シリコン基板 19 マイクロシャッター 19a 固定電極 19b 遮光板 22 絞り 23 支持台 24 手振れセンサー 25,28 駆動回路 26 永久磁石 27 コイル 28 薄膜コイル 29 スイッチ 31 液晶可変ミラー 31a,34b,34h,36f,36g,36h,3
7f,37g,37h 透明
電極 31d ツイストネマチック液晶 32 撮影レンズ 33 絞り 34,35 光学特性可変プリズム 34a,34e,34i,36a,36b,37a,3
7b透明基板 34c,34g,35c,35g,36c 液晶 36 屈折率特性偏角プリズム 37 可変焦点レンズ 38 フレーム 39 駆動装置 40 コード 41 透明基板 44 IC 45 ディスプレー 46 遮光膜 47 レーザダイオードの二次元ア
レー 47a 入力信号端子 48 コンピュータ 49 受光用の二次元フォトダイオ
ードアレー 49a 出力信号端子 50 反射鏡 β,θ,ψ 角度 L1 ,L2 入射光線
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 DA02 DA11 DD11 DD13 DE00 2H087 KA02 KA03 KA09 KA10 KA13 KA14 KA20 KA22 MA00 NA07 NA08 NA10 PA01 PA05 PA17 PA18 PB01 PB06 RA00 RA27 RA28 RA32 RA41 RA43 TA01 TA02 TA03 TA04 TA05 UA01 UA09 9A001 BB06 HH34 KK16 KK31 KK42 KK54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学特性可変光学素子から成る光学装
    置。
  2. 【請求項2】 光学特性可変ミラーから成る光学装置。
  3. 【請求項3】 前記光学特性可変ミラーは光学特性可変
    レンズとミラーとの組合せから成っている請求項2に記
    載の光学装置。
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