JP2000266715A - 電気化学的センサー - Google Patents

電気化学的センサー

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JP2000266715A JP2000059819A JP2000059819A JP2000266715A JP 2000266715 A JP2000266715 A JP 2000266715A JP 2000059819 A JP2000059819 A JP 2000059819A JP 2000059819 A JP2000059819 A JP 2000059819A JP 2000266715 A JP2000266715 A JP 2000266715A
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
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    • G01N27/327Biochemical electrodes, e.g. electrical or mechanical details for in vitro measurements
    • G01N27/3271Amperometric enzyme electrodes for analytes in body fluids, e.g. glucose in blood
    • G01N27/3272Test elements therefor, i.e. disposable laminated substrates with electrodes, reagent and channels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電路2と電気化学的活性センサー層3
と間における干渉の回避されたセンサーをコストは低く
抑えたまま、厚膜技術により簡単に製造する技術を提供
すること。 【解決手段】 電気化学的活性センサー層3と導電路2
との接続が、測定領域6から基板1の表面にほぼ平行に
設けられている耐腐食性材料製電導ブリッジ層8を通じ
て行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも電気絶
縁性平面基板の領域では厚膜技術によって形成される電
気化学活性センサー層(センサースポット)を備え、こ
のセンサー層の表面が測定領域において水性測定試料と
接触可能であり、さらに信号の誘導のために少なくとも
同様な厚膜技術によって基板上に形成される導電路が備
えられ、前記センサー層がセンサー構想要素として少な
くとも周期表VII族及びVIII族から選ばれた金属酸化物
を含んでいる電気化学的センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】以下で云う厚膜技術とは、1μm以上の
層厚を生成するスクリーン印刷法、分配法、インキボー
ル印刷法などのコーティング法のことであり、薄膜技術
に属していて、殆どが500mμ以下の層厚に使用され
る真空コーティング、スパッタ又はフォトリトグラフィ
ーなどの方法とは違う。
【0003】電流測定又は電位差測定の方法で操作でき
る上記電気化学的センサーは、電気化学的に活性なその
センサー層を通じて、まず第一には例えばpH値又はH
22濃度の測定に適している。このような第一義的な値
のほか、センサー構造の変更によりpH値又はH22
度に影響を与えたり、それらを変更させるファクターの
測定も勿論可能である。例えば、pHに鋭敏な酸化白金
金属層はCO2透過疎水層で被覆できるので、pH値の
変化によってCO2濃度が推察できる。
【0004】さらに、例えば過酸化水素の陽極分解には
適当な電極材料にMnO2を付与することが知られてい
る。それに基づくものとして欧州特許第0603154
号から電流測定法による酵素電極が知られている。それ
は有孔電極材料に酵素を固定又は吸着させるものであ
る。試料中の対応酵素基質の濃度に依存して過酸化水素
の濃度が変化するが、それは陽極分解を利用して測定す
ることができる。
【0005】以下の説明では「電気化学的センサー」と
いう場合、基本的には電気化学的に活性な基層及び電気
信号誘導のための素子だけを意味している。その他、化
学的な量を他の量に変換するための添加物資又は追加層
は例示して挙げるだけで、詳しくは説明しない。例えば
欧州特許第0603154号から知られるようになった
電流測定による方法の場合、必ずしも酵素を有孔基電極
に固定する必要はない。酵素反応はセンサー外でも起こ
り得ると考えられるからである。
【0006】かなり以前から知られている酸化白金金属
のpH敏感性を利用して電位差測定に基づくpHセンサ
ー(又は最終的にpH値の測定に限定できるセンサー)
の開発が可能である。pH値測定のための酸化金属ベー
スの小型平面センサーの製作は厚膜技術によって行う。
その場合、従来の厚膜技術に加えてポリマー厚膜技術も
益々応用頻度が増えてきている。
【0007】例えばドイツ公開特許第19506863
A1号から厚膜技術によるpHセンサー及びその製作法
が知られている。当センサーでは電気化学的活性成分と
して酸化ルテニウムが利用されている。つまり、電気化
学的活性成分を含む層をポリマー厚膜技術により基板の
上に構成するのである。個々の層の構成の仕方である
が、まず銀製導電路を敷き、その後に二酸化ルテニウム
とポリマー厚膜技術で常用の絶縁層形成ペーストとの混
合物から成る電気化学的活性層を構成する。最後に非伝
導性絶縁層を構成する。これらの層を炉内で焼き戻して
硬化させる。
【0008】そのほか、ドイツ公開特許第443066
2A1号よりpH値測定のための酸化イリジウム電極及
びその製作法が知られている。この場合、有機又は無機
基板上に酸化イリジウムパウダーを含むpH感応層が設
けられている。当電極の製作は、酸化イリジウムパウダ
ーに有機及び/又は無機結合剤を混ぜてペースト状に
し、スクリーン印刷法により基板に塗布するという方法
による。当イリジウムpH電極はpH測定用として及び
バイオセンサー、ガスセンサー用基本センサーとして予
定されている。基板としては例えばセラミックス基質が
用いられ、その上に第一印刷過程で接触レーンを構成す
る。第二印刷過程では接触レーンにポリマー絶縁材を被
覆する。その場合接触面は空けたままにしておき、第三
印刷過程で必要なら中間層を挿入した後で酸化イリジウ
ム含有の厚膜ペーストを塗布する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、公知の酸
化金属センサーの場合、印刷過程のうち少なくとも電気
誘導部や酸化金属層の印刷過程は必然的に定まってい
る。そのことが、例えば異種材料間の移行箇所にセンサ
ーの電導性及びそれに伴って機能性を損なうような亀裂
が生じた場合に不都合に働くことになる。
【0010】そのほかで特に問題となるのは、Mn、R
u、Ir、又はPtなどの金属の酸化物を含む電気化学
的活性センサー層が、測定溶液を透過させて導電路に到
達させる表面構造を持っているか又はそのような化学物
質を含有しているという点である。この場合では例えば
酸化ルテニウム/銀系のときと同様、偏流現象(例えば
膨潤過程による)や腐蝕現象(局部電極の発生)が起こ
り得る。MnO2を電気化学的活性成分として含んでい
る加工電極の場合でも不都合な現象の発生が想定され
る。水性環境での膨潤によっても同様に局部電極が発生
し、センサーの電気化学特性に支障を及ぼす(H22
号の変造、干渉作用性、pH効果での影響)。
【0011】これに関連することとして、「センサー及
びアクチュエーター」第48巻(1998年)、505
〜511ページには二酸化ルテニウムベースの平面厚膜
型pH電極の設置中に於けるpHシグナルの低下につい
て記述されている。設置条件を詳しく観察すると、セン
サーの腐蝕破壊が起こっているのが認められる。即ち、
酸化ルテニウムは酸性pH域(約pH2)ではRu(IV
族)からRu(III族)への移行のための標準電位0.8
6Vを有していて、銀を酸化させることができる。観察
された腐蝕破壊はこのことから説明できる。この問題を
解決する手掛かりとして、電気化学的活性センサー層と
誘導部との間に印刷されたスポット状中間層の構成が提
案されている。このような追加的印刷過程は製造コスト
をアップさせるという短所があるほかに、長時間(約1
日)使用した場合この種中間層を通ってAgイオンが拡
散し、それによってやはり電気化学的活性センサー層に
損傷の生じることが明らかになった。
【0012】H22検出のための感応成分としてMnO
2を含むセンサーの場合も拡散性Agイオンによる損傷
が観察される。この損傷は、コンデンサーとして作用す
る電流測定式分極加工電極の放電によって惹起される突
発的短期電気流によるところに大きな特徴がある。加え
て、センサーの初期作動に於ける分極時間が延長され
る。その際、例えば尿酸のような電気化学干渉物質ある
いは様々なpH値を持つ溶液に対する電極の性状変化も
当電極の耐用時間を通じて観察できる。
【0013】米国特許第5507936号には酸化イリ
ジウムから成る電気化学的活性センサー層が、導電路に
電気的結合しているイリジウム製金属層に塗布されたセ
ンサー構造が示されている。単結晶質酸化物層は例えば
高真空内において薄膜技術加工法により製造でき、同時
に基板上に塗布することが可能である。その場合、第一
蒸着過程ではイリジウム金属層が形成され、その直後の
第二蒸着過程でさらにイリジウムの蒸着が進み、同時に
酸素が導入される。第二蒸着過程では金属塗布面に単結
晶質の酸化イリジウム層が形成される。周期表の七つ又
は八つの副族から成る他金属の酸化金属層も同様に形成
することができる。当酸化物層は表面がIrO2から成
っており、イリジウム金属層との接触領域はIr23
ら成る領域を有している。しかし、この種センサーの製
造はスクリーン印刷法、分配法、インキボール印刷法な
どの厚膜技術で実施できない限り、比較的大きな労力を
要し高コストになる。結局は、高コストの薄膜技術によ
るため簡易で安価な製造が不可能なイオン感応電界効果
トランジスター(ISFET)の場合と同様この場合も
費用のかかる薄膜法を使用しなければならない(例えば
欧州特許第0190005号又は特開平1−11214
8参照)。
【0014】最後にもう一つ挙げれば、欧州特許065
1248A2からはセラミックス基板にpH感応酸化金
属(例えば二酸化ルテニウム又は二酸化イリジウム)の
被覆されたpHセンサーが知られている。この場合では
はんだ付け可能な接続部までの信号伝達は白金製金属電
極を通じて行われる。欠点は、信号伝達路全体に貴金属
を使用しているので比較的コストが高くつく上にはんだ
付け費用も加わることである。
【0015】以上の状況から本発明での課題は、上記種
類の電気化学的センサーを更に改良して、導電路と電気
化学的活性センサー層間における干渉の回避されたセン
サーをコストは低く抑えたまま、厚膜技術により簡単に
製造する技術を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば、発明の属する技術分野で述べた電気化学的センサー
において、前記電気化学的活性センサー層と前記導電路
との接続が、前記測定領域から基板表面にほぼ平行に設
けられている耐腐食性材料製電導ブリッジ層を通じて行
われることにより解決される。
【0017】このように本発明によれば、電気化学的活
性センサー層から電気導出路つまり導電路への問題とな
る移行が本来の測定領域以外の領域に移されることにな
る。この測定領域は一般には平面センサーの被覆層又は
絶縁層に於ける開口部によって、あるいは試料をセンサ
ー層の感応領域と接触させるための試料路によって定義
される。ブリッジ層は測定領域から出て、又は、場合に
よっては測定室又は測定路と境界をもって通り抜けるこ
とができ、本来の測定領域外で初めて導電路と接続す
る。センサーの外部との電気的接続は導電路でのクラン
プ結合又は差込プラグ結合によって行う。印刷(形成)
層が非常に薄いので(約3〜20μm)、銀イオンの側
面拡散が、少なくともセンサーの寿命を越えての拡散は
回避される。特に、ブリッジ層の長さ:lと厚さ:dの
比が5以上、好ましくは50以上の場合にはそのことが
効果的に達成される。ブリッジ層の長さ:lと測定領域
直径との比は1:1〜10:1の間が好適である。
【0018】ブリッジ層としては、数mmの短い距離で
は十分な誘導性(導電性)を有している炭素導体を使用
するのが有利である。その場合その導電路は従来の材
料、例えば銀又は銅から構成することができる。導電路
全体を炭素から構成することは、その導電路の抵抗が
0.5〜数1000kΩ/cmとなって、導電性が電流
測定方式への適用には不十分なものとなるので、不可能
であろう。
【0019】短いブリッジ層は例えばAu又はPtなど
の貴金属から構成したり、あるいは貴金属を含有するこ
とも可能である。これらの導電路部材が比較的小さいた
め、その材料コストはそれほど圧迫しない。
【0020】さらに、電気化学的活性センサー層と導電
路とのブリッジとして電気絶縁被覆を付与された電解質
ブリッジを設けることも可能である。
【0021】特に有利な実施態様の1つでは、ブリッジ
層が電気化学的活性センサー層の材料から成り、かつ好
ましくは製造工程でセンサー層と共に基板上に形成され
る。この好適な実施態様の場合電気化学的活性センサー
層の材料は本来の測定窓を越えて延びており、少なくと
も電気誘導部としての導電路の一部を形成している。銀
又は銅から成る導電路との接触は、試料から悪影響を受
ける可能性のある領域から外して行われる。電気化学的
活性層が特に酸化ルテニウムを含有した層である場合、
それをブリッジ層として使用することが可能である。そ
れは抵抗が約100Ωと非常に小さいからである。この
実施態様の場合印刷工程及び使用材料が少なくて済み、
有利である。
【0022】非常に有利な電気化学特性を示す実施態様
として、電気化学的活性センサー層が少なくとも周期表
VIII副族の金属酸化物、好ましくはRuO2を、及び、
結合剤として有機ポリマー、好ましくはポリ酢酸ビニ
ル、ポリウレタン又はエポキシ樹脂を含んでいるものが
ある。
【0023】RuO2を備えた電気化学的活性センサー
層の例:酸化ルテニウムと絶縁ペーストを1:2〜2:
1重量部の比率で混ぜ合わせ、三本ロール機で圧延し、
スクリーン印刷機によりセラミックス、合成樹脂又は導
体平板材料(特にAl23又はポリ炭酸塩)からなる平
面基板に印刷され、焼き戻しにより硬化させる。その場
合特に有利な適用例として、例えば加工性が非常に優れ
ているGEM社(ポンティプール、イギリス)から市販
されている酸化ルテニウム含有製剤を使用して良い。導
電部及び絶縁部の印刷はいずれも公知の方法と同様に行
われる。
【0024】電流測定式H22センサーのなかでコスト
的に最も有利な態様として、電気化学的活性センサー層
が周期表VII族の金属酸化物、好ましくはMnO2をペー
ストに有し、このペーストがカーボン、例えばグラファ
イト又は活性炭、及び結合剤として有機ポリマー、好ま
しくは酢酸ポリビニル、ポリウレタン又はエポキシ樹脂
を含むものがある。
【0025】MnO2を備えた電気化学的活性センサー
層の例:合成樹脂担体に参照電極、対向電極及び酵素動
作電極のための銀導電路を形成(印刷)する。参照電極
については少なくともセンサー領域はAg/AgClペ
ーストから製造する。対向電極のセンサー領域はカーボ
ンペーストでオーバーコーティングする。ブリッジ層は
同一工程で動作電極用のカーボンペーストから製造す
る。動作電極は5%滑石を混ぜ入れたカーボンペースト
からセンサー領域で調剤される。続いて、後に試料液体
と接触する電極スポット及び信号を取り込む導電路端部
を除きシステム全体を絶縁ラッカーで被覆する。このセ
ンサーは過酸化水素の測定に、又は機能要素を付け加え
て酵素電極として使用することができる。そのためには
水又は自己架橋型ポリアクリレート・マトリックスに溶
かしたグルコースオキシダーゼの10%溶液(又は乳酸
塩オキシダーゼの2.5%溶液)を付与する。その後ポ
リマー溶液からなる被覆膜が塗布される。
【0026】これに代わるものとして、関連文献から知
られているようにベースセンサーに干渉遮断膜をコーテ
ィングする方法が可能である。
【0027】ブリッジ層の製造はカーボンペーストから
だけでなく、金又は白金あるいは動作電極材料(カーボ
ンペーストにMnO2添加)からも可能である。
【0028】本発明によるその他の特徴及び利点は、以
下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろ
う。
【0029】
【発明の実施の形態】図7に示された従来技術による電
気化学的センサーでは平面電気絶縁基板1が使用されて
おり、その上に厚膜技術(上記参照)により例えば銀か
ら成る導電路2が印刷されている。導電路2の端部には
センサー層として形成された電気化学的活性センサー層
3があり、それと導電路2との間に中間層4が設けられ
ている。5は電気絶縁被覆層であるが、電気化学的活性
センサー層3の測定領域6にはかからず、その部分は空
いた状態になっている。測定室、つまり測定路7は破線
だけで表し、その位置を示している。公知の電気化学的
センサーにおける導電路は殆どの場合銀から成っている
ので、銀イオンは直ぐ上に位置する、あるいは薄い中間
層4だけに隔てられた電気化学的センサー層3に比較的
容易に到達でき、上述されたよう欠点が現れる。
【0030】図1〜4の本発明に基づく実施態様の場合
では電気化学的活性センサー層3と導電路2との接続
は、測定領域6から基板表面と実質的に平行に設けられ
ている耐腐食性材料から成る電導ブリッジ層8によって
行われる。ブリッジ層8の長さ:lと厚さ:dの比は5
以上、好ましくは50以上とする(図1参照)。
【0031】図1及び2に基づく実施態様ではブリッジ
層8は電気化学的活性層3の材料から成っており、従っ
て製造工程でセンサー層と共に基板1に形成される。よ
りよい接続を行うため、ブリッジ層8と導電路2を接続
領域9でオーバーラップさせることができる。特に図1
及び2の実施態様では電気的活性センサー層3と電気導
出部としての導電路2を厚膜技術によって任意の順序で
形成できること、つまり導電路2と電気化学的活性セン
サー層3との印刷順序(形成順序)を変えることができ
る。例えば、まず最初にセンサー層3を、次に導電路2
を印刷することができる。それにより特殊な適用例にお
いて、通常ならその亀裂形成性向のために使用できない
ペーストも使用可能になる。
【0032】図3に基づく実施態様では電気化学的活性
センサー層3と導電路2との間にブリッジ層8として電
解質ブリッジが配置されている。このブリッジ層は導電
路2及び電気化学的活性層3とでそれぞれオーバーラッ
プ領域9、9’を備えている。
【0033】図4に基づく実施態様ではブリッジ層8は
例としてカーボンから構成されており、ブリッジ層8の
端部に設けられたセンサースポット3と導電路2と間の
1〜2mmという比較的短い距離において十分に高い電
導性が保証される。図4に基づく実施態様においては貴
金属、例えば金又は白金から成るブリッジ層を使用する
ことも勿論可能である。なぜなら、ブリッジ素子は短い
ので材料コストを低く維持することができるからであ
る。
【0034】図5及び6は、ブリッジ層の有無によるセ
ンサーにおける分極経過の差異を示しており、個々の層
厚が5〜40μmしかない場合どのグラフでも突出して
いる。この分極経過の差は、酵素、この場合ではグルコ
ース・オキシダーゼを付加的に固定化された過酸化水素
測定用電流測定式MnO2センサーによって示された、
本発明に基づくブリッジ層の有無による差である。図5
は動作電極直下にまで到るAg/AgClペースト製導
電路を持つセンサーの時間的な分極経過である。図5に
示された分極経過は、一つには零位電流を、また一つに
は5mMグルコース、25mMグルコース、10の牛血
清試料、5mMグルコース及び25mMグルコースと切
り換えて測定した場合のセンサーの動作電流を示してい
る。これら試料のそれぞれをグルコース不含溶液で洗浄
し、基準としての零位電流を測定する。図5及び6に示
された時間内にこのサイクルが8回行われ、それは総時
間約4時間に相当する。図6は、構造は同じだが、本発
明に基づくカーボンペースト製ブリッジ層を持つ電極の
分極経過を示したものである。描かれた測定サイクルは
図5の場合と同じである。図から明瞭に認められるよう
に、ブリッジ層が分極フェーズ(一定の低零位電流まで
の時間)を時間的に短縮させ、しかも分極電流の強度を
明らかに制限している。ブリッジ層のある場合では零位
電流は遅くとも30分後には0nAになるが、それに対
してブリッジ層なしの場合では4時間後でもなお約35
nAの零位電流が測定される。
【0035】本発明に基づく実施態様はいずれの場合も
銀又は銅製導電路2はブリッジ層8によってセンサース
ポット3から分離されており、それにより異質イオンの
拡散浸透、つまりローカルな素子による悪影響が効果的
に阻止される。
【0036】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気化学的センサーの1つの実施
形態を示す断面図
【図2】本発明による電気化学的センサーの別実施形態
を示す断面図
【図3】本発明による電気化学的センサーの別実施形態
を示す断面図
【図4】本発明による電気化学的センサーの別実施形態
を示す断面図び
【図5】ブリッジ層をもたないセンサーにおける分極経
過を示すグラフ
【図6】ブリッジ層をもつセンサーにおける分極経過を
示すグラフ
【図7】従来技術による電気化学的センサーの断面図
【符号の説明】
1 基板 2 導電路 3 電気化学的センサー層(センサースポット) 6 測定領域 8 ブリッジ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595078219 STETTEMERSTRASSE 28, 8207 SCHAFFHAUSEN, S WITZERLAND (72)発明者 ベルンハルト・シャッファー オーストリア アー‐8045 グラーツ ネ ポムクガッセ 27 (72)発明者 マリー‐ルイーゼ・シンネルル オーストリア アー‐8102 ゼムリアッハ シェーネッグ 1 (72)発明者 クリストフ・リッター オーストリア アー‐8045 グラーツ メ キシコヴェーク 12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電気絶縁性平面基板(1)の
    領域では厚膜技術によって形成される電気化学活性セン
    サー層(3)を備え、このセンサー層(3)の表面が測
    定領域(6)において水性測定試料と接触可能であり、
    さらに信号の誘導のために少なくとも同様な厚膜技術に
    よって基板(1)上に形成される導電路(2)が備えら
    れ、前記センサー層(3)がセンサー構想要素として少
    なくとも周期表VII族及びVIII族から選ばれた金属酸化
    物を含んでいる電気化学的センサーにおいて、 前記電気化学的活性センサー層(3)と前記導電路
    (2)との接続が、前記測定領域(6)から基板表面に
    ほぼ平行に設けられている耐腐食性材料製電導ブリッジ
    層(8)を通じて行われることを特徴とする電気化学的
    センサー。
  2. 【請求項2】 前記ブリッジ層(8)が前記電気化学的
    活性センサー層(3)の材料から成り、かつ好ましくは
    製造工程で前記センサー層と共に基板(1)上に形成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の電気化学的セン
    サー。
  3. 【請求項3】 前記電気的活性センサー層(3)と導電
    路(2)を厚膜技術により任意の順序で形成されること
    を特徴とする請求項2に記載の電気化学的センサー。
  4. 【請求項4】 前記ブリッジ層(8)がカーボンから成
    っていることを特徴とする請求項1に記載の電気化学的
    センサー。
  5. 【請求項5】 前記ブリッジ層(8)が電解質ブリッジ
    から成っていることを特徴とする請求項1に記載の電気
    化学的センサー。
  6. 【請求項6】 前記ブリッジ層(8)が貴金属から成っ
    ているか又は貴金属を含んでいることを特徴とする請求
    項1に記載の電気化学的センサー。
  7. 【請求項7】 前記ブリッジ層(8)の長さ:lと厚
    さ:dの比が5以上、好ましくは50以上であることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気化学的
    センサー。
  8. 【請求項8】 前記ブリッジ層(8)の長さ:lと前記
    測定領域(6)の直径との比が1:1〜10:1である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電気
    化学的センサー。
  9. 【請求項9】 前記ブリッジ層(8)と導電路(2)が
    互いの接触領域(9)でオーバーラップしていることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電気化学的
    センサー。
  10. 【請求項10】 電気化学的センサー層(3)が前記ブ
    リッジ層(8)の端部に形成されていることを特徴とす
    る請求項4〜9のいずれかに記載の電気化学的センサ
    ー。
  11. 【請求項11】 電気化学的活性センサー層(3)が少
    なくとも周期表VIII副族の金属酸化物、好ましくはRu
    2を、及び、結合剤として有機ポリマー、好ましくは
    ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン又はエポキシ樹脂を含ん
    でいることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記
    載の電気化学的センサー。
  12. 【請求項12】 前記電気化学的活性センサー層(3)
    が周期表VII族の金属酸化物、好ましくはMnO2をペー
    ストに有し、このペーストがカーボン、例えばグラファ
    イト又は活性炭、及び結合剤として有機ポリマー、好ま
    しくは酢酸ポリビニル、ポリウレタン又はエポキシ樹脂
    を含むことを特徴とする請求項1〜10の1つに記載の
    電気化学センサー。
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