JP2000266383A - 給気形パイプ用ファン - Google Patents

給気形パイプ用ファン

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JP2000266383A
JP2000266383A JP11070740A JP7074099A JP2000266383A JP 2000266383 A JP2000266383 A JP 2000266383A JP 11070740 A JP11070740 A JP 11070740A JP 7074099 A JP7074099 A JP 7074099A JP 2000266383 A JP2000266383 A JP 2000266383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、静圧特性、騒音及び音質の改善
を図り、排気形パイプ用ファンに容易に展開できる給気
形パイプ用ファンを得る。 【解決手段】 ガイドプレート32が、その主面を電動
機の回転軸の軸心に対して直交するように羽根車3と4
グリルとの間に配設され、羽根車3を通ってグリル4側
に送り込まれる空気の流れを遠心方向に曲げる。このガ
イドプレート32は、その主面を羽根車3の回転面に投
影したときに、該主面の投影面と該羽根車の回転面とが
部分的に重なり合う外形形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内外を仕切る
隔壁に穿設された開口に挿入配設されたパイプ内に装着
されて使用される給気形パイプ用ファンに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のプロペラ式の羽根車を搭載した排
気用換気扇について、図19を参照しつつ説明する。こ
の排気用換気扇100は、円筒状に成形されて風路を構
成する風胴1と、回転軸が風胴1の中心に合わせて風胴
1内部に位置するように風胴1に取り付けられる電動機
2と、電動機2の回転軸に固着されて風胴1内部に配設
されるプロペラ式の羽根車3と、風胴1の吸い込み側の
開口を覆うように配設されるグリル4とから構成されて
いる。フランジ部5が風胴1の吸い込み側端部から径方
向の外方に延びるように一体に形成され、取付脚6が風
胴1の吹き出し側端部から軸心と平行に延びるように一
体に形成されている。そして、風胴1とフランジ部5と
の連結部が口開き状(ベルマウス状)に成形されてオリ
フィス部7を形成している。また、図示していないが、
風胴1の外周部には、室内外を仕切る隔壁10に埋め込
まれたパイプ11の内面に圧着されるバネが設けられて
いる。グリル4は、一側を開口とする箱形に成形され、
開口と相対する壁面の全面に細長の孔4aが多数設けら
れており、風胴1の吸い込み側の開口を覆うようにフラ
ンジ部5に嵌着される。
【0003】このように構成された排気用換気扇100
は、製造段階において、風胴1の吹き出し側から回転軸
を風胴1内に挿入し、固定ネジ8により電動機2を取付
脚6に締着固定する。ついで、風胴1の吸い込み側から
羽根車3を電動機2の回転軸に取り付ける。そして、施
工現場にて、フランジ部5が隔壁10の室内側壁面に当
接するまで、風胴1を室内側から隔壁10に埋め込まれ
たパイプ11に押し込む。これにより、風胴1の外周に
設けられたバネがパイプ11の内壁面に押圧されて圧縮
し、風胴1がパイプ11に弾性保持される。さらに、グ
リル4を室内側からフランジ部5に嵌着して、排気用換
気扇100が据え付けられる。
【0004】このように据え付けられた排気用換気扇1
00は、電動機2が駆動されることにより羽根車3が回
転される。これにより、図19に矢印で示されるよう
に、室内側の空気がグリル4の孔4aから吸い込まれ、
風胴1内を通って、室外に排気される。
【0005】この排気用換気扇100は、製造段階にお
いて、電動機2の回転軸に羽根車3を逆向きに取り付
け、電動機2を逆回転に駆動することにより、図20に
示されるように、給気用換気扇100aとして適用され
るようになる。即ち、図20に矢印で示されるように、
室外の空気がパイプ11内に吸い込まれ、風胴1内を通
り、グリル4の孔4aから室内に給気される。
【0006】従来の排気用換気扇100は、プロペラ式
の羽根車3を逆向きに電動機2の回転軸に取り付け、電
動機2の回転方向を逆回転とすることにより、給気用換
気扇100aに単純に展開される。しかしながら、従来
の排気用換気扇100を給気用換気扇100aとして使
用すると、静圧特性の悪化、騒音の増大、さらには音質
の低下が著しくなるという課題があった。
【0007】このような課題を改善するために、例えば
特開平8−128693号公報に記載されているような
給気形パイプ用ファンが提案されている。図21は特開
平8−128693号公報に記載されている従来の給気
形パイプ用ファンを示す断面図、図22は図21に示さ
れた従来の給気形パイプ用ファンにおける風胴を示す側
面図である。図21および図22に示されるように、風
胴は、一端側にフランジ部13が一体に設けられ、その
内部に電動機2を収容する第1の筒部12と、第1の筒
部12の他端側に着脱自在に結合されて、電動機2に取
り付けられた羽根車3を覆う第2の筒部17との2部品
に分割構成されている。そして、電動機2を取り付ける
ための取付脚14が第1の筒部12の内周部に設けら
れ、パイプ11の内面に圧着されるバネ9が第1の筒部
12の外周部に設けられている。また、電動機2と電源
端子部とを接続するリード線を通すスリット形状の開口
溝15が第1の筒部12に設けられ、係止突起16が第
1の筒部12の内壁面に設けられている。一方、第2の
筒部17の一端側には、オリフィス18が一体に形成さ
れている。また、第2の筒部17の他端には、リード線
挿通後の開口溝15を閉鎖する閉鎖片19が延設され、
さらに係止突起16に係合して第1の筒部12と第2の
筒部17とを結合する係合片20が設けられている。な
お、他の構成は従来の給気用換気扇100aと同様に構
成されている。
【0008】このように構成された給気形パイプ用ファ
ン101は、まず電動機2が固定ネジ8により取付脚1
4に締着固定され、羽根車3が第1の筒部12の他端側
から電動機2の回転軸に固着される。そして、リード線
が開口溝15に挿通された後、第2の筒部17の他端側
を第1の筒部12内に挿入し、第2の筒部17を回転さ
せて係合片20を係合突起16に係合させて、第2の筒
部17を第1の筒部12に取り付ける。この時、閉鎖片
19が開口溝15を閉鎖するとともに、羽根車3が第2
の筒部17内に納められる。ついで、フランジ部13が
隔壁10の室内側壁面に当接するまで、連結された第1
及び第2の筒部12、17を室内側から隔壁10に埋め
込まれたパイプ11に押し込む。これにより、第1の筒
部12の外周に設けられたバネ9がパイプ11の内壁面
に押圧されて圧縮し、第1および第2の筒部12、17
がパイプ11に弾性保持される。さらに、グリル4を室
内側からフランジ部13の外周に嵌着して、給気形パイ
プ用ファン101が据え付けられる。
【0009】このように据え付けられた給気形パイプ用
ファン101は、電動機2が駆動されることにより羽根
車3が回転される。これにより、屋外の空気がオリフィ
ス18から第2の筒部17内に吸い込まれ、第2の筒部
17および第1の筒部12内を通って、グリル4の孔4
aから室内に給気される。
【0010】この給気形パイプ用ファン101では、第
1の筒部12の長さが短くなり、電動機2のネジ締めが
容易になり、羽根車3の取付も第1の筒部12の外で行
うことができるので、組立性が向上される。また、第2
の筒部17の一端側を羽根吸い込み口を覆うオリフィス
形状とすることが容易にできるので、性能の改善が図ら
れる。さらに、第2の筒部17の通風路の形状を、吸い
込み口近傍である羽根車3の羽根周囲の径を小さく、か
つ、羽根周囲を過ぎてから内径を大きくとれるので、性
能の改善が図られる。しかしながら、この給気形パイプ
用ファン101は、製造段階において、排気用に展開で
きないという課題があった。
【0011】この給気形パイプ用ファン101の課題を
解決するために、例えば特開平7−190439号公報
に記載されているようなパイプ用ファンが提案されてい
る。
【0012】図23は特開平7−190439号公報に
記載されている従来のパイプ用ファンを示す断面図、図
24は図23に示された従来のパイプ用ファンにおける
風胴周りを示す断面図である。図23および図24に示
されるように、この従来のパイプ用ファン102は、そ
の本体部分が、内部に羽根車3を固着した電動機2が取
り付けられる筒部21と、中央に吸い込み口を構成する
オリフィス23が一体に設けられ、かつ、パイプ11の
外径より外側に延び隔壁10の壁面に接する形状のフラ
ンジ部24が一体に設けられたベース部22とに分割構
成されている。そして、筒部21の両端には、ベース部
22との取付部25、26が一体に設けられている。な
お、他の構成は従来の給気形パイプ用ファン101と同
様に構成されている。
【0013】このように構成されたパイプ用ファン10
2は、まず羽根車3を固着した電動機2が筒部21内に
取り付けられる。そして、取付部25により、筒部21
をベース部22に取り付ける。ついで、フランジ部24
が隔壁10の室内側壁面に当接するまで、連結された筒
部21とベース部22とを室内側から隔壁10に埋め込
まれたパイプ11に押し込む。これにより、筒部21の
外周に設けられたバネ9がパイプ11の内壁面に押圧さ
れて圧縮し、筒部21とベース部22とがパイプ11に
弾性保持される。さらに、グリル4を室内側からフラン
ジ部24の外周に嵌着して、パイプ用ファン102が据
え付けられる。
【0014】このように据え付けられたパイプ用ファン
102は、電動機2が駆動されることにより羽根車3が
回転される。これにより、屋外の空気がパイプ11から
筒部21内に吸い込まれ、オリフィス23を通って、グ
リル4の孔4aから室内に給気される。
【0015】このパイプ用ファン102は、図25に示
されるように、製造段階において、取付部26により、
筒部21をベース部22に取り付けることにより、排気
形パイプ用ファンに展開できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のパイプ用ファン
102は以上のように構成されているので、製造段階
で、ベース部22への筒部21の取付方向を変えること
で、給気形と排気形の両方のパイプ用ファンに展開でき
るが、本体部分が筒部21とベース部22との2部品か
ら構成され、製造コストを上昇させてしまうという課題
があった。また、パイプ用ファン102を図25に示さ
れるような排気形に展開した場合には、羽根車3の清掃
が室内側から実施できるが、図23に示されるような給
気形に展開した場合には、電動機2が邪魔になり、羽根
車3を室内側から清掃できないという課題があった。ま
た、排気用換気扇100においては、羽根車3の向きを
排気用とは逆向きに電動機2に取り付け、電動機2の回
転方向を排気用とは逆回転させることで、給気用換気扇
に容易に展開できるが、給気用換気扇として展開した場
合には、静圧特性の悪化、騒音の増大、さらには音質の
低下が著しくなるという課題があった。
【0017】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、製造段階において、低コストで
給気形と排気形の両方のパイプ用ファンに容易に展開で
きる本体構造を採用し、給気形と排気形の両方のパイプ
用ファンに展開しても、羽根車の清掃を室内側から容易
に実施できるようにするとともに、静圧特性、騒音およ
び音質を改善できるプロペラ式の羽根車を用いた給気形
パイプ用ファンを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る給気形パ
イプ用ファンは、室内外を仕切る隔壁に穿設された開口
に挿入配設されたパイプ内に装着される円筒状の風胴
と、上記風胴の吹き出し側開口部周りにオリフィス部を
介して一体に設けられ、該風胴が上記パイプ内に装着さ
れたときに、上記隔壁の室内側壁面に沿うように構成さ
れたフランジ部と、回転軸を上記本体部の吹き出し側開
口部に向けて上記風胴に取り付けられる電動機と、上記
回転軸に装着されて上記風胴内に配設されるプロペラ式
の羽根車と、上記風胴の吹き出し側開口部を覆うように
上記フランジ部の外周に嵌着され、空気の吹き出し口を
構成する多数の孔が上記羽根車に対向する全面に設けら
れたグリルと、主面が上記回転軸の軸心に対して直交す
るように上記羽根車と上記グリルとの間に配設され、該
羽根車を通って該グリル側に送り込まれる空気の流れを
遠心方向に曲げるガイドプレートとを備え、上記ガイド
プレートは、その主面を上記羽根車の回転面に投影した
ときに、該主面の投影面と該羽根車の回転面とが部分的
に重なり合う外形形状に形成されているものである。
【0019】また、上記ガイドプレートが上記フランジ
部に着脱可能に支持されているものである。
【0020】また、上記ガイドプレートが上記グリルに
支持されているものである。
【0021】また、クッション材が上記ガイドプレート
と上記グリルとの間に介装されているものである。
【0022】また、上記クッション材の位置決め部が上
記ガイドプレートに設けられているものである。
【0023】また、上記ガイドプレートと上記グリルと
が合成樹脂により一体成形されているものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1および図2はそれぞれこの発明の実
施の形態1に係る給気形パイプ用ファンを示す断面図お
よび一部破断正面図である。図3はこの発明の実施の形
態1に係る給気形パイプ用ファンにおける固定用ワッシ
ャを示す構成図であり、図3の(a)はその正面図を、
図3の(b)はその側面図を示している。図4はこの発
明の実施の形態1に係る給気形パイプ用ファンにおける
ガイドプレートを示す構成図であり、図4の(a)はそ
の正面図を、図4の(b)はその側面図を示している。
【0025】図1および図2において、この給気形パイ
プ用ファン50は、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等
により円筒状に成形されて風路を構成する風胴1と、回
転軸2aが風胴1の中心に合わせて風胴1内部に位置す
るように風胴1に取り付けられる電動機2と、電動機2
の回転軸2に固着されて風胴1内部に配設されるプロペ
ラ式の羽根車3と、風胴1の吹き出し側を覆うように配
設されるグリル4と、風胴1とグリル4との間に羽根車
3を部分的に覆うように配設されて風胴1の吹き出し側
開口部1aから吹き出された空気を遠心方向に曲げるガ
イドプレート32とから構成されている。
【0026】フランジ部5が風胴1の吹き出し側開口部
1aから径方向の外方に延びるように一体に形成され、
取付脚6が風胴1の吸い込み側端部から軸心と平行に延
びるように一体に形成されている。そして、風胴1とフ
ランジ部5との連結部(吹き出し側開口部1aの縁部)
が口開き状(ベルマウス状)に成形されてオリフィス部
7を形成している。また、図示していないが、風胴1の
外周部には、室内外を仕切る隔壁10に埋め込まれたパ
イプ11の内面に圧着されるバネが設けられている。さ
らに、フランジ部5には、ガイドプレート32を取り付
けるためのボス27が設けられている。
【0027】電動機2の回転軸2aにはEリング28が
装着され、その回転軸2aの先端には、Dカット部(図
示せず)とネジ部(図示せず)とが設けてある。羽根車
3は、変形防止用のワッシャ29とともに回転軸2aに
先端から挿入される。そして、引っかけ用のワッシャ3
0が回転軸2aの先端側から挿入され、その後ナット3
1が回転軸2aのネジ部に螺着され、ナット31の締め
付けにより羽根車3が回転軸2aに取り付けられる。該
引っかけ用のワッシャ30は、図3に示されるように、
中央に回転軸2aに設けられたDカット部よりも大きい
D形状の開口部30bが設けられた四角形状の主部30
aと、四角形状の主部30aの相対する一対の辺から一
側に折り曲げられた一対の係止片30cとから構成され
ている。また、羽根車3のボス部3aには、リブ3bが
設けられている。そこで、引っかけ用のワッシャ30が
回転軸2aに挿入されると、開口部30bが回転軸2a
のDカット部に嵌め込まれ、回転軸2aに対するワッシ
ャ30の回転が規制され、ワッシャ30の係止片30c
がリブ3bに引っかけられ、羽根車3の空回りが阻止さ
れる。
【0028】グリル4は、一側を開口とする箱形に成形
され、空気の吹き出し口を構成する細長の孔4aが開口
と相対する壁面の全面に多数設けられており、風胴1の
吹き出し側を覆うようにフランジ部5の外周に嵌着され
る。ガイドプレート32は、図4に示されるように、板
金加工により、長方形の薄い鋼板の両端をL字状に折り
曲げて作製され、取付穴32bが両端のL字状に折り曲
げられた支持脚32aに穿設されている。そして、ガイ
ドプレート32は、その主面が回転軸2aの軸心と直交
し、該主面の中心が回転軸2aの軸心上に位置し、か
つ、その長手方向が上下方向に一致するように、風胴1
とグリル4との間に配設されている。さらに、ガイドプ
レート32は、その主面を羽根車3の回転面に投影した
ときに、主面の投影面と羽根車3の回転面とが部分的に
重なり合うようになっている。
【0029】このように構成された給気形パイプ用ファ
ン50は、製造段階において、風胴1の吸い込み側から
回転軸2aを風胴1内に挿入し、固定ネジ8により電動
機2を取付脚6に締着固定する。そして、風胴1の吹き
出し側から羽根車3を回転軸2aに取り付ける。つい
で、ガイドプレート32を羽根車3を部分的に覆うよう
に吹き出し側から風胴1のフランジ部5に宛い、取付穴
32bに通された固定ネジ33をボス27に締着して、
ガイドプレート32を風胴1に締着固定する。そして、
施工現場にて、フランジ部5が隔壁10の室内側壁面に
当接するまで、風胴1を室内側から隔壁10に埋め込ま
れたパイプ11に押し込む。これにより、風胴1の外周
に設けられたバネがパイプ11の内壁面に押圧されて圧
縮し、風胴1がパイプ11に弾性保持される。さらに、
グリル4を室内側からフランジ部5の外周に嵌着して、
給気形パイプ用ファン50が据え付けられる。
【0030】このように据え付けられた給気形パイプ用
ファン50は、電動機2が駆動されることにより羽根車
3が回転される。これにより、図1に矢印で示されるよ
うに、室外の空気がパイプ11を通って風胴1内に吸い
込まれる。そして、風胴1内に吸い込まれた空気は、風
胴1内を通り、さらに羽根車3を通って吹き出し側開口
部1aから吹き出される。この吹き出し側開口部1aか
ら吹き出された空気の一部がガイドプレート32により
遠心方向に曲げられ、羽根を通過する空気の一部が遠心
方向に向けられる。この遠心方向に曲げられた空気の作
用により、吹き出し側開口部1aから吹き出された空気
の全体の流れが軸流方向に遠心方向が加わった流れとな
って、ガイドプレート32の側端と風胴1の内壁面との
間で形成される吐出口からグリル4内に吹き出される。
さらに、グリル4内に吹き出された空気は、孔4aから
室内に吹き出される。
【0031】また、この給気形パイプ用ファン50を排
気形パイプ用ファンとして展開する場合には、製造段階
において、電動機2は、その回転方向を給気形パイプ用
ファン50と逆にして風胴1に取り付けられる。そし
て、変形防止用のワッシャ29と羽根車3の向きを給気
形パイプ用ファン50とは逆向きに回転軸2aに装着
し、ついで引っかけ用のワッシャ30を回転軸2aに装
着し、その後ナット31を回転軸2aに締着して、羽根
車3を取り付ける。このように組み立てられたパイプ用
ファンは、風胴1のフランジ部5が隔壁10の室内側壁
面に当接するまで、風胴1を室内側から隔壁10に埋め
込まれたパイプ11に押し込まれ、さらに、グリル4を
室内側からフランジ部5の外周に嵌着して、排気形パイ
プ用ファンとして使用される。この排気形パイプ用ファ
ンとして展開された場合、ガイドプレート32が吸い込
み気流にムラを生じさせてしまい、羽根の回転音の増
大、吸い込み圧損増大による風量低下とサージングによ
る騒音増大をもたらすことになるので、ガイドプレート
32は装着しないことが望ましい。
【0032】ついで、ガイドプレート32の効果を確認
するために、ガイドプレート32を装着した給気形パイ
プ用ファンと、比較のためのガイドプレート32を装着
しない給気形パイプ用ファンとを作製し、静圧特性およ
び連続周波数分析を測定し、その結果を図5、図6およ
び図7に示す。なお、ガイドプレート32は、羽根車3
の回転面への投影面積が羽根車3の回転面の面積(2π
2、但しrは羽根車外径の半径)の0.75倍となる
ように形成され、ガイドプレート32と風胴1の吹き出
し側開口部1aとの間で遠心方向に形成される吐出口の
最小面積が回転する羽根車3の面積から羽根車3のボス
部3aの面積を除いた面積の0.8倍となる位置に配設
されている。この時、ガイドプレート32と羽根車3の
羽根の後縁部との最小距離は、羽根車3の外径の0.2
倍であった。
【0033】図5から、ガイドプレート32が装着され
ていない場合、開放風量が25m3/h未満では7Pa
程度の静圧が得られ、開放風量が25m3/hを越える
と静圧が徐々に低下する静圧特性を示している。一方、
ガイドプレート32が装着されている場合、ガイドプレ
ート32が装着されていない場合に比べて、開放風量が
25m3/h未満において、大きな静圧が得られること
が分かる。従って、ガイドプレート32は、開放風量が
減少するものの、静圧特性を改善できるという効果が得
られる。
【0034】図6はガイドプレート32が装着されてい
ない場合の各周波数の騒音レベルを示し、図7はガイド
プレート32が装着されている場合の各周波数の騒音レ
ベルを示しており、各図において、0.2kHz、0.
3kHz、0.7kHz近傍に発生するピークは羽根の
回転音の騒音レベルを示している。図6から、ガイドプ
レート32が装着されていない場合、各周波数の騒音レ
ベルが10〜20dBの範囲にあり、そのオーバオール
値が43.06dBであることが分かる。また、図7か
ら、ガイドプレート32が装着されている場合、各周波
数の騒音レベルがほぼ10dBであり、そのオーバオー
ル値が37.34dBであることが分かる。そこで、ガ
イドプレート32が装着されている場合には、ガイドプ
レート32が装着されていない場合に比べて、オーバオ
ール値が小さくなり、低騒音化が達成されたことが言え
る。また、0.2kHz、0.3kHz、0.7kHz
近傍に発生する羽根の回転音の騒音レベルのピーク値を
見れば、ガイドプレート32が装着されている場合に
は、ガイドプレート32が装着されていない場合に比べ
て、該ピーク値が小さい。そこで、ガイドプレート32
が装着されている場合には、騒音レベルの変動が小さく
なり、音質改善が図られたことが言える。従って、ガイ
ドプレート32を装着することにより、低騒音化と音質
改善が図られることが分かる。
【0035】このように、この実施の形態1によれば、
ガイドプレート32が羽根車3を部分的に覆うようにグ
リル4と風胴1の吹き出し側開口部1aとの間に配設さ
れているので、羽根を通過する空気の一部がガイドプレ
ート32により途中から遠心方向に向けられる。その結
果、羽根車3の羽根先端のギャップからの逆流が発生し
にくくなり、静圧特性が向上されるとともに、サージン
グ現象が発生しにくくなり、低騒音化、音質改善が図ら
れるという効果が得られる。
【0036】また、吹き出し口を構成する孔4aが正面
に設けられているグリル4が風胴1の吹き出し側開口部
1aを覆うように配設されているので、吐出口から遠心
方向に吹き出された空気(外気)は隔壁10のファン周
辺の室内側壁面に沿って流れることなく、孔4aを通っ
てグリル4の正面から室内に吹き出される。その結果、
冷たい外気が室内に吹き出した場合に室内外の温度差に
起因して発生する隔壁10の室内側壁面での結露や、外
気に含まれる粉塵による室内側壁面の汚れが未然に防止
される。また、羽根車3の回転軸2aへの装着方向およ
び電動機2の回転方向をかえることにより、給気形パイ
プ用ファンから排気形パイプ用ファンに容易に展開でき
るので、従来のパイプ用ファン102のように本体部分
を筒部とベース部との2部品から構成する必要もなく、
製造コストを削減することができる。また、給気形パイ
プ用ファンとして使用する場合には、グリル4を外し、
固定用ネジ33を外してガイドプレート32を取り外す
ことで、羽根の清掃が室内側から行え、一方排気形パイ
プ用ファンとして使用する場合には、グリル4を外すこ
とで、羽根の清掃が室内側から行えるので、羽根を簡易
に清掃することができる。
【0037】ここで、羽根車3の回転面の面積に対する
ガイドプレート32の羽根車3の回転面への投影面積の
割合が小さくなると、羽根を通過した空気を遠心方向に
曲げる作用が小さくなってしまうので、0.5倍以上で
あることが望ましい。一方、該割合が大きくなると、吐
出口からグリル4の孔4aに至るまでの間の風路面積が
小さくなって圧損が大きくなり、風量が低下してしま
う。パイプ用ファンのグリル外形寸法の制限がなけれ
ば、該割合を大きくしても、吐出口からグリル4の孔4
aに至るまでの間の風路面積を確保することで風量の低
下を補うことができるが、パイプ用ファンの外形寸法は
所定の寸法に制限されているので、該割合は0.9倍以
下に設定することが望ましい。また、羽根車3の回転面
の面積から羽根車3のボス部3aの面積を除いた面積に
対するガイドプレート32と風胴1の吹き出し側開口部
1aとの間で形成される吐出口の最小面積の割合が小さ
くなると、風路圧損が大きくなり、風量が減少し、吐出
風速が速くなり、一方該割合が大きくなると、風路圧損
が小さくなり、風量が増加し、吐出風速が遅くなる。即
ち、該割合が小さくなると、静圧が小さくなるが風量が
増大し(但し、ガイドプレート無しの開放風量以下の
値)、該割合が大きくなると、静圧が大きくなるが風量
が減少することになる。そこで、該割合はパイプ用ファ
ンの仕様を考慮して設定する必要があるが、該割合は
0.4〜1.2倍に設定することが望ましい。また、ガ
イドプレート32と羽根車3の羽根の後縁部との最小距
離が短くなると、羽根を通過する空気の一部を途中から
遠心方向に向ける作用が大きくなるが、短すぎると羽根
当たりの原因となる。そこで、該最小距離はパイプ用フ
ァンの仕様を考慮して設定する必要があるが、該最小距
離は羽根車3の外径の0.1〜0.25倍に設定するこ
とが望ましい。
【0038】なお、上記実施の形態1では、ガイドプレ
ート32の中心を回転軸2aの軸心に合わせ、その長手
方向を上下方向に合わせるように配設するものとしてい
るが、ガイドプレート32の中心を回転軸2aの軸心に
合わせ、かつ、長手方向を水平方向に合わせるように配
設してもよい。また、上記実施の形態1では、ガイドプ
レート32の主面を長方形に形成するものとしている
が、ガイドプレート32の主面は長方形に限らず、羽根
車3を部分的に覆うように形成されていればよく、例え
ば多角形であってもよい。また、上記実施の形態1で
は、ガイドプレート32を鋼板で作製するものとしてい
るが、ガイドプレート32は鋼板に限定されるものでは
なく、空気の流れを遠心方向に曲げられるものであれば
よく、例えば合成樹脂で作製してもよい。
【0039】実施の形態2.上記実施の形態1では、ガ
イドプレート32の中心を回転軸2aの軸心に合わせ、
その長手方向を上下方向に合わせるように配設するもの
としているが、この実施の形態2では、図8に示される
ように、ガイドプレート32はその中心を回転軸2aの
軸心からずらし、かつ、長手方向を傾斜させるように配
設するものとし、同様の効果が得られる。
【0040】実施の形態3.上記実施の形態1では、ガ
イドプレート32の主面を長方形に形成するものとして
いるが、この実施の形態3では、図9に示されるよう
に、ガイドプレート32Aの主面を円形に形成するもの
とし、同様の効果が得られる。なお、支持脚を含めたガ
イドプレートの面積を効率よく得る形状としては、円形
よりも四角形の方が材料の歩留まりがよい。
【0041】実施の形態4.図10および図11はそれ
ぞれこの発明の実施の形態4に係る給気形パイプ用ファ
ンを示す断面図および一部破断正面図である。図12は
この発明の実施の形態4に係る給気形パイプ用ファンに
おけるガイドプレートを示す構成図であり、図12の
(a)はその正面図を示し、図12の(b)はその側面
図を示している。各図において、ガイドプレート34
は、鋼板、塩化ビニールシート、ポリエチレンシートな
どからなる0.5mm厚の長方形の平板状(シート状)
に形成され、取付穴34aがその端部に穿設され、クッ
ション材35の位置決め部としての穴34bが中央に穿
設されている。そして、クッション材35が穴34bを
目印にしてガイドプレート34の前面に貼り付けられて
いる。このガイドプレート34は取付穴34aに通され
た固定ネジ33を風胴1のフランジ部5のボス部27に
締着して固定されている。なお、他の構成は上記実施の
形態1と同様に構成されている。
【0042】このように構成された給気形パイプ用ファ
ン51では、ガイドプレート34が鋼板、塩化ビニール
シート、ポリエチレンシートなどからなる0.5mm厚
の長方形の平板状(シート状)に形成され、さらにクッ
ション材35がガイドプレート34とグリル4との間に
介装されている。そこで、ガイドプレート34が風圧で
押された際に、クッション材35がガイドプレート34
とグリル4の格子との接触を防止する。従って、ガイド
プレート34とグリル4との接触に起因するビビリ音の
発生がなくなる。また、ガイドプレート34を薄くする
ことができ、塩化ビニールやポリエチレン等の材料を用
いることができ、材料的に低コスト化が図られる。ま
た、ガイドプレート34が平板状に形成されているの
で、塩化ビニールシートやポリエチレンシートを用いれ
ば、板金プレス金型やプラスチック成形金型に比べて金
型費が大幅に安いトムソン金型で容易に作製でき、金型
投資費用を軽減することができる。また、クッション材
35は、ガイドプレート34の意匠面に貼り付けられる
ので、正確な位置に貼り付けることが要求される。この
給気形パイプ用ファン51では、ガイドプレート34の
中心に位置決め部としての穴34bが穿設されているの
で、クッション材35をガイドプレート34の正確な位
置に貼り付けることができ、上記要求に十分対応するこ
とができる。
【0043】実施の形態5.図13はこの発明の実施の
形態5に係る給気形パイプ用ファンを示す断面図であ
る。図14はこの発明の実施の形態5に係る給気形パイ
プ用ファンにおけるガイドプレートを示す構成図であ
り、図14の(a)はその正面図を示し、図14の
(b)はその側面図を示している。図15はこの発明の
実施の形態5に係る給気形パイプ用ファンにおけるグリ
ルを示す構成図であり、図15の(a)はその側断面図
を示し、図15の(b)はその裏面図を示している。各
図において、ガイドプレート36は、鋼板、塩化ビニー
ルシート、ポリエチレンシートなどからなる0.5mm
厚の長方形の平板状に形成され、取付穴36aがその端
部に穿設され、クッション材35の位置決め部としての
穴36bが中央に穿設されている。そして、クッション
材35が穴36bを目印にしてガイドプレート36の前
面に貼り付けられている。また、取付穴36aに挿入さ
れるリブ4bがグリル4の内壁面に立設されている。そ
して、このガイドプレート36はリブ4bを取付穴36
aに通し、取付穴36aからのリブ4bの突出部を溶融
して、グリル4に溶着固定されている。なお、他の構成
は上記実施の形態4と同様に構成されている。
【0044】従って、この実施の形態5においても、上
記実施の形態4と同様に効果が得られる。また、ガイド
プレート36がグリル4に支持固定されているので、グ
リル4を取り外すだけで羽根車3を室内側から清掃でき
るようになり、清掃作業性が向上する。
【0045】実施の形態6.上記実施の形態5では、ク
ッション材を貼り付けたガイドプレート36を平板状に
形成し、取付穴36aをガイドプレート36の端部に穿
設し、グリル4に立設されたリブ4bを取付穴36aに
通してその突出部を溶融してガイドプレート36をグリ
ル4に溶着固定するものとしているが、この実施の形態
6では、図16に示されるように、鋼板や合成樹脂で作
製された平板状のガイドプレート37の両端を折り曲げ
てL字状の取付脚37aを形成し、ガイドプレート37
をグリル4の格子に接触させないようにすることでクッ
ション材を廃止し、上記実施の形態5と同様に、ガイド
プレート37をグリル4に溶着固定するものとしてい
る。従って、この実施の形態6においても、上記実施の
形態5と同様の効果が得られる。
【0046】なお、上記実施の形態5、6では、ガイド
プレート36、37をグリル4に溶着固定するものとし
ているが、ネジ、接着剤、粘着テープ等による固定でも
よい。また、上記実施の形態5、6における給気形パイ
プ用ファンを製造段階で排気形ファンに展開する場合に
は、上記実施の形態1と同様である。
【0047】実施の形態7.図17はこの発明の実施の
形態7に係る給気形パイプ用ファンを示す断面図であ
る。図18はこの発明の実施の形態7に係る給気形パイ
プ用ファンにおけるグリルを示す構成図であり、図18
の(a)はその正面図を示し、図18の(b)はその側
断面図を示している。各図において、グリル38は、合
成樹脂で作製され、ガイドプレート39が吹き出し口を
構成する孔38aとともに一体に成形されている。従っ
て,この実施の形態7では、ガイドプレート39がグリ
ル38と一体に成形されているので、上記実施の形態
5、6と同様の効果が得られる。また、ガイドプレート
39とグリル38とが一体に樹脂成形されているので、
グリルデザイン上の制約が生じるが、ガイドプレートを
別部品で作製する必要がなく、クッション材を省略で
き、部品点数を削減することができる。
【0048】なお、上記実施の形態7における給気形パ
イプ用ファンを製造段階で排気形パイプ用ファンに展開
する場合には、図15に示されるガイドプレートの部分
がないグリルを用いることになる。
【0049】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるにような効果を奏する。
【0050】この発明によれば、室内外を仕切る隔壁に
穿設された開口に挿入配設されたパイプ内に装着される
円筒状の風胴と、上記風胴の吹き出し側開口部周りにオ
リフィス部を介して一体に設けられ、該風胴が上記パイ
プ内に装着されたときに、上記隔壁の室内側壁面に沿う
ように構成されたフランジ部と、回転軸を上記本体部の
吹き出し側開口部に向けて上記風胴に取り付けられる電
動機と、上記回転軸に装着されて上記風胴内に配設され
るプロペラ式の羽根車と、上記風胴の吹き出し側開口部
を覆うように上記フランジ部の外周に嵌着され、空気の
吹き出し口を構成する多数の孔が上記羽根車に対向する
全面に設けられたグリルと、主面が上記回転軸の軸心に
対して直交するように上記羽根車と上記グリルとの間に
配設され、該羽根車を通って該グリル側に送り込まれる
空気の流れを遠心方向に曲げるガイドプレートとを備
え、上記ガイドプレートは、その主面を上記羽根車の回
転面に投影したときに、該主面の投影面と該羽根車の回
転面とが部分的に重なり合う外形形状に形成されている
ので、静圧特性、騒音および音質の改善を図ることがで
きるとともに、排気形パイプ用ファンに容易に展開でき
る給気形パイプ用ファンが得られる。
【0051】また、上記ガイドプレートが上記フランジ
部に着脱可能に支持されているので、排気形パイプ用フ
ァンに展開したときに、羽根車の回転音の増大、風量低
下および騒音増大の要因となるガイドプレートを製造段
階において初めから取り外すことで、排気形パイプ用フ
ァンに容易に展開することができる。
【0052】また、上記ガイドプレートが上記グリルに
支持されているので、室内側からグリルを取り外すだけ
で羽根車の清掃が行え、清掃作業性を向上させることが
できる。
【0053】また、クッション材が上記ガイドプレート
と上記グリルとの間に介装されているので、ガイドプレ
ートとグリルとの接触に起因するビビリ音を無くすこと
ができるとともに、平板やシート状の材料を用いること
でガイドプレートの薄形化が可能となり、材料費および
金型投資費用を軽減することができる。
【0054】また、上記クッション材の位置決め部が上
記ガイドプレートに設けられているので、意匠面となる
ガイドプレートの前面にクッション材を正確な位置に配
設できる。
【0055】また、上記ガイドプレートと上記グリルと
が合成樹脂により一体成形されているので、部品点数を
削減することができ、低コスト化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る給気形パイプ
用ファンを示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る給気形パイプ
用ファンを示す一部破断正面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る給気形パイプ
用ファンにおける固定用ワッシャを示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る給気形パイプ
用ファンにおけるガイドプレートを示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る給気形パイプ
用ファンにおけるガイドプレートの効果を説明するため
の静圧特性を示す図である。
【図6】 比較例としてのガイドプレートを装着してい
ない給気形パイプ用ファンにおける連続周波数分析を示
す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る給気形パイプ
用ファンにおけるガイドプレートの効果を説明するため
の静圧特性を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る給気形パイプ
用ファンにおけるグリルを取り外した状態を示す正面図
である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る給気形パイプ
用ファンにおけるグリルを取り外した状態を示す正面図
である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る給気形パイ
プ用ファンを示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る給気形パイ
プ用ファンを示す一部破断正面図である。
【図12】 この発明の実施の形態4に係る給気形パイ
プ用ファンにおけるガイドプレートを示す構成図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態5に係る給気形パイ
プ用ファンを示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態5に係る給気形パイ
プ用ファンにおけるガイドプレートを示す構成図であ
る。
【図15】 この発明の実施の形態5に係る給気形パイ
プ用ファンにおけるグリルを示す構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態6に係る給気形パイ
プ用ファンを示す断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態7に係る給気形パイ
プ用ファンを示す断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態7に係る給気形パイ
プ用ファンにおけるグリルを示す構成図である。
【図19】 従来の排気用換気扇を示す断面図である。
【図20】 従来の給気用換気扇を示す断面図である。
【図21】 従来の給気形パイプ用ファンを示す断面図
である。
【図22】 従来の給気形パイプ用ファンにおける第1
の筒部と第2の筒部との結合前の状態を示す側面図であ
る。
【図23】 従来の他の給気形パイプ用ファンを示す断
面図である。
【図24】 従来の他の給気形パイプ用ファンにおける
筒部を示す断面図である。
【図25】 従来の他の給気形パイプ用ファンを排気形
パイプ用ファンに展開した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 風胴、1a 吹き出し側開口部、2 電動機、2a
回転軸、3 羽根車、4、38 グリル、4a、38a
孔(吹き出し口)、5 フランジ部、7 オリフィス
部、10 隔壁、11 パイプ、32、32A、34、
36、37、39 ガイドプレート、34b、36b
穴(位置決め部)、35 クッション材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内外を仕切る隔壁に穿設された開口に
    挿入配設されたパイプ内に装着される円筒状の風胴と、 上記風胴の吹き出し側開口部周りにオリフィス部を介し
    て一体に設けられ、該風胴が上記パイプ内に装着された
    ときに、上記隔壁の室内側壁面に沿うように構成された
    フランジ部と、 回転軸を上記本体部の吹き出し側開口部に向けて上記風
    胴に取り付けられる電動機と、 上記回転軸に装着されて上記風胴内に配設されるプロペ
    ラ式の羽根車と、 上記風胴の吹き出し側開口部を覆うように上記フランジ
    部の外周に嵌着され、空気の吹き出し口を構成する多数
    の孔が上記羽根車に対向する全面に設けられたグリル
    と、 主面が上記回転軸の軸心に対して直交するように上記羽
    根車と上記グリルとの間に配設され、該羽根車を通って
    該グリル側に送り込まれる空気の流れを遠心方向に曲げ
    るガイドプレートとを備え、 上記ガイドプレートは、その主面を上記羽根車の回転面
    に投影したときに、該主面の投影面と該羽根車の回転面
    とが部分的に重なり合う外形形状に形成されていること
    を特徴とする給気形パイプ用ファン。
  2. 【請求項2】 上記ガイドプレートが上記フランジ部に
    着脱可能に支持されていることを特徴とする請求項1記
    載の給気形パイプ用ファン。
  3. 【請求項3】 上記ガイドプレートが上記グリルに支持
    されていることを特徴とする請求項1記載の給気形パイ
    プ用ファン。
  4. 【請求項4】 クッション材が上記ガイドプレートと上
    記グリルとの間に介装されていることを特徴とする請求
    項2または請求項3記載の給気形パイプ用ファン。
  5. 【請求項5】 上記クッション材の位置決め部が上記ガ
    イドプレートに設けられていることを特徴とする請求項
    4記載の給気形パイプ用ファン。
  6. 【請求項6】 上記ガイドプレートと上記グリルとが合
    成樹脂により一体成形されていることを特徴とする請求
    項1記載の給気形パイプ用ファン。
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