JP2000266273A - 仕切弁装置 - Google Patents

仕切弁装置

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JP2000266273A
JP2000266273A JP11073892A JP7389299A JP2000266273A JP 2000266273 A JP2000266273 A JP 2000266273A JP 11073892 A JP11073892 A JP 11073892A JP 7389299 A JP7389299 A JP 7389299A JP 2000266273 A JP2000266273 A JP 2000266273A
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Toshiyuki Sato
敏之 佐藤
Tamotsu Yamashita
保 山下
Yasuhiko Ito
靖彦 伊藤
Koichi Nishigaki
功一 西垣
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の簡素化及び小型化を図り、小径の既設
管であっても充分な止水性を確保することができ、しか
も、安価に製造できる仕切弁装置を提供することを課題
とする。 【解決手段】 管1内の流体の流れ方向に対して垂直方
向に移動する仕切弁体19を有し、該仕切弁体19は、
上下に移動自在な支持部材18と、該支持部材18に取
り付けられ且つ管1内を閉塞すべく弾性変形可能なシー
ル部材20とを備えてなる仕切弁装置において、前記支
持部材20には、下方に向けて幅狭くなる傾斜部25a
が設けられ、且つシール部材20には、傾斜部25aに
接触する接触面27が形成され、シール部材20には、
支持部材18を管1内方に移動させた際に、傾斜部25
aに押されてシール部材20を両側に膨出させる拡幅部
材30が埋入されていることにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断水することなく
既設管を切削する不断水装置に使用されるのに最適な仕
切弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、不断水で既設管を穿孔し、既
設管を閉塞すべく、穿孔箇所に仕切弁体を挿入する不断
水バルブ挿入工法は周知である。前記既設管の穿孔口
は、既設管の強度低下を最小限に抑える為に、可及的に
小さい口径の小さい(管径よりも小さい)ものが望まし
い。
【0003】このため、前記仕切弁体は、管径よりも小
さな穿孔口から管内部に進入可能な構造であると共に、
止水のために管内部を密着させる機能をも兼ね備えたも
のでなければならず、仕切弁体は、図10(a),
(b)に示す如く上下に移動自在な支持部材51と、該
支持部材51に取り付けられ且つ既設管52内を閉塞す
べく弾性変形可能なシール部材53とからなる。
【0004】かかる仕切弁体50は、既設管52よりも
小さな穿孔口55から円形の既設管52内部に支持部材
51を押し込むことにより、シール部材53を既設管5
2内周面に密着するように拡張(膨出)させることで、
既設管52内周面に密着させ、止水の目的を果たすよう
にしている。
【0005】しかしながら、既設管52内周面は、円形
を呈していることから、シール部材53が確実に幅方向
に拡がらず、均一の密着性を得ることは難しく、密着不
良が生じるおそれがあり、水密性に劣る問題があった。
そこで、シール部材53の幅を強制的に拡げる手段も開
発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記シール部材53の
幅を強制的に拡げる手段は、複数の部材を支持部材に内
蔵し、機械的にシール部材を膨出させる構成であるた
め、構造が複雑となり、装置が大型化するため、特に小
径の既設管をシールする場合には不利であると共に高価
になる欠点があった。
【0007】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、装
置の簡素化及び小型化を図り、小径の既設管であっても
充分な止水性を確保することができ、しかも、安価に製
造できる仕切弁装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたもので、その特徴は、管1内の流体の
流れ方向に対して垂直方向に移動する仕切弁体19を有
し、該仕切弁体19は、上下に移動自在な支持部材18
と、該支持部材18に取り付けられ且つ管1内を閉塞す
べく弾性変形可能なシール部材20とを備えてなる仕切
弁装置において、前記支持部材20には、下方に向けて
幅狭くなる傾斜部25aが設けられ、且つシール部材2
0には、傾斜部25aに接触する接触面27が形成さ
れ、シール部材20には、支持部材18を管1内方に移
動させた際に、傾斜部25aに押されてシール部材20
を両側に膨出させる拡幅部材30が埋入されていること
にある。
【0009】したがって、仕切弁体19を下降させる
と、シール部材20の下端面が管1の内周面の底部に当
接し、シール部材20の移動が停止する。支持部材18
は更に下方に移動すると、シール部材20の傾斜部25
aは、拡幅部材30を強制的に両外側に押し出すことと
なり、この状態でシール部材の両側は広幅部材30によ
り拡げられる。この結果、シール部材20を膨出させ、
シール部材20は管1の内周面に確実に圧接される。
【0010】しかも、広幅部材30を幅方向に離間させ
る手段は、支持部材18とシール部材20とのテーパー
嵌合によるため、構造が簡単となり部品点も少なくな
り、装置の小型化を図れる。
【0011】更に、前記シール部材20の接触面27に
は、収容凹部29が形成され、該収容凹部29内にシー
ル部材20よりも硬質の拡幅部材30が嵌入されている
のが好ましい。
【0012】また、前記拡幅部材30は、シール部材2
0よりも硬質の複数の球体からなるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図7は本発明の第一実施
の形態を示す。図1及び図2に示すように、2は弁箱を
構成する密閉ケースで、該密閉ケース2は分割された第
一および第二分割ケース3,4を備え、ゴムパッキン5
により、分割面がシールされている。また、第二分割ケ
ース4の上面には、弁蓋9が取り付けられ、弁蓋9は第
一および第二分割ケース3,4と共に密閉ケース2を構
成する。そして、密閉ケース2内に仕切弁装置8が予め
収容されている。
【0014】第二分割ケース4には、切削工具10が貫
通する分岐状部4aが突出状態で設けられていると共
に、既設管1の切削時の切粉を水と共に排出する排水孔
13が設けられ、該排水孔13には、図示省略の排水バ
ルブが連結される。
【0015】前記分岐状部4aには図示省略の開閉バル
ブ(作業用弁)が設けられ、また、分岐状部4aには切
断機15が取り付けられるようになっている。切断機1
5は、前記既設管1の上部に半円環状の切削口17を形
成するためのもので、前記切削工具10を既設管1の径
方向に送ると共に、切削工具10をモータやエンジンな
どの原動機の回転力により回転させて、切削運動を行わ
せる。該切断機15の構造は、周知のホールソー形式の
不断水用穿孔機に近似した構造であり、したがって、そ
の詳しい図示および説明を省略する。
【0016】次に、前記仕切弁装置8について説明す
る。仕切弁装置8は、前記切削工具10によって切削さ
れる切削口17に対応する部分に配置される。仕切弁装
置8は、仕切弁体19を備えている。仕切弁体19は、
上部にナット収容部19aが形成された金属製の支持部
材18と、弾性変形自在なゴム材料からなるシール部材
20とからなる。前記ナット収容部19aに収容された
ナット21には、外周におねじを有するスピンドル12
が螺合されている。また、該スピンドル12は、支持部
材18に挿入されていると共に、前記弁蓋9に回転自在
に支持されている。
【0017】前記支持部材18は、円弧状のフランジ部
23と該フランジ部23よりも薄肉状の保持部24とか
らなる。保持部24の外周には、嵌合溝25が形成さ
れ、該嵌合溝25には、シール部材20が装着されてい
る。そして、嵌合溝25における保持部24の両側に位
置する部分は、先端(下方)に向けて次第に幅が狭くな
るテーパー状となる傾斜部25aがそれぞれ設けられて
いる。
【0018】シール部材20のフランジ部20aには、
図7に示す如く、仕切弁体19の保持部24が上方から
挿入される開口23bが形成され、該開口23bから挿
入された保持部24の嵌合溝25内に、シール部材20
の内周部20aが嵌入される。該内周部20aには、前
記保持部24の嵌合溝25の形状に対応する接触面(傾
斜接触面)27が形成されている。
【0019】各傾斜面27には、断面形状が略半円状の
収容凹部29が形成され、各収容凹部29内には、金属
製等の硬質の拡幅部材30が嵌入されている。尚、拡幅
部材30のシール部材20から露出する面30aは、シ
ール部材20の接触傾斜面27と面一となっている。
【0020】次に、止水工法の手順について説明する。
先ず、既設管1内に流体(水)が流れている状態で、作
業者は密閉ケース2を既設管1に取り付けると共に、図
示しない組立ボルトにより両分割ケース3,4を組み立
て、密封状態とする。
【0021】その後に、密閉ケース2を回転させて、切
削工具10による切削位置を設定した後に、前記切断機
15により、密閉ケース2内に収納された切削工具10
を回転させると共に、既設管2の径内方向に移動させ、
既設管2の一部を切削して貫通する。
【0022】その後、密閉ケース2を既設管2の周方向
に、例えば、約150度から160度に回転させる。す
なわち、切削工具10を切削開始位置から切削終端位置
まで回転させ、既設管2の一部(上部)に切削口17を
形成する。なお、切削時の切削屑は、切削口17から溢
れ出る水の水圧によって、切削屑は排水路13から水と
ともに排出される。
【0023】更に、前記切削口17の形成後、排水孔1
3を図示しない栓で閉塞する。その後切削工具10を退
避させて、ボールバルブを閉弁する。この閉弁後、切断
機15を密閉ケース2から取り外す。この取り外し後、
密閉ケース2を切削前の元の位置まで回転させる。この
とき、前記仕切弁装置8が切削口17の上方に位置す
る。
【0024】次に、スピンドル12を回転させて、仕切
弁体19を下降させると、シール部材20は切削口17
から既設管1の内部に進入する。やがてシール部材20
の下端(先端)は、既設管1の内周面に当接し、移動が
阻止される。一方、支持部材18はスピンドル12の回
転により、更に下降するため、支持部材18の傾斜部2
5aはシール部材20の傾斜面27及び拡幅部材30を
摺動しながら、拡幅部材30をシール部材20の両幅外
方向で且つ若干下方(既設管1の径外方向)に強制的に
押圧する。
【0025】この結果、シール部材20は、弾性力に抗
して外側に押し出されて膨出し、既設管1の内周面に確
実に圧接する。また、切削口17はシール部材20のフ
ランジ部23により、上方から閉塞される。
【0026】次に、上記閉塞状態から仕切弁体19を開
弁させるには、スピンドル12を前記とは反対方向に回
転させれば良いのであるが、シール部材20は弾性力に
より元の形状に復元する。
【0027】尚、支持部材18の傾斜部25aの傾斜角
度及び拡幅部材30を設ける位置は、任意に設定可能で
あるが、シール部材20を最も膨出させるようにそれぞ
れ設けるのが好ましい。
【0028】図8及び図9は本発明の第二実施の形態を
示す。本第二実施の形態では、シール部材20の両側に
多数の球体(硬球)31と板バネ体33とを埋入した構
成である。板バネ体33は硬球30よりも外側に位置
し、弁閉塞時に前記支持部材とシール部材とのテーパー
嵌合により、硬球30は板バネ体33を押し出すため、
板バネ体33は外側に湾曲し、シール部材20を膨出さ
せる(図9(a),(b)参照)。
【0029】また、開弁時には、板バネ体33の弾性力
により、多数の硬球30は元の位置まで戻され、シール
部材20は確実に復元する。尚、硬球30は図8(a)
で示すドット部分(c)まで設けるようにしても良い。
【0030】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、不断水用の管に限らるものではなく、水
以外の任意の流体を止める際にも採用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の仕切弁装
置の支持部材には、下方に向けて幅狭くなる傾斜部が設
けられ、且つシール部材には、傾斜部に接触する傾斜接
触面が形成され、シール部材には、支持部材を管内方に
移動させた際に、傾斜部に押されてシール部材を両側に
膨出させる拡幅部材が埋入されているので、装置の簡素
化及び小型化が図れ、小径の管であっても充分な止水性
を確保することができ、しかも、安価に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の不断水装置の断面正面
図。
【図2】同断面側面図。
【図3】仕切弁体を既設管に挿入する直前の断面図。
【図4】仕切弁体を既設管に挿入した状態の断面図。
【図5】同図4のA−A線矢視断面図。
【図6】仕切弁体及び既設管を示す斜視図。
【図7】シール部材の側面図。
【図8】本発明の他の実施の形態を示し、(a)は仕切
弁体の半断面図、(b)は(a)のB−B線矢視断面
図。
【図9】(a)は仕切弁体を既設管に挿入する直前の断
面図、(b)は仕切弁体を既設管に挿入した状態の断面
図。
【図10】従来例を示し、(a)は閉弁直前状態を示す
断面図、(b)は閉弁状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…既設管(管)、19…仕切弁体、20…シール部
材、25aシール部材、27…傾斜接触面、29…収容
凹部、30…拡幅部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月21日(2000.2.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 仕切弁装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断水することなく
既設管を切削する不断水装置に使用されるのに最適な仕
切弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、不断水で既設管を穿孔し、既
設管を閉塞すべく、穿孔箇所に仕切弁体を挿入する不断
水バルブ挿入工法は周知である。前記既設管の穿孔口
は、既設管の強度低下を最小限に抑える為に、可及的に
小さい口径の(管径よりも小さい)ものが望ましい。
【0003】このため、前記仕切弁体は、管径よりも小
さな穿孔口から管内部に進入可能な構造であると共に、
止水のために管内部を密着させる機能をも兼ね備えたも
のでなければならず、仕切弁体は、図10(a),
(b)に示す如く上下に移動自在な支持部材51と、該
支持部材51に取り付けられ且つ既設管52内を閉塞す
べく弾性変形可能なシール部材53とからなる。
【0004】かかる仕切弁体50は、既設管52よりも
小さな穿孔口55から円形の既設管52内部に支持部材
51を押し込むことにより、シール部材53を既設管5
2内周面に密着するように拡張(膨出)させることで、
既設管52内周面に密着させ、止水の目的を果たすよう
にしている。
【0005】しかしながら、既設管52内周面は、円形
を呈していることから、シール部材53が確実に幅方向
に拡がらず、均一の密着性を得ることは難しく、密着不
良が生じるおそれがあり、水密性に劣る問題があった。
そこで、シール部材53の幅を強制的に拡げる手段も開
発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記シール部材53の
幅を強制的に拡げる手段は、複数の部材を支持部材に内
蔵し、機械的にシール部材を膨出させる構成であるた
め、構造が複雑となり、装置が大型化するため、特に小
径の既設管をシールする場合には不利であると共に高価
になる欠点があった。
【0007】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、装
置の簡素化及び小型化を図り、小径の既設管であっても
充分な止水性を確保することができ、しかも、安価に製
造できる仕切弁装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたもので、その特徴は、管1内の流体の
流れ方向に対して垂直方向に移動する仕切弁体19を有
し、該仕切弁体19は、上下に移動自在な支持部材18
と、該支持部材18に取り付けられ且つ管1内を閉塞す
べく弾性変形可能なシール部材18とを備えてなる仕切
弁装置において、前記支持部材18には、下方に向けて
幅狭くなる傾斜部25aが設けられ、且つシール部材2
0には、傾斜部25aに接触する接触面27が形成さ
れ、シール部材20には、支持部材18を管1内方に移
動させた際に、傾斜部25aに押されてシール部材20
を両側に膨出させる拡幅部材30が埋入されていること
にある。
【0009】したがって、仕切弁体19を下降させる
と、シール部材20の下端面が管1の内周面の底部に当
接し、シール部材20の移動が停止する。支持部材18
は更に下方に移動すると、シール部材20の傾斜部25
aは、拡幅部材30を強制的に両外側に押し出すことと
なり、この状態でシール部材の両側は広幅部材30によ
り拡げられる。この結果、シール部材20を膨出させ、
シール部材20は管1の内周面に確実に圧接される。
【0010】しかも、広幅部材30を幅方向に離間させ
る手段は、支持部材18とシール部材20とのテーパー
嵌合によるため、構造が簡単となり部品点も少なくな
り、装置の小型化を図れる。
【0011】更に、前記シール部材20の接触面27に
は、収容凹部29が形成され、該収容凹部29内にシー
ル部材20よりも硬質の拡幅部材30が嵌入されている
のが好ましい。
【0012】また、前記拡幅部材30は、シール部材2
0よりも硬質の複数の球体からなるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図7は本発明の第一実施
の形態を示す。図1及び図2に示すように、2は弁箱を
構成する密閉ケースで、該密閉ケース2は分割された第
一および第二分割ケース3,4を備え、ゴムパッキン5
により、分割面がシールされている。また、第二分割ケ
ース4の上面には、弁蓋9が取り付けられ、弁蓋9は第
一および第二分割ケース3,4と共に密閉ケース2を構
成する。そして、密閉ケース2内に仕切弁装置8が予め
収容されている。
【0014】第二分割ケース4には、切削工具10が貫
通する分岐状部4aが突出状態で設けられていると共
に、既設管1の切削時の切粉を水と共に排出する排水孔
13が設けられ、該排水孔13には、図示省略の排水バ
ルブが連結される。
【0015】前記分岐状部4aには図示省略の開閉バル
ブ(作業用弁)が設けられ、また、分岐状部4aには切
断機15が取り付けられるようになっている。切断機1
5は、前記既設管1の上部に半円環状の切削口17を形
成するためのもので、前記切削工具10を既設管1の径
方向に送ると共に、切削工具10をモータやエンジンな
どの原動機の回転力により回転させて、切削運動を行わ
せる。該切断機15の構造は、周知のホールソー形式の
不断水用穿孔機に近似した構造であり、したがって、そ
の詳しい図示および説明を省略する。
【0016】次に、前記仕切弁装置8について説明す
る。仕切弁装置8は、前記切削工具10によって切削さ
れる切削口17に対応する部分に配置される。仕切弁装
置8は、仕切弁体19を備えている。仕切弁体19は、
上部にナット収容部19aが形成された金属製の支持部
材18と、弾性変形自在なゴム材料からなるシール部材
20とからなる。前記ナット収容部19aに収容された
ナット21には、外周におねじを有するスピンドル12
が螺合されている。また、該スピンドル12は、支持部
材18に挿入されていると共に、前記弁蓋9に回転自在
に支持されている。
【0017】前記支持部材18は、円弧状のフランジ部
23と該フランジ部23よりも薄肉状の保持部24とか
らなる。保持部24の外周には、嵌合溝25が形成さ
れ、該嵌合溝25には、シール部材20が装着されてい
る。そして、嵌合溝25における保持部24の両側に位
置する部分は、先端(下方)に向けて次第に幅が狭くな
るテーパー状となる傾斜部25aがそれぞれ設けられて
いる。
【0018】シール部材20のフランジ部20aには、
図7に示す如く、仕切弁体19の保持部24が上方から
挿入される開口23bが形成され、該開口23bから挿
入された保持部24の嵌合溝25内に、シール部材20
の内周部20が嵌入される。該内周部20には、前
記保持部24の嵌合溝25の形状に対応する接触面(傾
斜接触面)27が形成されている。
【0019】各傾斜接触面27には、断面形状が略半円
状の収容凹部29が形成され、各収容凹部29内には、
金属製等の硬質の拡幅部材30が嵌入されている。尚、
拡幅部材30のシール部材20から露出する面30a
は、シール部材20の傾斜接触面27と面一となってい
る。
【0020】次に、止水工法の手順について説明する。
先ず、既設管1内に流体(水)が流れている状態で、作
業者は密閉ケース2を既設管1に取り付けると共に、図
示しない組立ボルトにより両分割ケース3,4を組み立
て、密封状態とする。
【0021】その後に、密閉ケース2を回転させて、切
削工具10による切削位置を設定した後に、前記切断機
15により、密閉ケース2内に収納された切削工具10
を回転させると共に、既設管2の径内方向に移動させ、
既設管2の一部を切削して貫通する。
【0022】その後、密閉ケース2を既設管2の周方向
に、例えば、約150度から160度に回転させる。す
なわち、切削工具10を切削開始位置から切削終端位置
まで回転させ、既設管2の一部(上部)に切削口17を
形成する。なお、切削時の切削屑は、切削口17から溢
れ出る水の水圧によって、切削屑は排水路13から水と
ともに排出される。
【0023】更に、前記切削口17の形成後、排水孔1
3を図示しない栓で閉塞する。その後切削工具10を退
避させて、ボールバルブを閉弁する。この閉弁後、切断
機15を密閉ケース2から取り外す。この取り外し後、
密閉ケース2を切削前の元の位置まで回転させる。この
とき、前記仕切弁装置8が切削口17の上方に位置す
る。
【0024】次に、スピンドル12を回転させて、仕切
弁体19を下降させると、シール部材20は切削口17
から既設管1の内部に進入する。やがてシール部材20
の下端(先端)は、既設管1の内周面に当接し、移動が
阻止される。一方、支持部材18はスピンドル12の回
転により、更に下降するため、支持部材18の傾斜部2
5aはシール部材20の傾斜接触面27及び拡幅部材3
0を摺動しながら、拡幅部材30をシール部材20の両
幅外方向で且つ若干下方(既設管1の径外方向)に強制
的に押圧する。
【0025】この結果、シール部材20は、弾性力に抗
して外側に押し出されて膨出し、既設管1の内周面に確
実に圧接する。また、切削口17はシール部材20のフ
ランジ部23により、上方から閉塞される。
【0026】次に、上記閉塞状態から仕切弁体19を開
弁させるには、スピンドル12を前記とは反対方向に回
転させれば良いのであるが、シール部材20は弾性力に
より元の形状に復元する。
【0027】尚、支持部材18の傾斜部25aの傾斜角
度及び拡幅部材30を設ける位置は、任意に設定可能で
あるが、シール部材20を最も膨出させるようにそれぞ
れ設けるのが好ましい。
【0028】図8及び図9は本発明の第二実施の形態を
示す。本第二実施の形態では、シール部材20の両側に
多数の球体(硬球)31と板バネ体33とを埋入した構
成である。板バネ体33は硬球31よりも外側に位置
し、弁閉塞時に前記支持部材18とシール部材20との
テーパー嵌合により、硬球31は板バネ体33を押し出
すため、板バネ体33は外側に湾曲し、シール部材20
を膨出させる(図9(a),(b)参照)。
【0029】また、開弁時には、板バネ体33の弾性力
により、多数の硬球31は元の位置まで戻され、シール
部材20は確実に復元する。尚、硬球31は図8(a)
で示すドット部分(c)まで設けるようにしても良い。
【0030】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、不断水用の管に限らるものではなく、水
以外の任意の流体を止める際にも採用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の仕切弁装
置の支持部材には、下方に向けて幅狭くなる傾斜部が設
けられ、且つシール部材には、傾斜部に接触する傾斜接
触面が形成され、シール部材には、支持部材を管内方に
移動させた際に、傾斜部に押されてシール部材を両側に
膨出させる拡幅部材が埋入されているので、装置の簡素
化及び小型化が図れ、小径の管であっても充分な止水性
を確保することができ、しかも、安価に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の不断水装置の断面正面
図。
【図2】同断面側面図。
【図3】仕切弁体を既設管に挿入する直前の断面図。
【図4】仕切弁体を既設管に挿入した状態の断面図。
【図5】同図4のA−A線矢視断面図。
【図6】仕切弁体及び既設管を示す斜視図。
【図7】シール部材の側面図。
【図8】本発明の他の実施の形態を示し、(a)は仕切
弁体の半断面図、(b)は(a)のB−B線矢視断面
図。
【図9】(a)は仕切弁体を既設管に挿入する直前の断
面図、(b)は仕切弁体を既設管に挿入した状態の断面
図。
【図10】従来例を示し、(a)は閉弁直前状態を示す
断面図、(b)は閉弁状態を示す断面図。
【符号の説明】 1…既設管(管)、18…支持部材、19…仕切弁体、
20…シール部材、25a…傾斜部、27…傾斜接触
面、29…収容凹部、30…拡幅部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西垣 功一 岐阜県岐阜市鷺山2100 Fターム(参考) 3H053 AA02 AA25 BA18 CA06 DA02 DA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管(1)内の流体の流れ方向に対して垂
    直方向に移動する仕切弁体(19)を有し、該仕切弁体
    (19)は、上下に移動自在な支持部材(18)と、該
    支持部材(18)に取り付けられ且つ管(1)内を閉塞
    すべく弾性変形可能なシール部材(20)とを備えてな
    る仕切弁装置において、前記支持部材(20)には、下
    方に向けて幅狭くなる傾斜部(25a)が設けられ、且
    つシール部材(20)には、傾斜部(25a)に接触す
    る接触面(27)が形成され、シール部材(20)に
    は、支持部材(18)を管(1)内方に移動させた際
    に、傾斜部(25a)に押されてシール部材(20)を
    両側に膨出させる拡幅部材(30)が埋入されているこ
    とを特徴とする仕切弁装置。
  2. 【請求項2】 前記シール部材(20)の接触面(2
    7)には、収容凹部(29)が形成され、該収容凹部
    (29)内にシール部材(20)よりも硬質の拡幅部材
    (30)が嵌入されている請求項1に記載の仕切弁装
    置。
  3. 【請求項3】 前記拡幅部材(30)は、シール部材
    (20)よりも硬質の複数の球体からなる請求項1に記
    載の仕切弁装置。
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