JP2000265976A - 可変容量型ポンプ - Google Patents

可変容量型ポンプ

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JP2000265976A
JP2000265976A JP11067497A JP6749799A JP2000265976A JP 2000265976 A JP2000265976 A JP 2000265976A JP 11067497 A JP11067497 A JP 11067497A JP 6749799 A JP6749799 A JP 6749799A JP 2000265976 A JP2000265976 A JP 2000265976A
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JP
Japan
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pump
pressure
chamber
pump housing
ring
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JP11067497A
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English (en)
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Kazuhiko Koyama
和彦 小山
Kenzo Oba
健三 大庭
Makoto Watanabe
渡辺  誠
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Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプハウジングとカバーの間の合面のシー
ル部材としてOリングを採用できるようにし、低温シー
ル性を向上すること。 【解決手段】 可変容量型ポンプ10において、ポンプ
ハウジング11Aに切欠形成される吐出連絡孔100
を、ポンプハウジング11Aのアダプタリング嵌着孔2
0の内面で、カバー11Bが被着される合面101にま
で及ばない位置に形成してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のパワース
テアリング装置等に用いられる可変容量型ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の油圧パワーステアリング
装置で操舵力をアシストするために、特開平8-200239号
公報に記載の如くの可変容量型ポンプが提案されてい
る。この従来の可変容量型ポンプは、自動車のエンジン
で直接回転駆動されるものであり、ポンプハウジングに
挿入されるポンプ軸に固定されて回転駆動されるととも
に、多数のベーンを溝に収容して半径方向に移動可能と
してなるロータを有し、ポンプハウジングにプレッシャ
プレート、アダプタリングを積層状態で嵌着し、ポンプ
ハウジングの合面にカバーを被着し、該アダプタリング
にはカムリングを嵌装し、プレッシャプレートとカバー
の間でカムリングの内周部とロータの外周部との間にポ
ンプ室を形成し、プレッシャプレートには吐出ポート
を、カバーの側に吸込ポートを設けることとしている。
【0003】そして、この従来技術では、カムリングを
アダプタリング内で移動変位可能とし、かつポンプ室の
容積が最大となるような付勢力をカムリングに作用する
ばねをポンプハウジングからアダプタリングを貫通して
カムリングに臨ませたばね室に設置し、カムリングとア
ダプタリングとの間に第1と第2の流体圧室を分割形成
し、ポンプ室から吐出される圧力流体を、プレッシャプ
レートの吐出ポートから、プレッシャプレートの背面側
の高圧力室、プレッシャプレートに穿設したオリフィ
ス、前記第2の流体圧室とばね室、ポンプハウジングの
アダプタリング嵌着孔面に切欠形成した吐出連絡孔を介
して吐出通路に導くようにし、ポンプ室から吐出される
圧力流体の前記オリフィス前の圧力を第1流体圧室に、
オリフィス後の圧力を第2流体圧室に導き、両流体圧室
に作用する圧力の差圧によりカムリングを前記付勢力に
抗して移動させ、ポンプ室の容積を変化させて吐出流量
を制御可能としている。これにより、この可変容量型ポ
ンプでは、回転数が低い自動車の停車時や低速走行時に
は大きな操舵アシスト力が得られるように吐出流量を大
とし、回転数の高い高速走行時には操舵アシスト力を小
さくするように吐出流量を一定量以下に制御し、パワー
ステアリング装置に要求される操舵アシスト力を発生可
能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記、の問題点がある。 ポンプ室から吐出される圧力流体を吐出通路に導く吐
出経路中で、ポンプハウジングに設けられるばね室と吐
出通路とをつなぐ吐出連絡孔をポンプハウジングのアダ
プタリング嵌着孔面に切欠形成するに際し、この吐出連
絡路をポンプハウジングにおけるアダプタリング装着孔
周辺でカバーが被着される合面から切欠形成している。
従って、ポンプハウジングの上述の合面には、アダプタ
リング嵌着孔内面の一部を切り欠いた切欠溝が表われる
ものとなる。
【0005】ポンプハウジングの上述の合面における
アダプタリング嵌着孔周辺に一部切欠溝が存在すること
から、ポンプハウジングとカバーの間のこの合面に介装
されるシール部材としては、Oリングを用いることがで
きず、プレートガスケットを用いるものとなる。このた
め、低温シール性の確保に困難がある。
【0006】本発明の課題は、ポンプハウジングとカバ
ーの間の合面のシール部材としてOリングを採用できる
ようにし、低温シール性を向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ポンプハウジングに挿入されるポンプ軸に固定され
て回転駆動されるとともに、多数のベーンを溝に収容し
て半径方向に移動可能としてなるロータを有し、ポンプ
ハウジングにプレッシャプレート、アダプタリングを積
層状態で嵌着し、ポンプハウジングの合面にカバーを被
着し、該アダプタリングにはカムリングを嵌装し、プレ
ッシャプレートとカバーの間でカムリングの内周部とロ
ータの外周部との間にポンプ室を形成し、プレッシャプ
レートには吐出ポートを、カバーの側に吸込ポートを設
けてなり、カムリングをアダプタリング内で移動変位可
能とし、かつポンプ室の容積が最大となるような付勢力
をカムリングに作用するばねをポンプハウジングからア
ダプタリングを貫通してカムリングに臨ませたばね室に
設置し、カムリングとアダプタリングとの間に第1と第
2の流体圧室を分割形成し、ポンプ室から吐出される圧
力流体を、プレッシャプレートの吐出ポートから、プレ
ッシャプレートの背面側の高圧力室、プレッシャプレー
トに穿設したオリフィス、前記第2の流体圧室とばね
室、ポンプハウジングのアダプタリング嵌着孔面に切欠
形成した吐出連絡孔を介して吐出通路に導くようにし、
ポンプ室から吐出される圧力流体の前記オリフィス前の
圧力を第1流体圧室に、オリフィス後の圧力を第2流体
圧室に導き、両流体圧室に作用する圧力の差圧によりカ
ムリングを前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室の容
積を変化させて吐出流量を制御可能としてなる可変容量
型ポンプにおいて、ポンプハウジングに切欠形成される
前記吐出連絡孔を、該ポンプハウジングの前記アダプタ
リング嵌着孔面で、前記カバーが被着される合面にまで
及ばない位置に形成してなるようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、、の作
用がある。 ポンプハウジングに切欠形成される吐出連絡孔を、ポ
ンプハウジングのアダプタリング嵌着孔の内面で、カバ
ーが被着される合面にまでに及ばない位置に形成した。
従って、カバーが被着されるポンプハウジングの合面に
は、切欠溝の如くが表われない。
【0009】ポンプハウジングの上述の合面における
アダプタリング嵌着孔の周辺に切欠溝の如くが表われれ
ないから、ポンプハウジングとカバーの間のこの合面に
介装されるシール部材としてOリングを採用でき、結果
として低温シール性を向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は可変容量型ポンプを示す断
面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図1
のIII−III線に沿う断面図、図4は図2のVI−VI線に沿
う断面図である。
【0011】可変容量型ポンプ10は、自動車の油圧パ
ワーステアリング装置の油圧発生源となるベーンポンプ
であり、図1〜図3に示す如く、ポンプケーシング11
に挿入されるポンプ軸12にセレーションにより固定さ
れて回転駆動されるロータ13を有している。ポンプケ
ーシング11は、ポンプハウジング11Aとカバー11
Bをボルト14で一体化して構成され、軸受15A〜1
5Cを介してポンプ軸12を支持している。ポンプ軸1
2は、自動車のエンジンで直接回転駆動可能とされてい
る。
【0012】ロータ13は周方向の多数位置のそれぞれ
に設けた溝16にベーン17を収容し、各ベーン17を
溝16に沿う半径方向に移動可能としている。
【0013】ポンプケーシング11のポンプハウジング
11Aの嵌着孔20には、プレッシャプレート18、ア
ダプタリング19が積層状態で嵌着され、これらは後述
する支点ピン21によって周方向に位置決めされた状態
でカバー11Bにより側方から固定保持されている。支
点ピン21の一端はカバー11Bに装着固定されてい
る。
【0014】ポンプケーシング11に固定されている上
述のアダプタリング19にはカムリング22が嵌装され
ている。カムリング22は、ロータ13とある偏心量を
もってロータ13を囲み、プレッシャプレート18とカ
バー11Bの間で、ロータ13の外周部との間にポンプ
室23を形成する。そして、ポンプ室23のロータ回転
方向上流側には、カバー11Bに設けた吸込ポート24
が開口し、この吸込ポート24にはハウジング11A、
11Bに設けた吸込通路25A、25Bを介してポンプ
10の吸込口26が連通せしめられている。他方、ポン
プ室23のロータ回転方向下流側には、プレッシャプレ
ート18に設けた吐出ポート27が開口し、この吐出ポ
ート27にはハウジング11Aに設けた高圧力室28
A、吐出通路28Bを介してポンプ10の吐出口29が
連通せしめられている。尚、ポンプ10の吐出経路(高
圧力室28Aから吐出通路28Bに渡る経路)の詳細に
ついては後述する。
【0015】これにより、可変容量型ポンプ10にあっ
ては、ポンプ軸12によってロータ13を回転駆動し、
ロータ13のベーン17が遠心力でカムリング22に押
し付けられて回転するとき、ポンプ室23のロータ回転
方向下流側では隣り合うベーン17間とカムリング22
とが囲む容積を回転とともに拡大して作動流体を吸込ポ
ート24から吸込み、ポンプ室23のロータ回転方向上
流側では隣り合うベーン17間とカムリング22とが囲
む容積を回転とともに減縮して作動流体を吐出ポート2
7から吐出する。
【0016】しかるに、可変容量型ポンプ10は、下記
(A) の如くの吐出流量制御装置40と、下記(B) の如く
のベーン加圧装置60とを有している。 (A) 吐出流量制御装置40 吐出流量制御装置40は、ポンプケーシング11に固定
されている上述のアダプタリング19の鉛直最下部に前
述の支点ピン21を載置し、カムリング22の鉛直最下
部をこの支点ピン21に支持し、カムリング22をアダ
プタリング19内で揺動変位可能としている。そして、
吐出流量制御装置40は、ポンプハウジング11Aから
アダプタリング19を貫通してカムリング22に臨むば
ね室41を設け、このばね室41の開口部に螺着される
キャップ41Aによりバックアップされるスプリング4
2により、ポンプ室23の容積が最大となるような付勢
力をカムリング22に付与可能としている。
【0017】また、吐出流量制御装置40は、カムリン
グ22とアダプタリング19との間に第1と第2の流体
圧室44A、44Bを分割形成している。即ち、第1流
体圧室44Aと第2流体圧室44Bは、カムリング22
とアダプタリング19の間で、支点ピン21と、その軸
対象位置に設けたシール材45とで分割される。
【0018】ここで、前述したポンプ10の吐出経路に
おいて、ポンプ室23から吐出されてプレッシャプレー
ト18の吐出ポート27からポンプハウジング11Aの
高圧力室28Aに送出された圧力流体は、プレッシャプ
レート18に穿設したオリフィス46から上述の第2の
流体圧室44B、アダプタリング19を貫通している前
述のばね室41、更にポンプハウジング11Aの嵌着孔
20に切欠形成される吐出連絡孔100を介して吐出通
路28Bに圧送されるようになっている。尚、吐出連絡
孔100の具体的構成については後述する。
【0019】吐出流量制御装置40は、上述のポンプ1
0の吐出経路で、第2流体圧室44Bに開口するオリフ
ィス46の開口面積をカムリング22の側壁で増減さ
せ、可変メータリングオリフィスを形成している。即
ち、オリフィス46はカムリング22の移動変位に伴っ
てその側壁で開度調整せしめられる。そして、吐出流量
制御装置40は、オリフィス46通過前の高流体圧を
第1流体圧供給路47A、切換弁48、ポンプハウジン
グ11A、アダプタリング19に穿設した連通路49を
介して第1流体圧室44Aに導き、オリフィス46通
過後の減圧圧力を前述の如く第2流体圧室44Bに導
き、両流体圧室44A、44Bに作用する圧力の差圧に
よりカムリング22を前述のスプリング42の付勢力に
抗して移動させ、ポンプ室23の容積を変化させてポン
プ10の吐出流量を制御可能としている。
【0020】尚、切換弁48は、フロントケーシング1
1Aに穿設した弁格納孔51にスプリング52、切換プ
ランジャ53を収容し、スプリング52で付勢されるプ
ランジャ53をケーシング11Aに螺着したキャップ5
4で担持している。切換プランジャ53は、切換弁体5
5A、弁体55Bを備え、切換弁体55Aの加圧室56
Aに第1流体圧供給路47Aを連通し、弁体55Bの他
方のスプリング52が格納されている背圧室56Bにポ
ンプハウジング11A、アダプタリング19に穿設した
連通路57を介して第2流体圧室44Bを連通してい
る。また、切換弁体55Aと弁体55Bの間の中間室5
6Cには前述した吸込通路25Aが貫通して形成され、
吸込側流体が送給される。切換弁体55Aは、ポンプハ
ウジング11A、アダプタリング19に穿設した前述の
連通路49を開閉可能としている。即ち、ポンプ10の
吐出圧力が低い低回転域では、スプリング52の付勢力
により切換プランジャ53を図1に示す原位置に設定
し、切換弁体55Aにより第1流体圧室44Aとの連通
路49を閉じ、ポンプ10の中高回転域では加圧室56
Aに加えられる高圧流体により切換プランジャ53を移
動させて連通路49を開き、この高圧流体を第1流体圧
室44Aに導くことを可能とする。
【0021】従って、吐出流量制御装置40を備えたポ
ンプ10の吐出流量特性は以下の如くである。 (1) ポンプ10の回転数が低い自動車の低速走行域で
は、ポンプ室23から吐出されて切換弁48の加圧室5
6Aに及ぶ流体の圧力が未だ低く、切換弁48は原位置
に位置し、カムリング22はスプリング42により付勢
された原状態を維持する。このため、ポンプ10の吐出
流量は、回転数に比例して増加する。
【0022】(2) ポンプ10の回転数の増加により、ポ
ンプ室23から吐出されて切換弁48の加圧室56Aに
及ぶ流体の圧力が高くなると、切換弁48はスプリング
52の付勢力に抗して切換プランジャ53を移動させて
連通路49を開き、この高圧流体を第1流体圧室44A
に導く。これにより、カムリング22は第1流体圧室4
4Aと第2流体圧室44Bとに作用する圧力の差圧によ
り移動し、ポンプ室23の容積を徐々に減縮していく。
従って、ポンプ10の吐出流量は、回転数の増加に対
し、回転数の増加による流量増加分と、ポンプ室23の
容積減縮による流量減少分とを相殺し、一定の大流量を
維持させることができる。
【0023】(3) ポンプ10の回転数が継続して更に増
加し、カムリング22が更に移動することにより、カム
リング22がスプリング42を一定量超えて押動する
と、このカムリング22の側壁がポンプ室23からの吐
出経路の中間部のオリフィス46の開口面積を絞り始め
る。従って、ポンプ10の吐出流量は、このオリフィス
46の絞り量に比例して低減する。
【0024】(4) ポンプ10の回転数が一定値を超える
自動車の高速運転域に達すると、カムリング22が移動
限に達し、カムリング22の側壁によるオリフィス46
の絞り量も最大となり、ポンプ10の吐出流量は一定の
小流量を維持する。
【0025】(B) ベーン加圧装置60 ベーン加圧装置60は、ロータ13のベーン17を収容
している溝16の基部16Aの両側に対応する、プレッ
シャプレート18、サイドプレート20の溝16との摺
接面にリング状油溝61、62を設けてある。そして、
フロントケーシング11Aに設けてあるポンプ室23の
高圧力室28Aを、プレッシャプレート18に設けた油
孔63を介して上述の油溝61に連通している。これに
より、ポンプ室23から高圧力室28Aに吐出した圧力
流体をプレッシャプレート18、サイドプレート20の
油溝61、62を介して、ロータ13の周方向の全ての
ベーン17のための溝16の基部に導き、各ベーン17
をカムリング22に向けて加圧可能とするものである。
【0026】これにより、ポンプ10にあっては、回転
の始めは遠心力によりベーン17をカムリング22に押
し付けるものの、吐出圧力が生じた後には、ベーン加圧
装置60によってベーン17とカムリング22との接触
圧を増大させ、圧力流体の逆流を防止可能とする。
【0027】然るに、ポンプ10にあっては、図4に示
す如く、高圧力室28Aから吐出通路28Bに渡る吐出
経路の中間部を形成するため、ポンプハウジング11A
からアダプタリング19を貫通して設けられているばね
室41と、ポンプハウジング11Aの吐出通路28Bと
を連絡するようにポンプハウジング11Aのアダプタリ
ング19等のための嵌着孔20に切欠形成される吐出連
絡孔100を、該嵌着孔20の内周面で、カバー11B
が被着される合面101にまで及ばない位置に形成して
いる。このとき、吐出連絡孔100は、嵌着孔27の内
周面に該ポンプハウジング11Aの中心軸に対し斜交す
る円柱状の座ぐり溝部100Aと、座ぐり溝部100A
の底部から吐出通路28Bにまで穿設された穿設孔部1
00Bとから構成される。尚、吐出連絡孔100の座ぐ
り溝部100Aは、ポンプハウジング11Aの中心軸に
平行をなす円柱状であっても良い。
【0028】これにより、ポンプ10にあっては、ポン
プハウジング11Aとカバー11Bの合面101におい
て、ポンプハウジング11Aの嵌着孔20に被着される
カバー11Bの嵌合面102の外周溝にOリング102
Aを装填されて該嵌着孔20をシールする。また、ポン
プハウジング11Aの吸込通路25Aとカバー11Bの
吸込通路25Bとの連絡部でも、カバー11Bの衝合面
103の円周溝にOリング103Aを装填されてそれら
吸込通路25A、25Bをシールする。
【0029】尚、ポンプ10のポンプハウジング11に
あっては、吐出通路28Bと吸込通路25Aとの間にリ
リーフ通路110、リリーフ弁111を備え、ポンプ1
0の吐出圧力をリリーフ可能としている。また、ポンプ
10のカバー11Bにあっては、吸込通路25Bからポ
ンプ軸12の軸受15Cまわりに潤滑油供給路121を
穿設し、ポンプハウジング11Aにあっては、ポンプ軸
12の軸受15Bまわりから吸込通路25Aに戻る潤滑
油戻り路122を穿設してある。
【0030】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 ポンプハウジング11Aに切欠形成される吐出連絡孔
100を、ポンプハウジング11Aのアダプタリング嵌
着孔20の内面で、カバー11Bが被着される合面10
1にまでに及ばない位置に形成した。従って、カバー1
1Bが被着されるポンプハウジング11Aの合面101
には、切欠溝の如くが表われない。
【0031】ポンプハウジング11Aの上述の合面1
01におけるアダプタリング嵌着孔20の周辺に切欠溝
の如くが表われれないから、ポンプハウジング11Aと
カバー11Bの間のこの合面101に介装されるシール
部材としてOリング102A、103Aを採用でき、結
果として低温シール性を向上できる。
【0032】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施において、可変容量型ポンプ10が備えた前
述の吐出流量制御装置40はそれらの構成を多様に変形
できる。また、本発明の実施において、カバー11Bは
ポンプ室23を画成するためのサイドプレートを別部材
として備えても良い。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポンプハ
ウジングとカバーの間の合面のシール部材としてOリン
グを採用できるようにし、低温シール性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は可変容量型ポンプを示す断面図である。
【図2】図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図4は図2のVI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 可変容量型ポンプ 11A ポンプハウジング 11B カバー 12 ポンプ軸 13 ロータ 16 溝 16A 基部 17 ベーン 18 プレッシャプレート 19 アダプタリング 20 嵌着孔 21 支点ピン 22 カムリング 23 ポンプ室 24 吸込ポート 27 吐出ポート 28A 高圧力室 28B 吐出通路 40 吐出流量制御装置 41 ばね室 42 スプリング 43 加圧プランジャ 44A 第1流体圧室 44B 第2流体圧室 46 オリフィス 100 吐出連絡孔
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 誠 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台112番地1 株 式会社ショーワ栃木開発センター内 Fターム(参考) 3H040 AA03 BB01 BB09 BB11 CC01 CC22 DD01 DD14 DD21 DD37 DD40 3H044 AA02 BB05 BB08 CC01 CC27 DD01 DD09 DD11 DD24 DD28 DD35

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジングに挿入されるポンプ軸
    に固定されて回転駆動されるとともに、多数のベーンを
    溝に収容して半径方向に移動可能としてなるロータを有
    し、 ポンプハウジングにプレッシャプレート、アダプタリン
    グを積層状態で嵌着し、ポンプハウジングの合面にカバ
    ーを被着し、該アダプタリングにはカムリングを嵌装
    し、プレッシャプレートとカバーの間でカムリングの内
    周部とロータの外周部との間にポンプ室を形成し、プレ
    ッシャプレートには吐出ポートを、カバーの側に吸込ポ
    ートを設けてなり、 カムリングをアダプタリング内で移動変位可能とし、か
    つポンプ室の容積が最大となるような付勢力をカムリン
    グに作用するばねをポンプハウジングからアダプタリン
    グを貫通してカムリングに臨ませたばね室に設置し、カ
    ムリングとアダプタリングとの間に第1と第2の流体圧
    室を分割形成し、 ポンプ室から吐出される圧力流体を、プレッシャプレー
    トの吐出ポートから、プレッシャプレートの背面側の高
    圧力室、プレッシャプレートに穿設したオリフィス、前
    記第2の流体圧室とばね室、ポンプハウジングのアダプ
    タリング嵌着孔面に切欠形成した吐出連絡孔を介して吐
    出通路に導くようにし、 ポンプ室から吐出される圧力流体の前記オリフィス前の
    圧力を第1流体圧室に、オリフィス後の圧力を第2流体
    圧室に導き、両流体圧室に作用する圧力の差圧によりカ
    ムリングを前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室の容
    積を変化させて吐出流量を制御可能としてなる可変容量
    型ポンプにおいて、 ポンプハウジングに切欠形成される前記吐出連絡孔を、
    該ポンプハウジングの前記アダプタリング嵌着孔面で、
    前記カバーが被着される合面にまで及ばない位置に形成
    してなることを特徴とする可変容量型ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104895787A (zh) * 2014-03-05 2015-09-09 卡森尼可关精株式会社 气体压缩机

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