JP2000263364A - 主軸装置 - Google Patents
主軸装置Info
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- JP2000263364A JP2000263364A JP11071036A JP7103699A JP2000263364A JP 2000263364 A JP2000263364 A JP 2000263364A JP 11071036 A JP11071036 A JP 11071036A JP 7103699 A JP7103699 A JP 7103699A JP 2000263364 A JP2000263364 A JP 2000263364A
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- hydraulic
- hydraulic chamber
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C25/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
- F16C25/06—Ball or roller bearings
- F16C25/08—Ball or roller bearings self-adjusting
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 予圧性能を高める。
【解決手段】 作動油を戻し用油圧室Raと予圧用油圧
室Rbとに供給すると、両油圧室Ra,Rbの受圧面積
Aa,Abが、Aa<Ab に設定されているので、こ
ろがり軸受5には、油圧室Ra,Rbの油圧力の差圧に
予圧ばね8の付勢力を加えた力が予圧として作用する。
この状態で油管路30,31を閉じると、作動油の非圧
縮性により、可動スリーブ部材7が固定されるので、予
圧は、作動油による定位置予圧となる。油管路30,3
1を開くと、油圧室Ra,Rbの油圧力の差圧に予圧ば
ね8の付勢力を加えた定圧予圧となる。この場合、予圧
量は、予圧ばね8の付勢力のみの予圧量よりも常に大き
くなる。したがって、高速回転時において充分な主軸剛
性が得られる。
室Rbとに供給すると、両油圧室Ra,Rbの受圧面積
Aa,Abが、Aa<Ab に設定されているので、こ
ろがり軸受5には、油圧室Ra,Rbの油圧力の差圧に
予圧ばね8の付勢力を加えた力が予圧として作用する。
この状態で油管路30,31を閉じると、作動油の非圧
縮性により、可動スリーブ部材7が固定されるので、予
圧は、作動油による定位置予圧となる。油管路30,3
1を開くと、油圧室Ra,Rbの油圧力の差圧に予圧ば
ね8の付勢力を加えた定圧予圧となる。この場合、予圧
量は、予圧ばね8の付勢力のみの予圧量よりも常に大き
くなる。したがって、高速回転時において充分な主軸剛
性が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸等
のころがり軸受に予圧をかけることができる主軸装置に
関する。
のころがり軸受に予圧をかけることができる主軸装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、ハウジング61内
に、主軸62をタンデム配置の前後2組のころがり軸受
63,64で回転自在に支持した工作機械の主軸装置に
おいては、一般に、ころがり軸受63,64の外輪の間
にそれらに予圧を付加して間座65を組み込むことが行
われている。
に、主軸62をタンデム配置の前後2組のころがり軸受
63,64で回転自在に支持した工作機械の主軸装置に
おいては、一般に、ころがり軸受63,64の外輪の間
にそれらに予圧を付加して間座65を組み込むことが行
われている。
【0003】この予圧方式はシンプルであるが、図5の
ように、高速回転で軸受予圧が急上昇して焼付きに至る
ため(予圧A曲線)、回転数nB まで運転するには組込
み時に停止時予圧PA が与えられず、組込み時に予圧が
抜けてガタになる予圧PB の予圧B曲線を取らなければ
ならない。このため、低速回転時に主軸剛性がなく、切
削能力が劣ってしまうことになる。
ように、高速回転で軸受予圧が急上昇して焼付きに至る
ため(予圧A曲線)、回転数nB まで運転するには組込
み時に停止時予圧PA が与えられず、組込み時に予圧が
抜けてガタになる予圧PB の予圧B曲線を取らなければ
ならない。このため、低速回転時に主軸剛性がなく、切
削能力が劣ってしまうことになる。
【0004】そこで、図6に示す主軸装置が提案されて
いる(特開平8−294802号公報)。これについて
説明すると、主軸62を前後2組のころがり軸受63,
64で回転自在に支持したハウジング61に、可動スリ
ーブ部材66を、後側のころがり軸受63の外輪に嵌着
するとともに、予圧用油圧室Rsを形成して、主軸62
の軸方向に移動自在に嵌挿し、油圧回路73の3つの減
圧弁75a,75b,75cの選択によって、図7に示
すように定圧予圧量を3段に切り換えることができるよ
うになっている。
いる(特開平8−294802号公報)。これについて
説明すると、主軸62を前後2組のころがり軸受63,
64で回転自在に支持したハウジング61に、可動スリ
ーブ部材66を、後側のころがり軸受63の外輪に嵌着
するとともに、予圧用油圧室Rsを形成して、主軸62
の軸方向に移動自在に嵌挿し、油圧回路73の3つの減
圧弁75a,75b,75cの選択によって、図7に示
すように定圧予圧量を3段に切り換えることができるよ
うになっている。
【0005】なお、ハウジング61は、その後端に後部
部材61aを一体に有する。また、可動スリーブ部材6
6には、外輪押え66aを持つ筒体66bが一体に取り
付けられている。符号77はモータであり、ステータ7
7aによって回転させられるロータ77bのロータスリ
ーブ77cを主軸62に嵌着してころがり軸受63,6
4の間に設けられている。
部材61aを一体に有する。また、可動スリーブ部材6
6には、外輪押え66aを持つ筒体66bが一体に取り
付けられている。符号77はモータであり、ステータ7
7aによって回転させられるロータ77bのロータスリ
ーブ77cを主軸62に嵌着してころがり軸受63,6
4の間に設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6の主軸装
置には次のような問題点がある。 (イ) 定圧予圧のみの設定しかできず、低速での主軸
剛性が低下する。なお、同予圧の比較では、定圧予圧の
方が定位置予圧より軸受剛性が低い。 (ロ) 高剛性を得るために予圧を大きく設定すると、
軸受寿命が短くなる。 (ハ) 高くした予圧を下げるとき、Oリングの抵抗で
可動スリーブ部材66がスムーズに変位しない。 (ニ) 工具のアンクランプ時に逆スラスト力(主軸が
前側に引き抜かれる向きの力)が主軸に伝わると、主軸
が前側に飛び出してしまう。
置には次のような問題点がある。 (イ) 定圧予圧のみの設定しかできず、低速での主軸
剛性が低下する。なお、同予圧の比較では、定圧予圧の
方が定位置予圧より軸受剛性が低い。 (ロ) 高剛性を得るために予圧を大きく設定すると、
軸受寿命が短くなる。 (ハ) 高くした予圧を下げるとき、Oリングの抵抗で
可動スリーブ部材66がスムーズに変位しない。 (ニ) 工具のアンクランプ時に逆スラスト力(主軸が
前側に引き抜かれる向きの力)が主軸に伝わると、主軸
が前側に飛び出してしまう。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
定位置予圧と定圧予圧とが設定可能な主軸装置を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、定圧予圧量
を定位置予圧における停止時予圧量よりも大きく設定す
ることができる主軸装置を提供することである。
定位置予圧と定圧予圧とが設定可能な主軸装置を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、定圧予圧量
を定位置予圧における停止時予圧量よりも大きく設定す
ることができる主軸装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の少なくとも1つの
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ハウジ
ング内に、主軸が、ころがり軸受で回転自在に支持され
た主軸装置において、外周にピストン部を有する可動ス
リーブ部材を、上記ころがり軸受の外輪に嵌着するとと
もに、戻し用油圧室と予圧用油圧室とをピストン部で画
成して上記ハウジングに主軸の軸方向に移動自在に嵌挿
し、上記ハウジングと可動スリーブ部材との間に予圧ば
ねを設け、また上記戻し用油圧室と予圧用油圧室にそれ
ぞれ連通してハウジングに形成された一対の油通路に、
油圧回路の油管路をそれぞれ接続し、上記各油管路にノ
ンリーク形切換弁をそれぞれ設けた構成とした。
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ハウジ
ング内に、主軸が、ころがり軸受で回転自在に支持され
た主軸装置において、外周にピストン部を有する可動ス
リーブ部材を、上記ころがり軸受の外輪に嵌着するとと
もに、戻し用油圧室と予圧用油圧室とをピストン部で画
成して上記ハウジングに主軸の軸方向に移動自在に嵌挿
し、上記ハウジングと可動スリーブ部材との間に予圧ば
ねを設け、また上記戻し用油圧室と予圧用油圧室にそれ
ぞれ連通してハウジングに形成された一対の油通路に、
油圧回路の油管路をそれぞれ接続し、上記各油管路にノ
ンリーク形切換弁をそれぞれ設けた構成とした。
【0009】この手段では、作動油を油圧回路から各油
管路と各油通路とを通じて予圧用油圧室と戻し用油圧室
とにそれぞれ供給し、予圧用油圧室の油圧力を戻し用油
圧室の油圧力に対して同じかまたは大きくすると、両油
圧力の差圧に予圧ばねの力を加えた力がころがり軸受の
外輪に予圧となって付加され、定圧予圧となる。この状
態で両油管路のノンリーク形切換弁をそれぞれ閉じる
と、油管路と油通路及び油圧室内に封入された作動油の
非圧縮性により、可動スリーブ部材が固定されるので、
定位置予圧となる。
管路と各油通路とを通じて予圧用油圧室と戻し用油圧室
とにそれぞれ供給し、予圧用油圧室の油圧力を戻し用油
圧室の油圧力に対して同じかまたは大きくすると、両油
圧力の差圧に予圧ばねの力を加えた力がころがり軸受の
外輪に予圧となって付加され、定圧予圧となる。この状
態で両油管路のノンリーク形切換弁をそれぞれ閉じる
と、油管路と油通路及び油圧室内に封入された作動油の
非圧縮性により、可動スリーブ部材が固定されるので、
定位置予圧となる。
【0010】請求項1記載の主軸装置において、可動ス
リーブ部材が外輪に嵌着されたころがり軸受と他のころ
がり軸受との間に、主軸に嵌着されたロータをステータ
によって回転させるモータを設けることができる(請求
項2)。この構成では、モータの発熱に起因して、前後
2組のころがり軸受の内外輪スパンを特定できないよう
なことがあっても、これに影響されることなく、ノンリ
ーク形切換弁を開閉することでころがり軸受に適正な定
位置予圧が付加される。
リーブ部材が外輪に嵌着されたころがり軸受と他のころ
がり軸受との間に、主軸に嵌着されたロータをステータ
によって回転させるモータを設けることができる(請求
項2)。この構成では、モータの発熱に起因して、前後
2組のころがり軸受の内外輪スパンを特定できないよう
なことがあっても、これに影響されることなく、ノンリ
ーク形切換弁を開閉することでころがり軸受に適正な定
位置予圧が付加される。
【0011】請求項1又は2記載の主軸装置において、
油圧回路を、空圧源と、該空圧源の空気圧を油圧に変換
して作動油を油管路を通じて油圧室に供給するエアオイ
ルブースタと、上記空圧源に上記エアオイルブースタを
連絡した空気管路に設けられ、空圧源によるエアオイル
ブースタの加圧と脱圧を切り換える電磁方向切換弁とを
具備した構成とすることが好ましい(請求項3)。
油圧回路を、空圧源と、該空圧源の空気圧を油圧に変換
して作動油を油管路を通じて油圧室に供給するエアオイ
ルブースタと、上記空圧源に上記エアオイルブースタを
連絡した空気管路に設けられ、空圧源によるエアオイル
ブースタの加圧と脱圧を切り換える電磁方向切換弁とを
具備した構成とすることが好ましい(請求項3)。
【0012】上記の構成では、電磁方向切換弁を加圧状
態にすると、空圧源の空気圧によってエアオイルブース
タが作動し、作動油を油圧室に供給する。また、電磁方
向切換弁を脱圧に切り換えると、エアオイルブースタの
脱圧によって油圧室が脱圧状態となる。エアオイルブー
スタは、空気の受圧面積と作動油の加圧面積の差によ
り、空気源から与えられた空気圧を油圧に変換(通常は
増圧)するが、作動油の使用流量が微量(例えば、0.
005〜1.5cc)でも圧力を確実に調整できるた
め、無段階の連続的な圧力調整を可能とする上、油圧室
の圧力が異常に上昇したような場合、空気のクッション
作用によって上昇圧力を吸収する。
態にすると、空圧源の空気圧によってエアオイルブース
タが作動し、作動油を油圧室に供給する。また、電磁方
向切換弁を脱圧に切り換えると、エアオイルブースタの
脱圧によって油圧室が脱圧状態となる。エアオイルブー
スタは、空気の受圧面積と作動油の加圧面積の差によ
り、空気源から与えられた空気圧を油圧に変換(通常は
増圧)するが、作動油の使用流量が微量(例えば、0.
005〜1.5cc)でも圧力を確実に調整できるた
め、無段階の連続的な圧力調整を可能とする上、油圧室
の圧力が異常に上昇したような場合、空気のクッション
作用によって上昇圧力を吸収する。
【0013】請求項3記載の主軸装置において、空気管
路に電空レギュレータを設けることが好ましい(請求項
4)。この構成では、電空レギュレータは、NC装置等
からの電圧式や電流式等の外部指令によって作動し、空
気圧を調整して油圧室の作動油圧力を制御する。この場
合、使用空気流量が少なくても確実に圧力が調整される
ので、圧力制御が連続して迅速にかつ容易にできるよう
になる。
路に電空レギュレータを設けることが好ましい(請求項
4)。この構成では、電空レギュレータは、NC装置等
からの電圧式や電流式等の外部指令によって作動し、空
気圧を調整して油圧室の作動油圧力を制御する。この場
合、使用空気流量が少なくても確実に圧力が調整される
ので、圧力制御が連続して迅速にかつ容易にできるよう
になる。
【0014】請求項1ないし4のいずれかに記載の主軸
装置において、油管路に電磁比例流量制御弁を設けるこ
とが好ましい(請求項5)。この構成では、電磁比例流
量制御弁で作動油の流量を制御する。この場合、通常
は、電磁比例流量制御弁を開くことにより、作動油の流
量を多くして短時間で作動油を油圧室に供給し、その後
は、電磁比例流量制御弁を絞って作動油の流動抵抗を大
きくすることにより、例えば、断続切削力のピークが油
圧力により大きくなった時に生じる主軸の振動を軽減さ
せる。主軸の振動量と周波数は切削条件によって異なる
ため、電磁比例流量制御弁の開度を幾つか設定して使い
分けることで減衰特性を変えて最良の切削を選定でき
る。
装置において、油管路に電磁比例流量制御弁を設けるこ
とが好ましい(請求項5)。この構成では、電磁比例流
量制御弁で作動油の流量を制御する。この場合、通常
は、電磁比例流量制御弁を開くことにより、作動油の流
量を多くして短時間で作動油を油圧室に供給し、その後
は、電磁比例流量制御弁を絞って作動油の流動抵抗を大
きくすることにより、例えば、断続切削力のピークが油
圧力により大きくなった時に生じる主軸の振動を軽減さ
せる。主軸の振動量と周波数は切削条件によって異なる
ため、電磁比例流量制御弁の開度を幾つか設定して使い
分けることで減衰特性を変えて最良の切削を選定でき
る。
【0015】請求項4又は5記載の主軸装置において、
戻し用油圧室の受圧面積よりも予圧用油圧室の受圧面積
を大とし、空圧源と電空レギュレータを、戻し用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路と、予圧用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路とに共用とするこ
とが望ましい(請求項6)。この構成では、予圧用油圧
室と戻し用油圧室とに同一圧力の作動油をそれぞれ供給
して予圧量を高める。
戻し用油圧室の受圧面積よりも予圧用油圧室の受圧面積
を大とし、空圧源と電空レギュレータを、戻し用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路と、予圧用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路とに共用とするこ
とが望ましい(請求項6)。この構成では、予圧用油圧
室と戻し用油圧室とに同一圧力の作動油をそれぞれ供給
して予圧量を高める。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図3は本発明の実施の形
態を示すもので、符号1は主軸装置である。主軸装置1
は、ハウジング3と、主軸4と、ころがり軸受5,6
と、可動スリーブ部材7と、予圧ばね8と、モータ9と
を具備し、油圧回路11によってころがり軸受に予圧を
付加することができるようになっている。
参照して説明する。図1ないし図3は本発明の実施の形
態を示すもので、符号1は主軸装置である。主軸装置1
は、ハウジング3と、主軸4と、ころがり軸受5,6
と、可動スリーブ部材7と、予圧ばね8と、モータ9と
を具備し、油圧回路11によってころがり軸受に予圧を
付加することができるようになっている。
【0017】ハウジング3は、その後端(図1で右端)
に円筒状の後部部材3aと円筒状のカバー部材3bとを
一体に有する。後部部材3aはハウジング3に多数のボ
ルト13(図1には1本しか示されていない。)で固定
され、またカバー部材3bは後部部材3aに多数のボル
ト14(図1には1本しか示されていない。)で固定さ
れている。カバー部材3bには油通路3c,3dが形成
されている。主軸4は、ハウジング3内に、タンデム配
置の2組のころがり軸受5,6によって周方向に回転自
在に支持されている。
に円筒状の後部部材3aと円筒状のカバー部材3bとを
一体に有する。後部部材3aはハウジング3に多数のボ
ルト13(図1には1本しか示されていない。)で固定
され、またカバー部材3bは後部部材3aに多数のボル
ト14(図1には1本しか示されていない。)で固定さ
れている。カバー部材3bには油通路3c,3dが形成
されている。主軸4は、ハウジング3内に、タンデム配
置の2組のころがり軸受5,6によって周方向に回転自
在に支持されている。
【0018】可動スリーブ部材7は円筒形状で、ピスト
ン部7aと外輪押え7bとを有し、後側のころがり軸受
5,5の外輪に嵌着されるとともに、ピストン部7aで
戻し用油圧室Raと予圧用油圧室Rbとを画成し、また
外輪押え7bをころがり軸受5の外輪の前端面に当接さ
せてハウジング3に主軸4の軸方向に移動自在に嵌挿さ
れている。戻し用油圧室Raは、ハウジング3のカバー
部材3bと可動スリーブ部材7のフランジ7cによって
形成され、油通路3cに連通されている。また、予圧用
油圧室Rbは、ハウジング3の端部部材3a及びカバー
部材3bと可動スリーブ部材7とによって形成され、油
通路3dに連通されている。なお、予圧用油圧室Rbの
受圧面積Abは、戻し用油圧室Raの受圧面積Aaより
も大きくされている。
ン部7aと外輪押え7bとを有し、後側のころがり軸受
5,5の外輪に嵌着されるとともに、ピストン部7aで
戻し用油圧室Raと予圧用油圧室Rbとを画成し、また
外輪押え7bをころがり軸受5の外輪の前端面に当接さ
せてハウジング3に主軸4の軸方向に移動自在に嵌挿さ
れている。戻し用油圧室Raは、ハウジング3のカバー
部材3bと可動スリーブ部材7のフランジ7cによって
形成され、油通路3cに連通されている。また、予圧用
油圧室Rbは、ハウジング3の端部部材3a及びカバー
部材3bと可動スリーブ部材7とによって形成され、油
通路3dに連通されている。なお、予圧用油圧室Rbの
受圧面積Abは、戻し用油圧室Raの受圧面積Aaより
も大きくされている。
【0019】予圧ばね8は、ハウジング3の後部部材3
aと可動スリーブ部材7のフランジ7cとの間に装入さ
れ、可動スリーブ部材7を後側に付勢している。モータ
9は主軸4を回転させるものであり、ステータ9aによ
って回転させられるロータ9bのロータスリーブ9cに
主軸4を嵌挿して、ころがり軸受5,6の間に設けられ
ている。前側のころがり軸受6,6は、ハウジング3に
一体に嵌装された固定スリーブ部材3eに嵌着されてい
る。
aと可動スリーブ部材7のフランジ7cとの間に装入さ
れ、可動スリーブ部材7を後側に付勢している。モータ
9は主軸4を回転させるものであり、ステータ9aによ
って回転させられるロータ9bのロータスリーブ9cに
主軸4を嵌挿して、ころがり軸受5,6の間に設けられ
ている。前側のころがり軸受6,6は、ハウジング3に
一体に嵌装された固定スリーブ部材3eに嵌着されてい
る。
【0020】油圧回路11は、戻し用油圧室Raと予圧
用後側油圧室Rbに作動油をそれぞれ供給するものであ
り、空圧源21と、エアオイルブースタ22と、電空レ
ギュレータ(電磁空圧レギュレータ)23と、一対の電
磁方向切換弁24と、一対の電磁比例流量制御弁25
と、一対のノンリーク形切換弁(電磁切換弁)26と、
一対の圧力センサ27とを有する。
用後側油圧室Rbに作動油をそれぞれ供給するものであ
り、空圧源21と、エアオイルブースタ22と、電空レ
ギュレータ(電磁空圧レギュレータ)23と、一対の電
磁方向切換弁24と、一対の電磁比例流量制御弁25
と、一対のノンリーク形切換弁(電磁切換弁)26と、
一対の圧力センサ27とを有する。
【0021】空圧源21はコンプレッサ等から成る。エ
アオイルブースタ22は、受圧面積の大きい空圧シリン
ダ22aに加圧面積の小さい油圧シリンダ22bを一体
に連結して成り、受圧面積と加圧面積の差により、与え
られた空気圧を油圧に変換・増圧するもので、空圧シリ
ンダ22aを空圧源21に空気管路29で接続して設け
られている。電空レギュレータ23は、NC装置等の制
御装置(図示せず)からの電圧式又は電流式の外部指令
にしたがって空気圧を調整するものであり、空気管路2
9に設けられている。
アオイルブースタ22は、受圧面積の大きい空圧シリン
ダ22aに加圧面積の小さい油圧シリンダ22bを一体
に連結して成り、受圧面積と加圧面積の差により、与え
られた空気圧を油圧に変換・増圧するもので、空圧シリ
ンダ22aを空圧源21に空気管路29で接続して設け
られている。電空レギュレータ23は、NC装置等の制
御装置(図示せず)からの電圧式又は電流式の外部指令
にしたがって空気圧を調整するものであり、空気管路2
9に設けられている。
【0022】電磁方向切換弁24は、励磁状態で空気管
路29を空圧シリンダ22aのボトム側空気室に連絡す
るとともに、空圧シリンダ22aのロッド側空気室を大
気に開放してエアオイルブースタ22を作動させ、ま
た、消磁状態で空圧シリンダ22aのロッド側空気室に
空気管路29を連絡するとともに、ボトム側空気室を大
気に開放してエアオイルブースタ22を脱圧状態にする
もので、空気管路29の分岐管29a,29bにそれぞ
れ設けられている。
路29を空圧シリンダ22aのボトム側空気室に連絡す
るとともに、空圧シリンダ22aのロッド側空気室を大
気に開放してエアオイルブースタ22を作動させ、ま
た、消磁状態で空圧シリンダ22aのロッド側空気室に
空気管路29を連絡するとともに、ボトム側空気室を大
気に開放してエアオイルブースタ22を脱圧状態にする
もので、空気管路29の分岐管29a,29bにそれぞ
れ設けられている。
【0023】各電磁比例流量制御弁25と各ノンリーク
形切換弁26及び各圧力センサ27は、エアオイルブー
スタ22の油圧シリンダ22bにそれぞれ接続された油
管路30,31に、上流側から下流側に上記の順でそれ
ぞれ設けられている。各ノンリーク形切換弁26は、油
管路30,31をそれぞれ開閉するものである。圧力セ
ンサ27の出力信号は、前記制御装置に入力され、電空
レギュレータ23のフィードバック制御に利用されるよ
うになっている。油管路30はハウジング3の油通路3
cに接続され、他の油管路31はハウジング3の油通路
3dに接続されている。
形切換弁26及び各圧力センサ27は、エアオイルブー
スタ22の油圧シリンダ22bにそれぞれ接続された油
管路30,31に、上流側から下流側に上記の順でそれ
ぞれ設けられている。各ノンリーク形切換弁26は、油
管路30,31をそれぞれ開閉するものである。圧力セ
ンサ27の出力信号は、前記制御装置に入力され、電空
レギュレータ23のフィードバック制御に利用されるよ
うになっている。油管路30はハウジング3の油通路3
cに接続され、他の油管路31はハウジング3の油通路
3dに接続されている。
【0024】次に、上記の構成とされた主軸装置の作用
を説明する。主軸4の回転停止時に予圧量がPA (図
3)になるように電空レギュレータ23に指令を出力
し、油圧回路11の分岐管29a,29bの両電磁方向
切換弁24のソレノイドをそれぞれ励磁して作動油を戻
し用油圧室Raと予圧用油圧室Rbとにそれぞれ供給す
ると、前述のように、戻し用油圧室Raと予圧用油圧室
Rbの受圧面積Aa,Abが、Aa<Ab に設定され
ている関係から戻し用油圧室Raの油圧力よりも予圧用
油圧室Rbの油圧力が大きいので、後側のころがり軸受
5には、戻し用油圧室Raの油圧力と予圧用油圧室Rb
の油圧力の差圧に予圧ばね8の付勢力を加えた力が予圧
として作用することになる。この状態で油圧回路11の
両ノンリーク形切換弁26を作動させて油管路30,3
1をそれぞれ閉じると、油管路30,31と油通路3
c,3d及び油圧室Ra,Rb内の作動油の非圧縮性に
より、可動スリーブ部材7が固定されるので、予圧は、
作動油による定位置予圧となる(図3の予圧A曲線)。
このように可動スリーブ部材7が固定されているので、
重切削が可能となり、工具交換のため工具をアンクラン
プにして主軸4に逆スラスト力が加えられても主軸4が
変位しガタつくことがない。
を説明する。主軸4の回転停止時に予圧量がPA (図
3)になるように電空レギュレータ23に指令を出力
し、油圧回路11の分岐管29a,29bの両電磁方向
切換弁24のソレノイドをそれぞれ励磁して作動油を戻
し用油圧室Raと予圧用油圧室Rbとにそれぞれ供給す
ると、前述のように、戻し用油圧室Raと予圧用油圧室
Rbの受圧面積Aa,Abが、Aa<Ab に設定され
ている関係から戻し用油圧室Raの油圧力よりも予圧用
油圧室Rbの油圧力が大きいので、後側のころがり軸受
5には、戻し用油圧室Raの油圧力と予圧用油圧室Rb
の油圧力の差圧に予圧ばね8の付勢力を加えた力が予圧
として作用することになる。この状態で油圧回路11の
両ノンリーク形切換弁26を作動させて油管路30,3
1をそれぞれ閉じると、油管路30,31と油通路3
c,3d及び油圧室Ra,Rb内の作動油の非圧縮性に
より、可動スリーブ部材7が固定されるので、予圧は、
作動油による定位置予圧となる(図3の予圧A曲線)。
このように可動スリーブ部材7が固定されているので、
重切削が可能となり、工具交換のため工具をアンクラン
プにして主軸4に逆スラスト力が加えられても主軸4が
変位しガタつくことがない。
【0025】上記において、両圧力センサ27の検出圧
力をモニターし、両油圧室Ra,Rbの圧力差から予圧
変化を割り出して設定内を維持するようにノンリーク形
切換弁26を制御する。つまり、ノンリーク形切換弁2
6を閉じて定位置状態にした後、モータ9の発熱状態の
変化等から軸受予圧が変化すると、両圧力センサ27間
に圧力差が検出される。この圧力差が設定値を越えたら
ノンリーク切換弁26を開いて予圧を元に戻す。
力をモニターし、両油圧室Ra,Rbの圧力差から予圧
変化を割り出して設定内を維持するようにノンリーク形
切換弁26を制御する。つまり、ノンリーク形切換弁2
6を閉じて定位置状態にした後、モータ9の発熱状態の
変化等から軸受予圧が変化すると、両圧力センサ27間
に圧力差が検出される。この圧力差が設定値を越えたら
ノンリーク切換弁26を開いて予圧を元に戻す。
【0026】また、主軸4の回転数が、nA (図3)に
達したところで、主軸4の回転停止時の予圧量がPB に
なるように電空レギュレータ23に指令を出力するとと
もに、両ノンリーク形切換弁26を開いて作動油の圧力
を設定圧力にしてから、両ノンリーク形切換弁26を再
び閉じる。この場合は、予圧B曲線となる。
達したところで、主軸4の回転停止時の予圧量がPB に
なるように電空レギュレータ23に指令を出力するとと
もに、両ノンリーク形切換弁26を開いて作動油の圧力
を設定圧力にしてから、両ノンリーク形切換弁26を再
び閉じる。この場合は、予圧B曲線となる。
【0027】また、予圧量がPC になるように電空レギ
ュレータ23に指令を出力し、両ノンリーク形切換弁2
6を開くことにより、定圧予圧となる(図3の予圧C曲
線)。この定圧予圧の場合、戻し用油圧室Raと予圧用
油圧室Rbの両油圧力の差圧が、予圧ばね8の付勢力に
重畳されるので、その時の予圧量PC (図3)は、定位
置予圧の停止時予圧量PA(予圧ばね8の付勢力のみの
予圧量)よりも常に大きくなる。したがって、高速回転
時において充分な主軸剛性が得られる。
ュレータ23に指令を出力し、両ノンリーク形切換弁2
6を開くことにより、定圧予圧となる(図3の予圧C曲
線)。この定圧予圧の場合、戻し用油圧室Raと予圧用
油圧室Rbの両油圧力の差圧が、予圧ばね8の付勢力に
重畳されるので、その時の予圧量PC (図3)は、定位
置予圧の停止時予圧量PA(予圧ばね8の付勢力のみの
予圧量)よりも常に大きくなる。したがって、高速回転
時において充分な主軸剛性が得られる。
【0028】ところで、低圧予圧時においては、主軸4
を後方向に押すスラスト力に対しては、前側のころがり
軸受6と固定スリーブ部材3eで受けるため、主軸4が
大きく動いてしまうことが無いが、主軸4を前方向に引
っ張る逆スラスト力が過大に作用すると、主軸4が可動
スリーブ部材7と共に変位する。この時、油管路を電磁
比例流量制御弁25で絞っておくと、圧力センサ部の油
圧が大きく変化する。圧力変化が設定された上限値を越
えたら警報をして機械停止などの措置を取ることが行わ
れる。空気圧を設定するエアオイルブースタ22は、リ
リーフ弁の機能を持つため、流量が極めて少ない場合で
も圧力制御が可能になる。
を後方向に押すスラスト力に対しては、前側のころがり
軸受6と固定スリーブ部材3eで受けるため、主軸4が
大きく動いてしまうことが無いが、主軸4を前方向に引
っ張る逆スラスト力が過大に作用すると、主軸4が可動
スリーブ部材7と共に変位する。この時、油管路を電磁
比例流量制御弁25で絞っておくと、圧力センサ部の油
圧が大きく変化する。圧力変化が設定された上限値を越
えたら警報をして機械停止などの措置を取ることが行わ
れる。空気圧を設定するエアオイルブースタ22は、リ
リーフ弁の機能を持つため、流量が極めて少ない場合で
も圧力制御が可能になる。
【0029】図3の予圧C曲線の後半は、主軸4の回転
数と設定予圧のテーブルに従い電空レギュレータ23に
指令を与えて空気圧を変え、主軸4の回転上昇に伴って
油圧力、軸受予圧の上限を徐々に下げたものである。高
速回転で高い予圧を維持すると、軸受寿命が低下する
が、上記のように制御することによって寿命を延ばすこ
とができる。
数と設定予圧のテーブルに従い電空レギュレータ23に
指令を与えて空気圧を変え、主軸4の回転上昇に伴って
油圧力、軸受予圧の上限を徐々に下げたものである。高
速回転で高い予圧を維持すると、軸受寿命が低下する
が、上記のように制御することによって寿命を延ばすこ
とができる。
【0030】電磁比例流量制御弁25は、通常、油圧室
Ra,Rbへの作動油の供給時には全開状態とし、供給
終了後は、適宜に絞って作動油の流動抵抗を大きくす
る。この結果、作動油の供給時間が短くなって素早い予
圧切換えが可能になり、また、切削力の変動に起因する
主軸4の変位が減衰されるようになる。
Ra,Rbへの作動油の供給時には全開状態とし、供給
終了後は、適宜に絞って作動油の流動抵抗を大きくす
る。この結果、作動油の供給時間が短くなって素早い予
圧切換えが可能になり、また、切削力の変動に起因する
主軸4の変位が減衰されるようになる。
【0031】予圧を下げたり解除したりする場合は、必
要があれば、予圧用油圧室Rbを脱圧状態にして、戻し
用油圧室Raに作動油を供給し、可動スリーブ部材7を
前側に変位させる。なお、上記の予圧操作は基本的なも
ので、これ以外の方法でも予圧を付加することが可能で
ある。
要があれば、予圧用油圧室Rbを脱圧状態にして、戻し
用油圧室Raに作動油を供給し、可動スリーブ部材7を
前側に変位させる。なお、上記の予圧操作は基本的なも
ので、これ以外の方法でも予圧を付加することが可能で
ある。
【0032】図2の油圧回路11は、空気管路29を2
つに分岐し、空圧源21と電空レギュレータ23を2つ
の系に共用させた構造となっているが、空気管路29を
分岐しない単独構造とすることも、空圧源のみを共用さ
せることもできる。油圧回路は、図のものに限らず、油
圧ポンプを用いた通常の油圧回路とすることができる。
また、油通路3c,3dの油圧を個々に変えることがで
きるようにした場合は、油圧室Ra,Rbの受圧面積A
a,Abを、Aa≧Ab とすることも可能である。な
お、作動油が非圧縮性があるといっても完全ではないた
め、ノンリーク形切換弁26や電磁比例流量制御弁25
は油圧室の近傍に設置し、伸縮性のない配管部品で接合
する必要がある。
つに分岐し、空圧源21と電空レギュレータ23を2つ
の系に共用させた構造となっているが、空気管路29を
分岐しない単独構造とすることも、空圧源のみを共用さ
せることもできる。油圧回路は、図のものに限らず、油
圧ポンプを用いた通常の油圧回路とすることができる。
また、油通路3c,3dの油圧を個々に変えることがで
きるようにした場合は、油圧室Ra,Rbの受圧面積A
a,Abを、Aa≧Ab とすることも可能である。な
お、作動油が非圧縮性があるといっても完全ではないた
め、ノンリーク形切換弁26や電磁比例流量制御弁25
は油圧室の近傍に設置し、伸縮性のない配管部品で接合
する必要がある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明においては、油管路にノンリーク形切換弁があり、油
管路を閉じて作動油の非圧縮性を利用することができる
ため、工具交換時にプッシュロッドを押すことで主軸に
逆スラスト力が作用しても主軸が大きく前に飛び出るこ
とがない。また、油圧室が両方向にあり、予圧を下げる
時に、可動スリーブ部材を、Oリングの抵抗を考慮して
予圧減少方向に確実に変位させることができる。
明においては、油管路にノンリーク形切換弁があり、油
管路を閉じて作動油の非圧縮性を利用することができる
ため、工具交換時にプッシュロッドを押すことで主軸に
逆スラスト力が作用しても主軸が大きく前に飛び出るこ
とがない。また、油圧室が両方向にあり、予圧を下げる
時に、可動スリーブ部材を、Oリングの抵抗を考慮して
予圧減少方向に確実に変位させることができる。
【0034】請求項1の主軸装置において、可動スリー
ブ部材が外輪に嵌着されたころがり軸受と他のころがり
軸受との間に、主軸に嵌着されたロータをステータによ
って回転させるモータを設けた構成とした場合、予圧を
与える前後2組の軸受間のスパンが長く、しかも、モー
タのステータとロータ温度変化の差ににより2組の軸受
間の内外輪スパンが特定できないような場合でも、的確
に定位置予圧を設定することができる。
ブ部材が外輪に嵌着されたころがり軸受と他のころがり
軸受との間に、主軸に嵌着されたロータをステータによ
って回転させるモータを設けた構成とした場合、予圧を
与える前後2組の軸受間のスパンが長く、しかも、モー
タのステータとロータ温度変化の差ににより2組の軸受
間の内外輪スパンが特定できないような場合でも、的確
に定位置予圧を設定することができる。
【0035】請求項1又は2記載の主軸装置において、
油圧回路を、空圧源と、該空圧源の空気圧を油圧に変換
して作動油を油管路を通じて油圧室に供給するエアオイ
ルブースタと、上記空圧源に上記エアオイルブースタを
連絡した空気管路に設けられ、空圧源によるエアオイル
ブースタの加圧と脱圧を切り換える電磁方向切換弁とを
具備した構成とした場合は、作動油の使用流量が微量で
も圧力を確実に調整できるエアオイルブースタの働きに
よって、無段階の連続的な圧力調整が可能となり、ま
た、エアオイルブースタのエアクッション作用によっ
て、油圧室の異常な圧力上昇を吸収することができる。
油圧回路を、空圧源と、該空圧源の空気圧を油圧に変換
して作動油を油管路を通じて油圧室に供給するエアオイ
ルブースタと、上記空圧源に上記エアオイルブースタを
連絡した空気管路に設けられ、空圧源によるエアオイル
ブースタの加圧と脱圧を切り換える電磁方向切換弁とを
具備した構成とした場合は、作動油の使用流量が微量で
も圧力を確実に調整できるエアオイルブースタの働きに
よって、無段階の連続的な圧力調整が可能となり、ま
た、エアオイルブースタのエアクッション作用によっ
て、油圧室の異常な圧力上昇を吸収することができる。
【0036】請求項3記載の発明において、空気管路に
電空レギュレータを設けると、作動油の非圧縮性を利用
した定位置予圧を多段に設定できる上、定圧予圧も多段
に設定できる。また、定位置予圧設定は、主軸ユニット
の組立後に自由に予圧設定を決めることができる。
電空レギュレータを設けると、作動油の非圧縮性を利用
した定位置予圧を多段に設定できる上、定圧予圧も多段
に設定できる。また、定位置予圧設定は、主軸ユニット
の組立後に自由に予圧設定を決めることができる。
【0037】請求項1ないし4のいずれかに記載の主軸
装置において、油管路に電磁比例流量制御弁を設けた場
合は、作動油の非圧縮性を利用して主軸の振動を減衰さ
せることができる。
装置において、油管路に電磁比例流量制御弁を設けた場
合は、作動油の非圧縮性を利用して主軸の振動を減衰さ
せることができる。
【0038】請求項4又は5記載の主軸装置において、
戻し用油圧室の受圧面積よりも予圧用油圧室の受圧面積
を大とし、空圧源と電空レギュレータを、戻し用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路と、予圧用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路とに共用とした場
合は、油圧回路の構成とその制御系を最も単純にするこ
とができる。
戻し用油圧室の受圧面積よりも予圧用油圧室の受圧面積
を大とし、空圧源と電空レギュレータを、戻し用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路と、予圧用油圧室
の油通路に油管路を接続した油圧回路とに共用とした場
合は、油圧回路の構成とその制御系を最も単純にするこ
とができる。
【図1】 本発明に係る主軸装置の実施の形態を示す断
面図である。
面図である。
【図2】 図1の主軸装置の油圧回路の一例を示す図で
ある。
ある。
【図3】 図1の主軸装置の、回転数と予圧の関係を示
す図である。
す図である。
【図4】 従来の主軸装置の主要部の断面図である。
【図5】 図4の主軸装置の、回転数と予圧の関係を示
す図である。
す図である。
【図6】 従来の他の主軸装置の主要部の断面図であ
る。
る。
【図7】 図6の主軸装置の、回転数と予圧の関係を示
す図である。
す図である。
1 主軸装置 3 ハウジング 3c,3d 油通路 4 主軸 5,6 ころがり軸受 7 可動スリーブ
部材 7a ピストン部 8 予圧ばね 9 モータ 9a ステータ 9b ロータ 9c ロータスリ
ーブ 11 油圧回路 21 空圧源 22 エアオイルブースタ 22a 空圧シリ
ンダ 22b 油圧シリンダ 23 電空レギュ
レータ 24 電磁方向切換弁 25 電磁比例流
量制御弁 26 ノンリーク形切換弁 27 圧力センサ 29 空気管路 29a,29b
分岐管 30,31 油管路
部材 7a ピストン部 8 予圧ばね 9 モータ 9a ステータ 9b ロータ 9c ロータスリ
ーブ 11 油圧回路 21 空圧源 22 エアオイルブースタ 22a 空圧シリ
ンダ 22b 油圧シリンダ 23 電空レギュ
レータ 24 電磁方向切換弁 25 電磁比例流
量制御弁 26 ノンリーク形切換弁 27 圧力センサ 29 空気管路 29a,29b
分岐管 30,31 油管路
Claims (6)
- 【請求項1】 ハウジング内に、主軸が、ころがり軸受
で回転自在に支持された主軸装置において、 外周にピストン部を有する可動スリーブ部材が、上記こ
ろがり軸受の外輪に嵌着されるとともに、戻し用油圧室
と予圧用油圧室とをピストン部で画成して上記ハウジン
グに主軸の軸方向に移動自在に嵌挿され、 上記ハウジングと可動スリーブ部材との間に予圧ばねが
設けられ、 また上記戻し用油圧室と予圧用油圧室にそれぞれ連通し
てハウジングに形成された一対の油通路に、油圧回路の
油管路がそれぞれ接続され、 上記各油管路にノンリーク形切換弁がそれぞれ設けられ
たことを特徴とする主軸装置。 - 【請求項2】 可動スリーブ部材が外輪に嵌着されたこ
ろがり軸受と他のころがり軸受との間に、主軸に嵌着さ
れたロータをステータによって回転させるモータが設け
られたことを特徴とする請求項1記載の主軸装置。 - 【請求項3】 油圧回路は、 空圧源と、 該空圧源の空気圧を油圧に変換して作動油を油管路を通
じて油圧室に供給するエアオイルブースタと、 上記空圧源に上記エアオイルブースタを連絡した空気管
路に設けられ、空圧源によるエアオイルブースタの加圧
と脱圧を切り換える電磁方向切換弁とを具備したことを
特徴とする請求項1又は2記載の主軸装置。 - 【請求項4】 空気管路に電空レギュレータが設けられ
たことを特徴とする請求項3記載の主軸装置。 - 【請求項5】 油管路に電磁比例流量制御弁が設けられ
たことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに
記載の主軸装置。 - 【請求項6】 戻し用油圧室の受圧面積よりも予圧用油
圧室の受圧面積が大とされ、 空圧源と電空レギュレータが、戻し用油圧室の油通路に
油管路を接続した油圧回路と、予圧用油圧室の油通路に
油管路を接続した油圧回路とに共用とされたことを特徴
とする請求項4又は5記載の主軸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11071036A JP2000263364A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 主軸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11071036A JP2000263364A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 主軸装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000263364A true JP2000263364A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13448908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11071036A Pending JP2000263364A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 主軸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000263364A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009241216A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Jtekt Corp | 主軸装置 |
KR100949731B1 (ko) | 2003-07-19 | 2010-03-25 | 주식회사 포스코 | 회전체 축 베어링부의 스러스트 갭 자동조정장치 |
JP2012036928A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Mitsubishi Electric Corp | 回転機器 |
KR20120071612A (ko) * | 2010-12-23 | 2012-07-03 | 두산인프라코어 주식회사 | 스핀들 어셈블리 |
EP1449612B2 (en) † | 2001-11-26 | 2017-03-15 | Makino Milling Machine Co. Ltd. | Spindle device of machine tool and method of replacing spindle |
CN108067930A (zh) * | 2016-11-17 | 2018-05-25 | 协鸿工业股份有限公司 | 具有c轴旋转油管固定机构的五轴加工机 |
-
1999
- 1999-03-16 JP JP11071036A patent/JP2000263364A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1449612B2 (en) † | 2001-11-26 | 2017-03-15 | Makino Milling Machine Co. Ltd. | Spindle device of machine tool and method of replacing spindle |
KR100949731B1 (ko) | 2003-07-19 | 2010-03-25 | 주식회사 포스코 | 회전체 축 베어링부의 스러스트 갭 자동조정장치 |
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KR20120071612A (ko) * | 2010-12-23 | 2012-07-03 | 두산인프라코어 주식회사 | 스핀들 어셈블리 |
KR101695990B1 (ko) | 2010-12-23 | 2017-01-13 | 두산공작기계 주식회사 | 스핀들 어셈블리 |
CN108067930A (zh) * | 2016-11-17 | 2018-05-25 | 协鸿工业股份有限公司 | 具有c轴旋转油管固定机构的五轴加工机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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