JP2009241216A - 主軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータを引き抜き可能な構造として、メンテナンス性の向上を図り得るようにした主軸装置を提供する。
【解決手段】主軸4に対して、フロントハウジング1bと、フロントベアリング2と、リアベアリング3と、フロントベアリングケース5と、リアベアリングケース6と、ロータ7とを一体的に組み付けて主軸ユニットとし、この主軸ユニットを、主軸ハウジング1aからフロント側へ引き抜き可能とする。また、ケース本体9a及びフロントケース9bからなるステータケース9と、ステータ8と、リアハウジング1cとを一体的に連結させてユニット化してステータユニットとし、このステータユニットを、主軸ハウジング1aからフロント側へ引き抜き可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械等の主軸装置に関する。
従来より、工作機械等の主軸装置として、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているようなビルトインモータタイプの主軸装置が知られている。この主軸装置は、支持部材によって保持される主軸ハウジングと、この主軸ハウジングの前方側に結合されるフロントハウジングと、を備えている。また、主軸ハウジング及びフロントハウジング内に内装される主軸と、主軸ハウジングの内周にステータケースを介して保持されたモータのステータと、を備え、主軸の軸方向中間部の外周にはステータと対向してモータのロータが固着されている。
主軸は、円筒状に形成されており、その内部空間内には、皿ばねで付勢され且つ内部空間内を摺動自在なドローバーが設けられていると共に、その先端にはチャック部が設けられている。そして、フロントハウジングの内周側に保持されたフロントベアリングケースと主軸の前端部との間には、2組(4個)のアンギュラ軸受よりなるフロントベアリングが介装されている。また、主軸ハウジングの後方側に結合されるリアハウジングを備えており、このリアハウジングの内周側に一体に固着されたリアベアリングケースと主軸の後端部との間には、ころ軸受よりなるリアベアリングが介装されている。これにより、主軸は、フロントベアリング及びリアベアリングを介して回転自在に支持されている。
また、リアハウジングの後方側には、シリンダハウジングが結合されている。このシリンダハウジング内で主軸の後方側には、工具をチャック部へ着脱する際にドローバーを作動させるシリンダ装置が配設されている。
ところで、上記のような主軸装置は、近年、主軸の回転高速化が進んでおり、これに伴い、ベアリングやモータの損傷等に起因する故障が発生し易い状況となっている。そのため、それらの部品の交換作業や補修作業等のメンテナンスを行う場合には、対象となる部品を主軸装置から取り外したり分解したりする必要があるため、多大な労力と時間が必要となる。一方、故障が発生した場合には、メンテナンス作業の時間を可能な限り短縮して早期の復帰が望まれる。
そこで、特許文献1及び2には、メンテナンスの容易化などを図るために、主軸に対して前後のベアリングやベアリングケース等を一体に組み付けてユニット化し、その主軸ユニットをフロント側に引き抜けるように構成することが開示されている。これにより、主軸ユニットを引き抜いて前後のベアリングのメンテナンスを行うことが可能となる。
しかし、特許文献1及び2の場合には、ステータに故障が発生した際には、ステータは外筒に固定されており、主軸ユニットには組み付けられていないため、主軸ユニットを引き抜いてそのままステータのメンテナンスを行うことは困難となる。
特開2004−322306号公報 特開2006−7328号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ステータを引き抜き可能な構造として、メンテナンス性の向上を図り得るようにした主軸装置を提供することを解決すべき課題とするものである。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段について、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
〔手段1〕 手段1に係る発明は、筒状で軸方向に分割形成されたフロントハウジング、主軸ハウジング及びリアハウジングを有するハウジングと、軸方向一端側がフロントベアリング及びフロントベアリングケースを介して前記フロントハウジングに回転自在に支持されると共に、軸方向他端側がリアベアリング及びリアベアリングケースを介して前記リアハウジングに回転自在に支持され、軸方向中間部にロータが装着された主軸と、前記主軸ハウジングの内周にステータケースを介して保持され前記ロータの外周に配置されたステータと、を備えた主軸装置であって、前記リアハウジングは、外径が前記主軸ハウジングの内径よりも小さくされ、前記ステータケースは、前記主軸ハウジングにフロント側から挿入固定され、且つ前記主軸ハウジングのリア側に連結される工具着脱用シリンダハウジングと非連結とされ、前記ステータと前記主軸装置を制御する制御装置とを結ぶ配線は、途中で着脱可能とされていることによって、前記ステータケース、前記ステータ及び前記リアハウジングを含んでなるステータユニットが前記主軸ハウジングからフロント側へ引き抜き可能とされていることを特徴としている。
手段1の主軸装置では、リアハウジングは、外径が主軸ハウジングの内径よりも小さくされ、ステータケースは、主軸ハウジングにフロント側から挿入固定され、且つ主軸ハウジングのリア側に連結される工具着脱用シリンダハウジングと非連結とされ、ステータと主軸装置を制御する制御装置とを結ぶ配線は、途中で着脱可能とされている。これにより、ステータケース、ステータ及びリアハウジングを含んでなるステータユニットが主軸ハウジングからフロント側へ引き抜き可能とされている。
そのため、ステータユニットに組み付けられたステータの損傷に起因する故障が発生した際には、ステータユニットを主軸ハウジングからフロント側へ引き抜いて、保守対象となるステータを主軸ハウジングの外部へ取り出すことができるので、メンテナンス作業を容易に行うことが可能となる。
したがって、手段1の主軸装置によれば、主軸ハウジングからのステータユニットの引き抜きを可能としているため、モータの損傷等に起因する故障が発生した際に、それらのメンテナンス作業を容易に且つ短時間で行うことができるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。また、モータの一部に故障が発生した場合でも、それらのカートリッジ毎そっくり交換する必要がなくなるため、コスト面でも有利となる。
〔手段2〕 手段2に係る発明は、手段1の主軸装置において、前記リアベアリングケースは、前記ステータの内径よりも外径が小さくされ、前記フロントハウジングは、外径が前記ステータケースの内径よりも大きくされ、且つ前記ステータケースよりもフロント側に配設されていることによって、前記リアベアリングケース及び前記フロントハウジングを含んでなる主軸ユニットが前記ステータユニットからフロント側へ引き抜き可能に構成されていることを特徴としている。
手段2によれば、主軸ユニットがステータユニットからフロント側へ引き抜き可能とされているため、主軸ユニットに組み付けられたベアリングやロータ等の損傷に起因する故障が発生した際には、主軸ユニットをステータユニットから引き抜いて、ベアリングやロータ等の保守対象となる部材をステータユニットの外部へ取り出すことができる。これにより、メンテナンス作業を容易に且つ短時間で行うことができるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。また、ベアリングやモータの一部に故障が発生した場合でも、それらのカートリッジ毎そっくり交換する必要がなくなるため、コスト面でも有利となる。
〔手段3〕 手段3に係る発明は、手段1又は2に記載の主軸装置における前記リアベアリングケースが、外周面の軸方向中間部に、フロント側外径がリア側外径よりも小さくなるように形成された段差部を有し、該段差部に付与される流体圧力により軸方向に生じる力によって軸方向へ移動して前記リアハウジングの軸方向端面に押し当てられるように構成されていることを特徴としている。
手段3によれば、流体圧力によるリアベアリングケースのピストン構造を簡易に実現することができる。これにより、ベアリングをガタの無い適切な位置に位置決めすることが可能となるため、ベアリングの良好な機能を発揮させることができると共に、損傷などの発生を防止して長寿命化を図ることができる。
〔手段4〕 手段4に係る発明は、手段3に記載の主軸装置における前記リアベアリングが、アンギュラ軸受であり、前記リアベアリングケースの前記段差部に付与される前記流体圧力が前記アンギュラ軸受に付与される予圧として利用されていることを特徴としている。
手段4によれば、リアベアリングにアンギュラ軸受が採用されている場合にも、アンギュラ軸受の仕様に応じた最適な性能を発揮させることができる。
〔手段5〕 手段5に係る発明は、手段3又は4に記載の主軸装置における前記ベアリングケースの前記段差部が、前記ベアリングケースの軸線に対して鈍角をなす傾斜面とされていることを特徴としている。
手段5によれば、主軸ユニットを引き抜く際に、ベアリングケースのフロント側に例えばOリング等のシール部材が配設されている場合でも、段差部が傾斜面とされていることによって、ベアリングケースを抜け易くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1は実施形態1に係る主軸装置の軸方向に沿う断面図であり、図2はその主軸装置の後端部を示す軸方向に沿う断面図であり、図3はその主軸装置の要部を拡大して示す断面図である。
本実施形態の主軸装置は、図1〜図3に示すように、略円筒状に形成されたハウジング1と、ハウジング1内にフロントベアリング2及びリアベアリング3を介して回転自在に支持された円筒状の主軸4と、フロントベアリング2と主軸4の間に配設されたフロントベアリングケース5と、リアベアリング3と主軸4の間に配設されたリアベアリングケース6と、主軸4を回転駆動させるモータを構成するロータ7及びステータ8と、ケース本体9aとフロントケース9bとからなりステータ8を保持するステータケース9を備えている。
ハウジング1は、軸方向に四分割されて形成されており、主軸本体(支持部材)11により支持された主軸ハウジング1aと、主軸ハウジング1aのフロント側にステータケース9の一部を間に介して配置されたフロントハウジング1bと、主軸ハウジング1aのリア側に配置されたリアハウジング1cと、主軸ハウジング1aのリア側に連結固定された工具着脱用シリンダハウジング1dとからなる。
リアハウジング1cは、外径が主軸ハウジング1aの内径よりも小さくされており、その外周端部が主軸ハウジング1aの内周側に挿入されたケース本体9aのリア側端面に固定されている。なお、工具着脱用シリンダハウジング1d及びリアハウジング1cには、供給ノズル12よりリアベアリングケース6の外周面に設けられた段差部6aに非圧縮性流体を供給する流体供給路13が設けられている。また、リアハウジング1cのリア側端面には、主軸4の回転数を検出する検出器18が固定されている。
ハウジング1内に配設された主軸4は、軸方向一端側(図1において左側)が円筒状に形成されたフロントベアリング2及びフロントベアリングケース5を介してフロントハウジング1aに回転自在に支持されると共に、軸方向他端側(図1において左側)がリアベアリング3及びリアベアリングケース6を介してリアハウジング1cに回転自在に支持されている。
フロントベアリング2は、2組(4個)のアンギュラ軸受よりなり、各内輪が主軸の外周面に外嵌され、各外輪がフロントベアリングケース5の内周面に内嵌されている。このフロントベアリング2は、内輪固定ナット14及びフロントベアリングケース5によりリア側が規制されていると共に、フロントハウジング1aのフロント側開口部に装着された外輪抑え蓋19によりフロント側が規制されており、これにより軸方向において位置決めされている。
フロントベアリングケース5は、外周側にあるフロントハウジング1b及びフロントケース9bと、内周側にあるフロントベアリング2との間に配設されて、フロントベアリング2を保持している。このフロントベアリングケース5は、フロントハウジング1b及びフロントベアリング2に固定されて一体化されているが、フロントケース9bの内周面には固定されていないので、フロントケース9bからフロント側へ引き抜き可能とされている。
リアベアリング3は、1個のころ軸受よりなり、内輪が主軸の外周面に外嵌され、外輪がリアベアリングケース6の内周面に内嵌されている。また、リアベアリング3の内輪は、カラー15a及びリアスリーブ15bにより軸方向において位置決めされている。リアベアリング3の外輪は、リアベアリングケース6に保持リング16で固定されることによって軸方向において位置決めされている。
リアベアリングケース6は、リング状に形成されており、内周側にあるリアベアリング3及びリアスリーブ15bと、外周側にあるリアハウジング1cとの間に配設されている。図3に示すように、リアベアリングケース6外周面の軸方向中間部には、フロント側外径がリア側外径よりも小さくなるように形成された段差部6aが設けられている。この段差部6aは、リアベアリングケース6の軸線に対して鈍角をなす傾斜面とされている。リアハウジング1c内周面の段差部6aと対向する部位には、流体供給路13の供給口が開口する流体室13aが設けられている。また、段差部6aの軸方向両側には、リアベアリングケース6とリアハウジング1cとの隙間を封止するOリング17、17がそれぞれ設けられている。
リアベアリングケース6のリヤ側端部には、前記フロント側外径よりも外径が小さい小径部6bが設けられており、この小径部6bには、リアハウジング1cのリア側端部に設けられた径方向内方へ突出するフランジ部1eが嵌合されている。リアベアリングケース6の段差部6aと小径部6bとの間の部位は、外径が最も大きい大径部6cとなっており、リアハウジング1cのフランジ部1eよりもフロント側部分の内径は、大径部6cの外径よりも少し大きくされている。
即ち、リアベアリングケース6は、リアハウジング1cに対して、リア側への移動がフランジ部1eにより規制され、フロント側への移動が許容されている。これにより、流体供給路13の供給口から非圧縮性流体が供給されて段差部6aに流体圧力が付与されると、リアベアリングケース6は、リア側へ移動してリアハウジング1cのフランジ部1e(軸方向端面)に押し当てられるようになっている。また、リアベアリングケース6は、リアハウジング1cからフロント側へ引き抜き可能とされている。
図1に示すように、主軸4の内部のフロント側には、工具21が固定されたホルダ22をクランプするクランプユニット23や、クランプユニット23を作動させるプッシュロッド24及びドローバー25が収容されている。また、主軸4の後端部外周には、検出器18と径方向に対向するようにしてセンサリング26が嵌着されている。このセンサリング26は、主軸4の外周にリア側から螺合された後部ナット27により位置決め固定されている。なお、リアハウジング1cのリア側に固定されている検出器18は、後部ナット27の外周端よりも径方向外方に位置するように配置されている。これにより、主軸4のフロント側への引き抜きが可能とされている。また、主軸4のリア側には、クランプユニット23を操作するためのシリンダ組立体28が配設されている。このシリンダ組立体28は、工具着脱用シリンダハウジング1dに固定されている。
主軸2外周の軸方向略中央部(フロントベアリング2とリアベアリング3の間)には、ロータスリーブ31を介してロータ7が固定されている。このロータ7の外周側には、主軸ハウジング1aの内周にフロント側から挿入固定されたステータケース9のケース本体9aと、ケース本体9aの内周に保持されたステータ8とが配設されている。ステータ8は、ケース本体9aの内周面に固定されて一体化されている。このステータ8に付属している配線32は、主軸4後部に取り付けられた主軸後部ブラケット40に固定され図略の制御装置に接続されている端子箱50内で分離され、着脱可能とされている。
ステータケース9のケース本体9aとフロントケース9bは、それらの軸方向一端にそれぞれ形成されたフランジ部同士が重ね合わされた状態で結合されて一体化されている。また、ケース本体9aのリア側に配設されているリアハウジング1cも、前記のように、ケース本体9aに固定されて一体化されている。このステータケース9は、主軸ハウジング1aのリア側に連結された工具着脱用シリンダハウジング1dとは非連結とされている。なお、前記のフロントハウジング1bは、外径がステータケース9の内径よりも大きくされており、ステータケース9よりもフロント側に配設されている。
以上のように構成された本実施形態の主軸装置は、主軸4に対して、フロントハウジング1bと、フロントベアリング2と、リアベアリング3と、フロントベアリングケース5と、リアベアリングケース6と、ロータ7と、外輪抑え蓋19と、センサリング26と、後部ナット27等が一体的に組み付けられてユニット化されており(図4において灰色で示す部分。以下、「主軸ユニット」という。)、この主軸ユニットが、主軸ハウジング1aからフロント側へ引き抜き可能とされている(第1段階の引き抜き)。
そのため、主軸4に設けられたフロントベアリング2やリアベアリング3、ロータ7等の損傷に起因する故障が発生した際には、主軸ユニットを主軸ハウジング1aから引き抜いて、ベアリング2、3やロータ7等の保守対象となる部材を主軸ハウジング1aの外部へ取り出すことができるので、メンテナンス作業を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態の主軸装置は、ケース本体9a及びフロントケース9bからなるステータケース9と、ステータ8と、リアハウジング1cとが、一体的に連結されてユニット化されている(図5において灰色で示す部分。以下、「ステータユニット」という。)。このステータユニットは、主軸ユニットが引き抜かれた後(第1段階の引き抜き後)、主軸ハウジング1aからフロント側へ引き抜き可能とされている(第2段階の引き抜き)。
そのため、主軸ハウジング1a側に設けられたステータ8等の損傷に起因する故障が発生した際には、ステータユニットを主軸ハウジング1aから引き抜いて、ステータ8等の保守対象となる部材を主軸ハウジング1aの外部へ取り出すことができるので、メンテナンス作業を容易に行うことが可能となり、作業時間も大幅に短縮することができる。
したがって、本実施形態の主軸装置によれば、ベアリング2、3やロータ7等が組み付けられた主軸ユニットの第1段階としての引き抜きを可能とし、更に第2段階としてのステータ8等の引き抜きを可能としているため、ベアリング2,3やモータ(ロータ7及びステータ8)の損傷等に起因する故障が発生した際には、それらのメンテナンス作業を容易に且つ短時間で行うことができるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。また、ベアリング2、3やモータ(ロータ7及びステータ8)の一部に故障が発生した場合でも、それらのカートリッジ毎そっくり交換する必要がなくなるため、コスト面でも有利となる。
また、本実施形態におけるリアベアリングケース6は、外周面に段差部6aを有し、その段差部6aに供給される非圧縮性流体の圧力が付与されることにより軸方向へ移動してリアハウジング1cのフランジ部1eに押し当てられるように構成されていることによって、流体圧力によるリアベアリングケース6のピストン構造が実現されている。これにより、リアベアリングケース6でガタの無い適切な位置にリアベアリング3を位置決めすることが可能となるため、リアベアリング3の良好な機能を発揮させることができると共に、リアベアリング3の損傷の発生を防止して長寿命化を図ることができる。
また、リアベアリングケース6の段差部6aは、リアベアリングケース6の軸線に対して鈍角をなす傾斜面とされているため、主軸ユニットを引き抜く際に、リアベアリングケース6のフロント側にOリング(シール部材)16が配設されている場合でも、段差部6aが傾斜面とされていることによって、リアベアリングケース6を抜け易くし、またOリング16の損傷を防ぐことができる。
〔実施形態2〕
図6は実施形態2に係る主軸装置の後端部を示す軸方向に沿う断面図である。実施形態2の主軸装置は、実施形態1の主軸装置において、リアベアリング3として採用されていたころ軸受に代えて、アンギュラ軸受が採用されている点でのみ異なる。よって、その他の実施形態1と共通する主要な部材等については、同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
本実施形態では、リアベアリング3として2個で一組のアンギュラ軸受30、30が採用されている。2個のアンギュラ軸受30、30は、それらの間に配置された内輪間座30a及び外輪間座30bにより軸方向に並列配置されている。そして、内輪の軸方向フロント側が、主軸4の外周面に形成された段部により位置決めされ、内輪の軸方向リア側が、リアスリーブ15bにより位置決めされている。また、外輪は、実施形態1の場合と同様に、リアベアリングケース6に保持リング16で固定されることにより軸方向において位置決めされている。
なお、リアスリーブ15b及び保持リング16は、リアベアリング3がアンギュラ軸受30、30に変更されたことによって形状や大きさが実施形態1のものから変更されているが、アンギュラ軸受30、30を位置決めして保持するという基本的構成は実施形態1のものと同じである。
また、リアベアリングケース6も、リアベアリング3がアンギュラ軸受30、30に変更されたことによって形状や大きさが実施形態1のものから変更されているが、外周面に段差部6aが設けられていることなどの基本的構成は実施形態1のものと同じである。
なお、本実施形態においても、リアハウジング1cのリア側に固定されている検出器18は、後部ナット27の外周端よりも径方向外方に位置するように配置されており、主軸4のフロント側への引き抜きが可能とされている点は実施形態1と同様である。
以上のように構成された本実施形態の主軸装置は、リアベアリング3としてアンギュラ軸受30、30を採用し、リアベアリングケース6の段差部6aに付与される流体圧力により軸方向に生じる力をアンギュラ軸受30、30に付与される予圧として利用するようにしている。そのため、アンギュラ軸受30、30の仕様に応じた最適な性能を発揮させることができるので、リアベアリング3での損傷の発生を有利に防止することができ、長寿命化を図ることができる。
本発明の実施形態1に係る主軸装置の軸方向に沿う断面図である。 本発明の実施形態1に係る主軸装置の後端部を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明の実施形態1に係る主軸装置の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る主軸装置の第1段階で引抜く部材を示す説明図である。 本発明の実施形態1に係る主軸装置の第2段階で引抜く部材を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係る主軸装置の後端部を示す軸方向に沿う断面図である。
符号の説明
1…ハウジング 1a…主軸ハウジング 1b…フロントハウジング 1c…リアハウジング 1d…工具着脱用シリンダハウジング 2…フロントベアリング 3…リアベアリング 4…主軸 5…フロントベアリングケース 6…リアベアリングケース 6a…段差部 7…ロータ 8…ステータ 9…ステータケース 30…アンギュラ軸受 32…配線

Claims (5)

  1. 筒状で軸方向に分割形成されたフロントハウジング、主軸ハウジング及びリアハウジングを有するハウジングと、
    軸方向一端側がフロントベアリング及びフロントベアリングケースを介して前記フロントハウジングに回転自在に支持されると共に、軸方向他端側がリアベアリング及びリアベアリングケースを介して前記リアハウジングに回転自在に支持され、軸方向中間部にロータが装着された主軸と、
    前記主軸ハウジングの内周にステータケースを介して保持され前記ロータの外周に配置されたステータと、を備えた主軸装置であって、
    前記リアハウジングは、外径が前記主軸ハウジングの内径よりも小さくされ、
    前記ステータケースは、前記主軸ハウジングにフロント側から挿入固定され、且つ前記主軸ハウジングのリア側に連結される工具着脱用シリンダハウジングと非連結とされ、
    前記ステータと前記主軸装置を制御する制御装置とを結ぶ配線は、途中で着脱可能とされていることによって、
    前記ステータケース、前記ステータ及び前記リアハウジングを含んでなるステータユニットが前記主軸ハウジングからフロント側へ引き抜き可能とされていることを特徴とする主軸装置。
  2. 前記リアベアリングケースは、前記ステータの内径よりも外径が小さくされ、前記フロントハウジングは、外径が前記ステータケースの内径よりも大きくされ、且つ前記ステータケースよりもフロント側に配設されていることによって、前記リアベアリングケース及び前記フロントハウジングを含んでなる主軸ユニットが前記ステータユニットからフロント側へ引き抜き可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の主軸装置。
  3. 前記リアベアリングケースは、外周面の軸方向中間部に、フロント側外径がリア側外径よりも小さくなるように形成された段差部を有し、該段差部に付与される流体圧力により軸方向に生じる力によって軸方向へ移動して前記リアハウジングの軸方向端面に押し当てられるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の主軸装置。
  4. 前記リアベアリングは、アンギュラ軸受であり、前記リアベアリングケースの前記段差部に付与される前記流体圧力により軸方向に生じる力が前記アンギュラ軸受に付与される予圧として利用されていることを特徴とする請求項3に記載の主軸装置。
  5. 前記ベアリングケースの前記段差部は、前記ベアリングケースの軸線に対して鈍角をなす傾斜面とされていることを特徴とする請求項3又は4に記載の主軸装置。
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