JP2000263341A - トレー移送機構及び該トレー移送機構を用いた部品供給装置 - Google Patents

トレー移送機構及び該トレー移送機構を用いた部品供給装置

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JP2000263341A
JP2000263341A JP11069648A JP6964899A JP2000263341A JP 2000263341 A JP2000263341 A JP 2000263341A JP 11069648 A JP11069648 A JP 11069648A JP 6964899 A JP6964899 A JP 6964899A JP 2000263341 A JP2000263341 A JP 2000263341A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向に配列されたトレーを移送しながら
分離し、機構の簡略化及び低コスト化を図ることのでき
るトレー移送機構を提供する。 【解決手段】 本発明に係るトレーストックユニット部
では、複数のトレー10、11を配列するトレー配列部
8、9が水平方向に延設され、トレー配列部8、9にト
レー配列部8、9に沿って往復動するアンチバック用係
合爪36が設けられ、アンチバック用係合爪36が一方
向に駆動されるときに一のトレー10、11に係合して
このトレー10、11を他のトレー10、11と分離さ
せて一方向に移送し、かつ、その一方向と反対方向に駆
動されるときに反対方向へのトレー10、11の移送を
禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立ロボット等に
部品を供給する部品供給装置用のトレー移送機構と、こ
のトレー移送機構を用いた部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、部品供給装置には、例えば特
開平7−196162号公報、特開平8−301451
号公報に記載されたものが知られている。これらの部品
供給装置は、複数の部品入りトレーを予めストックした
トレーストックユニット部(ストックモジュール)と、
トレーストックユニット部からの部品入りトレーを組立
ロボットの下へ搬送するとともに部品が取り出されて空
となった空トレーを移送してその回収に供する部品取り
出しユニット部(トレーチェンジャ)とを備える。
【0003】これらの部品供給装置におけるトレースト
ックユニット部では、トレーが積層されてなるトレー群
が水平方向に配列されストックされており、そのトレー
群のうち最も部品取り出しユニット部に近い側にあるも
のの最下段のトレーが、順次取り出されて部品取り出し
ユニット部に供給される。そして、最も部品取り出しユ
ニット部に近い側にあるトレー群のトレーがすべて部品
取り出しユニット部に供給されると、後続のトレー群が
部品取り出しユニット部側に移送されて同様の動作が繰
り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−196162号公報に記載のトレーストックユ
ニット部は、トレー群を部品取り出しユニット部側に移
送する際に、最も部品取り出しユニット部に近い側とな
るトレー群とそれに続くトレー群とを水平方向に分離す
るため、搬送速度の異なる2つのコンベアにより両トレ
ー群間に間隙をつくり、そこにストッパーを挿入するよ
うに構成されている。また、特開平7−196162号
公報、特開平8−301451号公報に記載のいずれの
トレーストックユニット部も、トレー群の水平方向への
移送機構とは別個に分離機構を備え、これにより最下段
のトレーをトレー群から分離して取り出すこととしてい
るため、機構が煩雑で制御が複雑となりコストの高騰化
を招くという問題があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、水平方向に配列されたトレーを移送しながら分離
し、機構の簡略化及び低コスト化を図ることのできるト
レー移送機構と、このトレー移送機構を用いた部品供給
装置とを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、複数のトレーを配列するトレー
配列部が水平方向に延設され、該トレー配列部には該ト
レー配列部に沿って往復動するアンチバック用係合爪が
設けられ、該アンチバック用係合爪が一方向に駆動され
るときに一のトレーに係合して該トレーを他のトレーと
分離させて前記一方向に移送し、かつ、前記一方向と反
対方向に駆動されるときに該反対方向への前記トレーの
移送を禁止するトレー移送機構を特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のトレ
ー移送機構において、前記アンチバック用係合爪が前記
トレー配列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記
所定間隔が前記トレーの移送方向長さの2倍未満である
ことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載のトレ
ー移送機構において、前記アンチバック用係合爪が前記
トレー配列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記
アンチバック用係合爪の移動ストロークが前記所定間隔
以上で前記トレーの移送方向長さの2倍未満であること
を特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載のトレ
ー移送機構において、前記アンチバック用係合爪が前記
トレー配列部に沿って所定間隔で複数個設置され、各ア
ンチバック用係合爪が連結部材を介して相互に連結され
るとともに、1個の駆動源により駆動されることを特徴
とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項4に記載のトレ
ー移送機構において、前記アンチバック用係合爪が前記
トレー配列部に沿って複数個設置されたトレー搬送枠に
取り付けられ、該トレー搬送枠のうち一のトレー搬送枠
を駆動する駆動手段が設けられ、前記連結部材を介して
前記一のトレー搬送枠に他のトレー搬送枠が連結される
ことにより、該他のトレー搬送枠が従動駆動されること
を特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、部品入りトレーをスト
ックするトレーストックユニット部と、該トレーストッ
クユニット部から供給された部品入りトレーを載置する
複数個のトレー移送テーブルをベッド上に有し、かつ、
一のトレー移送テーブルが前記部品入りトレーから部品
を取り出す部品取り出し位置にあるときに他のトレー移
送テーブルが前記トレーストックユニット部から前記部
品入りトレーを受け入れるトレー受け入れ位置にあるよ
うに、前記各トレー移送テーブルを水平方向に往復動さ
せる往復動手段を備えた部品取り出しユニット部とが設
けられ、前記トレーストックユニット部には前記部品入
りトレーが供給される供給位置から前記トレー受け入れ
位置に向かって延び、かつ、複数の前記部品入りトレー
を配列するトレー配列部が水平方向に延設され、該トレ
ー配列部には該トレー配列部に沿って往復動するアンチ
バック用係合爪が設けられ、該アンチバック用係合爪が
前記トレー受け入れ位置に向かう方向に駆動されるとき
に一の部品入りトレーに係合して、該部品入りトレーを
他の部品入りトレーと分離させて前記トレー受け入れ位
置に向かう方向に移送し、かつ、前記供給位置に向かう
方向に駆動されるときに該供給位置に向かう方向への前
記部品入りトレーの移送を禁止する部品供給装置を特徴
とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項6に記載の部品
供給装置において、前記アンチバック用係合爪が前記ト
レー配列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記所
定間隔が前記トレーの移送方向長さの2倍未満であるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項8の発明は、請求項6に記載の部品
供給装置において、前記アンチバック用係合爪が前記ト
レー配列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記ア
ンチバック用係合爪の移動ストロークが前記所定間隔以
上で前記トレーの移送方向長さの2倍未満であることを
特徴とする。
【0014】請求項9の発明は、請求項6に記載の部品
供給装置において、前記アンチバック用係合爪が前記ト
レー配列部に沿って所定間隔で複数個設置され、各アン
チバック用係合爪が連結部材を介して相互に連結される
とともに、1個の駆動源により駆動されることを特徴と
する。
【0015】請求項10の発明は、請求項9に記載の部
品供給装置において、前記アンチバック用係合爪が前記
トレー配列部に沿って複数個設置されたトレー搬送枠に
取り付けられ、該トレー搬送枠のうち一のトレー搬送枠
を駆動する駆動手段が設けられ、前記連結部材を介して
前記一のトレー搬送枠に他のトレー搬送枠が連結される
ことにより、該他のトレー搬送枠が従動駆動されること
を特徴とする。
【0016】請求項1又は請求項6の発明によれば、ト
レー配列部に沿って往復動するアンチバック用係合爪に
より、水平方向に配列されたトレーを移送しながら分離
することができる。
【0017】請求項2又は請求項7の発明によれば、ア
ンチバック用係合爪の設置間隔がトレーの移送方向長さ
の2倍未満であるので、各アンチバック用係合爪が2個
以上のトレーを一度に移送することがなく、トレーの切
り分けを行うことができる。
【0018】請求項3又は請求項8の発明によれば、ア
ンチバック用係合爪の移動ストロークがその設置間隔以
上でトレーの移送方向長さの2倍未満であるので、一旦
トレーを一方向に押し出したアンチバック用係合爪が反
対方向に復帰移動した後、再度一方向に移動する際に、
各アンチバック用係合爪が後続のトレーを1個ずつ移送
することができる。
【0019】請求項4、請求項5、請求項9若しくは請
求項10の発明によれば、複数個のアンチバック用係合
爪が相互に連結されて1個の駆動源により駆動されるの
で、機構の簡略化及び低コスト化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
【部品供給装置の全体の概略構成及び動作説明】図1は
部品供給装置の全体概略構成を示している。この図1に
おいて、1はトレーストックユニット部、2は部品取り
出しユニット部、3は空トレー昇降ユニット部(エレベ
ータ部ともいう)、4はトレー回収ユニット部である。
トレーストックユニット部1はベース5を有する。部品
取り出しユニット部2はベース6を有する。空トレー昇
降ユニット部3は後で詳細に説明するチャック機構を有
する。トレー回収ユニット部4は回収機枠7を有する。
【0022】ベース5の上部には下段トレー配列部8と
上段トレー配列部9とが設けられている。下段トレー配
列部8には部品入りのトレー10が水平方向に複数個配
列されている。上段トレー配列部9には部品入りのトレ
ー11が水平方向に複数個配列されている。
【0023】各部品入りのトレー10、11は供給位置
12から供給される。各トレー配列部8、9への部品入
りトレーの供給は自動的に行っても良いし、人手によっ
て行っても良い。トレー10とトレー11とは同じ形状
のものであっても良いし、異なっていても良い。各トレ
ー10、11には部品が整然と収容されている。この各
トレー10、11に収納される部品は同じであっても良
いし、異なっていても良い。
【0024】ベース6の上部には、トレー移送テーブル
13、14がトレー受け入れ位置6Aと部品取り出し位
置6Bとの間で水平方向に往復動可能に設けられてい
る。トレー移送テーブル13は下段トレー配列部8から
供給される部品入りのトレー10を受け取り、トレー移
送テーブル14は上段トレー配列部9から供給される部
品入りのトレー11を受け取る。
【0025】図1にはトレー移送テーブル13がトレー
受け入れ位置6Aにあり、トレー移送テーブル14が部
品取り出し位置6Bにある状態が示されている。部品取
り出し位置6Bには組立ラインに設置の産業用組立ロボ
ット15のアーム16が上方から臨んでおり、トレーに
収容されている部品(図示を略す)をプログラミング指
令に従って、逐次取り出すようになっている。
【0026】図1において、トレー11が空になると、
トレー11はトレー受け入れ位置6Aに移送される。と
同時に、トレー10が部品取り出し位置6Bに移送され
る。トレー10の部品を取り出している間に、図示を略
すチャック機構が下降して、下降停止位置で空のトレー
11をチャックし、トレー移送テーブル14から取り除
く。そして、トレー移送テーブル14に部品入りのトレ
ー11が新たに供給される。チャック機構は上昇位置で
チャックを解除し、トレー回収ユニット部4に向けて空
のトレー11を排出する。なお、これらの動作制御は産
業用ロボット15と制御コンピュータとの信号の授受に
よって行われる。
【0027】
【トレーストックユニット部1の詳細構成】下段トレー
配列部8と上段トレー配列部9とは図2に示すように二
段重ねにして直方体形状のトレー機枠20に設けられ
る。
【0028】下段トレー配列部8は、一対のトレー搬送
レール21、21と、トレー搬送レール21と平行に設
けられたスライドレール22と、スライドレール22と
平行に設けられたエアシリンダ23とを備えている。こ
れらのトレー搬送レール21、21、スライドレール2
2、エアシリンダ23はトレー機枠20の下部フレーム
24、24に掛け渡されている。
【0029】上段トレー配列部9は、一対のトレー搬送
レール25、25と、トレー搬送レール25と平行に設
けられたスライドレール26と、スライドレール26と
平行に設けられたエアシリンダ27とを備えている。一
対のトレー搬送レール25、25はトレー機枠20の中
間フレーム28、28に掛け渡されている。スライドレ
ール26、エアシリンダ27は上部フレーム29、29
に掛け渡されている。
【0030】スライドレール22にはその長手方向に間
隔を開けてトレー搬送枠30、30’がスライド可能に
設けられている。トレー搬送枠30にはアクチュエータ
31が取り付けられている。トレー搬送枠30’はトレ
ー搬送枠30に連結板(図示を略す)を介して連結され
ている。スライドレール26にはその長手方向に間隔を
開けてトレー搬送枠32、32’が設けられている。ト
レー搬送枠32にはアクチュエータ33が取り付けられ
ている。トレー搬送枠32’はトレー搬送枠32に連結
板(連結部材)34を介して連結されている。
【0031】エアシリンダ23、27の内部には、公知
の磁石付きロッドレスタイプのピストンが設けられ、磁
石付のピストンはエアシリンダ23、27内への空気の
圧送制御により、その長手方向に往復可動される。アク
チュエータ31、33は各エアシリンダ23、27にス
ライド可能に設けられ、磁石付きのピストンに吸引され
て磁石付のピストンに従動して移動される。トレー搬送
枠30’はトレー搬送枠30に連動され、トレー搬送枠
32’はトレー搬送枠32に連動される。
【0032】各トレー搬送枠30、30’、32、3
2’はその搬送方向両サイドに取り付け板35、35を
有する。この取り付け板35、35にはアンチバック用
係合爪36が設けられている。このアンチバック用係合
爪36は支軸37に回動可能に支持されている。
【0033】このアンチバック用係合爪36の先端部に
各トレー10、11の後端角部10A、11Aに当接す
る傾斜当接部36Aが設けられている。このアンチバッ
ク用係合爪36はその先端部がトレー側辺10B、11
Bに当接する方向にスプリング38により付勢されてい
る。
【0034】そのトレー搬送枠30、30’、32、3
2’、アンチバック用係合爪36はトレー10、11を
トレー受け入れ位置6Aに向けて搬送するためにトレー
受け入れ位置6Aに向かう方向と供給位置12に向かう
方向とに往復駆動され、エアシリンダ23、27と共に
トレー搬送手段を構成している。アンチバック用係合爪
36はトレー受け入れ位置6Aに向かう方向に駆動され
るときにトレーに係合してこのトレーをトレー受け入れ
位置6Aに向かう方向に移送し、かつ、供給位置12に
向かう方向に駆動されるときに供給位置12に向かう方
向へのトレーの移送を禁止する機能を有する。このアン
チバック用係合爪36の作動の詳細については後述す
る。
【0035】下段トレー配列部8にはトレー10の両側
辺10Bに接してこのトレー10をガイドするサイドガ
イド板39が設けられ、上段トレー配列部9にはトレー
11の両側辺11Bに接してこのトレー11をガイドす
るサイドガイド板40が設けられている。トレー10、
11はその両側辺をガイドされつつ、供給位置12から
トレー受け入れ位置6Aに供給される。
【0036】下段トレー配列部8と上段トレー配列部9
とには、トレー10、11の前端角部10C、11Cに
当接する一対のストッパー部材41が設けられている。
このストッパー部材41はトレー10、11の前端角部
10C、11Cに当接する傾斜当接部材42と、この傾
斜当接部材42を前端角部10C、11Cに当接する方
向に付勢するシリンダ装置43とから概略構成されてい
る。このストッパー部材41は、配列されたトレーが部
品取り出しユニット部2に誤って進入するのを防止する
役割を果たす。
【0037】このアンチバック構造のトレー搬送手段は
モジュール化して増設することが可能である。
【0038】
【アンチバック構造のトレー搬送手段のモジュール化】
図3はアンチバック構造のトレー搬送手段のモジュール
化の説明図である。図3(a)において、20’はモジ
ュール機枠、50〜52はトレー搬送枠、53、53は
一対のトレー搬送レールである。この一対のトレー搬送
レール53、53は各モジュール機枠20’のフレーム
間に掛け渡される。搬送枠50〜52の取り付け板35
の内側には、一対のアンチバック用係合爪36、支軸3
7、スプリング38が設けられている。これらの構成は
図2に示すものと同じであるので、詳細な説明は省略す
る。
【0039】トレー搬送枠50の一方の取り付け板35
には、アクチュエータ54が取り付けられている。モジ
ュール機枠20’にはその長手方向にエアシリンダ55
が設けられている。アクチュエータ54はエアシリンダ
55によって駆動される。アクチュエータ54、エアシ
リンダ55の構造は図2に示すものと同じである。トレ
ー搬送枠50の他方の取り付け板35には、ガイド部5
6が設けられている。このガイド部56はエアシリンダ
55と平行のスライドレール57に摺動可能に支持され
ている。スライドレール57も同様にモジュール機枠2
0’に取り付けられている。このトレー搬送枠50、ア
クチュエータ54、エアシリンダ55、スライドレール
57は駆動モジュールを構成している。エアシリンダ5
5側にも図示を略すが、符号56で示すガイド部、符号
57で示すスライドレールがあることが望ましい。
【0040】トレー搬送枠51、52の上面板58に
は、図3(b)に示すように連結板34の一端部が固定
されている。トレー搬送枠50の上面板58にはトレー
搬送枠51の連結板34の他端部がネジ止めされるネジ
穴34Aが設けられ、トレー搬送枠51はトレー搬送枠
50にネジ止め固定される。トレー搬送枠51、52の
上面板58には、隣接して連結されるトレー搬送枠の連
結板34の他端部がネジ止めされるネジ穴59が設けら
れている。トレー搬送枠51、52の両取り付け板35
には、図3(c)に示すように、ガイド部56が設けら
れている。このガイド部56は各モジュール機枠20’
に設けられたスライドレール57に摺動可能に支持され
ている。
【0041】トレー搬送枠51、52は図3(b)、図
3(c)に示す構成のものを連結モジュールとして逐次
連結して増設することが可能である。トレー搬送レール
53、53の両側にはサイドガイド板58’が設けられ
ている。
【0042】
【アンチバック用係合爪の作動詳細説明】
【0043】
【トレーストックユニット部1への部品入りトレーの供
給】ここでは、図3(a)に示す3個のトレー搬送枠5
0、51、52が下段トレー配列部8に配列されてトレ
ーを移送するものとして、また、部品入りのトレー10
という意味で部品入りトレーに改めて符号60を付して
説明する。
【0044】供給位置12の側から部品入りトレー60
を図4(a)に示すように供給すると、アンチバック用
係合爪36は、部品入りトレー60の前端角部60C、
側辺60Bによって押され、スプリング38の付勢力に
抗する方向に支軸37を支点にして回動される。部品入
りトレー60が下段トレー配列部8に押し込まれると、
アンチバック用係合爪36はスプリング38の付勢方向
に支軸37を支点にして回動する。順次、部品入りトレ
ー60を下段トレー配列部8に押し込むと、下段トレー
配列部8に部品入りトレー60同志が密着して配列され
る。前方の部品入りトレー60の前端角部60Cがスト
ッパー部材41に当接するまで、この動作を繰り返す。
図4(a)は下段トレー配列部8に3個の部品入りトレ
ー60が密着して配列されている状態が示されている。
【0045】ここでは、前方の部品入りトレー60の前
端角部60Cがストッパー部材41に当接するまで押し
込むことにしたが、前方の部品入りトレー60がストッ
パー部材41に当接する前に押し込みを停止しても良
い。
【0046】[トレーストックユニット部1からトレー
受け入れ位置6Aへの部品入りトレー60の受け渡し]
シリンダ装置43の作動により傾斜当接部材42が後退
して、ストッパー部材41が部品入りトレー60の移送
域から退避する。次に、アクチュエータ54が駆動され
ると、トレー搬送枠50がスライドレール57に沿って
スライドされつつ供給位置12からトレー受け入れ位置
6Aに向かって矢印A方向(一方向)に駆動される。
【0047】すると、トレー搬送枠51、52がトレー
搬送枠50に連動して矢印A方向にスライドされる。こ
れにより、図4(b)に示すように、トレー搬送枠50
のアンチバック用係合爪36の傾斜当接部36Aが先方
のトレー60の後端角部60Aに当接し、最前部のトレ
ー60がトレー受け入れ位置6Aに向かって水平方向に
供給される。トレー受け入れ位置6Aには、トレー移送
テーブル13が受け入れ態勢にあり、その部品入りトレ
ー60はトレー移送テーブル13に設置のストッパ起立
片(後述する)に突き当たるまで移送されてトレー移送
テーブル13に載置される。
【0048】また、後続のトレー60の後端角部60A
に後続のトレー搬送枠51のアンチバック用係合爪36
の傾斜当接部36Aが当接するので、後続の部品入りト
レー60が順次トレー受け入れ位置6Aに向かって移送
される。ここで、各トレー搬送枠の間隔L2はトレー6
0の移送方向長さL1の2倍未満であることが望まし
い。このように構成すると、各トレー60が互いに密着
して配列されていても、トレー受け入れ位置6Aへの供
給時には1個1個切り分けて移送することができる。
【0049】各トレー搬送枠50〜52が反対方向に駆
動されると、アンチバック用係合爪36の背面傾斜部3
6Bが後方のトレー60の前端角部60Cに当接し、支
軸37を支点にしてスプリング38の付勢力により回動
する方向と反対方向に回動する。アンチバック用係合爪
36がトレー60の側辺60Bに当接しつつ、各トレー
搬送枠50〜52が供給位置方向に戻るため、各トレー
60の供給位置12へ向かう方向の移送が禁止される。
【0050】ここで、各トレー搬送枠50〜52の移動
ストロークL3は間隔L2以上でトレー60の移送方向
長さL1の2倍未満であることが望ましい。このように
構成すると、各トレー搬送枠50〜52を供給位置方向
に戻したときに、各トレー搬送枠50〜52のアンチバ
ック用係合爪36を、後続のトレー60の1個分以上で
2個分以下の位置に位置させることができる。これによ
り、トレー搬送枠50〜52を再度部品受け入れ位置方
向に駆動させたときに、各トレー搬送枠50〜52が部
品入りトレー60を1個ずつ受け持って、これを水平方
向に移送して順番にトレー受け入れ位置6Aに供給す
る。
【0051】
【部品取り出しユニット部2の詳細構成】図5は部品取
り出しユニット部2の構成を示す斜視図である。この図
5には、トレーストックユニット部1から部品入りのト
レー11が供給される状態が示されている。ベッド6の
上部には、トレー移送テーブル13の往復動手段として
のエアシリンダ70、トレー移送テーブル13をスライ
ド可能にガイドするスライドレール71、トレー移送テ
ーブル14の往復動手段としてのエアシリンダ72、ト
レー移送テーブル14をスライド可能にガイドするスラ
イドレール73が設けられている。
【0052】トレー移送テーブル13はトレー10を載
置する載置板13Aと載置板13Aの下部に取り付けら
れたアクチュエータ74とからなっており、アクチュエ
ータ74はエアシリンダ70によりその長手方向に往復
動される。トレー移送テーブル13はスライドレール7
1にスライド可能に設けられている。
【0053】トレー移送テーブル14はトレー11を載
置する載置板75を有する。この載置板75は一対の支
持板76、76に支持されている。各支持板76、76
はベッド6に対して横方向(搬送方向と直交する方向)
に張り出している。一対の支持板76、76の下部には
取り付け板77が設けられている。取り付け板77はエ
アシリンダ70、スライドレール71の下方に位置して
いる。取り付け板77はスライドレール73にスライド
可能に設けられている。この取り付け板77にはアクチ
ュエータ78が取り付けられ、アクチュエータ78はエ
アシリンダ72によりその長手方向に往復動される。ト
レー移送テーブル13、14はここでは入れ子式とされ
ている。
【0054】各トレー載置板13A、75にはその両側
部に一対のトレーガイド用起立片79が設けられてい
る。各トレー載置板13A、75の挿入奥部にはトレー
10、11の前端部10D、11Dに当接してトレーの
脱落防止及び挿入位置決め用の一対のストッパ起立片8
0が設けられている。
【0055】各トレー移送テーブル13、14は独立し
てトレー受け入れ位置6Aと部品取り出し位置6Bとの
間で往復駆動され、一方のトレー移送テーブルが部品取
り出し位置6Bに位置するときに他方のトレー移送テー
ブルがトレー受け入れ位置6Aに位置される。
【0056】部品取り出し位置6Bには、トレーをスト
ッパー起立片80に向けて押し込む押し込み機構が設け
られている。この押し込み機構は下段押し込み機構と上
段押し込み機構とから構成されている。各押し込み機構
はアクチュエータ81と回動軸82と押し込みアーム8
3とから構成され、押し込みアーム83の先端部にはト
レーの後端に当接してトレーをストッパー起立片80に
向けて押圧する押圧ゴムローラ84が設けられ、各押し
込み機構は独立に駆動される。なお、符号85は押し込
み機構の取り付け板を示す。
【0057】部品取り出し位置6Bにはベッド6の一側
部に取り付け板86が設けられている。この取り付け板
86は各トレーを他側部に向けて寄せるための片寄せ機
構の一部なし、下段のトレーを片寄せする下段片寄せ機
構と上段のトレーを片寄せする上段片寄せ機構とから構
成されている。各片寄せ機構はアクチュエータ87と押
圧板88とから大略構成されている。各トレーは部品取
り出し位置6Bにおいて、押し込み機構と片寄せ機構と
によって、産業用ロボット15に対する原点位置が定め
られる。
【0058】このトレー移送テーブルはモジュール化し
て増設することが可能である。
【0059】
【トレー移送テーブルの入れ子式モジュール化の構造】
図6、図7はトレー移送テーブルと往復動手段のモジュ
ール化構造の説明図である。ベッド6上にはトレー移送
テーブルが三段重ねにして配設されている。このトレー
移送テーブルの下段側から上段側に向かって、符号90
〜92を付する。すなわち、符号90は下段のトレー移
送テーブルを示し、符号91は中段のトレー移送テーブ
ルを示し、符号92は上段のトレー移送テーブルを示
す。
【0060】トレー移送テーブル90は載置板93とア
クチュエータ94とガイド部95とから構成され、アク
チュエータ94とガイド部95とは載置板93の下部に
設けられている。ベッド6の上面板6Cにはエアシリン
ダ96とスライドレール97とが設けられている。エア
シリンダ96にはアクチュエータ94がスライド可能に
設けられる。
【0061】トレー移送テーブル91、92は図8に示
すモジュール枠体から構成されている。このモジュール
枠体はトレーを載置する載置板98と、載置板98を支
持する支持板99と、往復動手段が取り付けられる取り
付け板100とから構成されている。支持板99は下板
101と上板102とからなっている。
【0062】載置板98と取り付け板100とには左右
方向に延びる案内穴103が設けられている。下板10
1には上下方向に延びる案内穴104が設けられてい
る。載置板98の案内穴103には、上板102の挿入
部102Aが挿入されている。下板101の案内穴10
4には上板102の挿入部102Bが挿入されている。
取り付け板100の案内穴103には下板101の挿入
部101Aが挿入されている。上板102の挿入部10
2Bには上下方向に延びる長穴(図示を略す)が設けら
れ、この長穴にはボルト105が挿通され、載置板98
の高さは下板101に対する上板102の高さを調整し
て、ボルト105によって上板102と下板101とを
締め付けることにより設定される。下板101の挿入部
101A、上板102の挿入部102Aには横方向に延
びる長穴(図示を略す)が設けられ、この長穴にはボル
ト106が挿通され、支持板99の横方向への張り出し
幅は取り付け板100、載置板98に対する横方向の張
り出し量を調整して、ボルト106によって、下板10
1、上板102をそれぞれ取り付け板100、載置板9
8に締め付けることにより設定される。
【0063】なお、上板102の挿入部102Bに長穴
の代わりに複数のボルト用穴を上下方向に所定間隔をお
いて設け、これにボルト105を挿通しても良く、同様
に、下板101の挿入部101A、上板102の挿入部
102Aに長穴の代わりに複数のボルト用穴を横方向に
所定間隔をおいて設け、これにボルト106を挿通して
も良い。このように構成すると、等間隔で張り出し量、
載置板高さを調整できて便利である。
【0064】取り付け板100の下部にはアクチュエー
タ94とガイド部95とが取り付けられている。取り付
け板100の下方にはエアシリンダ96とスライドレー
ル97とを取り付けるための座板107が設けられてい
る。この座板107はエアシリンダ96、スライドレー
ル97、止めネジ(後述する)と共に駆動モジュールを
構成している。座板107の上部には起立部96Aに支
持されたエアシリンダ96と、スライドレール97とが
設けられている。座板107には止めネジ108がネジ
止め固定され、止めネジ108にはネジ穴109が設け
られている。ベッド6の上面板6Cの下部には止めネジ
108’が設けられる。この止めネジ108’は止めネ
ジ108と同一構成である。
【0065】トレー移送テーブル91に連結されるエア
シリンダ96を支持する座板107は止めネジ108’
を介してベッド6の上面板6Cに固定される。トレー移
送テーブル92に連結されるエアシリンダ96を支持す
る座板107は止めネジ108’、止めネジ108を介
してベッド6に固定される。このようにして、トレー移
送テーブルを順次段積みして増設することが可能とな
る。
【0066】なお、図8では、モジュール枠体と駆動モ
ジュールとを一体的に示しているが、駆動モジュールと
モジュール枠体とは別体構成でも良く、この場合両者は
ガイド部95をスライドレール97に装着し、かつ、ア
クチュエータ94をエアシリンダ96に嵌合させること
により連結される。また、この発明の実施の形態では、
モジュール枠体を横方向、高さ方向に伸縮自在としてモ
ジュール化することにしたが、例えば載置板、取り付け
板を横方向に伸縮させる構成とした場合には、支持板に
ついては高さの異なるものを複数個準備して載置板、取
り付け板に取り付ける構成としても良い。
【0067】
【トレー移送テーブルの片持ち式モジュール化の構造】
図9、図10はトレー移送テーブルを片持ち式としてモ
ジュール化した場合の説明図である。このトレー移送テ
ーブルは図8に示すモジュール構造の他方の支持板99
を取り除くことにより構成でき、図8に示すトレー移送
テーブルの構成要素に対応する構成要素に同一符号を付
して詳細な説明を省略する。座板107に取り付けられ
るエアシリンダ96、スライドレール97は図8に示す
構成と同一構成のものを用いることができるが、図10
に示すように、一方の支持板99の側に片寄せする構成
とすることもできる。
【0068】
【トレー移送テーブルの作動説明】図5を参照しつつト
レー移送テーブルの作動を説明する。図5においては、
トレー移送テーブル13が部品取り出し位置6Bにあ
り、トレー移送テーブル14がトレー受け入れ位置6A
にある。ここでは、部品入りのトレー10は図示してい
ないが、トレー移送テーブル13上には部品入りのトレ
ー10が載置されているものとする。部品入りのトレー
10に収容されている部品は産業用ロボット15により
順次プログラミング指令によって取り出される。
【0069】トレー移送テーブル14の載置板75上の
空のトレー11は空トレー昇降ユニット部3のチャック
機構(後述する)により取り除かれている。トレー移送
テーブル13、14の載置板13A、75にトレー1
0、11があるかないかは後述するトレー横断センサに
よって検知されている。産業用ロボット15から部品入
りのトレー11のトレー要求指令があると、アクチュエ
ータ(図2参照)33が駆動されて部品入りのトレー1
1がトレー移送テーブル14に移送される。
【0070】部品入りのトレー10が空になると、産業
用ロボット15からトレー排出要求指令が出され、予め
設定された所定のタイミングでアクチュエータ74が駆
動されてトレー移送テーブル13がトレー受け入れ位置
6Aに移送される。この駆動と独立に、アクチュエータ
78が駆動されてトレー移送テーブル14が部品取り出
し位置6Bに移送される。
【0071】トレー移送テーブル13に載置されている
トレー10に収容の部品とトレー移送テーブル14に載
置されているトレー11に収容の部品とが異なっている
場合、産業用ロボット15の異なる部品の組み付けプロ
グラミング要求指令に基づき、トレー移送テーブル13
とトレー移送テーブル14とはトレー受け入れ位置6A
と部品取り出し位置6Bとの間で交互に移送される。
【0072】トレー移送テーブル13がトレー受け入れ
位置6Aに退避してから所定のタイミングでチャック機
構が下降動作を開始する。部品移送テーブル14が部品
取り出し位置6Bに移送されてから所定のタイミングで
産業用ロボット15が部品入りのトレー11から部品の
取り出しを開始する。
【0073】トレー移送テーブルが三段以上、例えば、
トレー移送テーブルが三段の場合、最下段のトレー移送
テーブルが部品取り出し位置6Bにあるとき、最上段の
トレー移送テーブルと中段のトレー移送テーブルとがト
レー受け入れ位置6Aにあることとすると、中段のトレ
ー移送テーブルに載置されているトレーが空になったと
きに、中段のトレー移送テーブルに載っている空トレー
を排出するに際し、上段のトレー移送テーブルがチャッ
ク機構の下降の邪魔になって中段のトレー移送テーブル
に載置されている空のトレーを取り除くことができず、
最下段のトレー移送テーブルと最上段のトレー移送テー
ブルとを部品取り出し位置6Bに位置させることとする
と、中段のトレー移送テーブルに載置されている空のト
レーが中段のトレー移送テーブルから取り除かれて、ト
レーストックユニット部2から中段のトレー移送テーブ
ルに対応する部品入りトレーが中段のトレー移送テーブ
ルに載置されるまでの間、最下段のトレー移送テーブル
に載置されているトレーから部品を取り出すことができ
ず、部品の取り出しに待ち時間が発生する。
【0074】そこで、トレー移送テーブルを三段以上の
構成とした場合、トレー受け入れ位置6Aと部品取り出
し位置6Bとの間に、回収の際に邪魔となるトレー移送
テーブルの待機位置を設ければ、待ち時間無く、空トレ
ーをトレー受け入れ位置6Aで回収できることになって
望ましい。
【0075】
【空トレー昇降ユニット部3の構成】空トレー昇降ユニ
ット部3には図11に示すように直方形状のエレベータ
機枠110が設けられている。エレベータ機枠110は
調節脚111を有し、調節脚111を調節することによ
りその高さが調節可能とされている。このエレベータ機
枠110はトレー受け入れ位置6Aにおいてベッド6を
跨いでいる。
【0076】このエレベータ機枠110には昇降可能に
チャック機構(図12参照)112が設けられている。
エレベータ機枠110には上下方向に延びる取り付け板
113が設けられている。この取り付け板113には上
下方向に延びる一対のエレベータレール114が設けら
れている。
【0077】チャック機構112は図12に示すように
支持板115を有する。支持板115は一対のガイド部
116を有し、ガイド部116はエレベータレール11
4に摺動可能に嵌合されている。
【0078】支持板115の下方には一対のトレーチャ
ック部材117が設けられている。トレーチャック部材
117は逆L字形状で上板部118と側板部119とか
らなっている。上板部118にはガイド部120が設け
られている。側板部には切り欠き119Aが形成され、
側板部119とトレーガイド用起立片79とが干渉しな
いようになっている。支持板115の下部には水平方向
に延びる一対のレール121が設けられている。ガイド
部120はレール121に摺動可能に嵌合されている。
側板部119の下方は内側に向かって屈曲されて、トレ
ーの下部に係合する係合爪122となっている。
【0079】一対のトレーチャック部材117の一方は
駆動シリンダ123によって駆動され、その他方はリン
ク機構124によって駆動される。駆動シリンダ123
は支持板115の上部に設けられている。支持板115
には開口125が形成され、一方のトレーチャック部材
117の上板部118には起立壁126が設けられ、駆
動シリンダ123のロッド127の先端が起立壁126
に取り付けられている。
【0080】リンク機構124は揺動アーム128、連
結アーム129、130、中心軸131から構成されて
いる。中心軸131は支持板115に固定され、揺動ア
ーム128は支持板115の下方に設けられて、中心軸
131を中心に揺動可能である。
【0081】連結アーム129の一端部129aは揺動
アーム128の一端部に回動可能に連結され、連結アー
ム129の他端部129bは一方のトレーチャック部材
117の上板部118に回動可能に連結されている。連
結アーム130の一端部130aは揺動アーム128の
他端部に回動可能に連結され、連結アーム130の他端
部130bは他方のトレーチャック部材117の上板部
118に回動可能に連結されている。
【0082】一対のトレーチャック部材117は駆動シ
リンダ123のロッド127を進出させるとレール12
1に案内されて互いに接近可動されてトレーをチャック
し、ロッド127を後退させると、互いに離間可動され
てトレーのチャックが解除される。
【0083】支持板115の下方にはエアシリンダ13
2が設けられている。このエアシリンダ132の両端は
一対の取り付け部材133を介して支持板115に固定
されている。エアシリンダ132には軸方向にスライド
するアクチュエータ134が設けられている。そのアク
チュエータ134にはトレー排出板135が取り付けら
れている。一対の取り付け部材133にはエアシリンダ
132と平行に延びるレール136が取り付けられてい
る。トレー排出板135にはガイド部138が設けら
れ、ガイド部138はレール136に摺動可能に嵌合さ
れ、トレーはこの排出板135によってトレー回収ユニ
ット部4に向けて排出される。
【0084】エレベータ機枠110には、その上部に駆
動モータ140が固定されると共に、従動軸141が固
定されている。駆動モータ140の出力軸142には歯
付きプーリ143が固定されている。従動軸141の両
端部には2対のプーリ(スプロケット)144が固定さ
れている。プーリ144には吊り下げチェーン145が
掛け渡され、各吊り下げチェーン145の一端は支持板
115の四隅(図12参照)146に取り付けられ、他
端は直方体形状のカウンタウエイト147の両端部14
8に取り付けられている。従動軸141には歯部149
が周回り方向に設けられ、歯部149と歯付きプーリ1
43との間には歯付きタイミングベルト150が掛け渡
されている。駆動モータ140を回転させると、従動軸
141がその回転方向に回転され、チェーン145を介
してカウンターウエイト147が昇降されると共に、そ
のカウンターウエイト147の昇降方向と反対方向にチ
ャック機構112が昇降される。
【0085】一対の取り付け板113の一方には、昇降
方向に間隔を開けて停止位置センサー151〜154が
配設されている。停止位置センサ151、152はチャ
ック機構112の上昇位置において駆動モータ140の
駆動停止に用いられ、停止位置センサ153、154は
チャック機構112の下降位置において駆動モータ14
0の駆動停止に用いられ、停止位置センサ151、15
3は上段のトレーを回収するときに用いられ、停止位置
センサ152、154は下段のトレーを回収するときに
用いられる。チャック機構112には停止位置センサを
151〜154をオンオフするドグ(図示を略す)が設
けられている。
【0086】チャック機構112はトレー受け入れ位置
6Aに上方から臨んでいる。そのエレベータ機枠110
の上部には発光素子155が設けられ、エレベータ機枠
110の下部には受光素子156が設けられている。こ
の発光素子155と受光素子156とはトレーがトレー
ストックユニット部1から部品取り出しユニット部2に
向かって横断したか否かを検出すると共に、エレベータ
部3からトレー回収ユニット部4に向かってトレーが横
断したか否かを検出するトレー横断センサとしての役割
を果たす。
【0087】
【空トレー昇降ユニット部3の作動】ここでは、トレー
11が空であるとして説明することとする。産業用ロボ
ット15から空トレーの排出指令が出されると、駆動モ
ータ40が下降方向に駆動されて、チャック機構112
が下降する。チャック機構112が下降位置に達する
と、ドグによって停止位置センサ153がオンされ、こ
れにより、駆動モータ40が停止される。と同時に、駆
動シリンダ123が作動されて、チャック部材117が
空トレー11をチャックする。その後、駆動モータ40
が上昇方向に駆動されて、チャック機構112が上昇す
る。チャック機構112が上昇位置に達すると、ドグに
よって停止位置センサ151がオンされ、これにより、
駆動モータ40が停止される。と同時に、アクチュエー
タ134が可動されてトレー排出板135が駆動され、
空のトレー11がトレー回収ユニット部4に向けて押し
出される。トレー横断センサがトレー11の横断を検出
すると、アクチュエータ134が反対方向に駆動され
て、トレー排出板135は元の位置に復帰する。また、
駆動シリンダ123も反対方向に駆動されて、チャック
部材117も元の位置に復帰する。押し出された空のト
レー11は、回転駆動されているトレー回収ユニット部
4のモータローラ(後述する)によりトレー回収ユニッ
ト部4に引き込まれる。なお、トレー横断センサの作用
の詳細については、説明の便宜のため後述する。
【0088】この空トレー昇降ユニット部3はトレー移
送テーブルの段数に応じて随時増設することが可能であ
る。
【0089】
【空トレー昇降ユニット部3のモジュール化】図13〜
図15は空トレー昇降ユニット部3のモジュール化の説
明図である。この空トレー昇降ユニット部3は脚枠モジ
ュール200、連結脚体モジュール201、分割取り付
け板モジュール202、202’、203、駆動部材取
り付け枠モジュール204、分割チェーン145Aから
構成されている。脚枠モジュール200には調節脚11
1が設けられ、この調節脚111を調整することにより
高さ調整が可能である。この脚枠モジュール200に
は、嵌合突起205と受光素子156とが取り付けられ
ている。
【0090】駆動部材取り付け枠モジュール204に
は、チャック機構112、駆動モータ140、従動軸1
41、カウンタウエイト147、発光素子155、取り
付け板206、207が取り付けられている。チャック
機構112とカウンタウエイト147とはチェーン14
5を介して連結されている。この駆動モータ140、従
動軸141、カウンタウエイト147、チャック機構1
12の詳細構造は図11、図12に示すものと同一であ
るので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説
明は省略する。駆動部材取り付け枠モジュール204の
下部には連結脚体モジュール201取り付け用の嵌合穴
208が形成されている。
【0091】連結脚体モジュール201は図14に詳細
に示すようにその上部に嵌合突起209が形成され、そ
の下部に嵌合穴210が形成されている。分割取り付け
板モジュール202には分割エレベータレール211と
停止センサ212とが設けられている。分割取り付け板
モジュール202’には分割エレベータレール211が
設けられている。分割取り付け板モジュール203には
分割カウンタレール213が設けられている。停止位置
センサ212には信号接続線(図示を略す)が設けら
れ、この信号接続線にはコネクタが設けられ、このコネ
クタは図示を略す後述の制御コンピュータの入出力端子
に着脱自在に嵌合される。
【0092】分割取り付け板モジュール202、20
2’、203にはネジ穴214が形成されている。分割
取り付け板モジュール202、202’、203は、図
15に示すように、連結プレート215とネジ216と
を用いて相互に連結される。連結脚体モジュール201
は上部の連結脚体モジュール201の嵌合穴210に下
部の連結脚体モジュール201の嵌合突起209を嵌合
させることにより相互に連結される。分割チェーン14
5Aは適宜図示を略す連結部材を用いて相互に連結され
る。
【0093】この空トレー昇降ユニット部3を増設する
には、増設すべき段数に対応する個数の連結脚体モジュ
ール201、分割取り付け板モジュール202、20
2’、203、分割チェーン145A、連結プレート2
15、ネジ216を準備する。
【0094】次に、脚枠モジュール200から上部側の
連結体を取り外し、増設すべき連結脚体モジュール20
1の嵌合穴210を脚枠モジュール200の嵌合突起2
05に嵌合させ、増設すべき連結脚体モジュール201
の嵌合突起209を連結体の最下部の連結脚体モジュー
ル201の嵌合穴210に嵌合させる。これにより、連
結脚体モジュール201が一段増設される。次に、連結
体の最下部の分割取り付け板モジュール202、20
2’、203に連結プレート215とネジ216とを用
いて増設すべき分割取り付け板モジュール202、20
2’、203をそれぞれ取り付ける。これにより、分割
エレベータレール211と停止位置センサ212とが一
段増設されると共に、分割カウンタレール213が一段
増設される。次いで、チャック機構112から連結され
ているチェーンを取り外し、増設すべき分割チェーン1
45Aの一端をチャック機構112に連結し、他端をす
でに連結されている分割チェーン145Aの下端に連結
する。このようにして、空トレー昇降ユニット部3を高
さ方向に増設することが可能となる。図16はこのよう
にして構成された空トレー昇降ユニット部3の斜視図を
示している。
【0095】この空トレー昇降ユニット部3の分割取り
付け板モジュール202にはエレベータレール211と
停止位置センサ212とを設け、分割取り付け板モジュ
ール202’にはエレベータレール211を設けること
にしたが、エレベータレール211は必ずしも設ける必
要はない。
【0096】また、チェーン吊り下げ式ではなく、昇降
駆動源としての駆動モータをチャック機構112そのも
のに設け、駆動モータの出力軸にピニオンを設け、分割
取り付け板モジュール又は連結脚体モジュールにラック
を設けて、ラックとピニオンとを噛み合わせて、昇降さ
せる構成のチャック機構を用いても良い。
【0097】さらに、各連結脚体モジュール201の長
さ、各分割取り付け板モジュール202、202’の長
さは同一長であることが望ましい。このように構成すれ
ば、トレーストックユニット部1、部品取り出しユニッ
ト部2を一定高さ毎に増段した場合、これに対応させ
て、空トレー昇降ユニット部3を容易に増設することが
できる。
【0098】
【トレー回収ユニット部4の構成】トレー回収ユニット
部4の回収機枠7は図17に示すように直方体形状であ
る。この回収機枠7はトレー機枠20の上段に設けられ
ている。この回収機枠7には下段のトレーを回収する下
段トレー回収部160と上段のトレーを回収する上段ト
レー回収部161とが設けられている。下段トレー回収
部160はモータローラ162と一対のコロ機枠163
とから構成され、上段トレー回収部161はモータロー
ラ164と一対のコロ機枠165とから構成されてい
る。モータローラ162、164は空トレー昇降ユニッ
ト部3に臨んでいる。モータローラ162、164には
空トレーの引き込み力を得るために、摩擦係数の大きい
ゴム等が表面にコーティングされていることが望まし
い。
【0099】コロ機枠163、165は回収機枠7に斜
めに掛け渡されて設けられ、各コロ機枠163、165
には摩擦係数の小さいコロ(フリーローラ)166がそ
の長手方向に所定間隔を開けて設けられている。例えば
空のトレー11がチャック機構112から押し出される
と、モータローラ164により移送され、自重によって
コロ166上を滑って回収される。空トレーはストッパ
ー(図示を略す)によって落下が防止されている。
【0100】このトレー回収ユニット部4は、モジュー
ル構成として随時増設する構成とすることができる。
【0101】
【トレー回収ユニット部4のモジュール化の例1】図1
8はそのトレー回収ユニット部4のモジュール化の説明
図である。符号170は駆動モジュール、符号171は
連結モジュールを示す。駆動モジュール170はモジュ
ール機枠172にモータローラ173、コロ174、ガ
イド板175を図14に示すように設けることにより構
成されている。連結モジュール171はモジュール機枠
176にコロ177、ガイド板178を設けることによ
り構成される。この駆動モジュール170、171は連
結プレート179と図示を略すネジとにより機枠同士が
連結されることにより逐次高さ方向に増設される。連結
モジュール171同士を連結プレート179と図示を略
すネジとを用いて連結することにより、連結モジュール
171を移送方向に増設可能である。このようにして、
トレー回収ユニット部4は移送方向と高さ方向とに増設
される。
【0102】ここでは、モータローラとコロとをモジュ
ール機枠172に設けることにより、トレー回収ユニッ
ト部4を増設する構成としたが、トレーストックユニッ
ト部1と同様にアンチバック機構を用いて駆動モジュー
ル170を増設する構成としても良い。
【0103】トレー回収ユニット部4のモジュール機枠
172の縦、横、高さの寸法をトレーストックユニット
部1のモジュール機枠20’の縦、横、高さの寸法と同
じにすれば、増設の際に便利である。
【0104】
【トレー回収ユニット部4のモジュール化の例2】図1
9は駆動モジュール170にアンチバック機構を用いた
場合の説明図である。ここでは、モジュール機枠172
にエアシリンダ180、スライドレール181、トレー
ガイドレール182、サイドガイド板183が設けられ
ている。スライドレール181にはトレー搬送枠184
がスライド可能に設けられている。符号185はスライ
ドレール181にスライド可能に嵌合されたガイド部を
示す。エアシリンダ180にはアクチュエータ186が
摺動可能に設けられ、トレー搬送枠184はスライドレ
ール181の延びる方向に往復動される。
【0105】トレー搬送枠184の取り付け板187に
はアンチバック用係合爪188が支軸189を支点にし
て回動可能に設けられている。このアンチバック用係合
爪188はスプリング190により内側に向けて付勢さ
れている。
【0106】
【アンチバック機構の作動説明】図20(a)に示すよ
うに、トレー搬送枠184が空トレー昇降ユニット部3
の側で駆動モジュール170の受け入れ口170Aに位
置して、トレー11の後端角部11Aにアンチバック用
係合爪188の傾斜当接部191が当接している状態か
ら説明する。トレー搬送枠184が連結モジュール17
1の側に向けて移送されると、図20(a)、(b)に
示すように、トレー11を連結モジュール171に向け
て押し出す。トレー搬送枠184は空トレー11の移送
後、この位置で待機する。次に、後続の空トレー11が
トレー排出板135により押し出されて、トレー横断セ
ンサを横切ると、アクチュエータ186が可動されて、
トレー搬送枠184が空トレー昇降ユニット部3に向か
う方向に移送される。このとき、トレー11の前端角部
11C、側辺11Bがアンチバック用係合爪188に当
接し、図20(c)に示すようにアンチバック用係合爪
188がスプリング190の付勢方向と反対方向に回動
する。従って、後続の空トレー11が空トレー昇降ユニ
ット部3の側に引き戻されることなく、トレー搬送枠1
84が空トレー昇降ユニット部3の側に移送される。
【0107】次に、トレー搬送枠184は連結モジュー
ル171側に向けて移送され、図20(d)に示すよう
に、アンチバック用係合爪188の傾斜当接部191が
トレー11の後端角部11Aに当接し、これにより後続
の空トレー11が先方の空トレー11に密着してかつ整
列して移送されることになる。
【0108】
【トレー横断センサ155、156の作用の一例】図2
1はトレー横断センサ155、156の作用を説明する
ためのフローチャートである。
【0109】いま、図5において、産業用ロボット15
が上段のトレー11をトレー移送テーブル14に供給す
べき旨のトレー要求指令を図示を略す制御コンピュータ
に出したとする(図21のS.1参照)。すると、トレ
ーストックユニット部1からトレー移送テーブル14に
向かって、部品入りのトレー11が供給される(S.
2)。
【0110】この部品入りのトレー11が図1に示すト
レー横断センサ155、156を横切ると、トレー11
が横断中であることが検知される(S.3)。トレー1
1の横断が完了するまで、トレーストックユニット部1
からの供給動作が繰り返される(S.2)。トレー11
の横断が完了すると(S.4)、コンピュータはトレー
移送テーブル14に部品入りのトレー11が在籍してい
るとみなして、そのトレー11の存在を在籍記憶する。
【0111】一方、部品入りのトレー10が空になる
と、産業用ロボット15がコンピュータに空のトレー1
0の排出要求指令を出す(S.6)。これによって、ト
レー移送テーブル13がトレー受け入れ位置6Aに移送
され、トレー移送テーブル14が部品取り出し位置6B
に移送され、空のトレー10がチャック機構112の下
降位置に臨む。一方、部品入りのトレー11が部品取り
出し位置6Bに位置する。
【0112】トレー移送テーブル13がトレー受け入れ
位置6Aに移動して、所定のタイミングでチャック機構
112が下降され、所定の停止位置で、チャック機構1
12が下降を停止する。このチャック機構112はトレ
ー10をチャックして上昇し、所定の上昇位置で上昇を
停止する(S.7)。そして、空トレー昇降ユニット部
3からトレー回収ユニット部4に向かって空のトレー1
0が排出動作が開始される(S.8)。
【0113】空のトレー10がトレー横断センサ15
5、156を横切ると横断中であることが検知される
(S.9)。制御コンピュータは空のトレー10がトレ
ー横断センサを横切るまで、S.7〜S.9の処理を繰
り返し、空のトレー10の横断を検出すると、トレー移
送テーブル13にトレー10があるという在籍記憶を解
除し、チャック機構112にトレー10が存在するとみ
なしてコンピュータはトレー在籍を記憶する(S.1
0)。
【0114】空のトレー10が押し出されて、トレー横
断センサ155、156を完全に横切るまで、S.8〜
S.11の処理が繰り返され、空のトレー11が完全に
トレー横断センサを横切ると、コンピュータはチャック
機構112のトレー在籍記憶を解除する(S.12)。
これにより、トレー10の回収終了が判断される(S.
13)。トレー11が空になった場合にも、同様の処理
が実行される。
【0115】本発明によれば、トレー移送テーブルの段
数を3個以上に増やしたとしても、トレーがどこにある
かを検知するセンサを増やす必要がなく、コンピュータ
のプログラムを若干変更するのみで足り、トレー移送テ
ーブルの積み増しに起因するコスト増加を極力回避する
ことができる。
【0116】
【トレー横断センサ155、156の作用の他の例】図
22はトレー横断センサの作用の他の例を説明するため
のフローチャートである。
【0117】ここでは、トレーストックユニット部1に
部品入りのトレー11がストックされていない場合の作
用を説明する。トレーストックユニット部1にトレー1
1がない場合には、産業用ロボット15から部品入りの
トレー11の要求指令があったとしても、トレー横断セ
ンサがトレー11の横断を検出しない。コンピュータは
所定時間経過してもトレー11の横断が検知されない場
合には、S.3において、ノーと判断し、S.14に移
行し、待機状態となる。人間が手作業で部品入りのトレ
ー11をトレーストックユニット部1に供給し、又は、
トレーストックユニット部1に部品入りのトレー11が
自動的に供給されると、トレーストックユニット部1へ
のトレー11の供給個数をカウントする(S.14)。
【0118】コンピュータはトレーストックユニット部
1の上段トレー配列部9のモジュールの連結個数(トレ
ーストックユニット部1のトレー配列部9に配列すべき
トレー11の個数)とトレーストックユニット部1に押
し込まれたトレー11の個数とを比較し(S.15)、
トレーストックユニット部1の上段トレー配列部9に配
列すべき個数のトレー11が配列されるとトレーストッ
クユニット部1を待機状態とする(S.16)。次に、
トレー11の供給ボタンスイッチを操作すると、トレー
ストックユニット部1から部品取り出しユニット部2に
供給される。
【0119】なお、配列すべき個数の回数押し込み動作
を行ってもトレーを検知しないときには、コンピュータ
はトレーストックユニット部1を待機状態とし、トレー
投入後、供給ボタンスイッチで再び押し込み動作を繰り
返す。このように構成すれば、トレーを1個投入する場
合でも産業用ロボット15の動作がスタートする。
【0120】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、水平方向に配列されたトレーを移送しながら分離
し、機構の簡略化及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる部品供給装置の全体構成を示す
概略図である。
【図2】図1に示すトレー供給部の詳細構成を示す斜視
図である。
【図3】図1に示すアンチバック構造のトレー搬送手段
のモジュール構造を示す図であって、(a)はモジュー
ル構造のトレー搬送手段を連結した状態を示す平面図で
あり、(b)は(a)に示す連結モジュールの平面図、
(c)は(b)に示す連結モジュールの正面図である。
【図4】部品入りトレーの搬送を説明するための図であ
って、(a)は下段トレー配列部に沿って部品入りトレ
ーを密着して押し込んだ状態を示し、(b)は(a)に
示す部品入りトレーを切り分けて搬送する状態を示す。
【図5】部品取り出しユニット部の詳細構成を示す斜視
図である。
【図6】トレー移送テーブルをモジュール構造とした部
品取り出しユニット部の側面図である。
【図7】図6に示す部品取り出しユニット部の正面図で
ある。
【図8】図7に示すモジュール枠体の詳細構成を示す図
である。
【図9】図7に示すトレー移送テーブルを片持ち式のモ
ジュール枠体として構成した部品取り出しユニット部の
側面図である。
【図10】図9に示す部品取り出しユニット部の正面図
である。
【図11】空トレー昇降ユニット部の斜視図である。
【図12】空トレー昇降ユニット部のチャック機構を示
す斜視図である。
【図13】図11に示す空トレー昇降ユニット部のモジ
ュール構造の説明図である。
【図14】図11に示す連結脚体モジュールの拡大斜視
図である。
【図15】図11に示す分割取り付け板モジュールの連
結を説明するための斜視図である。
【図16】図13に示すモジュールを連結することによ
り形成された空トレー昇降ユニット部を示す斜視図であ
る。
【図17】トレー回収ユニット部の構成を示す斜視図で
ある。
【図18】トレー回収ユニット部のモジュール化の説明
図である。
【図19】トレー回収ユニット部のモジュール化をアン
チバック構造により構成した場合の斜視図である。
【図20】図19に示す駆動モジュールの作用を説明す
るための図であって、(a)はトレー搬送枠が駆動モジ
ュールの受け入れ口に位置して、空のトレーにアンチバ
ック用係合爪が当接している状態を示し、(b)はトレ
ー搬送枠が連結モジュールの側に移動することにより、
空のトレーを連結モジュールに向かって移送した状態を
示し、(c)はトレー搬送枠が再び駆動モジュールの受
け入れ口に向かって移動している状態を示し、(d)は
後続の空トレーを再び連結モジュールの側に向かって移
送した状態を示す。
【図21】トレー横断センサの作用の一例を説明するた
めのフローチャートである。
【図22】トレー横断センサの作用の他の例を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…トレーストックユニット部(トレー移送機構) 2…部品取り出しユニット部 3…空トレー昇降ユニット部 4…トレー回収ユニット部 8、9…トレー配列部 10、11…トレー 36…アンチバック用係合爪

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のトレーを配列するトレー配列部が水
    平方向に延設され、該トレー配列部には該トレー配列部
    に沿って往復動するアンチバック用係合爪が設けられ、
    該アンチバック用係合爪は一方向に駆動されるときに一
    のトレーに係合して該トレーを他のトレーと分離させて
    前記一方向に移送し、かつ、前記一方向と反対方向に駆
    動されるときに該反対方向への前記トレーの移送を禁止
    することを特徴とするトレー移送機構。
  2. 【請求項2】前記アンチバック用係合爪は前記トレー配
    列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記所定間隔
    は前記トレーの移送方向長さの2倍未満であることを特
    徴とする請求項1に記載のトレー移送機構。
  3. 【請求項3】前記アンチバック用係合爪は前記トレー配
    列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記アンチバ
    ック用係合爪の移動ストロークは前記所定間隔以上で前
    記トレーの移送方向長さの2倍未満であることを特徴と
    する請求項1に記載のトレー移送機構。
  4. 【請求項4】前記アンチバック用係合爪は前記トレー配
    列部に沿って所定間隔で複数個設置され、各アンチバッ
    ク用係合爪は連結部材を介して相互に連結されるととも
    に、1個の駆動源により駆動されることを特徴とする請
    求項1に記載のトレー移送機構。
  5. 【請求項5】前記アンチバック用係合爪は前記トレー配
    列部に沿って複数個設置されたトレー搬送枠に取り付け
    られ、該トレー搬送枠のうち一のトレー搬送枠を駆動す
    る駆動手段が設けられ、前記連結部材を介して前記一の
    トレー搬送枠に他のトレー搬送枠が連結されることによ
    り、該他のトレー搬送枠が従動駆動されることを特徴と
    する請求項4に記載のトレー移送機構。
  6. 【請求項6】部品入りトレーをストックするトレースト
    ックユニット部と、 該トレーストックユニット部から供給された部品入りト
    レーを載置する複数個のトレー移送テーブルをベッド上
    に有し、かつ、一のトレー移送テーブルが前記部品入り
    トレーから部品を取り出す部品取り出し位置にあるとき
    に他のトレー移送テーブルが前記トレーストックユニッ
    ト部から前記部品入りトレーを受け入れるトレー受け入
    れ位置にあるように、前記各トレー移送テーブルを水平
    方向に往復動させる往復動手段を備えた部品取り出しユ
    ニット部とが設けられ、 前記トレーストックユニット部には前記部品入りトレー
    が供給される供給位置から前記トレー受け入れ位置に向
    かって延び、かつ、複数の前記部品入りトレーを配列す
    るトレー配列部が水平方向に延設され、該トレー配列部
    には該トレー配列部に沿って往復動するアンチバック用
    係合爪が設けられ、該アンチバック用係合爪は前記トレ
    ー受け入れ位置に向かう方向に駆動されるときに一の部
    品入りトレーに係合して、該部品入りトレーを他の部品
    入りトレーと分離させて前記トレー受け入れ位置に向か
    う方向に移送し、かつ、前記供給位置に向かう方向に駆
    動されるときに該供給位置に向かう方向への前記部品入
    りトレーの移送を禁止することを特徴とする部品供給装
    置。
  7. 【請求項7】前記アンチバック用係合爪は前記トレー配
    列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記所定間隔
    は前記トレーの移送方向長さの2倍未満であることを特
    徴とする請求項6に記載の部品供給装置。
  8. 【請求項8】前記アンチバック用係合爪は前記トレー配
    列部に沿って所定間隔で複数個設置され、前記アンチバ
    ック用係合爪の移動ストロークは前記所定間隔以上で前
    記トレーの移送方向長さの2倍未満であることを特徴と
    する請求項6に記載の部品供給装置。
  9. 【請求項9】前記アンチバック用係合爪は前記トレー配
    列部に沿って所定間隔で複数個設置され、各アンチバッ
    ク用係合爪は連結部材を介して相互に連結されるととも
    に、1個の駆動源により駆動されることを特徴とする請
    求項6に記載の部品供給装置。
  10. 【請求項10】前記アンチバック用係合爪は前記トレー
    配列部に沿って複数個設置されたトレー搬送枠に取り付
    けられ、該トレー搬送枠のうち一のトレー搬送枠を駆動
    する駆動手段が設けられ、前記連結部材を介して前記一
    のトレー搬送枠に他のトレー搬送枠が連結されることに
    より、該他のトレー搬送枠が従動駆動されることを特徴
    とする請求項9に記載の部品供給装置。
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