JP2000263236A - 溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置 - Google Patents

溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置

Info

Publication number
JP2000263236A
JP2000263236A JP11072520A JP7252099A JP2000263236A JP 2000263236 A JP2000263236 A JP 2000263236A JP 11072520 A JP11072520 A JP 11072520A JP 7252099 A JP7252099 A JP 7252099A JP 2000263236 A JP2000263236 A JP 2000263236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torch
fume
suction nozzle
fume suction
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11072520A
Other languages
English (en)
Inventor
Komei Yokoi
康名 横井
Yuji Nagai
裕次 永井
Yoshinobu Ito
義展 伊藤
Masami Kato
雅美 加藤
Toshiaki Kato
利明 加藤
Koichi Kume
光一 久米
Takashi Yokoi
隆志 横井
Haruo Totani
晴夫 戸谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anlet Co Ltd
Original Assignee
Anlet Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anlet Co Ltd filed Critical Anlet Co Ltd
Priority to JP11072520A priority Critical patent/JP2000263236A/ja
Publication of JP2000263236A publication Critical patent/JP2000263236A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接トーチにコンパクトに取り付けて、ヒュ
ームを効率よく回収できるとともに、作業性を損なわな
い溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置を提供する。 【解決手段】 吸引ノズル装置11は、既存の溶接トー
チに後付けすることができる。クランプボディ12に連
結するヒューム回収ホース20は、トーチハンドル2の
側面に平行に配置したから、全体構成がコンパクトとな
り、操作性に違和感を生じない。ヒューム回収ホース2
0の途中には、ボールジョイント仕様の連結体30が取
り付けられ、作業者が溶接トーチを任意方向に捻る際の
捻りトルクを低減でき、疲労度も低く作業性が良好とな
る。ヒュームHはトーチノズル4の先端部から旋回流を
生じて吸引ノズル24の外周面のヒューム吸引口28か
ら吸引され、シールドガスの過吸引もなく効率よくヒュ
ームを回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動の半自動溶接
機若しくは自動溶接ロボットの溶接トーチに取り付ける
ヒューム吸引ノズル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手動の半自動溶接機若しくは自動溶接ロ
ボットに取り付ける溶接トーチには、溶接ヒュームの発
生源回収を行うため、先端部の外筒部に複数のヒューム
吸引孔を設けたヒューム吸引ノズルが形成されているも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ヒ
ューム吸引ノズルを形成した溶接トーチは、手動の半自
動溶接機として使用する場合には、トーチハンドル部及
びトーチノズル部分が大型化して取り扱いが不便とな
る。また、狭小な場所ではワークとの接触トラブルが生
じたり、連結するヒューム回収ホースの弾力に抗して溶
接トーチを溶接箇所へ指向させる必要があり、作業性が
良くないとともに、中・高年作業者にとっては疲労度が
大きい等の問題点がある。さらに、自動溶接ロボットに
取り付ける場合には、同じくトーチノズル部分が大型化
して、狭小な溶接箇所への適用が困難となるばかりでな
く、ヒューム回収ホースの捻りトルクのため可動部に生
ずる負荷が大きくなり、自動溶接作業が中断する等のト
ラブルが生じていた。本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたもので、溶接トーチの外周部にコンパ
クトな形態で取り付けることができ、ヒュームを効率よ
く回収できるとともに、溶接作業の作業性を損なわない
溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の本発明の溶接トーチ用ヒューム吸引
ノズル装置は、先端に形成したトーチノズルに溶接ワイ
ヤとシールドガスを導くトーチボディと、該トーチボデ
ィを挿通するトーチハンドルとを備えた半自動溶接トー
チに取り付けるヒューム吸引ノズル装置であって、前記
トーチハンドルの前端面から突出する前記トーチボディ
の外周に被着するクランプボディと、前記トーチノズル
の外周に着脱可能に装着したヒューム吸引ノズルと、前
記トーチボディの外周に装着されて、前記ヒューム吸引
ノズルとクランプボディとを連結する可撓性連結管と、
前記トーチハンドルの側部に平行に配置されるヒューム
回収ホースと、該ヒューム回収ホースとクランプボディ
とを連結するため、該クランプボディと一体に、若しく
はクランプボディに連結したヒューム回収ホースに連結
するため、該ヒューム回収ホースの途中に配設したボー
ルジョイント仕様の連結体とからなり、前記ヒューム吸
引ノズルから吸引されるヒュームの吸引路を、前記トー
チボディの外周と前記可撓性連結管及びクランプボディ
間に構成したことを特徴とする。
【0005】また、請求項2に記載の本発明の自動溶接
ロボットの溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置は、後
端に自動溶接ロボットに連結する連結管を形成するとと
もに、先端に形成したトーチノズルに該自動溶接ロボッ
トから供給される溶接ワイヤとシールドガスを導くトー
チボディを備えた自動溶接ロボット用の溶接トーチに取
り付けるヒューム吸引ノズル装置であって、前記トーチ
ボディの外周に被着するクランプボディと、前記トーチ
ノズルの外周に着脱可能に装着したヒューム吸引ノズル
と、前記トーチボディの外周に装着されて、前記ヒュー
ム吸引ノズルとクランプボディとを連結する可撓性連結
管と、ヒューム回収ホースと、該ヒューム回収ホースと
クランプボディとを連結するため、該クランプボディと
一体に、若しくはクランプボディに連結したヒューム回
収ホースに連結するため、該ヒューム回収ホースの途中
に配設したボールジョイント仕様の連結体とからなり、
前記ヒューム吸引ノズルから吸引されるヒュームの吸引
路を、前記トーチボディの外周と前記可撓性連結管及び
クランプボディ間に構成したことを特徴とする。
【0006】請求項3に記載の本発明の溶接トーチ用ヒ
ューム吸引ノズル装置は、請求項1又は請求項2に記載
の構成において、前記ヒューム吸引ノズルは、閉止状に
したノズル本体の先端面に嵌挿孔を形成し、該嵌挿孔に
前記トーチノズルを嵌挿して取り付けるとともに、先端
部の外周面に形成した吸引口からヒュームを吸引するよ
うにしたことを特徴とする。
【0007】請求項4に記載の本発明の溶接トーチ用ヒ
ューム吸引ノズル装置は、請求項1又は請求項2に記載
の構成において、前記ヒューム吸引ノズルは、先端開口
をヒューム吸引口として、該ヒューム吸引口が前記トー
チノズルの後端部外周において開口するように短小のノ
ズル本体とするとともに、ノズル内周面にトーチノズル
の外周に当接して間隔を保持する複数の間隔保持片を形
成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1に記載の溶接トーチ用
ヒューム吸引ノズル装置は、ヒューム吸引ノズルの先端
部の外周面に形成した吸引口から吸引したヒュームを、
トーチボディ外周と可撓性連結管及びクランプボディ間
に構成したヒューム吸引路を経由させて、ヒューム回収
ホースに導く。この溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装
置は、トーチボディの外周にヒューム吸引ノズルと可撓
性連結管を装着するとともにクランプボディを被着した
ものであり、既存の半自動溶接トーチに簡単に後付けす
ることができる。また、クランプボディに連結するヒュ
ーム回収ホースは、トーチボディが挿通されたトーチハ
ンドルの側面に平行に配置したから、全体構成がコンパ
クトとなり、溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置を取
り付けたことによって操作性に違和感を生じないばかり
か、溶接箇所へ確実にトーチノズルを指向させて溶接す
ることができる。そして、クランプボディと一体に、若
しくはクランプボディに連結したヒューム回収ホースの
途中にボールジョイント仕様の連結体を配設したから、
トーチノズルを溶接部へ指向させたとき、ボールジョイ
ント仕様の連結体部分でヒューム回収ホースが折曲し
て、溶接トーチを任意方向に捻って溶接部へ指向させる
際の捻りトルクが低減でき、溶接作業者の疲労度も低く
作業性が良好となる等の効果を有する。
【0009】請求項2に記載の溶接トーチ用ヒューム吸
引ノズル装置は、トーチボディの後端に設けた連結管を
自動溶接ロボット用の溶接トーチに取り付けるもので、
ヒューム吸引ノズルの先端部の外周面に形成した吸引口
から吸引したヒュームを、トーチボディ外周と可撓性連
結管及びクランプボディ間に構成したヒューム吸引路を
経由させて、ヒューム回収ホースに導く。この溶接トー
チ用ヒューム吸引ノズル装置は、トーチボディの外周に
ヒューム吸引ノズルと可撓性連結管を装着するとともに
クランプボディを被着したものであり、既存の自動溶接
ロボット用の溶接トーチに容易に後付けすることができ
るとともに、トーチノズル部分がコンパクトな構成とな
り、狭小な溶接箇所へ確実にトーチノズルを向けて溶接
することができる。そして、クランプボディと一体に、
若しくはクランプボディに連結したヒューム回収ホース
の途中にボールジョイント仕様の連結体を配設したか
ら、トーチノズルを溶接部へ指向させたとき、ボールジ
ョイント仕様の連結体部分でヒューム回収ホースが折曲
して、溶接トーチを任意方向に捻って溶接部へ指向させ
る際の捻りトルクが低減でき、自動溶接ロボットの可動
部に対する負荷が低減でき、オーバトルクによる作業中
断等のトラブルの発生を解消できて溶接の作業性を高め
ることができる等の効果を有する。
【0010】請求項3に記載の溶接トーチ用ヒューム吸
引ノズル装置は、閉止状とした先端面に形成した嵌挿孔
にトーチノズルを嵌挿して、先端部の外周面に形成した
吸引口からヒュームを吸引するようにしたから、ヒュー
ムガスが大きく旋回して吸引され、トーチノズルから供
給されるシールドガスを過吸引することがなく、溶接箇
所にブローホール等の溶接欠陥を生じることがないとと
もに、効率よくヒュームを吸引して回収できる。
【0011】請求項4に記載の溶接トーチ用ヒューム吸
引ノズル装置は、ノズル本体を短小としてトーチノズル
の後端部にヒューム吸引口を開口するとともに、ノズル
内周とトーチノズルの外周との間隔を保持する複数の間
隔保持片を形成したヒューム吸引ノズルを装着したか
ら、トーチノズルの先端を狭小な溶接箇所へ確実に指向
させることができ、該狭小な溶接箇所からヒュームを効
率よく吸引して回収することができる。そして、ノズル
本体が短小であるから、溶接ワークと干渉してスパーク
を発生して放電ポーラスが生じてしまうこともない。ま
た、ヒューム回収ノズルをフッ素系ゴム若しくはシリコ
ン系ゴムにより成形することにより、狭小な溶接箇所で
溶接ワークと干渉した場合にスパークが発生しないよう
にできるとともに、その弾力性によりワーク等を損傷さ
せることもない。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態を添付図面を参照して説明する。図1は第1実施
形態の溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置(以下単に
吸引ノズル装置という)11を取り付けた半自動溶接機
用トーチ1の平面図、図2は同、一部切欠正面図、図3
はボールジョイント仕様の連結体30の断面図である。
半自動溶接機用トーチ1は、トーチハンドル2に挿通す
るとともに、該トーチハンドル2の前端面から突出する
部分を湾曲させたトーチボディ3の先端にトーチノズル
4が連成されている。トーチボディ3には、パワーケー
ブル6が接続され、該パワーケーブル6を介してシール
ドガスS及び溶接ワイヤWをトーチノズル4の先端開口
5に導く。
【0013】上記吸引ノズル装置11は、200A程度
の比較的低電流を用いる半自動溶接機用トーチ1に、ク
ランプボディ12、ヒューム吸引ノズル(以下単に吸引
ノズルという)24を取り付けるとともに、耐熱性のヒ
ューム回収ホース20をボールジョイント仕様の連結体
30により連結して使用するものである。クランプボデ
ィ12は、左右に2分割したボディライト13とボディ
レフト14とからなり、トーチハンドル2の前端部にお
いて両者を合着してトーチボディ3の外周に被着し、締
着ボルト15で固定する。ボディレフト14は、側方に
張り出した部分の後面に、耐熱性のヒューム回収ホース
20を連結する連結孔16が形成されている。
【0014】トーチボディ3の外周に被着したクランプ
ボディ12の前面には、該トーチボディ3と同心の連結
孔17が形成され、該連結孔17と上記連結孔16間は
ヒューム吸引路18が構成されて連通している。そし
て、連結孔16には、トーチハンドル2の側部に平行に
配置された上記ヒューム回収ホース20が連結される。
そして、該ヒューム回収ホース20の途中には、ボール
ジョイント仕様の連結体30が介装されている。
【0015】ボールジョイント仕様の連結体30は、ジ
ョイント本体31と可動体32とから構成されている。
ジョイント本体31に一体成形された連結管部33に
は、上記連結孔16に連結したヒューム回収ホース20
の後端を連結する。そして、ジョイント本体31を固定
部材34により、トーチボディ3に接続したパワーケー
ブル6に固定する。ジョイント本体31には、可動体3
2がその球体面35を滑動自在に保持されている。そし
て、自由方向を指向する可動体32の連結管部36に、
ルーツプロワ等の容積回転式ブロワを吸引源とするヒュ
ームコレクタ(図示しない)に接続したヒューム回収ホ
ース20の先端を連結する。該ヒューム回収ホース20
は、ホース保持環19に遊挿して保持されている。
【0016】また、クランプボディ12の連結孔17に
は、トーチボディ3の湾曲部を挿通した耐熱ホース等の
可撓性連結管21の後端を嵌めて連結する。クランプボ
ディ12及び可撓性連結管21等は、トーチボディ3の
絶縁強化処理を施して取り付ける。可撓性連結管21の
先端には、サポート管22が取り付けられている。サポ
ート管22は、内周面にトーチノズル4の外周に当接す
る複数の間隔保持片23を設けて、サポート管22の内
周とトーチノズル4の外周との間に間隔を保持してヒュ
ーム吸引路18を確保するためのものである。そして、
サポート管22の先端部の内周若しくは外周に吸引ノズ
ル24の後端を着脱可能に嵌める。吸引ノズル24は、
ノズル本体25の先端面26に嵌挿孔27を形成し、該
嵌挿孔27に前記トーチノズル4を嵌挿して、ノズル本
体25の先端面を閉止状として、先端部の外周面に複数
のヒューム吸引口28を形成したものである。尚、狭小
な溶接箇所であっても、トーチボディ3やトーチノズル
4等が殆どワークと干渉しな場合には、上記可撓性連結
管21を薄肉のステンレス鋼製とすることもできる。
【0017】上記構成の吸引ノズル装置11は、図示し
ないヒューム吸引回収装置を駆動して吸引を開始する
と、吸引ノズル24の先端部の外周面に形成した複数の
ヒューム吸引口28から溶接時に発生するヒュームHを
吸引する。吸引されたヒュームHは、サポート管22、
可撓性連結管21及びクランプボディ12により構成さ
れたヒューム吸引路18を通り、ヒューム回収ホース2
0、ボールジョイント仕様の連結体30を経てヒューム
コレクタに回収される。
【0018】また、吸引ノズル装置11は、トーチボデ
ィ3の外周にヒューム吸引ノズル24と可撓性連結管2
1及びサポート管22を装着するとともにクランプボデ
ィ12を被着したものであり、既存の溶接トーチに容易
に後付けすることができる。また、クランプボディ12
に連結するヒューム回収ホース20は、トーチボディ3
が挿通されたトーチハンドル2の側面に平行に配置した
から、全体構成がコンパクトとなり、吸引ノズル装置1
1を取り付けたことによる操作性に違和感を生じないば
かりか、図4に示すように狭小な溶接箇所へ確実にトー
チノズル4の先端を指向させて溶接することができる。
【0019】そして、トーチハンドル2の側部に沿う該
ヒューム回収ホース20の途中には、ボールジョイント
仕様の連結体30が介装されているから、トーチノズル
4を溶接部へ指向させたとき、ボールジョイント仕様の
連結体30の部分でヒューム回収ホース20が折曲し、
溶接トーチを任意方向に捻って溶接部へ指向させる際の
捻りトルクが低減でき、作業者の疲労度も低くなり作業
性が良好となる。
【0020】さらに、吸引ノズル24は、先端面26が
閉止状となっているとともに、ヒューム吸引口28が先
端部の外周面に形成されているから、ヒュームHはトー
チノズル4の先端部から吸引ノズル24の外周面に旋回
して該ヒューム吸引口28から吸引される。従って、ト
ーチノズル4から供給されるシールドガスSを直接吸引
し、てシールドガスSの過吸引により溶接箇所にブロー
ホール等の溶接欠陥を生じることがないとともに、効率
よくヒュームを吸引して回収できる。
【0021】また、図5に示すように、上記吸引ノズル
24をトーチノズル4から取り外して、可撓性連結管2
1の先端に取り付けたサポート管22をヒューム吸引ノ
ズルとしてヒュームHを吸引することもできる。サポー
ト管22は、内周面にトーチノズル4の外周に当接する
複数の間隔保持片23を設けて、サポート管22の内周
とトーチノズル4の外周との間の間隔を保持するととも
に、先端部にヒューム吸引口29を開口している。この
ため、ヒューム吸引口29の位置は、トーチノズル4の
後端部外周に退くから、図6に示すようにサポート管2
2とワークとが干渉することなくトーチノズル4の先端
を狭小な溶接箇所へ確実に向けることができ、該狭小な
溶接箇所からヒュームHを効率よく吸引して回収するこ
とができる。
【0022】上記の場合、図7及び図8に示すようにボ
ールジョイント仕様の連結体30のジョイント本体31
を、クランプボディ12の連結孔16に一体に組み込ん
で、可動体32の連結管部36に、ホース保持環19に
遊挿してトーチハンドル2の側部に沿う該ヒューム回収
ホース20を連結するようにすることもできる。また、
ボールジョイント仕様の連結体30は、図9に示すよう
に可動体32をクランクボディ12のボディレフト14
に形成した装入孔14aから装入して、球体面35を連
結孔16の孔縁に滑動自在に当接させるとともに、装入
孔14aを塞ぐ蓋38と該可動体32との間に押圧バネ
39を掛ける構成とすることもできる。
【0023】(第2実施形態)図10は第2実施形態の
吸引ノズル装置41を取り付けた自動溶接ロボット用ト
ーチ1aの一部切欠正面図である。自動溶接ロボット用
トーチ1aは、上記した半自動溶接機用トーチ1のトー
チボディ3からトーチハンドル2を取り外して、自動溶
接ロボット(図示しない)に連結する連結管8を、クラ
ンプボディ12の後側に形成するとともに、可撓性連結
管21の先端に取り付けたサポート管22をヒューム吸
引ノズルとしてヒュームHを吸引するようにしたもので
ある。ここで、自動溶接ロボット用トーチ1aのその他
の構成及び作用は、第1実施形態の半自動溶接機用トー
チ1と同じであるから、同一構成部分には同一の符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0024】上記自動溶接ロボット用トーチ1aは、ト
ーチボディ3に形成した連結管8により、吸引ノズル装
置41を取り付けた状態で容易に自動溶接ロボットに取
り付けることができる。そして、吸引ノズル装置41の
ヒューム吸引ノズルであるサポート管22は、上記第1
実施形態で説明したと同様に、ヒューム吸引口29の位
置がトーチノズル4の後端部外周に退くから、トーチノ
ズル4の先端を狭小な溶接箇所へ容易に挿入できるとと
もに、該狭小な溶接箇所からヒュームHを効率よく吸引
して回収することができる。
【0025】そして、ジョイント本体31を、クランプ
ボディ12の連結孔16に一体に組み込んで、可動体3
2の連結管部35に、ホース保持環19に遊挿してトー
チハンドル2の側部に沿う該ヒューム回収ホース20を
連結しているから、トーチノズル4を溶接部へ指向させ
たとき、ボールジョイント仕様の連結体30の部分でヒ
ューム回収ホース20が折曲し、溶接トーチを任意方向
に捻って溶接部へ指向させる際の捻りトルクが低減で
き、自動溶接ロボットの可動部に対する負荷が低減で
き、作業が中断する等のトラブルの発生を解消できて溶
接の作業性を高めることができる。この場合、ボールジ
ョイント仕様の連結体30のジョイント本体31を、ヒ
ューム回収ホース20の途中に介装することも勿論可能
である。
【0026】上記吸引ノズル装置41に於いて、吸引ノ
ズル24をトーチノズル4に取り付けて溶接すること
は、勿論可能である。また、上記第1及び第2実施形態
の吸引ノズル装置11及び41に於いて、図11及び図
12に示すようにトーチボディ3に湾曲部を形成しない
で、ストレート形とすることもできる。ストレート形と
することにより、狭小な溶接部の真上若しくは真横から
の溶接作業に好適となる。
【0027】表1は、上記第1実施形態の半自動溶接機
に用いるトーチノズル4を上下及び左右各45°捻った
際の捻りトルクの計測値を示したものである。
【0028】
【表1】
【0029】表1により、ボールジョイント仕様の連結
体30を有する上記第1実施形態ものは、何れも捻りト
ルクが低減されていることが分かる。従って、溶接作業
に於ける疲労度も低く作業性が良好となる。また、自動
溶接ロボット用トーチ1aに取り付けるヒューム吸引装
置41にボールジョイント仕様の連結体30を用いるこ
とにより、上記と同様捻りトルクが低減でき、自動溶接
ロボットの可動部に対するオーバトルクにより作業が中
断する等のトラブルを解消でき、作業性を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の平面図である。
【図2】同、一部切欠正面図である。
【図3】ボールジョイント仕様の連結体の一部切欠平面
図である。
【図4】第1実施形態のヒュームの吸引状態を示した正
面図である。
【図5】第1実施形態の変形例を示した一部切欠正面図
である。
【図6】第1実施形態の変形例のヒュームの吸引状態を
示した正面図である。
【図7】ボールジョイント仕様の連結体の配設位置を変
えた第1実施形態の平面図である。
【図8】ボールジョイント仕様の連結体の一部切欠平面
図である。
【図9】ボールジョイント仕様の連結体の変形例を示し
た一部切欠平面図である。
【図10】第2実施形態の平面図である。
【図11】第1実施形態の他の変形例を示した一部切欠
平面図である。
【図12】第2実施形態の変形例を示した一部切欠平面
図である。
【符号の説明】
1...半自動溶接機用トーチ 1a...自動溶接ロボット用トーチ 2...トーチハンドル 3...トーチボディ 4...トーチノズル 11,41...吸引ノズル装置 12...クランプボディ 16...連結孔 18...ヒューム吸引路 20...ヒューム回収ホース 21...可撓性連結管 22...サポート管 23...間隔保持片 24...吸引ノズル 25...ノズル本体 26...先端面 27...嵌挿孔 28,29...ヒューム吸引口 30...ボールジョイント仕様の連結体 S...シールドガス W...溶接ワイヤ H...ヒューム
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 義展 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 加藤 雅美 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 加藤 利明 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 久米 光一 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 横井 隆志 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 戸谷 晴夫 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 Fターム(参考) 4E001 LC05 LD05 LD07 MA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に形成したトーチノズルに溶接ワイ
    ヤとシールドガスを導くトーチボディと、該トーチボデ
    ィを挿通するトーチハンドルとを備えた半自動溶接トー
    チに取り付けるヒューム吸引ノズル装置であって、 前記トーチハンドルの前端面から突出する前記トーチボ
    ディの外周に被着するクランプボディと、前記トーチノ
    ズルの外周に着脱可能に装着したヒューム吸引ノズル
    と、前記トーチボディの外周に装着されて、前記ヒュー
    ム吸引ノズルとクランプボディとを連結する可撓性連結
    管と、前記トーチハンドルの側部に平行に配置されるヒ
    ューム回収ホースと、該ヒューム回収ホースとクランプ
    ボディとを連結するため、該クランプボディと一体に、
    若しくはクランプボディに連結したヒューム回収ホース
    に連結するため、該ヒューム回収ホースの途中に配設し
    たボールジョイント仕様の連結体とからなり、 前記ヒューム吸引ノズルから吸引されるヒュームの吸引
    路を、前記トーチボディの外周と前記可撓性連結管及び
    クランプボディ間に構成したことを特徴とする溶接トー
    チ用ヒューム吸引ノズル装置。
  2. 【請求項2】 後端に自動溶接ロボットに連結する連結
    管を形成するとともに、先端に形成したトーチノズルに
    該自動溶接ロボットから供給される溶接ワイヤとシール
    ドガスを導くトーチボディを備えた自動溶接ロボット用
    の溶接トーチに取り付けるヒューム吸引ノズル装置であ
    って、 前記トーチボディの外周に被着するクランプボディと、
    前記トーチノズルの外周に着脱可能に装着したヒューム
    吸引ノズルと、前記トーチボディの外周に装着されて、
    前記ヒューム吸引ノズルとクランプボディとを連結する
    可撓性連結管と、ヒューム回収ホースと、該ヒューム回
    収ホースとクランプボディとを連結するため、該クラン
    プボディと一体に、若しくはクランプボディに連結した
    ヒューム回収ホースに連結するため、該ヒューム回収ホ
    ースの途中に配設したボールジョイント仕様の連結体と
    からなり、 前記ヒューム吸引ノズルから吸引されるヒュームの吸引
    路を、前記トーチボディの外周と前記可撓性連結管及び
    クランプボディ間に構成したことを特徴とする自動溶接
    ロボットの溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒューム吸引ノズルは、閉止状にし
    たノズル本体の先端面に嵌挿孔を形成し、該嵌挿孔に前
    記トーチノズルを嵌挿して取り付けるとともに、先端部
    の外周面に形成した吸引口からヒュームを吸引するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒューム吸引ノズルは、先端開口を
    ヒューム吸引口として、該ヒューム吸引口が前記トーチ
    ノズルの後端部外周において開口するように短小のノズ
    ル本体とするとともに、ノズル内周面にトーチノズルの
    外周に当接して間隔を保持する複数の間隔保持片を形成
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶
    接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置。
JP11072520A 1999-03-17 1999-03-17 溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置 Pending JP2000263236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11072520A JP2000263236A (ja) 1999-03-17 1999-03-17 溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11072520A JP2000263236A (ja) 1999-03-17 1999-03-17 溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000263236A true JP2000263236A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13491699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11072520A Pending JP2000263236A (ja) 1999-03-17 1999-03-17 溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000263236A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021030395A1 (en) * 2019-08-13 2021-02-18 Abicor Binzel Usa, Inc. Welding fume capture and removal system for robotic welding torch

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021030395A1 (en) * 2019-08-13 2021-02-18 Abicor Binzel Usa, Inc. Welding fume capture and removal system for robotic welding torch

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5043972B2 (ja) ホース・ワンド・アセンブリ
CN111822829A (zh) 一种机器人焊接烟尘净化收集装置
JP2014004634A (ja) トリガの上向き又は下向きを達成するための溶接ガンハンドルの回転
KR101996523B1 (ko) 퓸 집진기와 용접기가 결합된 용접장치
EP4013566B1 (en) Welding fume capture and removal system for robotic welding torch
JP2000263236A (ja) 溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置
US20190001381A1 (en) Fume extraction swivel assembly for gas shielded welding
JP3501581B2 (ja) 溶接ヒューム吸引除去装置及び吸引除去方法
JPH11129074A (ja) 溶接用遮光マスク又は溶接機のトーチに用いるヒューム用フード
KR101208916B1 (ko) 스폿 용접기용 용접가스 제거장치
KR20110051595A (ko) 스폿 용접건용 전극팁 커버유닛
CN209576010U (zh) 一种用于焊接设备的除尘排烟装置
WO2004105991A1 (ja) 溶接トーチおよび溶接ロボット
JP2000052041A (ja) 溶接トーチ用ヒューム吸引ノズル装置
JP2000288011A (ja) ヒューム吸引用遮光保護面
JPH07266052A (ja) 溶接ヒューム回収装置
WO2018218234A1 (en) Fume extraction sstem for gas shielded welding with an extraction hose and an intake shroud
CN214921296U (zh) 机器人焊接烟尘净化收集装置
KR102155715B1 (ko) 용접 집진장치
CN217951656U (zh) 一种高刚性燃气阀专用的波纹管组件
CN220050564U (zh) 一种自动化生产线用焊接机器人
JPH11290375A (ja) ヒューム吸引用ノズルを備えた溶接用遮光マスク
JP3050506U (ja) フレキシブル横吹きガス溶接火口
CN210172848U (zh) 一种焊接机器人的焊枪装置
CN202622134U (zh) 防烟式自动焊机

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030729