JP2000263215A - 車両用ホイールの鋳型装置 - Google Patents

車両用ホイールの鋳型装置

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JP2000263215A
JP2000263215A JP11069345A JP6934599A JP2000263215A JP 2000263215 A JP2000263215 A JP 2000263215A JP 11069345 A JP11069345 A JP 11069345A JP 6934599 A JP6934599 A JP 6934599A JP 2000263215 A JP2000263215 A JP 2000263215A
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JP
Japan
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molten metal
forming space
vehicle wheel
inert gas
gate
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JP11069345A
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English (en)
Inventor
Takashi Sawazaki
孝志 澤崎
Satoshi Onishi
智 大西
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Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯圧を従来程上昇させる必要はない車両用
ホイールの鋳型装置を提供すること。 【解決手段】 ディスク部成形空間の周囲にリム部成形
空間を連設した車両用ホイール成形空間を備え、前記デ
ィスク部成形空間のデザイン面側を上方に配置し、前記
ディスク部成形空間の下方中心部にこのディスク部成形
空間に開口する堰を設け、この堰を介して下方から溶湯
を供給する車両用ホイールの鋳型装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用ホイールの鋳型
装置に関し、ディスク部とリム部とが一体になった車両
用ホイールを低圧鋳造する際に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来における、この種の鋳型装置は、デ
ィスク部成形空間のデザイン面側を上方にした状態で略
水平に配置し、このディスク部成形空間に連設したリム
部成形空間の下端であるインナーリム成形部に堰を設
け、この堰を介して下方からリム部成形空間ひいてはデ
ィスク部成形空間に給湯している(特許第279944
9号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
鋳型装置にあっては、車両用ホイール成形空間の最下部
に堰を設けているため、車両用ホイール成形空間すべて
に給湯されるように溶湯を加圧しなければならず(図2
を参照のこと)、この結果、鋳型装置が劣化しやすい。
【0004】この発明の課題はこれらの不都合を解消す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、この発明に係る車両用ホイールの鋳型装置において
は、ディスク部成形空間の周囲にリム部成形空間を連設
した車両用ホイール成形空間を備え、前記ディスク部成
形空間のデザイン面側を上方に配置した車両用ホイール
の鋳型装置において、前記ディスク部成形空間の下方中
心部にこのディスク部成形空間に開口する堰を設け、こ
の堰を介して下方から溶湯を供給するようにしたため、
リム部成形空間の大部分は堰よりも下方に位置する結
果、このリム部成形空間への給湯は重力によって流れ落
ちるものである。
【0006】
【実施例】図1はこの発明に係る車両用ホイールの鋳型
装置の実施例の断面図、図2は給湯圧の変化を示すグラ
フ、図3はこの発明に係る車両用ホイールの鋳型装置の
他の実施例の断面図である。
【0007】図1において、Mは車両用ホイールの鋳型
装置、10は基板、11はこの基板10に載置された型台であ
る。この基板10および型台11にはそれぞれ透孔101,111
が形成されている。12は型枠であり、前記型台11に載置
されている。これらの透孔101,111 および型枠12の機能
は後記する。
【0008】21は下型であり、前記型台11に嵌挿固定さ
れている。また、211 は入子であり、前記下型21の中心
部に嵌挿されている。この下型21及び入子211 はディス
ク部成形空間Dの裏側壁面およびリム部成形空間Rにお
けるインナーリム部の内側壁面を構成する。
【0009】22,22 は横型であり、対向した状態で前記
型枠12に嵌挿され、前記型台11に載置されている。この
横型22,22 は前記リム部成形空間Rの外壁面を構成す
る。
【0010】23は上型であり、前記横型22,22 の上面に
内嵌めされている。また、231 は入子であり、前記上型
23の中心部に嵌挿されている。この上型23及び入子231
はディスク部成形空間Dの表側(デザイン側)壁面およ
びリム部成形空間Rにおけるアウターリム部の僅かな内
側壁面を構成する。なお、232 は補助型であり、前記入
子231 の中心部に嵌挿されている。この補助型232 の先
端部はディスク部成形空間Dに突出して鋳造されるべき
車両用ホイールの軸孔を形成する。
【0011】なお、前記ディスク部成形空間Dと前記リ
ム部成形空間Rとによってこの発明の「車両用ホイール
成形空間W」が構成される。
【0012】次に、30は湯口であり、前記下型21の入子
211 に形成されている。また、31はストークであり、こ
の湯口30に連設され、下方に延び前記基板10の透孔101
及び前記型台11の透孔111 を遊貫している。このストー
ク31を介して溶湯が、前記ディスク部成形空間Dに、ひ
いては、前記リム部成形空間Rに加圧供給される。な
お、前記湯口30と前記ディスク部成形空間Dとの境界が
この発明の「堰32」に相当する。
【0013】次に、図1において、60は溶湯保持炉であ
り、溶湯61が収容されている。62は溶湯供給管であり、
前記保持炉60に立設されている。また、70は不活性ガス
制御タンクであり、その上流部は前記溶湯供給管62の上
端に連設され、下流部は前記ストーク31の下端に連設さ
れている。この不活性ガス制御タンク70には不活性ガス
ノズル71が設けられている。
【0014】51は下型21に形成された冷却水孔、52は下
型51の入子211 に形成された冷却水孔、53は横型22に形
成された冷却水孔、54は上型23に形成された冷却水孔、
55は上型23の入子231 に形成された冷却水孔であり、冷
却水を流すことによって各々の相応する鋳型を冷却す
る。
【0015】このように、上型23や上型23の入子231 に
冷却水孔54,55 が設置できるため、ディスク部成形空間
Dの冷却、特にデザイン側の冷却が可能であり、デザイ
ン側の強度等の向上及び金型温度の低下による生産性の
向上が期待できる。又、溶湯の湯口30がリム部成形空間
Rより大部分、上方にあるため、一度ディスク部成形空
間D内に溶湯が導入されると溶湯を充填するための圧力
が少なくて済むので、デザイン側の押湯が不要となる効
果がある。
【0016】このように構成される鋳型装置において
は、型締めがされた後、前記不活性ガスノズル71、不活
性ガス制御タンク70および前記ストーク31を介して、車
両用ホイール成形空間W内に不活性ガスが充填される。
このとき、前記溶湯供給管62、不活性ガス制御タンク70
および前記ストーク31内も不活性ガスが充填されてい
る。その後、不活性ガスの供給を停止する。そして、前
記保持炉60の溶湯を加圧して前記溶湯供給管62、不活性
ガス制御タンク70および前記ストーク31を介して、車両
用ホイール成形空間W内に溶湯を充填する。このとき、
車両用ホイール成形空間W内は不活性ガスが充満してい
るため、不活性ガスが充満していない場合より当該溶湯
の酸化をより良好に防止することができる。特に、本願
発明では、車両用ホイール成形空間W内へ、予め不活性
ガスを充填させておけば、ディスク部成形空間Dに供給
された溶湯がリム部成形空間Rに流れ落ちるときに溶湯
と空気(酸素)との接触を少なくさせることができるの
で、酸化膜の発生をより減少させることができる。
【0017】溶湯が凝固した後は、不活性ガスノズル71
によって不活性ガスを前記溶湯の供給圧に抗して供給す
ることによって、前記ストーク31内、不活性ガス制御タ
ンク70内および前記溶湯供給管62内の湯面を押し下げ、
代わりに、不活性ガスを充満させる。その後、金型を開
き、製品を取り出す。以下、鋳造する毎に上記の操作を
繰り返す。
【0018】なお、ディスク部成形空間Dのデザイン面
は水平面であるため、冷却水孔を設置しやすく、このた
め、強度を必要とするディスク部を鋳造する際に冷却し
やすいものである。
【0019】また、この発明に係る鋳型装置は、堰がリ
ム部成形空間の大部分よりも上方に設けられているた
め、溶湯はリム部成形空間の先端部(下端部)から自然
凝固していくものである。更に、同じ理由で、リム部成
形空間の肉厚を堰方向に向かって小さくしても指向性凝
固を確保できるものである。
【0020】図2に基づいて、前記実施例の溶湯の加圧
状態を説明する。
【0021】ストーク31から堰32まで急勾配で加圧さ
れ、車両用ホイール成形空間W内へ給湯が始まると給湯
圧はなだらかな勾配になる。そして、再度急勾配で加圧
された後、一定圧が維持される。このとき、従来例に比
し、給湯後の一定圧が低いが、これは、リム部成形空間
Rの大部分は堰32よりも下方に位置する結果、堰32の部
分にかかる重力が小さいからである。このため、給湯圧
を従来よりも低く押さえることができるので鋳型装置は
劣化しにくいものである。
【0022】図3は他の実施例を示したものであり、ス
トーク31の上部が複数の枝管301,302,302 に枝分かれし
たものである。これらの枝管301,302,302 のうち、枝管
301は前記ディスク部成形空間Dの湯口30に繋がれてお
り、また、枝管302,302 は前記リム部成形空間Rの湯口
80に繋がれている。この場合、前記湯口80と前記リム部
成形空間Rとの境界は堰82である。
【0023】なお、この実施例においても、図3に示す
ように、不活性ガスノズル71、不活性ガス制御タンク70
および前記ストーク31を介して、車両用ホイール成形空
間W内に不活性ガスが充填され、溶湯の酸化防止を図っ
ている。即ち、この実施例の装置を使用すると、堰が複
数になるため溶湯の充填時間の短縮を図ることができる
とともに溶湯の指向性凝固を促進させることができ、更
に、前記したように車両用ホイール成形空間W内に不活
性ガスの充填を可能にしたため溶湯の酸化防止を図るこ
とができるものである。なお、図2及び図3において、
不活性ガスを使用しない場合は、通常の低圧鋳造方法に
より堰30や堰82を経由して溶湯を車両用ホイール成形空
間W内へ供給すればよい。
【0024】
【発明の効果】この発明に係る車両用ホイールの鋳型装
置は、ディスク部成形空間の周囲にリム部成形空間を連
設した車両用ホイール成形空間を備え、前記ディスク部
成形空間のデザイン面側を上方に配置した車両用ホイー
ルの鋳型装置において、前記ディスク部成形空間の下方
中心部にこのディスク部成形空間に開口する堰を設け、
この堰を介して下方から溶湯を供給するようにしたた
め、リム部成形空間の大部分は堰よりも下方に位置する
結果、このリム部成形空間への給湯は重力によって流れ
落ちるものである。
【0025】よって、ディスク部成形空間へ給湯後は、
給湯圧を従来程上昇させる必要はなく(図2を参照のこ
と)、この結果鋳型装置は劣化しにくく耐久性は向上す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両用ホイールの鋳型装置の実
施例の断面図である。
【図2】給湯圧の変化を示すグラフである。
【図3】この発明に係る車両用ホイールの鋳型装置の他
の実施例の断面図である。
【符号の説明】
D … ディスク部成形空間 M … 車両用ホイールの鋳型装置 R … リム部成形空間 W … 車両用ホイール成形空間 32 … 堰 82 … 堰

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク部成形空間の周囲にリム部成形
    空間を連設した車両用ホイール成形空間を備え、前記デ
    ィスク部成形空間のデザイン面側を上方に配置した車両
    用ホイールの鋳型装置において、前記ディスク部成形空
    間の下方中心部にこのディスク部成形空間に開口する堰
    を設け、この堰を介して下方から溶湯を供給することを
    特徴とする車両用ホイールの鋳型装置。
JP11069345A 1999-03-15 1999-03-15 車両用ホイールの鋳型装置 Pending JP2000263215A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1301171C (zh) * 2004-04-29 2007-02-21 阿姆斯泰德工业公司 一种改进的毂芯组件和使用其铸造物体的方法
CN108393464A (zh) * 2018-04-28 2018-08-14 广东鸿图科技股份有限公司 一种压铸用机边保温炉不停机加料装置及方法
CN115041664A (zh) * 2022-04-29 2022-09-13 河南科技大学 一种汽车车轮的低压浇注液态模锻成形模具及其成形方法

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