JP2000263002A - 有機物反応システム - Google Patents

有機物反応システム

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JP2000263002A
JP2000263002A JP11073159A JP7315999A JP2000263002A JP 2000263002 A JP2000263002 A JP 2000263002A JP 11073159 A JP11073159 A JP 11073159A JP 7315999 A JP7315999 A JP 7315999A JP 2000263002 A JP2000263002 A JP 2000263002A
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JP
Japan
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brush
tubular reactor
organic substance
reaction system
reactor
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JP11073159A
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English (en)
Inventor
Hironari Kikuchi
宏成 菊池
Norihide Saho
典英 佐保
Hiroshi Kusumoto
寛 楠本
Akira Nishioka
明 西岡
Takahiro Tate
隆広 舘
Kiichi Shindo
紀一 新藤
Hitoshi Kawajiri
斉 川尻
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Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、管状反応器内を運転中に洗浄するブ
ラシの位置を検知し、ブラシが停止した場合、ブラシの
排除を容易にすることにある。 【解決手段】ブラシ位置検出手段1は、検出用コイルと
検出用コイルのインダクタンス測定手段を備えており、
ブラシ18が通過した時の検出用コイルのインダクタン
スの変化によりブラシ18の通過を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状の反応器のな
かに有機物を含む混合流体を流して管状の反応器の中で
化学反応させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の有機物酸化処理では、焼却処理が
主流であった。特に有機汚泥の代表である下水汚泥の処
理方法として、従来から減容化効果の高い焼却法が用い
られている。汚泥の焼却は、一般の焼却と同様に焼却炉
を用いる方法が現在最も普及しているが、下水処理場か
ら排出される汚泥のように水分量が97〜98%と高い
汚泥を可燃にするためは、汚泥を焼却炉に供する以前に
濃縮,脱水処理し、汚泥中の水分量を80%程度まで低
下させる必要があった。
【0003】一方、汚泥の焼却を水の存在下で行う方法
が特表平6−511190 号公報で示されている。この方法に
よると、有機物,酸素,水の混合物を水の超臨界状態
(22MPa以上,374℃以上)にすることにより、
水を溶媒として有機物を酸化することができる。有機物
の酸化に超臨界状態の水を用いる利点としては、有機物
と酸素が同一相で均一に混合し、反応速度が速く完全酸
化するため、一般の焼却炉に見られるような有害ガスの
発生が抑制でき、排ガス処理装置が不要になることにあ
る。また、焼却炉を用いた方法と対比すると、高圧とい
う不利な点はあるが、汚泥を水の存在下で酸化できるた
め、汚泥中の水分量を低下させるといった前処理が簡略
化ができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特表平6−511190
号公報のシステムでは、長い管状の反応器を採用し、反
応器の内壁に付着物が発生した時には、運転状態で反応
器内にブラシを通して反応器の内壁の付着物を除去して
いる。
【0005】しかし、上記システムでは、反応器の内壁
の付着物の量が多すぎて、ブラシが反応器内で停止して
しまう恐れがある場合でも、それを事前に検知できない
ために、ブラシを投入してしまう。またさらに、ブラシ
が反応器内に停止した場合、ブラシが停止した位置が、
長い管状の反応器内のどの位置かわからないため、停止
したブラシを除去することが非常に困難である。
【0006】そこで、本発明の目的は、管状反応器内の
付着物の量が多すぎ、ブラシが停止する恐れのある状態
を検知した場合、ブラシの投入を停止して、ブラシが反
応器内で停止することを防止することにある。
【0007】さらに、本発明の目的は、ブラシの位置を
検知し、ブラシが停止した場合、ブラシの排除を容易に
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、内部で有機
物が化学反応を起こす管状の反応器と、有機物を管状の
反応器に加圧して供給する有機物供給手段と、管状の反
応器を加熱する加熱手段を備えている有機物反応システ
ムにおいて、管状の反応器の内部を洗浄するブラシを管
状の反応器に投入するブラシ投入手段と、ブラシの位置
を検出するブラシ位置検出手段を備えていることにより
解決できる。
【0009】また、上記課題は、内部で有機物が化学反
応を起こす管状の反応器と、有機物を管状の反応器に加
圧して供給する有機物供給手段と、管状の反応器を加熱
する加熱手段を備えている有機物反応システムにおい
て、管状の反応器の内部を洗浄するブラシを管状の反応
器に投入するブラシ投入手段と、管状の反応器の入口と
出口の圧力差を計測する差圧計測手段と、該差圧計測手
段の計測結果によりブラシの投入の間隔を変化、あるい
はブラシの投入を停止させるブラシ洗浄制御手段を備え
ていることにより解決できる。
【0010】さらに、上記課題は、内部で有機物が化学
反応を起こす管状の反応器と、有機物を管状の反応器に
加圧して供給する有機物供給手段と、管状の反応器を加
熱する加熱手段を備えている有機物反応システムにおい
て、管状の反応器の内部を洗浄するブラシを管状の反応
器に投入するブラシ投入手段と、ブラシが投入されてか
ら回収されるまでの時間によりブラシの投入の間隔を変
化させるか、あるいはブラシの投入を停止させるかのブ
ラシ洗浄制御手段を備えていることにより解決できる。
【0011】さらに、上記課題は、内部で有機物が化学
反応を起こす管状の反応器と、有機物を管状の反応器に
加圧して供給する有機物供給手段と、管状の反応器を加
熱する加熱手段を備えている有機物反応システムにおい
て、管状の反応器の内部を洗浄するブラシを管状の反応
器に自動的に投入するブラシ投入手段と、ブラシの位置
を検出するブラシ位置検出手段と、ブラシ位置検出手段
で検出したブラシの位置から算出したブラシの移動速度
によりブラシの投入の間隔を変化させるか、あるいはブ
ラシの投入を停止させるかのブラシ洗浄制御手段を備え
ていることにより解決できる。
【0012】さらに、上記課題は、内部で有機物が化学
反応を起こす管状の反応器と、有機物を管状の反応器に
加圧して供給する有機物供給手段と、管状の反応器を加
熱する加熱手段を備えている有機物反応システムにおい
て、メインテナンス時にメインテナンス用の機器を挿入
するメインテナンス機器挿入管を管状の反応器に分岐さ
せて備え、運転中はメインテナンス機器挿入管を閉止フ
ランジにより密閉していることにより解決できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による有機物反応システム
の実施例を図1〜図7を用いて説明する。
【0014】図1は本実施例の有機物反応システムを示
す構成図である。本実施例は超臨界あるいは亜臨界状態
の水、あるいは水蒸気を利用して有機物と水を含む混合
流体を酸化反応あるいは熱分解反応させる有機物反応シ
ステムである。混合流体中の有機物は、液体,気体,固
体いずれも処理可能である。
【0015】以下では、汚泥を超臨界水を利用して酸化
反応させる例について説明する。温度,圧力の設定を変
化させれば、水の亜臨界状態、あるいは水蒸気を利用す
ることができる。また、酸素の供給を行わなければ、有
機物の熱分解反応をさせることが可能である。
【0016】本システムは、水を含んでいる汚泥2を水
の超臨界圧力以上に加圧して管状反応器6に供給する汚
泥供給ポンプ3と、酸素4を水の超臨界圧力以上に加圧
して管状反応器6に供給する酸素供給コンプレッサ5
と、汚泥が内部で酸化分解する管状反応器6と、汚泥が
酸化分解して生成された高温の反応処理水の熱を管状反
応器6内の汚泥に供給する熱供給器10と、管状反応器
6内の汚泥をさらに加熱する加熱器7と、反応処理水の
冷却および固気液分離等の後処理を行う後処理手段9
と、管状反応器6へ金属製のブラシ18を投入するブラ
シ投入手段11と、ブラシ18を回収するブラシ回収手
段12と、ブラシ18の位置を検出するブラシ位置検出
手段1と、管状反応器6の入口と出口の圧力の差(差
圧)を計測する反応器差圧計測手段15と、ブラシ18
の投入・回収を制御するブラシ洗浄制御手段16から構
成される。なお、ブラシ位置検出手段1は管状反応器6
に沿って間隔をおいて複数個配置されている。
【0017】図2はブラシ位置検出手段1の一例を示し
た図である。ブラシ位置検出手段1は、励磁用コイル1
03と、周波数発信増幅回路104と、検出用コイル1
01と、検出用コイル101のインダクタンスの変化を
測定するインダクタンス測定装置102より構成され
る。本実施例で使用するブラシは金属製であるため、ブ
ラシが通過すると励磁用コイル103と検出用コイル1
01の間の相互インダクタンスが変化する。この励磁用
コイル103と検出用コイル101の間の相互インダク
タンスの変化をインダクタンス測定装置102で計測す
ることにより、ブラシが通過したことを検知することが
できる。
【0018】図3は、熱供給器10がある二重管部のブ
ラシ位置検出手段1の周辺の断面図、図4は、通常の配
管部のブラシ位置検出手段1の周辺の断面図である。
【0019】次に、図1に戻り、本実施例の動作を説明
する。
【0020】汚泥2は、汚泥供給ポンプ3によって水の
超臨界圧力以上に加圧され、管状反応器6に流入する。
汚泥2は、熱供給器10内の高温の反応処理水と熱交換
することにより加熱され、さらに、所定の温度まで上昇
するように制御して加熱器7で加熱する。その後、酸素
供給コンプレッサ5によって水の超臨界圧力以上に加圧
されて供給される酸素4と混合される。管状反応器6で
は汚泥2は酸素4により酸化されて、その酸化反応熱に
より水の超臨界温度以上まで昇温される。反応生成物と
して生じる水,二酸化炭素等を含む反応処理水は、熱供
給器10に流入する。熱供給器10内の高温の反応処理
水は管状反応器6の汚泥と熱交換を行うことにより冷却
される。さらに、反応処理水は後処理手段により、所定
の温度まで冷却されて、気固液分離されて、そして、減
圧されて排出される。
【0021】次に、ブラシ洗浄の制御方法および動作に
ついて説明する。
【0022】ブラシ18は、管状反応器6の内部に付着
した付着物を除去するために、運転中にブラシ投入手段
11により自動的に投入され、管状反応器6内の流体に
より押し流されて、管状反応器6内の付着物をかきと
り、ブラシ回収手段12に自動的に回収される。
【0023】ブラシ位置検出手段1は管状反応器6にそ
って、間隔をおいて複数個配置されており、それぞれの
位置を通過するブラシ18を検知して、ブラシ洗浄制御
手段16に、ブラシ18の位置の情報を伝達する。ブラ
シ洗浄制御手段16は、タイマーとメモリーを備えてお
り、ブラシ位置検出手段1により検出されたブラシ18
の位置は時間と共にメモリーに記憶される。
【0024】これにより、もし、ブラシ18が停止して
しまった時は、ブラシ18の停止した位置が、最後にブ
ラシ18の通過を検知したブラシ位置検出手段1と、次
のブラシ位置検出手段1の間の区間であることがわか
る。ブラシ18が停止してしまった時のブラシ18の排
除方法は、後で説明する。
【0025】反応器差圧計測手段15は、反応器の入口
と出口の圧力の差を計測して、ブラシ洗浄制御手段16
に、管状反応器6の入口と出口の圧力の差の情報を伝達
する。ブラシ洗浄制御手段16は、メモリに時間と共に
管状反応器6の入口と出口の圧力の差を記憶する。
【0026】管状反応器6に付着物が少ない時には、ブ
ラシ18にかかる抵抗力が小さいため、ブラシ18と管
状反応器6の内部の流体は、ほぼ同じ速度で流れ、管状
反応器6の内部の流体とブラシ18の速度差は小さい。
管状反応器6に付着物が多くなってくると、ブラシ18
にかかる抵抗力が大きくなり、ブラシ18の速度は管状
反応器6の内部の流体の速度より遅くなり、管状反応器
6内部の流体とブラシ18の速度差は大きくなってい
く。そのため、ブラシ18での圧力損失、つまり、ブラ
シ18前後の圧力差が大きくなり、反応器差圧計測手段
15で計測される圧力差が大きくなる。
【0027】反応器差圧計測手段15の計測結果によ
り、ブラシ18を流しているときの反応器差圧計測手段
15の計測した管状反応器6の入口と出口の圧力差の値
がおおきいほど、ブラシ18の投入の間隔を短くする。
さらに、ブラシ18を流しているときの反応器差圧計測
手段15の値が、ある所定の値より大きい場合は、ブラ
シ18が停止する可能性が大きいとして、運転を停止し
て管状反応器6の洗浄を行う。
【0028】ここで、汚泥の処理運転を行っている時の
ブラシ18での洗浄をオンライン洗浄,汚泥の処理運転
を停止している時の洗浄をオフライン洗浄と呼ぶ。
【0029】汚泥の処理運転を停止した時のオフライン
洗浄では、付着物をかきとる力を大きくするため、流体
の流速を大きくしてブラシを流すことが可能である。ま
た、高速流スプレー等の別の方法で管状反応器6内を洗
浄することも可能である。このため、オフライン洗浄
は、オンライン洗浄よりも洗浄効果は高くすることがで
きる。
【0030】また、ブラシ18の投入の制御方法につい
ては、次のような方法も可能である。
【0031】ブラシ18の移動距離を、その移動にかか
った時間で割ることにより、ブラシ18の平均速度を求
める。ブラシ18の平均移動速度が小さいほど、管状反
応器6内に付着物が多くなっているので、ブラシ18の
平均移動速度が小さいほど、ブラシ18の投入間隔を短
くする。さらに、ブラシ18の平均移動速度が、所定の
速度より小さい時は、ブラシ18が停止する恐れがある
ので、ブラシ18を回収したのち、汚泥の処理運転を停
止して、管状反応器6内をオフライン洗浄する。
【0032】また、ブラシ18を投入してから、ブラシ
18が回収されるまでのブラシ18の反応器通過時間を
計測して、ブラシ18の反応器通過時間が長いほど、ブ
ラシ18の投入間隔を短くし、さらに、ある所定の値よ
りブラシ18の反応器通過時間が大きい場合は、ブラシ
18が停止する可能性が大きいとして、運転を停止し
て、管状反応器6内を洗浄する方法を行ってもよい。
【0033】さらにまた、ブラシ18を投入する制御系
を、ブラシ18の移動速度の情報と、ブラシ洗浄時の管
状反応器6の入口と出口の圧力差の情報等を組み合わせ
て、高度な制御系にすることも可能である。
【0034】以上により、管状反応器6内の付着物の量
が多すぎて、ブラシ18が停止する可能性の高い状態を
検知し、ブラシ18の投入を停止することができる。ま
た、管状反応器6内の付着物の量に応じて、ブラシ18
の投入間隔を制御できる。さらにまた、ブラシ18が停
止してしまった場合でも、ブラシ18が停止した位置が
特定できる。
【0035】図5は、本実施例の有機物反応システムの
配置図である。
【0036】本配置では、管状反応器6を螺旋状に配置
することにより設置面積を小さくしている。管状反応器
6には、一巻につき、ブラシ位置検出手段1が4つずつ
配置されている。本配置では、管状反応器6一巻につ
き、ブラシ位置検出手段1が4つずつであるが、ブラシ
の位置,移動速度をさらに精密に計測する場合は、ブラ
シ位置検出手段1の数を増やせばよい。
【0037】また、管状反応器6一巻につき、4箇所ず
つメインテナンス用の機器を挿入するためのメインテナ
ンス機器挿入管141とそのメインテナンス機器挿入管
141の開口部を塞ぐ閉止フランジ140を設けている。
【0038】このメインテナンス機器挿入管141によ
り、運転を停止しているときには、閉止フランジ140
を取り外し、メインテナンス機器挿入管141より高速
流スプレーを挿入して、高速流スプレーにより管状反応
器6内の付着物を除去する等のメインテナンスが可能と
なる。
【0039】図6は、運転中のメインテナンス機器挿入
管141の周辺の断面図である。
【0040】閉止フランジ140は、メインテナンス機
器挿入管141が管状反応器6とつながる開口部を塞ぐ
構造となっている。これにより、運転中にメインテナン
ス機器挿入管141へブラシ18が入ることを防ぐこと
ができる。
【0041】次に、図7を用いて、管状反応器6内の付
着物の量が多すぎて、ブラシ18が停止した時のブラシ
18の排除方法について説明する。
【0042】図7は、高速流スプレー145を挿入した
時のメインテナンス機器挿入管141の周辺の断面図であ
る。図7は、高速流スプレー145により、管状反応器
6内に付着物147が多すぎて停止したブラシ18前方
の付着物147を除去している様子を示している。
【0043】本システムは、ブラシ位置検出手段1を備
えているため、ブラシ18が停止した場合、ブラシ18
の停止した区間が特定できる。運転を停止した後、図7
に示すように、閉止フランジ140をはずしたメインテ
ナンス機器挿入管141から、高速流スプレー145を
挿入して、ブラシ18前方の管状反応器6内の付着物1
47を高速流スプレー145のノズルより噴射される高
速の水流により除去する。水流は前後に噴射され、前方
に進むように、後方へ噴射する水の量、および流速を大
きくしている。また、洗浄効果を高めるため、高速流ス
プレー145のヘッドは回転する構造にしている。
【0044】ブラシ18前方の付着物147が除去され
たら、閉止フランジ140をすべて取り付け、水を流す
ことによりブラシ18を押し流す。あるいは、ブラシ1
8後方より高速水流を噴射して押し流してもよい。ま
た、ブラシ18を押し流す前に、高速流スプレー141
によるブラシ18後方の洗浄を行ってもよい。
【0045】以上が、停止したブラシ18の排除方法で
あるが、通常のメインテナンス時にも、高速流スプレー
145によるオフライン洗浄を行う。
【0046】以上のような本実施例によれば、管状反応
器6内の付着物の量が多すぎて、ブラシ18が停止する
可能性の高い状態を検知し、ブラシ18の投入を停止す
ることを可能にする。また、本実施例によれば、管状反
応器6内の付着物の量に応じてブラシ18の投入間隔を
制御できる。さらにまた、本実施例によれば、ブラシ1
8の位置を検知し、ブラシ18が停止した場合、ブラシ
18の排除を容易にすることができる。
【0047】次に、ブラシ位置検出手段1の他の実施例
を図8〜図14を用いて説明する。ただし、図8〜図1
4において、図1〜図7と同等の部材には同じ符号を付
してある。
【0048】図8に示す実施例では、金属製のブラシ1
8が通過した時の、検出用コイル101の自己インダク
タンスの変化をインダクタンス測定装置102により計
測することにより、ブラシ18の通過を検知する。
【0049】図9に示す実施例は、励磁用コイル103
と検出用コイル101を、管状反応器6と直角方向に配
置したものである。図9の配置でも、ブラシ18が通過
した時、励磁用コイル103と検出用コイル101の間
の相互インダクタンスは変化し、ブラシ18の通過を検
知することが可能である。
【0050】図10の実施例では、ブラシ18には永久
磁石111が埋め込まれており、ブラシ18が通過した
時に、磁場の変化により検出用コイル101に起電力が
生じる。この起電力を電圧計測手段112で検出し、ブ
ラシ18の通過を検知する。
【0051】図11の実施例は、超音波を発進する超音
波発信器121により発信され、その反射波を超音波受
信器122で受信する。ブラシ18が通過した時には、
超音波受信器122で受信する超音波の反射波にブラシ
18に反射した反射波が現れる。そのブラシ18に反射
した反射波を反射波識別手段123で検出し、ブラシ1
8の通過を検知する。
【0052】図12の実施例は、ブラシ18が通過する
ときの音、あるいは、振動を振動受振器131により受
振し、振動識別手段132で、所定のレベルより大きい
振動はブラシ18通過時の振動として判断し、ブラシ1
8の通過を検知する。図13は、高温部の構造を示した
ものである。振動伝達手段135により、伝わってきた
振動を受振器131で受振する。振動伝達手段135を
追加することにより、振動伝達手段135の部分で冷却
され、受振器131の取り付け位置では、高温になるこ
とを防ぐことが可能である。
【0053】図14の実施例は、ブラシ18の前後の圧
力差を利用して、ブラシ18の通過を検知する。ブラシ
が通過すると、ブラシ18が通過する前に比べて圧力が
高くなるので、この圧力の変化を圧力検出手段137で
検出し、ブラシ18の通過を検知する。
【0054】図15はシステムの別の配置例を示した図
である。
【0055】本配置例のように、二重管部には、ブラシ
位置検出手段1を設置しないで、通常の配管部のみにブ
ラシ位置検出手段1を配置することも可能である。
【0056】図16は、別のメインテナンス機器挿入管
141の構造を示した断面図である。管状反応器6の直
線部に斜めよりメインテナンス機器挿入管141を設け
ている。この場合は、図17のように高速流スプレー1
45を挿入する。
【0057】図18は、別の閉止フランジ140の構造
を示した断面図である。閉止フランジ140の管状反応
器6と接していない部分が細くなっている。閉止フラン
ジ140の軽量化と閉止フランジ140の挿入時の摩擦
力の低減ができる。
【0058】
【発明の効果】本発明により、管状反応器内の付着物の
量が多すぎ、ブラシが停止する可能性が高い状態を検知
し、ブラシの投入を停止することが可能となる。また、
本発明により、管状反応器内の付着物の量に応じて、ブ
ラシの投入間隔を制御することが可能となる。またさら
に、本発明により、ブラシの位置の検知が可能となり、
ブラシが停止した場合、ブラシの排除が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる有機物反応システム
の構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係わるブラシ位置検出手段
を示す図である。
【図3】本発明の二重管部のブラシ位置検出手段の周辺
の断面図である。
【図4】本発明の通常の配管部のブラシ位置検出手段の
周辺の断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる有機物反応システム
の配置図である。
【図6】運転中のメインテナンス機器挿入管の周辺の断
面図である。
【図7】高速流スプレーを挿入した時のメインテナンス
機器挿入管の周辺の断面図である。
【図8】本発明のブラシ位置検出手段の他の一例を示す
図である。
【図9】本発明のブラシ位置検出手段の他の一例を示す
図である。
【図10】本発明のブラシ位置検出手段の他の一例を示
す図である。
【図11】本発明のブラシ位置検出手段の他の一例を示
す図である。
【図12】本発明のブラシ位置検出手段の他の一例を示
す図である。
【図13】本発明のブラシ位置検出手段の他の一例を示
す図である。
【図14】本発明のブラシ位置検出手段の他の一例を示
す図である。
【図15】本発明の一実施例に係わる管状反応システム
の他の配置例を示す図である。
【図16】運転中の他のメインテナンス機器挿入管の周
辺の断面図である。
【図17】高速流スプレーを挿入した時の他のメインテ
ナンス機器挿入管の周辺の断面図である。
【図18】他の閉止フランジを示した断面図である。
【符号の説明】
1…ブラシ位置検出手段、2…汚泥、3…汚泥供給ポン
プ、4…酸素、5…酸素供給コンプレッサ、6…管状反
応器、7…加熱器、8…後処理装置、10…熱供給器、
15…反応器差圧検出手段、16…ブラシ洗浄制御手
段、18…ブラシ、101…検出用コイル、102…イ
ンダクタンス測定装置、103…励磁用コイル、104
…周波数発信増幅回路、111…永久磁石、112…電
圧計測手段、121…超音波発信器、122…超音波受
信機、123…反射波識別手段、131…振動受振器、
132…振動識別手段、135…振動伝達手段、137
…圧力検出手段、140…閉止フランジ、141…メイ
ンテナンス機器挿入管、145…高速流スプレー、14
7…付着物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐保 典英 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 楠本 寛 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 西岡 明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 舘 隆広 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所機電事業部内 (72)発明者 新藤 紀一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 川尻 斉 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA13 AA47 AB51 BA02 BA37 CD42 CD43 4D059 AA03 BC01 CA09 CB18 DA47 EA20 4G075 AA15 AA37 AA44 AA57 AA65 BA06 BD05 BD17 BD22 CA02 CA65 DA01 EA02 EA06 EB21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部で有機物が化学反応を起こす管状の反
    応器と、有機物を管状の反応器に加圧して供給する有機
    物供給手段と、管状の反応器を加熱する加熱手段を備え
    ている有機物反応システムにおいて、管状の反応器の内
    部を洗浄するブラシを管状の反応器に投入するブラシ投
    入手段と、ブラシの位置を検出するブラシ位置検出手段
    を備えていることを特徴とする有機物反応システム。
  2. 【請求項2】検出用コイルを管状の反応器に沿って間隔
    をおいて複数個配置し、ブラシが通過した時の検出用コ
    イルのインダクタンスの変化によりブラシの位置を検出
    することを特徴とする請求項1の有機物反応システム。
  3. 【請求項3】ブラシに磁石を内蔵し、磁場を検出する検
    出用コイルを管状の反応器に沿って間隔をおいて複数個
    配置し、ブラシが通過した時の磁場の変化によりブラシ
    の位置を検出することを特徴とする請求項1の有機物反
    応システム。
  4. 【請求項4】超音波の発信器と受信器を管状の反応器に
    沿って間隔をおいて複数個配置し、ブラシが通過した時
    の超音波の反射波の変化によりブラシの位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1の有機物反応システム。
  5. 【請求項5】管状の反応器の振動を検出する配管振動検
    出手段を管状の反応器に沿って間隔をおいて複数個配置
    し、ブラシが通過した時の振動を検出することによりブ
    ラシの位置を検出することを特徴とする請求項1の有機
    物反応システム。
  6. 【請求項6】管状の反応器の内部の圧力を計測する圧力
    計測手段を管状の反応器に沿って間隔をおいて複数個配
    置し、ブラシが通過した前後の圧力の変化を検出するこ
    とによりブラシの位置を検出することを特徴とする請求
    項1の有機物反応システム。
  7. 【請求項7】内部で有機物が化学反応を起こす管状の反
    応器と、有機物を管状の反応器に加圧して供給する有機
    物供給手段と、管状の反応器を加熱する加熱手段を備え
    ている有機物反応システムにおいて、管状の反応器の内
    部を洗浄するブラシを管状の反応器に投入するブラシ投
    入手段と、管状の反応器の入口と出口の圧力差を計測す
    る差圧計測手段と、該差圧計測手段の計測結果によりブ
    ラシの投入の間隔を変化、あるいはブラシの投入を停止
    させるブラシ洗浄制御手段を備えていることを特徴とす
    る有機物反応システム。
  8. 【請求項8】内部で有機物が化学反応を起こす管状の反
    応器と、有機物を管状の反応器に加圧して供給する有機
    物供給手段と、管状の反応器を加熱する加熱手段を備え
    ている有機物反応システムにおいて、管状の反応器の内
    部を洗浄するブラシを管状の反応器に投入するブラシ投
    入手段と、ブラシが投入されてから回収されるまでの時
    間によりブラシの投入の間隔を変化させるか、あるいは
    ブラシの投入を停止させるかのブラシ洗浄制御手段を備
    えていることを特徴とする有機物反応システム。
  9. 【請求項9】内部で有機物が化学反応を起こす管状の反
    応器と、有機物を管状の反応器に加圧して供給する有機
    物供給手段と、管状の反応器を加熱する加熱手段を備え
    ている有機物反応システムにおいて、管状の反応器の内
    部を洗浄するブラシを管状の反応器に自動的に投入する
    ブラシ投入手段と、ブラシの位置を検出するブラシ位置
    検出手段と、ブラシ位置検出手段で検出したブラシの位
    置から算出したブラシの移動速度によりブラシの投入の
    間隔を変化させるか、あるいはブラシの投入を停止させ
    るかのブラシ洗浄制御手段を備えていることを特徴とす
    る有機物反応システム。
  10. 【請求項10】内部で有機物が化学反応を起こす管状の
    反応器と、有機物を管状の反応器に加圧して供給する有
    機物供給手段と、管状の反応器を加熱する加熱手段を備
    えている有機物反応システムにおいて、メインテナンス
    時にメインテナンス用の機器を挿入するメンテナンス機
    器挿入管を管状の反応器に分岐させて備え、運転中はメ
    インテナンス機器挿入管を閉止フランジにより密閉して
    いることを特徴とする有機物反応システム。
  11. 【請求項11】管状の反応器の内部を洗浄するブラシを
    管状の反応器に投入するブラシ投入手段を備え、運転時
    にブラシがメインテナンス機器挿入管に入らないように
    メインテナンス機器挿入管の開口部を塞ぐ閉止フランジ
    がメインテナンス機器挿入管が管状の反応器とつながる
    開口部を塞ぐ構造になっていることを特徴とする請求項
    10の有機物反応システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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