JP2005188906A - ボール洗浄効果監視装置及び方法 - Google Patents

ボール洗浄効果監視装置及び方法

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Abstract

【課題】 従来のボール洗浄効果監視装置では、洗浄効果を洗浄ボールの運動量を計測することで行っていたが、運動量を求めるための、洗浄ボールの質量、洗浄ボールが受ける力などを計測するのが困難であった。
【解決手段】 メイン管2d、バイパス7管、速度計測管9、流量計22を有したボール洗浄効果監視装置4を用いて、バイパス管7を通過する冷却水の速度と、洗浄ボール6の速度とを計測する。そして、冷却水の速度と、洗浄ボール6の速度との速度差を用いて洗浄効果を評価する。さらに、スパイラル管8の内部には、帯状のガイドブレード18を螺旋状に設けており、メイン管2dからバイパス管7に導く洗浄ボール6の数を調整することが出来るようになっている。
【選択図】 図2

Description

復水器等を流れる洗浄ボールの状態を監視するボール洗浄効果監視装置及び方法に関する。
原子力発電所、火力発電所等に使われている発電設備の一つである復水器には、蒸気を冷やすために海水が使われていることが多い。しかし、冷やすために海水が使われているため、海水中に含まれる貝、泥などが復水器の細管内壁に付着することがある。この貝、泥などが付着したままで発電装置を運転すると、発電装置のエネルギー変換効率が悪くなるばかりでなく、復水器の細管が腐食して破損する恐れがある。そこで、復水器の細管を流れる海水によって移動することが出来る洗浄ボールを用いて、復水器の細管の内壁に付着した貝、泥などを洗浄ボール表面の摩擦力で除去し、復水器の細管の内壁を清掃する。
しかし、この洗浄ボールは、清掃によって次第に外側が摩耗していき、最後には洗浄能力を失う。そこで、洗浄ボールが洗浄能力を失う前に洗浄ボールを取り替えられるように、洗浄ボールの摩耗度を監視出来る装置がある。この装置は、復水器に接続された主管から分枝した枝管の途中に設置され、管の中を流れるボールの運動量を計算することで、ボールの摩耗度がわかるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−295号公報
特許文献1のような洗浄ボールの運動量を計測し、洗浄効果を監視する装置では、運動量を計測するための質量、及び力などを計測する必要がある。ここで示されている運動量測定器は、以下に示す3つの種類がある。第1に、管通過時の洗浄ボールと、管内面との摩擦力を測定するもの。第2に、管通過時の洗浄ボールの前後の圧力差を測定するもの。第3に、管通過時の洗浄ボールのある区間の通過時間を測定したものがある。
しかしながら、第1の運動量測定器を用いた洗浄効果を監視する装置では、摩擦力を測定するために、摩擦力に対抗するための「戻しばね」または「アーム」を用いている。このため、繰り返し加えられる摩擦力によって、「戻しばね」または「アーム」の復元力が次第に低下し、繰り返し測定することで測定精度が落ちていくので、実用的でないと考えられる。
第2の運動量測定器を用いた洗浄効果を監視する装置では、管通過時の洗浄ボールの前後の圧力差を測定しているが、水温等による圧力変化により、測定精度が悪くなり、摩耗などの洗浄ボール自体の質量変化による運動量を充分に測定できず、実用的ではないと考えられる。
第3の運動量測定器を用いた洗浄効果を監視する装置では、ある区間の通過時間をセンサーを用いて測定しているので、洗浄ボールと機械的に接触しておらず、機械的に測定精度が落ちることがなく、実用に耐えうると考えられる。しかし、運動量を用いて洗浄効果を監視するので、摩耗による洗浄ボールの質量変化を計測する必要があり、計測装置が複雑になる。
本願発明は係る問題に鑑み、冷却水の流速と洗浄ボールの速度とを用いて、洗浄効果を容易に監視することが出来る装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願発明は、洗浄効果を確認することが出来るボール洗浄効果監視装置において、該ボール洗浄効果監視装置はメイン管とバイパス管とを有し、 該メイン管の上流部に洗浄ボールを該バイパス管に導くためのスパイラル管を設け、該バイパス管の一部を速度計測管と成し該洗浄ボールの速度を計測すると共に該バイパス管に流体の流速計測手段を設け、該速度計測管に該洗浄ボールの速度を計測するための速度計測手段を設け、該速度計測管の内径を該洗浄ボールの外径より小さくなるように設定したことで、洗浄ボールの速度、及び流体の流量を計測することが出来るようになっている。
また、該速度計測管の内径を該洗浄ボールが洗浄する対象の内径と等しいようにしたことで、洗浄効果の評価を容易にすることが出来る。
また、該速度計測手段に、光センサーを用いることも出来る。
また、該スパイラル管の内面に、帯状のガイドブレードを螺旋状に設けたことで、渦状の水流を発生させることが出来る。
また、該スパイラル管を軸心に対して回動するように構成したことで、メイン管からバイパス管に洗浄ボールを導く個数を調整することが出来る。
また、流体の流速と洗浄ボールの速度とを計測し流体の流速と洗浄ボールの速度との速度差を算出して速度差が大きいほど洗浄効果がよいと評価したことで、洗浄効果を評価することが出来る。
流体の流速と、洗浄ボールの速度との速度差を計測するだけで、容易に洗浄効果を評価し、監視することが出来る。
本願発明のー実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は発電所の復水器近傍の概略図である。
図1に示すように、本願発明の一つの適用例として復水器3に用いられている。復水器3は、冷却水が流れる冷却水供給管1aと、冷却水排出管1cと連なって接続されている。また、冷却水排出管1cの冷却水流れ方向下流側には洗浄ボール回収装置23が連なって接続している。そして、冷却水供給管1aと冷却水排出管1cとの間には、復水器3とは別に、洗浄ボール6を流すための通路である洗浄ボール供給管2c、中間部接続管2b、及び洗浄ボール取入管2aが、冷却水供給管1aの側面及び洗浄ボール回収装置23の側面に接続された構成になっている。ここで、洗浄ボール6は球状であり、軟弾性のスポンジ状の材質で形成されている。また、冷却水は流体であれば充分であり、例えば、真水、海水、油、空気などの流体であってもよい。
冷却水供給管1aは、管の側面を貫通するように洗浄ボール供給管2cが接続されている。そして、洗浄ボール供給管2cは、冷却水供給管1aの軸心近傍まで伸びるように形成している。このような構成により、洗浄ボール供給管2cから供給された洗浄ボール6は、冷却水供給管1aを流れる冷却水に乗って、復水器3を均等に流れる構成になっている。
復水器3の冷却水が流れる通路になっている細管1bは、復水器3に複数形成されている。また、細管1bの内径は、洗浄ボール6が洗浄する対象の内径になっており、洗浄ボール6の外径より小さい径で構成されている。そして、冷却水供給管1aから流れてきた洗浄ボール6は、細管1bを洗浄しながら下流方向へ流れる構成になっている。
冷却水排出管1cは、細管1bから冷却水流れ方向下流部で、管状の洗浄ボール回収装置23と連なって接続されている。洗浄ボール回収装置23の内部には、網状板23aを有しており、軸心に対して対向するように設置されている。そして、冷却水が上流から下流方向に向って流れると、冷却水は通過するが、冷却水中に含まれる洗浄ボール6は、網状板23aを通過することができず、網状板23aで回収される構成になっている。回収された洗浄ボール6は、洗浄ボール回収装置23の側面に接続された、一つまたは複数の洗浄ボール取入管2aへ流れる構成になっている。
洗浄ボール取入管2aは、洗浄ボール6を下流から上流(冷却水排出管1cから冷却水供給管1a)へと戻すためのポンプ24の取入側と接続されている。そして、一つのポンプ24で洗浄ボール6を該下流から該上流へと戻すことが出来るように、洗浄ボール回収装置23の側面に接続された、一つまたは複数の洗浄ボール取入管2aは、ポンプ24に至るまでに一つの管に統合されている。また、洗浄ボール取入管2aと接続されたポンプ24の排出側では中間部接続管2bと接続している。
中間部接続管2bは、後述するボール洗浄効果監視装置4を設けており、ボール洗浄効果を監視することが出来る。そして、中間部接続管2bは、洗浄ボール充填取出し装置5取入側に接続している。洗浄ボール充填取出し装置5の内部には網状板5aを有しており、洗浄ボール充填取出し装置5が紙面の上下方向を軸にして回動することで、冷却水の通路を遮断し、冷却水中に含まれる洗浄ボール6を網状板5a上に蓄えることが出来る。蓄えられた洗浄ボール6は、ポンプ24を停止させ、冷却水を取り除いた後に、洗浄ボール充填取出し装置5から洗浄ボール6を取り出すことが出来る。そして、新しい洗浄ボール6を洗浄ボール充填取出し装置5に戻し、再び洗浄を開始するようになっている。
洗浄ボール供給管2cは、洗浄ボール充填取出し装置5、及び冷却水供給管1aに接続されており、冷却水供給管1aとの接続部では、洗浄ボール供給管2cが管内の中心部付近まで延設されて開口し、洗浄ボール6が冷却水の流れに乗りやすいように設置されている。
上記構成により、洗浄効果がなくなるまで、細管1bを洗浄ボール6によって洗浄することが出来る。そして、ボール洗浄効果監視装置4によって、洗浄効果が劣っていると評価されると、上記のように、洗浄ボール充填取出し装置5で洗浄ボール6が新しい洗浄ボール6と交換され、交換された洗浄ボール6は、再び冷却水供給管1aに供給される。
細管1bの清掃は、冷却水供給管1aに供給された洗浄ボール6が、洗浄ボール6の外径より小さい内径をもつ細管1bを、冷却水の水圧によって洗浄ボール6が変形しながら細管1bを通過することで行われる。つまり、この洗浄ボール6が変形しながら細管1bを通過する際に、細管1bの内壁と洗浄ボール6の外面の摩擦力によって、細管1bの汚れが磨かれて清掃される。
図2はボール洗浄効果監視装置4の拡大正面図である。
図2に示すように、ボール洗浄効果確認装置4は、メイン管2dと、バイパス管7と、速度計測管9と、流量計22と、スパイラル8とを有している。流量計22は、流体の流速計測手段の一部であり、ピトー管式流速流量計、光センサー式流速流量計なども流速計測手段の一部として用いることも出来る。
メイン管2dには、バイパス管7が冷却水の流れ方向に平行で橋絡して接続している。また、メイン管2dの橋絡して接続している橋絡上流部32の近傍には、スパイラル管8がメイン管2dの端部に挿設され、フランジ29、30でスパイラル管8の鍔部26を狭着している。
バイパス管7は、バイパス管7の一部を速度計測管9と成しており、速度計測管9はボルトによってバイパス管7に狭着されている。
速度計測管9は、円筒状の形を形成しており、円筒状部内面9aの径は、洗浄ボール6の外径より小さくなるように設定されている(円筒状部内面9aの径:D1、標準状態の洗浄ボールの外形:d1、とすると、0.88≦D1/d1≦0.97の範囲)。そのため、速度計測管9に洗浄ボール6等の障害物が停止するような閉塞時に対応するために、バイパス管7には閉塞防止除去装置20が設置されている。そして、速度計測管9が該障害物によって閉塞した場合には、閉塞防止除去装置20の内部に挿設されたアーム(図示せず)を、速度計測管9に延ばすことで、該障害物を速度計測管9からバイパス管7に移動させて取り除くことが出来るようになっている。さらに、円筒状部内面9aの径は、復水器3の細管1bの内径と等しくなるように設定すると、洗浄効果を容易に評価することが出来るようになっている。
また、速度計測管9には、速度計測手段の一つである光センサー10、11が冷却水流れ方向に一定間隔を置いて設置されており、洗浄ボール6の速度を、光送受信機26、27を介して評価器21に送ることが出来る。速度計測手段は、光以外にも、マイクロ波、超音波などのセンサーを用いてもよい。
そして、光センサー10、11には送信部の光センサー送信部10a、11aと、受信部の光センサー受信部10b、11bとが構成されており、上記光センサー送信部10a、11aと、光センサー受信部10b、11bとは、互いにそれぞれ速度計測管9の軸心に対向する位置に設置している。光センサー10、11がこのような構成になっていることで、洗浄ボール6が光センサー10、11を通過すると、洗浄ボール6の通過時間と、光センサー10、11間の距離とから洗浄ボール6の速度が計測される。また、光センサー10、11には、光を送受信することが出来る光送受信機26、27がケーブルを介して接続されており、洗浄ボール6の通過信号を評価器21に送信することが出来るようになっている。
速度計測管9の下流部には、冷却水の流速を計測するために、流量計22が速度計測管9とバイパス管7の間に挿設されている。また、流量計22は、評価器21にケーブルを介して接続されており、流量計22で計測された冷却水の流速信号を評価器21に送信することが出来るようになっている。なお、冷却水の流速は、洗浄ボールが流れているかどうかにかかわらず常時計測されており、一定期間の流速の平均値を、冷却水の流速として評価器21に流速信号が送信されるようになっている。
評価器21は、洗浄効果を表示する表示部を有しており、光送受信機26、27から受信した洗浄ボール6の通過信号、及び流量計22から受信した冷却水の流速信号を基に、流速の平均値V2、及び洗浄ボール6の速度の平均値V1を評価用のデータとして洗浄効果を評価し、表示することが出来る。後述する洗浄効果の評価方法は、冷却水の流速の平均値V2と、洗浄ボール6の速度の平均値V1との速度差ΔV(=V2−V1)を用いて
評価することが出来るようになっている。そして、測定精度を安定させるために、データ全体のある範囲の数を削除し、残りのデータを評価用のデータとして用いるようになっている。例えば、100個の洗浄ボール6の速度を計測したとすると、この最小計測値から15個と最大計測値から15個のデータを削除した70個のデータの平均値を評価用のデータとして用いる。
図3はスパイラル管8の拡大正面図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
図3に示すように、スパイラル管8は、円筒状の形を形成しており、円筒部31の端部には鍔部26が形成されている。鍔部26を挟んで対向する位置には、メイン管2dのフランジ29と、中間部接続管2bのフランジ30が前後に形成されており、前後からスパイラル管8の鍔部26を狭着している(図2)。鍔部26には、半径方向外側にレバー19が設置されており円周方向に回動が自由になっている。また、スパイラル管8は、バイパス管7に洗浄ボール6を導くための開口25を有している。開口25は、鍔部26に連なる円筒部31の後方部を、略半円筒形の部分だけ切り取った形で形成されている。そして、この開口25の位置は、開口25と橋絡上流部32とが合うような位置に構成されている。
スパイラル管8の内面には、帯状のガイドプレード18が螺旋状に設けられている。また、ガイドブレード18を有することで、冷却水がスパイラル管8を流れる際に、渦状の水流が発生し、この水流の遠心力で洗浄ボールが開口25から飛び出し、バイパス管7に流れるように形成されている。これは、冷却水に乗って流れてくる洗浄ボール6が、渦状の水流に乗るのと共に、ガイドブレード18に洗浄ボール6が接触することで、洗浄ボール6がガイドブレード18をつたって、バイパス管7に導かれるものであると考えられる。
このような構成により、メイン管2dからバイパス管7に洗浄ボール6を送り込むことが出来る。また、スパイラル管8は、単に洗浄ボール6をバイパス管7に送り込むだけでなく、レバー19を回動させることで、スパイラル管8からバイパス管7に導く洗浄ボール6の個数とメイン管2dを流れていく洗浄ボール6の個数とを調整することも出来る。つまり、橋絡上流部32と、開口25の位置関係により、バイパス管7に導く洗浄ボールの個数を調整することが出来るようになっている。
例えば、橋絡上流部32が開口25の垂直上方に位置する場合が、洗浄ボール6を最も多くバイパス管7に導くことが出来るとする。この状態からスパイラル管8を回動して開口25が橋絡上流部32に対してズレた位置にすると、ガイドブレード18によって発生した渦状の水流が洗浄ボール6をバイパス管7に導くことが出来る最適な位置ではないことになる。つまり、バイパス管7に導く洗浄ボール6の数が減少するようになっている。
上記構成により、ボール洗浄効果監視装置4は、スパイラル管8によって冷却水と同時に洗浄ボール6をメイン管2dからバイパス管7に導き、導かれた冷却水及び洗浄ボール6は、速度計測管9を通過する。
図4は、洗浄ボール12、13が細管1bまたは速度計測管9(図1参照)を通過する際の状態の概略図である。図4(a)は洗浄ボールが新しい場合を示し、図4(b)は洗浄ボールが使い込まれた場合を示す。
図4(a)は洗浄ボールがまだ新しい状態なので、外面がまだ摩耗で削れておらず、洗浄ボール12の外径が細管1bの内径に比べてかなり大きい状態を示す。この状態で細管1bを通過しようとすると、洗浄ボール12は管方向に伸びるように変形し、図4(a)の状態で細管を通過する。このとき、細管の内壁と洗浄ボール12の外面との摩擦力が大きいので、摩擦力によって細管の内壁を磨くことができ、細管の内壁を充分清掃することが出来る。このとき、摩擦力が大きい分、細管を通過する速度が遅くなる。
一方、図4(b)は洗浄ボールが使い込まれた状態なので、外面が細管との摩耗によって削られており、洗浄ボール13の外径が細管の内径に近い大きさになっている。この状態で細管を通過すると、細管の内壁と洗浄ボールの外面との摩擦力が小さいので、摩擦力によって細管の内壁を充分磨くことができず、細管の内面を充分に清掃することができない。このとき、摩擦力が小さい分、細管を通過する速度が速くなる。そして、この新しい洗浄ボールと、使い込まれた洗浄ボールとの細管の通過速度の違いは、ボール洗浄効果監視装置4を用いて、洗浄ボールの洗浄効果を評価することが出来る。
図5を用いて洗浄ボールがどの程度の洗浄効果を有しているかの評価方法を説明する。
図5は、バイパス管を流れる冷却水の速度の平均値と、洗浄ボールの速度の平均値との速度差をグラフにした図である。
縦軸に冷却水の流速と洗浄ボールの速度との速度差、横軸に冷却水の流速を示し、洗浄効果の評価可能範囲は、計測下限と計測上限、及び新ボール使用開始線とボール劣化限界線で囲まれる範囲内である。これは、この評価可能範囲外では、測定精度に問題があるためである。そして、この洗浄効果の評価は、該速度差によって評価される。
まず、バイパス管を流れる冷却水の流速を流量計22によって計測する。この時の冷却水の流速の平均値をV2とする。そして、速度計測管の洗浄ボール6の速度を、上記光センサーを用いて計測する。この時の洗浄ボール6の速度の平均値をV1とすると、冷却水の流速と洗浄ボールの速度との速度差ΔVは、ΔV=V2−V1と表される。また、使用
開始点12とボール交換点15との速度計測幅VmはVm=ΔVb−ΔVaと表される。
これにより、洗浄ボールの洗浄効果を、速度差ΔVと、使用開始点12からボール交換点
15の範囲における速度差ΔVとの割合((ΔV−ΔVa)/Vm)を用いて評価するこ
とが出来るようになっている。つまり、冷却水の流速V2における速度差ΔVが、速度計
測幅Vmの何%に当たるかにより洗浄効果を評価することが出来るようになっている。
図5について、冷却水速度V2=Vxの場合を例とって説明すると、新しい洗浄ボールの使用開始時の速度差ΔV=ΔVbは、使用開始点12に位置する。そして、洗浄ボール
が使い込まれるにしたがって、速度差ΔVは矢印の方向に向って小さくなっていき、速度
差ΔV=ΔVaとなるボール交換点15に至るようになっている。このボール交換点3に
なると、洗浄効果がないと洗浄ボールは評価され交換対象となるようになっている。
つまり、速度差ΔVが大きい場合、冷却水の速度V2に対する洗浄ボールの速度V1が
遅いことを示すので、速度計測管の内壁から受ける摩擦力が大きいことを意味する。従ってこの場合、洗浄ボールが細管を通過するとき、洗浄ボールが細管の内壁から受ける摩擦力が大きいことを意味し、細管の内壁を充分清掃することができていることを示す。最も速度差ΔVが大きくなるのは、新しい洗浄ボールを使用した場合であり、使用開始点12
に位置する。
一方、速度差ΔVが小さい場合、冷却水の流速V2と洗浄ボールの速度が近いことを示
すので、速度計測管の内壁から受ける摩擦力が小さいことを意味する。従ってこの場合、洗浄ボールが細管を通過するとき、洗浄ボールが細管の内壁から受ける摩擦力が小さいことを意味するので、細管の内壁を充分清掃することができていないことを示す。最も速度差ΔVが小さくなるのは、繰り返し洗浄ボールを使用しボール劣化限界になった場合であ
り、ボール交換点15に位置する。
上記のようにして得られた洗浄効果によって、全体として、洗浄ボールが細管の内壁を充分清掃することができない(つまり、洗浄効果が0%近傍)と評価された時点で、循環している洗浄ボールの全部を新しい洗浄ボールと取り替えて、洗浄効果を維持出来るようになっている。
本願発明の図1では冷却水排出管1cの洗浄ボール回収装置23により導かれた洗浄ボール6は、ポンプ24、ボール洗浄効果監視装置4、洗浄ボール充填取出し装置5の順に通過して再び冷却水供給管1aに投入されるようになっている。しかし、ボール洗浄効果監視装置4は、全ての洗浄ボールが循環後集合する位置に設置してあれば充分に計測出来るので、例えば、ポンプ24、洗浄ボール充填取出し装置5、ボール洗浄効果監視装置4の順に洗浄ボール6が流れても、充分に計測出来るので問題になることはない。よって、ポンプ24、ボール洗浄効果監視装置4、洗浄ボール充填取出し装置5の配置順序は、限定する必要はないようになっている。
次に、本願発明の他の実施形態を説明する。
図6〜図8は、ボール洗浄効果監視装置4の他の実施形態の図である。
図6は、バイパス管の橋絡上流部が複数ある場合の概略図あり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図6に示すように、メイン管33の橋絡上流部36、37に接続されたバイパス管34は、速度計測管35の手前で合流して、速度計測管35に接続されている。また、速度計測管35は流量計49と接続し、流量計49の下流部ではバイパス管34と接続し、橋絡下流部38でメイン管33と接続する構成になっている。橋絡上流部36、37のように、バイパス管34がメイン管33と複数の橋絡上流部36、37で接続することによって、洗浄ボールを効率的にバイパス管34に導くことが出来るようになっている。
図7は、バイパス管がねじれている場合の概略図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図7に示すように、メイン管39の橋絡上流部42に接続されたバイパス管40は、速度計測管41に接続されている。また、速度計測管41は流量計50と接続し、流量計50の下流部ではバイパス管40と接続し、橋絡下流部43でメイン管39と接続する構成になっている。そして、橋絡上流部42の中心と、橋絡下流部43の中心とを結ぶ直線が、メイン管39の軸心に対してねじれた位置になるように、メイン管39に接続されている。このような構成により、橋絡上流部42の中心と、橋絡下流部43の中心とを結ぶ直線が、周辺装置との関係などにより、メイン管39の軸心に対して平行な位置に設けることができないときに、ボール洗浄効果監視装置を用いられるように構成されている。
図8は、メイン管が曲がっている場合の概略図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図8に示すように、メイン管44の橋絡上流部47に接続されたバイパス管45は、速度計測管46に接続されている。また、速度計測管46は流量計51と接続し、流量計51の下流部ではバイパス管45と接続し、橋絡上流部48でメイン管44と接続出来る構成になっている。そして、メイン管44は、橋絡上流部47と橋絡上流部48との間で曲げられて形成されている。このような構成により、メイン管上流部開口52の軸心O2とメイン管下流部開口53の軸心O1が、同一軸心上にないときに、ボール洗浄効果監視装置を用いられるように構成されている。
また、図6〜図8に示すボール洗浄効果監視装置の構成以外、例えば、図6〜図8で示している構成を組合せたものにも、ボール洗浄効果監視装置を有効利用するために、用いることが出来るようになっている。
発電所の復水器近傍の装置にのみならず、流体が随時流動しているところ、例えば、空調設備などの管内洗浄にも利用可能である。
本願発明の発電所の復水器近傍の概略図である。 本願発明のボール洗浄効果監視装置の拡大正面図である。 本願発明のスパイラル管の拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 本願発明の洗浄ボールが、細管または速度計測管を通過する際の状態の概略図である。(a)は洗浄ボールが新しい場合を示した図、(b)は洗浄ボールが使い込まれた場合を示した図である。 本願発明のバイパス管を流れる冷却水の速度の平均値と、洗浄ボールの速度の平均値との速度差をグラフにした図である。 本願発明の他の実施形態で、バイパス管の橋絡上流部が複数ある場合の概略図あり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本願発明の他の実施形態で、バイパス管がねじれている場合の概略図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本願発明の他の実施形態で、メイン管が曲がっている場合の概略図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
符号の説明
1a 冷却水供給管、
1b 細管
1c 冷却水排出管
2a 洗浄ボール取入管
2b 中間部接続管
2c 洗浄ボール供給管
3 復水器
4 ボール洗浄効果監視装置
6 洗浄ボール
7 バイパス管
8 スパイラル管
9 速度計測管
10、11 光センサー
18 ガイドブレード
21 評価器
22 流量計

Claims (6)

  1. 洗浄効果を確認することが出来るボール洗浄効果監視装置において、
    該ボール洗浄効果監視装置はメイン管とバイパス管とを有し、
    該メイン管の上流部に洗浄ボールを該バイパス管に導くためのスパイラル管を設け、
    該バイパス管の一部を速度計測管と成し該洗浄ボールの速度を計測すると共に該バイパス管に流体の流速計測手段を設け、
    該速度計測管に該洗浄ボールの速度を計測するための速度計測手段を設け、
    該速度計測管の内径を該洗浄ボールの外径より小さくなるように設定したことを特徴とするボール洗浄効果監視装置。
  2. 該速度計測管の内径を該洗浄ボールが洗浄する対象の内径と等しいようにした請求項1記載のボール洗浄効果監視装置。
  3. 該速度計測手段に、光センサーを用いた請求項1乃至2記載のボール洗浄効果監視装置。
  4. 該スパイラル管の内面に、帯状のガイドブレードを螺旋状に設けた請求項1乃至3記載のボール洗浄効果監視装置。
  5. 該スパイラル管を軸心に対して回動するように構成した請求項4記載のボール洗浄効果監視装置。
  6. 流体の流速と洗浄ボールの速度とを計測し流体の流速と洗浄ボールの速度との速度差を算出して速度差が大きいほど洗浄効果がよいと評価するようにしたことを特徴とするボール洗浄効果監視方法。















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