JP2000262857A - アンモニア酸化塔 - Google Patents

アンモニア酸化塔

Info

Publication number
JP2000262857A
JP2000262857A JP11073443A JP7344399A JP2000262857A JP 2000262857 A JP2000262857 A JP 2000262857A JP 11073443 A JP11073443 A JP 11073443A JP 7344399 A JP7344399 A JP 7344399A JP 2000262857 A JP2000262857 A JP 2000262857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonia
gas
catalyst layer
oxidation tower
ammonia oxidation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11073443A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikatsu Mori
利克 森
Hiroshi Kawagoe
博 川越
Tsugita Yukitake
次太 雪竹
Hirofumi Okazaki
洋文 岡▲崎▼
Toshimitsu Hayashida
俊光 林田
Takaaki Suematsu
孝章 末松
Akio Tanaka
明雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11073443A priority Critical patent/JP2000262857A/ja
Publication of JP2000262857A publication Critical patent/JP2000262857A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/10Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】残留アンモニア、副生窒素酸化物および亜酸化
窒素の排出が少ないアンモニア酸化塔の提供。 【解決手段】ガス分散器5、アンモニア酸化触媒層6、
および、脱硝触媒層7が一体に形成されたアンモニア酸
化塔33において、前記アンモニア酸化触媒層6と脱硝
触媒層7との間にアンモニアガス混合器3を設け、該ア
ンモニアガス混合器がスロート(絞り)部4を有し、前
記スロート部に供給されるアンモニアガスのバイパスガ
ス導入管10を少なくとも2本有し、前記アンモニア酸
化塔33に導入するアンモニア含有ガスを予め2分割
し、一方をアンモニア酸化触媒層6に導入し、他方を前
記ガス導入管からアンモニアガス混合器に導入するよう
構成したアンモニア酸化塔。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス中のアンモニ
アを窒素へ変換するためのアンモニア酸化塔に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の湖沼および海の富栄養化に伴な
い、排水中のアンモニア態窒素は窒素として60mg/
l以下とするよう規制されている。アンモニア態窒素を
含む廃水のアンモニア処理には、生物処理法、イオン交
換法、ストリッピングー触媒酸化法などの処理が実用化
されている。
【0003】上記の生物処理法は、下水のような汚水中
のアンモニア態窒素濃度が低く、生物化学的酸素要求量
(BOD)が高い排水処理に適している。
【0004】また、イオン交換法は、交換速度が遅いた
めに小規模な処理に適しているが、原理的にアンモニア
態窒素を濃縮することで、排出される高濃度のアンモニ
アの処理が必要となる。ストリッピング一触媒酸化法
は、上記の生物処理法やイオン交換法より高速度で処理
できるため、化学工場、発電所などの比較的高濃度(窒
素にして1000mg/l以上)のアンモニア態窒素を
含む廃水や、あるいは、し尿等の処理に適している。
【0005】こうした廃水処理においては、下式に示す
ように、廃水に苛性ソーダを添加してpHを上げアンモ
ニア態窒素をアンモニアに変換した後、液とスチームを
接触させてアンモニアを放散させ、それを酸化触媒の存
在下で空気中の酸素により窒素に変換して処理されてい
る。
【0006】
【化1】
【0007】上記の酸化触媒に関しては多くの提案がな
されている(例えば、特開平8−197039号公報)
が、残留するアンモニアを特定悪臭物質としての排出事
業所環境地表で5ppm以下とし、かつ、副生する窒素
酸化物を排出規制値(例えば50ppm)以下に抑える
ことは困難であった。また、温暖化ガスである亜酸化窒
素も副生する。
【0008】
【化2】4NH3 + 5O2 → 4NO + 6H2O 4NH3 + 7O2 → 4NO2 + 6H2O 2NH3 + 2O2 → N2O + 3H2O このため、アンモニアの一部をバイパスさせ、後段の脱
硝工程で窒素へ変換する方法が提案(特開昭53−10
8065号公報)されている。
【0009】
【化3】 4NH3 + 4NO+ O2 → 4N2 + 6H2O 8NH3 + 6NO2 → 7N2 + 12H2O この脱硝工程で残留するアンモニアは、同一脱硝塔内
(例えば、上甲勲,中原敏次“触媒を用いた水処理技術
−アンモニア含有廃水の脱窒処理法−”触媒,39
(7),590頁(1997))、または、第二の酸化
塔内(特開平8−197076号公報)に設けられた酸
化触媒で酸化させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術では、
アンモニアを窒素に変換するために多塔多段処理がなさ
れており、制御が困難で設備費が高くなると云った問題
があった。これを一体化して改良したものが提案(特開
昭63−72327号,特開平10−151324号公
報)されているが、残留アンモニア、副生窒素酸化物お
よび亜酸化窒素を所定の排出規制値以下とするには十分
とは云えなかった。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を改
善するため、一つの塔で残留アンモニア、副生窒素酸化
物および亜酸化窒素の量を所定の規制値以下に低減する
ことができるアンモニア酸化塔を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の要旨は次のとおりである。
【0013】〔1〕 ガス分散器、アンモニア酸化触媒
層、および、脱硝触媒層が一体に形成されたアンモニア
酸化塔において、前記アンモニア酸化触媒層と脱硝触媒
層との間にアンモニアガス混合器を設け、該アンモニア
ガス混合器がスロート(絞り)部を有し、前記スロート
部に供給されるアンモニアガスのガス導入管を少なくと
も2本有し、前記アンモニア酸化塔に導入するアンモニ
ア含有ガスを予め2分割し、一方をアンモニア酸化触媒
層に導入し、他方を前記ガス導入管からアンモニアガス
混合器に導入するよう構成したことを特徴とするアンモ
ニア酸化塔。
【0014】〔2〕 前記ガス導入管からのアンモニア
ガスの流入方向が、ガス混合器のスロート部断面に対
し、接線方向となるようガス導入管が配置されている前
記〔1〕に記載のアンモニア酸化塔。
【0015】〔3〕 前記ガス混合器の後流に、ガス整
流材を配置した前記〔1〕または〔2〕に記載のアンモ
ニア酸化塔。
【0016】〔4〕 前記ガス整流材が金網状または格
子状の構造物、粒子状の充填物で構成されている前記
〔3〕に記載のアンモニア酸化塔。
【0017】〔5〕 前記アンモニア酸化触媒層が酸化
チタンに銀、銅、鉄、ニッケル、亜鉛、マンガンの少な
くとも1種を担持または混合した触媒からなり、前記脱
硝触媒層が酸化チタンにモリブデン、バナジウム、鉄、
タングステンの少なくとも一種を担持または混合した触
媒からなる前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のアン
モニア酸化塔。
【0018】〔6〕 前記脱硝触媒層で処理されたガス
中の窒素酸化物濃度の値が所定の濃度範囲になるよう前
記ガス混合器に導入するガス量を制御する制御手段を備
えた前記〔5〕に記載のアンモニア酸化塔。
【0019】
【発明の実施の形態】図1の本発明の酸化塔の一例であ
る模式断面図に示すように、前記のガス分散器、アンモ
ニア酸化触媒層、アンモニアガス混合器、および、脱硝
触媒層が一体化したアンモニア酸化塔(以下、単に酸化
塔と云う)において、処理すべきアンモニア含有ガスは
アンモニア含有ガス導入管(酸化塔)11から導入さ
れ、アンモニア酸化触媒層(以下、単に酸化触媒層と云
う)6、ガス混合器3、脱硝触媒層7を経て処理され
る。上記各部分は個別に作製し、フランジ等で一体化
し、必要に応じて取り外せるようにすることで各部の作
製、触媒の交換充填、点検等が容易である。
【0020】上記の酸化塔33を用いて、アンモニア含
有ガスを効果的に処理するには、アンモニア含有ガスを
予め2分割し、一方を酸化触媒層6に導入し、他方を酸
化触媒層をバイパスさせてガス混合器3に導入し、酸化
触媒層6で処理したガスと混合する。このバイパスガス
の流量は、酸化塔33で処理後のガス中の窒素酸化物濃
度を測定し、その値が所定の濃度範囲(例えば、50p
pm以下)になるように制御する。
【0021】バイパスガスはガス混合器3の側面から供
給され、酸化触媒層6で処理されたガスと混合される。
その際、この混合が不十分であると、局部的に高濃度の
アンモニアが脱硝触媒層7で処理したガスに含まれる。
【0022】従って、ガス混合器の混合性能が問題とな
るが、該混合器としては、スロート(絞り)部を有する
ノズル型ベンチュリ管を用いることで解決することがで
きる。上記ベンチュリ管の絞り部のガス流速は、20m
/s程度になるように設計することが望ましい。あまり
流速が大きくなると圧力損失が大きくなるので、絞り部
の下流側の開放角度としては10度前後が望ましい。ま
た、その下流部に金網状、格子状、あるいは、粒子状充
填材からなるガス流を整流する整流材を設けることで、
上記解放角度を大きくすることが可能である。
【0023】酸化触媒層6の前段にガス分散器5を設置
することが望ましい。該ガス分散器5には、SUS製の
平板をリボン状に捻った構造のもの、アルミナ、ガラス
などのアンモニア雰囲気中で安定な粒子状の充填層で構
成したものが用いられる。こうしたガス分散器5は、酸
化触媒層6へ供給されるガスの偏流を解消することがで
きるので、本発明の目的達成により効果的である。な
お、ガス分散器5は酸化塔内部のその他の箇所に設置し
てもよい。
【0024】上記酸化触媒層6を構成するアンモニア酸
化触媒としては、酸化チタンに少なくとも銀、銅、鉄、
ニッケル、亜鉛、マンガンの1種以上の活性成分を金属
塩とした溶液を用いて含浸,担持したものが望ましい。
上記活性成分の担持量は、酸化チタン0.1〜10重量
%のものが好ましい。特に、酸化チタンに、銀5〜10
重量%、鉄0.1〜0.5重量%を担持した酸化触媒は窒
素酸化物および亜酸化窒素の副性が少なく好ましい。
【0025】なお、上記触媒は酸化チタンと活性成分を
混練法、共沈法で混合し、乾燥、焼成、加圧成型等して
製造することができる。
【0026】また、脱硝触媒層7を構成する脱硝触媒
は、酸化チタンに少なくともモリブデン、バナジウム、
鉄、タングステンの1種以上を担持または混合した触媒
が望ましい。特に、酸化チタンにモリブデンおよび/ま
たはバナジウム1〜10重量%を担持した脱硝触媒が好
ましい。この触媒も混練法、共沈法で製造することがで
きる。
【0027】上記のいずれの触媒層も、空間速度(S
V)に換算して1000〜10000h~1程度となるよ
う構成することが好ましい。
【0028】酸化塔33の処理温度は、空間速度(S
V)および含有水蒸気濃度に依存するが、300〜50
0℃が実用的である。また、アンモニア含有ガスとして
は、理論的にはモル比でアンモニアの3/4以上の酸素
を含めばよいが、後段の脱硝反応にも酸素が必要なの
で、酸素は過剰なほうが望ましい。なお、前記触媒には
水蒸気が共存しても問題のないものを選択する。
【0029】アンモニア含有ガスは、アンモニア態窒素
を含む溶液またはし尿から発生させた水蒸気を含むガス
などで、特に、制限されない。また、アンモニア態窒素
を含む溶液としては、発電所、化学工場、石油精製工
場、製鉄所、し尿処理場等から排出される溶液が対象と
なる。
【0030】本発明において、2分割された一方のアン
モニア含有ガスが、上記酸化触媒層へ供給されると、ア
ンモニアは酸素により酸化されてその大部分は窒素とな
り、一部は一酸化窒素、二酸化窒素となる。また、亜酸
化窒素は数10ppm程度生成する。
【0031】
【化4】4NH3 + 3O2 → 2N2 + 6H2O 4NH3 + 5O2 → 4NO + 6H2O 4NH3 + 7O2 → 4NO2 + 6H2O 2NH3 + 2O2 → N2O + 3H2O また、前記バイパスガスを上記ガス混合器3の側面に設
けた2本以上のバイパスガス導入管10から導入添加
し、脱硝触媒層7で処理することで、下式のよう反応し
て、残留アンモニアおよび副生窒素酸化物の排出量を低
減することができる。
【0032】
【化5】 4NH3 + 4NO+ O2 → 4N2 + 6H2O 8NH3 + 6NO2 → 7N2 + 12H2O なお、酸化塔出口14の窒素酸化物濃度が、排出規制値
の50ppm以下となるようバイパスガスのガス混合器
3への導入量を制御して、残留アンモニア量を10pp
m以下、亜酸化窒素を数10ppmとする。
【0033】また、上記バイパスガスのガス混合器3へ
の供給は、該ガス混合器の絞り部4の断面に対し接線方
向に配置した2本以上のバイパスガス導入管10から導
入することで、ガスをより効果的に混合することができ
る。上記導入管は幾つ設けてもよいが、2本設ければ十
分である。
【0034】次に、本発明を実施例に基づき具体的に説
明する。
【0035】
【実施例】〔実施例 1〕図1は、本発明の酸化塔の一
例を示す模式断面図である。アンモニア酸化触媒充填管
1は内径40cm×高さ40cmとした。脱硝触媒充填
管2は内径40cm×高さ50cmとした。
【0036】上記1,2の間に設けるガス混合器3は高
さ60cm、絞り部4の内径11cmとした。また、ガ
ス分散器5は内径40cm×高さ10cmとした。
【0037】これらはいずれも厚さ約4mmのSUS3
06管で作製し、各部はフランジ13を介して一体化さ
れている。また、酸化塔33の外周には厚さ10cmの
断熱材(図示省略)を巻き付けた。
【0038】アンモニア酸化触媒充填管1に充填される
アンモニア酸化触媒としては、粒径4〜6mmの酸化チ
タン粒子に10重量%の銀と0.5重量%の鉄を含浸,
調製した触媒を46kg充填した。
【0039】脱硝触媒充填管2に充填される脱硝触媒と
しては、混練法で製造した酸化チタン85重量%、モリ
ブデン10重量%、バナジウム5重量%からなる直径と
高さがそれぞれ5mmの円柱状触媒を46kg充填し
た。
【0040】ガス分散器5には、4〜6mmの酸化チタ
ン粒子8を10kg充填した。
【0041】上記触媒および酸化チタン粒子は、SUS
306製の金網支持具9で上下を固定し充填層を形成し
た。
【0042】また、ガス混合器3の側面には、バイパス
ガスを4本のバイパスガス導入管10から導入できるよ
うに構成し、本発明の酸化塔33を作製した。
【0043】〔実施例 2〕図2は、本発明の酸化塔の
他の一例を示す模式断面図である。ガス混合器3の高さ
50cm、絞り部4の内径を11cmとし、ガス下流側
の絞り部に高さ2cm、格子間隔2cmのSUS306
製の格子15を配置した。また、ガス混合器3の側面に
はアンモニアバイパスガスを導入するバイパスガス導入
管10を2本設けた。
【0044】アンモニア酸化触媒としては、4〜6mm
の酸化チタン粒子に対し10重量%の銅と0.5重量%
の亜鉛を含浸,調製した触媒46kgを充填した。
【0045】脱硝触媒としては、4〜6mmの酸化チタ
ン粒子に対し5重量%の鉄と5重量%のタングステンを
含浸,調製した触媒46kgを充填した。
【0046】また、ガス分散器5には、外径5mm×高
さ5mmのαアルミナ製のラシヒリング16を充填し
た。
【0047】また、バイパスガス導入管の本数を2本と
した以外は、酸化塔の構成は実施例1と同じである。
【0048】〔実施例 3〕実施例1の酸化塔を用い
て、図3の構成図に示すようなガス処理設備を作製し
た。酸化塔33の前段に、処理するアンモニア含有ガス
17の予熱器18と、ガスを2分割し、一方をアンモニ
ア含有ガス導入管11へ、他方をガス混合器3へ供給す
るバイパスガス配管を設け、バイパスガス34の流量を
制御する制御弁19を設置した。
【0049】また、酸化塔33の処理ガス排出管(酸化
塔出口)14にガスサンプリング管20を設け、窒素酸
化物連続分析計21へ処理ガスの一部を供給して連続分
析できるようにした。また、その分析計からの出力を制
御弁19に入力してバイパスガス34の流量を制御でき
るようにした。
【0050】上記の設備を用いて、アンモニア0.83
容量%、スチーム36容量%、酸素13容量%、残部が
窒素からなるガス271Nm3/hを処理した。
【0051】処理条件としては、定常状態で予熱温度4
05℃、酸化触媒472℃、脱硝触媒440℃、バイパ
スガス量15Nm3/hで、酸化塔出口14の残留アン
モニアの濃度4ppm、窒素酸化物の濃度36ppm、
亜酸化窒素の濃度43ppmであった。
【0052】〔実施例 4〕実施例3と同様の設備を用
いて、アンモニア0.7容量%を含む空気270Nm3
hを処理した。処理条件としては、定常状態で予熱温度
320℃、酸化触媒380℃、脱硝触媒370℃、バイ
パスガス量016Nm3/hで、酸化塔出口14の残留
アンモニアの濃度5ppm、窒素酸化物の濃度13pp
m、亜酸化窒素の濃度90ppmであった。
【0053】〔比較例 1〕図1に示す絞り部4を有す
るガス混合器3を、直管構造のガス混合器とした以外
は、実施例3と同様の条件でアンモニア含有ガスを処理
した。
【0054】処理条件としては、定常状態で予熱温度4
03℃、酸化触媒468℃、脱硝触媒441℃、バイパ
スガス量16Nm3/hで、酸化塔出口の窒素酸化物の
濃度は35ppm、亜酸化窒素の濃度は50ppmであ
ったが、残留アンモニアの濃度は650ppmと著しく
高い値を示した。
【0055】〔実施例 5〕実施例2の酸化塔を用い
て、図4に示すような設備で発電所の機器洗浄廃水を処
理した。
【0056】アンモニア態窒素2.57g/lを含む廃
水22を619kg/hで中和槽23へ供給して25重
量%の苛性ソーダ溶液24を14kg/hで添加し、発
生するアンモニアガスを10Nm3/hの空気でパージ
して、第1放散塔26の塔頂部へ供給し、液は第2放散
塔27の塔頂部へ供給した。
【0057】第2放散塔27の塔底部へ流量110Nm
3/hの放散用空気28と、圧力7kg/cm2、流量9
1kg/hのスチーム29を供給したところ、第1放散
塔26の塔頂からはアンモニア0.85容量%、スチー
ム46.1容量%、酸素11.0容量%、窒素42.0容
量%の放散ガス30が213Nm3/hで発生し、塔底
からはアンモニア態窒素58mg/l(窒素として45
mg/l)を含む廃液31が636kg/hで排出され
た。
【0058】一方、第1放散塔26の塔頂からの放散ガ
ス30を2分割し、一方のガスに58Nm3/hの希釈
用空気32を添加し、さらに、予熱器18で405℃ま
で予熱して酸化塔33の塔底部へ供給した。
【0059】一方、バイパスガス34は4本のバイパス
ガス導入管を備えたガス混合器3に供給した。酸化塔出
口の窒素酸化物の濃度が40ppmになるようにバイパ
スガス34の流量を制御したところ、酸化塔出口の残留
アンモニアの濃度6ppm、窒素酸化物濃度の濃度39
ppm、亜酸化窒素の濃度48ppmであった。
【0060】〔実施例 6〕実施例1で示す酸化塔のバ
イパスガス導入管10の本数を変えて、実施例3と同じ
条件でアンモニア含有ガスを処理した。バイパスガス導
入管の本数と処理後の処理ガス特性との関係を表1に示
す。バイパスガス導入管の本数が2本以上になると、処
理ガス特性はほぼ同じとなるので、実質的には2本設け
れば十分であることが分かる。
【0061】
【表1】
【0062】〔比較例 2〕比較例1の直管構造のガス
混合器3を用いて、実施例6と同様に酸化塔のバイパス
ガス導入管10の本数を変えて、アンモニア含有ガスを
処理したところ、表2に示すように、バイパスガス導入
管10を2本以上設けたものであっても、処理ガスの残
量アンモニア等の量を下げることはできない。
【0063】
【表2】
【0064】〔実施例 7〕ガス整流材の効果を見るた
め、実施例2で用いた格子15の代わりに、SUS31
6製の多孔板(開口率50%)を3枚(2cm間隔)設
置して、アンモニア含有ガスを処理したところ、酸化塔
出口における残留アンモニア濃度5ppm、窒素酸化物
濃度41ppm、亜酸化窒素濃度45ppmであった。
【0065】〔実施例 8〕実施例7で用いた格子15
の代わりに、SUS316製の目間隔4mmの金網を5
枚(1cm間隔)設置して、アンモニア含有ガスを処理
したところ、酸化塔出口における残留アンモニア濃度8
ppm、窒素酸化物濃度44ppm、亜酸化窒素濃度4
5ppmであった。
【0066】
【発明の効果】一塔二段触媒方式でスロート(絞り)部
を備えたガス混合器を備えたアンモニア酸化塔は、供給
されるアンモニア処理ガスを2分割しその一方をガス混
合器に設けた2本のバイパスガス導入管から導入する本
発明のアンモニア酸化塔は、従来のものよりも制御が容
易で、高いアンモニア処理能力を有しており、設備費、
運転費などを低減することができる。
【0067】また、アンモニアを排出する化学工場、下
水処理場、し尿処理場などの排ガス処理、発電所、化学
工場のアンモニア態窒素を含む排水処理システムに用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンモニア酸化塔の一例を示す模
式断面図である。
【図2】本発明によるアンモニア酸化塔の一例を示す模
式断面図である。
【図3】本発明によるアンモニア酸化塔の運転設備の模
式図である。
【図4】本発明によるアンモニア態窒素含有廃液の処理
システムの構成図である。
【符号の説明】
1…アンモニア酸化触媒充填管、2…脱硝触媒充填管、
3…ガス混合器、4…絞り部、5…ガス分散器、6…ア
ンモニア酸化触媒層、7…脱硝触媒層、8…酸化チタン
粒子、9…金網支持具、10…バイパスガス導入管、1
1…アンモニア含有ガス導入管(酸化塔入口)、12…
熱電対挿入管、13…フランジ、14…処理ガス排出管
(酸化塔出口)、15…格子、16…ラシヒリング、1
7…アンモニア含有ガス、18…予熱器、19…制御
弁、20…ガスサンプリング管、21…窒素酸化物連続
分析計、22…アンモニア態窒素含有廃水、23…中和
槽、24…苛性ソーダ溶液、25…空気、26…第1放
散塔、27…第2放散塔、28…放散用空気、29…ス
チーム、30…放散ガス、31…廃液、32…希釈用空
気、33…酸化塔、34…バイパスガス。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 23/89 C02F 1/72 B // C02F 1/72 B01D 53/36 102C (72)発明者 川越 博 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 雪竹 次太 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 岡▲崎▼ 洋文 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 林田 俊光 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 末松 孝章 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 田中 明雄 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 Fターム(参考) 4D048 AA06 AA08 AB01 AC06 BA07X BA16X BA23X BA26X BA27X BA28Y BA34X BA35Y BA36X BA38Y BA41X BB01 CA04 CC27 CC32 CC38 CC47 4D050 AA12 AB35 BB01 BC01 BC02 BC06 BD06 CA13 4G069 AA03 BA04A BA04B BB02A BB02B BC31A BC32A BC32B BC35A BC35B BC54A BC54B BC59A BC59B BC60A BC60B BC62A BC66A BC66B BC68A CA05 CA07 CA11 DA06 EA02Y EB18Y

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス分散器、アンモニア酸化触媒層、お
    よび、脱硝触媒層が一体に形成されたアンモニア酸化塔
    において、 前記アンモニア酸化触媒層と脱硝触媒層との間にアンモ
    ニアガス混合器を設け、該アンモニアガス混合器がスロ
    ート(絞り)部を有し、前記スロート部に供給されるア
    ンモニアガスのガス導入管を少なくとも2本有し、前記
    アンモニア酸化塔に導入するアンモニア含有ガスを予め
    2分割し、一方をアンモニア酸化触媒層に導入し、他方
    を前記ガス導入管からアンモニアガス混合器に導入する
    よう構成したことを特徴とするアンモニア酸化塔。
  2. 【請求項2】 前記ガス導入管からのアンモニアガスの
    流入方向が、ガス混合器のスロート部断面に対し、接線
    方向となるようガス導入管が配置されている請求項1に
    記載のアンモニア酸化塔。
  3. 【請求項3】 前記ガス混合器の後流に、ガス整流材を
    配置した請求項1または2に記載のアンモニア酸化塔。
  4. 【請求項4】 前記ガス整流材が金網状または格子状の
    構造物、粒子状の充填物で構成されている請求項3に記
    載のアンモニア酸化塔。
  5. 【請求項5】 前記アンモニア酸化触媒層が酸化チタン
    に銀、銅、鉄、ニッケル、亜鉛、マンガンの少なくとも
    1種を担持または混合した触媒からなり、前記脱硝触媒
    層が酸化チタンにモリブデン、バナジウム、鉄、タング
    ステンの少なくとも一種を担持または混合した触媒から
    なる請求項1〜4のいずれかに記載のアンモニア酸化
    塔。
  6. 【請求項6】 前記脱硝触媒層で処理されたガス中の窒
    素酸化物濃度の値が所定の濃度範囲になるよう前記ガス
    混合器に導入するガス量を制御する制御手段を備えた請
    求項1〜5のいずれかに記載のアンモニア酸化塔。
JP11073443A 1999-03-18 1999-03-18 アンモニア酸化塔 Pending JP2000262857A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073443A JP2000262857A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 アンモニア酸化塔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073443A JP2000262857A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 アンモニア酸化塔

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000262857A true JP2000262857A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13518392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11073443A Pending JP2000262857A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 アンモニア酸化塔

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000262857A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012177532A3 (en) * 2011-06-20 2013-07-04 Honeywell International Inc. Nh3 oxidizer gas distributor
CN103482825A (zh) * 2013-09-23 2014-01-01 浙江东发环保工程有限公司 一种处理高氨氮脱硝催化剂生产废水的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012177532A3 (en) * 2011-06-20 2013-07-04 Honeywell International Inc. Nh3 oxidizer gas distributor
CN103619465A (zh) * 2011-06-20 2014-03-05 霍尼韦尔国际公司 Nh3氧化器的气体分配器
US8734728B2 (en) 2011-06-20 2014-05-27 Honeywell International Inc. NH3 oxidizer gas distributor
RU2621772C2 (ru) * 2011-06-20 2017-06-07 Ханивелл Интернешнл Инк. Газораспределитель установки для окисления nh3
CN103482825A (zh) * 2013-09-23 2014-01-01 浙江东发环保工程有限公司 一种处理高氨氮脱硝催化剂生产废水的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3655802B2 (ja) 廃水処理方法及び当該方法を用いた廃水処理装置
WO2022156549A1 (zh) 脱硝耦合电催化还原制备尿素的方法及系统
ES2337966T3 (es) Metodo de desnitracion de gases de escape.
CN107601645B (zh) 一种净化废水的催化氧化反应器及其净化方法
JP2000262857A (ja) アンモニア酸化塔
JP3252696B2 (ja) 被酸化性窒素化合物含有排ガスの浄化方法
KR101011205B1 (ko) 방사성 액상폐기물의 포화증기에 함유된 유기물 및질소산화물을 산화·환원 촉매를 이용하여 처리하는 방법
CN215276565U (zh) 一种用于含氨废气的等离子体系统
EP1314698B1 (en) Process and apparatus for treating ammonia-containing waste water
JP3867228B2 (ja) 有機窒素化合物含有排水の処理方法
JPH1066985A (ja) 窒素化合物含有排水の処理方法
US7160527B2 (en) Method for treating amonia-containing effluent water
JPH11300374A (ja) 排水の処理方法
EP1690586B1 (en) Method for apparatus for treating ammonia-containing gas
KR100785523B1 (ko) 암모니아 산화촉매 및 암모니아 제거방법
JP2003145136A (ja) 廃水の処理方法及び処理装置
JP3630352B2 (ja) 尿素含有水の処理方法
JPH09150039A (ja) 排ガス浄化装置と方法
JPH0975915A (ja) アンモニア態窒素処理システム
JP2004105903A (ja) ヒドラジン含有排水の処理法
JP2003236567A (ja) 無機硫黄化合物を含有する排水の処理方法
EP1362832A1 (en) Method for purifying effluent water containing ammonia
JP2001276855A (ja) 排水の処理方法
JP2003117543A (ja) 過酸化水素およびアンモニア含有廃水の浄化装置および浄化方法
JP2000317272A (ja) アンモニア含有排水の浄化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050705