JP2000262855A - 光触媒反応カートリッジ - Google Patents

光触媒反応カートリッジ

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JP2000262855A
JP2000262855A JP7188499A JP7188499A JP2000262855A JP 2000262855 A JP2000262855 A JP 2000262855A JP 7188499 A JP7188499 A JP 7188499A JP 7188499 A JP7188499 A JP 7188499A JP 2000262855 A JP2000262855 A JP 2000262855A
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cartridge
photocatalytic
photocatalytic reaction
cartridge according
reaction cartridge
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Tsunetoshi Shibuki
恒利 渋木
Hidetoshi Saito
秀俊 斎藤
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KOSEI KK
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  • Catalysts (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】取扱いが容易であり、光触媒反応を効率良く行
うことができ、反応に使用する光触媒材料を部分的に交
換することができるとともに、光触媒反応の種類や用途
に応じて使用する光触媒材料を増加又は減少させること
のできる光触媒反応カートリッジを提供する。 【解決手段】内壁面を鏡面加工したカートリッジ内に紫
外線ランプを設け、微細な開孔を多数有する基材表面に
光触媒被膜を形成した光触媒材料を着脱自在に保持させ
ることにより光触媒反応カートリッジを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒反応を利用
して空調用の空気、排ガス等の気体や、水、各種飲料、
排水等の液体を処理する装置に用いられる光触媒反応カ
ートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、二酸化チタン等のある種の金
属酸化物、硫化物等が優れた光触媒機能を有し、紫外線
を含む光を照射すると強力な還元力・酸化力を発揮する
ことはよく知られている。このような光触媒反応を利用
した光触媒反応装置としては、反応器本体内において二
酸化チタン粒子を懸濁させたものや、反応器本体の内表
面に二酸化チタン粒子を担持させたもの等が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反応器
本体内において二酸化チタン粒子を懸濁させたものは、
二酸化チタン粒子が極めて細かいので反応処理後に同粒
子を回収することが難しいなどの問題があった。また、
反応器本体の内表面に二酸化チタン粒子を担持させたも
のは、反応が二次元平面で起こる異相系反応器であり、
反応場の面積を増大させることが難しいことから、反応
器性能の向上に限界があり、効率的な光触媒反応が行え
ないものであった。そして、光触媒材料の一部が破損し
た場合または光触媒機能を失った場合には、使用してい
る光触媒を担持させた材料全体を交換する必要があっ
た。
【0004】したがって、本発明はこれら従来技術の問
題点を解消して、取扱いが容易であり、光触媒反応を効
率良く行うことができ、反応に使用する光触媒材料を部
分的に交換することができるとともに、光触媒反応の種
類や用途に応じて使用する光触媒材料を増加又は減少さ
せることのできる光触媒反応カートリッジを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために次のような構成をとる。 1.内壁面を鏡面加工したカートリッジ内に紫外線ラン
プを設け、微細な開孔を多数有する基材表面に光触媒被
膜を形成した光触媒材料を着脱自在に保持させたことを
特徴とする光触媒反応カートリッジ。 2.光触媒材料の基材が、目開きが0.01〜3.0m
m、開孔率が3〜50%である網状体であることを特徴
とする1に記載の光触媒反応カートリッジ。 3.光触媒材料の基材が、孔径が0.01〜3.0m
m、開孔率が3〜50%である貫通孔を有する板状体で
あることを特徴とする1に記載の光触媒反応カートリッ
ジ。 4.光触媒材料が開孔の内側部全面に光触媒被膜を形成
したものであることを特徴とする1〜3のいずれか1項
に記載の光触媒反応カートリッジ。 5.カートリッジの内壁面にも光触媒被膜を形成したこ
とを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載の光触媒反
応カートリッジ。 6.光触媒被膜が、結晶表面と垂直方向に(001)、
(100)、(211)、(101)及び(110)か
らなる結晶面から選択された方向に配向された二酸化チ
タン結晶配向膜であることを特徴とする1〜5のいずれ
か1項に記載の光触媒反応カートリッジ。 7.二酸化チタン結晶配向膜の厚さが0.1μm以上で
あることを特徴とする6に記載の光触媒反応カートリッ
ジ。 8.二酸化チタン結晶配向膜が大気圧開放型CVD法に
より形成されたものであることを特徴とする6又は7に
記載の光触媒反応カートリッジ。 9.光触媒材料の基材が金属、ガラス、陶磁器、セラミ
ックス、炭素又はプラスチックから選ばれたものである
ことを特徴とする1〜8のいずれか1項に記載の光触媒
反応カートリッジ。 10.カートリッジの内壁面が光を乱反射するように鏡
面加工したものであることを特徴とする1〜9のいずれ
か1項に記載の光触媒反応カートリッジ。 11.カートリッジの内壁面が表面に凹凸を多数設けた
ものであることを特徴とする10に記載の光触媒反応カ
ートリッジ。 12.カートリッジの内壁面に係止部を設け、光触媒材
料を係止部に着脱自在に保持させたことを特徴とする1
〜11のいずれか1項に記載の光触媒反応カートリッ
ジ。 13.紫外線ランプを光透過性の保護部材で覆ったこと
を特徴とする1〜12のいずれか1項に記載の光触媒反
応カートリッジ。 14.カートリッジ内部に光透過性の保護部材で覆った
紫外線ランプを設け、紫外線ランプの周囲に光透過性の
材料により構成され光触媒材料を着脱自在に保持させた
ケースを配設したことを特徴とする1〜13のいずれか
1項に記載の光触媒反応カートリッジ。 15.紫外線ランプをカートリッジ内での流体の移動方
向と平行に設け、光触媒材料を紫外線ランプに対して垂
直方向に配置したことを特徴とする1〜14のいずれか
1項に記載の光触媒反応カートリッジ。 16.カートリッジが流体が漏洩しないように密封性を
有するものであることを特徴とする1〜15のいずれか
1項に記載の光触媒反応カートリッジ。 17.カートリッジを相互に連結する連結部材を有する
ことを特徴とする1〜16のいずれか1項に記載の光触
媒反応カートリッジ。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では光触媒反応の効率を高
めるために、内壁面を鏡面加工した材料によりカートリ
ッジを構成する。このようなカートリッジを構成する材
料としては目的とする光触媒反応装置に必要とされる強
度、耐腐食性等を有するものであれば、特に制限はな
い。好ましい材料としては、例えば鋼、ステンレス鋼、
アルミニウム、各種合金等の金属、ガラス、陶磁器、セ
ラミックス、プラスチック等が挙げられる。これらの材
料により構成されたカートリッジの内壁面を鏡面加工す
るには、(1)ステンレス鋼、アルミニウム等のように
それ自体が鏡面を有する材料を使用する、(2)材料表
面に電気メッキ、化学メッキ、蒸着等の表面処理を施す
ことにより鏡面を形成する、(3)材料表面にあらかじ
め鏡面加工した他の材料を接着剤、ビス等により固着す
る等の方法が挙げられる。カートリッジ内壁面の鏡面加
工は、内壁面全体に施してもよく、また内壁面に部分的
に施してもよい。
【0007】カートリッジの内壁面は、光触媒反応の効
率を一段と改善するために、紫外線ランプから放出され
たUV光が乱反射するように鏡面加工することが好まし
い。UV光を乱反射させるには、例えば内壁面に三角
錐、四角錐、半球状等種々の形状の凹凸を設ける、表面
に多数の溝状のキズを設ける等の方法が挙げられる。カ
ートリッジを鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属
材料により構成した場合には、カートリッジに必要な強
度を具備し、型押し等による凹凸加工等の加工性に富
み、また材料自体の研磨、表面処理等により容易に鏡面
を形成することができるので好ましい。また、カートリ
ッジの内壁面には、光触媒被膜を形成してもよい。内壁
面に光触媒被膜を形成した場合には、内壁面においても
光触媒反応が進行するとともに、内壁面の光触媒被膜を
構成する結晶間の微細な屈折率の違いによりUV光がさ
らに乱反射されるので、光触媒反応の効率を一段と改善
することができる。カートリッジの形状には特に制限は
なく、円筒状、四角柱、五角柱、六角柱等の多角柱状、
球状、あるいはこれらを組み合わせたもの等、任意の形
状とすることができる。
【0008】カートリッジ内に配置する紫外線ランプと
しては、紫外線を含む光を照射することができるもので
あればよく、照射される紫外線としては遠紫外線でも近
紫外線でもよい。本発明で使用する紫外線ランプとして
は、例えば蛍光灯、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水
銀灯、キセノン灯等が挙げられる。これらのランプは単
独で使用してもよく併用してもよい。紫外線ランプの数
や配置する位置には特に制限はなく、任意の数のランプ
を任意の位置に配置することができる。また、紫外線ラ
ンプを保護するために、ランプをアクリル樹脂等の透明
プラスチックやガラス等の光透過性の材料で覆うことが
でき、あるいはランプをこれらの光透過性の材料で構成
したケース内に収納し、該ケースをカートリッジに着脱
可能とするように構成してもよい。
【0009】本発明の光触媒反応カートリッジ内には、
微細な開孔を有する基材表面に光触媒被膜を形成した光
触媒材料を着脱自在に保持させる。本発明の基材におけ
る好ましい微細な開孔としては、目開き(網目を構成す
る隣り合う線材間の距離)が0.01〜3.0mmであ
る網目、又は孔径が0.01〜3.0mmである貫通孔
が挙げられる。このような基材としては、(1)各種材
料により構成された網状体、(2)各種材料からなる板
状体に機械加工や電子ビーム等により貫通孔を設けたも
のや(3)スチールウール等の細径の繊維を編織せずに
重ね合わせて接合したもの等が挙げられる。基材となる
網状体としては、例えば金属繊維、ガラス繊維、炭素繊
維等の無機繊維や耐熱性プラスチック繊維等により構成
された網状体が挙げられる。網状体はこれらの繊維を平
織り、綾織り等により織って構成することができ、また
これらの繊維を織らずに重ね合わせ必要に応じて固着し
て構成することもできる。好ましい網状体としては、ス
テンレス線、スチール線等の金属線を織って得られる金
網が挙げられる。金網を構成する金属の線径としては約
0.01〜3.0mm、好ましくは約0.02〜1.0
mmのものが用いられる。また金網の目開きは約0.0
1〜3.0mm、好ましくは約0.02〜1.5mm
で、開孔率は3〜50%、好ましくは10〜40%のも
のが用いられる。
【0010】また、基材となる貫通孔を有する板状体を
構成する材料としては特に制限はなく、金属、陶磁器、
セラミックス、プラスチック等の微細な貫通孔を形成す
ることのできる材料はいずれも使用することができる
が、孔明け加工性や成形加工性等の点で鋼、ステンレス
鋼、アルミニウム、各種合金等の金属を使用することが
好ましい。板状体に形成する貫通孔の形状には制限はな
く、真円、楕円、長孔、角孔等任意の形状とすることが
できる。本発明における孔径としては、楕円や長孔、角
孔等の真円以外のものにおいては、短軸方向の径を意味
する。孔の配列状態は並列、千鳥状等任意であり、また
基材表面に対して垂直に孔を明けたもののほかに基材表
面に対して斜めに孔を明けたものとしてもよい。貫通孔
の好ましい孔径は0.05〜1.5mm、特に好ましく
は0.1〜1.0mmである。孔径が小さすぎる場合に
は、基材表面に二酸化チタン結晶配向膜等の光触媒被膜
を形成する際に孔が二酸化チタン等でふさがれることが
あり、一方、孔径が大きすぎる場合には、基材の開孔の
内側部を含めた全表面が相対的に小さくなるので、材料
に充分な光触媒活性を付与することが困難となる。板状
の基材に貫通孔を形成する方法には制限はなく、パンチ
ング等の機械加工や電子ビームによる孔明け等公知の方
法を使用することができる。
【0011】基材表面及び所望によりカートリッジの内
壁面に形成する光触媒被膜としては、光触媒作用を有す
るものであれば特に制限はなく、例えばTiO、Zn
O、Fe、CdS等が挙げられ、これらの被膜は
コーティング法、浸漬法、スパッタリング法、CVD法
等公知の方法により形成することができる。好ましい光
触媒被膜としては、二酸化チタン結晶配向膜、特に結晶
表面と垂直方向に(001)、(100)、(21
1)、(101)及び(110)からなる結晶面から選
択された方向に配向された二酸化チタン結晶配向膜が挙
げられる。このような特定方向に配向された結晶配向膜
は、大気圧開放型CVD法により形成することができ
る。(特開平10−152396号公報)
【0012】本発明において二酸化チタン結晶配向膜と
は、二酸化チタンの単結晶からなる配向膜ならびに多結
晶からなる配向膜を意味する。ここで、単結晶配向膜と
は、材料学の分野で通常用いられるように、配向膜全体
が単一の結晶で構成されたものだけではなく、配向膜が
三次元方向の結晶方位が一致する多数の結晶により構成
されたものをも包含するものである。上記本発明の特定
方向に配向された二酸化チタン結晶配向膜を有する材料
は、気化させたチタンアルコキシド(原料錯体)を担体
となる不活性ガスとともに、大気圧開放下で加熱された
基材表面に吹き付けることによって、効率よく製造する
ことができる。
【0013】二酸化チタン結晶配向膜を形成する原料と
しては、一般式 Ti(OR)で表されるチタンアル
コキシドを使用する。(式中、Rは炭素数2〜10のア
ルキル基を表す。) これらのチタンアルコキシドの中では、Ti(OC
(以下、「TTE」と略記する)、Ti(O
−i−C(以下、「TTIP」と略記
する)、Ti(O−n−C(以下、
「TTNB」と略記する)が好ましく、中でもTTIP
は二酸化チタンの堆積速度が速く、得られる配向膜の結
晶構造の制御も容易であることから、特に好ましい原料
である。
【0014】本発明では、上記原料錯体を気化器で気化
し、担体となる不活性ガスとともに、大気圧開放下で加
熱された基材表面に吹き付け、基材表面に二酸化チタン
の結晶配向膜を形成することができる。担体となる不活
性ガスとしては、特に制限はなく、窒素、ヘリウム、ア
ルゴン等通常用いられる不活性ガスはいずれも使用可能
であるが、経済性等の点で窒素ガスを使用することが好
ましく、中でも液体窒素を通して水分を除去した窒素ガ
スを使用することが特に好ましい。原料錯体の気化温度
は、原料の種類に応じて調整するが、例えばTTE、T
TIP、TTNBの場合には、70〜150℃とするこ
とが好ましい。
【0015】不活性ガス担体により運ばれた原料錯体
を、大気圧開放下で加熱された基体表面に吹き付けるに
あたっては、スリット型のノズルから移動する基材表面
に吹き付けることによって、網状、平板状、円筒状等種
々の形状にあらかじめ成形した基材表面に、連続的に二
酸化チタンの結晶配向膜を形成することが可能となる。
二酸化チタンを含む塗料を使用し、塗布や浸漬等により
二酸化チタン被膜を基材表面に形成する従来の技術で
は、基材として多数の微細な開孔を有する基材を使用し
た場合には、被膜形成時に開孔内部が二酸化チタン粒子
によってふさがれ、貫通した開孔を有する材料を得るこ
とは困難である。また貫通した開孔が得られる場合でも
開孔の内側部全面に二酸化チタン被膜を形成することは
できず、開孔の内側部が部分的に二酸化チタン被膜で覆
われたものが得られることが多い。しかるに、溶媒等を
使用しない大気圧開放型CVD法を採用した場合には、
基材の微細な開孔の内側部全面に二酸化チタン結晶配向
膜が形成され、しかも貫通した開孔を有する材料を製造
することが可能となる。また、原料の気化温度や供給
量、担体ガスの流量、基材温度等をそれぞれ調整するこ
とによって、得られる結晶配向膜の結晶構造を制御し、
結晶配向膜の配向方向、膜の厚さ、結晶の粒径や粒径分
布を所望のものに調整することが可能である。
【0016】本発明では、基材表面に形成する二酸化チ
タン結晶配向膜を、結晶表面と垂直方向に(001)、
(100)、(211)、(101)及び(110)か
らなる結晶面から選択された方向に配向されたものとす
ることが好ましい。これらの特定方向に配向された二酸
化チタン結晶配向膜は、光、特に紫外線を照射した際
に、次のような種々の光触媒作用を発揮する。 (1)顕著な抗菌作用(制菌作用及び滅菌作用)を有す
るとともに、死滅した菌や毒素等の菌の産生物を分解す
ることができるので、汚れを防止し持続性のある抗菌作
用を発揮する。 (2)汚れの付着を防止するとともに、付着した汚れを
分解し、自然に降る雨や水洗により簡単に除去して表面
の光沢を維持する。 (3)臭いの元となる物質を分解し、脱臭、消臭作用を
有する。 (4)紫外線照射により水との接触角が減少して0度に
近くなり、水を弾かなくなる。したがって、表面に水滴
が形成されず一様な水膜となり、曇りを防止することが
できる。 (5)空気中の窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(S
0x)を分解し、空気を浄化する。 (6)有機ハロゲン化合物や油分等の水中の汚染物質や
飲食物中の汚染物質を分解し、水や飲食物を浄化する。 (7)適当な色素と組み合わせることによって、太陽エ
ネルギーを電気に変換する。 したがって、これら特定方向に配向された二酸化チタン
結晶配向膜を表面に有する光触媒材料を光触媒反応カー
トリッジに使用した場合には、種々の光触媒反応を効率
よく行うことが可能となる。
【0017】本発明で、上記の特定方向に配向された結
晶配向膜は、ある1つの方向のみに配向された二酸化チ
タン結晶により構成されていても、2つ以上の方向に配
向された二酸化チタン結晶により構成されていても、同
様の効果を奏するものである。本発明において、基材表
面に形成する結晶配向膜の膜厚は、所望のものとするこ
とができるが、膜厚を0.1μm以上とすることによっ
て基材に抗菌性をはじめとする種々の特性を付与するこ
とができるので、通常は0.1〜10μm、好ましくは
0.2〜2.0μmとする。また、配向膜を形成する結
晶の粒径は、可視光線及び紫外線の波長と同程度とした
場合に顕著な抗菌性等の光触媒活性が得られ、特に、粒
径分布のそろった結晶配向膜とした場合にはその効果が
著しい。したがって、結晶粒径として、0.01〜1μ
m、粒径分布が実質的に平均値±100%である結晶配
向膜とすることが好ましく、粒径分布が平均値±50%
である結晶配向膜とすることが特に好ましい。本発明に
おける結晶の粒径分布は、材料学の分野での常法に従
い、つぎのようにして算出する。すなわち、図19にみ
られるように、横軸に配向膜を構成する各結晶の粒径
(最大直径)、縦軸に結晶の個数をとって描いたヒスト
グラムにおいて、縦軸の最大値Yの50%以上のも
のを対象として(図19の斜線部)、結晶粒径の平均値
及び粒径分布を算出するものである。
【0018】また、他の好ましい材料としては、二酸化
チタンの結晶配向膜が網目構造を有するものが挙げられ
る。これらの材料としては、必要に応じて基材表面に二
酸化チタンの結晶配向膜形成後に、酸素雰囲気下でアニ
ーリング処理を施したものを使用することができる。本
発明で、結晶配向膜が網目構造を有するとは、針状の結
晶が交差した状態のものや、ハニカム状に配列した状態
のものを意味する。そして、酸素雰囲気下でアニーリン
グ処理をするとは、二酸化チタンからなる結晶配向膜を
大気圧下、電気炉を用いて酸素気流中で300℃〜60
0℃の任意の温度で数時間加熱することを意味する。
【0019】本発明で、上記の微細な開孔を有する基材
表面に光触媒被膜を形成した光触媒材料を光触媒反応カ
ートリッジ内に着脱自在に保持させるには、例えば図3
にみられるようにカートリッジ内壁面に溝状の係止部を
形成し、この係止部に光触媒材料を挿入する構成とする
ことができる。光触媒材料が、比較的太径の網状体や貫
通孔を有する板状体を基板とするもののように剛性、自
立性を有する場合には、そのままカートリッジ内壁面に
設けた係止部に挿入するように構成することができる。
光触媒材料が細径の網状体を基板とするもののように剛
性、自立性が不足する場合には、光触媒材料の外周部に
金属材料等からなる枠体を設け、この枠体を係止部に挿
入するようにしてもよい。
【0020】また図8にみられるように、光触媒材料に
紫外線ランプ挿入孔を設け、紫外線ランプに光触媒材料
を保持させるようにしてもよい。その際に、紫外線ラン
プ外周部にはランプを保護する枠体や、アクリル樹脂、
ガラス等の光透過性材料により構成された保護部材を設
け、枠体や保護部材に光触媒材料を着脱自在に保持させ
ることが好ましい。さらに、図3にみられるように、ア
クリル樹脂、ガラス等の光透過性材料により光触媒材料
を着脱自在に収納するケースを構成し、このケースをカ
ートリッジ内に挿入するようにしてもよい。
【0021】カートリッジ内における紫外線ランプと光
触媒材料の位置関係は任意に設定することができ、例え
ば図1にみられるようにカートリッジ側面部に紫外線ラ
ンプを設置し、ランプに隣接して内ケース内に保持した
光触媒材料を配置することができる。また図6にみられ
るように、カートリッジの両側面に紫外線ランプを設置
し、光触媒材料を両側から照射するようにしてもよく、
図7にみられるようにカートリッジの中央部に紫外線ラ
ンプを設置し、両側に光触媒材料を配置するようにして
もよい。光触媒材料をカートリッジ内に保持する方向に
は特に制限はなく、図1にみられるように、紫外線ラン
プと垂直に設置するほか、紫外線ランプと平行に設置し
てもよい。また、光触媒材料の形状も板状体に限定され
るものではなく、円筒状、半円筒状、同心円状等任意の
ものとすることができる。紫外線ランプをカートリッジ
内での流体の移動方向(通常は長手方向)と平行に設
け、光触媒材料を紫外線ランプに対して垂直方向に配置
した場合には、光触媒反応を受ける流体がカートリッジ
内に配置された全ての光触媒材料を通過する為、光触媒
被膜との接触面積が増大し、光触媒反応の効率が改善さ
れるので好ましい。
【0022】光触媒反応カートリッジには、カートリッ
ジ同士を相互に連結する連結部材を設けることができ
る。カートリッジの連結方法としては、例えば図10に
みられるようにカートリッジを直列に連結する方法や、
図11にみられるように並列に連結する方法がある。連
結部材としては特に制限はなく、例えば直列に連結する
にはカートリッジの一端にカートリッジの外側寸法より
もやや寸法の小さい凸状のスリーブを設けるとともにカ
ートリッジ他端の内周部にこの凸状のスリーブを受入れ
る凹部を設け相互に嵌合させるもの、カートリッジの一
端の外周面に雄ネジ部、他端の内周面に雌ネジ部を設け
相互に螺合させるもの、カートリッジの両端にフランジ
部を設けボルト、クランプ等の止め具で固定するもの等
が挙げられる。また、カートリッジを並列に連結するに
は、カートリッジの上面外側に爪部を設けカートリッジ
の下面外側にこの爪部と嵌合する凹部を設けて爪部と凹
部を嵌合させるもの、カートリッジの上面及び下面の両
端部に延在部を設けボルト、クランプ等の止め具で固定
するもの等が挙げられる。カートリッジの両端に光触媒
反応を受ける流体の吸入口及び排出口を設ける場合に
は、複数のカートリッジを連結して使用するためには吸
入口及び排出口を着脱自在に構成することが好ましい。
連結部材を使用して複数のカートリッジを直列又は並列
に連結した場合には、光触媒反応の効率を大巾に向上さ
せることが可能となる。
【0023】本発明の光触媒反応カートリッジは次のよ
うな優れた特徴を有するものである。 (1)光触媒材料として多数の微細な開孔を有する基材
を使用して、開孔の内側部全面にも二酸化チタン結晶配
向膜等の光触媒被膜を形成し、しかもこの開孔が貫通し
ていることによって、単に基材表面に光触媒被膜を形成
した材料に比較して、光触媒活性を有する光触媒被膜の
全表面積が大巾に増大し、したがって得られる光触媒活
性も著しく増大する。 (2)カートリッジ内壁面を鏡面加工したことにより、
紫外線ランプから照射された光が乱反射し、光触媒反応
の効率が向上する。 (3)カートリッジ内に収納する光触媒材料の数を増減
することが可能であり、光触媒反応により処理する対象
物(空気、排ガス、水等の流体)の性状に合わせて、最
も効果的な反応カートリッジを簡単に構成することがで
きる。 (4)カートリッジ内壁面にも光触媒被膜を形成した場
合には、光触媒の効率がさらに向上する。 (5)紫外線ランプをカートリッジ内での流体の移動方
向と平行に設け、光触媒材料をランプに対して垂直方向
に配置した場合には、光触媒反応を受ける流体と光触媒
被膜との接触面積が増大し、光触媒反応の効率が一段と
向上する。 (6)特定の方向に配向された二酸化チタン結晶配向膜
を使用した場合には、特に効率良く光触媒反応を行うこ
とができる。 (7)種々の装置に使用可能なコンパクトなカートリッ
ジとすることができる。 (8)複数のカートリッジを相互に連結して使用するこ
とが可能であり、光触媒反応の効率を大巾に向上させる
ことが可能となる。
【0024】本発明の光触媒反応カートリッジによる処
理流体としては、空調用の清浄空気、排ガス等の気体
や、飲水、排水等の液体が挙げられ、下記のような気体
および液体が含まれる。例えば、気体としては、メチル
メルカプタン、アンモニア、硫化水素、アミン、アルデ
ヒド等の悪臭物質やホルムアルデヒド等を含む気体等が
挙げられ、液体としては、トリクロロエチレン、テトラ
クロロエチレン、クロロホルム、ダイオキシン等のハロ
ゲン化合物やシアン、農薬成分を含む液体、Hg、Cd
等の重金属イオンを微量含む液体等が挙げられる。した
がって、本発明の光触媒反応カートリッジは、空調用の
空気、排ガス等の気体や水、各種飲料、排水、風呂の循
環水等の液体を処理する装置、ゴミ処理装置等における
脱臭装置等巾広い用途に使用することができるものであ
る。また、活性炭フィルターや電気集塵装置等の従来の
フィルター類や送排気装置、送排水装置等と適宜組み合
わせて使用できることは言うまでもない。光触媒カート
リッジの寸法には特に制限はなく、カートリッジを適用
する装置の大きさや用途に応じて任意に設定することが
できる。
【0025】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明するが、本発明はこれらの具体例に限定されるも
のではない。以下の実施例では、光触媒材料は特開平1
0−152396号公報に記載された装置と同様の装置
を使用して作製した。 (製造例1)原料錯体としてTTIPを用い、原料気化
温度120℃、窒素ガス流量1.5dm/min.で
TTIPを気化させた。基材として、線径0.1mmの
ステンレス線からなる100メッシュの金網(目開き
0.154mm、開孔率35%)を使用し、高温ゾーン
の温度400℃に設置した加熱炉中に、111.75m
/min.の速度で供給し、巾1.0mmのスリットを
有するスリット型ノズルから上記原料ガス混合物を吹き
付け、基材表面に膜厚1.0μmの二酸化チタン多結晶
配向膜を形成させた。得られた二酸化チタン多結晶配向
膜の状態を、走査型電子顕微鏡(以下、「SEM」と略
記する)及びX線回折により観察したところ、多結晶配
向膜はアナターゼ構造を持ち、膜を形成する結晶表面と
垂直方向に(001)面に配向されたものであった。ま
た、結晶の粒径は0.01〜0.5μmで、粒径分布は
0.25±0.25μmであった。この多結晶配向膜の
表面のSEM写真を図12(倍率150倍)及び図13
(倍率35000倍)に示す。この多結晶配向膜は図1
2にみられるように、金網を構成するステンレス線の全
周囲にわたって均一に形成されている。また、図13か
ら、この多結晶配向膜が網目構造を有することがわか
る。
【0026】(製造例2)基材として、線径0.025
mmのステンレス線からなる500メッシュの金網(目
開き0.026mm、開孔率26%)を使用したほか
は、製造例1と同様にして基材表面に膜厚1.0μmの
二酸化チタン多結晶配向膜を形成させた。得られた多結
晶配向膜はアナターゼ構造を持ち、膜を形成する結晶表
面と垂直方向に(001)面に配向されたものであっ
た。また、結晶の粒径分布は0.25±0.25μmで
あった。この多結晶配向膜の表面のSEM写真を図14
(倍率150倍)及び図15(倍率5000倍)に示
す。この多結晶配向膜は図14にみられるように、金網
を構成するステンレス線の全周囲にわたって均一に形成
されている。
【0027】(製造例3)基材として、厚さ1mmのス
テンレス板に電子ビームにより貫通孔を形成したもの
(孔径0.1mm、開孔率38%)を使用したほかは、
製造例1と同様にして基材表面に膜厚1.0μmの二酸
化チタン多結晶配向膜を形成させた。得られた多結晶配
向膜はアナターゼ構造を持ち、膜を形成する結晶表面と
垂直方向に(001)面に配向されたものであった。ま
た、結晶の粒径分布は0.25±0.25μmであっ
た。この多結晶配向膜の表面のSEM写真を図16(倍
率50倍)、図17(倍率500倍)及び図18(倍率
5000倍)に示す。この多結晶配向膜は図17にみら
れるように貫通孔の内側部全面に形成されている。ま
た、図18からこの多結晶配向膜が網目構造を有するこ
とがわかる。
【0028】(実施例1)図1〜図4は本発明の光触媒
カートリッジの1例を示す図であり、図1はカートリッ
ジを組立てた状態を示す斜視図、図2及び図3はカート
リッジを構成する外ケース及び内ケースの斜視図であ
り、また図4はカートリッジの内壁面の部分拡大斜視図
である。このカートリッジ1は、外ケース2の側面に2
本の紫外線ランプ3をカートリッジ1の長手方向に沿っ
て設け、製造例1により製造された光触媒材料4(寸
法:縦100mm,横100mm)5枚を略等間隔で収
納した内ケース5(内径寸法:縦102mm,横102
mm,長さ135mm)を配置したものである。外ケー
ス2を構成する壁材6の内壁面7は全面にわたって鏡面
加工され、図4にみられるようにピラミッド状の凹凸が
設けられており、紫外線ランプ3から照射される光を乱
反射する。この内壁面7には、所望により光触媒被膜を
設けることができる。この例では壁材6を構成する材料
としてSUS鋼を使用し、エンボス加工により凹凸を設
けた。
【0029】光触媒材料4の外周部には金属材料により
構成された枠体8が設けられ、内ケース5の内部に形成
した溝状の係止部9に挿入される。この例では係止部9
を内ケース5を構成する壁材12とは別部材により形成
したが、壁材12自体の内面に溝状の係止部を直接形成
することもできる。また光触媒材料4として、他の製造
例で製造したものを使用できることは、言うまでもな
い。内ケース5を構成する壁材12としては、光透過性
のアクリル樹脂、ガラス等が使用され、壁材12の接合
部には必要に応じて密封性を高めるために、ゴム等の弾
性材料からなるパッキン13が配置される。内ケース5
の両端中央部には、ポリ塩化ビニルパイプ(内径30m
m,長さ30mm)により構成された、光触媒反応を受
ける流体の吸入口10及び排出口(図示せず)が設けら
れている。
【0030】図5〜7はそれぞれ本発明の光触媒反応カ
ートリッジの他の例における紫外線ランプと光触媒材料
の位置関係を示す模式図である。図1〜4の光触媒反応
カートリッジでは、カートリッジ1の側面に2本の紫外
線ランプ3を設けたが、図5のカートリッジでは、カー
トリッジの側面に設けるランプ3の数を3本としたもの
である。
【0031】図6のカートリッジでは、カートリッジの
両側面に各3本の紫外線ランプ3を設け、両側から光触
媒材料4を照射するようにしたものである。図7のカー
トリッジでは、カートリッジの中央部上下に2本の紫外
線ランプ3を設け、両側に光触媒材料4を配置したもの
である。図5〜7の光触媒反応カートリッジにおける他
の構成は、基本的に図1〜4のものと同様である。
【0032】(実施例2)図8及び図9は本発明の光触
媒カートリッジの他の例を示す図であり、図8はカート
リッジを組立てる前の状態を示す斜視図、そして図9は
カートリッジを組立てた後の縦断面模式図である。この
例では内ケースは設けず、光触媒材料4に紫外線ランプ
3の挿入口を儲け、ランプ3自体によって光触媒材料4
を保持させるものである。光触媒材料4を保持したラン
プ3は、SUS鋼により構成された内壁面7に凹凸加工
を設けた鏡面を有するカートリッジ本体21に挿入さ
れ、固定される。カートリッジの両端には、光触媒反応
を受ける流体の吸入口10及び排出口11が設けられて
おり、流体は図8及び図9で白抜きの矢印で示した方向
に移動する。このカートリッジでは、図9にみられるよ
うに紫外線ランプ3から照射された光は、矢印で示した
ようにカートリッジの内壁面7で乱反射して、光触媒材
料4に当たる。吸入口10からカートリッジ21内に吸
入された光触媒反応を受ける流体は、カートリッジ21
内に配置された全ての光触媒材料4を通過して排出口1
1から排出されるので、光触媒材料4の光触媒被膜との
接触面積が増大し、光触媒反応の効率が改善される。
【0033】図10及び図11は本発明の光触媒カート
リッジを相互に連結して使用する状態を示す模式図であ
る。図において矢印はカートリッジで処理される流体の
移動方向を表す。図10は3個の光触媒カートリッジ1
を直列に連結した状態を示す図であり、また図11は3
個のカートリッジ1を並列に連結した状態を示す図であ
る。図11においては、カートリッジの入口及び出口に
は、カートリッジを連結するダクト14が設けられてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光触媒カートリッジの1例を示す図
で、カートリッジを組立てた状態を示す斜視図である。
【図2】図1のカートリッジを構成する外ケースを示す
斜視図である。
【図3】図1のカートリッジを構成する内ケースを示す
斜視図である。
【図4】図1のカートリッジの内壁面の部分拡大図であ
る。
【図5】本発明の光触媒反応カートリッジの他の例を示
す模式図である。
【図6】本発明の光触媒反応カートリッジの他の例を示
す模式図である。
【図7】本発明の光触媒反応カートリッジの他の例を示
す模式図である。
【図8】本発明の光触媒反応カートリッジの他の例を示
す図で、カートリッジを組立てる前の状態を示す図であ
る。
【図9】図8のカートリッジを組立てた後の縦断面模式
図である。
【図10】本発明の光触媒反応カートリッジを連結した
状態を示す模式図である。
【図11】本発明の光触媒反応カートリッジを連結した
状態を示す模式図である。
【図12】本発明に使用される光触媒材料の1例のSE
M写真である。
【図13】図12の光触媒材料の高倍率のSEM写真で
ある。
【図14】本発明に使用される光触媒材料の他の例のS
EM写真である。
【図15】図14の光触媒材料の高倍率のSEM写真で
ある。
【図16】本発明に使用される光触媒材料の他の例のS
EM写真である。
【図17】図16の光触媒材料の倍率を上げたSEM写
真である。
【図18】図16の光触媒材料の倍率を更に上げたSE
M写真である。
【図19】結晶の粒径分布の算出方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1、21 光触媒反応カートリッジ 2 外ケース 3 紫外線ランプ 4 光触媒材料 5 内ケース 6、12 壁材 7 内壁面 8 枠体 9 係止部 10 吸入口 11 排出口 13 パッキン 14 ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA07 AA10 BB02 HH05 JJ09 KK08 LL10 MM02 QQ03 4D037 AA01 AA08 AA11 AB03 AB08 AB12 AB14 BA18 CA11 4D048 AA22 AB01 AB03 BA07X BA41X BB07 CA02 CA07 CC11 CC36 CC40 EA01 4D050 AA01 AA10 AA12 AB06 AB17 AB19 AB52 AB62 BB01 BC06 BC09 BD02 4G069 AA01 AA03 BA04A BA04B BA48A CA04 CA07 CA10 CA17 DA06 EA09 EB10 EB12X EB12Y EB15X EB15Y EB17X EB17Y EB18X EB18Y

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁面を鏡面加工したカートリッジ内に
    紫外線ランプを設け、微細な開孔を多数有する基材表面
    に光触媒被膜を形成した光触媒材料を着脱自在に保持さ
    せたことを特徴とする光触媒反応カートリッジ。
  2. 【請求項2】 光触媒材料の基材が、目開きが0.01
    〜3.0mm、開孔率が3〜50%である網状体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光触媒反応カートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 光触媒材料の基材が、孔径が0.01〜
    3.0mm、開孔率が3〜50%である貫通孔を有する
    板状体であることを特徴とする請求項1に記載の光触媒
    反応カートリッジ。
  4. 【請求項4】 光触媒材料が開孔の内側部全面に光触媒
    被膜を形成したものであることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の光触媒反応カートリッジ。
  5. 【請求項5】 カートリッジの内壁面にも光触媒被膜を
    形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の光触媒反応カートリッジ。
  6. 【請求項6】 光触媒被膜が、結晶表面と垂直方向に
    (001)、(100)、(211)、(101)及び
    (110)からなる結晶面から選択された方向に配向さ
    れた二酸化チタン結晶配向膜であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の光触媒反応カートリ
    ッジ。
  7. 【請求項7】 二酸化チタン結晶配向膜の厚さが0.1
    μm以上であることを特徴とする請求項6に記載の光触
    媒反応カートリッジ。
  8. 【請求項8】 二酸化チタン結晶配向膜が大気圧開放型
    CVD法により形成されたものであることを特徴とする
    請求項6又は7に記載の光触媒反応カートリッジ。
  9. 【請求項9】 光触媒材料の基材が金属、ガラス、陶磁
    器、セラミックス、炭素又はプラスチックから選ばれた
    ものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の光触媒反応カートリッジ。
  10. 【請求項10】 カートリッジの内壁面が光を乱反射す
    るように鏡面加工したものであることを特徴とする請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の光触媒反応カートリッ
    ジ。
  11. 【請求項11】 カートリッジの内壁面が表面に凹凸を
    多数設けたものであることを特徴とする請求項10に記
    載の光触媒反応カートリッジ。
  12. 【請求項12】 カートリッジの内壁面に係止部を設
    け、光触媒材料を係止部に着脱自在に保持させたことを
    特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の光触
    媒反応カートリッジ。
  13. 【請求項13】 紫外線ランプを光透過性の保護部材で
    覆ったことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項
    に記載の光触媒反応カートリッジ。
  14. 【請求項14】 カートリッジ内部に光透過性の保護部
    材で覆った紫外線ランプを設け、紫外線ランプの周囲に
    光透過性の材料により構成され光触媒材料を着脱自在に
    保持させたケースを配設したことを特徴とする請求項1
    〜13のいずれか1項に記載の光触媒反応カートリッ
    ジ。
  15. 【請求項15】 紫外線ランプをカートリッジ内での流
    体の移動方向と平行に設け、光触媒材料を紫外線ランプ
    に対して垂直方向に配置したことを特徴とする請求項1
    〜14のいずれか1項に記載の光触媒反応カートリッ
    ジ。
  16. 【請求項16】 カートリッジが流体が漏洩しないよう
    に密封性を有するものであることを特徴とする請求項1
    〜15のいずれか1項に記載の光触媒反応カートリッ
    ジ。
  17. 【請求項17】 カートリッジを相互に連結する連結部
    材を有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか
    1項に記載の光触媒反応カートリッジ。
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