JP2010179229A - 磁気処理装置及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体に対して磁界を効果的に作用させることができ、取り扱い性にすぐれた磁気処理装置を提供する。
【解決手段】軸線方向に貫通孔11が貫設され、磁石装着部10aが設けられた本体10と、前記磁石装着部10aに、前記貫通孔11を挟む配置としてN極とS極とを対向させて装着された磁石20a、20cと、前記磁石20a、20cを前記磁石装着部10aに保持する保持体25とを備え、前記本体10の一端側に第1の連結部12が、他端側に第2の連結部14が設けられ、前記第1の連結部12と前記第2の連結部14は、一の本体と他の本体との間において連結可能に設けられている。
【選択図】図3

Description

本装置は、気体、液体等の流体に磁界を作用させる磁気処理装置及びその使用方法に関する。
水やガソリン等の液体、あるいは空気、水蒸気等の気体に磁界を作用させて磁気処理することにより流体の特性を向上させる磁気処理装置が、従来から提案されている。磁気処理装置による作用としては、たとえば、管体を通流する水に磁界を作用させ、管体の内壁にスケールが付着させないようにする、燃料管に磁界を作用させ内燃機関の燃費をよくするといった作用が知られている。
従来の磁気処理装置においては、永久磁石を使用して水や水蒸気等の流体に磁界を作用させる方法が一般的である。すなわち、流体が通流する管体の外周に永久磁石を固定し、管体内を通流する流体に磁界を作用させる方法、あるいは永久磁石を組み込んだ継手を管体の中途に介装し、流体が継手内を通過する際に流体に磁界を作用させるといった方法である。
特開2008−31846号公報 特開2007−196217号公報 特開2002−143857号公報
しかしながら、従来の磁気処理装置の場合は、流体に磁界を作用させる永久磁石は管体に固定して使用するため、永久磁石の流路に対し、周方向の位置を調節するといった操作が簡単にできないという問題があった。永久磁石を組み込んだ継手を使用する場合も、継手に装着する永久磁石の装着位置は固定されているから、永久磁石の周方向の位置を調節することが簡単にはできない構造となっている。
本発明は、これらの課題を解消すべくなされたものであり、流体に対して磁界を効果的に作用させることができ、取り扱い性にすぐれた磁気処理装置及びその使用方法を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気処理装置は、軸線方向に貫通孔が貫設され、磁石装着部が設けられた本体と、前記磁石装着部に、前記貫通孔を挟む配置としてN極とS極とを対向させて装着された磁石と、前記磁石を前記磁石装着部に保持する保持体とを備え、前記本体の一端側に第1の連結部が、他端側に第2の連結部が設けられ、前記第1の連結部と前記第2の連結部は、一の本体と他の本体との間において連結可能に設けられていることを特徴とする。
また、流体を通流させる配管中に磁気処理装置を介装し、該磁気処理装置により前記配管を通流する流体に磁界を作用させる磁気処理装置の使用方法であって、前記磁気処理装置として、軸線方向に貫通孔が貫設され、磁石装着部が設けられた本体と、前記磁石装着部に、前記貫通孔を挟む配置としてN極とS極とを対向させて装着された磁石と、前記磁石を前記磁石装着部に保持する保持体とを備え、前記本体の一端側に第1の連結部が、他端側に第2の連結部が設けられ、前記第1の連結部と前記第2の連結部は、一の本体と他の本体との間において連結可能に設けられた磁気処理装置を使用し、複数の前記磁気処理装置を、一の本体と他の本体とを前記第1の連結部と前記第2の連結部により連結して使用することを特徴とする。
本発明に係る磁気処理装置によれば、本体に設けられた第1の連結部と第2の連結部を用いて、複数の磁気処理装置を容易に連結して使用することができ、また、磁気処理装置を連結する際に、各々の磁気処理装置の軸線の回りでの配置位置を調節することによって配管を通流する流体に対して効果的に磁界を作用させることができる。
磁気処理装置の第1の実施の形態の正面図である。 磁気処理装置の左側面図である。 図1のA-A線断面図である。 図3のB-B線断面図である。 磁気処理装置の組立図である。 磁気処理装置の使用状態を示す正面図(a)、及び断面図(b)である。 磁気処理装置の使用状態を示す断面図である。 磁気処理装置の第2の実施の形態の正面図である。 磁気処理装置の第2の実施の形態の断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る磁気処理装置の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に磁気処理装置の第1の実施の形態の正面図、図2に磁気処理装置の左側面図、図3に磁気処理装置の断面図を示す。図3は図1のAーA線断面図である。
本実施形態の磁気処理装置30は、全体形状が円筒状に形成された本体10と、本体10に装着された磁石20a、20b、20c、20dと、磁石20a〜20dを本体10に保持するための、保持部25とを備える。
図3に示すように、本体10には流体を通流する流路となる貫通孔11が軸線方向に貫通して設けられている。
貫通孔11の軸線方向の中央部分は第1内径部11aとして形成され、貫通孔11の一端側と他端側にそれぞれ第2内径部11b、第3内径部11cが形成される。第1内径部11aは貫通孔11内においてもっとも内径が小さく、次いで第2内径部11b、第3内径部11cの順に大径となる。すなわち、貫通孔11によって形成される流路は、第1内径部11aにおいてもっとも縮径し、第1内径部11aを挟む両側位置において拡径する形態となる。第1内径部11aと第3内径部11cとの間は、第1内径部11aから第3内径部11cに向けて徐々に拡径するテーパ部11dとなっている。
本体10の第1内径部11aに対応する部位は、磁石20a〜20dが装着される磁石装着部10aとして形成される。磁石装着部10aは磁石20a〜20bを収納する肉厚に形成されている。磁石装着部10aは、本体10において最も肉厚に形成された部位である。
磁石装着部10aから本体10の一端側に向けて円筒状に延出する円筒部12aの外周面には、ねじ12bが形成され、円筒部12a及びねじ12bにより、第1の連結部としての雄ねじ部12が形成される。この雄ねじ部12に対応して第2内径部11bが形成される。
磁石装着部10aから本体10の他端側に向けて円筒状に延出する円筒部14aの内周面には、ねじ14bが形成され、円筒部14a及びねじ14bにより、第2の連結部としての雌ねじ部14が形成される。この雌ねじ部14に対応して第3内径部11cが形成される。
雄ねじ部12と雌ねじ部14のねじ部分は、相互に螺合するねじ寸法に設定される。すなわち、雄ねじ部12と雌ねじ部14のねじ部(ねじ外径、ねじピッチ)は、同形に形成した磁気処理装置30を組み合わせて連結する際に、一方の磁気処理装置30の雄ねじ部12を他方の磁気処理装置30の雌ねじ部14にねじ込むことによって磁気処理装置30が連結されるように設定される。
図2に示すように、第2の連結部である雌ねじ部14の外周面には、周方向に均等間隔に4個のナット面14cが設けられる。ナット面14cは雌ねじ部14をナット状に形成し、雌ねじ部14に工具を外嵌させ磁気処理装置30を軸線の回りに回動させることができるようにするために設けている。雌ねじ部14の外形はとくに限定されるものではなく、六角ナット状に形成することも可能であり、雌ねじ部14以外の本体10の外面に回動操作用のナット部(嵌合形状)を設けてもよい。
図4は、図3のB−B線における断面図を示す。磁石装着部10aは軸線方向から見て円柱体状に形成されている。
本実施形態の磁気処理装置30においては、磁石装着部10aに、周方向に均等配置に4個の磁石20a、20b、20c、20dを装着している。これらの磁石20a〜20dは永久磁石である。磁石20a〜20dの材質はとくに限定されない。各々の磁石20a〜20dは、同一寸法の短円柱状(円板)状に形成され、軸線方向(厚さ方向)に磁化され、一方の端面側がN極、他方の端面側がS極となっている。
本体10の磁石装着部10aには、磁石20a〜20dを装着する装着穴10bが形成されている。本実施形態においては、磁石装着部10aの周方向に均等間隔に4つの装着穴10bを設け、各々の装着穴10bに磁石を装着することにより、磁気処理装置30は4個の磁石20a〜20dを備える。
装着穴10bは、磁石20a〜20dを装着穴10bに装着した状態において、磁石20a〜20dの端面に垂直な直線が、本体10の軸線方向に直交する向きとなるように形成する。装着穴10bは平面形状が円形の凹穴に形成され、装着穴10bの内径は磁石20a〜20dをスライドさせて挿入できる寸法に、装着穴10bの深さは磁石20a〜20dの全体が収納できる寸法とする。
磁石装着部10aの装着穴10bに磁石20a〜20dを装着する際には、貫通孔11を挟んで対向位置にある磁石のN極とS極が対向するように、磁石20a〜20dの向きを合わせて装着する。図4において、貫通孔11を挟んで対向配置される磁石20aと20c、20bと20dはN極とS極が向かい合わせとなっている。
なお、本実施形態においては、本体10に4個の磁石20a〜20dを装着したが、本体10に装着する磁石の数は4個に限るものではなく、たとえば、2〜18個の偶数個に設定することができる。これらの場合においても、貫通孔11を挟んで対向する配置に磁石を配置し、対向位置にある磁石についてはN極とS極とが向かい合わせとなるように装着する。これによって、対向する磁石間において、貫通孔11を横断するように磁界(磁力線)が作用する。
図5は、磁気処理装置30の組立図を示す。図のように、磁石20a〜20dは、磁石装着部10aに形成された装着穴10b内に位置合わせし、本体10の外方から嵌挿させて装着する。
磁石20a〜20dの保持に用いられる保持部25は、内径を磁石装着部10aの外径よりもわずかに大径とした円筒体に形成されている。装着穴10bに磁石20a〜20dを装着した後、保持部25を磁石装着部10aに外挿することによって、磁石装着部10aに磁石20a〜20dが保持される。
本体10の磁石装着部10aの外周面上には、保持部25を磁石装着部10aに装着した際に保持部25の軸線方向の装着位置を規定し、かつ保持部25を抜け止めするストッパ部10cが周設されている。ストッパ部10cは、磁石装着部10aの外周面から保持部25の肉厚と同程度の高さに突出するように形成する。
保持部25を本体10に装着する際に、保持部25の端面をストッパ部10cの側面に当接させて装着することによって、保持部25を確実に装着することができる。
なお、ストッパ部10cは磁石装着部10aの外周面上を一周するように設けなければならないものではなく、磁石装着部10aの外周面上に離散的な突起状に設けることも可能である。
磁気処理装置30の本体10は銅あるいはアルミニウム等の非磁性材によって形成することが好ましい。本体10の材質は金属、非金属を問わない。本体10を非磁性材とするのは、本体10の磁石装着部10aに装着した磁石20a〜20dの磁力線が本体10側に誘導される(漏洩する)ことを防止し、貫通孔11(流路)を挟んで、対向する磁石間において有効に作用するようにするためである。
一方、保持部25については鉄等の磁性材によって形成することが好ましい。保持部25を磁性材によって形成すると、装着穴10bに磁石20a〜20dを装着した後、保持部25を磁石装着部10aに嵌挿することにより、貫通孔11を挟んで対向配置されている磁石の磁力線が保持部25を経由して還流し、磁力線が磁気処理装置30の外部に漏洩せず、流体に対して効果的に磁界を作用させることができるからである。
また、保持部25を磁性材によって形成すると、装着穴10bに磁石を装着した後、磁石装着部10aに保持部25を外挿していくと、磁石20a〜20dの磁力によって保持部25が吸引され、装着位置において保持部25が磁気的に吸着され、確実に支持されるという利点もある。
なお、保持部25についても非磁性材によって形成し、磁石装着部10aに保持部25を外挿して磁石20a〜20dを保持することも可能である。
(磁気処理装置の使用方法)
図6は、上述した磁気処理装置の使用方法を示す。磁気処理装置30は、水や水蒸気等の流体を通流する配管等の中途に介装し、磁気処理装置30内を流体が通過する際に流体に磁界を作用させるように用いる。
磁気処理装置30は本体10の一端側に雄ねじ部12を、他端側に雌ねじ部14を備えるから、雄ねじ部12と雌ねじ部14を利用して、磁気処理装置30を複数個連結して使用することができる。磁気処理装置30は単体として配管に取り付けて使用することももちろん可能であるが、通常は磁気処理装置30を複数個連結して使用する。
図6は、3個の磁気処理装置30、31、32を連結して使用している例である。磁気処理装置30、31、32は同形に形成された同一製品である。磁気処理装置30、31、32の本体10の一端側に形成された雄ねじ部12と、他端側に形成された雌ねじ部14とは螺合するようにねじ部12b、14bの寸法が設定されているから、磁気処理装置30、31、32を直列に配置し、雄ねじ部12と雌ねじ部14とを螺合させることによって、一列状に磁気処理装置30、31、32を連結することができる。
雌ねじ部14にはナット面14cが形成され、雌ねじ部14はナット状となっているから回動用の工具を雌ねじ部14に嵌合させ、磁気処理装置30、31、32を軸線の回りに回動させるようにして相互に連結する。磁気処理装置の連結数は任意に設定することができ、連結個数が3個に限定されるものではない。
図6(b)は、図6(a)におけるC−C線、D−D線、E−E線における断面図、すなわち、磁気処理装置30、31、32を取り付けた状態における、各々の磁気処理装置30、31、32の軸線の回りにおける磁石20a〜20dの配置位置を示している。磁気処理装置30、31、32は軸線の回りに回動させるようにして螺合させて組み付けるから、磁気処理装置30、31、32の軸線の回りにおける組付け位置(回動角度)を変えることによって、磁気処理装置30、31、32に装着されている磁石20a〜20dの軸線の回りでの配置位置(周方向の配置位置)を調節することができる。
図6(b)は、磁気処理装置31については磁気処理装置30に対して周方向に30度偏位させた配置、磁気処理装置32は磁気処理装置31に対して周方向に、さらに30度偏位させた配置とした例である。磁気処理装置30、31、32には4個の磁石20a〜20dが周方向に均等配置として装着されているから、磁気処理装置30、31、32を周方向に、互いに30度ずつ偏位する配置とすることにより、磁気処理装置30、31、32を通過する流体に作用する磁界(磁力線)の向きを、全体として、周方向に均等化させることができる。すなわち、本実施形態においては、磁気処理装置30、31、32の周方向の配置位置(配置角度)を相互に偏位させるように調節して、磁石20a〜20dによる磁界(磁力線)が、流体に均等に作用するようにしている。
磁気処理装置を複数個連結して使用する場合は、磁気処理装置を単体で使用した場合にくらべて流体に対してより強い磁界を作用させることができる。したがって、磁気処理装置を複数個連結する場合に、各々の磁気処理装置に装着されている磁石の配置が、上記例のように周方向に均等配置となるように偏位させた配置に磁気処理装置を連結しないで使用することも可能である。とくに、本体10に設けた第1の連結部と第2の連結部を利用することによって、磁気処理装置を複数個連結することも容易である。しかしながら、流体が通流する方向を基準位置としてその周方向の磁石の配置を、磁気処理装置ごとに相互に偏位させ、かつ全体としては均等化した配置となるように配置することによって、さらに効果的に流体に磁界を作用させることができる。
上記例は、3個の磁気処理装置30,31、32を設置する場合に磁石20a〜20dの周方向の配置を偏位させた例であるが、たとえば2個の磁気処理装置を設置する場合は、磁気処理装置の軸線の回りの配置を45度偏位させるようにすればよい。磁気処理装置を4個以上配置する場合も、軸線の回りにおける磁石の配置が均等になるように磁気処理装置の周方向の配置位置(配置角度)を調節して設置することができる。
また、磁気処理装置に装着されたる磁石の装着数が4個以外の場合であっても、流体の通過方向を基準位置とし、その周方向における磁石の配置位置が、複数連結されている磁気処理装置のすべてを合わせた場合に、全体として周方向に均等配置となるように設定すればよい。
上述した実施形態の磁気処理装置30、31、32においては、雄ねじ部12と雌ねじ部14とを螺合させる際に磁気処理装置30、31、32を周方向に回動させる角度を調節することによって、磁気処理装置30、31、32の周方向の偏位量(角度)を簡単に調節することができる。雄ねじ部12と雌ねじ部14とを螺合させる際に、ねじ部にシール剤を塗布して螺合するといった方法を利用することにより、雄ねじ部12と雌ねじ部14との連結部分のシール性を十分に確保して連結することができる。
図6に示す設置例では、磁気処理装置30の雄ねじ部12、磁気処理装置32の雌ねじ部14が装置側の配管に接続される。磁気処理装置30、32と装置側の配管とは必要に応じて中継用の継手等を用いて連結すればよい。
図7は、3個の磁気処理装置30、31、32を連結した状態を断面方向から見た状態を示す。雄ねじ部12と雌ねじ部14とが相互に螺合して磁気処理装置30、31、32が連結され、磁気処理装置30、31、32の本体10に形成された貫通孔11が連通した状態となっている。
雄ねじ部12と雌ねじ部14とを螺合して磁気処理装置30、31、32を連結すると、磁気処理装置30、31、32の連通した貫通孔11によって形成される流路は、径寸法が縮径した部分と拡径した部分が交互に生じる形態となる。
前述したように、貫通孔11には、もっとも縮径した第1内径部11aを挟む配置に、第1内径部11aよりも大径の第2内径部11bと第3内径部11cが形成されている。したがって、磁気処理装置30、31、32を連結した際に内部に形成される流路は、第1内径部11aを通過する際に径方向に拡縮する形態となる。また、第3内径部11cは第2内径部11bよりも大径であるから、第3内径部11cと第2内径部11bとの間においても流路径が変動する。
こうして、磁気処理装置30、31、32内を流体が通過する際に(図示例では磁気処理装置32から磁気処理装置30に向けて流体が通流する)、流路径が拡縮する作用によって流体に乱流が生じ、磁石20a〜20dによって流体に作用する磁界の作用がさらに有効に作用する。
なお、第1内径部11aをもっとも縮径した形態としている理由は、磁石20a〜20dによる磁界の作用を効果的に流体に作用させるためでもある。対向配置した磁石20a〜20dの離間間隔を狭めることで磁界が強くなる。本体10に形成する装着穴10bの内底面と貫通孔11の内面との間の肉厚も薄く設定されている。これによって、磁石20a〜20dから流体に作用する磁界の作用が強くなる。また、磁石装着部10aの内径を他よりも絞ることによって、磁石20a〜20dを装着する部分の本体10の肉厚を厚くし、磁石20a〜20dを収納する容積を確保するとともに、本体10の外径を細くして磁気処理装置をコンパクトに形成することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、磁気処理装置30に形成する貫通孔11の第1内径部11a、第2内径部11b、第3内径部11cの内径を互いに相異させた形態としている。磁気処理装置の本体10に形成する貫通孔11の形態は適宜設計することが可能であり、貫通孔11の形態は、上述した第1の実施の形態の例に限るものではない。
図8及び図9は磁気処理装置の他の実施形態を示す正面図及び断面図である。本実施形態の磁気処理装置40においては、本体10に形成する貫通孔11を、第1内径部11aと、第1内径部11aよりも大径となる第2内径部11bとによって形成している。
本体10の中央部に磁石20を装着する磁石装着部10aが設けられ、本体10の一端側に第1の連結部として雄ねじ部12が形成され、他端側に雌ねじ部14が形成される構成は第1の実施の形態の磁気処理装置30と同様である。図8、9において、前述した磁気処理装置30と同一の構成部分は同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の磁気処理装置40においては、雌ねじ部14の外面に、周方向に均等配置に6面のナット面14cを形成し、雌ねじ部14を六角ナット状に形成している。
本体10に形成する貫通孔11のうち、第1内径部11aは磁石装着部10aから本体10の一端側の雄ねじ部12にかけて同一径に形成される。一方、第2内径部11bは、雌ねじ部14の内面に第1内径部11aよりも大径に形成される。
本実施形態の磁気処理装置40においても、雄ねじ部12と雌ねじ部14とを螺合させ、複数の磁気処理装置40を直列に連結して使用する。磁気処理装置40には内径の異なる第1内径部11aと第2内径部11bが形成されていることにより、雄ねじ部12と雌ねじ部14との連結部分で貫通孔11の内径(流路径)が変化し、第1の実施の形態と同様に流体が磁気処理装置40内を通過する際に乱流を生じさせ、磁石20による磁界の作用を効果的にすることができる。
磁気処理装置40を複数個連結する際に、磁石20の周方向の配置位置(配置角度)を調節し、磁石20の周方向の配置位置が複数個連結された磁気処理装置40を全体として見た場合に、均等配置となるように設定し、複数個連結された磁気処理装置40を流体が通過する際に、流体に効果的に磁界を作用させるようにする方法も、第1の実施の形態と同様に適用することができる。
本実施形態の磁気処理装置40においては、第1内径部11aについては磁石装着部10aから本体10の一端側にかけて同一内径としたから、第1の実施の形態における磁気処理装置30にくらべて本体10の加工が容易になる。また、本実施形態の磁気処理装置40は、磁気処理装置を小型化する場合に有効な構造となる。
なお、上記実施形態においては本体10の一端側に形成する第1の連結部と他端側に形成する第2の連結部を、ともにねじ部を備える構造とし、螺合して磁気処理装置を連結したが、第1の連結部と第2の連結部とを連結する構造は、ねじ構造による場合に限られるものではなく、種々の連結構造とすることができる。たとえば、第1の連結部と第2の連結部を周方向に所定角度回転させて凹凸嵌合する形式、第1の連結部と第2の連結部の外周面をテーパ面として、第1の連結部と第2の連結部を軸線方向に摺入させて連結するといった連結方法によることもできる。
本発明に係る磁気処理装置は、水道管、燃料の配管、ボイラーの配管等に介装することによって、管体の内面にスケールが付着する等の問題を解消する目的に使用することができ、また、自動車あるいは船舶等の燃費を改良するといった目的に使用することもできる。本発明の磁気処理装置は、用途に応じて、種々の大きさ、径寸法等に設定して適用することができる。
本発明に係る磁気処理装置は、水あるいはボイラー、内燃機関等の配管に介装し、流体(液体あるいは気体)に磁界を作用させ、流体を磁気処理する装置として利用することができる。
10 本体
10a 磁石装着部
10b 装着穴
10c ストッパ部
11 貫通孔
11a 第1内径部
11b 第2内径部
11c 第3内径部
12 雄ねじ部
12b ねじ部
14 雌ねじ部
14b ねじ部
14c ナット面
20、20a、20b、20c、20d 磁石
25 保持部
30、31、32、40 磁気処理装置

Claims (10)

  1. 軸線方向に貫通孔が貫設され、磁石装着部が設けられた本体と、
    前記磁石装着部に、前記貫通孔を挟む配置としてN極とS極とを対向させて装着された磁石と、
    前記磁石を前記磁石装着部に保持する保持体とを備え、
    前記本体の一端側に第1の連結部が、他端側に第2の連結部が設けられ、
    前記第1の連結部と前記第2の連結部は、一の本体と他の本体との間において連結可能に設けられていることを特徴とする磁気処理装置。
  2. 前記第1の連結部が雄ねじ部として形成され、前記第2の連結部が雌ねじ部として形成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気処理装置。
  3. 前記磁石は円板状に形成され、厚さ方向に着磁された永久磁石であり、
    前記磁石装着部には、前記磁石を装着する装着穴が、前記装着穴に前記磁石を装着した際に、前記磁石の端面に垂直な直線が、前記本体の軸線方向に直交する向きとなるように設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の磁気処理装置。
  4. 前記保持体は、前記磁石装着部に前記磁石が装着された状態において、前記磁石装着部に外挿される筒体状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の磁気処理装置。
  5. 前記本体は非磁性材からなり、前記保持体は磁性材からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気処理装置。
  6. 前記貫通孔は、第1内径部と、該第1内径部よりも大径となる第2内径部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の磁気処理装置。
  7. 前記貫通孔は、前記第1内径部を挟む配置に、前記第2内径部と該第2内径部よるも大径となる第3内径部とを備えることを特徴とする請求項6記載の磁気処理装置。
  8. 前記第1内径部は、前記本体の前記磁石装着部が形成されている部位に対応して形成されていることを特徴とする請求項6または7記載の磁気処理装置。
  9. 流体を通流させる配管中に磁気処理装置を介装し、該磁気処理装置により前記配管を通流する流体に磁界を作用させる磁気処理装置の使用方法であって、
    前記磁気処理装置として、軸線方向に貫通孔が貫設され、磁石装着部が設けられた本体と、前記磁石装着部に、前記貫通孔を挟む配置としてN極とS極とを対向させて装着された磁石と、前記磁石を前記磁石装着部に保持する保持体とを備え、前記本体の一端側に第1の連結部が、他端側に第2の連結部が設けられ、前記第1の連結部と前記第2の連結部は、一の本体と他の本体との間において連結可能に設けられた磁気処理装置を使用し、
    複数の前記磁気処理装置を、一の本体と他の本体とを前記第1の連結部と前記第2の連結部により連結して使用することを特徴とする磁気処理装置の使用方法。
  10. 前記磁気処理装置を連結する際に、
    前記一の本体と他の本体とに装着された磁石の周方向における配置位置を、相互に偏位させ、かつ磁石の周方向の配置位置が、前記磁気処理装置の全体として均等配置となるように前記磁気処理装置を連結して使用することを特徴とする請求項9記載の磁気処理装置の使用方法。
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