JP2008031846A - 内燃機関の磁気処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の磁気処理装置について、良好な装着性を確保しながら優れた燃費改善効果を実現できるようにする。
【解決手段】内燃機関のシリンダ内に燃焼用空気または/及び燃料を送る管体に装着され、磁石の磁気作用により燃焼用空気または/及び燃料を処理し燃焼効率を高めて燃費を改善するものとした内燃機関の磁気処理装置において、長さ方向に着磁され両端面側が互いに異極になるとともにその中心軸線に略一致して着磁方向に沿って挿通孔41が貫通した永久磁石からなる複数の柱状体4が、対向する端面側同士が同極となるように挿通孔を紐状心材5Aで挿通され、且つ、少なくとも両端側の柱状体が脱抜不能とされて隣り合う柱状体同士が磁気反発する略同一の間隔で数珠状に連設された本体部を有しており、管体の外周面に沿って略周方向に巻回して装着するものとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の磁気処理装置に関し、殊に、吸気管または燃料配管に付設した磁石の磁場により通過する吸入空気または/及び燃料を処理して内燃機関の燃費を改善させるための、磁気処理装置に関するものである。
近年、磁石の磁気作用を利用することにより燃料や吸入空気を処理して内燃機関の燃費を向上させようとする磁気処理装置が普及している。例えば、燃料の磁気処理として、燃焼装置に液体燃料を供給する燃料配管の外周に磁石を内蔵したケーシングを装着し、磁石による磁場を通過させることで燃料を改質して燃焼効率を高め燃費を改善させる燃料改質治具が、特開平6−58525号公報に記載されている。
また、吸入空気の磁気処理としては、半割円筒ケースに複数の長方体磁石を設け、これらが対向するように燃料パイプの長手方向上下側から挟み込んで装着するものが実登3094174号公報に記載され、或いは、磁石部材の磁極部がそれぞれ管路の内側に位置するように配設し樹脂ベルトで非磁性素材からなる吸気管路の外周に固定するものが、特開2000−297707号公報に記載されている。これらは、いずれも磁石の磁気作用を利用して燃料や燃焼用吸入空気を改質して燃料の燃焼効率を改善し、内燃機関の燃費を向上させようとするものである。さらに、特開平5−44585号公報には、空気の進行方向に磁場強度が増加する磁場形成手段を吸気管周囲に設けることで、磁気による吸入空気の改質に加え空気の流れを加速させて加給効果を発揮するものが提案されている。
ところが、これら磁気処理装置の実施品は、車両用エンジンなどの内燃機関にユーザーサイドにおいて後付けで装着することを想定したものであるところ、いずれも装着作業が面倒であるとともに汎用性に乏しいという欠点がある。例えば、特開平6−58525号公報記載の燃料配管に装着するタイプのものは、自動車エンジンに適用する場合には装着スペースに余裕が少ないために装着作業が困難となりやすく、且つ、装着できる車種が限定されるものである。
これに対し、吸気管に装着するタイプのものは、エンジンルーム内の上部で装着出来る点で燃料配管に装着するものと比べて装着作業は比較的容易である。しかし、例えば実登3094174号公報に記載の装置等に見られるように、形状が半割円筒状であるなど、装着する部位の断面形状に一致することが条件とされ、装着可能な吸気管の径・形状に限定があって汎用性に乏しく、また装着に際しボルト締付け等作業等の手間を要するものが殆どである。
そして、磁石の磁気作用による吸入空気や燃料の改質効果、或いは加給効果の報告は従来から多々あるものの、その処理装置は実際には殆ど普及していないのが現状である。これは、現在の磁石の利用形態では磁気の強さが不充分、或いは作用効率が高くないために、その効果が実用レベルにまで達していないことが原因として考えられる。そこで、強力な磁石を多量に使用することにより、強力な磁場を得るとともに流量の多い管体の中央部まで磁場を到達させるようにして、充分な燃費の改善を実現することが考えられるが、これでは製造コストが高騰することに加え、装置サイズが大きくなって装着スペースの確保が困難となり、装着性を損なう結果となってしまう。
一方、特開2000−297707号公報に記載の装置は、樹脂ベルト(締結バンド)で吸気管に固定できることから装着作業が容易でありベルトの長さが調整可能であるため汎用性が高く装着性に優れたものである。これに加え、非磁性素材の吸気管に複数の磁石を互いに磁気的に独立して付設したことにより磁気効果を高めた点を特徴としている。しかしながら、従来の磁気処理装置でも非磁性素材部分(吸気ダクト等)に同様に装着していることが多く、結果的に従来の装置も殆ど同様の構成となっている場合が多いことから、実際には前述した装置と比べて顕著な効果は期待しにくいものである。
特開平6−58525号公報 実登3094174号公報 特開2000−297707号公報 特開平5−44585号公報
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、内燃機関の磁気処理装置について、良好な装着性を確保しながら優れた燃費改善効果を実現できるようにすることを課題とする。
そこで、本発明は、内燃機関のシリンダ内に燃焼用空気または/及び燃料を送る管体に装着され、磁石の磁気作用により燃焼用空気または/及び燃料を処理し燃焼効率を高めて燃費を改善するものとした内燃機関の磁気処理装置において、長さ方向に着磁され両端面側が互いに異極になるとともにその中心軸線に略一致して着磁方向に沿って挿通孔が貫通した永久磁石からなる複数の柱状体が、対向する端面側同士が同極となるように挿通孔を紐状心材で挿通され、且つ、少なくとも両端側の柱状体が脱抜不能とされて隣り合う柱状体同士が磁気反発する略同一の間隔で数珠状に連設された本体部を有しており、管体の外周面に沿って略周方向に巻回して装着するものとした、ことを特徴とする内燃機関の磁気処理装置とした。
このように、複数の柱状磁石を紐状心材で挿通し数珠状に連設して管体に巻回して設けるものとしたことで、様々な径の大きさ・形状の管体に容易に対応できるものとなり、且つ、大きな装着スペースを要さないとともに装着作業が容易なものとなる。これに加え、隣り合う磁石の異極同士が磁気反発する位置関係で連設したことで、磁場が管体内部に集中しやすいものとなり磁気の作用効率を高めることが可能となる。
また、この内燃機関の磁気処理装置は、柱状体を連設した本体部が装着する管体の外周よりも長いものとされ、管体外周面に螺旋状に巻回して設けられて並列した柱状体が異極の側面同士を互いに磁気吸着または磁気吸引することにより管体に固定されるものとすれば、装着作業が一層容易になるとともに、巻回して並列した磁石同士が磁気吸着で固定され振動や衝撃などの過酷な使用実態においても装置が脱落しにくいものとなり、且つ、柱状体が並列部分を形成することで磁気の作用効率が一層高まるものとなる。
さらに、上述した内燃機関の磁気処理装置において、両端側の柱状体から延出され露出した一対の紐状心材の余剰部分を有し、この余剰部分を用いて係止することにより、管体に固定または固定状態の補強を行うものとすれば、装置の脱落の畏れが少ないものとなる。
さらにまた、上述した内燃機関の磁気処理装置において、その柱状体は所定の極性の端面に開口した挿通孔の開口部が、他の極性の端面の開口部よりも大径とされ、開口部の径の大きさで各端面の極性を判定可能なものとすれば、紐状心材に柱状体を挿通する際にその向きの決定が容易になり、作成作業が容易なものとなる。
加えて、上述した内燃機関の磁気処理装置において、柱状体が連設された本体部が、柱状体よりも耐食性または/及び耐熱性に優れた柔軟素材からなる管状被覆材で覆われたものとすれば、過酷な使用環境に対応可能な耐久性に優れたものとなる。
柱状の磁石を同極同士が対向するように数珠状に連設した本発明によると、良好な装着性を確保しながら優れた燃費改善効果を実現できるものである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を説明する。
先ず、図1乃至図4を用いて本発明の第1の実施の形態について説明すると、図1に示す内燃機関の磁気処理装置1Aは、内燃機関の吸気管や燃料配管の外周面に沿って、中心軸線に対し略直角方向(周方向)に巻回・固定して設けるものであり、円柱状に形成された磁石の中心軸線に一致するように両端面を挿通孔41(図2参照)が貫通してなる複数の柱状体4が、各々遊動自在にワイヤ5A等の紐状部材で挿通されて数珠状に連設されてその本体部を形成している。
磁気処理装置1Aの端部側を拡大した図2の部分縦断面図を参照して、柱状体4は、その長さ方向となる中心軸線に沿う向きに着磁されて、一方の端面側がN極、他方の端面側がS極とされた永久磁石である。永久磁石の種類として特に限定はないが、磁束密度の大きさの観点からネオジム磁石が適当であり、耐久性の観点からニッケルメッキなどの腐食に強い表面処理を施してあるものが推奨される。尚、このように円柱状の永久磁石を用いたことにより、その中心軸部分を挿通孔41が貫通しても磁力の低下が比較的少ないものとなり、装着・固定時の吸着力及び所望する磁気作用を確保し易いものとなっているが、角柱状で円柱に近いものでもほぼ同様の効果が期待できる。
そして、同極の端面同士が対向するように交互に向きを変えながら所定個数の柱状体4を挿通した後、末端側をワイヤ5Aに固着させたカシメ金具51等で脱抜不能な状態としてあり、本来遊動自在である隣り合う柱状体4,4同士が互いに所定距離に近接することにより、互いに磁気反発してほぼ同一幅の間隔を維持するものとなっている。このように、複数の柱状体4が適度な間隔を有して反発し合うことで、磁気処理装置1Aは全体として湾曲変形自在となり装着する管体の断面形状や径の大きさに対し柔軟に対応してフィットしやすいものとなり、その外周面に密着してしっかりと固定されやすいものとなる。
図3は、磁気処理装置1Aを一点鎖線で示す管体50の外周に装着した状態を示すものであり、磁気処理装置1Aはその全長が管体50の外周よりも数倍長いため螺旋状に巻回した状態で装着されている。柱状体4の列が二重に並列した固定箇所の拡大した部分縦断面図である図4を参照して、柱状体4の列を近接配置することにより、並んだ柱状体4,4の異極となる端部同士が吸着し合って、その部分の側面同士が密着・係止した状態となっている。
柱状体4,4が互いに重畳する部分は、極性の組合せの関係で柱状体4の1つ置きのピッチで固定可能となっており、また、この重畳部分も湾曲変形可能となっていることから管体50の外周面にフィットしやすくなっている。また、この磁気処理装置1Aを管体50から外す場合は、端部側の柱状体4から吸着力に抗して1つずつ連続的に引き離すことで比較的容易に取り外すことができる。
尚、図2に示すように、柱状体4を貫通する挿通孔41は、ワイヤ5Aよりもやや径の大きな小径部41aと、これよりも大きな径の大径部41bとからなり大径部41bが所定の極側の端面に開口したものとすることで、端面の開口部を見るだけで極性の向きを知ることが可能となって磁気処理装置1Aの作成を容易にすることができる。また、この場合、カシメ金具51をワイヤ5Aに設けたときにこれを大径部41bに収装する向きで配置すれば、カシメ金具51が露出しないようにすることもできる。
さらに、紐状心材はワイヤ5Aのように細い鋼線を撚ったものに限定されず、所定の耐久性・強度・柔軟性を持つものであれば、アラミド繊維等の強度に優れた素材からなる紐状部材を用いてもよい。しかも、柱状体4が互いに反発して所定間隔を維持することにより、紐状心材と柱状体4の挿通孔41内周面とが摩擦しにくいものとなっており、柱状体4からの摩擦粉の発生や紐状心材の摩耗が少ない点も利点となっている。
そして、このように複数の柱状体4を、対向する面が互いに同極となるように連設したことにより、磁気処理装置1Aで形成される磁場が柱状体4の遠心方向に広がるものとなって、磁気作用の効率的な発揮が期待できる点が特徴となっている。即ち、図9(A)に示す従来の磁気処理装置におけるように、複数の磁石を互いに異極同士を対向させて配列して吸着を防ぐためのスペーサを挟んだものは、磁場が磁石内部に集中して外側に広がりにくかったのに対し、本実施の形態では、図9(B)に示すように、柱状体4,4の隙間に集中した磁場が遠心方向に広がるものとなり、図9(C)に示す柱状体4の列を並列配置した場合には、さらにその磁場の広がりが大きくなることが分かっており、これにより大きな磁気効果が実現すると推定されている。
また、図9(D)に示すように、柱状体4,4の間隔を狭くすればする程、磁力線が立って磁場が遠くまで届くことが知られており、本発明においてこの間隔を適宜設定可能としたことにより、磁力線の届く範囲を自由に設計できる点も利点となっている。尚、図から分かるように、柱状体4,4の間隔から発生するエネルギーの総量は等しい(最大エネルギー積=磁束密度×保持力)ことから、磁束密度を大きく引き出すと保持力は小さくなるため、必ずしも間隔を最小にすれば良いというものではなく、使用対象に応じて各々最適な間隔を設定すればよい。
図5および図6は、本発明における第2の実施の形態である磁気処理装置1Bを示すものである。磁気処理装置1Bは、その基本的構成は上述した磁気処理装置1Aとほぼ同様であるが、図示しないカシメで固定された両側の柱状体4,4から延出しワイヤ5Bが露出した一対の余剰部分があり、その両端に係止フック8,8が設けられている点を特徴としている。
磁気処理装置1Bの装着状態を示す図6を参照して、一点鎖線で示す管体60は上述の管体50よりも径が小さいタイプのものであるが、柱状体4の数が少なく管体50の外周よりも柱状体4の連設した本体部が短いことから、図3に示すような柱状体4の重畳部分がないため、柱状体4,4同士の磁気吸着による固定は困難となっている。そこで、ワイヤ5Bの余剰部分でさらに巻き付けながら両端に設けた係止フック8,8を柱状体4,4の隙間に引っ掛けて係止するようになっている。このようにすることで、磁気処理装置1Bは管体60に堅固に固定されるものとなり、脱落の畏れの少ないものとなる。
図7及び図8は、本発明における第3の実施の形態を示すものであり、腐食や高温に弱い特性を有する永久磁石の耐久性を確保するために、柔軟素材からなる被覆材としての筒状部材11,12でその外周を覆った磁気処理装置1Cを示している。その基本的構成は図5の磁気処理装置1Bとほぼ同様であるが、水分による錆の発生等の腐食を回避するために、図7(B)の縦断面図に示すように柱状体4が連設した本体部を樹脂製のパイプ等からなる耐食性(防水性)に優れた管状部材11でその内周面が柱状体4の外周面に密着するように覆い、さらにその上に耐熱繊維等からなる断熱性に優れた管状部材12で覆ってなるものである。
これら管状部材11,12は弾性変形能に優れているため、磁気処理装置1Cの装着を阻害するものではない。また、管状部材11は内周面が柱状体4外周面に密着することで係止されているが、管状部材12は図7(A)に示すように樹脂製の締結バンド15でその両端側を締付けた状態で係止されている。このようにすることで、磁気処理装置1Cは腐食や熱、更には衝撃に強くなって耐久性に優れたものとなる。
尚、この場合、管状部材11,12で柱状体4,4の隙間部分が覆われるため、磁気処理装置1Bにおける係止フック8は使用できないが、図8に示すように、柱状体4の並列部分がある場合はその異極の側面同士の吸着力で固定され、これに加えてワイヤ5Cの余剰部分を管体70に巻き付けながら、その末端側を並列して磁気吸着した柱状体4の列の間に挟み込むことで、ワイヤ5Cもしっかりと固定され、磁気処理装置1Cは管体70側に容易且つ堅固に係止することができる。
以下に、本発明の作用・効果、殊に、本発明を乗用車の吸気管に適用した場合における燃費の改善効果について、実施例により更に詳細に説明する。
上述した第3の実施の形態の磁気処理装置1Cとほぼ同様の構成を有する磁気処理装置を、実際に乗用車の吸気管に装着して走行した場合と、装着しないで走行した場合の燃費についてそれぞれ測定・算出し、これらを比較することにより、本発明の燃費改善効果を検証した。
(試験の概要)
磁気処理装置:円柱状(直径25mm、高さ20mm、重量70g)で両端面の中央を内径5mmの挿通孔(大径部なし)が貫通したネオジム磁石(軸方向に着磁、磁束密度4800ガウス、表面ニッケルメッキ)からなる柱状体20個を、70cmのステンレスワイヤ(ステンレス304、径3mm)で挿通させ柱状体の間隔が約7mmとなるように両端側の柱状体をカシメ止めし、図7の磁気処理装置1Cとほぼ同様の構成とした磁気処理装置を作成した。尚、図7の筒状部材11に相当するものとして、外径30mm内径28mmのビニル製パイプを用い、筒状部材12に相当するものとしてポリエステル繊維を編んで内径35mm、長さ60cmの筒状としたもの(商品名:ポリエステル編組チューブ・ソフトタイプ、ミスミ社製)を用い、市販の樹脂製締結バンドで両端側2箇所を締付けて係止した。
装着位置:吸気管路におけるインテイクマニホルドよりも上流側のゴム製の管体部分(外径12cm)の外周であって、エンジンの電子制御装置等に磁気的に影響の及ばないと考えられる位置に、図10の参考写真に示すような状態で装着した。尚、インジェクタよりも下流に配設すれば、吸入空気に加え燃料(霧状)を改質することも可能と考えられるが、今回は吸入空気の処理効果のみを検証することにした。
試験車:試験車1として、ホンダ・アコード、排気量2200cc、年式平成2年車、テスト時の走行距離540,076kmを用い、試験車2としてダイハツ・テリオス(四輪駆動)、排気量1300cc、年式平成8年車、テスト時の走行距離134,511kmを用いた。
試験方法:満タン法による測定を行い、試験車1において、1ヶ月毎の通常の営業使用による燃費(走行距離/給油量)について、装着・未装着・装着の順で計測した。試験車2において、装着前2ヶ月間の平均燃費を算出した後、装着後1ヶ月の給油毎の燃費を計測した。その結果を以下の表1に示す。
表1に示すように、試験車1において装着した4,6月の燃費は10.93km/Lであったのに対し、未装着の5月の燃費は9.61km/Lであり、燃費改善率は13.74%であり、顕著な燃費改善効果が見られた。一方、試験車2では、未装着4,5月合計の燃費が7.50km/Lであったのに対し、装着した6月の燃費は9.48km/Lであり、燃費改善率は26.4%となって更に顕著な燃費改善効果が見られた。
実施例1で用いた磁気処理装置を用いて、これを装着した場合と比較例として市販の磁気処理装置を装着した場合とにおいて、燃費および未装着車に対する燃費改善率について試験して検証した。同一の乗用車の吸気ダクト部分の同一箇所に交互に装着してそれぞれ燃費を測定・算出し、その結果を比較した。
[試験内容]
試験車:日産ローレル、排気量2000cc、年式平成2年車、試験開始走行距離97,868kmを用いた。試験方法:満タン法で実施、試験の期間中冷暖房は使用しておらず通常の営業使用で一般道を通常に走行した。比較例:上述した特開平5−44585号公報記載の発明の実施品である磁石ベルト装着式の磁気処理装置(製品名:イオン・パワーベルト、エス・ケーテック社製、)を用いた。尚、対照例の磁気処理装置は、図14の外観写真に示すように約7mm(幅)×12mm(厚さ)×63mm(長さ)の柱状で厚さ方向に着磁され長さ方向に磁力に傾斜を付けた磁石(磁束密度4250ガウス)を薄板鋼板からなるベルト上に4本約7cmの間隔で設け、薄板鋼板部分を布部材で覆って磁石の一側面を内側面に露出させたものであり、管体に巻いた状態でその上から固定バンドで締付けて装着するものである。
[結果]
未装着車の燃費が6.7km/Lであったのに対し、比較例では燃費8.1km/Lで燃費改善率が20.9%であった。これに対し、本実施例では燃費9.3km/Lで燃費改善率が38.8%であった。これにより本実施例の磁気処理装置は市販の磁気処理装置と比較しても燃費改善効果に優れていることが分かった。尚、両磁気処理装置とも装着状態は安定しており、試験中に脱落等のアクシデントはなかったが、着脱に要する時間は本実施例の磁気処理装置の方が短く、しかも着脱が簡易であった。
[考察]
本発明による燃費改善作用の原理、及び従来品に対する優位性の理由については現時点では完全に解明されておらず、今後の研究課題である。しかし、図9で示したように、同極が対向する柱状体の間から遠心方向に磁場が広がる本発明の特性から、これを管体に巻回した場合に管体の内側に磁場が集中して磁気作用が効率的に発揮され、このことが燃費改善効果に繋がっている可能性がある。
そこで、実施例2における両者の断面方向の磁場の状態について、磁場を視覚化するための磁場視認器(実登3121331号の実施品)を用いて確認した。尚、この磁場視認器は上面に透明板を有し内部を液室としてその水に微細なニッケル粉を拡散させたものであり、磁気が作用することでニッケル粉が泳動して磁場を視覚化させるものである。図11は本実施例の磁気処理装置を外径約10cmに巻回した状態を示す写真であり、図12はこれに磁場視認器を載せた状態を示している。
一方、図13は対照例の磁気処理装置の巻回前の状態を示す写真であり、図14はこれを外径約10cmに巻回した状態を示す写真である。さらに、図15はこれに磁場視認器を載せた状態を示している。写真から分かるように、図12の本実施例ではニッケル粉が柱状体の列に沿ってドーナツ状に集まっており、その内側の殆どがニッケル粉の空白部分を形成して中央付近に僅かに残るのみである。これにより、本実施例をこのような状態で巻回した場合にその内側空間の殆どにおいてニッケル粉を吸引可能な磁場が形成されていることが分かる。これに対し、図15の対照例においては、4本の柱状磁石の周囲のみニッケル粉の空白部分が形成されており、中央付近にニッケル粉を吸引可能な磁場が形成されていないことが分かる。
従って、両者を吸気管に同様に巻回した場合、磁場の作用する範囲に大きな差が生じ、殊に、流量が多い管体中央付近において差が顕著になると考えられることから、これが燃費改善効果の差となって表れていると推察される。
尚、この対照例の磁気処理装置は、図14の写真からも分かるように、外径10cm程度に巻回する場合は4本の磁石が管体の周囲にほぼ均一に配置されるものの、これよりも径が小さい場合は薄板鋼板のベルトが弾性の関係で湾曲しにくくなって装着が困難であり、これよりも径が大きい場合(トラック等の大径の吸気ダクト)には磁石を配置した部分の長さが不足して磁場の及ばない部分が大きくなると考えられる。また、これを固定する固定バンドが外れた場合は薄板鋼板の弾性反発で脱落しやすいようになっている。これに対し、本実施例の磁気処理装置は、本体部が充分な長さを有するとともに湾曲容易であることから、小型車から大型トラックまで様々な形状・径の管体に装着容易であり、柱状体の並列部分で堅固に磁気吸着して固定されるため、脱落の心配が殆どないものである。
以上、述べたように、本発明により良好な装着性を確保しながら優れた燃費改善効果を実現することができるものである。
本発明の第1の実施の形態を示す平面図。 図1の磁気処理装置の拡大した部分縦断面図。 図1の磁気処理装置の装着状態を示す斜視図。 図3の磁気処理装置の柱状体の列が並列した箇所の拡大した部分縦断面図。 本発明の第2の実施の形態を示す平面図。 図5の磁気処理装置の装着状態を示す斜視図。 (A)は本発明の第3の実施の形態を示す平面図、(B)は(A)の縦断面図。 図7の磁気処理装置の装着状態を示す斜視図。 (A)は従来例の磁石の配列による磁場の状態を示す平面図、(B)および(C)は本発明の磁石の配列による磁場の状態を示す平面図、(D)は磁石の間隔を変更した場合の磁場の状態の変化を示す平面図。 実施例1の磁気処理装置の装着状態を示す外観写真。 実施例2の磁場の状態を確認するために磁気処理装置を巻回して配置した状態を示す外観写真。 図11の磁気処理装置に磁場視認器を載せた状態を示す外観写真。 対照例の磁気処理装置を開いた状態の外観写真。 対照例の磁場の状態を確認するために磁気処理装置を巻回して配置した状態を示す外観写真。 図14の磁気処理装置に磁場視認器を載せた状態を示す外観写真。
符号の説明
1A,1B,1C 磁気処理装置、4 柱状体、5A,5B,5C ワイヤ、8 係止フック、11,12 管状部材、15 締結バンド、41 挿通孔、41a 小径部、41b 大径部、50,60,70 管体、51 カシメ金具

Claims (5)

  1. 内燃機関のシリンダ内に燃焼用空気または/及び燃料を送る管体に装着され、磁石の磁気作用により前記燃焼用空気または/及び燃料を処理し燃焼効率を高めて燃費を改善するものとした内燃機関の磁気処理装置において、
    長さ方向に着磁され両端面側が互いに異極になるとともに中心軸線に略一致して着磁方向に沿って挿通孔が貫通した永久磁石からなる複数の柱状体が、対向する端面側同士が同極となるように前記挿通孔を紐状心材で挿通され、且つ、少なくとも両端側の前記柱状体が脱抜不能とされて隣り合う前記柱状体同士が磁気反発する略同一の間隔で数珠状に連設された本体部を有しており、前記管体の外周面に沿って略周方向に巻回して装着するものとされている、
    ことを特徴とする内燃機関の磁気処理装置。
  2. 前記柱状体を連設した本体部は、装着する前記管体の外周よりも長いものとされ、前記管体外周面に螺旋状に巻回して設けられて並列した前記柱状体が異極の側面同士を互いに磁気吸着または磁気吸引することにより前記管体に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載した内燃機関の磁気処理装置。
  3. 前記両端側の柱状体から延出され露出した一対の前記紐状心材の余剰部分を有し、該余剰部分を用いて係止することにより、前記管体に固定または固定状態の補強を行うものとされている、ことを特徴とする請求項1または2に記載した内燃機関の磁気処理装置。
  4. 前記柱状体は、所定の極性の端面に開口した前記挿通孔の開口部が、他の極性の端面の開口部よりも大径とされ、該開口部の径の大きさで各端面の極性を判定可能とされている、ことを特徴とする請求項1,2または3に記載した内燃機関の磁気処理装置。
  5. 前記柱状体が連設された本体部が、前記柱状体よりも耐食性または/及び耐熱性に優れた柔軟素材からなる管状被覆材で覆われている、ことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載した内燃機関の磁気処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010179229A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Nihon Techno Kk 磁気処理装置及びその使用方法
JP2012097734A (ja) * 2010-10-08 2012-05-24 Akio Shigeta 燃焼機関の燃費改善方法及び燃費改善具
JP6019255B1 (ja) * 2016-01-19 2016-11-02 株式会社アルファコーポレーション 内燃機関のco2の排出量改善構造

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