JP7228934B1 - 微小気泡増幅装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007228934000001
【課題】多量の電解水を処理可能な微小気泡増幅装置を提供する。
【解決手段】本発明は、電解液A中の微小気泡を増幅させる微小気泡増幅装置100である。微小気泡増幅装置100は、電解液Aを流送する金属製の流送管1と、流送管1の径方向外側に設けられる1、又は複数の磁石21A、21aとを備えている。流送管1は、軸垂直断面が円形をなすとともに内周面に周方向に延びる凹条を有し、磁石により凹条内の空間の少なくとも一部に99mT以上の磁束密度が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、液体中のマイクロバブルや、ウルトラファインバブル等と称される微小気泡を発生、又は増幅させる技術に関し、特に電解液を電気分解して微小気泡を発生、又は増幅させる技術に関する。
従来、水を電気分解することで、水中に水素と酸素からなる微小気泡を発生させる方法が知られている(特許文献1から特許文献5参照)。
例えば、特許文献1では、チタンを陽極、白金を陰極として水を電気分解する微小気泡発生装置が提案され、特許文献2では、チタンを陰極とし、白金、又は表面に白金をコーティングしたチタンを陽極とする微小気泡発生装置が提案されている。
特許文献1や特許文献2の微小気泡発生装置では、陽極表面に酸化被膜が生じるという問題があったため、本発明者は特許文献3において、電気分解の対象である流水を通す管中に多数の炭チップを充填し、この炭チップの還元力により電極の酸化被膜形成を抑制する微小気泡発生装置を提案した。
特許文献3の微小気泡発生装置は、電池により装置が大きくなるため、持ち運びに不便であるという問題や、電池が切れると使えないという問題があっため、本発明者は、さらに特許文献4において、水を流す流路内に備長炭のチップやステンレスの球を充填し、この流水に交差する方向に磁界を加えることで流水内に渦上の起電力を発生させ、該起電力により備長炭やステンレス球の表面で水を電気分解するようにした微小気泡発生装置を提案した。
ところが、特許文献4に係る微小気泡発生装置では、流路に充填した備長炭チップやステンレス球の抵抗により十分な水量が確保できないため、流路を並列にせざるを得ず、装置が大型化するという問題があり、また、配管の錆や不純物がチップ等の隙間に詰まって、使用と共に水量が低下するという問題や水質が劣化するという問題があった。
そこで、本発明者は、本願出願時には未公開ではあるが、特許文献5において、電解液を流送する金属製の流送管を扁平形状とし該流送管を挟んで幅方向にN極とS極が対向するよう一対の磁石を設けることで、備長炭を用いずに微小気泡を増幅させることを可能にする微小気泡増幅装置を提案している。
WO2014/148397号公報 特開2018-020313号公報 特開2020-151640号公報 特開2021-010908号公報 特願2021-120205号
しかし、特許文献5の微小気泡増幅装置では扁平の流送管を用いる必要があり、円形管に比べると電解液の流量が制限されるため、例えば大浴場への給水を処理する場合等、多量の電解液の処理が必要な場合には、やはり流送管を並列にする必要が生じて装置が大きくなるという課題が有った。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電解液を多量に処理可能な微小気泡増幅装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、電解液中の微小気泡を増幅させる微小気泡増幅装置であって、電解液を流送する直線状に延びる金属製の流送管と、前記流送管の径方向外側に設けられる複数の磁石とを備え、前記磁石は、前記直線状に延びる流送管を挟んで互いのN極とS極を対向させるとともに、流送管の長手方向に隣接する磁石のN極とS極の対向する向きが逆になるよう設けられた複数対の磁石からなり、前記流送管は、軸垂直断面が円形をなすとともに内周面に周方向に延びる凹条を有し、前記磁石により前記凹条内の空間の少なくとも一部に99mT以上の磁束密度が形成されており、前記流送管は円形管からなり、前記凹条は当該円形管の内周面に雌螺子状に設けられており、前記流送管内で微小気泡を増幅することを特徴とする。
ここで、「電解液」とは、電流を流すことにより電気分解して気泡を発生する液体をいうものとする。
このように、流送管の内周面に周方向に延びる凹条を設け、流送管に径方向外方に磁石を設けることで当該凹条内に磁界が形成される。この磁界が磁束密度を99mT以上とする場合には、当該凹条に流入して流出する電解液が電気分解されて微小気泡が発生する。
前記流送管が前記磁石の磁界内を複数本に折り返すよう設けられているとよい。こうすることで、電解液中に繰り返し微小気泡を発生させられるため、より多くの微小気泡を発生させられる。
以上、本発明の微小気泡増幅装置によれば、多量の電解水に対して効率よく微小気泡を増幅させる処理を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る微小気泡増幅装置を模式的に示した(a)正面図、(b)平面図である。 図1に示した微小気泡増幅装置に起電力が発生する原理の説明図である。 流送管の別の例を示す模式的断面図である。 本発明の微小気泡増幅装置の使用例1を示す模式図である。 本発明の微小気泡増幅装置の使用例2を示す模式図である。 本発明の微小気泡増幅装置の使用例3を示す模式図である。 本発明の微小気泡増幅装置の使用例4を示す模式図である。 本発明の微小気泡増幅装置を壁に取り付ける方法を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の一の実施形態に係る微小気泡増幅装置100を示している。微小気泡増幅装置100は、電解液Aを電気分解して電解液A中に微小気泡を発生させるために用いられる。微小気泡増幅装置100は、電解液Aを流送する流送管1と、複数対の磁気回路2,2,…とを主に備える他、内側ケーシング3と、外側ケーシング4と、袋ナット5,5、と、両ネジニップル6,6とを備えている。
電解液Aとしては、水道水やミネラルウォーター等の電流を流すと水が電気分解されて水素と酸素を発生させるものの他、電気分解すると水素と塩素を発生する食塩水の様に、電気分解することにより水素と酸素以外の微小気泡を発生するものを用いてもよい。
流送管1は、金属製からなり図2に示すように、流送管1の軸芯を含む断面における周壁が外側に突出する山13と内側に凹入する谷14を交互に繰り返すいわゆる波状管からなる。流送管1は軸垂直断面が円形をなし、山13の内側面からなり流送管1の軸に垂直で流送管1の周方向に延びる無端円環状の凹条1a,1a,1a,…と、谷14の内側面からなる無端円環状の凸条1b,1b,1b,…が長手方向に交互に設けられている。
流送管1は、図1(b)に示すように、一本の波状管を二つ折りにして往路管11と復路管12からなる2本の流送管が、共に上下の磁石21,21,…の間を通るように設けられている。流送管1の両端は、袋ナット5、及び両ネジニップル6を介して微小気泡増幅装置100の装置外の上流側の管と下流側の管に接続される。
また、本実施形態では、流送管1は、凹条1aが円環状をなすいわゆるワンピッチ型の波状管からなるが、これに限らず、図3(a)の流送管1Aのように、内周面にらせん状の凹条1c、及びらせん状の凸条1dを備えるものであってもよい。また流送管は波状管に限らず、図3(b)の流送管1Bのように、円形管の内周面に凹条1eを設けたものでもよい。図3(b)の例は加工しやすいように内周面を雌螺子状に形成している。
流送管1の材料としては、鉄、ステンレス、真鍮、その他の金属を適宜に用いることができるが、酸化しにくく着磁しにくいSUS304等のオーステナイト系ステンレスが好ましい。こうすることで、電解液に錆が混じることを抑制できる。
磁気回路2は、流送管1の径方向外側において流送管1を挟んで対向するように設けられる2対4個の磁石21,(21A,21A,21a,21a)と、前記4個の磁石21のうち、流送管1の上側2つの磁石21A,21Aと下側2つの磁石21a,21aを連結する鉄製のヨーク22,22とを備えている。流送管1を挟んで上下に対向する磁石21A,21a,…は、N極とS極が流送管1を挟んで対向するように、かつ流送管1の長手方向に隣接する2対の磁石のN極とS極の対向する向きが逆に設けられている。各対の磁石21A,21aは、図1(b)に示すように、流送管1の往路管11と復路管12の両方を挟んでこれらの上下方向に対向するように配設されている。
磁気回路2により、流送管1内に形成される磁力は、少なくとも凹条1a内が99mT以上であることが重要であり、流送管1の長手方向の少なくとも一部において、中心部が150mT以上であり、かつ凹条1a内が200mT以上であることが好ましい。こうすることで、流送管内に、十分に微小気泡を発生させることができる。
内側ケーシング3は、樹脂ケースにより両端が閉塞した円筒状に形成され、内部に流送管1と2つの磁気回路2,2を収容している。
外側ケーシング4は、オーステナイト系ステンレスにより直方体の箱状に形成され、内部に内側ケーシング3、及び袋ナット5,5、及び両ネジニップル6,6を収容している。図1(a)の符号41は、支持脚である。
微小気泡増幅装置100を用いるときは、図1(b)に示すように、流送管1の流入口71から電解液Aを流入させ、流出口72から形成された微小気泡を含む処理液Bを取り出す。
図2の円環状の矢印C1、C2、及び直線状の矢印C3は、流送管1内を流れる電解液A中に生じる起電力の向きを示している。図2の磁石21A1、21A2は流送管1の上側(図2の紙面手前側)のものを示しており、図2には表れないが、流送管1の下側(図2の紙面奥側)に流送管1を挟んで磁石21A1、21A2と対向するように、紙面奥側に磁石21a1,21a2が設けられており、紙面手前側の磁石21A1、21A2と、紙面奥側の磁石21a1、21a2は、N極とS極が対向するように設けられている。流送管1に流送した電解液Aが、流送管1を挟んで対向する一対の磁石21A1,21a1に近づく際には、電解液Aに加わる紙面手前側の磁石21A1のN極から紙面奥側の磁石21a1のS極に向かう磁力が強くなる(磁束の密度が大きくなる)ため、いわゆる右ねじの法則により、この紙面手前から奥側へ向かう磁力を弱めるために、これとは逆向きの紙面奥側から紙面手前側に向かう磁界を形成すべく、符号C1に示すような回転方向に渦型の起電力が発生する。電解液Aが一対の磁石21A1,21a1から遠ざかる際には、徐々に磁力が弱くなる(磁束密度が小さくなる)ため、磁力を強めるために当該一対の磁石21A1,21a1による磁界と同じ向きの磁界を形成すべく、いわゆる右ねじの法則により、符号C2に示すような符号C1と逆の回転方向に渦型の起電力が発生する。丁度、対向する一対の磁石21A1,21a1の間を通る際には、流送管1の厚み方向に直線状の矢印C3で示した起電力が発生する。
さらに、電解液Aが進んで、次の流送管1を挟んで対向する一対の磁石21A2,21a2を通過する際には、当該一対の磁石21A2,21a2は、この前の一対の磁石21A1,21a1と電解方向が逆向きであるため、近づく際にC2、遠ざかる際にC1の回転方向の起電力が形成される。
微小気泡増幅装置100を設置方法としては、図1(a)に示すように、U字の流送管が水平になるよう支持脚41,41,…を用いて水平面状に載置してもよいし、図8に示すように壁面取り付け金具9を用いて流送管1が塔倒U字になるようにして、壁面に取り付けることもできる。
図8に示すように、壁面取り付け金具9は、横断面が扁平コ字状をなす壁側ステイ91と、縦断面が「へ」の字をなす装置側の上下一対のフック92,92とを備えている。壁側ステイ91は、上下一対の矩形の掛け板91b,91bを傾斜させることにより設けた上方と左右に開口するコ字状の掛け孔91a,91aを備えている。フック92は、微小気泡増幅装置100のケーシング4に螺子10で固定する取付け部92bと取付け部92bに対しややケーシング4から離間するように傾斜する差し板92aとを備えている。
微小気泡増幅装置100を壁面に取り付ける際には、予め壁面にアンカー93,…を打ち込んでおき、壁側ステイ91を両端のリブ91d,91dを反壁面側として、木螺子91c,…で壁面に固定する。
微小気泡増幅装置100に取り付けたフック92,92の差し板92aを掛け孔91aに挿入して引き下げることで、差し板92aと外側ケーシング4の壁面とで掛け板91bを挟持させて、微小気泡増幅装置100を壁側ステイ91に取り付ける。
次に、実施形態1にかかる実施例について説明する。
(実施例1)
(微小気泡増幅装置100)
流送管1としてSUS304製の呼び径20A(外径19.9mm、内径15.5mm:ノギスで測定)で全長640mmのフレキシブルチューブ(カクダイ社製、品番6710―20×10)を図1(b)に示すように2つ折りにしたものを用いた。磁気回路2には、磁石21として、表面磁束密度493mTのネオジウム磁石を用い、ヨーク22として、軟磁性体の鉄板を用いた。流送管の長手方向に並ぶ磁石21A,21A、及び磁石21a,21aのピッチは、34mmとした。
(磁場の測定)
これらの流送管1、磁気回路2,2を樹脂製の円形管のケーシング内に収容して実施例1の微小気泡増幅装置100とした。対向する磁石21Aと磁石21aの間における流送管1の軸心上の磁場と上下方向の両端部の磁場を測定した結果を表1に示す。
(電解液A)
工業用のイオン交換膜による精製水(導電率0μS/cm2、モノタロウ製、OMRO-20L)に塩化ナトリウム(林純薬工業、品番19001895)を溶解して、水道水と同等の導電率130μS/cm2に調整したものを電解液Aとした。導電率は、株式会社カスタム製の防水導電率計CD-6021により測定した。
(処理液Bの形成)
電解液Aを微小気泡増幅装置100の流入口71から毎分20リットルの流量で流送管1内に流送し、流出口72から流出した電解液を処理液Bとした。
(水素濃度の測定)
処理液Bについて、超音波を当てながら減圧を行う方法でジーエルサイエンス社製のアルミニウムパック(品番:AAK-2)に脱気採集を行い、採集した気体について、新コスモス電機株式会社製の接触燃焼式水素濃度計(品番:XP-3110H2)を用いて水素ガスの体積濃度を測定した。
(UFBの濃度、及び粒径の測定)
処理液Bについて、トスレック株式会社に依頼し、日本カンタム・デザイン株式会社製のナノサイトNS300を用いてウルトラファインバブル(UFB)の濃度、及び粒径を測定した。測定は5回行いその平均値を濃度、及び粒径とした。
(試験例1)
実施例1で用いた電解液Aについて(微小気泡増幅装置100を通さずに)実施例1と同様の測定方法で水素濃度とUFBの濃度、及び粒径を測定した。
(比較例1)
流送管として、呼び径15AのSUS304製パイプ(外径21.8mm、内径15.6mm、ノギスで測定)を用いた他は、実施例1と同じにして得られた処理液Bの水素濃度とUFBの濃度、及び粒径の測定を行った。
実施例1、試験例1、及び比較例1について得られた結果を表1に示す。尚、UFBの濃度及び粒径は5回の測定結果の平均値を示す。
Figure 0007228934000002
(実施例2)
電解液Aとして大阪市住吉区で採取した水道水を用いた他は、実施例1と同様にして得られた処理液Bについて、水素濃度の測定を行った。
(試験例2)
実施例2と同時に採取した水道水について、実施例1と同様の測定方法で水素濃度を測定した。
(比較例2)
電解液Aを実施例2と同時に採取した水道水とし、比較例1と同じ磁気回路を配した円筒管からなる流送管に電解液Aを流送し、得られた処理液Bについて実施例1と同様の測定方法で水素濃度を測定した。
実施例2、試験例2、及び比較例2の結果を表2に示す。
Figure 0007228934000003
(考察)
表1に示すように、電解液Aとして水道水と同様の導電率に調整した食塩水を用いた場合には、流送管として円形管を用いた比較例1、流送管として波状管を用いた実施例1とも、流送管を通さない食塩水からなる電解液Aを対象とした試験例1に比べてUFB濃度が増加していた。しかし、比較例1は試験例1と水素濃度が変わらないためUFBが発生したものではなく、コンタミ等.一方で波状管を用いた実施例1では、UFB濃度だけでなく水素濃度が上昇しているため、水素のUFBが発生しているものと考えられる。実施例1では、同時に塩素のUFBが
また、表2に示すように、電解液Aとして水道水を用いた場合は、円筒管を用いた比較例2による処理水は、水道水の水素濃度と同等であり、水素の発生が認められなかったのに対し、水道水を波状管(微小気泡増幅装置100)で処理した実施例2は、水道水の水素濃度(試験例2)より高く、食塩水を波状管で処理した実施例1と同等の水素濃度が得られたことから、実施例2においては、水道水に電気分解が行われて水素と酸素からなるUFBが発生したものと考えられる。
(流送管1内の磁束密度についての考察)
流送管1内の磁束密度は、表1に示した実施例1に係る流送管1内の磁束密度の測定結果から、少なくとも流送管1内全体を150mT以上とし、少なくとも端部(凹条1a内)を200mT以上とすることで、流送管内にUFBを発生可能であると考えられる。
次に、微小気泡増幅装置100の使用例を示す。
(使用例1)
図4は、微小気泡増幅装置100を給湯器Cに接続して、給湯ラインに微小気泡含有水を供給する例を示している。図示の例では、二次側(下流側)配管82に微小気泡増幅装置100を配置したが、一次側(上流側)配管81に微小気泡増幅装置100を配置することもできる。微小気泡増幅装置100を給湯器Cに内蔵させて、設置スペースを節約することもできる。
微小気泡増幅装置100は、給湯器Cからの水圧だけで十分な水量を処理できるため、このように給湯器Cの二次側配管82に付設するだけで、容易に暖かい微小気泡発生水を得ることができる。
(使用例2)
図5は、微小気泡増幅装置100を高圧洗浄機Dに内蔵させた場合を示している。高圧洗浄機Dに水道水を流入させ、微小気泡増幅装置100により該水道水中に微小気泡を形成したのちコンプレッサーにより加圧して高圧水として噴射する。微小気泡増幅装置100は、流送管1内部の抵抗が小さいため、多数の流送管1を並列にする必要がなく装置が小型化できるので、このように高圧洗浄機Dに内蔵できる。
厨房のグリスフィルターの油汚れを高圧洗浄水で洗浄する場合、苛性ソーダに数時間漬け込む等して、油分を分解してから高圧洗浄機で水洗いする必要があるが、苛性ソーダは人体の皮膚を溶かすほど危険な劇薬であり、排水に流す場合は酸で中和する必要がある。
本発明の微小気泡増幅装置100を高圧洗浄機Dに組み込むことで、汚れたグリスフィルターに高圧洗浄機Dから放出される微小気泡含有水を吹きかけ、数分間放置してから、再度高圧洗浄するだけで油汚れを洗い流すことができるため、洗浄時間を大幅に短縮でき、洗浄に使用した微小気泡含有水を、そのまま排水できる。
(使用例3)
図6は、微小気泡増幅装置100を、散水ホースEと組み合わせた例を示している。こうすることで、生花や植木、家庭菜園などに微小気泡含有水を散水できる。植物に酸素を含む微小気泡を与えることで、植物の成長を促すことができる。微小気泡増幅装置100は、流送管1の抵抗が小さいため、このように、散水ホースEに組み込んでも散水ホースEの放水圧を十分に確保できる。
(使用例4)
図7は、微小気泡増幅装置100を、清涼飲料水の製造工程に組み込んだ例を示している。微小気泡増幅装置100により発生する酸素と水素の微小気泡は、人体に無害のため清涼飲料水に利用できる。湧き水F1等を濾過フィルターF2,…により濾過したのち、微小気泡増幅装置100を通過させて微小気泡含有水からなる清涼飲料水F3を形成する。微小気泡を含有する清涼飲料水F3は、ガラス瓶やアルミ缶、アルミ袋に充填することで容器から微小気泡が抜け出しにくくなるため、製品として十分に流通させることができる。
また、本発明者、及びその母親が、水道水を直接飲んだ場合と、水道水を本発明に係る微小気泡増幅装置100を通して形成した微小気泡含有水を飲んだ場合で、手の表面温度を測定したところ、水道水を直接飲んだ場合は、手の表面温度が下がり、血管が収縮したと考えられるのに対し、微小気泡含有水を飲んだ場合は、手の表面温度が上がり、血管が拡張したと考えられる。
以上、本発明の微小気泡増幅装置は、上述した実施形態に限らず、例えば、磁石は、流送管の片側に1つ設けるだけでもよいし、片側だけ複数を並べるようにしてもよい。磁石を流送管に挟んで対向させる数は、1対でもよいし、3対以上でもよい。流送管を挟んで磁石を対向させる方向は、上下方向に限らず水平方向でも斜め方向でもよい。流送管は2つ折りにせず、1本の直管のみでも良いし、3つ折り以上にしてもよく、複数本を並列にしてもよい。
100 微小気泡増幅装置
1 流送管
21 磁石
1a 凹条
A 電解液

Claims (2)

  1. 電解液中の微小気泡を増幅させる微小気泡増幅装置であって、
    電解液を流送する直線状に延びる金属製の流送管と、
    前記流送管の径方向外側に設けられる複数の磁石と
    を備え、
    前記磁石は、前記直線状に延びる流送管を挟んで互いのN極とS極を対向させるとともに、流送管の長手方向に隣接する磁石のN極とS極の対向する向きが逆になるよう設けられた複数対の磁石からなり、
    前記流送管は、軸垂直断面が円形をなすとともに内周面に周方向に延びる凹条を有し、
    前記磁石により前記凹条内の空間の少なくとも一部に99mT以上の磁束密度が形成されており、
    前記流送管は円形管からなり、前記凹条は当該円形管の内周面に雌螺子状に設けられており、
    前記流送管内で微小気泡を増幅することを特徴とする微小気泡増幅装置。
  2. 前記流送管が前記磁石の磁界内を複数本に折り返すよう設けられている請求項1に記載の微小気泡増幅装置。
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