JP2000262429A - 防汚処理用ウエットティッシュ、防汚処理方法及び防汚処理物品 - Google Patents
防汚処理用ウエットティッシュ、防汚処理方法及び防汚処理物品Info
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Abstract
単な作業で基材表面を親水化することにより耐汚染性を
付与することのできる防汚処理用品、該防汚処理用品を
用いて行う簡便な防汚処理方法及び該防汚処理方法によ
り処理された防汚処理物品を提供する。 【解決手段】紙又は不織布に特定の防汚処理剤を含浸さ
せて成ることを特徴とする防汚処理用ウエットティッシ
ュ、及び上記防汚処理用ウエットティッシュを用いるこ
とを特徴とする防汚処理方法による。
Description
トティッシュ、防汚処理方法及び防汚処理物品に関す
る。さらに詳しく言えば、本発明は、含浸されている防
汚処理剤により、基材表面を親水化することにより耐汚
染性を付与し、洗浄等のメンテナンスの頻度を低減する
ことのできる防汚処理用ウエットティッシュ、該ウエッ
トティッシュを用いる防汚処理方法及び該防汚処理方法
により処理された防汚処理物品に関するものである。
れる塗膜上には、工場や自動車からの排出物質、鳥糞、
樹液あるいは花粉等の種々の汚染物質が付着するため、
その外観は次第に損なわれてしまう。これより、初期の
塗膜外観を維持するためには、洗浄等のメンテナンスを
高い頻度で行う必要がある。このメンテナンス頻度を低
減する目的で、従来より、塗膜上にワックス皮膜を形成
することが行われている。該ワックス剤は、通常、皮膜
を形成し撥水性を付与するロウ成分、光沢を与え拭き取
りを容易にするシリコーン成分及びこれらの溶媒あるい
は分散媒として機能する有機溶剤等から構成されてい
る。そして、ワックス皮膜は、該ワックス剤をスポンジ
等で塗膜上に塗布した後、過剰のワックス剤を柔らかい
布等で拭き取り、磨き上げることにより形成される。し
かし、該ワックス皮膜は塗膜に光沢を与えるものの、撥
水性であるため、汚染物質を含んだ雨滴はその上で縮も
うとし、これにより汚染物質は部分的に濃縮され、雨水
が乾燥した際には塗膜上に水平面ではまだら模様が、ま
た、垂直面では雨筋跡ができあがってしまう。さらに、
該ワックス皮膜は塗膜よりも柔軟であるため、付着した
汚染物質はその中に埋まってしまい、雨風等の自然の作
用による汚染物質の除去はむしろ困難となる。すなわ
ち、塗膜上にワックス皮膜を形成しても、メンテナンス
頻度を低減する効果はないのが実情である。
の有機塗料組成物に特定のオルガノシリケート及び/又
はその縮合物を配合して成る塗料組成物(国際公開公報
WO94/06870号)が提案されている。また、本
発明者らは、既に上記目的を達成するために、樹脂成
分、硬化剤成分及び無機質のゾルの分散体を含有するこ
とを特徴とする熱硬化性組成物(国際公開公報WO97
/13809号)を提案している。そして、これらの組
成物から得られる塗膜は、その表面にオルガノシリケー
ト及び/又はその縮合物あるいは無機質粒子が配向し親
水性となるため、いずれも耐汚染性を有しており、メン
テナンス頻度を低減するという目的は達成されている。
しかしながら、これらの組成物は通常、有機溶剤を多量
に含有しており、その使用の際には専用の塗装設備が必
要である。また、該組成物から得られる塗膜表面の一部
が何らかの理由で深く削られた際、場合によっては、オ
ルガノシリケート及び/又はその縮合物あるいは無機質
粒子が塗膜表面から欠落するため、その部分のみが汚染
するという問題があり、これを容易に補修する防汚処理
用品及び防汚処理方法が必要とされている。これらの課
題に対して、ロウ成分を主成分とする母材中に光触媒作
用を有する金属酸化物粉末を分散混合した塗膜用被覆剤
(特開平9−220524号公報)が提案されている。
しかしながら、該被覆剤皮膜を形成するためには、塗膜
上に塗布した後、過剰の被覆剤を拭き取り、磨き上げる
作業が必要であり、さらに簡単な作業で基材に耐汚染性
を付与することができる防汚処理用品及び簡便な防汚処
理方法が要求されている。
を必要とすることなく、簡単な作業で基材表面を親水化
することにより耐汚染性を付与し、洗浄等のメンテナン
スの頻度を容易に低減することのできる防汚処理用品、
該防汚処理用品を用いて行う簡便な防汚処理方法及び該
防汚処理方法により処理された防汚処理物品を提供する
ことを目的としてなされたものである。
ましい性質を有する防汚処理用品を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、紙又は不織布に防汚処理剤を含浸させて
成ることを特徴とする防汚処理用ウエットティッシュに
よりその目的を達成し得ることを見出し、これらの知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、紙又は不織布に防汚処理剤を含浸させて成ること
を特徴とする防汚処理用ウエットティッシュを提供する
ものである。また、本発明は、上記ウエットティッシュ
を用いることを特徴とする防汚処理方法を提供するもの
である。さらに、本発明は、上記防汚処理方法により処
理されたことを特徴とする防汚処理物品を提供するもの
である。本発明のさらに他の目的、態様及び利点は、以
下の記載から十分にされるであろう。
ッシュは、紙又は不織布に防汚処理剤を含浸させて成る
ことを特徴とする。該防汚処理剤は、基材表面に付着
し、該基材表面を親水化する作用を有する。この作用に
より、該基材表面には耐汚染性が付与され、洗浄等のメ
ンテナンスの頻度が低減される。該防汚処理剤は、上記
の目的を達成できるものであれば、特に限定されるもの
ではなく、各種の防汚処理剤を用いることができる。該
防汚処理剤の好ましい例としては、(A)樹脂不揮発成
分0.05〜30重量%、(B)無機酸化物ゾル不揮発
成分0.05〜30重量%、(C)有機溶剤1〜50重
量%及び(D)水40〜99重量%から成ることを特徴
とする防汚処理剤が挙げられる。
本発明のウエットティッシュにより基材表面がワイプさ
れ、防汚処理剤が基材表面で乾燥する際に、無機酸化物
粒子の凝集を抑制しつつ、基材表面に無機酸化物粒子を
固定する目的で使用される。該樹脂は、上記の目的を達
成できるもので、かつ本発明のウエットティッシュに含
浸される防汚処理剤中で無機酸化物粒子の分散を妨げる
ことがないものであれば、特に限定されるものではな
く、各種の樹脂を用いることができる。かかる(A)成
分の樹脂は、本発明のウエットティッシュに含浸される
防汚処理剤中に、不揮発分として0.05〜30重量%
配合される。該樹脂の不揮発分が0.05重量%未満で
あると、基材表面に無機酸化物粒子を固定することがで
きなくなることがある。また、30重量%より多くなる
と、防汚処理剤の乾燥の際に基材表面に乾燥ムラが残る
ことがある。
は、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基、ア
ミド基の中から選ばれた少なくとも1種の親水性官能基
を有し、該親水性官能基の総量が樹脂1000g当たり
4mol以上であり、かつ25℃で水に不溶であるもの
が挙げられる。該親水性官能基の特に好ましいものは、
水酸基、カルボキシル基、アミド基である。該親水性官
能基の総量は、好ましくは樹脂1000g当たり4.5
mol以上であり、特に好ましくは樹脂1000g当た
り5mol以上である。該親水性官能基の総量が樹脂1
000g当たり4.5mol未満であると、防汚処理剤
中で無機酸化物粒子の分散を妨げたり、防汚処理剤の乾
燥の際に無機酸化物粒子の凝集が起こることがある。該
親水性官能基の総量の上限は、特に限定されるものでは
ないが、好ましくは樹脂1000g当たり25mol以
下である。該親水性官能基は、1種のみでもよいし、2
種以上の組み合わせでもよい。また、該樹脂が25℃で
水に可溶であると、基材表面に並んだ無機酸化物粒子が
雨水により樹脂とともに除去されてしまうことがあるた
め、樹脂は25℃で水に不溶であることが好ましい。
は、重合性二重結合を有する単量体に基づく重合体等を
挙げることができる。これらの樹脂は1種用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。該重合性二
重結合を有する単量体としては、例えば、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸−n−プロ
ピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸−n−
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−t−
ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸アダマンチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸イソボルニル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−プロピル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸−t−ブチル、アクリ
ル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロ
ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
アダマンチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸イソボ
ルニル等のアルキルアルコールの(メタ)アクリル酸エ
ステル;
クリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシブチ
ル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチルのε−カプロラクトン付加物、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチルのエチレンオキシド及
び/又はプロピレンオキシド付加物、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−
ヒドロキシブチル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、
アクリル酸2−ヒドロキシエチルのε−カプロラクトン
付加物、アクリル酸2−ヒドロキシエチルのエチレンオ
キシド及び/又はプロピレンオキシド付加物、クロトン
酸2−ヒドロキシエチル、クロトン酸2−ヒドロキシプ
ロピル、クロトン酸3−ヒドロキシプロピル、クロトン
酸3−ヒドロキシブチル、クロトン酸4−ヒドロキシブ
チル、クロトン酸5−ヒドロキシペンチル、クロトン酸
6−ヒドロキシヘキシル、アリルアルコール、ヒドロキ
シメチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエー
テル、ヒドロキシプロピルビニルエーテル、ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル、ヒドロキシペンチルビニルエー
テル、ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシ
ヘプチルビニルエーテル、ヒドロキシシクロヘキシルビ
ニルエーテル等の水酸基含有単量体;
メサコン酸、マレイン酸、フマル酸、ω−カルボキシ−
ポリカプロラクトン(n=2)モノアクリレート(例え
ば、アロニックスM−5300(商品名、東亞合成化学
工業(株)製))、フタル酸モノヒドロキシエチルアク
リレート(例えば、アロニックスM−5400(商品
名、東亞合成化学工業(株)製))、アクリル酸ダイマ
ー(例えば、アロニックスM−5600(商品名、東亞
合成化学工業(株)製))等のカルボキシル基含有単量
体;メタクリルアミド、アクリルアミド、N,N−ジメ
チルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルア
クリルアミド等のアミド基含有単量体;メタクリル酸グ
リシジル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル、アクリル酸3,4−
エポキシシクロヘキシルメチル、アリルグリシジルエー
テル、p−グリシジルオキシスチレン、p−グリシジル
オキシ−α−メチルスチレン、p−(3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチルオキシ)スチレン、p−(3,4
−エポキシシクロヘキシルメチルオキシ)−α−メチル
スチレン、グリシジルエチレン、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチルエチレン、グリシジルビニルエーテ
ル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルビニルエー
テル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアリルエ
ーテル等のエポキシ基含有単量体;
ル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−
メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−
オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−
オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−エチル−2−
オキサゾリン等のオキサゾリン基含有単量体;3−アク
リロイルオキシプロピレンカーボネート、3−メタクリ
ロイルオキシプロピレンカーボネート等のシクロカーボ
ネート基含有単量体;エチルビニルエーテル、イソプロ
ピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n
−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、
2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテル等の脂肪族ビニルエーテル化合物;クロト
ン酸メチル、クロトン酸エチル、クロトン酸プロピル等
のクロトン酸アルキルエステル;酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン
酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウ
リン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪族カルボン
酸ビニルエステル;シクロヘキサンカルボン酸ビニルの
ような脂環式カルボン酸ビニルエステル;
ブチル安息香酸ビニルのような芳香族カルボン酸ビニル
エステル;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレ
ン、クロロプレン等のオレフィン類;CF2=CF2、C
HF=CF2、CH2=CF2、CH2=CHF、CClF
=CF2、CHCl=CF2、CCl2=CF2、CClF
=CClF、CHF=CCl2、CH2=CClF、CC
l2=CClF、CF3CF=CF2、CF3CF=CH
F、CF3CH=CF2、CF3CF=CH2、CHF2C
F=CHF、CH3CF=CF2、CH3CF=CH2、C
F2ClCF=CF 2、CF3CCl=CF2、CF3CF
=CFCl、CF2ClCCl=CF2、CF 2ClCF
=CFCl、CFCl2CF=CF2、CF3CCl=C
ClF、CF3CCl=CCl2、CClF2CF=CC
l2、CCl3CF=CF2、CF2ClCCl=CC
l2、CFCl2CCl=CCl2、CF3CF=CHC
l、CClF2CF=CHCl、CF3CCl=CHC
l、CHF2CCl=CCl2、CF2ClCH=CC
l2、CF2ClCCl=CHCl、CCl3CF=CH
Cl、CF2ClCF=CF2、CF2BrCH=CF2、
CF3CBr=CHBr、CF2ClCBr=CH2、C
H2BrCF=CCl2、CF3CBr=CH2、CF3C
H=CHBr、CF2BrCH=CHF、CF2BrCF
=CF2、CF3CF2CF=CF2、CF3CF=CFC
F3、CF3CH=CFCF3、CF2=CFCF2CH
F2、CF3CF2CF=CH2、CF3CH=CHCF3、
CF2=CFCF2CH3、CF 2=CFCH2CH3、CF
3CH2CH=CH2、CF3CH=CHCH3、CF2=C
HCH2CH3、CH3CF2CH=CH2、CFH2CH=
CHCFH2、CH3CF2CH=CF2、CH2=CFC
H2CH3、CF3(CF2)2CF=CF2、CF3(C
F2)3CF=CF2、又はCH2=C(CH3)COOC2
H4C4F9、CH2=C(CH3)COOC2H4(CF2)
6CF(CF3)3、CH2=C(CH3)COOC2H4C8
F17、CH2=C(CH3)COOC2H4C10F21等のフ
ッ素含有単量体;
レーンFM−0721、サイラプレーンFM−072
5、サイラプレーンTM−0701、サイラプレーンT
M−0705(いずれも商品名、チッソ(株)製)、メ
タクリル酸トリメトキシシリルプロピル等のケイ素含有
単量体;さらにはスチレン、ホスマー(商品名、ユニケ
ミカル社製)、メタクリル酸アリル、アクリル酸アリ
ル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸フェニル、α−
メチルスチレン、p−ビニルトルエン、アクリル酸N,
N−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸N,N−ジメ
チルアミノエチル、アクリロイルモルホリン、メタクリ
ル酸−1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル、アクリル酸−1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル、メタクリル酸−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル、アクリル酸−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル、2,3−ジヒ
ドロフラン、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、マレイン酸エステル類、フ
マル酸エステル類、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等が挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
有する単量体に基づく重合体は、上記の単量体の単独重
合あるいは上記の単量体から成る混合物の共重合により
合成される。この際の重合方法については特に制限はな
く、公知の方法、例えば、有機溶剤中における溶液重
合、懸濁重合、乳化重合、塊状重合、沈殿重合等を用い
ることができる。また、その重合方式についても特に制
限はなく、例えば、ラジカル重合、カチオン重合、アニ
オン重合のいずれも用いることができるが、これらの中
で、工業的な面からラジカル重合が好適である。ラジカ
ル重合において用いられる重合開始剤としては、例え
ば、t−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロ
パーオキシド、t−ブチルパーオキシネオデカネート、
t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキ
シ−ベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート、メチルエチルケトンパーオキシド等の
有機過酸化物、あるいは2,2’−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−
メチルプロピオニトリル)(AIBN)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ系開始剤
を好ましく挙げることができる。もちろん、これらに限
定されるものではない。これらのラジカル重合開始剤は
1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
0℃が好ましい。この温度が60℃未満であると、ラジ
カル重合開始剤が分解しにくく、反応が進行しにくい。
また150℃を超えると、ラジカル重合開始剤が熱によ
り分解してラジカルを生成しても、その寿命が短く、効
果的に生長反応が進行しにくい。重合時間は、重合温度
やその他の条件に左右され、一概に定めることはできな
いが、一般に2〜10時間程度で十分である。
ルは、本発明のウエットティッシュにより基材表面がワ
イプされ、防汚処理剤が基材表面で乾燥した際に、基材
表面に並び、基材表面を親水化する目的で使用される。
親水化した基材表面は、たとえ汚染物質が付着しても、
その付着界面に雨水等の水分が容易に浸入することが可
能となるため、該汚染物質は雨風等の自然の作用により
除去され易くなり、基材に耐汚染性が付与される。該無
機酸化物ゾルは、上記の目的を達成できるものであれ
ば、特に限定されるものではなく、各種の無機酸化物ゾ
ルを用いることができる。
ウエットティッシュに含浸される防汚処理剤中に、不揮
発分として0.05〜30重量%配合される。該無機酸
化物ゾルの不揮発分が0.05重量%未満であると、基
材表面を親水化することができないことがある。また、
30重量%より多くなると、防汚処理剤の乾燥の際に基
材表面に乾燥ムラが残ることがある。
ーテックス40、スノーテックスO、スノーテックス
C、スノーテックスN(いずれも商品名、日産化学工業
(株)製)、カタロイドS−30H、カタロイドSI−
30、カタロイドSN、カタロイドSA(いずれも商品
名、触媒化成工業(株)製)、アデライトAT−30、
アデライトAT−20N、アデライトAT−20A、ア
デライトAT−20Q(いずれも商品名、旭電化工業
(株)製)、シリカドール−30、シリカドール−20
A、シリカドール−20B(いずれも商品名、日本化学
工業(株)製)等の水系酸化ケイ素ゾル;スノーテック
スIPA−ST、スノーテックスEG−ST、スノーテ
ックスXBA−ST、スノーテックスMIBK−ST
(いずれも商品名、日産化学工業(株)製)、オスカル
1132、オスカル1232、オスカル1332(いず
れも商品名、触媒化成工業(株)製)等の有機溶剤系酸
化ケイ素ゾル;アルミナゾル−100、アルミナゾル−
200、アルミナゾル−520(いずれも商品名、日産
化学工業(株)製)、アルミナクリアーゾル、アルミゾ
ル−10、アルミゾル−20、アルミゾルSV−10
2、アルミゾル−SH5(いずれも商品名、川研ファイ
ンケミカル(株)製)等の水系アルミナゾル;アルミゾ
ル−CSA55、アルミゾル−CSA110AD(いず
れも商品名、川研ファインケミカル(株)製)等の水/
有機溶剤混合系アルミナゾル;
品名、日産化学工業(株)製)等の水系酸化アンチモン
ゾル;サンコロイドATL−130、サンコロイドAM
T−130(いずれも商品名、日産化学工業(株)製)
等の有機溶剤系酸化アンチモンゾル;NZS−30A、
NZS−30B(いずれも商品名、日産化学工業(株)
製)等の水系酸化ジルコニウムゾル;セラメースS−
8、セラメースC−10(いずれも商品名、多木化学
(株)製)等の水系酸化スズゾル;タイノックA−6、
タイノックM−6(いずれも商品名、多木化学(株)
製)等の水系酸化チタンゾル;セラメースF−10(商
品名、多木化学(株)製)等の酸化スズと酸化アンチモ
ンから成る水系ゾル等が挙げられ、好ましくは、水系酸
化ケイ素ゾル、有機溶剤系酸化ケイ素ゾル、水系アルミ
ナゾル、水系酸化チタンゾルが挙げられる。さらに好ま
しい無機酸化物ゾルは、光触媒作用を持たない無機酸化
物ゾルである。基材が有機物である場合、無機酸化物ゾ
ルが光触媒作用を持つと、基材を劣化させる場合があ
る。該光触媒作用を持たない無機酸化物ゾルとしては、
水系酸化ケイ素ゾル、有機溶剤系酸化ケイ素ゾル、水系
アルミナゾルが挙げられる。
リング剤で処理したものでもよい。この処理により無機
酸化物粒子の親水性は減少するが、基材表面に並んだ無
機酸化物粒子は雨水により除去され難くなるため、基材
表面の親水性はむしろ高くなる場合がある。該シランカ
ップリング剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイル
オキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェ
ニルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等
が挙げられ、好ましくは、メチルトリメトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、
フェニルトリメトキシシランが挙げられる。また、市販
品としては、A−162、A−163、AZ−6122
(いずれも商品名、日本ユニカー(株)製)等が挙げら
れる。また、上記化合物の縮合体、例えば、市販品とし
て、KR−9218、KR−9202(いずれも商品
名、信越化学工業(株)製)等もシランカップリング剤
として用いることができる。これらのシランカップリン
グ剤は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
ランカップリング剤の配合量は、無機酸化物ゾルの不揮
発分に対して1〜100重量%が好ましく、2〜50重
量%がより好ましい。また、その際の分散媒は、特に制
限はなく、水、有機溶剤あるいは水と有機溶剤の混合物
のいずれであってもよい。さらに、処理温度も、特に制
限はなく、通常20〜100℃の範囲であることが好ま
しく、特に30〜90℃の範囲であることが好ましい。
(A)成分の樹脂を水中に溶解させる目的、及び本発明
のウエットティッシュに含浸される防汚処理剤の表面張
力を低下させ、基材に塗布された際に、均一に濡れ広が
るようにする目的で使用される。該有機溶剤は、上記の
目的を達成できるものであれば、特に限定されるもので
はなく、各種の有機溶剤を用いることができる。(C)
成分の有機溶剤は、本発明のウエットティッシュに含浸
される防汚処理剤中に、1〜50重量%配合される。該
有機溶剤が1重量%未満であると、(A)成分の樹脂を
完全に溶解できないことがある。また、50重量%より
多くなると、ウエットティッシュの使用の際に揮発する
有機溶剤量が多くなり、専用の設備が必要となることが
ある。
ン、n−ヘプタン、n−オクタン等の脂肪族炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類;クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、エチレングリコール等のアルコール類;ジブ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノn−プロピルエーテル等のエーテル類;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸
n−プロピル、酢酸n−ブチル等のエステル類;さらに
はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド等が挙げられ、好ましくは、芳香族炭化水素
類、アルコール類、エーテル類、ケトン類が挙げられ、
特に好ましくは、アルコール類が挙げられる。これらの
有機溶剤は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
れる防汚処理剤の調製における各成分の混合方法は、特
に制限されるものではなく、種々の方法により行うこと
ができ、混合順序も種々の順序で行うことができる。
られる防汚処理剤の他の好ましい例としては、テトラア
ルコキシシラン、テトラアルコキシシランの多量体、テ
トラアルコキシシラン又はその多量体を加水分解したシ
ラノール基を有する化合物の中から選ばれた少なくとも
1種が挙げられる。該テトラアルコキシシランとして
は、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラ
ン、ジメトキシジエトキシシラン、ジメトキシジブトキ
シシラン等が挙げられ、好ましくはテトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシランが挙げられる。
テトラアルコキシシランの分岐状もしくは直鎖状の縮合
物である。該テトラアルコキシシランは1種用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。該テトラ
アルコキシシランの多量体の市販品としては、例えば、
MKCシリケートMS51、MS56、MS57、MS
56S、MS56SB5、ES40、EMS31、BT
S(いずれも商品名、三菱化学(株)製)、メチルシリ
ケート51、エチルシリケート40、40T、48(い
ずれも商品名、コルコート社製)、エチルシリケート4
0、45(いずれも商品名、多摩化学(株)製)、松本
交商のオルガチックスSIシリーズ等が挙げられる。
加水分解したシラノール基を有する化合物は、上記テト
ラアルコキシシラン又はその多量体のアルコキシ基の一
部又は全部を加水分解したものである。加水分解方法に
ついては特に制限はないが、通常、テトラアルコキシシ
ラン又はその多量体に加水分解触媒と水を加えて攪拌す
ることにより行われる。該加水分解は、必要に応じて、
有機溶剤存在下で行ってもよい。該有機溶剤の例として
は、上記と同様のものが挙げられる。また、必要に応じ
て、加熱又は冷却をしてもよい。加水分解触媒として
は、例えば、酸触媒、塩基触媒等が挙げられ、酸触媒が
特に好ましい。該酸触媒としては、例えば、塩酸、硝
酸、硫酸等の無機酸;酢酸、p−トルエンスルホン酸等
の有機酸等が挙げられる。
コキシシランの多量体、テトラアルコキシシラン又はそ
の多量体を加水分解したシラノール基を有する化合物
は、必要に応じて、水又は有機溶剤で希釈して使用して
もよい。また、テトラアルコキシシラン、テトラアルコ
キシシランの多量体、テトラアルコキシシラン又はその
多量体を加水分解したシラノール基を有する化合物は、
1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
防汚処理剤は、必要に応じて、防腐剤、香料、顔料、紫
外線吸収剤、光安定剤、レベリング剤、つや消し剤、つ
や出し剤、帯電防止剤、界面活性剤、緩衝剤等が含まれ
ていてもよい。また、該防汚処理剤は、1種用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
処理剤を紙又は不織布に含浸させることにより得られ
る。紙及び不織布の製法、素材、目付、厚み、強度等は
特に制限はなく、種々の紙及び不織布を使用することが
できる。防汚処理剤の含浸重量は、特に制限はないが、
通常、紙又は不織布の重量に対して、0.5〜10倍の
範囲であることが好ましく、特に1〜8倍の範囲である
ことが好ましい。
た防汚処理剤の揮発成分の蒸散を防止するために、密閉
された容器又は袋に入れられて保存され、通常は、1枚
ずつ取り出されて使用される。
基材としては、特に限定されるものではなく、各種の基
材を用いることができ、例えば、木、ガラス、金属、
布、プラスチック、発泡体、弾性体、紙、セラミック、
コンクリート、石膏ボード等の有機素材及び無機素材等
が挙げられる。これらの基材は、予め表面処理されたも
のでもよいし、予め表面に塗膜が形成されたものでもよ
い。該塗膜は、特に限定されるものではなく、有機系、
無機系、有機/無機複合系等の各種の塗膜を用いること
ができる。
トティッシュにより基材表面をワイプし、基材表面上で
防汚処理剤を乾燥させることにより行われる。ワイプの
際、ウエットティッシュは単独で用いてもよいし、スポ
ンジ等に巻き付けて使用してもよい。基材表面が単純な
形状で面積が広い場合、ウエットティッシュをスポンジ
等に巻き付けて使用することにより、ウエットティッシ
ュ全体に均一に力がかかり、均一な防汚処理ができるこ
とがある。また、ウエットティッシュにより基材表面を
ワイプした後、自然乾燥させる前に、基材を流水下にさ
らす等の水洗を行ってもよい。該水洗により、基材上の
過剰な防汚処理剤が除去され、均一な防汚処理ができる
ことがある。なお、本発明のウエットティッシュにより
基材表面をワイプした段階で基材表面は親水化するた
め、水洗後に基材表面に水滴ができることはなく、拭き
取り作業を行う必要はないが、防汚処理を短時間で終了
させる目的で、基材表面に残存した水分の拭き取り作業
等を行ってもいっこうに差し支えない。また、防汚処理
をさらに短時間で終了させる目的で、自然乾燥のかわり
に加熱及び/又は送風による乾燥を行ってもいっこうに
差し支えない。
処理物品としては、例えば、構造物、木製品、金属製
品、プラスチック製品、ゴム製品、加工紙、セラミック
製品、ガラス製品等が挙げられる。より具体的には、自
動車、自動車用部品(例えば、ボディー、バンパー、ス
ポイラー、ミラー、ホイール、内装材等の部品であっ
て、各種材質のもの)、鋼板等の金属板、二輪車、二輪
車用部品、道路用資材(例えば、ガードレール、交通標
識、防音壁等)、トンネル用資材(例えば、側壁板
等)、船舶、鉄道車両、航空機、自動販売機、家具、楽
器、家電製品、建築材料、容器、事務用品、スポーツ用
品、玩具等が挙げられる。
説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら制限
されるものではない。なお、本発明の防汚処理方法によ
り得られる防汚処理物品の性能は次のようにして求め
た。 (1)外観性 目視観察により、次の基準に従い評価した。 ○:防汚処理剤の乾燥ムラが残らない。 △:防汚処理剤の乾燥ムラが若干残る。 ×:防汚処理剤の乾燥ムラが顕著に残る。 (2)親水性 (株)エルマ製ゴニオメーター式接触角測定器を用いて
水の接触角の測定を行った。この値が小さいほど親水性
が高い。 (3)耐汚染性 JIS K−5400(1995)9.9 耐候性に準
じて、30日間屋外にて曝露後、未洗浄面の色(JIS
K−5400(1995)7.4.2 計測法)を測
定し、曝露後のL値から未曝露時のL値を引くことによ
りΔL値を算出し、耐汚染性を判定した。このΔL値が
0に近いほど耐汚染性に優れる。
口フラスコに、イソプロピルアルコール48.7重量部
を仕込み、加熱して還流状態となるまで昇温して保持し
た。そこへ、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル1
8.0重量部、スチレン6.0重量部、メタクリルアミ
ド3.0重量部、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノ
エチル3.0重量部、2,2’−アゾビス(2−メチル
ブチロニトリル)0.2重量部、イソプロピルアルコー
ル20.0重量部を混合したものを、滴下ロートから還
流状態を保ちながら2時間かけて滴下した。滴下終了後
さらに30分間還流状態を保ち攪拌を続け、次いで2,
2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)0.1重
量部、イソプロピルアルコール1.0重量部を混合した
ものを添加し、さらに2時間還流状態で攪拌を続けた。
重合終了後、不揮発分31.0重量%の樹脂溶液A−1
を得た。得られた樹脂は水酸基とアミド基を有し、その
総量は5.3molである。また、数平均分子量は11
000であり、25℃で水に不溶であった。
口フラスコに、イソプロピルアルコール48.7重量部
を仕込み、加熱して還流状態となるまで昇温して保持し
た。そこへ、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル15.
0重量部、アクリル酸6.0重量部、メタクリル酸メチ
ル9.0重量部、2,2’−アゾビス(2−メチルブチ
ロニトリル)0.2重量部、イソプロピルアルコール2
0.0重量部を混合したものを、滴下ロートから還流状
態を保ちながら2時間かけて滴下した。滴下終了後さら
に30分間還流状態を保ち攪拌を続け、次いで2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)0.1重量
部、イソプロピルアルコール1.0重量部を混合したも
のを添加し、さらに2時間還流状態で攪拌を続けた。重
合終了後、不揮発分30.5重量%の樹脂溶液A−2を
得た。得られた樹脂は水酸基とカルボキシル基を有し、
その総量は6.6molである。また、数平均分子量は
9800であり、25℃で水に不溶であった。
テックスIPA−ST(商品名、日産化学工業(株)
製、酸化ケイ素ゾル、平均粒径:10〜15nm、不揮
発分:30重量%、溶媒:イソプロピルアルコール)1
00.0重量部及びA−163(商品名、日本ユニカー
(株)製、シランカップリング剤)4.0重量部を仕込
み、加熱して80℃で8時間保持することにより、シラ
ンカップリング剤で表面処理された酸化ケイ素ゾルB−
1を102.0重量部得た。
た。
名、日産化学工業(株)製、酸化ケイ素ゾル、不揮発
分:20%、溶媒:水)。 注2)B−3:アルミゾル−10(商品名、川研ファイ
ンケミカル(株)製、アルミナゾル、不揮発分:10
%、溶媒:水)。
ラエトキシシランの多量体)20重量部に0.01Nの
塩酸10重量部を混合し、60℃で1時間加水分解反応
させ、シラノール基を有する化合物を含む溶液を得た。
この溶液にトリエチルアミン0.01重量部を加え塩酸
を中和した後、水850重量部及びイソプロピルアルコ
ール150重量部で希釈することにより防汚処理剤E−
4を得た。
ることにより防汚処理用ウエットティッシュを作製し
た。
S(商品名、三菱化学(株)製、テトラメトキシシラン
の多量体)。 注2)F−1:リード・クッキングペーパー(商品名、
王子製紙(株)製、紙)。 注3)F−2:キムタオル(商品名、(株)クレシア
製、紙)。 注4)F−3:カーラグラグ(商品名、(株)ソフト9
9コーポレーション製、不織布)。 注5)F−4:シャレリアC1050(商品名、旭化成
工業(株)製、不織布)。 注6)紙又は不織布の重量に対する防汚処理剤の含浸重
量。
4200(登録商標、日本油脂(株)製)を乾燥膜厚2
0μmとなるよう電着塗装して175℃で25分間焼き
付け、次に中塗り塗料ハイエピコNo.500中塗(登
録商標、日本油脂(株)製)を乾燥膜厚30μmとなる
ようにエアスプレー塗装し140℃で30分間焼き付
け、さらにメラミNo.2000上塗白(登録商標、日
本油脂(株)製)を乾燥膜厚30μmとなるようにエア
スプレー塗装し140℃で30分間焼き付けたものを基
材とした。その後、上記(1)の防汚処理用ウエットテ
ィッシュを用いて、表2記載の条件で防汚処理を行い試
験片を作製した。性能試験結果を表2に示すが、いずれ
の場合も良好な外観性、高い親水性、優れた耐汚染性を
示した。
グ、商品名、(株)ソフト99コーポレーション製)に
含浸させることによりウエットティッシュを作製した。
実施例1〜5と同様にして基材を作製し、比較例1では
防汚処理を行わずに、また、比較例2〜4では上記のウ
エットティッシュを用いて表3記載の条件で防汚処理を
行い、試験片を作製した。性能試験結果を表3に示す
が、比較例1では防汚処理が何ら行われてないため、比
較例2ではウエットティッシュ中に防汚処理剤が何ら含
浸されてないため、比較例3では処理液中に(A)成分
の樹脂が何ら配合されてないため、比較例4では処理液
中に(B)成分の無機酸化物ゾルが何ら配合されてない
ため、いずれの試験片もその表面の親水性は高くなく、
耐汚染性に劣った。
理剤の含浸重量。
は、専用の設備を必要とすることなく簡単な作業で基材
表面を親水化することにより優れた耐汚染性を付与す
る。また、本発明の防汚処理方法は、上記防汚処理用ウ
エットティッシュを用いた方法であり、簡単な作業で基
材に優れた耐汚染性を付与する。さらに、本発明の防汚
処理物品は、上記防汚処理方法により処理された物品で
あり、耐汚染性に優れている。
Claims (6)
- 【請求項1】紙又は不織布に防汚処理剤を含浸させて成
ることを特徴とする防汚処理用ウエットティッシュ。 - 【請求項2】防汚処理剤が、(A)樹脂不揮発成分0.
05〜30重量%、(B)無機酸化物ゾル不揮発成分
0.05〜30重量%、(C)有機溶剤1〜50重量%
及び(D)水40〜99重量%から成る請求項1記載の
防汚処理用ウエットティッシュ。 - 【請求項3】防汚処理剤の(A)成分の樹脂が、水酸
基、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基、アミド基の
中から選ばれた少なくとも1種の親水性官能基を有し、
該親水性官能基の総量が樹脂1000g当たり4mol
以上であり、かつ25℃で水に不溶である請求項2記載
の防汚処理用ウエットティッシュ。 - 【請求項4】防汚処理剤が、テトラアルコキシシラン、
テトラアルコキシシランの多量体、テトラアルコキシシ
ラン又はその多量体を加水分解したシラノール基を有す
る化合物の中から選ばれた少なくとも1種である請求項
1記載の防汚処理用ウエットティッシュ。 - 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の防汚処理用
ウエットティッシュを用いて基材表面をワイプし、基材
表面上で防汚処理剤を乾燥させることを特徴とする防汚
処理方法。 - 【請求項6】請求項5記載の防汚処理方法により処理さ
れたことを特徴とする防汚処理物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07476399A JP3820580B2 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 防汚処理用ウエットティッシュ、防汚処理方法及び防汚処理物品 |
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JP2000262429A true JP2000262429A (ja) | 2000-09-26 |
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JP07476399A Expired - Fee Related JP3820580B2 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 防汚処理用ウエットティッシュ、防汚処理方法及び防汚処理物品 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275408A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 塗料用硬化性組成物及び塗装物 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6270496A (ja) * | 1985-09-24 | 1987-03-31 | 日本油脂株式会社 | 清浄材 |
JPH0959567A (ja) * | 1994-06-07 | 1997-03-04 | Nichiban Kenkyusho:Kk | コーティング用組成物 |
JPH09165551A (ja) * | 1995-12-18 | 1997-06-24 | Asahi Glass Co Ltd | 塗料用樹脂組成物 |
-
1999
- 1999-03-19 JP JP07476399A patent/JP3820580B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002275408A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 塗料用硬化性組成物及び塗装物 |
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