JP2000261555A - 対話型内線制御装置 - Google Patents

対話型内線制御装置

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JP2000261555A
JP2000261555A JP11058181A JP5818199A JP2000261555A JP 2000261555 A JP2000261555 A JP 2000261555A JP 11058181 A JP11058181 A JP 11058181A JP 5818199 A JP5818199 A JP 5818199A JP 2000261555 A JP2000261555 A JP 2000261555A
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Kenji Shibata
健二 柴田
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SOFT CABLE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが音声認識による電話交換機能を、極
めて容易に導入できる装置を提供する。 【解決手段】 アナログ式電話機用の構内電話交換機P
BXと各電話機とを結ぶ内線回路に設けた常閉のPBX
遮断スイッチと、顧客の住所氏名に対応させて電話番号
を登録した電話番号データベースと、各電話機のオフフ
ック時に前記内線回路が形成されたことを検知する直流
ループ開閉検出回路と、この直流ループ開閉検出回路に
より前記内線回路が形成されたことが検知されてから所
定時間以内に発呼者から音声入力があったときは前記P
BX遮断スイッチを開放すると共に発呼者との対話によ
り前記電話番号データベースから検索された電話の相手
先を確認した後に前記PBX遮断スイッチを閉じるとと
もに前記構内電話交換機から相手先の電話番号に対応す
るダイヤル信号を送出する制御手段とを備えた対話型内
線制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ2線式電
話機用の構内電話交換機(PBX)と電話機をもつユー
ザが、音声認識による電話交換機能を利用できるように
した電話交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CTI(Computer Telephony Int
egration)技術がにわかに脚光を浴びつつあるが、19
99年現在、CTI市場のほぼ80%をコールセンタシ
ステムが占めている。しかし、このシステムは、外線か
らの電話に音声応答する技術をキイテクノロジイとして
いるため、内線から(外線または内線に)発信する場合
の利便性については何ら対応していない。
【0003】PBXにクライアント・サーバをLAN接
続する方法で、訪問者を内線の社員に接続する、いわゆ
る「ご訪問者受付システム」が提案されているが、これ
も、内線から外線、または内線どうしの電話発信につい
ての機能を提供するものではない。
【0004】他方では、ほとんど全ての企業の事務所や
工場では、電話をかける場合、自分の顧客の電話番号を
管理するために個人で電話帳を作成しているか、机の中
の名刺を手で一枚一枚めくって相手先を探している。そ
れでも探しきれない場合は、NTTの電話番号サービス
で電話番号を尋ねている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個人の
電話帳の維持管理は、実際には、あまりうまくいってい
ない。客との対応が多い者では、貰う名刺が日々増えて
ゆくので、登録もれがかなり多い。また、電話番号を知
るための名刺の検索に毎々ひと苦労させられている。さ
らに、相手先の会社名等が曖昧なときは、NTTサービ
スでも検索してくれない。そこで本発明が解決しようと
する課題は、ユーザが音声認識による電話交換機能を、
極めて容易に導入できる装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の対話型内線制御装置は、アナログ式電話機
用の構内電話交換機と各電話機とを結ぶ内線回路に設け
た常閉のPBX遮断スイッチと、顧客の住所氏名に対応
させて電話番号を登録した電話番号データベースと、各
電話機のオフフック時に前記内線回路が形成されたこと
を検知する直流ループ開閉検出回路と、この直流ループ
開閉検出回路により前記内線回路が形成されたことが検
知されてから所定時間以内に発呼者から音声入力があっ
たときは前記PBX遮断スイッチを開放すると共に発呼
者との対話により前記電話番号データベースから検索さ
れた電話の相手先を確認した後に前記PBX遮断スイッ
チを閉じるとともに前記構内電話交換機から相手先の電
話番号に対応するダイヤル信号を送出する制御手段とを
備えたものである。
【0007】本発明の実施の態様には、次のものがあ
る。 (1)各電話機からの音声及びダイヤル入力により、対
話式に顧客の電話番号を電話番号データベースに登録す
る手段を備えた。 (2)電話番号データベースに登録されている人名を五
十音毎に姓の出現頻度の順に並べたリストと、発呼者か
ら音声入力された姓の文字列に相当する姓の検索に失敗
したときに、前記リストの出現頻度の高いものとの類似
度から姓を推定し、その推定された姓を発呼者に音声で
確認し、確認が得られたときに、要求された人名とし
て、その人名に対応する電話番号をダイヤル信号として
出力する手段を設けた。 (3)電話の発呼者が通話相手の正確でない名前、住所
等のテキスト文字列を告げたときに、一旦電話を切らせ
るメッセージを発呼者に伝え、そのテキスト文字列につ
いて、電話帳データベースをワイルドカード検索し、そ
の検索結果を前記発呼者の電話機のベルを鳴らせて音声
合成で伝える手段を備えたことを特徴とする請求項1な
いし3のいずれかの項に記載の対話型内線制御装置。 (4)予め設定されたタイムリミットを越えて特定の発
呼者が制御手段と対話を続けたときに、対話の内容と発
呼者を管理者に報知する手段を備えた。 (5)予め、電話帳データベースに、常用する相手先を
簡素化された普通名称で登録しておき、発呼者がその名
称を告げたときに前記常用する相手先の電話番号をダイ
ヤル信号として出力する手段を設けた。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明のハードウエア構成を示すブ
ロック図、図2はIBC装置内の、1個チャネル分の回
路構成を示すブロック図である。これらの図において、
1は外線、2はPBX(構内電話交換機)、3は内線、
4はIBC(対話型内線制御装置)、5は電話機、6は
名刺読み取り機、7はサーバPC、8はLANケーブ
ル、9はバス拡張ケーブル、10は制御PCである。
【0009】本発明の装置は、図1に示すごとく付加さ
れた、IBC装置4と、名刺読取機6つきのサーバPC
7と、そのPC7にLAN接続された制御PC10と
の、以上3種類の装置の総称をいう。より厳密には、こ
れにLANケーブル8と、CPUバス拡張ケーブル9を
含めている。ただし外線1,PBX2,内線3,および
電話機5は、既設のものであり本装置には含まれない。
【0010】A回路は内線との、またB回路は制御PC
10との、インターフェイス回路である。任意のA回路
とそれにつながっているB回路とを1対と見て、その1
対を1個チャネル分のチャネルインターフェイスと称す
る。制御PC10は、チャネルインターフェイスを介し
て、電話機5の送受話器を使かう話者と音声会話を遂行
し、それで判明した電話番号を、そのチャネルインター
フェイス経由で、内線に送出する。
【0011】各チャネルにはそのB回路内にCPUがあ
り、そのチャネルにつながっている1本の内線3が、P
BX2と、1台の電話機5と、それに制御PC10と
に、いま現在どう使用されているかを、常時、監視して
おり、内線の使用状態を意味する「遷移状態」と称する
数値を、チャネルごとのCPUが維持している。こうし
て、制御PC10は、任意の内線1本の現在の使用状態
を、いまのCPUから随時に入手可能になっている。サ
ーバPC7と制御PC10はいずれも高速なパソコンで
あり、互いにLANで接続されている。
【0012】制御PC10には、つぎの機能が実装され
ている。 (1)不特定話者の音声を認識する機能と、特定話者の
音声を学習する機能 (2)音声合成機能と、定型的な音声ガイド用の単なる
音声再生機能 (3)電話帳マスタを検索する機能 (4)発呼者と音声会話を取り交わすための人工知能機
能 (5)電話帳の曖昧検索を、サーバPCに依頼する機能 (6)送受話器からの音声入力で、電話帳マスタを更新
する機能
【0013】サーバPC7には、つぎの機能が実装され
ている。 (1)名刺読取機から読込んだ名刺データを、内蔵の電
話帳マスタに登録する機能 (2)電話帳マスタを、制御PC10あてに、LAN経
由で転送する機能 (3)制御PCから依頼された曖昧検索を、遂行する機
能 チャネル数は、たとえば、100台の電話機を収容して
いるPBXに対して、たった8チャネル構成の本装置を
付加した場合には、その8台の内線電話機は、本申請に
示す機能の全てを何の支障もなく享受できる。また、残
りの92台(=100−8)の内線電話機は、いままで
通りの電話機の機能を利用することができる。
【0014】本発明で使用する電子電話帳の種類とその
概要を次表に示す。
【表1】
【0015】図2は、電話機1台(言い変えると内線1
本)に接続する本装置の1個チャネル分のチャネルイン
ターフェイスを、図示したものである。図1のA回路と
は、図2に示すB回路(=高速なパラレルI/Oポー
ト)よりも、より上方の部分に図示されている回路部分
をいう。以下では、図2のごく簡単な説明を行う。ただ
しこの説明は、PBXがNTT等の公衆電話網内の市内
交換機と同じ動作をするものと仮定して述べている。こ
の仮定は、アナログ2線式のPBXと電話機に対して
は、充分に妥当な仮定である。まず始めに、内線の電話
機に何が起きるのかを、一般論として説明する。
【0016】●極性反転 PBXから電話機のL2,L1端子に48Voltの電
源用電圧が印加されている。より詳しくは、 休止中の電話機には、L2=−48Volt,L1=
0Volt 相手呼出中の発信側の電話機には、L2=−48Vo
lt,L1=0Volt 呼出され中の着信側の電話機には、L2=0Vol
t,L1=−48Volt 通話中の発信側の電話機には、L2=0Volt,L
1=−48Volt 通話中の着信側の電話機には、L2=−48Vol
t,L1=0Volt このうちのとを「極性が反転されている」と表現す
る慣例である。
【0017】●休止 休止中の電話機はPBXからの「着信の合図」を待ち続
ける要がある。このため、図2のCPUが、PBX遮断
スイッチ(SW0−1,SW0−2)を2個とも閉じて
おり、その結果、どの休止中の電話機も必ずPBXに接
続されている。「着信の合図」とは、PBXが着信側の
電話機に対して「極性反転」することと、その電話機に
16Hz,75Voltの呼出音 (=リングトーン)
を送ることをいう。
【0018】●発信 送受話器をもち上げると、電話機のフックスイッチが閉
じられ、その電話機とPBXを結ぶ内線に、直流電流が
流れる。こ れを「直流ループの閉結」という。この直
流電流をPBXが検出して、その電話機に「ツー」とい
う発信音(ダイヤルトーン)を 返してくる(それを返
さないようPBXに設定できる)が、この音はその電話
機の最初のボタンが押されるまで続く。
【0019】●ダイヤリング 発信側の電話機に着信側の電話機の電話番号をいれるこ
とを、ダイヤリングするという。古い回転ダイヤル式の
電話機では、上記の直流回路をON/OFFするので、
その結果いまの直流回路に流れる電流を、ダイヤルパル
ス信号(=DP信号)という。最近の押ボタン式の電話
機は、プッシュボタンダイヤル信号(=PB信号)を送
出する。着信側の電話機を呼出し中には、発信側の 電
話機に呼出音(=リングバックトーン)が聞こえている
が、着信側が話中であれば、発信側の電話機に話中音
(=ビジイトーン)が聞こえてくる。
【0020】●着信 PBXは着信側の電話機を「極性反転」する。つぎにP
BXがその電話機に16Hz,75Voltの呼出信号
(=リングトーン)を送出する。この呼出信号によりベ
ル音が鳴る訳である。
【0021】●通話 着信側の送受話器がもち上げられると、その電話機のフ
ックスイッチが閉じられて、直流ループが閉結される。
それを検出してPBXは呼出信号(=リングトーン)の
送出を止めて、着信側の電話機に反転印加していた極性
を元の極性に戻す。また、発信側の電話機に聞こえてい
た呼出音(=リングバックトーン)が停止されて、その
発信側の電話機が「極性反転」される。こうして発信側
と着信側のあいだで通話が行われている最中には、発信
側の電話機は「極性反転」をうけており、着信側の電話
機は「極性反転」をうけていない。通話が終わり、発信
側か着信側の送受話器が電話機に置かれると、両電話機
のフックスイッチは開いた(=オンフック)状態に復旧
する。それにより直流ループの閉結が解けて、内線に直
流電流が流なくなる。この状態が先述の「休止状態」で
ある。
【0022】上記を踏まえて、図2について説明を続け
る。2個のPBX遮断スイッチ(SW0−1,SW0−
2)は、休止中の電話機に対しては共に閉じている。こ
れは休止中の電話機が「着信の合図」を受け取れるよう
にするためである。休止中の電話機の送受話器が発信の
ためにもち上げられる(=オフフックされる)と、それ
を検出した図2の直流ループ開閉検出回路」が、図2の
CPUにそれを知らせる。このCPUから制御PCが、
いまの電話機の発信開始(=オフフック)を知る。
【0023】すると制御PCは、図2の音声AD変換器
を介して、内線に流れてくる筈の音声を聞き分けるモー
ドにはいる。発呼者が自分の手でダイヤリングして場合
には、この制御PCが何もせず引き下がるが、そうでな
く、発呼者が、たとえば「もしもし○○さん」などと、
制御PCの名前○○を呼ぶ声を入れてきた場合には、こ
の制御PCは、図2の2個のPBX遮断スイッチ(SW
0−1,SW0−2)をOFFに開いたうえで、PC音
声DA変換器を介して、たとえば「ハイ○○デス」と音
声で答える。こうして始まる音声会話では、図2の音声
AD変換器とPC音声DA変換器とが活用されるのは勿
論である。
【0024】制御PCがダイヤリング(=図2のダイヤ
ルパルス信号かプッシュボタン信号を送出)する時に
は、その信号が送受話器に激しい音で聞こえないよう、
図2のPCダイヤル信号レベル抑制回路(SPLS)を
アクティブにして、送受話器に流れるいまの信号音を低
減する。この時以外では、この抑制回路(SPLS)は
(ノンアクティブとなり)完全な導通状態にはいる。
【0025】図2のCPUは制御PCの指令を受けて、
図2の入力遮断ゲートと出力遮断ゲートのいずれか片方
が遮断状態のとき、もう片方を完全な導通状態にもちこ
む。これにより、発呼者の肉声と制御PCが発する音声
とが、いり混じって図2の音声AD変換器を経由して制
御PCに聞こえてこないようにしたり、発呼者の音声
で、図2の入力バッファから信号を取り込んでいる6種
類の検出回路(たとえばプッシュボタン信号検出回路)
が、誤動作をしないようにする為である。
【0026】図2のリングトーン出力回路は、制御PC
が内線の電話機を呼び出すときのみに駆動されるが、そ
の直前に、2個のPBX遮断スイッチ(SW0−1,S
W0−2)を、ともにOFF(=開状態)にして、この
リングトーン信号がPBXに入らないようにする。つま
り、制御PCがあるチャネルに接続されている内線電話
機を呼ぶときには、そのチャネルのインターフェイス内
のリングトーン出力回路を駆動するのであり、あるチャ
ネルのリングトーン出力回路から出たリングトーン信号
が、PBX内を通過して、別のチャネルの電話機にベル
信号として送信される訳ではない。
【0027】制御PCの拡張スロットに装着されるイン
ターフェイスカードの種類は、実装の問題に過ぎないも
のとして、図1や図2に明記していないが、いま現在の
パソコン技術の趨勢では、さしずめPCIバス用スロッ
トに装着できるインターフェイスカードということであ
る。したがって、図2のB回路(=高速なパラレルI/
Oポート)とは、PCIバスと図2のA回路とのインタ
ーフェイス部分である。
【0028】図2の音声AD変換器とPC音声DA変換
器とは、いずれも、サンプリングレートが8Hzの、1
6bit変換器であり、かつ、そのアナログ値とデイジ
タル値との関数関係は、リニアでなければならない。と
いうのは、本申請の[実施例]で利用している「音声認
識エンジン」が、このことを前提としているからであ
る。
【0029】PBXの内線側端子の入出力仕様は、ハー
ドウェア的にもソフトウェア的にも、その標準化がひど
く遅れており、アナログ2線式に対応しているPBXに
限っても、なお図2に示されていないような信号を、電
話機あてに送出するPBXが皆無ではない。しかし、ア
ナログ2線式のPBXの大勢は、図2に示した信号を仕
様しているというのが、ユーザがいま使っているPBX
や電話機の現状である。
【0030】本発明では、図2に示すチャネルインター
フェイスを複数(たとえば16個)チャネルからなるI
BC装置4を、図1に示す如くPBX2と電話機5を結
ぶ内線3に接続する。なお、本質的には従来型の技術に
よるPBX2と、複数チャネルからなるIBC装置4と
を、単一の筐体内に組み込んだ装置や、その筐体にさら
に制御PC10をも組み込んだ装置とすることもでき
る。
【0031】上記の構成の方法により、従来型PBX2
と電話機5の機能をそのまま活かす形で、充分に実用的
な音声会話機能をもつ構内電話交換機能が実現される。
たとえば既設のPBX2と電話機5、およびそのPBX
2と電話機5をむすぶ内線3の敷設状態を、なんら変更
することなく、そのPBX2の近傍にIBC装置4と制
御PC10とを付加的に新規設置し、そのIBC装置4
に既設の内線3をつなぎ込む簡単な設置工事をするだけ
で、音声認識と音声合成とによる構内電話交換機能を利
用できるようになる。この構成の仕方は、音声会話機能
をもつ構内電話交換システムとして現在公表されている
製品,試作品,あるいは概念モデルのなかで、ユーザが
最も低コストで最も簡単に導入できる構成方法であるこ
とが本構成の仕方から明かである。
【0032】本装置は、電話機の電話番号を入れる目的
の「押ボタン配列」のうちの、いずれのボタンが押され
たかを区別して出力する機能をもった、プッシュボタン
信号復号器とダイヤルパルス信号復号器を備えている。
ただし、前記電話機の「押ボタン配列」内には、少なく
とも、 0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,*,# という文字をもつボタンが並んでいるものとする。
【0033】この2つの復号器は、しばしば通話する相
手を電話帳に登録する場合に、内線の電話機を使って次
の手順で、制御PCとの音声会話をすることによりその
登録を行える。 <step1>送話器Tを用いて、肉声で、電話帳登録
をするむねを制御PC10に伝える。 <step2>制御PC10が図2のPBX遮断スイッ
チSWO−1,Sを−2を開にして、登録OKであると
答える。 <step3>その電話機の「押ボタン配列」を押し
て、登録する電話番号を入れる。 <step4>制御PC10が、プッシュボタン信号復
号器(またはダイヤルパルス信号復号器)の出力を取り
込み、それを音声合成で読み上げ、その声が送受話器に
聞こえてくる。 <step5>送話器Tに、肉声で、登録する名前等を
いれる。 <step6>それを制御PCが音声認識して、確認の
ため音声合成で読みあげ、その声が受話器Rに聞こえて
くる。 <step6>それが正しければ、送話器Tに肉声でO
Kであると伝える。 <step7>送話器Tを用いて、肉声で、電話帳登録
を終了するむねを伝える。つまり、この復号器により、
簡易にまた正確にまた短時間で、電話番号を登録できる
ようになる。
【0034】図1に示す構成内の制御PC10の、内部
で走るアプリケーション・ソフトウェアが、以下に述べ
るように機能して、人名の音声認識の不完全性を補強す
る。すなわち、日本人にはどんな名前の人が何人いるか
という意味での、「人の姓とその出現頻度のリスト」
と、「人の名とその出現頻度のリスト」を、それぞれア
イウエオ順でかつ出現頻度の高いものから先に並べた姿
に作成して、それを制御PC10内にデータベース化す
る。そして、送話器Tから入力される電話をかけたい相
手の姓を意味する肉声を、制御PC10が音声認識して
「姓を意味するテキスト形式の文字列」に変換した直後
に、その文字列をキイとして「姓とその出現頻度リス
ト」を、先頭から末尾に進みつつ、曖昧検索する。つま
り、音韻がある程度似ていればマッチングしたと判定す
るアルゴリズムで検索する。これにより、たとえば次の
ような音声会話を、発呼者と制御PCのあいだで交わす
ことが可能になる。すなわち、誰かが肉声で「ススキさ
んへ」と入力すれば、制御PCが音声合成で「鈴木さん
ですか?」と問い質す。なぜなら、鈴木という姓の人は
数多くいるが、ススキという姓は滅多にないからであ
る。人の姓でなく名についても全く同様とする。この会
話が、通話相手の名前を確定するに要する時間を、平均
的には大幅に短縮するのが明かである。姓名のうちの名
についても、上記の姓の方法と同様の方法とする。
【0035】我々は、音声認識の不完全性と、社名の複
雑多様性とが複合して、社名の音声認識に失敗する確率
が、やや高くなることを確認している。そこで、社名の
正確な認識に失敗しても、姓と名の認識に成功しさえす
れば、その姓と名から正しい電話番号の候補が抽出され
るようにと考案して、電話帳データベースに、社名と人
名とを共にレコードキイとして指定している。したがっ
て、この機能の実装により、ダイヤリングすべき電話番
号を決定することに対する、総合的な認識能力の改善
を、確実に期待できる。なお、本発明の実装では、約6
万件の姓のリストを利用しており、日本人の全ての姓を
利用する訳ではない。かように限定的な姓リストでも、
出現頻度の高い姓の人は、数多くいる理屈であるから、
本発明の目的からは、6万件の姓があれば充分すぎる程
である。
【0036】さらに、図1に示す構成内の制御PC10
の内部で走るアプリケーション・ソフトウェアと、同じ
く図1に示す構成内のサーバPC7の内部で走るアプリ
ケーション・ソフトウェアとが、以下に述べるように機
能して、NTTの104サービスよりも少し高度な曖昧
検索を遂行する。
【0037】すなわち、電話の発信希望者から制御PC
10に対する、電話番号の曖昧な検索サービスの要求に
応答して、まず通話相手の名前等のテキスト文字列の合
意を音声でとり合ったのち、それが電話帳に登録してあ
る通りの名前等か否かは不問のままで、「いったんお切
りください」と制御PC10が音声ガイドしたのちに、
その名前等のテキスト文字列を、制御PC10からサー
バPC7あてに、LAN8経由で送信して、その文字列
を検索キイとして、サーバPC7が電話帳データベース
内を曖昧検索して、その検索結果を制御PC10に返送
し、それを受け取った制御PC10が、さきほど切った
内線電話機のベルを鳴らして、さきほどの検索依頼者に
電話にでて貰い、サーバPCから受け取った検索結果
を、音声合成で伝える。
【0038】この方法により、制御PC10は、ひとり
の発信希望者に長く拘束されることが少なくなり、制御
PC10によるダイヤリングサービスを、より多くの発
信希望者に、より短い待ち時間でサービスすることが多
くなる。
【0039】また、図1に示す構成内の制御PC10の
内部で走るアプリケーション・ソフトウェアが、電話機
の送受話器を介して、人と音声会話をして、かけたい相
手の電話番号を決定する会話過程において、その人がそ
の会話過程を故意に妨害した場合に、制御PC10が以
下に述べるように働く。
【0040】すなわち本装置のユーザが、通常の勤務時
間帯内に、他の社員のサービス利用を妨害するか、また
は制御PC10を揶揄する等の目的で、タイムリミット
(たとえば5分間)を越えて制御PC10を拘束する音
声会話を行った場合に、その音声会話を、密かにWab
ファイル等に録音しておき、ユーザのシステム管理者
の、電話の送受話器を使っての、制御PC10に対する
指示に応答して、その音声ファイルの録音を、問題の会
話が行われた電話機の番号と会話日時とともに再生して
聞かせる。
【0041】このWabファイルには、問題の会話の生
のままの音声が録音されるので、たとえ問題の話者が偽
名を使った場合でも、それが誰であるかが、ユーザのシ
ステム管理者に明白となる。この方法により、本発明の
装置のサービス待ち時間が長すぎるという類の抗議が出
た場合に、それが本装置の実装の性能によるものか、ま
たは誰かの妨害によるものかが、ハッキリと区別できる
ようになる。
【0042】次に、図1に示す構成において、電話機5
の送受話器T,Rをもち上げて、その送受話器に、会社
名や姓名等の固有名詞などでない、普通名詞の呼び名
で、妥当として事前に登録されている相手先を指定する
方法について説明する。
【0043】すなわち、つぎの例に示す指定方法で、ダ
イヤリングすべき妥当な相手の電話番号を決定する。
「警察を頼む」といれると、最寄り警察署に110番し
て住所等を音声合成で伝える。「タクシー」といれる
と、最寄りのタクシー会社に自動的にダイヤリングされ
る。「航空券」といれると、取引している旅行会社に自
動的にダイヤリングされる。これらは「共用の普通名詞
・電話帳マスタ」と仮称する特別な電話帳マスタに登録
されたものに限られる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳しく述べ
る。 (イ)電話帳の維持管理 (a)名刺読取機6をつないだサーバPC7に、名刺を
バッチ処理的に読み込ませて、サーバPC10の内蔵ハ
ードディスクの発呼者別「電話帳マスタ」に自動登録す
る。社名,事業所名,氏名,電話番号,FAX番号,イ
ンターネット用URLコードの各々を文字認識してテキ
スト形式の項目データにする。なお、名刺に印刷されて
いる文字を音声で読み上げて入力する必要はない。しか
し、それだけではなく、社名,事業所名,および氏名の
姓と名の各々に「ひらがな」をふる処理を自動的に実行
する。その結果をサーバPC7の画面上で人が目視でチ
ェックして、誤りがあれば、人がキイボードを用いて
「ひらがな」のふり方を修正する。
【0045】(b)以上のバッチ処理は、専用のオペレ
ータが行うが、各個人が電話機を使って電話帳の登録/
削除をすることができる。その折の詳細な操作手順は、
前述の通りである。この方法で作成される電話帳を、発
呼者別「最優先リスト」と仮称する。発呼希望者が音声
でいれた名前等が、音声認識されて「ひらがな」の文字
列になった直後に、その文字列をキイとして、まず真っ
先に、この発呼者別「最優先リスト」内が検索される。
この検索に失敗した場合には、つぎに、前記の発呼者別
「電話帳マスタ」内が検索される。ここで検索を遂行す
るのは、むろん、制御PC10のアプリケーションソフ
トである。
【0046】(ロ)名刺の検索にいつも苦労する問題の
解決 上記(イ)項の手段(a)と手段(b)により、本問題
が軽減される。特に(イ)項の手段(b)は、随時に簡
単に登録できるから、名刺の束を漁る風景は激減するだ
ろう。
【0047】(ハ)親しい相手には、愛称だけで電話を
かけて欲しいという課題の解決 たとえば「山ちゃん!」という名前で、電話がかかるよ
うにするために、上記(イ)項の手段(b)に限り、名
前等にこの種の愛称をも併記登録できるようにしてあ
る。
【0048】(ニ)相手先の名前等が曖昧なとき、うま
く検索できないことの解決 この問題の解決方法は、すでに述べたとおりである。こ
こで重要なのは、サーバPC7に「全国版の電話帳CD
−ROM」を搭載すること。そのCD−ROMを曖昧検
索するプログラムの、キイ照合アルゴリズムを強化する
こと。の2通りである。その後者は容易であるが、前者
は「全国版の電話帳CD−ROM」を用いることができ
る。
【0049】(ホ)固有名詞ではない名前で、妥当と思
われる相手先を指定する方法 この問題の解決方法は、すで述べたとおりである。
【0050】本発明の実施例を、以下の第1,2,3,
4,5,6項に分けて説明する。 1.PBX:使用してみた構内交換機の概要は、つぎの
通りである。 PBXと接続する公衆電話網:NTT公衆電話網 PBXの外線の本数:3本(=3channel) PBXの内線の本数:8本(=8channel) PBXの内線の電話機の台数:8台 電話機のタイプ:アナログ2線式。ダイヤル方式=プッ
シュボタン方式多機能電話機(=マイコンを内蔵した電
話機)。 電話機の機能:発信,着信,保留,外線から外線への転
送。内線への発信と、内線からの着信。電話機3台以上
での会議をできる。受話器をもち上げずにオフフックす
ることもできる。受話器をもち上げずに相手の声を聞く
こともできる。外線にドアホンを接続できる。PBX側
に導入時に設定できる事項:ここでいう設定とは、いず
れもPBXに行う設定をいう。電話機とは、PBXの内
線に結線されている電話機をいう。内線という言葉は、
その内線につながっている電話機をも意味するものとす
る。外線とは、PBXの外線側の電話線をいう。下記
(3)項の場合にかぎるがPBXの外線が公衆網につな
がっていない。
【0051】(1)外線を、ダイヤルパルス(=DP)
信号を流す外線とするか、プッシュボタン(=PB)信
号を流す外線とするか、または、そのいずれをも流す外
線とするかを設定できる。
【0052】(2)ダイヤルパルス(=DP)信号を流
すようPBXに設定した外線に対しては、その外線にダ
イヤルパルスを流す速度を、10パルス/秒(=10p
ps)とするか、20パルス/秒(=20pps)とす
るか、または、そのいずれの速度でもよいとするかを設
定できる。
【0053】(3)親PBXの内線ポートに、子PBX
の外線を接続して、その子PBXの内線の電話機から、
いまの親PBX経由で、公衆網に電話をかけられるよう
設定できる。
【0054】(4)特定の内線を発信不能(=着信専用
の内線)にできる。特定の外線を発信不能(=着信専用
の外線)にできる。
【0055】(5)特定グループに属する内線電話機
(=テナント)を、特定の外線にのみ発信可能とするこ
とができる
【0056】(6)(全内線共用の)共用短縮ダイヤル
をPBXに登録できる。共用短縮ダイヤルによる発信を
禁止できない。
【0057】(7)内線の電話機を、市外にかからぬよ
う設定できる(=発信は市内発信にかぎる)。ただし、
共用短縮ダイヤルには、この設定をできないようにす
る。
【0058】(8)市外への発信は特定の市外地域にの
み発信可能となるよう、PBXに電話機ごとの設定をで
きる。ただし、共用短縮ダイヤルには、この設定をでき
ないようにする。
【0059】(9)PBXに、各々の電話機ごとのパス
ワード(=数字4桁)を登録できる。この登録をした電
話機から外線に電話をかようとすると、パスワードのチ
ェックがPBXで行われ、もしパスワード不一致なら、
その電話機からその人は、外線にかけることが出来ない
(=外線にかける権利を限定)。
【0060】(10)内線の電話機を、国際電話ができ
ぬように設定できる(=発信は国内発信にかぎる)。た
だし、共用短縮ダイヤルには、この設定をできないよう
にする。
【0061】(11)PBXに設定した時間をこえた、
外線との長電話には、PBXから警報音が流される。こ
の警報音を送出しないよう設定することもできる。
【0062】(12)PBXにアダプタを増設すると、
プッシュホンや黒電話などの単独電話機をつなぎ込むこ
とができる。このアダプタにはFAX装置をつなぐこと
もできる。
【0063】(13)PBXにFAX収容ユニットを増
設すると、このユニットにFAX装置をつなぎ込むこと
ができる。
【0064】(14)受話器を上げたときに通常聞こえ
る、「ツーーー」という発信音(=ダイヤルトーン=D
T)を、PBXが電話機あてに送出しないよう、PBX
に設定できる。
【0065】2.チャンネルカード:使用したカードの
概要は、つぎの通りである。 1チャンネル分の回路構成 :図2に示す構成。 制御PCとのインターフェイス:PCIバス このカードに接続した制御PC:PC−AT互換機,O
S=WindowsNT Workstation チャネルドライバ開発環境 :VC++,Win32 チャネル数 :8チャネル/チャンネ
ルカード
【0066】3.制御PCとサーバPC 使用したパソコンの概要は、つぎの通りである。 (1)制御PC:DOS/Vマシン ミニタワー型 PentiumII 450MHz RAM=SDRAM128MB CL2 HDD=IBM8.4GB+IBM4.5GB CD−ROM=MITSUMI 32倍速 サウンドカード=CreativeLabs SB16
ISAバス ビデオカード=S3 Trio 3D/4MB LANカード=3COM 10/100basePCI IBC接続用のバス拡張用カード=特注製作(PCIバ
ス仕様) (2)サーバPC:制御PCと同一構成。ただし、IB
C接続用のバス拡張用カードを除く。
【0067】4.音声認識 本[実施例]で使った音声認識エンジンは、つぎの機能
を持っている。すなわち、 誰かが、「太郎が、マンガの本を、買った」と声をだ
して言ったとする。 <注>途中を区切らず「太郎がマンガの本を買った」と
読まないでください。 この声を、音声帯域のアナログ信号として取り込み、
サンプリングして、ディジタルのデータに変換する。 このデータの途切れを検出して、つぎのように、3つ
の句に分離する。 タローガ,マンガノホンオ,カッタ この音の信号の句の各々を、音響モデルと照合して、
つぎのように、5つの音素に分離する。 タロー,ガ,マンガノホン,オ,カッタ この音素の各々を、つぎのように、ひらがなの文字列
に変換する。 たろう,が,まんがのほん,を/お,かった このひらがなの文字列の各々を、漢字まじりの文字列
5個に変換する。 太郎,が,マンガの本,を/お,買った この5個を、つぎのように、3っの句に再結合する。 太郎が、マンガの本を、買った。 そのまではまだ信号のままであり、以降がテキスト
形式の文字列である。またの処理は、音声信号入力回
路と、アプリケーションソフトが作った音声入力関数と
の、協同処理である。狭義の定義ではを含まず、か
らまでを音声認識エンジンと称している。
【0068】音声認識技術の発展の経緯を、「なにを認
識できるのか?」という観点から、ごく大雑把に整理し
てみると、 (1)特定の話者の少数の単語 例1「たろう」⇒ (2)特定の話者の多数の単語 例2「たろう」⇒ (3)不特定の話者の少数の単語 例3「たろう」⇒ (4)不特定の話者の多数の単語 例4「たろう」⇒ (5)不特定の話者が上記のよう
に発声。 例5「たろう,が,まんがのほん,お,かった」⇒
(6)不特定の話者が上記のように発声。 例6「たろうが,まんがのほんお,かった」⇒ (7)
不特定の話者が上記<注>のように発声。 例7「たろうがまんがのほんおかった」 このように、音声認識エンジンは、 肉声「タローガマンガノホンオカッタ」⇒文字「太郎
が、マンガの本を、買った。」 という具合に変換する訳である。
【0069】音声認識エンジンが認識後にアプリケーシ
ョンに返す、「アタリ確率」について説明する。入力音
声が音素の時系列に分解されることは、すで述べた。そ
の時系列中の任意の音素が、どの音響モデルに一致する
のかを、自動判定するのが、音声認識の核心の処理であ
る。つまり、入力された音素ごとに音響モデルとの一致
の程度が計算される。これを、その音素の「アタリ確
率」と称する。入力された音声の各々の音素の時系列の
「アタリ確率」を積算すれば、音声認識の結果の単語
(または文章)が、入力された単語(または文章)に、
どの程度に一致しているのかを意味する、「アタリ確
率」を計算できるのが明かである。こうして音声認識エ
ンジンから返された単語(または文章)の「アタリ確
率」を、アプリ・ソフト側で、陰に陽に活用するのであ
るが、その詳細は、ここでは割愛する。
【0070】5.アプリケーション・プログラムの構造 本発明には、つぎの2式のアプリケーション・プログラ
ムがある。
【表2】
【0071】<制御アプリについて>送受話器を持ち上
げた直後に肉声で入力できる音声コマンドを下表に示
す。 <補足> 音声コマンドの...(=音途切れ)の直後
の()内の肉声は、制御PCに無視される。
【表3】
【0072】ダイヤリングすべき電話番号を決定するた
めの、音声の入れ方。 <A表> 構文の指定なしに入力する方法。
【表4】
【0073】<上記のA表における音声入力規則の概要
> 規則1:人名は必ず「さん」づけで呼ぶ。 規則2:人名は必ず姓のみで呼ぶ。制御PCから、姓名
の名を問われた直後にだけ、姓名の名を答える。 規則3:人名以外は必ず呼び捨てにする。人名以外のも
のに「どの」や「さま」や「さん」を付けてはならな
い。 規則4:都,道,府,県,市,区,郡,町,村を必ずつ
ける。すなわち、「新宿」は規則4に違反しており、
「新宿区」が正しい。 規則5:町内の地名や、村内の地名を入れてはならな
い。 規則6:(の)は、つけても、つけなくてもよい。 規則7:相手の職位名を入れてはならない。制御PCか
ら、職位名を問われた直後にだけ、職位名を答える。
【0074】制御PCから、話者あてに出される質問 <B表> 制御PCは電話帳を見ながら聞いてくるので
「ありません」という解答は有り得ない。
【表5】 <注意> 話者は、この質問を先取りして、たとえば
「地域名は...」などと言ってはならない。本[実施
例]では、そのような先回りに対処できていない為であ
る。
【0075】<サーバ・アプリの処理内容> A.名刺を、サーバPC内の、「担当別の名刺・電話帳
マスタ」に登録する手順を述べる。 (1)ユーザの社員どのが、顧客等から貰った名刺を、
サーバPCの「係り」の人に届ける。名刺の裏面に、ご
自分の印鑑を押しておくことを、お忘れなく....。 (2)その「係り」の人が、集まった名刺を、サーバP
Cに読み込ませる。サーバPCに接続されている、名刺
読取機にいれて読み込ませる。 (3)名刺リストを定期的にプリントして、各々の担当
者に回付して、チェックして貰う。各担当者は、不要に
なった名刺データに「不要印」をつけて「係り」の人に
返えす。 (4)「係り」の人が、その「不要印」のついた名刺デ
ータを抹消する。これは、(3)のリスト中の一連番号
をキイインするだけで抹消できる。
【0076】B.サーバPCが、LAN経由で、制御P
Cに「担当別の名刺・電話帳マスタ」を送信する。この
送信は、制御PCの負担を軽くするために、同マスタの
全レコードを一括送信している。このため、送信は、毎
朝、1回だけ自動的に実行される。
【0077】C.サーバPCによる、NTT104サー
ビス相当の曖昧検索について。これについては既に説明
したので、すこし補足説明をするにとどめる。 (1)サーバPC内の、全国版CD−ROM電話帳(市
販品)を、検索する。 (2)都,道,府,県を指定したうえで、曖昧検索す
る。複数の県にまたがる検索には、応じない。市,町,
村の指定があれば、検索時間が顕著に短縮される。 (3)曖昧検索とは、ワイルドカード方式の検索をい
う。 <例> 東京都の、?音響?研究所 ここで?部分の実際の桁数は、何桁であっても構わな
い。
【0078】(4)この曖昧検索の結果として、つぎの
解答が生じ得る。 イ.「ご指定の地域に、該当するお名前が見当たりませ
ん」 ロ.「ご指定の地域に、同じお名前が、○○件、ありま
した」「それは、つぎのとおりです」 このあと、複数の名前が、電話,FAX,URLの番号
つきで列挙される。 ハ.「該当するお名前がありました」 このあと、ただ1件の名前が、電話,FAX,URLの
番号つきで列挙される。
【0079】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば下記の
効果を奏する。 (イ)本発明の対話型内線制御装置により、顧客などの
名刺を手書きのテレホンリストに書き込む必要がなくな
る。また名刺ファイルがなくても、電話をかけることに
は不自由しなくなる。また、電話帳マスタを発呼者ごと
区分して記憶することにより、音声認識直後に電話帳マ
スタを検索する際に、その検索範囲が狭くなるから、電
話機の多いユーザの場合には、この検索時間の短縮効果
が顕著に表われる。また、各電話機からの電話帳への登
録/削除が極めて容易になる。たとえば、チョットした
合間をみて、新しいプロジェクトメンバの名刺をまとめ
て、それを机上の電話機から登録できる。また、ある発
呼者が、必要でなくなった登録を削除すれば、その発呼
者に対する本装置の電話帳検索が迅速化するが、そのよ
うな削除をいとも簡単に行える。
【0080】(ロ)従来の手作業による名刺の検索が解
決される。各種レターの宛名書きも、PCサーバに登録
されている住所を用いることにより不要となる。
【0081】(ハ)愛称や略称で相手に電話をかけられ
ることにより、親しい相手や略称で呼び社名の電話番号
を念頭に描く瞬間がなくなる。
【0082】(ニ)曖昧検索ができるので、例えば「東
京の○○音響工学研究所」という名前で、「港区の伊藤
音響工学研究所」という検索結果を得るから、システム
インテグレータ企業などは、コンポーネントのバイヤを
探す苦労が軽減される。
【0083】(ホ)普通名詞で、妥当な通話相手を抽出
できるので電話帳をめくる機会から、かなり解放される
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のハードウエア構成を示すブロック図
である。
【図2】 IBC装置内の、1個チャネル分の回路構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 外線、2 PBX(構内電話交換機)、3 内線、
4 IBC(対話型内線制御装置)、5 電話機、6
名刺読み取り機、7 サーバPC、8 LANケーブ
ル、9 バス拡張ケーブル、10 制御PC、SW0−
1,SW0−2 PBX遮断スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 3/58 101 H04Q 3/58 101 Fターム(参考) 5K015 AA00 AA06 AA07 AB00 AF00 EA00 GA04 GA07 5K024 AA02 AA14 AA15 AA76 BB01 BB02 CC00 CC01 DD01 EE01 EE09 FF06 GG03 GG07 GG10 HH00 5K027 AA02 BB02 BB04 BB09 EE04 EE13 EE15 EE16 EE17 FF28 GG08 HH19 HH20 HH21 HH26 KK03 5K049 AA01 AA07 AA15 AA18 BB04 BB11 BB12 BB22 CC09 CC10 EE01 FF11 FF12 FF16 FF21 FF22 FF32 FF34 FF36 FF42 FF45 GG01 GG11 KK02 KK14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ式電話機用の構内電話交換機と
    各電話機とを結ぶ内線回路に設けた常閉のPBX遮断ス
    イッチと、顧客の住所氏名に対応させて電話番号を登録
    した電話番号データベースと、各電話機のオフフック時
    に前記内線回路が形成されたことを検知する直流ループ
    開閉検出回路と、この直流ループ開閉検出回路により前
    記内線回路が形成されたことが検知されてから所定時間
    以内に発呼者から音声入力があったときは前記PBX遮
    断スイッチを開放すると共に発呼者との対話により前記
    電話番号データベースから検索された電話の相手先を確
    認した後に前記PBX遮断スイッチを閉じるとともに前
    記構内電話交換機から相手先の電話番号に対応するダイ
    ヤル信号を送出する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る対話型内線制御装置。
  2. 【請求項2】 各電話機からの音声及びダイヤル入力に
    より、対話式に顧客の電話番号を電話番号データベース
    に登録する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の対話型内線制御装置。
  3. 【請求項3】 電話番号データベースに登録されている
    人名を五十音毎に姓の出現頻度の順に並べたリストと、
    発呼者から音声入力された姓の文字列に相当する姓の検
    索に失敗したときに、前記リストの出現頻度の高いもの
    との類似度から姓を推定し、その推定された姓を発呼者
    に音声で確認し、確認が得られたときに、要求された人
    名として、その人名に対応する電話番号をダイヤル信号
    として出力する手段を設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の対話型内線制御装置。
  4. 【請求項4】 電話の発呼者が通話相手の正確でない名
    前、住所等のテキスト文字列を告げたときに、一旦電話
    を切らせるメッセージを発呼者に伝え、そのテキスト文
    字列について、電話帳データベースをワイルドカード検
    索し、その検索結果を前記発呼者の電話機のベルを鳴ら
    せて音声合成で伝える手段を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかの項に記載の対話型内線制御
    装置。
  5. 【請求項5】 予め設定されたタイムリミットを越えて
    特定の発呼者が制御手段と対話を続けたときに、対話の
    内容と発呼者を管理者に報知する手段を備えたことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかの項に記載の対話
    型内線制御装置。
  6. 【請求項6】 予め、電話帳データベースに、常用する
    相手先を簡素化された普通名称で登録しておき、発呼者
    がその名称を告げたときに前記常用する相手先の電話番
    号をダイヤル信号として出力する手段を設けたことを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかの項に記載の対話
    型内線制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002108389A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音声による個人名称検索、抽出方法およびその装置と車載ナビゲーション装置
JP2021097386A (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 Necプラットフォームズ株式会社 発信制御システム、発信制御方法及び発信制御プログラム

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