JP2000261309A - 3値論理系演算装置 - Google Patents

3値論理系演算装置

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JP2000261309A JP11062955A JP6295599A JP2000261309A JP 2000261309 A JP2000261309 A JP 2000261309A JP 11062955 A JP11062955 A JP 11062955A JP 6295599 A JP6295599 A JP 6295599A JP 2000261309 A JP2000261309 A JP 2000261309A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の真理値を信号に割り当て、該割り当て
られた真理値に基づいて信号に対する論理演算を行う論
理系演算装置であって、3値論理系の論理演算を可能と
することにより複雑な論理演算を簡易かつ小規模なシス
テム構成にて実現することができる3値論理系演算装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 真偽二値に加えて該真偽とは異なる第三
の真理値を割り当てた3値信号XA1、XA2を入力し、上
記入力された3値信号XA1、XA2の真理値に基づいた所
定の論理演算を行い、上記論理演算の結果を上記3値信
号YAとして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の真理値を信
号に割り当て、該割り当てられた真理値に基づいて信号
に対する論理演算を行う論理系演算装置であって、3値
論理系の論理演算を可能とすることにより複雑な論理演
算を簡易かつ小規模なシステム構成にて実現することが
できる3値論理系演算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にデジタル回路において使用される
信号には、真・偽の2つの真理値が割り当てられる。即
ち、電圧や光度などの信号レベルの大小に応じて「1」
(真)又は「0」(偽)が割り当てられる。例えば信号
電圧が5Vであれば「1」、0Vであれば「0」という
ように真理値が割り当てられる。そして論理ゲート等の
論理演算回路において、これら2つの真理値に基づいて
論理演算(例えば、AND演算、OR演算、NOT演算
等)が行われる。以下、これら「1」及び「0」という
2つの真理値に基づく論理演算を2値論理系といい、ま
たそのような2値論理系におけるデジタル回路を2値論
理系演算回路という。
【0003】ここで上記2値論理系演算回路では一般的
に、信号が送出されていないときの信号レベルと上述し
た真理値に対する信号レベルと同一であることが多い。
例えば、信号が送出されていないときの信号電圧は0V
であることが多く、この電圧0Vに対しては真理値
「0」が割り当てられることが多い。このような場合に
デジタル回路内で取得した信号電圧が0Vであったとき
には、その0Vが対応する真理値「0」を表しているの
か、あるいは信号そのものが送出されていないことを示
すのかを判断する必要が生ずるが(以下、この判断を信
号の有効性判断といい、信号が送出されている状態を
「信号が有効である」ということとする)、そのために
は図12に示すように通常の論理回路100とは別に補
償回路101を設ける必要がある。
【0004】即ち、m個の信号X1〜Xmを入力しn個の
信号Y1〜Ynを出力する論理回路において、各入力信号
1〜Xmの有効性を判断して論理演算を行う場合には、
図12に示すように論理回路100とは別に補償回路1
01を設け、この補償回路101に各入力信号X1〜Xm
の有効性を示す信号UX1〜UXm(例えば、入力信号X
1が有効であればUX1のレベルをHレベルにし、入力信
号X1が有効でなければUX1のレベルをLレベルにする
ことによって入力信号X1の有効性を示す)を入力する
必要がある。補償回路101は上記信号UX1〜UXm
基づいて各入力信号X1〜Xmの有効性を判断し、有効な
入力信号にのみ基づいた論理演算を行うように信号の補
償を行う。また補償回路101は論理回路100におけ
る演算結果たる出力信号Y1〜Ynに対する有効性を信号
UY1〜UYnとして同時に出力する。なお、例えばデジ
タル回路内の特定のユニットが故障してしまった場合に
はそのユニットからの出力はアース電位、即ち0Vにな
ってしまう。従って、ユニットの故障を判断可能なデジ
タル回路とするためには、上述と同様に補償回路が必要
とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の2
値論理系演算回路においては、信号は「1」又は「0」
という2つの真理値にしか割り当てられなかったため、
複雑な論理演算を行うためには、多くの論理ゲートが必
要となり、その回路構成が大きくなってしまうという問
題点があった。また信号の有効性を判断する場合や回路
内の特定のユニットの故障を判断する場合には、上述の
ように論理回路とは別に補償回路を設ける必要があるた
め、どうしても回路構成が大きくなってしまうという問
題点があった。このような問題は特に演算回路に限った
ことではなく、例えばコンピュータプログラムを用いて
2値論理系演算装置を構成する場合においても、システ
ムが大きくなってしまうという問題点があった。本発明
は、このような従来の問題点を鑑みてなされたもので、
所定の真理値を信号レベルに割り当て、該割り当てられ
た真理値に基づいて信号に対する論理演算を行う論理系
演算装置において、3値論理系の論理演算を可能とする
ことにより複雑な論理演算を簡易かつ小規模なシステム
構成にて実現することができる3値論理系演算装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】上述の従来の2値論理系演算装
置における問題点を解決するために、請求項1に記載の
本発明は、所定の真理値を信号に割り当て、該割り当て
られた真理値に基づいて信号に対する論理演算を行う論
理系演算装置であって、真偽二値に加えて該真偽とは異
なる第三の真理値を割り当てた3値信号を入力し、上記
入力された3値信号に対応する真理値に基づき所定の論
理演算を行い、上記論理演算の結果を3値信号として出
力することを特徴として構成されている。
【0007】また請求項2に記載の本発明は、上記請求
項1に記載の本発明において、上記第三の真理値を真偽
いずれかに決定できない場合を意味する決定不能とし、
該決定不能の真理値によって3値信号の有効性を判断可
能とすることを特徴として構成されている。
【0008】さらに請求項3に記載の本発明は、上記請
求項2に記載の本発明において、上記決定不能の真理値
を上記3値信号の略最小の信号レベルに割り当てたこと
を特徴として構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。第一の実施形態
においては、3値論理系演算装置を3値論理系演算回路
として構成する。図1は本実施形態における3値論理系
演算回路のブロック図である。従来の2値論理系演算回
路では真偽、即ち「1」「0」の真理値だけが用いられ
るが、本実施形態では、これら2つの真理値に加えて
「決定不能」という新しい真理値を用いる。この「決定
不能」(以下、「NIL」とする)は、「1」とも
「0」とも判断できないことを意味する論理的概念であ
る。このように本実施形態の論理演算回路では、真理値
として「1」「0」「NIL」の3つを扱うので、この
ようなデジタル回路を3値論理系演算回路といい、ま
た、このような3つの真理値に割り当てられた信号を3
値信号ということとする。図1に示すように本発明の3
値論理系演算回路は、1又は2以上の3値信号を入力手
段により入力し、演算手段により該入力された3値信号
に対して後述する論理演算を行い、そしてその演算結果
を出力手段により3値信号として出力するものである。
【0010】ここで、上記3つの真理値と信号レベル
(本実施形態では信号電圧)との関係について説明す
る。図2は本実施形態における信号電圧と真理値の関係
を示す図である。本図に示すように本実施形態では、-
2.0〜+2.0Vを3つの電圧帯に分け、各電圧帯に上述の
「1」「0」「NIL」がそれぞれ割り当てられてい
る。これらの電圧帯の幅は等しく(1.0V幅)、電圧の
高い方から「1」「NIL」「0」が割り当てられ、こ
れらの電圧帯はアース電位(0V)に対して対称であ
る。即ち、図2に示すように+1.0〜+2.0Vの電圧帯には
「1」、-0.5〜+0.5Vの電圧帯には「NIL」、-2.0〜
-1.0Vの電圧帯には「0」がそれぞれ割り当てられてい
る。これらの電圧帯の間には0.5Vずつの間隔が設けら
れており、この範囲においては真理値が定まらない。な
お以下では、各電圧帯の中点電圧(+1.5V、0.0V、-1.
5V)を各真理値に対する代表値として説明することと
する。
【0011】ところで、上述したように故障したユニッ
トの出力はアース電位(0V)になる可能性が非常に高
い。本実施形態ではこのような故障したユニットからの
アース電位による誤動作等を防止できるようにするた
め、0V付近の電圧帯に「0」を割り当てることはせず
に、「1」「0」の判断ができないことを意味する「N
IL」を-0.5〜+0.5V(アース電位付近)に割り当てて
いる。
【0012】本実施形態では、3値論理系演算回路とし
ての3値論理ゲートについて説明する。なお、以下に述
べる論理演算の真理表は経験則等を考慮して定義したも
のである。表1は本実施形態における3値論理系のAN
D演算の真理表である。このAND演算は2入力1出力
の演算であり、表1は、左欄の第1の入力と上欄の第2
の入力の組合せに対する演算結果を表している。
【0013】
【表1】
【0014】図3(a)は本実施形態における3値AN
Dゲート1のブロック図である。該ANDゲート1に2
つの3値信号XA1、XA2を入力すると、3値信号YA
出力される。このANDゲート1は入力信号XA1、XA2
の信号電圧のうち低い方の電圧を出力信号YAとして出
力するものである。例えば入力信号XA1が「1」(信号
電圧+1.5V)であり、入力信号XA2が「NIL」(信号
電圧0.0V)であった場合、信号電圧の低い0.0V、即ち
「NIL」を出力信号YAとして出力する。なお入力信
号XA1、XA2の信号電圧が同じであれば、その電圧を出
力信号YAとして出力する。これにより表1のAND演
算の真理表に基づく演算を可能としている。即ち、AN
Dゲート1に入力する3値信号XA1、XA2の少なくとも
一方が「0」であれば出力信号YAは「0」となり、ま
た入力信号XA1、XA2の双方が「1」であれば出力信号
Aは「1」となり、入力信号XA1、XA2が「NIL」
と「1」又は「NIL」と「NIL」の組合せであれば
出力信号YAは「NIL」となる。
【0015】次に、表2は本実施形態における3値論理
系のOR演算の真理表である。このOR演算も2入力1
出力の演算であり、表2は、左欄の第1の入力と上欄の
第2の入力に対する演算結果を表している。
【0016】
【表2】
【0017】図3(b)は本実施形態における3値OR
ゲート2のブロック図である。このORゲート2に2つ
の3値信号XB1、XB2を入力すると、3値信号YBが出
力される。このORゲート2は、上記ANDゲート1と
は逆に、入力信号XB1、XB2の信号電圧のうち高い方の
電圧を出力信号YBとして出力するものである。例えば
入力信号XB1が「1」(信号電圧+1.5V)であり、入力
信号XB2が「NIL」(信号電圧0.0V)であった場
合、信号電圧の高い+1.5V、即ち「1」を出力信号YB
として出力する。なお入力信号XB1、XB2の信号電圧が
同じであれば、その電圧を出力信号YBとして出力す
る。これにより表2に示したOR演算の真理表に基づく
演算を可能としている。即ち、ORゲート2に入力する
3値信号XB1、XB2の少なくとも一方が「1」であれば
出力信号YBは「1」となり、また入力信号XB1、XB2
の双方が「0」であれば出力信号YBは「0」となり、
入力信号XB1、XB2が「NIL」と「0」又は「NI
L」と「NIL」の組合せであれば出力信号YBは「N
IL」となる。
【0018】ここで本実施形態では、従来の2値論理系
のNOT演算を拡張して、以下に述べるNOT1演算、
NOT2演算、NOT3演算を定義する。これらは1入
力1出力の演算である。表3は本実施形態における3値
論理系のNOT1演算の真理表、表4はNOT2演算の
真理表、表5はNOT3演算の真理表であり、それぞれ
上欄の入力に対する演算結果を表している。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】図3(c)は本実施形態における3値NO
T1ゲート3のブロック図、(d)は3値NOT2ゲー
ト4のブロック図、(e)は3値NOT3ゲート5のブ
ロック図である。これらのNOT1ゲート3、NOT2
ゲート4、NOT3ゲート5は、それぞれ3値信号
C、XD、XEを入力すると3値信号YC、YD、YEを出
力するものである。NOT1ゲート3は入力信号XC
信号電圧をアース電圧(0V)に対して反転させた電圧
を出力信号YCとして出力する。例えば、入力信号XC
「1」(信号電圧+1.5V)であった場合には、信号電圧
が反転され、-1.5V、即ち「0」を出力信号YCとして
出力する。これにより表3に示したNOT1演算の真理
表に基づく演算を可能としている。即ちNOT1ゲート
3に入力する3値信号XCが「1」であれば出力信号YC
は「0」となり、入力信号XCが「0」であれば出力信
号YCは「1」となり、入力信号XCが「NIL」であれ
ば出力信号YCは「NIL」となる。
【0023】NOT2ゲート4は、信号電圧を「0」の
中点電圧(-1.5V)に対して反転させるサブユニット4
aと図4に示す特性を有するリミッタ4bとを備えてい
る。このNOT2ゲート4に入力された信号XDを上記
サブユニット4aにより-1.5Vに対して反転させ、さら
に上記リミッタ4bを通過させた信号が出力信号YD
して出力される。例えば、入力信号XDが「1」(信号
電圧1.5V)であった場合には、まずサブユニット4a
により信号電圧が-4.5Vに反転される。そして、リミッ
タ4bを通過させると出力信号YDとして0.0V(図4参
照)、即ち「NIL」が出力される。これにより、表4
に示したNOT2演算の真理表に基づく演算を可能とし
ている。即ち、NOT2ゲート4に入力する3値信号X
Dが「1」であれば出力信号YDは「NIL」となり、入
力信号XDが「0」であれば出力信号YDは「0」とな
り、入力信号XDが「NIL」であれば出力信号YD
「1」となる。
【0024】NOT3ゲート5は、信号電圧を「1」の
中点電圧(+1.5V)に対して反転させるサブユニット5
aと図4に示す特性を有するリミッタ5bとを備えてい
る。このNOT3ゲート5に入力された信号XEを上記
サブユニット5aにより+1.5Vに対して反転させ、さら
に上記リミッタ5bを通過させた信号が出力信号YE
して出力される。例えば、入力信号XEが「NIL」
(信号電圧0.0V)であった場合には、まずサブユニッ
ト5aにより信号電圧が+3.0Vに反転される。そしてリ
ミッタ5bに通過させると出力信号YEとして-1.5V、
即ち「0」が出力される。これにより、表5に示したN
OT3演算の真理表に基づく演算を可能としている。即
ち、NOT3ゲート5に入力する3値信号XEが「1」
であれば出力信号YEは「1」となり、入力信号XE
「0」であれば出力信号YEは「NIL」となり、入力
信号XEが「NIL」であれば出力信号YEは「0」とな
る。
【0025】次に、本発明の第二の実施形態たる3値論
理演算リレーについて図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態における3値論理演算リレーは、上述の3値
論理ゲートを用いて構成されている。なお、以下の説明
においては、ANDゲート、ORゲート、NOT1ゲー
ト、NOT2ゲート、NOT3ゲートというときは、上
述した3値ANDゲート、3値ORゲート、3値NOT
1ゲート、3値NOT2ゲート、3値NOT3ゲートを
それぞれ意味するものとし、特に説明しない部分につい
ては上述の第一の実施形態と同様である。図5は第一の
論理演算リレー6の回路構成を示す図である。この第一
の論理演算リレー6は、入力信号Aが「1」である場合
には、出力信号Yを「NIL」とし、入力信号Aが
「1」以外の場合には、その入力信号Xをそのまま出力
信号Yとして出力するものである(表6)。即ち、入力
信号Aとして「1」を入力することによりX−Y信号間
を切断するリレー回路を実現するものである。
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】図5に示すように、第一の論理演算リレー
6はNOT3ゲート61、ANDゲート62、NOT1
ゲート63、NOT2ゲート64、ANDゲート65、
ORゲート66とから構成される。以下、表7を参照し
て第一の論理演算リレー6における信号の入出力につい
て説明する。まず、入力信号Aが「1」であった場合に
ついて説明する。入力信号Aが「1」である場合に、N
OT3ゲート61を通過した信号L1は「1」となる
(表5のNOT3の真理表を参照)。また、ANDゲー
ト62を通過した信号L2は「1」となる(表1のAN
Dの真理表を参照)。この信号L2が更にNOT1ゲー
ト63を通過した信号L3は「0」となり、NOT2ゲ
ート64を通過した信号L4は「NIL」となる。この
場合において、入力信号Xが「1」であればANDゲー
ト65を通過した信号L5は「0」となり、出力信号Y
は「NIL」となる。また、入力信号Xが「0」であれ
ば、信号L5は「0」となり出力信号Yは「NIL」と
なる。また入力信号Xが「NIL」であれば、信号L5
は「0」となり出力信号Yは「NIL」となる。一方、
入力信号Aが「0」であった場合も同様にして、入力信
号Xが「1」であれば出力信号Yは「1」、入力信号X
が「0」であれば出力信号Yは「0」、入力信号Xが
「NIL」であれば出力信号Yは「NIL」となる。ま
た、入力信号Aが「NIL」であった場合には、入力信
号Xが「1」であれば出力信号Yは「1」、入力信号X
が「0」であれば出力信号Yは「0」、入力信号Xが
「NIL」であれば出力信号Yは「NIL」となる。こ
のようにして、第一の論理演算リレーは、表6に示す論
理演算を実現するものとなり、従って、入力信号Aとし
て「1」を入力すればX−Y信号間を切断するリレー回
路が実現される。
【0029】ここで本実施形態における他の論理演算リ
レーの構成について説明する。図6は第二の論理演算リ
レー7の回路構成を示す図、図7は第三の論理演算リレ
ー8の回路構成を示す図、図8は第四の論理演算リレー
9の回路構成を示す図、図9は第五の論理演算リレー1
0の回路構成を示す図、図10は第六の論理演算リレー
11の回路構成を示す図である。第二の論理演算リレー
7は、入力信号Aが「1」である場合にはその入力信号
Xをそのまま出力信号Yとして出力し、入力信号Aが
「1」以外の場合には出力信号Yを「NIL」とするも
のである(表8)。即ち入力信号Aとして「1」を入力
することによりX−Y信号間を接続するリレー回路を実
現するものである。表9に第二の論理演算リレー7にお
ける入力信号A及びXと出力信号Yとの関係を示す。こ
の信号の入出力については上述の第一の論理演算リレー
と同様であるので説明を省略する。
【0030】
【表8】
【0031】
【表9】
【0032】また第三の論理演算リレー8は、入力信号
Aが「0」である場合には出力信号Yを「NIL」と
し、入力信号Aが「0」以外の場合にはその入力信号X
をそのまま出力信号Yとして出力するものである(表1
0)。即ち、入力信号Aとして「0」を入力することに
よりX−Y信号間を切断するリレー回路を実現するもの
である。表11にこの第三の論理演算リレー8における
入力信号A及びXと出力信号Yとの関係を示す。この信
号の入出力については説明を省略する。
【0033】
【表10】
【0034】
【表11】
【0035】第四の論理演算リレー9は、入力信号Aが
「0」である場合にはその入力信号Xをそのまま出力信
号Yとして出力し、入力信号Aが「0」以外の場合には
出力信号Yを「NIL」とするものである(表12)。
即ち入力信号Aとして「0」を入力することによりX−
Y信号間を接続するリレー回路を実現する。表13にこ
の第四の論理演算リレー9における入力信号A及びXと
出力信号Yとの関係を示す。この信号の入出力について
は説明を省略する。
【0036】
【表12】
【0037】
【表13】
【0038】第五の論理演算リレー10は、入力信号A
が「NIL」である場合には出力信号Yを「NIL」と
し、入力信号Aが「NIL」以外の場合にはその入力信
号Xをそのまま出力信号Yとして出力するものである
(表14)。即ち、入力信号Aとして「NIL」を入力
することによりX−Y信号間を切断するリレー回路を実
現するものである。表15にこの第五の論理演算リレー
10における入力信号A及びXと出力信号Yとの関係を
示す。この信号の入出力については説明を省略する。
【0039】
【表14】
【0040】
【表15】
【0041】第六の論理演算リレー11は、入力信号A
が「NIL」である場合にはその入力信号Xをそのまま
出力信号Yとして出力し、入力信号Aが「NIL」以外
の場合には出力信号Yを「NIL」とするものである
(表16)。即ち、入力信号Aとして「NIL」を入力
することによりX−Y信号間を接続するリレー回路を実
現するものである。この第六の論理演算リレー11にお
ける入力信号A及びXと出力信号Yとの関係を表17に
示す。この信号の入出力については説明を省略する。
【0042】
【表16】
【0043】
【表17】
【0044】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、そ
の技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施
されてよいものであり、以下、これら異なる形態につい
て説明する。本実施形態においては3値論理系演算回路
について説明したが、これに限られるものではなく、3
値以上の多値の論理系演算回路に拡張することができ
る。また本実施形態において用いた真理表はこれらに限
られるものではなく、あらゆる真理値を組み合わせて用
いることができる。また上記実施形態では、3値論理系
演算装置を論理系演算回路として構成する場合を説明し
たが、これに限られるものではなく、本発明はコンピュ
ータプログラムを用いて論理系演算装置を構成する場合
においても適用できるものである。例えば、上記3値信
号をコンピュータに入力すると共に該3値信号をデジタ
ル化し、コンピュータプログラムにより該デジタル化さ
れた3値信号に対して上述の3値論理系の論理演算を行
い、その演算結果をアナログ化して3値信号として出力
する論理系演算装置を構成することも可能である。
【0045】更に本実施形態では、信号レベルとして信
号電圧を例にとって説明したが、これに限られるもので
はなく、あらゆる信号に適用することができる。例え
ば、光通信にも適用できるものである。また、上記信号
電圧と真理値との関係は、図2に示すものに限られな
い。例えば、図11に示すように信号電圧と真理値とを
関連づけてもよい。更に具体的な電圧値は必ずしも図示
したものである必要はなく、どのような電圧値を用いて
もよい。なお上記3値論理リレー6〜11内の各論理ゲ
ートの配置及び組合せについては、図示のものに限られ
るものではなく、あらゆる配置及び組合せが考えられる
ことはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】上述したように本発明は、所定の真理値
を信号に割り当て、割り当てられた真理値に基づいて信
号の論理演算を行う論理系演算装置において、真偽二値
に加えて該真偽とは異なる第三の真理値を割り当てた3
値信号を入力し、上記入力された3値信号の真理値に基
づいた所定の論理演算を行い、上記論理演算の結果を上
記3値信号として出力することとしたため、従来の2値
論理系を拡張した3値論理系の論理演算を行うことがで
きるので、複雑な論理演算を行う場合であっても簡易か
つ小規模なシステム構成にて実現することができるとい
う効果がある。
【0047】また、上記第三の真理値を真偽いずれかに
決定できない場合を意味する決定不能とし、該決定不能
の真理値によって3値信号の有効性を判断可能とするこ
ととしたため、決定不能の真理値を導入することによ
り、入力信号の有効性を小さなシステム構成にて容易に
判断することができるという効果がある。
【0048】さらに決定不能の真理値を上記3値信号の
略最小の信号レベルに割り当てたこととしたため、デジ
タル回路内の特定のユニットが故障してしまった場合に
おいても、入力信号の有効性を容易に判断することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における3値論理系演
算回路のブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施形態における信号電圧と真
理値の関係を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る論理ゲートのブ
ロック図であり、(a)は3値ANDゲート、(b)は
3値ORゲート、(c)は3値NOT1ゲート、(d)
は3値NOT2ゲート、(e)は3値NOT3ゲートの
ブロック図である。
【図4】図3(d)及び(e)に係るリミッタの特性を
示す図である。
【図5】本発明の第二の実施形態における第一の論理演
算リレーの回路構成を示す図である。
【図6】本発明の第二の実施形態における第二の論理演
算リレーの回路構成を示す図である。
【図7】本発明の第二の実施形態における第三の論理演
算リレーの回路構成を示す図である。
【図8】本発明の第二の実施形態における第四の論理演
算リレーの回路構成を示す図である。
【図9】本発明の第二の実施形態における第五の論理演
算リレーの回路構成を示す図である。
【図10】本発明の第二の実施形態における第六の論理
演算リレーの回路構成を示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態における信号電圧と真
理値の関係を示す図である。
【図12】従来の2値論理系演算回路における補償回路
付論理回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 3値ANDゲート 2 3値ORゲート 3 3値NOT1ゲート 4 3値NOT2ゲート 4a サブユニット 4b リミッタ 5 3値NOT3ゲート 5a サブユニット 5b リミッタ 6〜11 3値論理リレー XA1〜XE 入力信号 YA〜YE 出力信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月25日(2000.1.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項2】 前記決定不能の真理値を前記3値信号の
略最小の信号レベルに割り当てたことを特徴とする請求
項1に記載の3値論理系演算装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決する手段】上述の従来の2値論理系演算装
置における問題点を解決するために、請求項1に記載の
本発明は、所定の真理値を信号に割り当て、該割り当て
られた真理値に基づいて信号に対する論理演算を行う論
理系演算装置であって、真偽二値に加えて該真偽いずれ
かに決定できない場合を意味する決定不能を第三の真理
値として割り当てた3値信号を入力し、上記入力された
3値信号に対応する真理値に基づき所定の論理演算を行
い、上記決定不能の真理値によって該3値信号の有効性
を判断可能とし、上記論理演算の結果を3値信号として
出力することを特徴として構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また請求項2に記載の本発明は、上記決定
不能の真理値を前記3値信号の略最小の信号レベルに割
り当てたことを特徴として構成されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の真理値を信号に割り当て、該割り
    当てられた真理値に基づいて信号に対する論理演算を行
    う論理系演算装置であって、 真偽二値に加えて該真偽とは異なる第三の真理値を割り
    当てた3値信号を入力し、 前記入力された3値信号に対応する真理値に基づき所定
    の論理演算を行い、 前記論理演算の結果を3値信号として出力する、ことを
    特徴とする3値論理系演算装置。
  2. 【請求項2】 前記第三の真理値を真偽いずれかに決定
    できない場合を意味する決定不能とし、該決定不能の真
    理値によって3値信号の有効性を判断可能とすることを
    特徴とする請求項1に記載の3値論理系演算装置。
  3. 【請求項3】 前記決定不能の真理値を前記3値信号の
    略最小の信号レベルに割り当てたことを特徴とする請求
    項2に記載の3値論理系演算装置。
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