JP2000259998A - 車両用後側方監視装置 - Google Patents

車両用後側方監視装置

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JP2000259998A
JP2000259998A JP11066040A JP6604099A JP2000259998A JP 2000259998 A JP2000259998 A JP 2000259998A JP 11066040 A JP11066040 A JP 11066040A JP 6604099 A JP6604099 A JP 6604099A JP 2000259998 A JP2000259998 A JP 2000259998A
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Kazutomo Fujinami
一友 藤浪
Naoto Ishikawa
直人 石川
Keiki Okamoto
桂喜 岡本
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Yazaki Corp
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自車線と隣接車線とを区分する白線の検出を
簡単に行うことができる車両用後側方監視装置を提供す
る。 【解決手段】 情報取得手段31bが、走行によって自
車両の走行した道路に関する情報を得る。白線推定手段
31cが、情報取得手段31bによって得た情報に基づ
いて、自車線と隣接車線とを区分する後側方道路画像に
おける白線を推測し、検出した他車両が自車線、隣接車
線の何れかに存在するかを判断するため前記推定した白
線を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用後側方監視
装置に係わり、特に、自動車などの車両とに設置された
カメラ等の撮像手段によって、車両の後側方の道路を撮
像し、撮像された道路画像を用いて走行している自車両
の後側方より接近してくる他車両を検知して運転者に警
告を与えるため車両の後側方を監視する車両用後側方監
視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、高速道路などの片側2車線以上
の道路を走行中の運転者が、車線の変更を行おうとした
場合、その車両(自車両)が変更しようとする隣接車線
に、自車両よりも速いスピードにて走行中の他車両(周
囲の他車両)が後側方から追い上げてきた場合などに、
前記他車両の存在を見落としたまま、運転者が車線の変
更を行った場合、大事故につながる可能性が極めて高
い。
【0003】また、自車両と同一の車線を、後続して他
車両が走行している場合などにも、後続の他車両が自車
両よりも速いスピードであるときは、自車両が急ブレー
キをかけるなどすると追突される危険性があり、この意
味でも周囲の他車両を確実に認識しておくことが望まし
い。
【0004】さらには、運転者が居眠りをした場合など
で、自車両と同一の車線前側方を他車両が自車両よりも
遅いスピードで走行していた場合など、前側方の車両に
追突する危険性があり、やはり周囲の他車両を確実に認
識しておくことが望ましい。
【0005】そこで、従来より、このような危険性の問
題を解決するための技術として、特開平7−50769
号公報に記載された車両用周辺監視装置が知られてい
る。この車両用周辺監視装置について、図11を参照し
て以下説明する。同図は、カメラ1によって得られる後
側方の画像の変化を説明するための図であり、(b)は
(a)に示す自車両を含む状況においてカメラ1が時間
tで撮像した画像、(c)は時間t+Δtで撮像した画
像をそれぞれ示す。
【0006】今、自車両は平坦な道を直進しているとす
ると、例えば後方に見える(a)に示される道路標識及
び建物に注目すると、時間の経過により時間t、時間t
+Δtにおいて、(b)、(c)に示されるような画像
が得られる。この2枚の画像において対応する点を捜し
それらを結ぶと(d)に示されるような速度ベクトルが
得られる。これがオプティカルフローである。このオプ
ティカルフローにより従来の車両用周辺監視装置は、自
車両に対する後続または隣接車線を走行中の車両の相対
関係を監視することによって、自車両に接近してくる他
車両の存在を検出するとともに、その旨を知らせる警報
を発していた。
【0007】また、例えば2台のカメラを使用して、一
方のカメラで撮像された画像の隣接する画素の輝度差を
調べて物体のエッジ点Paを検出し、検出したエッジ点
に対応する他方のカメラで撮像された画像の対応点Pb
を検出して、Pa及びPbの画素座標により接近他車両
の位置Pを算出し、算出された位置に基づいて自車両に
接近してくる他車両の存在を知らせる警報を発生するも
のもある。
【0008】また、従来の技術では、図12に示すよう
な片側3車線の直線高速道路での道路画像を画像処理し
て、自車両が走行している車線の白線を検出すること
で、自車両の走行車線とその横の隣接車線領域とを識別
し、監視領域毎に他車両の検出を行うことにより、検出
した他車両が自車線、隣接車線の何れに存在するかを判
断するものもある。また、監視領域決定することで監視
不要なものについての処理時間を省いて処理の高速化を
図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置のように、画像処理により白線を検出しているた
め、夜間や雨天などコントラストがあまりない道路画像
を画像処理して白線を検出することは、非常に難しいと
いう問題があった。そこで、カメラにより白線を撮像す
るために車両後方をライトにより照射することも考えら
れるが、ライトの眩しさが後続車両の安全走行を妨げる
恐れがある。このため、ライトを遠方まで照射すること
が危険である。また、白線を検出するための処理に比較
的長い時間を要し、コントラストがある道路画像であっ
ても簡単に白線を検出することは難しいという問題があ
った。
【0010】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目し、自車線と隣接車線とを区分する白線の検出を簡
単に行うことができる車両用後側方監視装置を提供する
ことを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、図1(a)の基本構
成図に示すように、車両に装着され自車両の後側方の道
路を撮像して後側方道路画像を得る撮像手段10と、該
撮像手段によって得た後側方道路画像に基づいて他車両
を検出する検出手段31aとを備え、該検出手段によっ
て検出した他車両と自車両との相対関係を監視する車両
用後側方監視装置において、走行によって自車両の走行
した道路に関する情報を得る情報取得手段31bと、該
情報取得手段によって得た情報に基づいて、自車線と隣
接車線とを区分する前記後側方道路画像における白線を
推測する白線推定手段31cとを備え、前記検出した他
車両が自車線、隣接車線の何れかに存在するかを判断す
るため前記推定した白線を利用することを特徴とする車
両用後側方監視装置に存する。
【0012】請求項1記載の発明によれば、情報取得手
段31bが、走行によって自車両の走行した道路に関す
る情報を得て、白線推定手段31cが、情報取得手段3
1bによって得た情報に基づいて、自車線と隣接車線と
を区分する後側方道路画像における白線を推測し、検出
した他車両が自車線、隣接車線の何れかに存在するかを
判断するため前記推定した白線を利用するので、後側方
道路画像から白線が検出できない夜間等においても、走
行によって自車両の走行した道路に関する情報から後側
方道路画像における白線を推定することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、前記情報取得手段
が、車両に装着され自車両の前側方の道路を撮像して前
側方道路画像を得る前側方撮像手段61と、車両の走行
に伴って前記前側方撮像手段によって得た前側方道路画
像から自車線と隣接車線とを区分する白線に関する白線
情報を順次得る白線情報取得手段62とを有し、前記白
線推定手段が、前記白線情報取得手段の得た前記白線情
報に基づいて、自車線と隣接車線とを区分する前記後側
方道路画像における白線を推定することを特徴とする請
求項1記載の車両用後側方監視装置に存する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、情報取得手
段31bにおいて、白線情報取得手段62が車両の走行
に伴って前側方撮像手段61によって得た前側方道路画
像から自車線と隣接車線とを区分する白線に関する白線
情報を順次得る。そして、白線推定手段31cが、白線
情報取得手段62の得た前記白線情報に基づいて、自車
線と隣接車線とを区分する前記後側方道路画像における
白線を推定するので、前側方撮像手段61によって得た
前側方道路画像から自車線と隣接車線とを区分する白線
に関する白線情報に基づいて白線を推定することによ
り、前側方の白線情報を得るだけで白線を推定すること
ができる。
【0015】請求項3記載の発明は、前記前側方撮像手
段及び前記白線情報取得手段として、前記前側方撮像手
段及び前記白線情報取得手段として、既設の前側方監視
装置が自車両の前側方の道路を撮像して前側方道路画像
を得るため有する撮像手段、及び、自車線と隣接車線と
を区分する白線に関する白線情報を取得するため有する
白線情報取得手段を流用したことを特徴とする請求項1
又は2記載の車両用後側方監視装置に存する。
【0016】請求項3記載の発明によれば、前側方撮像
手段61及び白線情報取得手段62として、既設の前側
方監視装置が自車両の前側方の道路を撮像して前側方道
路画像を得るため有する撮像手段、及び、自車線と隣接
車線とを区分する白線に関する白線情報を取得するため
有する白線情報取得手段を流用しているので、前側方撮
像手段61を前側方監視装置のものと別途に設ける必要
がない。しかも、前側方監視装置のものと別途に白線情
報取得手段62を設け、前側方道路画像の白線を検出す
る処理を必要としない。
【0017】請求項4記載の発明は、前記情報取得手段
が、車両が自車線を走行しているとき、車両の舵角と走
行速度によって変化する車両の存在する位置座標を示す
車両位置情報を一定時間毎に得て位置情報取得手段31
b−1を有し、前記白線推定手段が、前記位置情報取得
手段により取得された前記車両位置情報に基づいて、自
車線と隣接車線とを区分する前記後側方道路画像におけ
る白線を推定することを特徴とする請求項1記載の車両
用後側方監視装置に存する。
【0018】請求項4記載の発明によれば、情報取得手
段31bにおいて、位置情報取得手段31b−1が車両
が自車線を走行しているとき、車両の舵角と走行速度に
よって変化する車両の存在する位置座標を示す車両位置
情報を一定時間毎に得て記憶する。そして、白線推定手
段31cが、位置情報取得手段31b−1に記憶されて
いる前記車両位置情報に基づいて、自車線と隣接車線と
を区分する前記後側方道路画像における白線を推定する
ので、車両の舵角と走行速度によって変化する車両の存
在する位置座標を示す車両位置情報に基づいて、自車線
と隣接車線とを区分する前記後側方道路画像における白
線を推定することにより、舵角と走行速度から得られる
車両位置情報を得るだけで簡単に白線を推定することが
できる。
【0019】請求項5記載の発明は、図1(b)の基本
構成図に示すように、車両に装着され自車両の後側方の
道路を撮像して後側方道路画像を得る撮像手段10と、
該撮像手段によって得た後側方道路画像に基づいて他車
両を検出する検出手段31aとを備え、該検出手段によ
って検出した他車両と自車両との相対関係を監視する車
両用後側方監視装置において、道路の形状を含む道路情
報を有する地図情報を記憶した地図記憶手段74と、自
車両の現在位置を示す情報を得る情報取得手段72と、
該情報取得手段によって得た情報に基づいて、自車両の
現在位置の後方の道路情報を前記地図記憶手段から読み
込み、該読み込んだ道路情報に基づいて、自車線と隣接
車線とを区分する前記後側方道路画像における白線を推
定する白線推定手段31cとを備え、前記検出した他車
両が自車線、隣接車線の何れかに存在するかを判定する
ため前記推定した白線を利用することを特徴とする車両
用後側方監視装置に存する。
【0020】請求項5記載の発明によれば、白線推定手
段31cが、情報取得手段72によって得た自車両の現
在位置を示す情報に基づいて、自車両の現在位置の後方
の道路情報を前記地図記憶手段74から読み込み、該読
み込んだ道路情報に基づいて、自車線と隣接車線とを区
分する前記後側方道路画像における白線を推定するの
で、道路情報に基づいて白線を推定することにより、道
路情報を取得するだけで簡単に後側方道路画像における
白線を推定することができる。
【0021】請求項6記載の発明は、前記地図記憶手段
及び前記情報取得手段として、表示手段に表示された地
図上での自車両の現在位置を運転者に知らせる既設のG
PS式ナビゲーション装置が表示手段に自車両の周辺の
地図を表示させるため有する地図記憶手段、及び、表示
手段に表示された地図に重ねて車両の現在位置に至る走
行軌跡を描くため有する情報取得手段を流用したことを
特徴とする請求項5記載の車両用後側方監視装置に存す
る。
【0022】請求項6記載の発明によれば、地図記憶手
段74及び情報取得手段72として、表示手段に表示さ
れた地図上での自車両の現在位置を運転者に知らせる既
設のGPS式ナビゲーション装置が表示手段に自車両の
周辺の地図を表示させるため有する地図記憶手段、及
び、表示手段に表示された地図に重ねて車両の現在位置
に至る走行軌跡を描くため有する情報取得手段を流用し
たので、地図記憶手段74及び情報取得手段72をGP
S式ナビゲーション装置のものと別途に設ける必要がな
い。
【0023】請求項7記載の発明は、図1(a)の基本
構成図に示すように、車両に装着され自車両の後側方の
道路を撮像して後側方道路画像を得る撮像手段10と、
該撮像手段10によって得た相前後する2つの道路画像
に基づいて他車両から発生するオプティカルフローを検
出するオプティカルフロー検出手段31dとを備え、該
オプティカルフロー検出手段によって検出したオプティ
カルフローを用いて自車両と後続の他車両との相対関係
を監視する車両用後側方監視装置において、走行によっ
て自車両の走行した道路に関する情報を得る情報取得手
段72と、該情報取得手段によって得た情報に基づい
て、自車線と隣接車線との区分する前記後側方道路画像
における白線を推定する白線推定手段74とを備え、前
記検出したオプティカルフローを発生する他車両が自車
線、隣接車線の何れかに存在するかを判断するため前記
推定した白線を利用することを特徴とする車両用後側方
監視装置に存する。
【0024】請求項7記載の発明によれば、情報取得手
段31bが、走行によって自車両の走行した道路に関す
る情報を得て、白線推定手段31cが、情報取得手段3
1bによって得た情報に基づいて、自車線と隣接車線と
を区分する後側方道路画像における白線を推測し、検出
した他車両が自車線、隣接車線の何れかに存在するかを
判断するため前記推定した白線を利用するので、後側方
道路画像から白線が検出できない夜間等においても、走
行によって自車両の走行した道路に関する情報から後側
方道路画像における白線を推定することができる。
【0025】請求項8記載の発明は、図1(b)の基本
構成図に示すように車両に装着され自車両の後側方の道
路を撮像して後側方道路画像を得る撮像手段10と、該
撮像手段によって得た相前後する2つの道路画像に基づ
いて他車両から発生するオプティカルフローを検出する
オプティカルフロー検出手段31dとを備え、該オプテ
ィカルフロー検出手段によって検出したオプティカルフ
ローを用いて自車両と後続の他車両との相対関係を監視
する車両用後側方監視装置において、道路の形状を含む
道路情報を有する地図情報を記憶した地図記憶手段74
と、自車両の現在位置を示す情報を得る情報取得手段7
2と、該情報取得手段によって得た情報に基づいて、自
車両の現在位置の後方の道路情報を前記地図記憶手段7
4から読み込み、該読み込んだ道路情報に基づいて、自
車線と隣接車線とを区分する前記後側方道路画像におけ
る白線を推定する白線推定手段31cとを備え、前記検
出したオプティカルフローを発生する他車両が自車線、
隣接車線の何れかに存在するかを判断するため前記推定
した白線を利用することを特徴とする車両用後側方監視
装置に存する。
【0026】請求項8記載の発明によれば、白線推定手
段31cが、情報取得手段72によって得た自車両の現
在位置を示す情報に基づいて、自車両の現在位置の後方
の道路情報を前記地図記憶手段74から読み込み、該読
み込んだ道路情報に基づいて、自車線と隣接車線とを区
分する前記後側方道路画像における白線を推定するの
で、道路情報に基づいて白線を推定することにより、道
路情報を取得するだけで簡単に後側方道路画像における
白線を推定することができる。
【0027】請求項9記載の発明は、図1(c)の基本
構成図に示すように、車両に装着され自車両の後側方の
道路を撮像して後側方道路画像を得る撮像手段10と、
該撮像手段によって得た後側方道路画像に基づいて他車
両を検出する検出手段31aとを備え、該検出手段によ
って検出した他車両と自車両との相対関係を監視する車
両用後側方監視装置において、既設の前側方監視装置6
0の車載にされた前側方撮像手段61により自車両の前
側方の道路を撮像して得た前側方道路画像から、既設の
前側方監視装置の白線情報取得手段62により得た自車
線と隣接車線とを区分する白線に関する白線情報を利用
し、前記撮像手段によって得た前記後側方道路画像にお
いて自車線と隣接車線とを区分する白線を検索する検索
領域を設定する検索領域設定手段31eと、該検索領域
設定手段によって設定した検索領域を検索して白線を検
出する白線検出手段31fとを備え、前記検出した他車
両が自車線、隣接車線の何れかに存在するかを判断する
ため前記推定した白線を利用することを特徴とする車両
用後側方監視装置に存する。
【0028】請求項9記載の発明によれば、検索領域設
定手段31eが既設の前側方監視装置60の車載にされ
た前側方撮像手段61により自車両の前側方の道路を撮
像して得た前側方道路画像から、既設の前側方監視装置
の白線情報取得手段62により得た自車線と隣接車線と
を区分する白線に関する白線情報を利用し、前記撮像手
段によって得た前記後側方道路画像において自車線と隣
接車線とを区分する白線を検索する検索領域を設定し、
白線検出手段31fが検索領域設定手段31eによって
設定した検索領域を検索して白線を検出するので、検索
領域設定手段31eが設定した検索領域のみ検索を行う
だけで白線を検出することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】第1実施例 以下、本発明の車両用後側方監視装置を図面に基づいて
説明する。図2は、本発明による車両用後側方監視装置
の一実施の形態を示し、同図において、10は撮像手段
としての撮像部、20は撮像部10からの画像データな
どを保存する記憶部、30は撮像部10からの画像情報
に基づき画像処理及び他車両との相対関係を監視する処
理などを実行するデータ処理部A、40は警報を発生す
る警報部、50は自車両の走行方向を変更する際の操作
情報を示す信号の入力を行う信号入力部である。
【0030】撮像部10は、ビデオカメラA11から構
成されている。このビデオカメラA11は、レンズ11
aとイメージプレーン11bとを有している。そして、
撮像部10のビデオカメラA11は、車両の後方のトラ
ンク部の上方或いは後端部に、車両の後方に向けて取り
つけられる。また、ビデオカメラA11は、車両の後側
方の道路の後側方道路画像を撮像するように構成されて
いる。このビデオカメラA11は、データ処理部A30
に対して、後側方道路画像データD1を出力する。
【0031】記憶部20は、第1、第2フレームメモリ
21、22、前側方白線フレームメモリ23及び発散オ
プティカルフロー24を有している。第1フレームメモ
リ21及び第2フレームメモリ22は、ビデオカメラA
11のイメージプレーン11b上に結像された後側方道
路画像データD1を例えば512*512画素、輝度0
〜255階調といったm行n列の画素に変換したものを
画素データD2、D3として一時的に記憶すると共に、
データ処理部A30に出力する。これらの第1又は第2
フレームメモリ21、22は、例えば第1フレームメモ
リ21には時間t、第2フレームメモリ22には時間t
+Δt、…といったように、所定時間Δt毎に撮像され
た後側方道路画像をm行n列の画素に変換した画素デー
タD2、D3が順次記憶される。
【0032】前側方白線フレームメモリ23は、図示し
ない第1前側方フレームメモリ、第2前側方フレームメ
モリ…を有し、所定時間Δt毎に、車両の前側方に取り
付けられたビデオカメラB61からの前側方道路画像の
自車線と隣接車線を区画する白線データD4を一時的に
記憶すると共に、データ処理部A30に出力する。とこ
ろで、60は前側方監視装置としての衝突防止装置であ
り、この衝突防止装置60は、データ処理部B62によ
り前側方撮像手段としてのビデオカメラB61が撮像し
た前側方道路画像から自車線と隣接車線を区分する白線
を検出し、自車両と自車線を走行する前側方他車両との
追突の危険度を判定し、スピーカB63により警報を発
生させるものである。上述した白線データD4は、この
追突防止装置60のデータ処理部B62が検出した前側
方道路画像の白線データD4を流用している。
【0033】上述した例では前側方監視装置として衝突
防止装置60を挙げたが、例えば、オートクルーズ走行
の際、ビデオカメラB61が撮像した前側方道路画像か
ら自車線と隣接車線を区画する白線を検出し、該検出し
た白線に基づいて自車線のみを走行する前方他車両を検
出することにより、予め設定された速度以下の前方他車
両が検出された場合に、前方他車両との車間距離を保ち
つつ同じ速度で追従するように制御を行うアダプティブ
クルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Cont
rol)が検出した白線データd4を取得するようにして
も良い。
【0034】また、上述したように、既設の前側方監視
装置のビデオカメラB61を流用することにより、前側
方を撮像するビデオカメラを前側方監視装置のものと別
途に設ける必要がないので、コストダウンを図ることが
できる。
【0035】データ処理部A30は、制御プログラムに
従って動作するCPU31と、該CPU31の制御プロ
グラム及び予め与えられる設定値などを保持するROM
32と、CPU31の演算実行時に必要なデータを一時
的に保存するRAM33とを有している。
【0036】警報部40は、表示器41とスピーカ42
とを有している。表示器41は、LCDなどで構成さ
れ、ビデオカメラA11が撮像した後側方道路画像を表
示したり、あるいは、データ処理部A30(CPU3
1)が他車両との接触危険性有りと判定した際に、メッ
セージなどを表示して運転者に対して危険を映像で知ら
せる。スピーカ42は、データ処理部A30からの音声
信号に基づき、音声ガイダンスあるいは警報音といった
音声を発生する。そして、データ処理部A30が他車両
との接触危険性有りと判定した場合には、この音声によ
り運転者に対して危険を音声で知らせる。
【0037】信号入力部50は、運転者によるヘッドラ
イトを点灯を検出するライトオン検出スイッチ51と、
運転者によるウインカ機構の操作状態とその操作方向を
検出するウインカ(ターンシグナル)検出スイッチ52
と車両の走行距離を検出する走行センサ53を有し、ラ
イトオン検出スイッチ51によりヘッドライトの点灯を
検出し、ウインカ検出スイッチ52により運転者が車両
を左右側に転回させる際に操作するウインカ機構からの
転回指示情報を検出し、走行センサ53により車両の走
行距離を検出する。
【0038】以上の構成を有する具体例の動作、すなわ
ちデータ処理部A30による制御動作について、フロー
チャートを参照して説明する。この具体例においては、
まず図3のフローチャートすなわち具体例におけるフロ
ーチャートのステップS110にて、白線情報取得処理
を行う。この白線情報取得処理によりCPU31は、白
線情報取得手段として働く。
【0039】このステップS110における白線情報取
得処理は、後側方道路画像における白線を推定するため
にデータ処理部B62が検出した前側方道路画像の白線
データD4を取得する処理であり、このステップS11
0の処理により、前側方道路画像の白線データD4が得
られる。そして、この取得した前側方道路画像の白線デ
ータD4については、記憶部20の前側方白線フレーム
メモリ23に格納される。
【0040】引き続くステップS120では、後側方画
像取得処理を行う。このステップSP120により、例
えば、図4に示す後側方の道路画像が得られる。この後
側方道路画像は、高速道路といった自動車専用道路上を
走行中の自車両からの画像を例示しており、ビデオカメ
ラA11が車両の後部に後側方に向けて取り付けられて
いるので、車両の後側方を直視した画像となっている。
同図に示すように、道路500、道路500上に描かれ
自車線と隣接車線を区画する破線からなり車線変更を可
能とする白線510及び520と側路を区画する連続直
線からなり車線変更を禁止する白線530及び540、
並びに道路500の両脇に立設された壁600が、画像
上における水平方向中心位置でかつ垂直方向1/3位置
にて消失する画像となってり、この消失点がFOEとな
っている。そして、この取得した後側方道路画像データ
D1をm行n列の画像である画素データD2に変換し
て、記憶部20の第1フレームメモリ21に格納され
る。
【0041】上述したFOEの垂直方向位置を示すFO
EラインLは、車両の後部に後側方に向けて取り付けら
れているビデオカメラA11の画角、レンズ収差、カメ
ラの設置パラメータ(高さ、俯角)などによって定ま
り、例えば100m後方位置に定められる。以下、FO
EラインLが100m後方位置にあるとして説明を行
う。
【0042】後側方画像取得処理をした後、引き続くス
テップSP130では、ライトオン検出スイッチ51か
らの出力を読み取り、ヘッドライトが点灯していれば夜
間であり後側方道路画像を画像処理しても白線が認識で
きないと判断し、ステップSP140に進み、白線推定
処理を行う。この白線推定処理によりCPU31は、白
線推定手段として働く。
【0043】この白線推定処理の具体的な1例を図5を
参照して説明する。車両が例えば、時間Δtごとに図5
(a)に示すような位置を走行したとすると、ステップ
SP110の白線情報取得処理において、図5(b)に
示すような前側方道路画像から検出した白線データD4
が前側方白線フレームメモリ53にそれぞれ記憶されて
いる。
【0044】まず、時間tにおける車両位置で後側方を
撮像したときの後側方道路画像の白線をするために、時
間tにおける車両位置から上述したようにFOEライン
Lの位置である100m手前の前側方道路画像の白線デ
ータD4を前側方白線フレームメモリ23より取得す
る。例えば、走行センサ53の検出した結果により、図
5(b)に示すような2コマ前の時間t−2Δtが約1
00m手前であるとすれば、時間t−2Δtの白線デー
タD4を取得する。そして、時間t−2Δtの白線デー
タD4に基づいて図5(c)に示すような白線を推定す
る。この白線推定は以下のようにして行う。例えば、1
00m手前で撮像した前側方道路画像の白線データD4
が図6(a)に示すように比較的手前は直線上で、遠方
は曲線となる道路形状を形成するものであるとすれば、
この前側方道路画像に対応する後側方道路画像の白線
は、図6(b)に示すように比較的手前は曲線で、遠方
は直線状となる道路形状を形成する。また、カーブの向
きは前側方道路画像のカーブの向きと反対であると推定
することができる。
【0045】上述したように、ビデオカメラB61によ
って得た前側方道路画像から自車線と隣接車線とを区分
する白線に関する白線データD4に基づいて白線を推定
することにより、後側方道路画像から白線が検出できな
い夜間等において、前側方道路画像から白線データD4
が得られれば簡単に白線の検出を行うことができる。し
かも、前側方監視装置60が検出した白線データD4を
流用するので、画像処理を行うことなく後側方道路画像
における白線を検出することにより簡単に白線を検出す
ることができる。白線を推定した後は、図3のフローチ
ャートにおけるステップSP150へ進む。
【0046】また、図3のフローチャートにおけるステ
ップSP130の結果、ヘッドライトが消灯していれ
ば、昼間であり後側方道路画像から白線の検出が可能で
あると判断し、ステップSP160に進み、検索領域設
定処理を実行する。この検索領域設定処理によりCPU
31は、検索領域設定手段として働く。この検索領域設
定処理の具体的な一例を図7を参照して以下説明する。
【0047】先ず、上述したステップSP140の白線
推定処理と同様な動作を行い、後側方道路画像の白線H
を推定する。次に、図6の斜線に示すように推定した白
線Hから一定幅の領域を探索領域として設定する。引き
続くステップSP170に進み、白線検出処理を行う。
この白線検出処理によりCPU31は、白線検出手段と
して働く。白線検出処理では、上述のように設定した探
索領域のみについて探索を行い、白線を検出する。検索
領域のみ検索を行うだけで白線を検出することにより、
白線を検出する画像処理を低減させ、昼間であっても簡
単に白線を検出することができる。白線を検出した後
は、図3のフローチャートにおけるステップSP150
へ進む。
【0048】引き続くステップSP150の監視領域設
定処理では、ステップSP140又は170により推定
又は検出した白線によって囲まれる領域の内側に自車線
の監視領域、外側の特にFOEラインLによって囲まれ
る領域に隣接車線の監視領域としてそれぞれ設定する。
監視領域を設定した後は、ステップSP180に進み、
オプティカルフロー検出処理を行う。このオプティカル
フロー検出処理によりCPU31は、オプティカルフロ
ー検出手段として働く。
【0049】オプティカルフロー検出処理は、上記ステ
ップSP150で設定された監視領域について各々なさ
れ、自車線の両側の隣接車線に監視領域が設定された場
合には、第1フレームメモリ21に格納された道路画像
より所定時間△tだけ遅延して撮像され、第2フレーム
メモリ22に格納された撮像画像に対しても同じ監視領
域が設定される。そして、時刻tにおける道路画像中の
画像構成点と、時刻t+△tの撮像画像中の画像構成点
において、互いに対応する各点間の移動方向並びに移動
量をオプティカルフローとして検出する。
【0050】そして、ステップS190では、危険度の
算出処理を行う。すなわち、このステップS190で
は、上記ステップS180にて取得したオプティカルフ
ローの内、上述したようにFOEから発散方向のオプテ
ィカルフローに対し、その大きさ(長さ)に重み付けを
し数値化する。なお、この算出処理において、しきい値
を数レベル設定しておき、危険度のレベルを算出するよ
うにしてもよい。
【0051】引き続くステップS200では、上記ステ
ップS190で算出された危険度に基づき、この危険度
が或るしきい値を越えたら危険と判断する。また、危険
度のレベルが与えられた場合には、このレベルが規定値
以上となった場合に危険と判断する。そして、この判定
処理で危険と判断された場合には、ステップS210に
て警報処理を実行し、一方、危険でないと判断された場
合には、一連の処理を終了して再度上述したステップS
110からの処理を実行する(RTS)。
【0052】このステップS210の警報処理では、警
報部40のスピーカ42に対し音声信号を送出し、この
スピーカ42から音声ガイダンスあるいは警報音を発生
させることにより運転者に対して注意を促し、表示器4
1によりメッセージなどを表示して運転者に対して危険
を映像で知らせる。そして、このステップSP210の
警報処理が終了すると、一連の処理を終了して再度上述
したステップSP110からの処理を実行する(RT
S)。
【0053】なお、上述した実施例では、夜間のみ白線
推定処理を行っていたが、昼間に同様な動作を行っても
白線を検出することは可能である。
【0054】また、上述した実施例では、前側方道路画
像における白線データD4を取得することにより、走行
によって自車両の走行した道路に関する情報を取得する
情報取得手段として働いていたが、例えば、舵角を検出
する舵角センサをさらに設け、CPU31を舵角と走行
センサ53により得た走行速度によって車両の存在する
位置座標を一定時間毎に得る位置情報取得手段として働
かせて走行によって自車両の走行した道路に関する情報
として取得するようにしてもよい。
【0055】上述のように取得した位置情報を取得した
結果、この結果、図8に示すような走行軌跡R1がプロ
ットされたとすると、後側方道路画像の外縁と交わる2
つの白線位置W1及びW2と後側方100mの走行軌跡
Rを構成する点Pとをプロットされた道路形状Rに沿っ
て曲線にて結ぶ。この曲線を白線として推定する。上述
した白線位置W1及びW2は、車両から非常に近い位置
にあるので後方他車両が眩しくない程度にライトを下向
きに照らせば、後側方道路画像から得ることができる。
【0056】白線位置W1及びW2は舵角に応じて移動
するので、白線位置W1及びW2の検出は、図9に示す
ように、舵角に応じて移動する白線位置の範囲に相当す
る後側方道路画像の外縁部に最小限の画像処理領域を設
定し、白線が後側方道路画像の外縁と交わる2つの白線
位置が他の部分より輝度が大きくなることに着目して、
この画像処理領域の画像処理によって白線位置W1及び
W2を検出して決定するようにしてもよい。また、舵角
センサを車両用後側方監視装置にさらに取り付け、舵角
に応じた白線位置W1及びW2を予め記憶しておけば、
舵角センサからの舵角に応じた白線位置W1及びW2を
求めることができる。
【0057】上述のように、車両の舵角と走行速度によ
って変化する車両の存在する位置座標を示す車両位置情
報に基づいて、自車線と隣接車線とを区分する前記後側
方道路画像における白線を推定することにより、舵角と
走行速度が得られれば簡単に後方道路画像の白線を推定
することができるので、画像処理を行うことなく白線を
検出することにより夜昼問わず簡単に白線を検出するこ
とができる。しかも、前側方撮像画像からも白線が検出
できないときであっても白線を推定することにより白線
を検出することができる。
【0058】第2実施例 以下、第2実施例の車両用後側方監視装置を図面に基づ
いて説明する。図10は、本発明による車両用後側方監
視装置の一実施の形態を示し、同図において、図2につ
いて上述した第1実施例と同等の部分には同一符号を付
してその詳細な説明を省略する。データ処理部A30に
は、GPSアンテナ71を介して情報取得手段としての
GPSレシーバ72により受信した現在位置データD7
と、地図記憶手段としての地図データベース74からの
地図データD8とが出力されている。
【0059】上述したGPSアンテナ71、GPSレシ
ーバ72及地図データベース74は、データ処理部C7
3によりGPSレシーバ72が受信した現在位置データ
D7に対応する地図データD8をCD−ROM等の大容
量メモリに格納された地図データベース74からよみだ
して表示器41に表示するGPS式ナビゲーション装置
70に使われているものを流用している。上述したよう
に、GPS式ナビゲーション装置70を流用することに
よりコストダウンを図っている。
【0060】上述した車両用後側方監視装置の動作を、
すなわちデータ処理部A30のCPU31の処理動作に
ついて図3のフローチャートを参照して以下説明する。
なお、上述した第1実施例と同様の動作を行うステップ
に付いてはその詳細な説明を省略する。まず、第2実施
例においては、ステップSP110の動作は行わない。
引き続くステップSP120〜SP130は、上述した
第2実施例と同様に行う。次に、ステップSP130の
おいて、ライトが点灯していれば、後側方道路画像から
白線が検出できないと判断し、ステップSP140の白
線推定処理を実行する。第2実施例での白線推定処理
は、具体的な一例を、図9を参照して説明する。
【0061】先ず、GPSレシーバにより受信した現在
位置データD7を読みとし、該現在位置データD7に対
する地図データD8を地図データベース64から読み出
す。次に、読み出した現在位置データD7と地図データ
D8とに基づいて後側方100mの道路形状を取得して
おく。この結果、図9に示すような道路形状R2がプロ
ットされたとすると、後側方道路画像の外縁と交わる2
つの白線位置W1及びW2と後側方100mの道路形状
R2を構成する点Pとをプロットされた道路形状Rに沿
って曲線にて結ぶ。この曲線を白線として推定する。
【0062】また、ステップSP130のおいて、ライ
トが消灯していれば、後側方道路画像から白線の検出が
可能であると判断し、ステップSP160へ進み、白線
検出処理に進む。白線検出処理では、ビデオカメラA1
1から得た後側方道路画像により自車両が走行する車線
の両端を構成する白線を検出する。以下、ステップSP
150〜210は、上述した第1実施例と同様に動作を
行う。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、後側方道路画像から白線が検出できない夜
間等において、走行によって自車両の走行した道路に関
する情報から後側方道路画像における白線を推定するこ
とで簡単に自車線と隣接車線とを区分する白線の検出を
行うことができる車両用後側方監視装置を得ることがで
きる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、前側方撮像
手段によって得た前側方道路画像から自車線と隣接車線
とを区分する白線に関する白線情報に基づいて白線を推
定することにより、後側方道路画像から白線が検出でき
ない夜間等において、前側方道路画像から白線情報が得
られれば簡単に自車線と隣接車線とを区分する白線の検
出を行うことができる車両用後側方監視装置を得ること
ができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、前側方撮像
手段を前側方監視装置のものと別途に設ける必要がない
ので、コストダウンを図ることができる。しかも、前側
方監視装置のものと別途に白線情報取得手段62を設
け、前側方道路画像の白線を検出する処理を必要としな
いので、画像処理を行うことなく白線を検出することに
より夜昼問わず簡単に自車線と隣接車線とを区分する白
線を検出することができる車両用後側方監視装置を得る
ことができる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、車両の舵角
と走行速度によって変化する車両の存在する位置座標を
示す車両位置情報に基づいて、自車線と隣接車線とを区
分する前記後側方道路画像における白線を推定すること
により、舵角と走行速度が得られれば簡単に後方道路画
像の白線を推定することができるので、画像処理を行う
ことなく白線を検出することにより夜昼問わず簡単に白
線を検出することができる。しかも、前側方撮像画像か
らも白線が検出できないときであっても白線を推定する
ことにより自車線と隣接車線とを区分する白線を検出す
ることができる車両用後側方監視装置を得ることができ
る。
【0067】請求項5記載の発明によれば、道路情報に
基づいて白線を推定することにより、道路情報を取得す
るだけで簡単に後側方道路画像における白線を推定する
ことができるので、画像処理を行うことなく白線を検出
することにより夜昼問わず簡単に自車線と隣接車線とを
区分する白線を検出することができる車両用後側方監視
装置を得ることができる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、地図記憶手
段及び情報取得手段をGPS式ナビゲーション装置のも
のと別途に設ける必要がないので、コストダウンを図る
ことができる車両用後側方監視装置を得ることができ
る。
【0069】請求項7記載の発明によれば、後側方道路
画像から白線が検出できない夜間等において、走行によ
って自車両の走行した道路に関する情報から後側方道路
画像における白線を推定することで簡単に自車線と隣接
車線とを区分する白線の検出を行うことができる車両用
後側方監視装置を得ることができる。
【0070】請求項8記載の発明によれば、道路情報に
基づいて白線を推定することにより、道路情報を取得す
るだけで簡単に後側方道路画像における白線を推定する
ことができるので、画像処理を行うことなく白線を検出
することにより夜昼問わず簡単に自車線と隣接車線とを
区分する白線を検出することができる車両用後側方監視
装置を得ることができる。
【0071】請求項9記載の発明によれば、検索領域設
定手段31eが設定した検索領域のみ検索を行うだけで
白線を検出することができるので、白線を検出する画像
処理を低減し、昼間であっても簡単に自車線と隣接車線
とを区分する白線を検出することができる車両用後側方
監視装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用後側方監視装置の基本構成図で
ある。
【図2】本発明による車両用後側方監視装置の第1実施
例での構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の車両用後側方監視装置における動作の
概要を示したフローチャートである。
【図4】本発明の車両用後側方監視装置におけるビデオ
カメラAによって撮像した道路画像の一例を示した図で
ある。
【図5】白線推定処理の具体的な一例を説明するための
図である。
【図6】白線の推定の仕方を説明するための図である。
【図7】検索領域設定処理の具体的な一例を説明するた
めの図である。
【図8】走行軌跡又は道路形状によって推定される白線
を示した図である。
【図9】白線位置の決定の仕方の一例を示した図であ
る。
【図10】本発明による車両用後側方監視装置の第2実
施例での構成を示したブロック図である。
【図11】ビデオカメラ1によって得られる後側方の道
路画像の変化を説明するための図である。
【図12】片側3車線の高速専用道路の道路画像を示し
た概念図である。
【符号の説明】
10 撮像手段 31a 検出手段 31c 白線推定手段 31b 情報取得手段 61 前側方撮像手段 62 白線情報取得手段 31b−1 位置情報取得手段 74 地図記憶手段 72 情報取得手段 60 前側方監視装置 31e 検索領域設定手段 31f 白線検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 21/00 G08G 1/0969 G08G 1/0969 H04N 5/225 C H04N 5/225 7/18 J 7/18 B60R 21/00 621C 621M (72)発明者 岡本 桂喜 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AC01 AC02 AC04 5C022 AA04 AC69 5C054 CC05 CD03 CE01 FC12 FE28 FF06 GA04 HA30 5C086 AA53 BA22 CA28 CB36 DA01 DA27 DA33 EA41 EA45 FA06 FA18 5H180 AA01 BB13 CC04 CC12 FF04 FF22 FF25 FF27 FF32 LL04 LL06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に装着され自車両の後側方の道路を
    撮像して後側方道路画像を得る撮像手段と、該撮像手段
    によって得た後側方道路画像に基づいて他車両を検出す
    る検出手段とを備え、該検出手段によって検出した他車
    両と自車両との相対関係を監視する車両用後側方監視装
    置において、 走行によって自車両の走行した道路に関する情報を得る
    情報取得手段と、 該情報取得手段によって得た情報に基づいて、自車線と
    隣接車線とを区分する前記後側方道路画像における白線
    を推測する白線推定手段とを備え、 前記検出した他車両が自車線、隣接車線の何れかに存在
    するかを判断するため前記推定した白線を利用すること
    を特徴とする車両用後側方監視装置。
  2. 【請求項2】 前記情報取得手段が、車両に装着され自
    車両の前側方の道路を撮像して前側方道路画像を得る前
    側方撮像手段と、車両の走行に伴って前記前側方撮像手
    段によって得た前側方道路画像から自車線と隣接車線と
    を区分する白線に関する白線情報を順次得る白線情報取
    得手段とを有し、 前記白線推定手段が、前記白線情報取得手段の得た前記
    白線情報に基づいて、自車線と隣接車線とを区分する前
    記後側方道路画像における白線を推定することを特徴と
    する請求項1記載の車両用後側方監視装置。
  3. 【請求項3】 前記前側方撮像手段及び前記白線情報取
    得手段として、既設の前側方監視装置が自車両の前側方
    の道路を撮像して前側方道路画像を得るため有する撮像
    手段、及び、自車線と隣接車線とを区分する白線に関す
    る白線情報を取得するため有する白線情報取得手段を流
    用したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用後
    側方監視装置。
  4. 【請求項4】 前記情報取得手段が、車両が自車線を走
    行しているとき、車両の舵角と走行速度によって変化す
    る車両の存在する位置座標を示す車両位置情報を一定時
    間毎に得て位置情報取得手段を有し、 前記白線推定手段が、前記位置情報取得手段により取得
    された前記車両位置情報に基づいて、自車線と隣接車線
    とを区分する前記後側方道路画像における白線を推定す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用後側方監視装
    置。
  5. 【請求項5】 車両に装着され自車両の後側方の道路を
    撮像して後側方道路画像を得る撮像手段と、該撮像手段
    によって得た後側方道路画像に基づいて他車両を検出す
    る検出手段とを備え、該検出手段によって検出した他車
    両と自車両との相対関係を監視する車両用後側方監視装
    置において、 道路の形状を含む道路情報を有する地図情報を記憶した
    地図記憶手段と、 自車両の現在位置を示す情報を得る情報取得手段と、 該情報取得手段によって得た情報に基づいて、自車両の
    現在位置の後方の道路情報を前記地図記憶手段から読み
    込み、該読み込んだ道路情報に基づいて、自車線と隣接
    車線とを区分する前記後側方道路画像における白線を推
    定する白線推定手段とを備え、 前記検出した他車両が自車線、隣接車線の何れかに存在
    するかを判定するため前記推定した白線を利用すること
    を特徴とする車両用後側方監視装置。
  6. 【請求項6】 前記地図記憶手段及び前記情報取得手段
    として、表示手段に表示された地図上での自車両の現在
    位置を運転者に知らせる既設のGPS式ナビゲーション
    装置が表示手段に自車両の周辺の地図を表示させるため
    有する地図記憶手段、及び、表示手段に表示された地図
    に重ねて車両の現在位置に至る走行軌跡を描くため有す
    る情報取得手段を流用したことを特徴とする請求項5記
    載の車両用後側方監視装置。
  7. 【請求項7】 車両に装着され車両の後側方の道路を撮
    像して一定時間毎に道路画像を得る撮像手段と、該撮像
    手段によって得た相前後する2つの道路画像に基づいて
    他車両から発生するオプティカルフローを検出するオプ
    ティカルフロー検出手段とを備え、該オプティカルフロ
    ー検出手段によって検出したオプティカルフローを用い
    て自車両と後続の他車両との相対関係を監視する車両用
    後側方監視装置において、 走行によって自車両の走行した道路に関する情報を得る
    情報取得手段と、 該情報取得手段によって得た情報に基づいて、自車線と
    隣接車線とを区分する前記後側方道路画像における白線
    を推測する白線推定手段とを備え、 前記検出した他車両が自車線、隣接車線の何れかに存在
    するかを判断するため前記推定した白線を利用すること
    を特徴とする車両用後側方監視装置。
  8. 【請求項8】 車両に装着され車両の後側方の道路を撮
    像して一定時間毎に道路画像を得る撮像手段と、該撮像
    手段によって得た相前後する2つの道路画像に基づいて
    他車両から発生するオプティカルフローを検出するオプ
    ティカルフロー検出手段とを備え、該オプティカルフロ
    ー検出手段によって検出したオプティカルフローを用い
    て自車両と後続の他車両との相対関係を監視する車両用
    後側方監視装置において、 道路の形状を含む道路情報を有する地図情報を記憶した
    地図記憶手段と、 自車両の現在位置を示す情報を得る情報取得手段と、 該情報取得手段によって得た情報に基づいて、自車両の
    現在位置の後方の道路情報を前記地図記憶手段から読み
    込み、該読み込んだ道路情報に基づいて、自車線と隣接
    車線とを区分する前記後側方道路画像における白線を推
    定する白線推定手段とを備え、 前記検出したオプティカルフローを発生する他車両が自
    車線、隣接車線の何れかに存在するかを判断するため前
    記推定した白線を利用することを特徴とする車両用後側
    方監視装置。
  9. 【請求項9】 車両に装着され自車両の後側方の道路を
    撮像して後側方道路画像を得る撮像手段と、該撮像手段
    によって得た後側方道路画像に基づいて他車両を検出す
    る検出手段とを備え、該検出手段によって検出した他車
    両と自車両との相対関係を監視する車両用後側方監視装
    置において、 既設の前側方監視装置の車載にされた前側方撮像手段に
    より自車両の前側方の道路を撮像して得た前側方道路画
    像から、既設の前側方監視装置の白線情報取得手段によ
    り得た自車線と隣接車線とを区分する白線に関する白線
    情報を利用し、前記撮像手段によって得た前記後側方道
    路画像において自車線と隣接車線とを区分する白線を検
    索する検索領域を設定する検索領域設定手段と、 該検索領域設定手段によって設定した検索領域を検索し
    て白線を検出する白線検出手段とを備え、 前記検出した他車両が自車線、隣接車線の何れかに存在
    するかを判断するため前記推定した白線を利用すること
    を特徴とする車両用後側方監視装置。
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