JP2000259603A - 媒体効果確認シミュレータ、媒体による効果のシミュレーション方法、および、記憶媒体 - Google Patents

媒体効果確認シミュレータ、媒体による効果のシミュレーション方法、および、記憶媒体

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JP2000259603A JP6693099A JP6693099A JP2000259603A JP 2000259603 A JP2000259603 A JP 2000259603A JP 6693099 A JP6693099 A JP 6693099A JP 6693099 A JP6693099 A JP 6693099A JP 2000259603 A JP2000259603 A JP 2000259603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 群衆を構成する人などの視野にはいる媒体が
どの程度認識されるかを示す指標を適切に求める。 【解決手段】 シミュレータ10は、解析対象となる領
域を分割して定義された複数のセルの各々に、歩行者、
掲示板および通行可能な通路などの何れかを示す第1の
状態量を与えるセル状態量設定部36と、所定のセルの
各々に対して、所定の範囲に位置する他のセルからなる
局所近傍系を定義するシミュレーション条件設定/記憶
部38と、セルの各々に対して、定義された局所近傍系
を参照して、セルの第1の状態量を変更することによ
り、シミュレーションを実行するシミュレーション実行
部40とを備えている。このシミュレーション実行部4
0は、歩行者を示す第1の情報量が与えられたセルに関
して、歩行者の視野範囲に対応する局所近傍系に位置す
るセルのうち、掲示板を示す第1の状態量が与えられた
セルを参照して、掲示板の印象を示す指標である評価値
を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人などの流れおよ
びその周囲の環境をシミュレートする媒体効果確認シミ
ュレータに関し、より詳細には、群衆を構成する人など
の視野に入る広告、掲示板などの媒体が、どの程度認識
されるかを示す指標を算出できる媒体効果確認シミュレ
ータに関する。
【従来の技術】たとえば、建物の内部や街路における群
衆流の滞りは、流れの中を行く人々の精神的ストレスを
増大させ、事故の危険性を増大させるおそれがある。特
に、地震や火災などの災害時には避難の妨げとなった
り、パニック状態を引き起こす要因となる。その対策を
たてるには、様々な状況における群衆流の挙動をシミュ
レーションにより把握し、このシミュレーションの結果
により群衆流の滞りを最小にするような通路や街路の構
造を見出すことが望ましい。このようなシミュレーショ
ンの手法として、[No.97-13]日本機械学会第6回交通
・物流部門大会論文集第539頁〜第542頁、日本機
械学会[No.98-8 I]機械力学・計測制御講演論文集(V
ol.B)第261頁〜第264頁)には、セルラオート
マトンを用いたものが開示されている。
【0002】一般に、群衆流を構成する人々の視野に
は、その周囲に配置された掲示板が入る。人々は、視野
に入った掲示板の情報を何らかの形で心に留めておくこ
とになる。したがって、上記シミュレーションにおい
て、この情報の印象度を示す指標を求めることにより、
誘導用の掲示板の配置を最適化したり、或いは、広告の
配置を最適化したりすることが可能となる。また、自動
車などの運転者や同乗者の視野に入る掲示板などに関す
る指標を求めることにより、運転者等に印象づけられる
交通標識や広告の配置を見出すことが期待される。
【0003】本発明は、群衆流や交通流において、当該
群衆などを構成する人などの視野に入る媒体が、どの程
度認識されるかを示す指標を、適切に求めることが可能
な媒体効果確認シミュレータを提供することを目的とす
る。また、本発明は、周囲の状況に応じて、どの程度、
媒体が相手に印象を与えることができるかを適切に知る
ことが可能な媒体効果確認シミュレータを提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、解析対
象となる領域を分割して複数のセルを定義するセル定義
手段と、前記定義されたセルの各々に、少なくとも、移
動体、移動体に影響を与える媒体および移動体が通行可
能な通路の何れかを示す第1の状態量を与える第1の状
態量定義手段と、所定のセルの各々に対して、所定の範
囲に位置する他のセルからなる局所近傍系を定義する近
傍系定義手段と、セルの各々に対して、定義された局所
近傍系を参照して、セルの第1の状態量を変更すること
により、シミュレーションを実行するシミュレーション
実行手段とを備え、前記シミュレーション実行手段が、
前記移動体を示す第1の情報量が与えられたセルに関し
て、前記移動体の視野範囲に対応する局所近傍系に位置
するセルのうち、媒体を示す第1の状態量が与えられた
セルを参照して、前記媒体の印象を示す指標である評価
値を算出する評価値算出手段を有することを特徴とする
媒体効果確認シミュレータにより達成される。本発明に
よれば、移動体の視野範囲に含まれる掲示板の印象を示
す指標である評価値を、セルごとに算出することができ
る。したがって、各シミュレーションステップごとに、
移動体の視野に入る掲示板の各々に関する評価値を求め
ることができ、これにより、周囲の状況に応じて、どの
程度、媒体が相手に印象を与えるかを適切に知ることが
可能となる。上記移動体は、シミュレーションの進行に
したがって空間を移動するものを意味し、たとえば、歩
行者であったり車両であったりすることができる。ま
た、媒体は、広告、誘導掲示板など空間上に配置され
て、相手に何らかの情報を与えるものを意味する。
【0005】本発明の好ましい実施態様においては、前
記媒体を示す第1の状態量が与えられたセルに、媒体の
高さ位置を示す第2の状態量が割り当てられ、前記評価
値算出手段が、前記掲示板の高さ位置に基づき、前記評
価値を算出するように構成されている。この実施態様に
よれば、媒体の高さ位置に応じて、評価値が変化し、こ
れにより、より現実的な評価値を得ることが可能とな
る。一般に、媒体が高く配置されるのにしたがって、相
手に認識される割合が強くなり、よって、その印象度も
大きくなる。この実施態様では、この点を考慮して、評
価値を求める。
【0006】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、評価値算出手段が、所定の局所近傍中、前記移動体
を示す第1の状態量が与えられたセルの数に基づき、混
雑度を算出し、当該混雑度および前記掲示板の高さ位置
に基づき、前記評価値を算出するように構成されてい
る。この実施態様では、混雑度と媒体の高さ位置によ
り、評価値を変更し、これにより、さらに現実的な評価
値を求めるようにしている。
【0007】また、本発明の好ましい実施態様において
は、移動体を示す第1の状態量が与えられたセルに、移
動体の進行方向を示す第3の状態量が割り当てられ、評
価値算出手段が、掲示板の掲示方向と、前記第3の状態
量に基づく進行方向とのなす角に基づき、前記評価値を
算出するように構成されている。或いは、シミュレーシ
ョン実行手段が、前記移動体を示す第1の状態量が与え
られたセルに、進行すべき目標地点を与え、評価値算出
手段が、掲示板の掲示方向と、前記セルの位置と目標地
点とを結ぶ直線とのなす角に基づき、前記評価値を算出
するように構成されていても良い。これら実施態様にお
いては、掲示板をどの方向から見るかを考慮している。
一般に、掲示板を正面から見る場合が、相手に最も強い
印象を与え、見る方向が斜めに傾くのにしたがって、与
える印象が小さくなると考えられる。このような点を考
慮することにより、より好ましい評価値を得ることが可
能となる。さらに、好ましい実施態様においては、媒体
の面積や、媒体とランドマークとして機能する設置物と
の近傍性などを考慮して、評価値が算出されるようにな
っている。
【0008】また、本発明の好ましい実施態様において
は、評価値算出手段が、各移動体の視野範囲に含まれる
掲示板ごとの最大評価値を保持し、設定された時間のシ
ミュレーションが終了した際に、前記掲示板ごとに、各
移動体に関連して保持された最大評価値の総和を算出す
る。これにより、各掲示板が、シミュレーション時間中
に与えた全ての印象を示す指標を知ることが可能とな
る。この総和を参照することにより、どのように掲示板
を配置することにより、より多くの相手により強い印象
で情報を伝達することができるかを知ることが可能とな
る。
【0009】本発明の目的は、移動体の視野範囲に含ま
れる媒体が移動体に与える印象度を示す指標を算出する
媒体による効果のシミュレーション方法であって、解析
対象となる領域を分割して複数のセルを定義するステッ
プと、前記定義されたセルの各々に、少なくとも、移動
体、移動体に影響を与える媒体および移動体が通行可能
な通路の何れかを示す第1の状態量を与えるステップ
と、所定のセルの各々に対して、所定の範囲に位置する
他のセルからなる局所近傍系を定義するステップと、セ
ルの各々に対して、定義された局所近傍系を参照して、
セルの第1の状態量を変更することにより、シミュレー
ションを実行するステップとを備え、前記シミュレーシ
ョン実行ステップが、前記移動体を示す第1の情報量が
与えられたセルに関して、前記移動体の視野範囲に対応
する局所近傍系に位置するセルのうち、媒体を示す第1
の状態量が与えられたセルを参照するステップと、前記
媒体の印象を示す指標である評価値を算出するステップ
とを有することを特徴とするシミュレーション方法によ
っても達成される。さらに、本発明の目的は、上記ステ
ップを含むプログラムを記憶した、コンピュータにより
読み出し可能な記憶媒体によっても達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
実施の形態にかかる媒体効果確認シミュレータを実現す
るハードウェアを示すブロックダイヤグラム、図2は、
本実施の形態にかかる媒体効果確認シミュレータの主要
部の機能を示すブロックダイヤグラムである。この媒体
効果確認シミュレータは、一定の区域(本実施の形態で
は駅構内)の通路や階段を通る人の流れをシミュレート
し、かつ、群衆流を構成する人の視野に入る広告、看板
などの掲示板が、どのように人々に認識されるかを示す
指標(評価値)を算出するようになっている。
【0011】図1に示すように、この媒体効果確認シミ
ュレータは、CPU12と、メモリ14と、外部記憶装
置16と、インタフェース(I/F)18と、マウス、
キーボードなどの入力装置20と、CRTなどの表示装
置22と、プリンタ24とから構成されている。CPU
12、メモリ14およびI/F18は、データバス26
を介して接続されている。また、外部記憶装置16、入
力装置20、表示装置22およびプリンタ24は、I/
F18を介してデータバス26と接続でき、これによ
り、CPU12との間で、データの授受が可能となって
いる。
【0012】メモリ14は、シミュレーション中のデー
タや、作動中のシミュレーションプログラムを一時的に
記憶する主記憶を有している。また、外部記憶装置16
には、本実施の形態にかかる媒体効果確認シミュレータ
を作動させるのに必要なプログラムが記憶されている。
【0013】この媒体効果確認シミュレータは、図2に
示すような機能を有するものと考えることもできる。す
なわち、媒体効果確認シミュレータ10は、後述するセ
ルを管理するセル管理部32と、セルごとの状態量を記
憶するセル状態量記憶部34と、セルに対応する状態量
を設定する状態量設定部36と、シミュレーション条件
を設定するとともに、この条件を記憶するシミュレーシ
ョン条件設定/記憶部38と、所定のシミュレーション
条件に基づいてシミュレーションを実行するシミュレー
ション実行部40と、当該シミュレーション結果を記憶
するシミュレーション結果記憶部42とを備えている。
【0014】次に、この実施の形態にかかる媒体効果確
認シミュレータの動作原理、並びに、セルにつき説明を
加える。この媒体効果確認シミュレータは、セルラオー
トマトン(Cellular Automata; CA)を用いてモデル
化を行っている。すなわち、解析対象領域をセルと称す
る区分領域に分割し、各セル上の内部状態を表わす離散
的状態量を定義し、近傍のセル同志の相互作用を定める
局所近傍則を用いて状態量を離散時間の経過に沿って遷
移させている。
【0015】本実施の形態においては、ある大きさ(た
とえば、鉄道駅構内を示す)の領域を解析対象領域と
し、この領域を所定の大きさ(たとえば、横0.8m×
縦1m)の複数のセルに分割している。上記解析対象領
域は、平面に限定されず、階段などが設けられていても
良い。本実施の形態において、セルの横幅は荷物をもっ
た歩行者が占有する幅に略対応し、縦の長さは、通常一
秒に進む距離に略対応している。また、この実施の形態
においては、状態量として、歩行者、床(通路)、壁、
掲示板、柱、階段、改札などが定義されている。この状
態量は、各セルに第1の状態量として対応付けられる。
たとえば、あるセルに歩行者が存在する場合には、当該
セルの第1の状態量は「1」となり、通路であって歩行
者が存在しない場合には、そのセルの第1の状態量は
「2」となる。以下、セルが壁、掲示板、柱、階段、改
札をそれぞれ示す場合には、その第1の状態量は、それ
ぞれ、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」とな
る。
【0016】図3は、本実施の形態にて用いられる解析
対象領域の一例を示す図である。図3において、格子に
て囲まれた一つの矩形がセルを表わしている(たとえ
ば、符号301参照)。また、図中に施された模様は、
セルのカテゴリーすなわちセルに割り当てられた第1の
状態量を示している。たとえば、セル301〜303
は、通路を示し、セル304、305など左下がりのハ
ッチングが付されたものは、壁或いは柱を示し、また、
セル306〜308など、細長い矩形は掲示板を示して
いる。さらに、上下の矢印が付与された領域(たとえば
符号309)は、階段を示すセルに対応し、縦方向に細
長い黒塗りの矩形(たとえば符号310)は、改札のセ
ルに対応する。
【0017】図4は、図3に示す解析対象領域にて実行
されるシミュレーションの一例を示す図である。後述す
るシミュレーション処理によって、所定の時間ごとに歩
行者が投入され、また、歩行者が移動する。
【0018】さて、上記セルに与えられる第1の状態量
およびこれに付随して与えられる他の状態量につき、よ
り詳細に説明を加える。 (1)第1の状態量が「1」である場合に、そのセル
は、歩行者が進入できる領域であって、かつ、その中に
歩行者が存在していることを示している。第1の状態量
が「1」であるようなセルには、さらに、歩行者の歩行
速度および方向を示す状態量が割り当てられる。 (2)第1の状態量が「2」である場合に、そのセル
は、歩行者が進入可能な平面領域(たとえば、通路やプ
ラットフォーム)であることを示している。後述する局
所近傍則により、歩行者がそのセルに進入することによ
り、当該セルの第1の状態量は「1」に変更される。 (3)第1の状態量が「3」である場合に、そのセル
は、歩行者が進入できない障害物(壁)であることを示
している。たとえば、第1の状態量が「3」であるセル
を連ねることにより、壁面を表現することが可能とな
る。なお、本実施の形態においては、壁面或いはこれと
同等のものであっても、ランドマークとして高い機能を
有すると思われる設置物(たとえば、時計、売店、時刻
表、トイレ表示、精算機など)については、特に別個の
第1の状態量(たとえば状態量「8」)を割り当てるこ
とができる。 (4)第1の状態量が「4」である場合には、そのセル
が、掲示板(たとえば広告)であることを示している。
このような状態量を持つセルには、さらに、掲示板の位
置を示す状態量が割り当てられる。たとえば、この位置
を示す状態量は、歩行者の目の高さから所定範囲の高さ
に存在すること、すなわち、略中央に存在すること、所
定範囲の高さよりも上側に存在すること、或いは、所定
範囲よりも下側に存在することを示す。後述するよう
に、このような位置を示す状態量によって、歩行者の掲
示板の認識度が変化する。さらに、このような状態量を
持つセルには、掲示板の面積を示す状態量が割り当てら
れる。これは、たとえば、大きさにしたがって「1」〜
「10」までの値を与えることにより実現される。 (5)第1の状態量が「5」である場合に、そのセル
は、歩行者が進入できない柱状の障害物であることを示
している。なお、壁面と同様に、ランドマークとして高
い機能を有する設置物については、別個の第1の状態量
を割り当てることができる。 (6)第1の状態量が「6」である場合には、そのセル
が階段であることを示している。このような状態量を持
つセルには、さらに、上り階段或いは下り階段を示す状
態量が割り当てられる。 (7)第1の状態量が「7」である場合に、そのセルは
改札口(或いは出入口)を示す。この状態量を持つセル
には、さらに、方向(出口或いは入口)を示す状態量が
割り当てられる。本実施の形態においては、自動改札を
考慮して、この方向を示す状態量は、出口、入口および
出入口(場合によって出口および入口の一方となり得る
もの)の何れかの値を取り得る。
【0019】図5は、セルに対応して設けられた状態量
を示すデータの一例を示す図である。図5において、セ
ルの位置(x,y)を示す座標値および第1の状態量
は、全てのセルに対応して与えられる。前述したよう
に、歩行速度および方向は、第1の状態量に対応して設
けられる。歩行速度は、シミュレーションの1単位時間
(1ステップ)の間に歩行者が進むことができるセル数
を示す。この実施の形態においては、歩行速度は、
「1」(直進方向に単位時間当り1セル進むことを示
す)或いは「2」(同方向に単位時間当り2セル進むこ
とを示す)の何れかの値をとることができる。また、本
実施の形態においては、矩形のセルを用いているため、
図6に示すように、セルの移動方向は、あるセルに隣接
する他のセルの数に対応して、8方向のうちの何れかと
なる。
【0020】このように構成されたシミュレータ10の
作動につき以下に説明する。図7は、本実施の形態にか
かるシミュレータの動作を示すフローチャートである。
まず、セルの配置が決定されるとともに、シミュレーシ
ョンを実行するための種々の条件が設定される(ステッ
プ701)。より具体的には、所望の数のセルを配置す
るとともに、各セルに所望の第1の状態量が付与され
る。これにより、本実施の形態の解析空間(解析対象領
域)である駅の構造を定義することが可能となる。ま
た、第1の状態量が「4」であるセル(掲示板を示すセ
ル)については、各掲示板にID番号が付与される。な
お、複数のセルにより一つの掲示板を表わす場合には、
当該掲示板を構成する複数のセルには同一のID番号が
付与される。操作者が入力装置20を操作して必要な情
報を入力すると、この情報が、セル状態量設定部36を
介してセル管理部32に伝達される。セル管理部32
は、受け入れた情報に基づき、セルに関するデータをセ
ル状態量記憶部34の所定の領域に記憶する。
【0021】次いで、操作者は入力装置20を操作し
て、歩行者を投入する位置、時間間隔(投入の密度)、
各歩行者の速度、各歩行者の最終目的地、投入する歩行
者の局所近傍を決定する視野範囲などに関する情報を、
シミュレーション条件設定/記憶部32に伝達され、シ
ミュレーション条件設定/記憶部32中のメモリ(図示
せず)に記憶される。たとえば、歩行者を、改札口の外
側の所定位置から投入しても良いし、これに加えて、下
り階段の上部に対応する所定位置から投入しても良い。
また、各歩行者の最終目的地は、改札口の外部の所定位
置に設定することができ、また、上り階段の上部に対応
する所定位置に設定しても良い。このような位置を設定
することにより、歩行者が駅構内に入場し、ホームまで
達する動作や、歩行者が到着した列車から下車し、駅の
外側まで達する動作をシミュレートすることができる。
なお、投入する歩行者の各々には、歩行者を特定するた
めの歩行者IDが付与され、後述する掲示板認識処理に
おいて、この歩行者IDが利用される。
【0022】また、上記情報のほか、シミュレーション
の単位時間(たとえば1秒)、シミュレーションすべき
時間、および、歩行者が改札口を通過するための時間
(すなわち、改札口に入ってから改札口を出るまでに要
する単位時間ステップ数)、後述する掲示板認識処理
(図7のステップ704参照)において利用される、歩
行者の混雑度を算出するための局所近傍(混雑度算出用
局所近傍)などを示すデータが、操作者の入力に基づ
き、シミュレーション条件設定/記憶部32のメモリ
(図示せず)に記憶される。
【0023】上述したような設定の後に、操作者が入力
装置20を操作して、シミュレーションの開始を指示す
ると、シミュレーション実行部40が起動される。シミ
ュレーション実行部40は、設定された解析空間を構成
するセルのうち、所定の一つのセルを選択する(ステッ
プ702)。次いで、シミュレーション実行部40は、
セルに対応する第1の状態量が「1」であるか否かを判
断する(ステップ703)。より具体的には、ステップ
703においては、選択したセルが歩行者を示している
かを判断する。このステップにてイエス(Yes)と判断さ
れた場合には、後述するような掲示板認識のための処理
を実行する(ステップ704)。これに対して、セルの
第1の状態量が「1」以外である場合(ステップ703
にてノー(No))、或いは、ステップ704における処理
が終了した後に、必要な場合には、予め定められた局所
近傍が参照され(ステップ705)、セルの第1の状態
量が変化する(ステップ706)。
【0024】このステップ705およびステップ706
の処理の一例につき以下に簡単に説明する。たとえば、
セルの第1の状態量が「1」である場合には、ステップ
704の掲示板認識処理が終了した後に、以下に述べる
処理が実行される。まず、当該セルの局所近傍に対応す
る一以上のセルを見出す。図8(a)は、その第1の状
態量が「1」であるセル、すなわち、歩行者を示すセル
の局所近傍を示す図である。この実施の形態において
は、設定された視野範囲に基づいて、局所近傍を構成す
るセルが決定される。この図においては、歩行者を示す
セル801に対応して、網点にて示すセル(たとえば、
符号802、803参照)が、局所近傍に含まれる。第
1の実施の形態では、視野範囲は、歩行者の位置を含む
底辺を有する5角形としたがこれに限定されるものでは
なく、図9に示すような多角形であっても良いし、或い
は、楕円のようなものであっても良い。
【0025】次いで、局所近傍を構成する各セルの第1
の状態量を調べて、障害物となる壁や柱を示すセルを認
識する。そして、障害物によって視線が遮られる領域に
位置するセルを算出する。図8(b)に示すように、符
号804にて示されるセルが柱(すなわち、第1の状態
量が「5」)を示す場合には、歩行者の視線方向の背後
にあるセル(濃い網点にて示す符号805、806な
ど)が、歩行者からは見ることができないセルとして、
局所近傍から除かれる。
【0026】このようにして、歩行者の死角に位置する
セルを除いた後に、シミュレーション実行部40は、所
定の規則により、当該セルに位置する歩行者の移動先、
すなわち、第1の状態量「1」をどのセルに移すかを決
定する。本実施の形態においては、日本機械学会[No.9
8−8 I]機械力学・計測制御講演論文集(Vol.B)の
第262頁〜第263頁に記載されたような手法を用い
ている。すなわち、まず、図10に示すような順序で、
各セルの第1の状態量を調べ、歩行者依存規則の適用の
是非を判断する。すなわち、シミュレーション実行部4
0は、自己の正面側に隣接するセル、その次に位置する
セル、自己の左右方向に隣接するセル、正面側のさらに
その次に位置するセル、…という順序で、各セルに着目
する。以下、上記順序で着目するセルを着目セルと称す
る。
【0027】ある着目セルに歩行者が存在し、かつ、そ
の歩行者が、自己の速度以上の速度を備えたベクトルを
もち、なおかつ、自己の方向と着目セルに関するベクト
ルの方向との差が所定の角度(たとえば45°)以内で
あれば、着目セルに関するベクトルの方向に位置するセ
ルを自己の目標として、自己のベクトルの方向を決定す
る。これを歩行者依存規則と称する。図11は、歩行者
依存規則が適用される例を示す図である。図11におい
て、歩行者110の当面の目標地点は、他の歩行者11
1の目標地点112に設定される。
【0028】ある着目セルに関して、歩行者依存規則が
適用される場合には、後述する次の処理ステップに進
み、その一方、全ての着目セル(すなわち、局所近傍に
含まれる全てのセル)について歩行者依存規則が適用さ
れない場合には、次の規則の適用の可否が判断される。
シミュレーション実行部40は、局所近傍に含まれるセ
ルのうち、障害物となるセル(すなわち、第1の状態量
が「3」または「5」であるようなセル)の位置を調
べ、このような障害物の連続性を調べる。図12(a)
に示すように、不連続点が1つの場合(すなわち、局所
近傍において、一方の側のみ障害物以外のものを示すセ
ルが存在する場合)には、その不連続点の横方向に隣接
するセルを当面の目標地点とする。図12(b)に示す
ように、障害物の両端のセルが視野に含まれる場合に
は、自己との距離が近いほうの端部に隣接するセルを当
面の目標地点とする。或いは、図12(c)に示すよう
に、障害物の不連続点が視野範囲には無い場合には、方
向を変えて、同様の処理を繰り返す。上記歩行者依存規
則および障害物依存規則の何れもを、局所近傍に含まれ
るセルに適用できない場合には、歩行者は直進する。こ
のような処理を、第1の状態量が「1」であるようなセ
ルに関して実行することにより、当該セルの第1の状態
量を、どのセルに移すべきかを決定することができる。
【0029】たとえば、図13(a)に示すように、あ
るセル1301が歩行者を示す場合に、上記規則を適用
した後に、歩行者をセル1302に移動すべきときに
は、セル1301の第1の状態量を、もとの値(たとえ
ば、もともと通路であった場合には、状態量「2」)に
戻し、セル1302の第1の状態量を「1」に変更する
(図13(b)参照)。このときに、第1の状態量固有
の対応する第2の状態量(歩行者の速度や方向)も、セ
ル1302に移される。また、改札口に歩行者がきた場
合、すなわち、もともと第1の状態量「7」であったセ
ルにおいて、その第1の状態量が「1」となった場合に
は、改札口を出るまでに要する単位時間ステップ数だ
け、その状態が保持される。このような処理が各セルに
施されるまで、ステップ702ないしステップ706の
処理が実行される。上記処理により、図4に示すよう
に、駅構内を歩行者が動く状態をシミュレートすること
が可能となる。
【0030】次に、ステップ704に示す掲示板認識処
理をより詳細に説明する。図14は、シミュレーション
実行部40のうち、上記掲示板認識処理に関する部分を
示す機能ブロックダイヤグラムである。図14に示すよ
うに、このシミュレーション実行部40は、歩行者の視
野に入った掲示板の位置を検出する位置検出部140
1、混雑度算出用局所近傍に含まれるセルを参照して、
歩行者の周囲の混雑度を算出する混雑度算出部140
2、歩行者の方向(向き)と掲示板の掲示方向との相対
角度を算出して、その角度に基づき、歩行者の視野に掲
示板の情報がどのように入ったかを示す相対係数を算出
する相対係数算出部1403、掲示板の位置および混雑
度に基づいて、一定の関数値を算出する関数演算部14
04、関数値に相対係数を乗算して、歩行者による掲示
板の認識度を算出する認識度算出部1405、および、
認識度を考慮して、歩行者がどのように掲示板を認識し
たか或いはどの程度掲示板の情報に印象をもったかを示
す評価値を算出する評価値算出部1406を有してい
る。
【0031】シミュレーション実行部40は、まず、歩
行者を示すセルの視野に基づき、局所近傍に対応する一
以上のセルを見出し、その後に、障害物により遮られる
(すなわち死角となる)セルを局所近傍から除去する
(ステップ1501)。これは、図8を参照して説明し
た手法により実現することができる。なお、上記図8に
関連して用いた情報(局所近傍および視野)以外の他の
情報を予め設定することにより、他の情報に基づいた、
死角となるセルを除去した局所近傍を得ても良い。
【0032】次いで、上記局所近傍において、第1の状
態量が「4」となるセルが存在するか否かを判断する
(ステップ1502)。掲示板を示すセルが存在する場
合(ステップ1502でイエス(Yes))には、このセル
のID番号を見出して、当該ID番号を有する掲示板の
評価値が算出される(ステップ1503)。
【0033】図16は、評価値算出の詳細を示すフロー
チャートである。まず、シミュレーション実行部40の
位置検出部1401は、第1の状態量が「4」であるセ
ルに割り当てられた掲示板位置を示す状態量を受け入れ
て、掲示板の位置を検出する(ステップ1601)。本
実施の形態においては、掲示板位置は、歩行者の目の高
さから所定範囲であること(中央位置)、それより下側
にあること(下側位置)、或いは、それより上側にある
こと(上側位置)の何れかに該当する。
【0034】次いで、相対係数算出部1403は、掲示
板の配置方向(掲示方向)と、歩行者の進行方向とのな
す角を求め、当該角度に基づき、掲示方向と進行方向と
の関連性を示す相対係数を算出する。図17は、相対係
数を説明するための図である。図17に示すように、本
実施の形態においては、角度範囲にしたがって、a
10(a<a<…a<a10)の値を得ること
ができるようになっている。たとえば、掲示方向と歩行
者の進行方向とのなす角(相対角)が0°の場合には、
相対係数は最も小さい値aとなり、相対角が0°より
大きくかつ10°未満である場合には、相対係数はa
となり、また、相対角が10°より大きくかつ20°未
満である場合に、相対係数はaとなる。相対角が90
°すなわち2つの向きが直交する場合に、相対係数が最
大値a10となる。これは、歩行者が掲示板を見る方向
が正面に近くなるのにしたがって、歩行者が掲示板を認
識しやすくなる点に着目したものである。
【0035】上記ステップ1601、1602の処理の
後、或いは、これらに並行して、混雑度算出部1402
は、混雑度算出用局所近傍を受け入れて、この局所近傍
に含まれるセル中、どの程度のセルが、その第1の状態
量「1」となっているかを調べ、混雑度を示す値を算出
する(ステップ1603)。これにより、この局所近傍
においてどのくらい歩行者が存在しているかを把握する
ことができる。たとえば、混雑度を示す値は、局所近傍
を構成するセルのうち、歩行者を示しているセルの割合
にて表わすことができる。
【0036】本実施の形態においては、関数演算部14
04は、位置検出部1401にて検出された掲示板の位
置に基づき所定の関数曲線を決定し、混雑度算出部14
02にて算出された混雑度を示す値に基づき、選択され
た関数曲線による値bを求める(ステップ1605)。
図18は、本実施の形態にて用いられる関数曲線を示す
図である。図18に示すように、掲示板が中央位置にあ
る場合には、混雑度が大きくなるのにしたがって、関数
値bが大きくなり、その一方、掲示板が下側位置にある
場合には、混雑度が大きくなるのにしたがって関数値b
が小さくなるようになっている。また、掲示板が上側位
置にある場合には、混雑度によって関数値bが変わらな
いようになっている。これは、掲示板が下側にある場合
には、歩行者が多い場合には、掲示板が歩行者に紛れて
見にくくなること、これに対して、掲示板が上側にある
場合には、歩行者が多くなってもその頭上にある掲示板
を見ることが容易であることなどに基づいている。な
お、この関数曲線は上述したものに限定されるものでは
ない。
【0037】認識度算出部1405は、掲示板の見えや
すさを示す認識度を算出する。本実施の形態において
は、歩行者と掲示板との角度に基づく相対係数a、歩
行者の周囲の混雑度に基づく関数値bのほか、掲示板面
積や、ランドマークとして高い機能を有すると思われる
設置物との距離などを加味して、認識度cを求める(ス
テップ1605)。より具体的には、相対係数a、関
数値b、掲示板面積の相対値(基本値に対する割合)
d、および、特定の設置物との距離の相対値(基本値に
対する割合)eを利用して、認識度c=a×b×d×
eとすることができる。
【0038】このようにして認識度cが算出されると、
評価値算出部1406は、この値と基礎点fとを乗算
して、評価値g=c×fを求める(ステップ160
6)。本実施の形態においては、基礎点fとして、掲示
板の位置(下側位置、中央位置、上側位置)に対応し
て、それぞれ、異なる基礎点f、f或いはf(f
<f<f)を用いている。これは、そもそも、同
じ条件では、高い位置の掲示板が、歩行者により大きな
印象を与えるという前提に基づいている。なお、基礎点
を掲示板位置に依存せずに、一定値としても良いこ
とはいうまでもない。
【0039】このようにして、ある掲示板を構成するセ
ルに対する評価値が求められると、今回のステップ15
03にて求められた評価値と、後述するように一時的に
記憶されていた最大評価値とを比較する(図15のステ
ップ1504)。図19は、シミュレーション実行部4
0にて生成され、シミュレーション結果記憶部42中に
記憶される歩行者IDおよび掲示板IDに関するデータ
を示す図である。シミュレーション実行部40は、歩行
者を投入する際に、歩行者IDおよびその歩行者が位置
するセルを示すデータを生成する。このセル位置は、シ
ミュレーションのステップが進むたびに変更される。ま
た、シミュレーション実行部40は、歩行者の視野に掲
示板が入ると、すなわち、歩行者を示す局所近傍に、掲
示板を示すセルが含まれると、歩行者IDに対応付け
て、掲示板IDおよび最大評価値C MAXを示すデータ
領域を生成する。この最大評価値を示すデータ領域に
は、初期的には0(ゼロ)が記憶され、後述するステッ
プ1505にて得られた最大評価値が記憶される。
【0040】さて、今回のステップ1503で得た評価
値が、上記データ領域に記憶されていた最大評価値より
も大きい場合(ステップ1504でイエス(Yes))に
は、今回の評価値を最大評価値として、上記データ領域
に記憶することにより、最大評価値を更新する(ステッ
プ1505)。これに対して、今回の評価値が最大評価
値以下である場合には、最大評価値の更新は行われな
い。ステップ1503〜1505の処理を、第1の状態
量「4」を有する全てのセルに対して実行する。このよ
うにして、ステップ704に示す掲示板認識処理が実行
される。
【0041】この実施の形態においては、最大評価値の
みを保持することにより、一人の歩行者に対する一つの
掲示板の印象度或いは認識度を示す最も大きな指標が保
持されることになる。したがって、シミュレーションが
終了した後に、当該歩行者に対応する最大評価値を参照
することにより、その歩行者がその掲示板に対して受け
た印象を示す指標を得ることが可能となる。
【0042】図7のステップ702〜ステップ706が
終了し、セルの状態量を変化させた後に、全てのセルに
対して、上記ステップ702ないし706の処理がなさ
れたか否かを判断する(ステップ707)。このステッ
プでイエス(Yes)と判断された場合には、各セルに対応
する状態量など必要なデータがシミュレーション結果記
憶部42の所定の領域に記憶される(ステップ70
8)。次いで、シミュレーション実行部40は、設定さ
れたシミュレーション時間が経過したか否かを判断する
(ステップ709)。このステップにてノー(No)と判断
された場合には、シミュレーションの単位時間をインク
リメントする(ステップ710)。このステップにおい
て、必要に応じて、所定のセル位置に歩行者を投入す
る。
【0043】設定されたシミュレーション時間が経過し
た場合(ステップ709でイエス(Yes))には、シミュ
レーション実行部40は、掲示板ごとの最大評価値を参
照して、各掲示板の最終評価値CFINALを算出する
(ステップ711)。前述したように、シミュレーショ
ン結果記憶部42には、歩行者IDごとに、当該歩行者
の視野に入った各掲示板の最大評価値CMAXが記憶さ
れている。したがって、ある掲示板の最終評価値C
FINALは、以下の式 CFINAL=Σ Ci,MAX (i=1〜N、iは
歩行者のID番号) に基づいて求めることができる。
【0044】本実施の形態によれば、各シミュレーショ
ンステップにおいて、各歩行者の視線に入った掲示板の
各々について、その評価値を算出するため、実際の歩行
者が受ける掲示板の印象を示す指標を適切に算出するこ
とが可能となる。また、本実施の形態によれば、歩行者
の進行方向と掲示方向の相対角度、掲示板の位置や面
積、混雑度など多くの要素に基づき評価値を算出する。
したがって、歩行者が遭遇し得る現実の状態を加味した
適切な指標を得ることが可能となる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態につき説
明を加える。この実施の形態において、シミュレータ1
0の構成および実行される処理は、図7のステップ70
5およびステップ706における歩行者を示すセルに関
する処理を除き、第1の実施の形態と同様である。した
がって、第1の実施の形態と相違する処理について、以
下に説明を加える。ステップ705およびステップ70
6において、シミュレーション実行部40は、歩行者を
示すセルについて、歩行者の速度および方向を示す状態
量にしたがって、視野を決定し、その範囲に含まれる局
所近傍を特定する。次いで、その局所近傍を構成するセ
ルのうち、死角となるセルが除去され、歩行者の視野に
入る領域(セル)が特定される。その後に、視野の境界
に位置するセルを目標地点として、歩行者の移動すべき
方向が定められる。シミュレーション実行部40は、そ
の目標地点に移動するために、移動すべき候補となる一
以上のセル(移動候補セル)を特定し、各セルについ
て、局所近傍の状態に基づいて得点を付ける。たとえ
ば、歩行者は同じ方向に向かう他人の後に従う傾向があ
り、また、比較的壁際を通ることが多いため、このよう
な事項を考慮して、移動候補セルに得点が与えられる。
【0046】より具体的には、移動候補セルの周囲に位
置する8つのセルに着目し、そのセルにおいて、処理対
象となっている歩行者と同じ方向に進む歩行者が存在す
る場合には+2点、逆方向に進む歩行者が存在する場合
には−2点、壁が存在する場合には+1点という得点を
与え、得られた得点の合計を移動候補セルの得点とす
る。このようにして各移動候補セルに得点が付与された
後、シミュレーション実行部40は、最もその得点の高
いセルに歩行者を移動させるべきと決定する。このよう
にして歩行者を移動させる場合であっても、第1の実施
の形態と同様に、掲示板認識処理(図7のステップ70
4)が実行され、各歩行者の視野に入った掲示板の最大
評価値が算出され、保持される。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態につき説
明を加える。この実施の形態において、シミュレータ1
0の構成および実行される処理は、評価値算出処理(図
15のステップ1503)中の相対係数算出処理(図1
6のステップ1602)を除き、第1の実施の形態のも
のと同様である。この実施の形態では、歩行者が他の歩
行者などの障害物を避けようとして進行方向を変える場
合であっても、顔の向きは、目標地点を向いていること
を考慮して、歩行者の位置と目標地点とを結ぶ直線と掲
示板の掲示方向とのなす角を求めている。なお、第3の
実施の形態では、ステップ705および706の処理
は、第2の実施の形態のものを用いているが、これに限
定されず、第1の実施の形態にて用いた処理を利用して
も良い。
【0048】より詳細には、図16のステップ1502
において、図14の相対係数算出部1403は、歩行者
を示すセルの位置と、当該セルが目標地点としていたセ
ルの位置とを受け入れ、二つの位置を結ぶ直線を特定
し、当該直線と掲示板の掲示方向とのなす角(相対角)
を算出する。次いで、相対係数算出部1403は、図1
7に示すような角度範囲にしたがった相対係数を求め、
これを認識度算出部1405に伝達する。この実施の形
態によれば、歩行者が一時的に向きを変えた場合であっ
ても、顔の向きは目標地点の側に向けられているという
傾向を考慮して、より現実的で適切な評価値を求めるこ
とが可能となる。
【0049】上述した第1ないし第3の実施の形態にか
かるシミュレータを用いることで、掲示板の位置や大き
さによって、どれくらい歩行者に与える印象が異なる
か、また、どの位置に掲示板を配置することで最も歩行
者に印象を与えることが可能かを知ることが可能とな
る。掲示板を広告と考えれば、どの位置にどのくらいの
大きさの広告を配置すれば、宣伝効果を高めることが可
能であるかを知ることができ、或いは、掲示板を、経路
や位置を示す案内板と考えれば、どの位置に案内板を配
置すれば、最も適切に歩行者を誘導できるかを知ること
が可能となる。
【0050】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。
【0051】たとえば、前記実施の形態においては、駅
構内を解析空間としているが、これに限定されるもので
はなく、歩行者が通行可能な通路および掲示板を備えた
施設、場所(たとえば、列車内、ショッピングモール、
オフィスなど)を解析対象領域(解析空間)にできるこ
とは言うまでもない。列車内につきより詳細に述べる
と、列車内を解析対象領域とし、これを所定の大きさの
複数のセルに分割し、各セルに、通路、座席、広告、乗
客などを示す第1の状態量を割り当てる。広告を示すた
めに、列車の内壁に配置された広告或いはつり広告を示
すために、2種類の第1の状態量の何れかを割り当てて
も良い。また、座席に乗客が存在する場合(すなわち、
初期的には座席を示す第1の状態量を持っていたが、シ
ミュレーションにより乗客を示す第1の状態量を持つよ
うになったセルの場合)と、通路に乗客が存在する場合
(すなわち、初期的には通路を示す第1の状態量を持っ
ていたが、シミュレーションにより乗客を示す第1の状
態量を持つようになったセルの場合)とで、認識度算出
式を変化させても良い。これは、乗客が座席に座った場
合と、通路に立っている場合とでは、その目の位置およ
び方向が異なり、その結果、視野に入る広告が異なるこ
とを考慮することが好ましいからである。
【0052】また、前記実施の形態においては、歩行者
の動きをシミュレートしているがこれに限定されるもの
ではなく、たとえば、歩行者を車両に置き換え、通路を
道路に置きかえれば、車両から見ることができる案内標
識や広告の印象度を示す評価値を得ることも可能であ
る。さらに、前記実施の形態においては、シミュレーシ
ョンの終了時に、各掲示板の最大評価値を求めている
(図7のステップ710参照)が、これに限定されるも
のではなく、単位時間ステップごとの各掲示板の最大評
価値を記憶しておき、これをシミュレーション実行中或
いは実行後に、表示装置22やプリンタ24に出力して
も良い。
【0053】また、前記実施の形態においては、相対係
数a、関数値b、掲示板面積の相対値d、および、特
定の設置物との距離の相対値eを用いて、認識度を算出
しているが、これに限定されるものではなく、これらの
うちの一部のみを用いても良いし、或いは、別の要因を
示す値を利用しても良い。たとえば、上記相対値等に加
えて、掲示板の混雑度を示す相対値を用いても良い。掲
示板を示す第1の状態量を有するセルに関して、局所近
傍系を設定し、当該局所近傍系に、いくつの掲示板が含
まれるかを算出することにより、混雑度を求めても良い
し、或いは、予め掲示板ごとに、混雑度を示す相対値を
状態量として与えていても良い。一般には、一個所にま
とまっている掲示板の数が多いほど、すなわち、掲示板
の混雑度が高まるほど、個々の掲示板の認識度が低下す
ることが理解されている。したがって、混雑度が高まる
のにしたがって、値が低下するような関数を用いて相対
値を求めるのが好ましい。さらに、本明細書において、
手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、
各手段の機能が、ソフトウェアによって実現される場合
も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の
物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の
手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、群衆流や交通流におい
て、当該群衆等を構成する人などの視野にはいる媒体が
どの程度示すかを示す指標を適切に求めることが可能な
媒体効果確認シミュレータを提供することが可能とな
る。また、本発明によれば、周囲の状況に応じて、どの
程度、媒体が相手に印象を与えることができるかを適切
に知ることが可能な媒体効果確認シミュレータを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる
媒体効果確認シミュレータを実現するハードウェアを示
すブロックダイヤグラムである。
【図2】 図2は、第1の実施の形態にかかる媒体効果
確認シミュレータの主要部の機能を示すブロックダイヤ
グラムである。
【図3】 図3は、第1の実施の形態にて用いられる解
析対象領域の一例を示す図である。
【図4】 図4は、第1の実施の形態にて用いられる解
析対象領域にて実行されるシミュレーションの一例を示
す図である。
【図5】 図5は、第1の実施の形態において、セルに
対応して設けられた状態量を示すデータの一例を示す図
である。
【図6】 図6は、セルの移動方向を説明するための図
である。
【図7】 図7は、第1の実施の形態にかかるシミュレ
ータの動作を示すフローチャートである。
【図8】 図8は、第1の実施の形態にかかるセルの局
所近傍の一例を示す図である。
【図9】 図8は、第1の実施の形態にかかるセルの局
所近傍の他の例を示す図である。
【図10】 図10は、第1の実施の形態において、視
野を考慮した局所近傍系を説明するための図である。
【図11】 図11は、第1の実施の形態における歩行
者依存規則を説明するための図である。
【図12】 図12は、第1の実施の形態における障害
物依存規則を説明するための図である。
【図13】 図13は、第1の実施の形態にかかるセル
の状態量の移動を説明するための図である。
【図14】 図14は、第1の実施の形態にかかるシミ
ュレーション実行部のうち、上記掲示板認識処理に関す
る部分を示す機能ブロックダイヤグラムである。
【図15】 図15は、第1の実施の形態にかかる掲示
板認識処理の詳細を示すフローチャートである。
【図16】 図16は、第1の実施の形態にかかる評価
値算出の詳細を示すフローチャートである。
【図17】 図17は、第1の実施の形態にかかる相対
係数を説明するための図である。
【図18】 図18は、第1の実施の形態にて用いられ
る関数曲線を示す図である。
【図19】 図19は、第1の実施の形態にかかる歩行
者IDおよび掲示板IDに関するデータを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 シミュレータ 12 CPU 14 メモリ 16 固定記憶装置 18 インタフェース 20 入力装置 22 表示装置 24 プリンタ 32 セル管理部 34 セル状態量記憶部 36 状態量設定部 38 シミュレーション条件設定/記憶部 40 シミュレーション実行部 42 シミュレーション結果記憶部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解析対象となる領域を分割して複数のセ
    ルを定義するセル定義手段と、 前記定義されたセルの各々に、少なくとも、移動体、移
    動体に影響を与える媒体および移動体が通行可能な通路
    の何れかを示す第1の状態量を与える第1の状態量定義
    手段と、 所定のセルの各々に対して、所定の範囲に位置する他の
    セルからなる局所近傍系を定義する近傍系定義手段と、 セルの各々に対して、定義された局所近傍系を参照し
    て、セルの第1の状態量を変更することにより、シミュ
    レーションを実行するシミュレーション実行手段とを備
    え、 前記シミュレーション実行手段が、前記移動体を示す第
    1の情報量が与えられたセルに関して、前記移動体の視
    野範囲に対応する局所近傍系に位置するセルのうち、媒
    体を示す第1の状態量が与えられたセルを参照して、前
    記媒体の印象を示す指標である評価値を算出する評価値
    算出手段を有することを特徴とする媒体効果確認シミュ
    レータ。
  2. 【請求項2】 前記媒体を示す第1の状態量が与えられ
    たセルに、媒体の高さ位置を示す第2の状態量が割り当
    てられ、 前記評価値算出手段が、前記掲示板の高さ位置に基づ
    き、前記評価値を算出するように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の媒体効果確認シミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記評価値算出手段が、所定の局所近傍
    中、前記移動体を示す第1の状態量が与えられたセルの
    数に基づき、混雑度を算出し、当該混雑度および前記掲
    示板の高さ位置に基づき、前記評価値を算出するように
    構成されたことを特徴とする請求項2に記載の媒体効果
    確認シミュレータ。
  4. 【請求項4】 前記移動体を示す第1の状態量が与えら
    れたセルに、移動体の進行方向を示す第3の状態量が割
    り当てられ、 前記評価値算出手段が、掲示板の掲示方向と、前記第3
    の状態量に基づく進行方向とのなす角に基づき、前記評
    価値を算出するように構成されたことを特徴とする請求
    項1ないし3の何れか一項に記載の媒体効果確認シミュ
    レータ。
  5. 【請求項5】 前記シミュレーション実行手段が、前記
    移動体を示す第1の状態量が与えられたセルに、進行す
    べき目標地点を与え、 前記評価値算出手段が、掲示板の掲示方向と、前記セル
    の位置と目標地点とを結ぶ直線とのなす角に基づき、前
    記評価値を算出するように構成されたことを特徴とする
    請求項1なしし4の何れか一項に記載の媒体効果確認シ
    ミュレータ。
  6. 【請求項6】 前記媒体を示す第1の状態量が与えられ
    たセルに、媒体の面積を示す第4の状態量が割り当てら
    れ、 前記評価値算出手段が、前記媒体の面積に基づき、前記
    評価値を算出するように構成されたことを特徴とする請
    求項1ないし5の何れか一項に記載の媒体効果確認シミ
    ュレータ。
  7. 【請求項7】 前記第1の状態量定義手段が、ランドマ
    ークとして機能する設置物を示す第1の状態量を与える
    ことができ、 前記評価値算出手段が、媒体を示す第1の状態量が与え
    られたセルと、前記設置物を示す第1の状態量が与えら
    れたセルとの近傍性を考慮して、前記評価値を算出する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1ないし6の
    何れか一項に記載の媒体効果確認シミュレータ。
  8. 【請求項8】 前記評価値算出手段が、各移動体の視野
    範囲に含まれる掲示板ごとの最大評価値を保持し、設定
    された時間のシミュレーションが終了した際に、前記掲
    示板ごとに、各移動体に関連して保持された最大評価値
    の総和を算出することを特徴とする請求項1ないし7の
    何れか一項に記載の媒体効果確認シミュレータ。
  9. 【請求項9】 移動体の視野範囲に含まれる媒体が移動
    体に与える印象度を示す指標を算出する媒体による効果
    のシミュレーション方法であって、 解析対象となる領域を分割して複数のセルを定義するス
    テップと、 前記定義されたセルの各々に、少なくとも、移動体、移
    動体に影響を与える媒体および移動体が通行可能な通路
    の何れかを示す第1の状態量を与えるステップと、 所定のセルの各々に対して、所定の範囲に位置する他の
    セルからなる局所近傍系を定義するステップと、 セルの各々に対して、定義された局所近傍系を参照し
    て、セルの第1の状態量を変更することにより、シミュ
    レーションを実行するステップとを備え、 前記シミュレーション実行ステップが、前記移動体を示
    す第1の情報量が与えられたセルに関して、前記移動体
    の視野範囲に対応する局所近傍系に位置するセルのう
    ち、媒体を示す第1の状態量が与えられたセルを参照す
    るステップと、 前記媒体の印象を示す指標である評価値を算出するステ
    ップとを有することを特徴とするシミュレーション方
    法。
  10. 【請求項10】 さらに、前記媒体を示す第1の状態量
    が与えられたセルに、媒体の高さ位置を示す第2の状態
    量が割り当てるステップを備え、 前記シミュレーション実行ステップが、掲示板の高さ位
    置に基づき、前記評価値を算出するステップを有するこ
    とを特徴とする請求項9に記載のシミュレーション方
    法。
  11. 【請求項11】 前記シミュレーションを実行するステ
    ップが、さらに、所定の局所近傍中、前記移動体を示す
    第1の状態量が与えられたセルの数に基づき、混雑度を
    算出するステップを有し、当該混雑度および前記掲示板
    の高さ位置に基づき、前記評価値を算出することを特徴
    とする請求項10に記載のシミュレーション方法。
  12. 【請求項12】 前記シミュレーションを実行するステ
    ップが、前記移動体の方向と掲示板の掲示方向とのなす
    角に基づき、前記評価値を算出するステップを有するこ
    とを特徴とする請求項9ないし11の何れか一項に記載
    のシミュレーション方法。
  13. 【請求項13】 前記シミュレーションを実行するステ
    ップが、各インタフェース相対の視野範囲に含まれる掲
    示板ごとの最大評価値を保持するステップと、 設定された時間のシミュレーションが終了した際に、前
    記掲示板ごとに、各移動体に関連して保持された最大評
    価値の総和を算出するステップとを有することを特徴と
    する請求項9ないし12の何れか一項に記載のシミュレ
    ーション方法。
  14. 【請求項14】 移動体の視野範囲に含まれる媒体が移
    動体に与える印象度を示す指標を算出する媒体効果を確
    認するシミュレーションのためのプログラムを格納し
    た、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であっ
    て、 解析対象となる領域を分割して複数のセルを定義するス
    テップと、 前記定義されたセルの各々に、少なくとも、移動体、移
    動体に影響を与える媒体および移動体が通行可能な通路
    の何れかを示す第1の状態量を与えるステップと、 所定のセルの各々に対して、所定の範囲に位置する他の
    セルからなる局所近傍系を定義するステップと、 セルの各々に対して、定義された局所近傍系を参照し
    て、セルの第1の状態量を変更することにより、シミュ
    レーションを実行するステップとを備え、 前記シミュレーション実行ステップが、前記移動体を示
    す第1の情報量が与えられたセルに関して、前記移動体
    の視野範囲に対応する局所近傍系に位置するセルのう
    ち、媒体を示す第1の状態量が与えられたセルを参照す
    るステップと、 前記媒体の印象を示す指標である評価値を算出するステ
    ップとを有するプログラムを格納した、コンピュータに
    より読み出し可能な記憶媒体。
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