JP4800500B2 - 交通検証装置,交通検証方法,プログラム並びにデータ記録媒体 - Google Patents

交通検証装置,交通検証方法,プログラム並びにデータ記録媒体 Download PDF

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は大規模小売店を建設する際に、大規模小売店舗立地法に則して、店舗周辺地域の住民の利便及び商業その他の業務の利便のために配慮すべき事項として、特に駐車場の需要と、店舗出入口、店舗付近の交差点での交通流について事前にシュミレーションすることが可能な交通検証システム,交通解析装置,交通解析方法,プログラム並びにデータ記録媒体に関する。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は大規模小売店を建設する際に、大規模小売店舗立地法に則して、店舗周辺地域の住民の利便及び商業その他の業務の利便のために配慮すべき事項として、特に駐車場の需要と、店舗出入口、店舗付近の交差点での交通流について事前にシュミレーションすることが可能な交通検証装置,交通検証方法,プログラム並びにデータ記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
2000年6月1日より「大規模小売店舗立地法(大店立地法)」が施行され、1000m を超える大型店舗に対して、周辺生活環境の保持を目的として出店が規制されるようになった。
この「大規模小売店舗立地法(大店立地法)」は、大型店の出店地域を面的に規制する「都市計画法」(1998年11月改正)、中心市街地の活性化手段として大型店の誘致を考慮した「中心市街地活性化法」(1998年7月施行)と合わせて、いわゆる「街作り三法」と呼ばれ、大型店の出店に関する新たな枠組みが形成されようとしている(図46参照)。
【0003】
従前のいわゆる「大規模小売店舗法(大店法)」は、店舗面積や営業時間、休日などの経済的規制により、大型店と中小店の利害関係が争点となっていたが、大店立地法では、運営の主体が国から地方自治体に移るとともに、周辺環境や交通問題などの社会的規制がなされ、近隣住民との調整が争点になるものである。
【0004】
図47に示す表に記載されているように、大店立地法を含む街作り三法が施行されることにより、従前の大店法の商業調整とは異なる調整が必要となった。特に、大店立地法は、周辺の地域の生活環境の保持を図ることを目的とするものであり、表中の調整項目の欄に示されているように、交通渋滞対策、駐車・駐輪場整備、交通安全対策、騒音・排ガス対策、廃棄物処理、街並みへの配慮が要請されている。
【0005】
また、大店立地法第4条では、大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき基本的な事項として、周辺地域の生活環境への影響について、予め充分な調査・予測を行い適切な対応を行うこと、地域住民への適切な説明(説明会の実施)を行うこと、都道府県からの意見に対しては、データ等に基づく合理的な説明を行うこと、手続きでの対応策は誠実に実施し、周辺の生活環境の保持に努めること、調査・予測と大きく乖離し、対策が過小の場合には、必要な処置を講じること、が決められている。なお、これらの手続きの流れを図示すると、図48に示すようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、街作り三法が施行されることにより、出店者側では、近隣の駐車場台数や、道路整備率、交通状況の調査を行う必要が新たに発生すると共に、環境対策として充分な駐車場や防音など、出店コストの増大が予想される。このため、大規模小売店舗の設置に先駆けて、効率の良い開発フォーマットを作成すること、環境対策の策定を行うこと、地元説明会の対策等の準備を行うことが必要になっている。
【0007】
本発明の目的は、大型店舗の施工に際して、駐車場及び駐輪場の規模や構造、駐車場及び駐輪場での経路の設定などについて、事前にシュミレーションすることを可能とした交通検証装置,交通検証方法,プログラム並びにデータ記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の請求項1に係る交通検証装置によれば、インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部と、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の出入口に面する道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗出入口での入出庫の方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出手段と、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
max :非優先側路線の最大交通量,
Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
とにより、前記入出庫の方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出手段と、前記入出庫の方向別に、該入出庫の方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記店舗出入口での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことにより解決される。
【0009】
このように、本発明の交通検証装置によれば、大型店舗を建設する前に、周辺道路と出入庫口での交通状態を事前に把握することが可能となる。よって、適切な駐車場プランを作成したり、付近の交差点などに支障をきたさないように店舗規模の見直しなどを行うことができ、また、大店立地法をはじめ各種協議を円滑に進めることが可能となる。
【0010】
本発明の交通検証装置を実現するために、前記装置は、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータ、各都市の人口データ、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間、道路の路線・方向別の既存交通量、等の情報を記憶した記憶部を備えている。
【0011】
建設予定の店舗の情報を店舗計画者から受信し、その中の面積情報及び所在地情報に基づいて、記憶部から前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータを読み込んで、来店客数、自動車分担率、平均乗車人員から店舗の予測来店自動車台数を算出することができる。また、店舗の予測来店自動車台数から路線別の予測来店自動車台数を算出し、路線・方向別の既存交通量と合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出するため、店舗建設後の路線・方向別の交通量が把握できる。
【0012】
前記店舗出入口での交通流の検証処理において、より具体的には、前記店舗に対する優先側路線の予測発生交通量と、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、優先側交通量とを所定の計算式に当てはめて、入出庫の方向別に優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出して、入出庫の方向に対する非優先側路線の予測発生交通量と前記最大交通量とを比較する。比較した結果、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記店舗出入口での交通処理が可能であると判定する処理が行われ、出入口での交通処理の予測が行える。
【0013】
また、上記課題は、請求項2に係る交通検証装置によれば、インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部と、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗付近の交差点での進行方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出手段と、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
max :非優先側路線の最大交通量,
Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
とにより、前記進行方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出手段と、前記進行方向別に、該進行方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことにより解決される。
【0014】
上記処理は、信号を有さない交差点での交差点飽和度を検証するときに行われるものである。
【0015】
さらに、上記課題は、請求項3に係る交通検証装置によれば、インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部と、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる予測発生交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出手段と、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率及び前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記流入交通量を前記飽和交通流率で除算することにより、前記流入路別の車線ごとに該車線に発生する予測発生交通量を捌くのに必要な有効青時間からなる正規化交通量を算出する正規化交通量算出手段と、前記正規化交通量を前記交差点の各現示に分類し、前記各現示における前記正規化交通量の最大値を合算した値を前記交差点の交差点飽和度として算出する交差点飽和度算出手段と、前記交差点飽和度が所定値以下であるときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことにより解決される。
【0016】
上記処理は、信号を有する交差点での交差点飽和度を検証するときに行われるものである。なお、前記交差点飽和度が0.9以下であるときに交差点での交通処理が可能と判定される。
【0017】
また、上記課題は、請求項4に係る交通検証装置によれば、インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交差点の信号周期長及び該信号の有効青時間と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部と、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる予測発生交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出手段と、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率と、前記交差点の信号周期長及び有効青時間と、前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記有効青時間が前記信号周期長に占める割合である青時間比を算出し、該青時間比と前記補正した飽和交通流率とを乗算することにより交通容量を算出する交通容量算出手段と、前記交通容量手段により算出された交通容量と前記流入交通量算出手段により算出された流入交通量との比率からなる混雑度を算出する混雑度算出手段と、前記混雑度が所定値以下であるときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことにより解決される。この処理は、交差点での混雑度を検証するときに行われるものである。
【0018】
なお、前記記憶部は、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとして、車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率を記憶し、前記正規化交通量算出手段は、前記各補正率を前記記憶部から取得して、前記各補正率に基づいて前記飽和交通流率の値を補正し、前記正規化交通量を算出すると好適である。
【0019】
さらに、前記記憶部は、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとして、車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率を記憶し、前記交通容量算出手段は、前記各補正率を前記記憶部から取得して、前記各補正率に基づいて前記飽和交通流率の値を補正し、前記交通容量を算出すると好適である。
【0020】
このような構成により、それぞれの道路の交通状況に応じた飽和交通流率を算出できるので、より精度の高い検証を行うことが可能となる。
【0023】
上記課題は、本発明の請求項に係る交通検証方法によれば、コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部を備えており、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の出入口に面する道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗出入口での入出庫の方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出ステップと、前記コンピュータが、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
max :非優先側路線の最大交通量,
Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
とにより、前記入出庫の方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出ステップと、前記コンピュータが、前記入出庫の方向別に、該入出庫の方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記店舗に出入りする発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことにより解決される。
【0024】
また、上記課題は、本発明の請求項に係る交通検証方法によれば、コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部を備えており、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗付近の交差点での進行方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出ステップと、前記コンピュータが、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
max :非優先側路線の最大交通量,
Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
とにより、前記進行方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出ステップと、前記コンピュータが、前記進行方向別に、該進行方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことにより解決される。
【0025】
さらにまた、上記課題は、本発明の請求項に係る交通検証方法によれば、コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部を備えており、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出ステップと、前記コンピュータが、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率及び前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記流入交通量を前記飽和交通流率で除算することにより、前記流入路別の車線ごとに該車線に発生する予測発生交通量を捌くのに必要な有効青時間からなる正規化交通量を算出する正規化交通量算出ステップと、前記コンピュータが、前記正規化交通量を前記交差点の各現示に分類し、前記各現示における前記正規化交通量の最大値を合算した値を前記交差点の交差点飽和度として算出する交差点飽和度算出ステップと、前記コンピュータが、前記交差点飽和度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことにより解決される。
【0026】
また、上記課題は、本発明の請求項に係る交通検証方法によれば、コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交差点の信号周期長及び該信号の有効青時間と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部を備えており、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる予測発生交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出ステップと、前記コンピュータが、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率と、前記交差点の信号周期長及び有効青時間と、前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記有効青時間が前記信号周期長に占める割合である青時間比を算出し、該青時間比と前記補正した飽和交通流率とを乗算することにより交通容量を算出する交通容量算出ステップと、前記コンピュータが、前記交通容量ステップで算出された交通容量と前記流入交通量算出ステップで算出された流入交通量との比率からなる混雑度を算出する混雑度算出ステップと、前記コンピュータが、前記混雑度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことにより解決される。
【0027】
このとき、交差点飽和度が0.9以下であるときに交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定すると好適である。
【0032】
上記課題は、本発明の請求項1に係るプログラムによれば、コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の出入口に面する道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗出入口での入出庫の方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する処理と、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
max :非優先側路線の最大交通量,
Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
とにより、前記入出庫の方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する処理と、前記入出庫の方向別に、該入出庫の方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記店舗出入口での交通処理が可能であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させることにより解決される。
【0033】
上記課題は、請求項12に係るプログラムによれば、コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗付近の交差点での進行方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する処理と、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
max :非優先側路線の最大交通量,
Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
とにより、前記進行方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する処理と、前記進行方向別に、該進行方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させることにより解決される。
【0034】
また、上記課題は、請求項13に係るプログラムによれば、コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる交通量からなる流入交通量を算出する処理と、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値を示す飽和交通流率と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記流入交通量を前記補正した飽和交通流率で除算することにより、前記流入路別の車線ごとに該車線に発生する予測発生交通量を捌くのに必要な有効青時間からなる正規化交通量を算出する処理と、前記正規化交通量を前記交差点の各現示に分類し、前記各現示における前記正規化交通量の最大値を合算した値を前記交差点の交差点飽和度として算出する処理と、前記交差点飽和度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させることにより解決される。
【0035】
また、上記課題は、請求項14に係るプログラムによれば、コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる交通量からなる流入交通量を算出する処理と、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値を示す飽和交通流率と、前記交差点の信号周期長及び有効青時間と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記有効青時間が前記信号周期長に占める割合である青時間比を算出し、該青時間比と前記補正した飽和交通流率とを乗算することにより交通容量を算出する処理と、前記交通容量を算出する処理で算出された交通容量と前記流入交通を算出する処理で算出された流入交通量との比率からなる混雑度を算出する処理と、前記混雑度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させることにより解決される。
【0036】
このとき、交差点飽和度が0.9以下であるときに交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定すると好適である。
【0041】
なお、前記プログラムを、フロッピーディスクやCD−ROM或いはハードディスク等の記録媒体に記録した構成としても良い。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する処理ステップ、装置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0042】
図1乃至図45は本発明の一実施の形態例を示すものであり、図1は交通検証システムの概念図、図2は交通検証システムを実現するハード構成を示す説明図、図3は数値記憶部に記憶されているデータを示す説明図、図4は計算式記憶部に記憶されている計算式を示す説明図、図5は一日当たりの来客数を示す表、図6は自動車分担率を示す表、図7は平均乗車人員を示す表、図8は平均駐車時間を示す表、図9は駐車場の必要台数を算出するプログラムの処理を示すフローチャート、図10は店舗への出入口が一箇所である場合の説明図、図11は店舗への出入口が一箇所である場合の交通量検証に関するデータの集計表、図12は店舗への出入口が二箇所である場合の説明図、図13は店舗への出入口が二箇所である場合の交通量検証に関するデータの集計表、図14は入り口での交通量検証を行うプログラムの処理を示すフローチャート、図15は信号のない交差点を示す説明図、図16は信号のない交差点の交通量検証に関するデータの集計表、図17は信号のある交差点を示す説明図、図18及び図19は現示について示す説明図、図20は縦断勾配による補正率を示す表、図21は大型車混入による補正率を示す表、図22は対向直進交通量がqのとき右折車が通過できる確率(f)を示す表、図23は左折車混入による補正率を示す表、図24及び図25は交差点での交通量変化と交差点での交通処理の可否を検証するプログラムの処理を示すフローチャート、図26乃至図41は他の交差点の具体例及び交通検証結果を示す説明図と表、図42乃至図45はユーザーコンピュータに表示される画面を示す説明図である。
【0043】
本例の交通検証システムSは、図1に示すように、コンピュータ等の情報通信機器の表示部に表示されたホームページHを介して、大規模小売店舗の進出を考えている施主から情報を収集し、この情報に基づいて、大規模小売店舗立地法(以下「大店立地法」という)の主旨に沿った店舗作りを行うことができるように、事前にシュミレーションを行うことを可能とするものである。
【0044】
本例の交通検証システムによれば、シュミレーションを具体的な数値に基づいて行うことができるので、シュミレーション結果を、各種説明や諸官庁との折衝等に有効に活用することが可能である。また、本例の交通検証システムSは、ホームページHを介して情報収集及びシュミレーションが可能であるため、遠隔地であっても利用することができる。
【0045】
大店立地法の第4条では、大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき基本事項として、充分な調査や予測を行うことや、地域住民への適切な説明などが定められており、さらに具体的な指針として、施設の配置及び運営方法に関する事項が定められている。
【0046】
施設の配置及び運営方法に関する事項としては、
1.駐車需要の充足その他による、大規模小売店舗周辺の地域住民の利便、及び商業・その他の業務の利便のために配慮すべき事項。
2.騒音の発生その他による、大規模小売店舗の周辺地域の生活環境悪化防止のために配慮すべき事項。
が定められている。
【0047】
本例の交通検証システムKSによれば、店舗建設により発生する交通量を予測して、大店立地法の規定に沿った駐車台数を算出するとともに、店舗付近の道路や交差点での交通処理状況をシュミレーションすることが可能である。
【0048】
すなわち、上記大店立地法で定められた事項のうち、特に、駐車需要を把握し、地域の利便を図ることが可能になるとともに、これら駐車需要や交通処理状況について具体的数値として得ることができる。
【0049】
本例の交通検証システムKSは、上記大店立地法で定められている事項についてクリアするために、初期計画時における駐車必要台数の算定と、発生交通量に対する入出庫検証,交差点検証とを行うことができるように構成されている。さらにまた、初期計画時における店舗規模検討(事業定期借地方式時)も行うことができるように構成されている。
【0050】
図2に示すように、本例の交通検証システムKSは、サーバーコンピュータ100、ユーザーコンピュータ200、情報通信網(インターネット)Iなどを少なくとも含んで構成されている。
【0051】
サーバーコンピュータ100は、本発明における交通解析装置を構成するものであり、通信制御部101,HDD102,CPU103,ROM104,RAM105等から構成されている。CPU103は、プログラムに従って、サーバーコンピュータ100全体の動作を制御する処理装置である。
【0052】
通信制御部101は、例えばモデムであり、LANまたは通信回線網としてのインターネットIに接続され、ユーザーコンピュータ200へのデータの送出と、ユーザーコンピュータ200から送信されたデータの受領を行うように構成されている。
【0053】
なお、通信回線網としては、インターネットに限らず、専用線、ISDN回線、公衆通信回線、電波や赤外線等の無線など、他の回線であっても良い。
【0054】
記憶部として、HDD102,ROM104,RAM105が設けられている。ROM104には、コンピュータシステムのハードウェア制御のための基本的な各種プログラムが格納されている。RAM105は、アプリケーションプログラムのワークエリアとして機能するように構成されている。
【0055】
HDD102には、交通検証システムKSにおけるシュミレーションを行うために必要な各種データや計算式が格納されている。データを格納する記憶部として、具体的には、シュミレーションに用いる各種基本値や補正率を格納した数値記憶部102aと、各種計算式を格納した計算式記憶部102bが設けられている。
【0056】
数値記憶部102aには、図3に示すように、各都市の人口データ、用途地域、駅からの距離データ、信号交差点の飽和交通流率の基本値(Sb),車線幅員による補正率(αw),縦断勾配による補正率(αg),大型車混入による補正率(αt),対向車直進交通量別の右折車通過確率(f),左折車混入による補正率(αlt)(歩行者の影響がない場合)、左折車混入による補正率(αlt)(一般的な交差点の場合)、横断歩行者によってその青信号時間のうち、左折車の通行が低減する割合(低減率)(fp)、一日当たり来客数原単位、自動車分担率、平均乗車人員、平均駐車時間係数、既存交通量、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間(t1)、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間(t2)、交差点の大きさ、交差点の構成、車線幅員、縦断勾配、大型車混入率、右折車混入率、左折車混入率、信号のサイクル長、有効青時間、対向直進交通量、歩行者用信号青時間がデータとして格納されている。
【0057】
上記データは、交通量調査などの各調査や、本例の交通検証システムKSを利用して、過去に行った交通検証で使用されたデータなどに基づいて形成されている。
【0058】
なお、HDD102に地図データを格納した構成としても良い。地図データは、店舗の建設所在地を特定するときに使用される。地図データは、地図上の所定ポイントに、所在地と用途地域及び最寄り駅からの距離が関連付けられているように構成されている。
【0059】
計算式記憶部102bには、図4に示すように、最大交通量(qmax)を求める式(式1)、右折車混入による補正率(αrt)を求める式(式2)、右折車の直進車換算係数(右折車当量)(ERT)を求める式(式3)、左折車混入による補正率(αlt)を求める式(式4)、左折車の直進車換算係数(Elt)を求める式(式5)、飽和交通流率(S)を求める式(式6)が格納されている。
【0060】
その他、HDD102には、本例の交通検証システムKSによりなされたシュミレーション結果を記憶する履歴情報記憶部102cが設けられている。また、ユーザを特定するユーザ基本情報102dと、認証情報102eを備えている。
【0061】
さらにまた、HDD102には、オペレーティングシステム102g及びアプリケーションプログラム102hが格納されている。アプリケーションプログラム102hは、本例の交通検証システムKSの基本的機能を実現するための基本プログラムである。
【0062】
本例の交通検証システムKSでは、アプリケーションプログラムにより、駐車場での必要駐車台数の予測、店舗出入口での交通処理検証、店舗付近の交差点での交通処理検証(信号がない場合、信号がある場合)を行うことができるように構成されている。
【0063】
以下、本例の交通検証システムKSによって行われる処理の内容と、処理の流れについて説明する。
(1.駐車場の必要台数算出処理)
開発で計画される施設の用途と規模から「駐車需要」を予測する。駐車需要を予測するために、建設予定の店舗に来店する車の台数を算出する。
【0064】
店舗に来店する車の台数を求めるために、先ず、一日当たりの来客数を決定する。一日当たりの来客数の原単位は、図5の表に示すように、第1のデータとして、都市の人口と、店舗建設地の地域区分に関連させて予め設定されている。
【0065】
上記選択された一日の来客数は、千m当たりの人数となっているため、選択された一日の来客数に、千m単位の店舗面積を乗算することにより、一日の来客数の総数を得ることができる。
【0066】
なお、一日の来客数にピーク率を乗算しても良い。ピーク率は、入庫処理能力がピーク1時間に予測される来客の自動車台数を上回るようにするためのものであり、本例では15.7%に設定されている。このピーク率を計算に入れるということは、ピーク時でも、駐車場に15.7%の余裕を持たせることが可能となることを意味するものである。
【0067】
次に、自動車分担率を乗算する。自動車分担率とは、買い物に行くときに車を使用する割合であり、図6の表に示すように、第2のデータとして、都市の人口,店舗建設地の地域区分,駅からの距離(単位はm)に関連させて予め定められている。
【0068】
上記のように、店舗に車で来店する客数が把握できたら、さらに、この客数を平均乗車人員で割ることにより、来店する車の台数を求めることができる。平均乗車人員は、図7の表に示すように、第3のデータとして、店舗面積に関連させて予め定められている。
【0069】
しかし、駐車場において、ピーク時に来店する自動車の台数分だけ確保しても、ピーク時に来店した自動車が駐車中であれば、ピーク時よりも後に来店した車を止める場所がなくなってしまう。このため、平均駐車時間係数が乗算される。
平均駐車時間係数は、図8の表に示すように、第4のデータとして、店舗面積に関連させて予め定められている。上記のようにして、ピーク時に来店する車の台数を算出することができる。
【0070】
このようにして、店舗を建設するときに必要な駐車場の規模が算定される。なお、商業店舗特性の情報が詳しいほど予測精度が高まるため、可能であれば曜日特性など他の特性を考慮すると好適である。
【0071】
ここで、上記した「駐車場の必要台数」を算出するためのプログラムの処理について図9に示す。先ず、ステップS1でシュミレーションに必要な数値が入力されたことが確認される。ここでは、店舗面積(千m)及び所在地の入力が行われる。所在地については、文字による入力の他、地図を表示させて地図上から所定のポイントを選ぶようにしても良い。
【0072】
次に、ステップS2で、ステップS1で入力された所在地に基づいて、数値記憶部から人口データ,用途地域データ,駅からの距離データが読み込まれ、当該都市の行政人口,用途地域,最寄り駅からの距離が判定される。
【0073】
ステップS3で、一日の来客数を算出する。一日の来客数は、ステップS2で求めた千m単位での店舗面積に、一日当たり来客数原単位を乗算することにより求められる。
【0074】
ステップS4で、店舗へのピーク1時間当たりの予測来店自動車台数を算出する。小売店舗へのピーク1時間当たりの予測来店自動車台数は、ステップS3で求めた一日の来店客数に、ピーク率と自動車分担率を乗算し、平均乗員人員で割ることにより求められる。なお、本例では、ピーク率は固定数値として、15.7%に定められている。
【0075】
そして、ステップS5で、必要駐車台数が算出される。必要駐車台数は、ステップS4で求めた、小売店舗へのピーク1時間当たりの予測来店自動車台数に、平均駐車時間係数を乗算することにより求められる。
【0076】
このようにして、駐車需要を充足させる必要駐車台数を求めることができる。駐車場で必要な台数が確保されることにより、店舗での利便性を図れるのは勿論、渋滞や不法駐車などを防止することができ、地域住民の利便も図ることが可能となる。
【0077】
次に、計画新店舗が建設されることによる発生交通量より、周辺部の道路状況がどのように変化するのかを理解するための検証を行う。また、駐車場の入り口の数や入り口の位置、或いは駐車場そのものの位置が適切なのかどうかを検証する。
【0078】
(2.出入口での交通量検証)
(2−1.出入口が一箇所のときの検証)
はじめに、出入口が一箇所のときにおいて、出入口での交通量をシュミレーションして、駐車場への車の出入がスムーズに行われるかどうかを検証する処理について説明する。出入口が一箇所である状態とは、図10に示すように、店舗が直線道路に面している場合である。
【0079】
先ず、シュミレーションに必要な数値の読み込みが行われる。ここでは、既存交通量と、非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間,非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間の読み込みが行われる。また、各路線別に、店舗建設に伴う発生交通量が決定される。
【0080】
既存交通量については、交通量調査の結果に基づいた数値が、各路線別にデータとして記憶されており、店舗所在地のデータに基づいて、店舗付近の路線に関するデータが自動的に読み込まれるように構成されている。
【0081】
予測来店自動車台数については、図9のフローチャートで示した処理により、トータルの予測来店自動車台数(ピーク1時間当たりの予測来店自動車台数)を算出し、算出された値を路線別に割振る。
【0082】
道路の方向別の交通量は、商圏人口集計(商圏人口比率)の結果で決定する。店舗の商圏人口から比率を算出し、この比率で全体の交通量の配分を行う。本例の場合では、店舗から見て東側から左折して来る来場方向率が66.67%、店舗から見て西側から右折して来る来場方向率が33.33%に設定されている。
この方向率をかけて、交通量の割り振りをする。
【0083】
図10の例に基づいて説明すると、W1方向の既存交通量は616台であり、予測来店自動車台数は100台である。また、E1方向の既存交通量は350台であり、予測来店自動車台数は200台である。
【0084】
非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間とは、言い換えれば、店舗へ右折で入る車があったとき、対向車線を走る車間の時間間隔がどれくらい空いていれば右折可能であるかを示すものである。或いは、店舗から右折出庫する場合、店舗側の車線及び向こう側の車線を走る車間の時間間隔がどれくらい空いていれば右折出庫可能であるかを示すものである。非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間は、一般的には5秒〜7秒の間とされている。
【0085】
また、非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間とは、店舗へ右折で入る車が複数台あったとき、二台目以降の車が右折するために、対向車線を走る車間の時間間隔がどれくらい空いていれば右折可能であるかを示すものである。非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間は、一般的には2秒〜3秒とされている。
【0086】
本例では、非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間として7秒、非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間として3秒を採用している。なお、これらの時間については、上記7秒と3秒に限定されるものではなく、一般的な数値の範囲内で適宜選択可能であることは勿論である。
【0087】
データが揃ったら、店舗の駐車場に右左折で入出する車の台数が、交通渋滞などの問題を起こさない範囲で処理可能であるかどうかの検証を行う。ここでは、駐車場へ右折入庫するとき、駐車場から右折出庫するとき、駐車場から左折出庫するとき、のそれぞれについて、交通渋滞などの支障をきたさないかどうかについて検証する。
【0088】
本例の交通検証システムKSでは、次のモデル式を利用して、交通に支障をきたさない台数の限度数を算出し、この限度数を基準として、店舗の駐車場へ出入りする車の台数が適性であるかどうかを判断する。
【0089】
【数1】
Figure 0004800500
【0090】
上記式の構成要素の意味は次の通りである。
qmax:非優先交通の最大流入(横断)交通量(台/時)
Q:優先側交通の交通量(台/時)(往復合計)
μ:Q/3600sec
t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間(5〜7秒;本例では7秒を採用)
t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間(2〜3秒;本例では3秒を採用)
e:2.71828182(自然対数)
【0091】
上記qmaxのモデル式は、各国で研究されたものであり、ひとつの理論的な計算方法として認知を得ているものである。上記モデル式より得られた非優先交通の最大流入(横断)交通量を、図11に示す表のg欄に示す。また、b欄に、予測来店自動車台数を示す(表中では発生交通量として表示)。さらに、既存交通量と予測来店自動車台数の合計値と、非優先交通の最大流入(横断)交通量との比をh欄に示し、比較の結果の判定をi欄に示す。
【0092】
本例のケースでは、駐車場へ右折入庫するとき、駐車場から右折出庫するとき、駐車場から左折出庫するとき、のそれぞれについて、予測されている発生交通量が、最大流入(横断)交通量を下回っており、交通処理が可能であると判断することができる。
【0093】
また、図11に示す表の他の欄について説明すると、a欄は既存交通量であり、c欄は既存交通量と予測来店自動車台数の合計値(a+b)であり、d欄は来場方向率である。来場方向率は、各路線別の予測来店自動車台数を求めるための数値であり、商圏人口集計(商圏人口比率)から定められるものである。
【0094】
欄は路線別の予測来店自動車台数であり、トータルの予測来店自動車台数(本例では300)に、d欄の来場方向率を乗算することにより求められる。f欄は、優先側交通量であり、店舗に対して入出庫する場合の優先側交通量が記載されている。
【0095】
例えば、店舗へ右折入庫する場合の優先側交通量は、E1W方向の交通量350台及びE1S方向の交通量200台の計550台であり、店舗から左折出庫する場合の優先側交通量は、E1W方向の交通量350台である。
【0096】
また、店舗から右折出庫する場合の優先側交通量として、E1W方向の交通量350台,W1E方向の交通量616台,W1S方向の交通量100台を合算した1066台として求められている。なお、店舗から右折出庫する場合の優先側交通量としては、W1S方向の交通量100台を含めない966台としても良い。
【0097】
(2−2.前面と左側面の二箇所に出入口があり全台数の来場方向と帰路方向が同一のときの交通量検証)
次に、出入口が二箇所のときの、出入口での交通量をシュミレーションして、駐車場への車の出入りがスムーズに行われるかどうかを検証する処理について説明する。出入口が二箇所である状態とは、図12に示すように、店舗敷地の少なくとも二つの辺が道路に面しており、入庫口11と、入庫口12を備えている場合である。
【0098】
ここでは、来場車全台数の来場方向と帰路方向が同一であることを前提としてシュミレーションを行う。
【0099】
先ず、シュミレーションに必要な数値の読み込みが行われる。ここでは、既存交通量,非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間,非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間の読み込みが行われる。また、各路線別に、店舗建設に伴う予測来店自動車台数が決定される。
【0100】
既存交通量については、交通量調査の結果に基づいた数値が、各路線別にデータとして記憶されており、店舗所在地から店舗付近の路線に関するデータが自動的に読み込まれるように構成されている。
【0101】
予測来店自動車台数については、図9のフローチャートで示した処理により、トータルの予測来店自動車台数(ピーク1時間当たりの予測来店自動車台数)を算出し、算出された値を路線別に割振る。
【0102】
道路の方向別の交通量は、商圏人口集計(商圏人口比率)の結果で決定する。
店舗の商圏人口から比率を算出し、この比率で全体の交通量の配分を行う。本例の場合では、N1方向が27.27%、E1方向が18.18%、S1方向が36.36%、W1方向が18.18%に設定されている。この方向率をかけて、交通量の割り振りをする。
【0103】
図12の例に基づいて説明すると、N1の既存交通量は280台であり、予測来店自動車台数は150台である。E1方向の既存交通量は400台であり、予測来店自動車台数は100台である。S1方向の既存交通量は500台であり、予測来店自動車台数は200台である。W1方向の既存交通量は400台であり、予測来店自動車台数は100台である。
【0104】
本例では、非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間として7秒、非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間として3秒を採用している。なお、これらの時間については、上記7秒と3秒に限定されるものではなく、一般的な数値の範囲内で適宜選択可能であることは勿論である。
【0105】
次に、それぞれの出入口に入出庫する車の台数を求める。この台数を求めるために、本例では、入庫車が入庫口11を利用する割合が予め定められている(入庫別利用割合データ)。本例では、上記割合として、N1方向については46.67%、E1方向については15.00%、S1方向については42.50%、W1方向については45.00%に定められている。
【0106】
なお、所定の入庫口を利用する割合については、店舗と道路の関係によって、その都度別の割合とされるものである。例えば、図12に示すように、店舗が交差点に接している場合と、図示していないが、店舗がT字路に接している場合とでは、異なる割合となるものである。よって、所定の入庫口を利用する割合は、道路形状により複数パターンがデータとして準備されている。
【0107】
データが揃ったら、前記したモデル式によりqmax値を求め、それぞれの入り口について、右左折で入出する車の台数が、交通渋滞などの問題を起こさない範囲で処理可能であるかどうかの検証を行う。
【0108】
上記モデル式より得られた非優先交通の最大流入(横断)交通量を、図13に示す表のg欄に示す。また、b欄に示す予測来店自動車台数と、上記非優先交通の最大流入(横断)交通量との比率をh欄に示し、比較の結果の判定をi欄に示す。
【0109】
本例のケースでは、駐車場へ右折入庫するとき、駐車場から右折出庫するとき、駐車場から左折出庫するとき、のそれぞれについて、予測されている発生交通量が、最大流入(横断)交通量を下回っており、交通処理が可能であると判断することができる。
【0110】
また、図13に示す表の他の欄について説明すると、a欄は既存交通量であり、c欄は既存交通量と予測来店自動車台数の合計値(a+b)であり、d欄は来場方向率である。来場方向率は、各路線別の予測来店自動車台数を求めるための数値であり、商圏人口集計(商圏人口比率)から定められるものである。
【0111】
欄は路線別の予測来店自動車台数であり、トータルの予測来店自動車台数(本例では550)に、d欄の来場方向率を乗算することにより求められる。f欄は、優先側交通量であり、店舗に対して入出庫する場合の優先側交通量が記載されている。
【0112】
例えば、入庫口11において、店舗へ右折入庫する場合の優先側交通量は、N2方向の交通量555台であり、店舗から左折出庫する場合の優先側交通量は、N2S方向の交通量425台である。
【0113】
また、入庫口11から右折出庫する場合の優先側交通量として、S1N方向の交通量615台,S1・IN方向の交通量85台,N2S方向の交通量425台を合算した1125台として求められている。なお、入庫口11から右折出庫する場合の優先側交通量としては、S1・IN方向の交通量85台を含めない1040台としても良い。
【0114】
なお、店舗に出入りするための入庫口が二箇所あるケースとして、店舗の前面と右側面の二箇所に入庫口があるケースにおいても、上記実施例と同様にして、出入口での検証を行う。
【0115】
また、出入口が二箇所あるケースでは、来場車台数の来場方向と、帰路方向が異なる場合があることも想定される。すなわち、例えば、右折入出庫が多い場合等において、不具合の出るときは、誘導員や誘導看板による調整が行われることが想定されるためである。
【0116】
例えば、入出庫を同数としてシュミレーションした結果、いずれかの出入口で支障が出るという判定がなされた場合、上記のように、誘導により来場方向と帰路方向が調整される。
【0117】
本例の交通検証システムKSでは、来場方向と帰路方向を調整する場合、所定値を手入力することにより、支障が出なくなる入出庫数をシュミレーションすることが可能である。
【0118】
この場合、入出庫数の予測値を調整しながら手入力するが、このとき、入庫数と出庫数とが同数になるように留意しながら入力する。
【0119】
上記した「入り口での交通量検証」行うためのプログラムの処理について図14に示す。
先ず、ステップS11でシュミレーションに必要なデータが揃ったことが確認される。ここでは、既存交通量,予測来店自動車台数,非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間(t1),非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間(t2)のデータが揃ったことが確認される。
【0120】
上記予測来店自動車台数については、図9のフローチャートに示す処理により算出される。次いで、ステップS12で、商圏人口データが読み込まれて来場方向率が算出され、予測来店自動車台数に来場方向率を乗算して、予測来店自動車台数の割り振りが行われる。
【0121】
次に、ステップS13で、入庫口が一箇所か二箇所かの選択がなされる。入庫口が一箇所である場合、次のステップに進む。入庫口が二箇所である場合は、一旦ステップS14に進み、入庫口毎の入庫台数が算出される。
【0122】
ステップS14では、所定の入庫口を利用する割合に関するデータを読み出し、このデータを路線別に割り振られた交通発生量に乗算することにより、入庫口毎の入庫台数が算出される。
【0123】
ステップS15では、優先側交通量が算出される。本例では、店舗の駐車場へ右折入庫するとき、店舗の駐車場から右折出庫するとき、店舗の駐車場から左折出庫するときの3つのケースに関して、優先側交通量が算出される。
【0124】
ステップS16では、ステップS11〜ステップS15までの処理で得られた数値に基づいて、右折入庫、右折出庫、左折出庫について、非優先交通の最大流入(横断)交通量(qmax値)が算出される。
【0125】
ステップS17では、右折入庫、右折出庫、左折出庫について、予測された台数と、ステップS14で求められたqmax値との比較が行われる。ここでは、予測された台数がqmax値よりも小さいかどうかが判定される。
【0126】
予測された台数がqmax値よりも小さいとき(ステップS17;Yes)、ステップS18でOKの判定が出されて処理を終了する。予測された台数がqmax値よりも大きいとき(ステップS17;No)、ステップS19で交通誘導(誘導員、誘導看板)等により、来場方向又は出庫方向等の検討が必要となることが報知され、処理を終了する。
【0127】
なお、ステップS19で、来場方向又は出庫方向の自動車台数について検討が必要であることが報知されたとき、入出庫数をどのくらい変更させれば良いか、入出庫数を調整しながらの検討が行われる。入出庫数の調整は、前記したように、入庫数と出庫数が同数になるように留意しながら手入力によって行うようにする。
【0128】
(3.交差点での交通量変化と、交差点での交通処理の可否の検証)
次に、建設する店舗の付近に交差点があった場合、交差点での交通量がどのように変化するのか、また、交通量が変化したとき、交差点で交通処理が可能であるか否かの検証について、各ケース毎に説明する。
(3−1.信号のない交差点についての検証)
図15に示すように、建設する店舗の付近に、信号のない交差点について交通量の検証について説明する。図15のケースでは、交差点から西側に延びる道路の延長に店舗が建設されるものである。
【0129】
この場合、店舗まで直進で行ける道路(図中、東西に延びる道路)が優先道路であり、店舗まで行くのに交差点を右左折しなければならない道路(図中、南北に延びる道路)が非優先道路とされる。
【0130】
先ず、シュミレーションに必要な数値の読み込みが行われる。ここでは、既存交通量,非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間,非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間の入力が行われる。また、各路線別に、店舗建設に伴う予測来店自動車台数が決定される。
【0131】
既存交通量については、交通量調査の結果に基づいた数値が、各路線別にデータとして記憶されており、店舗所在地から店舗付近の路線に関するデータが自動的に読み込まれるように構成されている。
【0132】
予測来店自動車台数については、図9のフローチャートで示した処理により、トータルの予測来店自動車台数(ピーク1時間当たりの予測来店自動車台数)を算出する。そして、交差点では、店舗へ行く車と,店舗から帰ってくる車とが両方とも入場するため、算出された値を2倍して予測来店自動車台数とする。
【0133】
本例では、ピーク1時間当たりの予測来店自動車台数が430台であるから、これを2倍して、トータルの予測来店自動車台数は860台として算出される。
【0134】
そして、上記予測来店自動車台数を路線別に割り振る。本例の場合では、S2方向が11.63%、N2方向が3.49%、E2方向が34.88%とされている。この方向率をかけて、交通量の割り振りをする。
【0135】
図15の例に基づいて説明すると、S2の既存交通量は110台であり、予測来店自動車台数は100台である。N2方向の既存交通量は120台であり、発生交通量は30台である。E2方向の既存交通量は560台であり、予測来店自動車台数は300台である。
【0136】
本例では、非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間として7秒、非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間として3秒を採用している。なお、これらの時間については、上記7秒と3秒に限定されるものではなく、一般的な数値の範囲内で適宜選択可能であることは勿論である。
【0137】
シュミレーションに必要なデータが揃ったら、店舗建設によって発生した交通量が、交差点で交通渋滞などの問題を起こさない範囲であるかどうかの検証を行う。ここでは、非優先道路については、直進,右折,左折について、優先道路については直進について検証が行われる。
【0138】
検証は、前記したモデル式を利用して行われる。モデル式によりqmax値を算出し、この限度数を基準として、交差点での車の台数が適性であるかどうかを判断する。
【0139】
上記モデル式より得られた非優先交通の最大流入(横断)交通量を、図16に示す表のg欄に示す。また、b欄に示す予測されている予測来店自動車台数と、上記非優先交通の最大流入(横断)交通量との比率をh欄に示し、比較の結果の判定をi欄に示す。
【0140】
本例のケースでは、非優先道路については、直進,右折,左折について、優先道路については直進のそれぞれについて、予測されている発生交通量が、最大流入(横断)交通量を下回っており、交通処理が可能であると判断することができる。
【0141】
また、図16に示す表の他の欄について説明すると、a欄は既存交通量であり、c欄は既存交通量と予測来店自動車台数の合計値(a+b)であり、d欄は来場方向率である。来場方向率は、各路線別の予測来店自動車台数を求めるための数値であり、商圏人口集計(商圏人口比率)から定められるものである。
【0142】
欄は路線別の予測来店自動車台数であり、トータルの予測来店自動車台数(本例では860台)に、d欄の来場方向率を乗算することにより求められる。f欄は、優先側交通量であり、所定の方向に進む場合の優先側交通量が記載されている。
【0143】
例えば、S2方向から店舗へ行くために左折する場合の優先側交通量は、E2W方向の交通量800台である。また、S2方向から直進する場合の優先側交通量は、E2W方向の交通量800台,W2E方向の交通量600台,W2S方向の交通量160台,N2W方向の交通量50台,E2N方向の交通量30台を合算した計1640台であるが、図16に示す表に示すように、E2S方向の交通量30台も含め合計1670台としても良い。その他の優先交通量についても同様にして算出する。
【0144】
(3−2.信号のある交差点の検証)
次に、建設する店舗の付近に、信号のある交差点がある場合での、交差点での交通量の検証処理について説明する。ここでは、一例として、図17に示すように、主要道路2車線(右左折専用車線有り)、他方道路1車線(右左折専用車線無し)のT字形の交差点に基づいて説明する。
【0145】
信号を有する交差点の場合、交差点処理については、交差点飽和度と混雑度で判断する。ここで、交差点飽和度とは、各現示の飽和度の合計として求められる値であり、交差点飽和度が1.0より大きい場合は、その交差点の設計交通量をさばくことができないとされている。
【0146】
実質的には信号制御の損失時間のために、容量状態でも0.8〜0.9となることがあるが、決して1.0の飽和度はさばくことはできないものである。一般的には0.9を下回れば良いとされることが多いが、現場によっては「0.7以下に押さえること」など指示、指導されることもある。
【0147】
交差点飽和度とは、青時間に通過できる交通量をチェックするものである。0.9を下回れば良いとされる理由は、信号現示の全赤時間及び安全率を考慮したものである。
【0148】
また、混雑度とは、流入交通量と交通容量の比率から算出されるものであり、方向別の交差点流部ごと、車線ごとの処理度合いを測る基準となるものである。一般的には、1.0を下回っていれば良いとされる。
【0149】
交差点飽和度が低い場合でも、混雑度が1.0を上回る場合もある。このような場合は、交差点全体でみれば問題はないが、当該車線に関しては問題があるということになる。
【0150】
現示とは、一組の交通流の通行権であり、平たくいえば一つの青表示である。よって、現示の飽和度とは、交差点の信号制御において、同一の信号現示の中で同時に流れる交通流の正規化交通量のうちの最大値のことである。
【0151】
ここで、現示について図18及び図19に基づいて説明する。図18は2現示制御の交差点、図19は4現示制御の交差点を示すものである。
【0152】
2現示制御の交差点では、第1現示は、A・B方向が青で直進・右左折するものであり、第2現示は、C・D方向が青で直進・右左折するものである。
【0153】
4現示制御の交差点では、第1現示はB・C方向、D・E方向が青で直進・左折するものであり、第2現示はA方向、F方向が青(矢印)で右折するものであり、第3現示はG・H方向、K・L方向が青で直進・左折するものであり、第4現示はI方向、J方向が青(矢印)で右折するものである。
【0154】
正規化交通量とは、交通流の方向が同一な車線ごとに、または交差点流入部ごとに、実交通量または設計交通量と、飽和交通量との比率として求められるものである。正規化交通量(p)の算出方法については、後述の交差点飽和度と混雑度の算出方法において説明する。
【0155】
正規化交通量の値は、その方向の交通流に値して必要な有効青時間を示すものとなる。例えば、正規化交通量が0.5であれば、その方向の交通流に対しては、有効青時間が0.5(1時間につき30分)以上なければ、その交通をさばくことができないことを意味するものである。
【0156】
なお、上記飽和交通量とは、交差点流入部で交通需要が十分ある場合に通過しうる最大交通量であり、有効青時間とは、実青時間から、車の発進損失などの損失時間を差し引き、また、黄色に食い込んで使われる時間を加えたものである。
【0157】
次に、交差点飽和度と混雑度を求める具体的方法について説明する。交差点飽和度と混雑度を算出するためのシュミレーションに必要な数値及び項目の読み込みが行われる。入力される数値及び項目として、交差点の大きさ(大or小),交差点の構成,車線幅員(m),縦断勾配(%),大型車混入率(%),右折車混入率(R)(%),左折車混入率(L)(%)サイクル長(C)および有効青時間(G),交差点への流入交通量(q)(台/時),対向直進交通量(q)(台/時),横断歩行者によって青信号時間のうち左折車の通行が低減する割合(低減率)(fp),歩行者用信号青時間(秒)(Gp)のそれぞれのデータについて読み込みが行われる。これらの値については、事前に調査を行った結果がデータとして保存されており、これらのデータから、該当するデータが読み込まれるものである。
【0158】
なお、上記データについては、ユーザにより入力される構成としても良い。この場合は、アンケート形式で入力を行うようにすると良い。例えば、交差点の構成であれば、先ず、建築予定の店舗が交差点の中心からどちらの方角にあるかが問われる。次に、店舗に直進する道路を主要道路としたとき、他方道路がどのように関連しているかが問われる。主要道路と他方道路との関係については、例えば、複数の交差点形状が図示され、その中から選択できるようにしても良い。
【0159】
交差点の構成から、飽和交通流率の基本値が決定される。飽和交通流率とは、信号が青のとき1時間当たりに、捌くことが可能な台数の最大値であり、第5のデータとして予め設定されている。飽和交通流率の基本値は、実測データにより決定されるものであり、本発明の交通検証システムKSでは、直進車線では2,000台/h、左折車線では1,800台/h,右折車線では1,800台/hと定められている。
【0160】
車線幅員から、車線幅員による補正率が読み込まれる。車線幅員とは、車が走行する部分の幅のことである。車が走行する部分の幅によって車の速度が変化するため、交差点の飽和度と混雑度を検証するときに車線幅員を考慮する必要がある。なお、この車線幅員による補正率を含め、以下に示す補正率については、日本道路協会から出されているものを使用する。
【0161】
本例では、車線幅員による補正率について、車線幅員が2.5〜3.0m未満の場合は補正率0.95、3.0〜3.5mの場合は1.0と定められている。
【0162】
縦断勾配から、縦断勾配による補正率が読み込まれる。縦断勾配は、交差点に向けた道路の勾配である。道路に勾配がある場合、車の速度が変化するため、交差点の飽和度と混雑度を検証するときに道路の勾配を考慮する必要がある。本例では、縦断勾配による補正率について、図20の表に示すように定められている。
【0163】
また、大型車混入率から、大型車混入による補正率が求められる。交差点に大型車が多く混入していると、大型車は小回りが利かないため、交差点が混雑し易くなる。このため、大型車の混入状態についても、交差点の飽和度と混雑度の検証において考慮される。大型車混入による補正率は、本例では、図21の表に示すように定められている。
【0164】
サイクル長とは、信号の周期長のことであり、信号表示シーケンスの一巡に要する時間、主現示の青が始まってから次にその青が始まるまでの時間であり、一般的に秒で示されるものである。
【0165】
サイクル長は、通常40秒〜180秒に設定されている。これは、きわめて小さい交差点でも最小青時間の制約は40秒が限界であり、また、最大青時間については、人が信号待ちをするとき、待っている間に苛立ちが生じ、3分が我慢できる限度と言われているためである。
【0166】
流入交通量(q)は、流入路別に交差点に入ってくる車の量である。流入交通量には、既存交通量と、店舗が建設されることにより発生する予測来店自動車台数とが含まれている。
【0167】
図17に示す交差点での流入交通量を、S方向からの流入量について直進+右折=798台、N方向からの流入量について直進+左折=1140台、E方向は右折車線と左折車線が分かれているので、左折車線=15台、右折車線=164台と設定する。
【0168】
また、交差点の検証では、右折車混入及び左折車混入による補正率が求められる。これは、交差点で右折車または左折車がどのように処理されるかによって、交差点の飽和度及び混雑度が変化するためである。
【0169】
右折車混入による補正率は、次式により求められる。
【数2】
αrtの式
Figure 0004800500
【0170】
上記式の構成要素の意味は次の通りである。
αrt:右折車混入率R%のときの補正率
R:右折車混入率(%)
ERT:右折車の直進車換算係数(右折車当量)
【0171】
ERT値は、次式により求められる。
【数3】
Figure 0004800500
【0172】
上記式の構成要素の意味は次の通りである。
f:対向直進交通量がqのとき右折車が通過できる確率。
S:対向流入部の飽和交通流率(台/青1時間)
G:有効青時間
:対向直進交通量(台/時)
C:サイクル長
K:信号現示が変わるときにさばける右折車の台数(小交差点;2台、大交差点;3台)
【0173】
対向直進交通量がqのとき右折車が通過できる確率(f)については、図22に示す表に示されているように、調査データに基づいて予め所定値が決められている。なお、q>1000の場合には、右折車は青時間表示の間は通過できないものとし、f=0とする。
【0174】
左折車混入による補正率は、横断歩道がなくて左折にあたって歩行者の影響がない場合は、左折車混入率に対応して予め定められた補正率を採用する。なお、横断歩道を有する交差点であり、左折にあたって歩行者の影響がある場合は、左折車混入による補正率は次式により求められる。
【数4】
αltの式
Figure 0004800500
【0175】
なお、上記のように計算式によって補正率を求めても良いが、一般的な交差点については、図23の表に示すように、予め補正率を一覧とし、データとして格納しておいても良い。
【0176】
上記式の構成要素の意味は次の通りである。
αlt:左折車混入率L%のときの左折車混入による補正率
L:左折車混入率(5)
Elt:左折車の直進車換算係数
【0177】
上記ElT値は次式により求められる。
【数5】
Figure 0004800500
【0178】
上記式の構成要素の意味は次の通りである。
G:有効青時間
fp:横断歩行者によって、その青信号時間のうち、左折車の通行が低減する割合(低減率)
Gp:歩行者信号青時間(秒)(Gp≦G)
【0179】
上記処理により、データが得られたら、飽和交通流率(S)が次式により求められる。
【数6】
Figure 0004800500
【0180】
上記式の構成要素の意味は次の通りである。
Sb:飽和交通流率の基本値
aw:車線幅員による補正率
ag:縦断勾配による補正率
at:大型車混入による補正率
αrt:右折車混入による補正率
αlt:左折車混入による補正率
【0181】
このようにして、必要な数値が全て求められたら、交差点での飽和度と混雑度のシュミレーションが行われる。
【0182】
先ず、正規化交通量(p)が算出される。正規化交通量(p)は、流入交通量(q)/飽和交通流率(S)により求められる。正規化交通量とは、その方向の交通流に値して必要な有効青時間を示すものである。したがって、例えば方向Sでは、1時間につき約30分以上の青時間がなければ、その交通をさばくことができないことがわかる。
【0183】
正規化交通量(p)が算出されると、この正規化交通量(p)を、各現示に当てはめる。ここでの説明において交差点検証の事例としている図17に示す交差点は、2現示制御の交差点である。すなわち、第1現示はS方向が直進・右折、N方向が直進・左折するものであり、第2現示はE方向が右左折するものである。
【0184】
上記のように、各現示での正規化交通量(p)が確定したら、各現示における大きい方の正規化交通量(p)を採用して加算する。すなわち、交差点の信号表示において、予測される交通量をさばくために必要な青表示がなされる時間の割合を求める。この値が、当該交差点における交差点飽和度となる。
【0185】
交差点飽和度は、0.9を上回ってしまうと、交差点でほとんど青表示をしないと予測される交通量をさばけないことになってしまい、実質的に交通処理が困難であると判定される。本例の場合では、交差点飽和度(λ)=0.608+0.093=0.701として求められる。この値は、基準の0.9を下回っているので問題ないと言える。
【0186】
次に、混雑度を求める。混雑度は、先ず交通容量を求め、流入交通量(q)を交通容量で割ることにより得ることができる。なお、交通容量は、飽和交通流率(S)に青時間比(青時間:秒)を乗算することにより求められる。
【0187】
青時間比は、交差点で実際に行われる青の表示時間の割合を示すものである。例えば、S方向では、青時間比は、青の表示時間(65秒)/全体のサイクル長(95秒)=0.684として求めることができる。
【0188】
本例の混雑度は、方向Sでは0.73、方向Nでは0.89、方向Eの左折では0.06、方向Eの右折では0.44として求められる。これらの値は全て1.0を下回っているので問題ないと言える。
【0189】
上記した「交差点での交通量変化と、交差点での交通処理の可否」を検証するためのプログラムの処理について図24及び図25に示す。先ず、信号の有無が判定される。信号がない場合は処理A、信号がある場合は処理Bに進む。
【0190】
処理Aでは、ステップS21で、シュミレーションに必要なデータが揃っているかどうかが確認される。数値としては、既存交通量,予測来店自動車台数,非優先側交通の横断が可能な優先側交通の最小車頭時間,非優先交通の車両が引き続いて横断するときの車頭時間の入力が行われる。必要な数値の入力が行われた場合(ステップS21;Yes)は、ステップS24に進む。
【0191】
シュミレーションに必要な数値に漏れがある場合(ステップS21;No)は、ステップS22において、利用者に対して、数値入力を促す報知が行われ、ステップS23で足りない数値について入力が行われる。報知としては、音声による報知、画面上で文字やアニメーションにより報知する方法が取られる。
【0192】
ステップS24では、予測来店自動車台数について、道路の方向別に割り振る処理が行われる。各道路の交通量については、前記したように、所定の係数を予測交通発生量に乗算することにより求められる。
【0193】
次いで、ステップS25で、モデル式を使用して交差点への最大流入(横断)交通量を求め、店舗建設によって発生した交通量が、交差点で交通渋滞などの問題を起こさない範囲であるかどうかの検証処理が行われる。
【0194】
ステップS26では、ステップS25で求められた最大流入交通量と、各道路に割り振られた予測発生交通量との比較処理が行われる。つまり、予測発生交通量が最大流入交通量を下回っているかどうかが判定される。
【0195】
予測発生交通量が最大流入交通量を下回っているとき(ステップS26;Yes)、ステップS27で交通処理が可能であるとの判断がなされる。予測発生交通量が最大流入交通量を上回ってしまったとき(ステップS26;No)、交通処理が不可能であるとの判断がなされる。
【0196】
交通処理が不可能であるときは、ステップS28で、店舗規模や、店舗の建設地などについて再検討が要されることについて、報知がなされる。
【0197】
次に、信号のある交差点での交通量変化を検証するためのプログラムの処理(処理B)について説明する。図25に示すように、本プログラムでは、ステップS31でデータの入力が確認されると、ステップS32乃至ステップS42で交差点飽和度の算出が行われ、ステップS43乃至ステップS45で混雑度の算出が行われるように構成されている。先ず、ステップS31で、シュミレーションに必要な数値及び項目の入力が行われたかどうかが確認される。
【0198】
検証に必要なデータは、交差点の大きさ(大or小),交差点の構成,車線幅員(m),縦断勾配(%),大型車混入率(%),右折車混入率(R)(%),左折車混入率(L)(%),サイクル長(C)および有効青時間(G),流入交通量(q)(台/時),対向直進交通量(q)(台/時),横断歩行者によって青信号時間のうち左折車の通行が低減する割合(低減率)(fp),歩行者用信号青時間(秒)(Gp)が入力される。これらの値は、事前に調査を行った結果得られた値が入力される。必要な数値及び項目の入力が行われた場合(ステップS31;Yes)は、ステップS34に進む。
【0199】
シュミレーションに必要な数値及び項目のうち、入力漏れ等がある場合(ステップS31;No)は、ステップS32において、利用者に対して、数値入力を促す報知が行われ、ステップS33で必要なデータが入力される。報知としては、音声による報知、画面上で文字やアニメーションにより報知する方法が取られる。
【0200】
ステップS34では、飽和交通流率の基本値(Sb),車線幅員による補正率(αw),縦断勾配による補正率(αg),大型車混入による補正率(αt)について、ステップS31で準備されたデータに対応して、数値の読み込みが行われる。
【0201】
次に、右折車混入による補正率(αrt)が求められる。右折車混入による補正率は、右折車混入率(R)と右折車の直進車換算係数(ERT)に基づいて算出されるため、先ず、ステップS35乃至ステップS37でERT値の算出が行われる。
【0202】
ステップS35では、対向直進交通量(q)に応じて、図22の表から、右折車が通過できる確率(f)が読み込まれる。さらに、ステップS36で、交差点の大きさから、信号現示が変わるときにさばける右折車の台数(K)が決定される(小交差点2台、大交差点3台)。
【0203】
ステップS37では、ステップS31で読み込まれた対向直進交通量(q)、サイクル長(C)、有効青時間(G)と、ステップS33で得られた数値に基づいて、ERT値が求められる。なお、この段階では、対向流入部の飽和交通流率(S)の値は算出されていないため、Sへの代入は行わない。このため、ここでは、数値+nS(nは自然数)という形で結果が算出される。
【0204】
さらに、ステップS38において、右折車混入による補正率(αrt)が求められる。ここでも、対向流入部の飽和交通流率(S)への数値代入は行われないため、結果は数値+nSという形で算出される。
【0205】
次に、左折車混入による補正率(αlt)が求められる。左折車混入による補正率は、左折車混入率(L)と左折車の直進車換算係数(ElT)に基づいて算出されるため、先ず、ステップS39でElT値の算出が行われる。
【0206】
ステップS39では、ステップS31で読み込まれた、横断歩行者によって青信号時間のうち左折車の通行が低減する割合(低減率)(fp)、歩行者用信号青時間(秒)(Gp)、有効青時間(G)からElT値が算出される。
【0207】
さらに、ステップS40では、ステップS31で入力された左折車混入率(L)(%)及びステップS39で得られたElT値に基づいて、左折車混入による補正率(αlt)が求められる。
【0208】
ステップS41では、飽和交通流率(S)が算出される。飽和交通流率(S)は、ステップS34で読み込まれた飽和交通流率の基本値(Sb),車線幅員による補正率(αw),縦断勾配による補正率(αg),大型車混入による補正率(αt)と、ステップS38で算出された右折車混入による補正率(αrt)、ステップS40で算出された左折車混入による補正率(αlt)に基づいて算出される。
【0209】
このとき、右折車混入による補正率(αrt)は、数値+nS(nは自然数)という形で算出されているため、このnS値を考慮して、最終的にS値を求めるようにする。
【0210】
ステップS42では、正規化交通量(p)の算出が行われる。正規化交通量(p)は、ステップS31で読み込まれた流入交通量(q)(台/時)を、ステップS41で算出された飽和交通流率(S)で割ることにより算出される。正規化交通量とは、その方向の交通流に値して必要な有効青時間を示すものとなる。例えば、正規化交通量が0.5であれば、その方向の交通流に対しては、有効青時間が0.5(1時間につき30分)以上なければ、その交通をさばくことができないことを意味するものである。
【0211】
ステップS43では、ステップS42で求められた正規化交通量(p)を、各現示に分類する処理が行われる。本例では、方向Sと方向Nについての正規化交通量は第1現示に、方向Eについての正規化交通量は第2現示に分類される。
【0212】
ステップS44では、ステップS43で分類された正規化交通量について、各現示での最高値を選出し、選出された正規化交通量の値を加算し、交差点飽和度を算出する処理が行われる。
【0213】
次に、混雑度の算出が行われる。先ず、ステップS45で青時間比の算出が行われる。青時間比は、交差点で実際に行われる青の表示時間の割合を示すものである。例えば、S方向では、青時間比は、青の表示時間(65秒)/全体のサイクル長(95秒)=0.684として求めることができる。
【0214】
次いで、ステップS46で交通容量が算出される。交通容量は、ステップS41で求められた飽和交通流率(S)に、ステップS43で求められた青時間比(青時間:秒)を乗算することにより算出される。
【0215】
ステップS47では、ステップS46で求められた交通容量を、ステップS31で読み込まれた流入交通量(q)で割ることにより混雑度が求められる。すなわち、混雑度は、予測される交通量が、交差点で需要可能な交通量のどのくらいの割合となるのかを求めるものである。
【0216】
このようにして、交差点飽和度と混雑度が算出されたら、ステップS48でそれぞれの値が規定値よりも小さいかどうかが判定される。本例では、交差点飽和度については規定値は0.9、混雑度の規定値は1.0に定められている。
【0217】
交差点飽和度と混雑度が規定値を下回っている場合(ステップS48;Yes)、ステップS49でOKの判定がなされ処理を終了する。交差点飽和度と混雑度が規定値を上回っている場合(ステップS48;No)、ステップS50で再検討が必要であることが報知される。
【0218】
以上のように、本例のプログラムによれば、予め所定のデータを入力することにより、自動的に、交差点での交通量変化を予測するとともに、交差点での交通処理の可否を判定することが可能となる。
【0219】
なお、信号を有する交差点での検証において、上記実施例では、T字形の交差点を例として説明したが、交差点の形態はこのようなT字形に限らず、他の形態であっても良いことは勿論である。他の交差点の具体例について、図26乃至図33において説明する。
【0220】
図26には、信号を有し、主要道路が2車線、右左折専用車線がある場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図26に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・左折するものであり、第2現示は東西方向が青(矢印)で右折するものであり、第3現示は南北方向(他方道路)が青で直進及び右左折するものである。
【0221】
図26の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及び左折、第2現示は東西方向右折、第3現示は南北方向直進及び右左折である。信号現示は、第1現示では、G(有効青時間)=30秒、Y(有効黄時間)=2秒、R(有効赤時間)=2秒、PG(歩行者有効青時間)=25秒、PY(歩行者有効黄時間)=2秒、PR(歩行者有効赤時間)=3秒と規定されている。
【0222】
また、第2現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。第3現示の信号現示は、G=20秒、Y=2秒、R=2秒、PG=15秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。図26に示す交差点について交通検証を行ったところ、図27の表に示すような結果を得た。
【0223】
図28には、信号を有し、主要道路が2車線、右折専用車線がある場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図27に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・左折するものであり、第2現示は東西方向が青(矢印)で右折するものであり、第3現示は南北方向(他方道路)が青で直進及び右左折するものである。
【0224】
図28の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及び左折、第2現示は東西方向右折、第3現示は南北方向直進及び右左折である。信号現示は、第1現示では、G=30秒、Y=2秒、R=2秒、PG=25秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。
【0225】
また、第2現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。第3現示の信号現示は、G=20秒、Y=2秒、R=2秒、PG=15秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。図28に示す交差点について交通検証を行ったところ、図29の表に示すような結果を得た。
【0226】
図30には、信号を有し、主要道路が2車線、右左折専用車線がない場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図28に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・右左折するものであり、第2現示は南北方向(他方道路)が青で直進・右左折するものである。
【0227】
図30の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及び右左折、第2現示は南北方向直進及び右左折である。信号現示は、第1現示では、G=30秒、Y=2秒、R=2秒、PG=25秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。
【0228】
また、第2現示の信号現示は、G=15秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。図30に示す交差点について交通検証を行ったところ、図31の表に示すような結果を得た。
【0229】
図32には、信号を有し、主要道路が1車線、右左折専用車線がある場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図29に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・左折するものであり、第2現示は東西方向が青(矢印)で右折するものであり、第3現示は南北方向(他方道路)が青で直進及び右左折するものである。
【0230】
図32の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及び左折、第2現示は東西方向右折、第3現示は南北方向直進及び右左折である。信号現示は、第1現示では、G=30秒、Y=2秒、R=2秒、PG=25秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。
【0231】
また、第2現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。第3現示の信号現示は、G=20秒、Y=2秒、R=2秒、PG=15秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。図32に示す交差点について交通検証を行ったところ、図33の表に示すような結果を得た。
【0232】
図34には、信号を有し、主要道路が1車線、右左折専用車線がない場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図30に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・右左折するものであり、第2現示は南北方向(他方道路)が青で直進・右左折するものである。
【0233】
図34の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及右左折、第2現示は南北方向直進及び右左折である。信号現示は、第1現示では、G=30秒、Y=2秒、R=2秒、PG=25秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。
【0234】
また、第2現示の信号現示は、G=15秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。図34に示す交差点について交通検証を行ったところ、図35の表に示すような結果を得た。
【0235】
図36には、信号を有し、主要道路が2車線で右左折専用車線があり、他方道路が2車線で右左折専用車線がある場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図31に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・右左折するものであり、第2現示は東西方向が青(矢印)で右折するものであり、第3現示は南北方向(他方道路)が青で直進・左折するものであり、第4現示は南北方向が青(矢印)で右折するものである。
【0236】
図36の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及び左折、第2現示は東西方向右折、第3現示は南北方向直進及び左折、第4現示は南北方向右折である。信号現示は、第1現示では、G=30秒、Y=2秒、R=2秒、PG=25秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。
【0237】
また、第2現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。第3現示の信号現示は、G=20秒、Y=2秒、R=2秒、PG=15秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。さらに第4現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。図36に示す交差点について交通検証を行ったところ、図37の表に示すような結果を得た。
【0238】
図38には、信号を有し、主要道路が2車線で右左折専用車線があり、他方道路が2車線で右折専用車線がある場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図32に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・右左折するものであり、第2現示は東西方向が青(矢印)で右折するものであり、第3現示は南北方向(他方道路)が青で直進・左折するものであり、第4現示は南北方向が青(矢印)で右折するものである。
【0239】
図38の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及び左折、第2現示は東西方向右折、第3現示は南北方向直進及び左折、第4現示は南北方向右折である。信号現示は、第1現示では、G=30秒、Y=2秒、R=2秒、PG=25秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。
【0240】
また、第2現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。第3現示の信号現示は、G=20秒、Y=2秒、R=2秒、PG=15秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。さらに第4現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。図38に示す交差点について交通検証を行ったところ、図39の表に示すような結果を得た。
【0241】
図40には、信号を有し、主要道路が2車線で右左折専用車線がなく、他方道路が2車線で右折専用車線がない場合の交差点が示されている。この交差点での信号現示は、図33に示すように、第1現示は東西方向(主要道路)が青で直進・右左折するものであり、第2現示は南北方向が青(他方道路)で青で直進・右左折するものである。
【0242】
図40の交差点での信号現示は、第1現示は東西方向直進及び右左折、第2現示は南北方向直進及び右左折である。信号現示は、第1現示では、G=30秒、Y=2秒、R=2秒、PG=25秒、PY=2秒、PR=3秒と規定されている。
【0243】
また、第2現示の信号現示は、G=5秒、Y=2秒、R=2秒と規定されている。図40に示す交差点について交通検証を行ったところ、図41の表に示すような結果を得た。
【0244】
ここで、施主側コンピュータ200の表示部に表示される画面遷移に基づいて、本例の交通検証システムKSの動作について説明する。
【0245】
施主側コンピュータ200においてインターネット閲覧ソフトを立ち上げて所定のアドレスを入力し、サーバーコンピュータ100へアクセスすると、先ず図42に示すような認証ページが送付される。認証は、ユーザーのログイン情報が正しいかどうか調べて、正しければアクセス権を与えるプロセスである。
【0246】
この認証画面において施主それぞれに付されたID及びパスワードの入力がなされる。そして、正しいID及びパスワードが入力されて初めて、ホームページのメインメニューが表示されるように構成されている。
【0247】
ID及びパスワードが一致したことが確認されると、図43に示すメインメニュー画面が表示される。メインメニューにおいて、必要駐車台数の検証、入り口の交通量検証、交差点検証、全ての検証を行う、のいずれかを選択することができるように選択ボタンが設けられている。施主がシステム開始ボタンにマウスポインタを合わせてクリックすると、交通検証システムKSの利用が開始される。
【0248】
次に、図44に示す画面において、ユーザに対して、店舗面積と所在地の入力が促される。なお、所在地については、画面上に表示された地図から選択するようにしても良い。
【0249】
図44に示す画面で、必要なデータが入力されたら、後はシュミレーション結果を待つだけで良い。なお、シュミレーションを行っているときに、必要なデータが読み込めなかった場合は、その都度、ユーザへ質問が送付される。
【0250】
シュミレーションの結果として、図45に示すように、必要駐車台数、出入り口検証の結果、交差点検証の結果が表示される。なお、図45は、一例として、交差点検証の結果を示したものである。
【0251】
さらに、本例の交通検証システムKSに、事業定期借地方式の時の店舗規模のシュミレーションを行う機能を付加した構成としても良い。店舗規模が大きくなるほど、地代及び賃料も高くなるものである。また、必要駐車台数を確保するために、駐車場棟を建てることも想定される。
【0252】
駐車場棟を設ける場合、最適な床面積を算出する処理が行われる。
この処理をするためには、計画敷地面積、敷地のうち店舗や駐車場が占める割合(計画利用率)、店舗等建築面積(坪)、駐車場棟を建てる場合その希望階数(階)、車1台当たり必要面積(路地及び立駐)が必要数値とされる。
【0253】
計画敷地面積については、実際に予定されている敷地面積の数値が必要とされる。また、他の数値についても、実際の数値を入力するようにしても良いが、店舗等建築面積,計画利用率,駐車場棟階数,車1台当たり必要面積(路地及び立駐)については、過去の実績値の平均値を使用しても良い。
【0254】
なお、上記計画敷地面積は全敷地面積であり、計画利用率は緑化率及び敷地形状により決定される。また、駐車場棟階数は屋上階・塔屋を除くものである。また、1台当たり駐車必要面積としては、路地駐車の場合は8.0〜9.0坪/台程度、立駐駐車の場合は8.5〜10坪/台程度の数値が一般値とされる。
【0255】
また、店舗建設に伴う必要駐車台数について、前記した、駐車場の必要台数を算出するためのプログラムを利用して算出する。
【0256】
上記データに基づいて、計画利用面積、駐車場棟面積、路地駐車場面積、駐車場棟建築面積、駐車場棟延床面積が算出される。また、店舗等建築面積が入力されていない場合は、計画利用面積に応じて一般的な店舗等建築面積が予測される。
【0257】
以下、各面積の算出式を示す。
計画利用面積=計画敷地面積×計画利用率
駐車場利用面積=計画利用面積−店舗等建築面積
駐車場棟面積=駐車場棟駐車台数×1台当たり必要面積
路地駐車場面積=路地駐車台数×1台当たり必要面積
駐車場棟建築面積=駐車場棟面積/駐車場棟床数
駐車場棟延床面積=駐車場棟建築面積×駐車場棟階数
【0258】
なお、路地駐車場面積と駐車場棟面積については、先ず、駐車場利用面積と、路地駐車の1台当たり駐車必要面積から、路地駐車場にどれくらいの車を収容できるのかが先ず検討され、路地駐車で収容しきれないと判断された場合には、駐車場棟の建設が検討される。
【0259】
次に、収支について検討する。先ず、収支計算に必要な数値が収集される。数値としては、建築延床面積、地代、坪当たり駐車場棟賃料(ある場合のみ)、坪・月当たり店舗棟賃料、インフラ整備工事費、開発・造成・外構工事費、その他費用、駐車場棟工事費の各数値である。
【0260】
上記数値については実際の数値を入力するようにしても良いが、建築延床面積については、店舗等建築面積と駐車場棟延床面積より概略の数字を算出することができる。また、地代、坪当たり駐車場棟賃料(ある場合のみ)、坪・月当たり店舗棟賃料、インフラ整備工事費、開発・造成・外構工事費、その他費用、駐車場棟工事費についても過去の実績値から平均的なものを使用することができる。
【0261】
上記数値に基づいて、地代合計、賃料合計、デベロッパー経費(総投資金額)、建築工事費(一坪当たりの建築工事費)が算出される。
【0262】
以下、各費用の算出式を示す。
地代合計=敷地面積×地代(万円)
賃料合計=賃貸面積×賃料(万円)
総投資金額を求めるためのパラメータ=(賃料合計−地代合計)/1.1(10%はデベロッパー経費)
総投資金額=(賃料合計−地代合計)×100
建築工事費=総投資金額−(インフラ整備工事費+開発・造成・外構工事費+その他費用+駐車場棟工事費)
一坪当たりの建築工事費=建築工事費/延床面積
【0263】
これら算出された金額から、店舗建設に伴う収支についてのシュミレーションを行うことが可能となる。すなわち、店舗及び駐車場棟を賃貸することより得られる賃料と、地代,工事費,経費を比較し、黒字収支になるように店舗規模や駐車場棟建設についての検討が行われるものである。
【0264】
このような、店舗建設に伴うシュミレーションについて、本発明の交通検証システムKSのように、インターネットを利用して行えるようにしても良いことは勿論である。
【0265】
すなわち、本発明は、次の態様を含むものである。
インターネットを含む通信回線網に接続されたユーザ側コンピュータとサーバーコンピュータとからなり、
該サーバーコンピュータは、計画利用面積に対応する店舗建築面積,計画利用率の一般値,駐車場棟階数の一般値,路地駐車または立駐駐車における車1台当たり必要面積を含む第1のデータと、
所在地に対応する地代、坪当たり駐車場棟賃料、店舗棟賃料、インフラ整備工事費の一般値、開発・造成・外構工事費の一般値、経費の一般値、駐車場棟工事費の一般値を含む第2のデータとを備え、
前記ユーザ側コンピュータから送信された敷地面積データと、該敷地の所在地データと、前記第1のデータに基づいて、予測必要駐車台数、計画利用面積、駐車場棟面積を少なくとも算出する処理と、
前記計画利用面積に対応する店舗建築面積と、前記駐車場棟面積と、前記第2のデータに基づいて、地代,工事費,経費を算出し、該地代,工事費,経費に基づいて収支計算処理を行うことを特徴とする店舗規模検証システム。
【0266】
建設される店舗の敷地面積情報と所在地情報から予測必要駐車台数を算出し、前記敷地面積情報に対応する計画利用面積を算出し、該計画利用面積に対応する店舗面積を算出し、前記敷地面積情報,店舗面積,予想必要駐車台数から必要駐車場棟面積を算出し、前記店舗面積,前記必要駐車場棟面積に基づく賃料と、前記所在地及び前記敷地面積に基づく地代と、前記店舗面積及び駐車場棟面積に対応する工事費及び経費より収支を算出することを特徴とする店舗規模検証方法。
【0267】
前記収支において収益が得られるように前記店舗面積または駐車場棟面積について変更を加えることを特徴とする上記店舗規模検証方法。
【0268】
【発明の効果】
以上のように、本発明の交通検証システムによれば、大型店舗を建設する前に、店舗に来店する自動車の台数と必要駐車台数を予測し、また、周辺道路と出入庫口での交通状態を事前に把握することが可能となる。よって、適切な駐車場プランを作成したり、付近の交差点などに支障をきたさないように店舗規模の見直しなどを行うことができ、また、大店立地法をはじめ各種協議を円滑に進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の交通検証システムの概念図である。
【図2】本発明の交通検証システムを実現するハード構成を示す説明図である。
【図3】数値記憶部に記憶されているデータを示す説明図である。
【図4】計算式記憶部に記憶されている計算式を示す説明図である。
【図5】一日当たりの来客数を示す表である。
【図6】自動車分担率を示す表である。
【図7】平均乗車人員を示す表である。
【図8】平均駐車時間を示す表である。
【図9】駐車場の必要台数を算出するプログラムの処理を示すフローチャートである。
【図10】店舗への出入口が一箇所である場合の説明図である。
【図11】店舗への出入口が一箇所である場合の交通量検証に関するデータの集計表である。
【図12】店舗への出入口が二箇所である場合の説明図である。
【図13】店舗への出入口が二箇所である場合の交通量検証に関するデータの集計表である。
【図14】入り口での交通量検証を行うプログラムの処理を示すフローチャートである。
【図15】信号のない交差点を示す説明図である。
【図16】信号のない交差点の交通量検証に関するデータの集計表である。
【図17】信号のある交差点を示す説明図である。
【図18】現示について示す説明図である。
【図19】現示について示す説明図である。
【図20】縦断勾配による補正率を示す表である。
【図21】大型車混入による補正率を示す表である。
【図22】対向直進交通量がqのとき右折車が通過できる確率(f)を示す表である。
【図23】左折車混入による補正率を示す表である。
【図24】交差点での交通量変化と交差点での交通処理の可否を検証するプログラムの処理を示すフローチャートである。
【図25】交差点での交通量変化と交差点での交通処理の可否を検証するプログラムの処理を示すフローチャートである。
【図26】他の交差点の具体例を示す説明図である。
【図27】図26に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図28】他の交差点の具体例を示す説明図である。
【図29】図28に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図30】他の交差点の具体例を示す説明図である。
【図31】図30に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図32】他の交差点の具体例を示す説明図である。
【図33】図32に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図34】他の交差点の具体例を示す説明図である。
【図35】図34に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図36】他の交差点の具体例を示す説明図である。
【図37】図36に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図38】他の交差点の具体例を示す説明図である。
【図39】図38に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図40】他の交差点の具体例を示す説明図
【図41】図40に示す交差点での交通検証結果を示す表である。
【図42】ユーザーコンピュータに表示される画面を示す説明図である。
【図43】ユーザーコンピュータに表示される画面を示す説明図である。
【図44】ユーザーコンピュータに表示される画面を示す説明図である。
【図45】ユーザーコンピュータに表示される画面を示す説明図である。
【図46】街づくり三法の概略を示す表である。
【図47】大店立地法での出店調整ポイントを示す表である。
【図48】大店立地法に定められた事項を遂行するために行う手続きを示す説明図である。
【符号の説明】
100 サーバーコンピュータ
200 ユーザーコンピュータ
101,201 通信制御部
102,202 HDD
102a 数値記憶部
102b 計算式記憶部
102c 履歴情報記憶部
102d ユーザ基本情報
102e 認証情報
102g オペレーティングシステム
102h アプリケーションプログラム
103,203 CPU
104,204 ROM
105,205 RAM
H ホームページ
I インターネット
KS 交通検証システム

Claims (16)

  1. インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、
    通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、
    店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部と、
    前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の出入口に面する道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗出入口での入出庫の方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出手段と、
    非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
    max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
    max :非優先側路線の最大交通量,
    Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
    t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
    t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
    とにより、前記入出庫の方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出手段と、
    前記入出庫の方向別に、該入出庫の方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記店舗出入口での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする交通検証装置。
  2. インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、
    通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、
    店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部と、
    前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗付近の交差点での進行方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出手段と、
    非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
    max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
    max :非優先側路線の最大交通量,
    Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
    t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
    t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
    とにより、前記進行方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出手段と、
    前記進行方向別に、該進行方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする交通検証装置。
  3. インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、
    通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、
    店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部と、
    前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる予測発生交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出手段と、
    前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率及び前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記流入交通量を前記補正した飽和交通流率で除算することにより、前記流入路別の車線ごとに該車線に発生する予測発生交通量を捌くのに必要な有効青時間からなる正規化交通量を算出する正規化交通量算出手段と、
    前記正規化交通量を前記交差点の各現示に分類し、前記各現示における前記正規化交通量の最大値を合算した値を前記交差点の交差点飽和度として算出する交差点飽和度算出手段と、
    前記交差点飽和度が所定値以下であるときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする交通検証装置。
  4. インターネットを含む通信回線網を使用して建設される店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者の情報を得るとともに、該情報に基づいて店舗付近の交通量の検証を行い、前記交通量の検証結果を前記店舗計画者に提示する交通検証装置であって、
    通信回線網に接続された前記店舗計画者の情報を受信する送受信部と、
    店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交差点の信号周期長及び該信号の有効青時間と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部と、
    前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出手段と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出手段と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる予測発生交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出手段と、
    前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率と、前記交差点の信号周期長及び有効青時間と、前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記有効青時間が前記信号周期長に占める割合である青時間比を算出し、該青時間比と前記補正した飽和交通流率とを乗算することにより交通容量を算出する交通容量算出手段と、
    前記交通容量手段により算出された交通容量と前記流入交通量算出手段により算出された流入交通量との比率からなる混雑度を算出する混雑度算出手段と、
    前記混雑度が所定値以下であるときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする交通検証装置。
  5. 前記所定値は0.9であることを特徴とする請求項3記載の交通検証装置。
  6. コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、
    前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部を備えており、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の出入口に面する道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗出入口での入出庫の方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出ステップと、
    前記コンピュータが、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
    max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
    max :非優先側路線の最大交通量,
    Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
    t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
    t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
    とにより、前記入出庫の方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記入出庫の方向別に、該入出庫の方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記店舗に出入りする発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことを特徴とする交通検証方法。
  7. コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、
    前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、を記憶した記憶部を備えており、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗付近の交差点での進行方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する優先側交通量算出ステップと、
    前記コンピュータが、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、前記優先側交通量と、数式
    max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
    max :非優先側路線の最大交通量,
    Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
    t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
    t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
    とにより、前記進行方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する最大交通量算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記進行方向別に、該進行方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことを特徴とする交通検証方法。
  8. コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、
    前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部を備えており、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率及び前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記流入交通量を前記飽和交通流率で除算することにより、前記流入路別の車線ごとに該車線に発生する予測発生交通量を捌くのに必要な有効青時間からなる正規化交通量を算出する正規化交通量算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記正規化交通量を前記交差点の各現示に分類し、前記各現示における前記正規化交通量の最大値を合算した値を前記交差点の交差点飽和度として算出する交差点飽和度算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記交差点飽和度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことを特徴とする交通検証方法。
  9. コンピュータを用いて店舗付近の交通量の検証を行う交通検証方法であって、
    前記コンピュータは、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータと、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータと、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータと、各都市の人口データと、非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間と、道路の路線・方向別の既存交通量と、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値からなる飽和交通流率と、交差点の信号周期長及び該信号の有効青時間と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を記憶した記憶部を備えており、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける店舗計画者情報取得ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、前記記憶部の前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第3のデータから取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する予測来店自動車台数算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する来場方向率算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する路線別予測来店自動車台数算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる予測発生交通量からなる流入交通量を算出する流入交通量算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記交差点の各々の流入路の車線に該当する飽和交通流率と、前記交差点の信号周期長及び有効青時間と、前記各補正率を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記有効青時間が前記信号周期長に占める割合である青時間比を算出し、該青時間比と前記補正した飽和交通流率とを乗算することにより交通容量を算出する交通容量算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記交通容量ステップで算出された交通容量と前記流入交通量算出ステップで算出された流入交通量との比率からなる混雑度を算出する混雑度算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記混雑度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する判定ステップと、を備えたことを特徴とする交通検証方法。
  10. 前記所定値は0.9であることを特徴とする請求項記載の交通検証方法。
  11. コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、
    店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、
    前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の出入口に面する道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗出入口での入出庫の方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する処理と、
    非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭
    時間と、前記優先側交通量と、数式
    max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
    max :非優先側路線の最大交通量,
    Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
    t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
    t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
    とにより、前記入出庫の方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する処理と、
    前記入出庫の方向別に、該入出庫の方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記店舗出入口での交通処理が可能であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、
    店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、
    前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、前記店舗付近の交差点での進行方向別に優先側路線の予測発生交通量を合算して優先側交通量を算出する処理と、
    非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間とを前記記憶部から取得し、該非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間と、該非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭
    時間と、前記優先側交通量と、数式
    max =Q×e −μt1 /(1−e −μt2
    max :非優先側路線の最大交通量,
    Q:優先側交通量, μ:Q/3600sec, e:自然対数,
    t1:非優先側交通の横断が可能な優先交通の最小車頭時間,
    t2:非優先交通の車両が引続いて横断するときの車頭時間
    とにより、前記進行方向別に前記優先側路線を横断可能な非優先側路線の最大交通量を算出する処理と、
    前記進行方向別に、該進行方向に対する非優先側路線の前記予測発生交通量と前記最大交通量とを比較して、前記予測発生交通量が前記最大交通量を下回っているときに前記交差点での交通処理が可能であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、
    店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、
    前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる交通量からなる流入交通量を算出する処理と、
    前記交差点の各々の流入路の車線に該当する、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値を示す飽和交通流率と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記流入交通量を前記補正した飽和交通流率で除算することにより、前記流入路別の車線ごとに該車線に発生する予測発生交通量を捌くのに必要な有効青時間からなる正規化交通量を算出する処理と、
    前記正規化交通量を前記交差点の各現示に分類し、前記各現示における前記正規化交通量の最大値を合算した値を前記交差点の交差点飽和度として算出する処理と、
    前記交差点飽和度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. コンピュータにおいて店舗付近の交通量の検証を行うプログラムであって、
    店舗面積及び所在地を含む店舗計画者情報の入力を受け付ける処理と、
    前記店舗面積及び所在地に対応する来店客数、自動車分担率、平均乗車人員をそれぞれ、店舗面積と都市行政人口と用途地域に来店客数の予測値を関連付けた第1のデータ、都市行政人口と用途地域に自動車分担率を関連付けた第2のデータ、店舗面積に平均乗車人員を関連付けた第3のデータを記憶する前記コンピュータの記憶部から取得し、取得した来店客数に少なくとも自動車分担率を乗算した値を平均乗車人員で除算して、前記店舗の予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗の商圏の人口データを前記記憶部から取得し、取得した商圏人口に基づいて路線・方向別に商圏人口比率からなる来場方向率を算出する処理と、
    前記予測来店自動車台数を前記来場方向率に基づいて路線・方向別に配分し、路線別予測来店自動車台数を算出する処理と、
    前記店舗の所在地に基づいて前記店舗付近の道路の路線・方向別の既存交通量を前記記憶部から取得し、取得した既存交通量と前記路線別予測来店自動車台数とを路線・方向ごとに合算して路線・方向別の予測発生交通量を算出し、さらに前記店舗付近の交差点の流入路別に、該交差点に入ってくる交通量からなる流入交通量を算出する処理と、
    前記交差点の各々の流入路の車線に該当する、所定の車線において青信号1時間で捌くことが可能な台数の最大値を示す飽和交通流率と、前記交差点の信号周期長及び有効青時間と、交通状況に応じて前記飽和交通流率を補正するためのデータとしての車線の幅員による補正率,車線の横断勾配による補正率,大型車の混入による補正率,右折車の混入による補正率,左折車の混入による補正率と、を前記記憶部から取得し、前記各補正率を用いて前記飽和交通流率の値を補正し、前記有効青時間が前記信号周期長に占める割合である青時間比を算出し、該青時間比と前記補正した飽和交通流率とを乗算することにより交通容量を算出する処理と、
    前記交通容量を算出する処理で算出された交通容量と前記流入交通を算出する処理で算出された流入交通量との比率からなる混雑度を算出する処理と、
    前記混雑度が所定値以下であるときに前記交差点に発生する交通量が処理可能範囲であると判定する処理と、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 前記所定値は0.9であることを特徴とする請求項13記載のプログラム。
  16. 少なくとも請求項115のいずれか1項記載のプログラムを記録した記録媒体。
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