JP2000259263A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2000259263A
JP2000259263A JP11065483A JP6548399A JP2000259263A JP 2000259263 A JP2000259263 A JP 2000259263A JP 11065483 A JP11065483 A JP 11065483A JP 6548399 A JP6548399 A JP 6548399A JP 2000259263 A JP2000259263 A JP 2000259263A
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voltage
power supply
circuit
input
power source
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JP11065483A
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Koji Hiramatsu
功次 平松
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流電源の入力ラインに負荷が接続された場
合であっても、交流電源の電圧が所定の値を超えるとき
は、入力を遮断すること。 【解決手段】 商用電源7の電源電圧を検知するための
入力電圧モニタ回路10と、ヒータランプ5のスイッチ
回路と、スイッチ回路をON/OFF制御する制御回路
11を含む。入力電圧モニタ回路10の両端に印加され
る電圧が、所定の電圧を超える場合には、フォトカプラ
PC1が発光して制御回路11のフォトカプラPC2に
電流が流れる。これにより、制御回路11に入力される
ヒータコントロール信号に係わりなく、スイッチ回路1
2のトライアックTH1がOFFするので、ヒータラン
プ5がOFFとなる。その結果、商用電源7の入力ライ
ンが有するインピーダンスにより生ずる電圧ドロップが
小さくなるので、定電圧素子VS1の両端に印加される
電圧が、商用電源7の電圧とほぼ等しくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電源装置に関し、
特にサージ電圧の入力を防止するための回路を備えた電
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、商用の電源から電源供給を受
けることにより稼働するレーザビームプリンタや複写機
が知られている。図5は、従来のレーザビームプリンタ
の概略構成を示すブロック図である。図を参照して、従
来のレーザビームプリンタ30は、メインスイッチSW
1と、スイッチング電源基板31と、レーザビームプリ
ンタ30の全体を制御するための制御基板3と、レーザ
ビームプリンタ30に取付けられたモータ等を駆動させ
るための駆動系基板4と、ヒータランプ5とを含む。
【0003】スイッチング電源基板31は、ACケーブ
ルを含む電源ラインハーネスを介して商用電源7と接続
されており、商用電源7より交流が供給される。ACケ
ーブルを含む電源ラインハーネスは、ラインインピーダ
ンスr1 、r2 を有する。電源ラインハーネスには、そ
の途中にメインスイッチSW1が接続されている。メイ
ンスイッチSW1をON/OFFすることにより、商用
電源からスイッチング電源基板31への交流電流の供給
が切換えられる。
【0004】スイッチング電源基板31は、商用電源7
より供給された交流電流を、所定の電圧の直流電流に変
換する。スイッチング電源基板31から出力される24
Vと5Vの直流電流は、制御基板3に供給される。ま
た、スイッチング電源基板31から制御基板3に供給さ
れた直流電源のうち24Vの電流は、駆動系基板4に供
給される。スイッチング電源基板31と制御基板3と
は、接地用の接続線GNDで接続されている。また、ス
イッチング電源基板31は、制御基板より受信するヒー
タコントロール信号に応じて、ヒータランプ5のON/
OFFの制御を行なう。
【0005】制御基板3は、レーザビームプリンタ30
の全体を制御する。制御基板3は、スイッチング電源基
板31から供給された直流電源をもとに駆動され、レー
ザビームプリンタ30に取付けられたモータやヒータラ
ンプ5等の動作を制御するための制御信号を発信する。
【0006】具体的には、レーザビームプリンタ30の
使用者が、プリント命令を送信すると、プリント動作を
開始する。このときレーザビームプリンタ30は、待機
状態からプリント状態に移行する。プリント状態では、
レーザビームプリンタ30は、プリント用紙を給紙する
工程と、給紙された用紙に印字する工程と、印字された
画像をプリント用紙に定着させる工程と、プリント用紙
をレーザビームプリンタから排出する工程とを行なう。
これらの工程を行なうために、レーザビームプリンタ3
0は、用紙供給部と、画像印字部と、定着ユニットと、
プリント用紙搬送部とを有する。これらは、駆動系基板
4により駆動される。制御基板3は、レーザビームプリ
ンタ30で行なう工程がスムーズに行われるようにタイ
ミングを管理し、駆動系基板4に制御信号を送信する。
【0007】また、制御基板3は、ヒータランプ5を制
御するためのヒータコントロール信号をスイッチング電
源基板31に送信する。ヒータコントロール信号は、ヒ
ータランプ5をON/OFFするための制御信号であ
る。ヒータコントロール信号は、ヒータランプ5をON
する場合にローレベル(電圧が低い)となり、ヒータラ
ンプ5をOFFする場合にハイレベル(電圧が高い)と
なる信号である。スイッチング電源基板31は、制御基
板3より受信するヒータコントロール信号をもとに、ヒ
ータランプ5のON/OFFの制御を行なう。
【0008】駆動系基板4は、制御基板3から受信した
制御信号に基づきレーザビームプリンタ30に取付けら
れたモータ等を駆動する。
【0009】ヒータランプ5は、定着ユニットに設けら
れて、定着ユニットを所定の温度に維持するためのヒー
タである。ヒータランプ5は、制御基板3が出力するヒ
ータコントロール信号に基づきスイッチング電源基板3
1によりON/OFFの制御がなされる。定着ユニット
は、プリント用紙に印字された画像を定着させるための
工程で用いられる。印字された画像をプリント用紙に定
着するために、定着ユニットは所定の温度でなければな
らない。定着ユニットが常温から所定の温度にいたるま
でに時間がかかるので、レーザビームプリンタ30が待
機状態であっても、定着ユニットは所定の温度に維持さ
れる。定着ユニットを所定の温度に維持するために、ヒ
ータランプ5がON/OFF制御される。このように、
定着ユニットは、レーザビームプリンタ30にプリント
命令が入力されたときにはいつでも定着動作が可能な状
態となっている。
【0010】図6は、スイッチング電源基板31の回路
図である。図を参照して、スイッチング電源基板31
は、ヒューズなどの遮断素子F1と、バリスタなどの定
電圧素子VS1と、ブリッジダイオードBD1と、1次
平滑コンデンサC1と、トランスT1と、整流平滑回路
6とを含む。
【0011】ブリッジダイオードBD1に商用電源7か
ら交流電流が供給される。遮断素子F1は、一端を商用
電源7の入力端子P1に接続され、他端を定電圧素子V
S1とブリッジダイオードBD1とに接続されている。
定電圧素子VS1の他端とブリッジダイオードBD1の
他端とは、商用電源の入力端子P2に接続されている。
【0012】また、商用電源7の入力端子P1、P2に
対して定電圧素子VS1と並列に、ヒータランプ5とス
イッチング回路12とが直列に接続されている。スイッ
チング回路12は、トライアックTH1と、抵抗R1と
受光側のフォトトライアックカプラPC4と抵抗R2と
を含む。抵抗R1と受光側のフォトトライアックカプラ
PC4と抵抗R2とが直列に接続され、これらと並列に
トライアックTH1が接続されている。トライアックT
H1のゲートは、受光側のフォトトライアックカプラP
C4と抵抗R2との間に接続されている。
【0013】ブリッジダイオードBD1の出力端子P
3、P4の間には、1次平滑コンデンサC1とトランス
T1の1次巻線とが並列に接続されている。1次平滑コ
ンデンサC1とトランスT1の1次巻線との間には、ス
イッチング素子S1が接続されている。トランスT1の
2次巻線は、整流平滑回路6に接続されている。
【0014】商用電源7より供給される交流電流は、ブ
リッジダイオードBD1を通して全波整流されて1次平
滑コンデンサC1に充電される。1次平滑コンデンサC
1への充電とともにスイッチング素子S1がON/OF
F動作することにより、1次平滑コンデンサC1に充電
されたエネルギは、トランスT1により1次側から2次
側に伝達される。2次側に伝達されたエネルギは、整流
平滑回路6で5Vと24Vの直流電流に変換される。
【0015】整流平滑回路の24V出力に、制御回路3
2が接続されている。制御回路32は、抵抗R6と発光
側のフォトカプラPC3とを直列に接続した回路であ
る。発光側のフォトカプラPC3の他端は、制御基板3
と接続されており、制御基板3からヒータコントロール
信号が入力される。
【0016】スイッチング回路12のフォトトライアッ
クカプラPC4と制御回路32のフォトトライアックカ
プラPC3とは対をなしており、フォトトライアックカ
プラPC3に電流が流れると発光し、その光を受光した
フォトトライアックカプラPC4に電流が流れる。
【0017】駆動系基板3よりONのヒータコントロー
ル信号が入力されると、抵抗R6を経由してフォトトラ
イアックカプラPC3に電流が流れて、フォトトライア
ックカプラPC3が発光する。フォトトライアックカプ
ラPC4が光を受光すると、抵抗R1,R2に電流が流
れる。これにより、トライアックTHのゲートに電流が
流れてトライアックTH1がONする。トライアックT
H1がONすると、ヒータランプ5がトライアックTH
1を介して商用電源と接続されるので、ヒータランプ5
がONする。
【0018】ヒータコントロール信号は、上述したよう
に、制御基板3より出力される信号である。レーザビー
ムプリンタ30は、メインスイッチSW1がONされる
と、待機状態に入る。そして、いつプリント命令が入力
されていも定着動作が可能なようにヒータランプ5をO
Nして、定着ユニットを一定温度に保つ動作をする。具
体的には、整流平滑回路6から24V/5Vの直流電流
が制御基板3に入力されると、制御基板3は、定着ユニ
ットの温度をモニタする。定着ユニットの温度が所望の
温度より低い場合には、ヒータコントロール信号をON
する。逆に、定着ユニットの温度が所定の温度より高い
場合は、ヒータコントロール信号をOFFする。このよ
うに、ヒータコントロール信号が、制御基板3からスイ
ッチング電源基板31に出力される。
【0019】定電圧素子VS1は、雷サージ等の過大電
圧が商用電源に印加された場合に、VS1に電源を流
し、あるレベル以上にVS1間の電圧が上がらないよう
にすることにより、スイッチング電源基板31を過大電
流から保護することを目的とするものである。遮断素子
F1は、定電圧素子VS1に過大電流が流れたとき、ま
たは、定電圧素子VS1が故障して短絡したときに、回
路を遮断する。
【0020】また、遮断素子F1と定電圧素子VS1と
は、雷サージ等の過大電圧が商用電源に印加された場合
だけでなく、使用者が、100V系(100V/120
V定格)のスイッチング電源基板31に200V系(2
20V/230V/240V定格)の商用電源を誤って
接続した場合でも、定電圧素子VS1が短絡して遮断素
子F1が電源供給を遮断するようになっている。
【0021】これについて具体的に説明する。まず、1
00V系のスイッチング電源基板を100V系の商用電
源(たとえば120[Vac]定格の商用電源)に接続
した場合について説明する。以下、直流電圧の単位を
[Vdc]で、交流電圧の単位を[Vac]で示す。定
電圧素子VS1の動作電圧を175[Vac]とし、1
次平滑コンデンサC1の絶対最大定格(故障せずに正常
動作を行なう電圧)を200[Vdc]とする。120
[Vac]の商用電源に接続した場合には、定電圧素子
VS1には120[Vac]の交流電圧が印加されるこ
とになるが、定電圧素子VS1に印加される電圧は動作
電圧以下なので、定電圧素子VS1は短絡しない。一
方、1次平滑コンデンサC1には概略120×√2=1
70[Vdc]の直流電圧が印加されるが、1次平滑コ
ンデンサC1の絶対最大定格よりも小さいので1次平滑
コンデンサC1は故障しない。
【0022】次に、100V系スイッチング電源31を
220[Vac]の商用電源に接続した場合について説
明する。定電圧素子VS1には、動作電圧を超える22
0[Vac]の交流電圧が印加される。したがって、定
電圧素子VS1が短絡して遮断素子F1が回路を遮断す
る。1次平滑コンデンサC1には、絶対最大定格を超え
る概略220×√2=311[Vdc]の直流電圧が印
加されるが、1次平滑コンデンサC1が故障して発煙ま
たは発火する前に定電圧素子VS1が故障し、遮断素子
F1が回路を遮断する。このように、1次平滑コンデン
サC1が故障するのを防止している。
【0023】図7は、100V系スイッチング電源に用
いられる定電圧素子VS1と1次平滑コンデンサC1が
故障に至るまでの時間と入力電圧との関係を示す図であ
る。曲線40が定電圧素子VS1の故障に至る時間と入
力電圧との関係を示す曲線であり、曲線50が1次平滑
コンデンサC1の故障に至る時間と入力電圧との関係を
示す曲線である。曲線40と曲線50とが入力電圧21
0[Vac]で交わっている。入力電圧が、210[V
ac]を超える場合には、曲線50が曲線40よりも上
にある。すなわち、スイッチング電源基板31が200
V系の商用電源に接続された場合には、定電圧素子VS
1が1次平滑コンデンサC1よりも先に故障する。した
がって、1次平滑コンデンサC1が故障することがな
い。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】100V系スイッチン
グ電源31を200V系の商用電源に接続した場合、定
電圧素子VS1、遮断素子F1または1次平滑コンデン
サC1等の部品が故障しない限り、スイッチング電源基
板31は動作する。したがって、スイッチング電源基板
31から制御基板3に5V/24Vの電流が供給される
ので、制御基板3は、ヒータランプ5をONするための
ヒータコントロール信号を出力することができる。
【0025】一方、商用電源7とスイッチング電源基板
31とを接続するACケーブルを含む電源ラインハーネ
スには、ラインインピーダンスr1 、r2 を有する。し
たがって、ACケーブルを含む電源ラインハーネスに電
流Iが流れると、I×(r1+r2 )の電圧ドロップが
発生する。ヒータランプ5がONしていないときは、電
流Iが小さいので、電圧ドロップI×(r1 +r2 )は
小さい。したがって、定電圧素子VS1の両端に印加さ
れる電圧は、商用電源7の電圧とほぼ等しくなる。
【0026】しかし、ヒータ5がONすることにより、
ACケーブルを含む電源ラインハーネスに多大な電流が
流れる。これにより、電圧ドロップI×(r1 +r2
が大きくなり、定電圧素子VS1の両端に印加される電
圧が商用電源7の電圧よりも小さくなってしまう。
【0027】ここで図7を参照して明らかなように、定
電圧素子VS1の両端に印加される電圧が210[Va
c]よりも小さくなった場合は、1次平滑コンデンサC
1が定電圧素子VS1よりも先に故障してしまう。
【0028】1次平滑コンデンサC1に過大電圧が印加
されて故障すると、コンデンサの上部に設けられた安全
弁が動作して、電解液が放出される。また、場合によっ
ては1次平滑コンデンサC1が発煙または発火する場合
がある。さらに、1次平滑コンデンサC1が故障する
と、電解液が放出されるので、スイッチング電源基板3
1のみならずハーネス類等の他のエレメントにも電解液
が付着してしまう。これにより、電解液が付着したエレ
メントを交換しなければならず無駄になる。よって、使
用者のミス等のイレギュラーな要因により、過大電圧が
印加された場合であっても、1次平滑コンデンサC1が
故障するのを避けるのが望ましい。
【0029】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたもので、交流電源の入力ラインに負荷が接続さ
れた場合であっても、交流電源の電圧が所定の値を超え
るときは、交流電源からの入力を遮断することが可能な
電源装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めにこの発明のある局面により電源装置は、交流電源の
電圧を所定の電圧に変換する電源装置であって、第1の
電圧が印加されることにより回路を開く手段と、交流電
源の電圧を検出するための検出手段と、検出手段で第1
の電圧より低い第2の電圧を超える電圧を検出したとき
は、交流電源の入力ラインに接続された負荷を能動化さ
せない禁止手段とを備える。
【0031】この発明に従うと、交流電源の入力ライン
に負荷が接続された場合であっても、交流電源の電圧が
第2の電圧を超えたときは、交流電源の入力ラインに接
続された負荷を能動化させない。これにより、第1の電
圧が印加されることにより回路を開く手段を有効に働か
せることができ、交流電源からの入力を遮断することが
可能な電源装置を提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】次にこの本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図中同一符号は、
同一または相当する部材を示す。
【0033】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態におけるレーザビームプリンタ1の概略
構成を示すブロック図である。第1の実施の形態におけ
るレーザビームプリンタ1は、従来のレーザビームプリ
ンタ30のスイッチング電源基板31が異なるのみで、
他の構成については同じであるのでここでの説明は繰返
さない。
【0034】レーザビームプリンタ1のメインスイッチ
SW1をONすることにより、商用電源7からスイッチ
ング電源基板2に交流電流が供給される。商用電源7と
スイッチング電源基板2とは、ACケーブルを含む電源
ラインハーネスで接続されている。電源ラインハーネス
は、ラインインピーダンスr1 ,r2 を有する。したが
って、電源ラインハーネスに電流Iが流れた場合には、
電源ラインハーネスが有するラインインピーダンスによ
り、I×(r1 +r2 )の電圧ドロップが生じる。
【0035】図2は、第1の実施の形態におけるスイッ
チング電源基板2の回路図である。第2の実施の形態に
おけるスイッチング電源基板2は、従来のスイッチング
電源基板31に、入力電圧モニタ回路10を追加し、制
御回路32を制御回路11に置換えた構成となってい
る。その他の回路については、従来のスイッチング電源
基板31と同様であるので、ここでの説明は繰返さな
い。
【0036】入力電圧モニタ回路10は、ブリッジダイ
オードBD1の出力端子P3、P4の間に、1次平滑コ
ンデンサC1と並列に接続される回路である。入力電圧
モニタ回路10は、ツェナーダイオードZD1と抵抗R
4と発光側のフォトカプラPC1とを直列に接続した回
路である。ツェナーダイオードZD1のカソードは、高
電位側の端子P4に接続され、アノードは抵抗R4に接
続されている。入力電圧モニタ回路10の両端に所定の
電圧が印加されると、入力電圧モニタ回路10に電流が
流れ、フォトカプラPC1が発光する。
【0037】制御回路11は、整流平滑回路6の24V
出力と接地出力GNDとの間に接続される。制御回路1
1は、抵抗R3と受光側のフォトカプラPC2とを直列
に接続し、抵抗R3とフォトカプラPC2との間に発光
側のフォトトライアックカプラPC3の一端を接続した
回路である。フォトトライアックカプラPC3の他端
は、制御基板3に接続され、ヒータコントロール信号が
入力される。
【0038】入力電圧モニタ回路10のフォトカプラP
C1は、制御回路11のフォトカプラPC2と対をなし
ており、フォトカプラPC1は電流が流れると発光し、
その光を受光したフォトカプラPC2に電流が流れる。
【0039】商用電源7が100V系の商用電源である
場合は、入力電圧モニタ回路10の両端には所定の電圧
を超える電圧は印加されない。したがって、入力電圧モ
ニタ回路10には電流が流れず、フォトカプラPC1は
発光しない。制御回路11では、フォトカプラPC2で
光を受光しないので、フォトカプラPC2には電流が流
れない。したがって、フォトトライアックカプラPC3
の入力側の電位が高くなる。このとき、ヒータコントロ
ール信号がローレベルであれば、フォトトライアックカ
プラPC3に電流が流れて発光する。フォトトライアッ
クカプラPC3が発光すると、フォトトライアックカプ
ラPC4に電流が流れる。これにより、トライアックT
H1のゲートに電流が流れ、トライアックTH1がON
する。トライアックTH1がONすると、ヒータランプ
5がトライアックTH1を介して商用電源と接続され
る。これにより、ヒータランプ5がONする。
【0040】商用電源7が200V系の商用電源である
場合には、入力電圧モニタ回路10の両端に所定の電圧
を超える電圧が印加される。これにより、ツェナーダイ
オードZD1、抵抗R4、フォトカプラPC1の順に電
流が流れて、フォトカプラPC1が発光する。フォトカ
プラPC1が発光すると、制御回路11のフォトカプラ
PC2に電流が流れ、フォトトライアックカプラPC3
の入力側の電圧が低下する。したがって、ヒータコント
ロール信号がローレベル(ヒータランプ5をON)であ
っても、フォトトライアックカプラPC3には電流が流
れないので、フォトトライアックカプラPC3は発光し
ない。フォトトライアックカプラPC3が発光しなけれ
ば、フォトトライアックカプラPC4には電流が流れな
いので、トライアックTH1がONすることはない。し
たがって、ヒータランプ5が商用電源7と接続されるこ
とはなく、ヒータランプ5がONすることはない。
【0041】ヒータランプ5がONしなければ、商用電
源7とスイッチング電源基板2とを接続するACケーブ
ルを含む電源ラインハーネスに流れる電流Iは小さいの
で、電源ラインハーネスの有するインピーダンスにより
生じる電圧ドロップI×(r 1 +r2 )が小さくなる。
これにより、定電圧素子VS1の両端に印加される電圧
は、商用電源7の電圧とほぼ等しい電圧が印加される。
その結果、定電圧素子VS1が故障して短絡するので、
遮断素子F1が回路を遮断する。これにより、1次平滑
コンデンサC1が故障する前に回路を遮断することがで
きる。
【0042】入力電圧モニタ回路10が上述の動作を行
なうためには、図7を参照して、定電圧素子VS1の両
端に、たとえば141[Vac]の電圧が印加されたと
きに入力電圧モニタ回路10に電流が流れるようにツェ
ナーダイオードZD1を設定すればよい。このようにツ
ェナーダイオードZD1を設定することにより、1次平
滑コンデンサが故障しうる領域においては入力電圧モニ
タ回路10に電流が流れて、ヒータランプ5がOFFさ
れる。その結果、電源ラインハーネスに流れる電流が小
さくなり、電圧ドロップも小さくなるので、定電圧素子
VS1の両端に印加される電圧は、商用電源7とほぼ等
しい電圧が印加されることになる。
【0043】以上説明したように、第1の実施の形態に
おけるレーザビームプリンタは、スイッチング電源基板
2に入力電圧モニタ回路10と制御回路11とを設けた
ので、200V系の商用電源が接続されても、入力電圧
モニタ回路10で1次平滑コンデンサC1の定格を超え
る電圧を検知することにより、制御回路11を駆動して
ヒータランプ5をOFFする。これにより、定電圧素子
VS1の両端に印加される電圧が商用電源7とほぼ等し
い電圧となる。その結果、定電圧素子VS1が短絡して
遮断素子F1が回路を遮断するので、1次平滑コンデン
サC1が故障して、発煙または発火することがなく、安
全である。
【0044】また、入力電圧モニタ回路10は、ツェナ
ーダイオードZD1と抵抗R4とフォトカプラPC1と
で構成され、制御回路11は、抵抗R3とフォトカプラ
PC2とで構成されるので、従来のスイッチング電源基
板を容易に改良することができる。
【0045】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の
形態におけるレーザビームプリンタについて説明する。
図3は、第2の実施の形態におけるレーザビームプリン
タの概略構成を示すブロック図である。図を参照して、
第2の実施の形態におけるレーザビームプリンタ15
は、メインスイッチSW1と、スイッチング電源基板2
0と、レーザビームプリンタ15の全体を制御するため
の制御基板21と、レーザビームプリンタ15に取付け
られたモータ等を駆動させるための駆動系基板4と、ヒ
ータランプ5とを含む。第1の実施の形態におけるレー
ザビームプリンタ1と同一または相当する部材について
は同じ符号を付し、ここでの説明は繰返さない。
【0046】スイッチング電源基板20は、商用電源7
より供給された交流電流を、所定の電圧の直流電流に変
換する。また、スイッチング電源基板20は、商用電源
7から供給される交流電圧を検知して、過大入力を検出
した場合には、制御基板21に過大入力検出信号を送信
する。さらに、スイッチング電源基板20は、制御基板
21より受信するコントロール信号に応じて、ヒータラ
ンプ5のON/OFFの制御を行なう。
【0047】制御基板21は、レーザビームプリンタ1
5の全体を制御する。制御基板21は、ヒータランプ5
を制御するためのヒータコントロール信号をスイッチン
グ電源基板20に送信する。ヒータコントロール信号
は、ヒータランプ5をON/OFFするための制御信号
である。制御信号は、ヒータランプ5をONする場合に
ローレベル(電圧が低い)となり、ヒータランプ5をO
FFする場合にハイレベル(電圧が高い)となる信号で
ある。スイッチング電源基板20は、制御基板21より
受信するヒータコントロール信号をもとに、ヒータラン
プ5のON/OFFを切換える。
【0048】また、制御基板21は、スイッチング電源
基板20より過大入力検出信号を受信した場合には、ヒ
ータランプ5をOFFするためのヒータコントロール信
号をスイッチング電源基板20に送信する。
【0049】図4は、スイッチング電源基板20の回路
図である。第2の実施の形態におけるスイッチング電源
基板20は、第1の実施の形態におけるスイッチング電
源基板の制御回路11に改良を加えた形態である。その
他の構成については、第1の実施の形態におけるスイッ
チング電源基板と同様なので、ここでの説明は繰り返さ
ない。
【0050】図を参照して、制御回路22は、整流平滑
回路6の5V出力と接地出力GNDとの間に抵抗R5と
受光側のフォトカプラPC2とを直列に接続した制御回
路と、整流平滑回路6の24V出力に抵抗R6と発光側
のフォトトライアックカプラPC3とを直列に接続した
回路とからなる。制御回路22は、抵抗R5とフォトカ
プラPC2との間から過大入力検出信号を出力する。す
なわち、抵抗R5とフォトカプラPC2との間の電位の
変化が、過大入力検出信号として制御回路21に出力さ
れる。制御回路22の抵抗R6とフォトトライアックカ
プラPC3とからなる回路は、従来のスイッチング電源
基板31の制御回路32と同じである。フォトトライア
ックカプラPC3の他端は、制御基板21と接続されて
おり、制御基板21からヒータコントロール信号が入力
される。ヒータコントロール信号が、ローレベルのと
き、フォトトライアックカプラPC3が発光する。
【0051】入力電圧モニタ回路10は、定電圧素子V
S1の両端に印加される電圧が、141[Vac]を超
えるときに、入力電圧モニタ回路に電流が流れるように
ツェナーダイオードZD1が設定されている。
【0052】過大入力検出信号はフォトカプラPC2に
電流が流れるときに出力される。すなわち、フォトカプ
ラPC2と対のフォトカプラPC1から光を受光しない
ときには過大入力検出信号は出力されず、フォトカプラ
PC1から光を受光したときに過大入力検出信号が出力
される。
【0053】制御基板21は、スイッチング電源基板2
0より、過大入力検出信号を受信すると、ヒータコント
ロール信号をハイレベルにする。これにより、フォトト
ライアックカプラPC3に電流が流れないので、フォト
トライアックカプラPC3が発光しない。このとき受光
側のフォトトライアックカプラPC4に電流が流れない
ので、トライアックTH1がONしない。これにより、
ヒータランプ5がOFFする。その結果、定電圧素子V
S1に141[Vac]以上の電圧が印加されたときに
は、ヒータランプ5がONすることがないので、定電圧
素子VS1に印加される電圧は、商用電源7の電圧とほ
ぼ同じ電圧となる。
【0054】以上説明したように、第2の実施の形態に
おけるレーザビームプリンタ15は、スイッチング電源
基板20に入力電圧モニタ回路10と制御回路22とを
設けて、制御基板21に過大入力検出信号を出力する。
そして、制御基板21が、スイッチング電源基板20よ
り過大入力検出信号を受信したときには、ヒータランプ
5をOFFするためのヒータコントロール信号を出力す
る。これにより、200V系の商用電源7に接続した場
合であっても、電源ラインハーネスが有するラインイン
ピーダンスにより生じる電圧ドロップが小さくなり、定
電圧素子VS1の両端に印加される電圧が商用電源7の
電圧とほぼ等しい電圧にすることができる。その結果、
遮断素子F1と定電圧素子VS1とからなる遮断回路が
より働きやすくなる。
【0055】また、第2の実施の形態におけるレーザビ
ームプリンタ15は、200V系の商用電源が供給され
ても、1次平滑コンデンサC1よりも先に定電圧素子V
S1が短絡して遮断素子F1が回路を遮断するので、1
次平滑用コンデンサC1が故障して発煙または発火する
ようなことがなく、安全である。
【0056】なお、本実施の形態においては、商用電源
7に接続される負荷を、ヒータランプ5のみとしたが、
この他に商用電源7に接続されるモータ等の負荷がある
場合には、これらの負荷のすべてに対して駆動しないよ
うにすることで、ヒータランプ5がONとなるのを禁止
したのと同様の効果を得ることができる。
【0057】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるレーザビームプリン
タ1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】スイッチング電源基板2の回路図である。
【図3】第2の実施の形態におけるレーザビームプリン
タ15の概略構成を示すブロック図である。
【図4】スイッチング電源基板20の回路図である。
【図5】従来のレーザビームプリンタ30の概略構成を
示すブロック図である。
【図6】スイッチング電源基板31の回路図である。
【図7】定電圧素子VS1と1次平滑コンデンサC1そ
れぞれが故障に至るまでの時間と定電圧素子VS1の両
端に印加される電圧との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ 2 スイッチング電源基板 3 制御基板 4 駆動系基板 5 ヒータランプ 6 整流平滑回路 7 商用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H006 AA04 BB06 CA06 CA07 CB01 CC01 CC08 DB03 DC05 FA01 5H410 CC03 CC09 CC10 DD02 DD03 DD05 EA05 EB01 EB04 EB32 FF03 FF22 LL02 LL03 LL18 5H420 BB03 BB12 CC04 DD02 DD03 DD05 EA05 EA20 EA45 EB01 EB32 EB38 EB40 FF03 FF25 LL02 5H730 AA20 AS12 BB23 CC01 DD02 EE04 FD11 FF19 FG01 XX02 XX12 XX22 XX32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の電圧を所定の電圧に変換する
    電源装置であって、 第1の電圧が印加されることにより回路を開く手段と、 前記交流電源の電圧を検出するための検出手段と、 前記検出手段で前記第1の電圧より低い第2の電圧を超
    える電圧を検出したときは、前記交流電源の入力ライン
    に接続された負荷を能動化させない禁止手段とを備え
    た、電源装置。
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