JP2000258633A - 導光器、表示装置及び光通信装置 - Google Patents

導光器、表示装置及び光通信装置

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JP2000258633A
JP2000258633A JP11059057A JP5905799A JP2000258633A JP 2000258633 A JP2000258633 A JP 2000258633A JP 11059057 A JP11059057 A JP 11059057A JP 5905799 A JP5905799 A JP 5905799A JP 2000258633 A JP2000258633 A JP 2000258633A
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light emitting
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Ryosuke Naito
亮介 内藤
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正幸 篠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数箇所において面発光する面光源装置を構
成することができる柔軟な導光器を提供する。 【解決手段】 屈曲可能な透明樹脂からなる導光シート
24の端面に発光モジュール23を対向させる。導光シ
ート24には、複数の発光領域25を設けている。1個
の発光モジュール23により複数箇所で同時に発光させ
ることができ、しかも導光シート24を湾曲させること
により発光領域25を自由に配置できる。また、導光シ
ート24及び発光領域25をカットすることにより、自
由度がいっそう向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射した光を発光
領域から出射させて発光させる導光器に関する。また、
当該導光器を用いた表示装置及び光通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の面光源装置1の構造を図1の分解
斜視図により示す。この面光源装置1は、光入射面2か
ら導入された光を閉じ込めるための導光板3と、発光部
4と、反射板5とから構成されている。導光板3は、ポ
リカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂などの透明で屈折
率の大きな樹脂により形成されており、導光板3の光出
射面6と対向する面(裏面)には凹凸加工や拡散反射イ
ンクのドット印刷等によって拡散パターン7が形成され
ている。発光部4は、回路基板8上にに複数の発光ダイ
オード(LED)等のいわゆる点光源9を実装したもの
であって、導光板3の光入射面(側面)2に対向してい
る。反射板5は、反射率の高い例えば白色樹脂シートに
よって形成されており、両面テープ10によって両側部
を導光板3の裏面に貼り付けられている。
【0003】しかして、図2に示すように、発光部4か
ら出射され光入射面2から導光板3内部に入射した光は
拡散パターン7に入射すると拡散反射され、光出射面6
に向けて全反射の臨界角よりも小さな角度で反射された
光が光出射面6から外部へ出射される。また、導光板3
下面の拡散パターン7が存在しない箇所を通過した光
は、反射板5によって反射されて再び導光板3内部へ戻
るので、導光板3下面からの光量損失を防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
のコンソール、携帯電話、オーディオ機器、ビデオ機器
等のように複数の表示箇所を有するディスプレイにおい
て、上記面光源装置をバックライトとして用いようとす
ると、表示箇所と同じ数の面光源装置が必要となる。そ
の結果、コストが高くつくと共に、複数の面光源装置を
納めるスペースも必要になるので、実用に適しなかっ
た。このため、このような箇所では、複数の発光ダイオ
ードや電球が用いられており、配線の煩わしさや断線時
のメンテナンス性の悪さなどの問題があった。
【0005】また、上記のような面光源装置は、柔軟性
がなく弾性的に湾曲させて用いることができないので、
主として液晶表示パネルのようなフラットパネルディス
プレイのバックライトとして用いられている。
【0006】1個の発光部により複数箇所で同時発光さ
せることができる、柔軟な光源装置としては、図3に示
すような光ファイバを用いた光源装置11がある。これ
は光ファイバ束12の端面に対向させて発光部13を配
置し、光ファイバ束12を分岐させて複数箇所へ発光部
13の光を導くようにしたものである。
【0007】しかし、このような光ファイバを用いた光
源装置11では、光ファイバを束ね光ファイバの端面の
集合によって面光源化しようとしても、微細な光ファイ
バを束ねて面光源にするためには、高価な光ファイバが
非常に多数本必要となり、コストが極めて高くつく問題
がある。また、多数の光ファイバからなるので、取り扱
いにくい欠点もあった。さらに、このような光源装置1
1では、発光領域の面積を大きくすることは事実上困難
である。
【0008】本発明は上述の技術的問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、複
数箇所において面発光する面光源装置を構成することが
できる柔軟な導光器を提供することにある。また、この
導光板を用いた表示装置及び光通信装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の導光器
は、湾曲可能な導光シートに発光領域を設け、導光シー
トに入射した光を発光領域から出射させるようにした導
光器であって、前記導光シートに、発光しない領域を隔
てて複数の発光領域を設けたことを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の導光器は、請求項1に記
載した導光器において、光源の光を入射させるための光
入射部から遠い発光領域の出射効率を、光入射部に近い
発光領域の出射効率よりも高くしたことを特徴としてい
る。
【0011】請求項3に記載の導光器は、導光体に発光
領域を設け、導光体に入射した光を発光領域から出射さ
せるようにした導光器であって、前記導光体にシート状
をした複数の分岐部を設け、各分岐部に1箇所もしくは
複数箇所の発光領域を設けたことを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の導光器は、請求項3に記
載した導光器において、複数枚の導光シートの端部を重
ねて一体化することによって前記導光体を形成し、各導
光シートの一体化されていない部分を前記分岐部とした
ことを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の表示装置は、請求項1又
は3に記載の導光器を備えた表示装置であって、前記導
光器に設けられている複数の発光領域のうち、少なくと
も1つの発光領域は他の発光領域が位置する平面とは異
なる面に配置されていることを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の光通信装置は、請求項3
に記載の導光器の非分岐部に投光素子を備え、分岐部の
先端に受光素子を備えたことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1に記載の導光器にあっては、湾曲可能
な導光シートに、発光しない領域を隔てて複数の発光領
域を設けているから、1枚の導光シートにより複数箇所
で発光させることができ、しかも導光シートを湾曲させ
ることによって比較的任意な場所に発光領域を配置する
ことができる。
【0016】請求項2に記載の導光器にあっては、請求
項1に記載した導光器において、光源の光を入射させる
ための光入射部から遠い発光領域の出射効率を、光入射
部に近い発光領域の出射効率よりも高くしているから、
各発光領域の明るさのばらつきを小さくすることができ
る。
【0017】請求項3に記載の導光器にあっては、導光
体にシート状をした複数の分岐部を設け、各分岐部に1
箇所もしくは複数箇所の発光領域を設けているから、1
つの発光部と1つの導光体で複数の各発光領域を発光さ
せることが可能で、しかも、各発光領域はシート状に分
岐した分岐部に設けられているので、比較的自由に発光
領域を配置させることができる。
【0018】請求項4に記載の導光器にあっては、請求
項3に記載した導光器において、複数枚の導光シートの
端部を重ねて一体化することによって前記導光体を形成
し、各導光シートの一体化されていない部分を前記分岐
部としたことを特徴としているから、導光シートを重ね
て一体化した端部に発光部を配置することにより、複数
枚の導光シートの各発光領域を1つの発光部により発光
させることができる。
【0019】請求項5に記載の表示装置にあっては、請
求項1又は3に記載の導光器を備え、前記導光器に設け
られている複数の発光領域のうち、少なくとも1つの発
光領域は他の発光領域が位置する平面とは異なる面に配
置されているから、1つの表示装置により同一平面内に
ない複数箇所で同時に発光表示することができる。
【0020】請求項6に記載の光通信装置にあっては、
請求項3に記載の導光器の非分岐部に投光素子を備え、
分岐部の先端に受光素子を備えているから、光分岐装置
を用いることなく、投光素子から出射された光信号を複
数の受光素子で受信させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図4は本発明
に係る導光器22を用いた面光源装置21を示す一部破
断した斜視図である。面光源装置21は、導光器22と
発光モジュール23とからなる。導光器22は、屈曲可
能な導光シート24に複数箇所の発光領域25を形成し
たものである。導光シート24は、高屈折率で、自由に
曲げることができ、ハサミやカッターナイフ等で容易に
切断可能な透明樹脂材料によって成形されている。この
ような導光シート24は、例えばポリカーボネイト、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレンなどのシートである。発光領域25は、微小な凹
凸パターンや拡散反射インクの印刷パターンなどからな
る拡散パターン26を導光シート24の裏面に設けるこ
とによって形成される。さらに、発光領域25において
は、導光シート24の裏面に正反射シート27を貼り付
けてあり、発光領域25において導光シート24の裏面
から漏れた光は正反射シート27によって再度導光シー
ト24内へ入射させられるので、光のロスを低減でき
る。
【0022】発光モジュール23は、前面開口したケー
ス内に発光ダイオード等の発光素子を1個もしくは複数
個封止したものであって、前方へのみ光を出射できるよ
うになっている。発光モジュール23は、導光器22の
端面(光入射面)に対向配置される。
【0023】しかして、この面光源装置21にあって
は、発光モジュール23内の発光素子から出射された光
は、導光シート24の端面から導光シート24内に入射
する。導光シート24内に入射した光は、導光シート2
4の表面と裏面の間で全反射を繰り返しながら導光シー
ト24内を伝搬する。導光シート24は、このときの全
反射条件を大きく外れないような曲率で曲げることがで
きる。例えば、図5に示すように、導光シート24の厚
みをTとするとき、1/(50T)程度までの曲率(曲
率半径Rが50T程度)で曲げることができる。導光シ
ート24内を全反射しながら伝搬した光が発光領域25
に達すると、発光領域25に達した光は導光シート24
の裏面の拡散パターン26によって散乱され、導光シー
ト24の表面に向けて全反射の臨界角よりも小さな入射
角で入射した光は導光シート24から外部へ出射する。
この結果、導光シート24に設けられている各発光領域
25が同時に発光する。
【0024】ところで、例えば図4の場合のように、複
数の発光領域25が光源と結ぶ方向(光の伝搬方向)に
沿って並んでいる場合、発光モジュール23に近い側の
発光領域25から光が出射されることにより、発光モジ
ュール23から遠い側の発光領域25に達する光量は光
源に近い側の発光領域25よりも少なくなる。このよう
な場合には、発光モジュール23に近い側の発光領域2
5の出射効率を、発光モジュール23から遠い側の発光
領域25の出射効率よりも小さくすれば、各発光領域2
5の輝度を均一化することができる。出射効率は、拡散
パターン26密度や拡散パターン26の形状、配置など
によって調整することができる。
【0025】従って、このような面光源装置21によれ
ば、全反射により光源(発光モジュール23)から離れ
た場所まで低損失で光を導いて発光させることができ、
しかも1つの光源により複数箇所で発光させることがで
きる。また、1つの光源でよいので、メンテナンス性も
向上し、光源の発熱や配線などの設計が1箇所で済む。
【0026】導光器22は柔軟であるから、比較的自由
に導光シート24を変形させることができ、発光領域2
5を比較的自由に配置することができる。さらに導光器
22がシート状をしているので、光ファイバに比べて取
り扱いが容易で、かつ安価で、大光量の光を伝搬させて
発光領域25から出射させることができる。よって、バ
ックライト用や表示用などの多点発光可能な面光源装置
21として使用することができる。
【0027】また、この導光器22はハサミなどで自由
に切ることができるので、図6に示すように発光領域2
5を含む部分をカットして分岐させることができる。各
分岐部28には発光領域25が形成されるので、カット
により発光領域25の数を増加させることができ、しか
も各発光領域25が切り離されることでより自由に配置
できる。
【0028】図7は導光シート24を光学的に接続する
方法を示している。一方の導光シート24の光出射側端
面と他方の導光シート24の光入射側端面とを互いに近
接させて対向配置し、なんらかの手段で連結すれば導光
シート24どうしを光学的に接続することができる。連
結手段としては、両導光シート24の端面間を透明樹脂
接着剤で接着してもよく、あるいは両導光シート24の
端面どうしを密着させてテープなどで連結してもよく、
あるいは両導光シート24の端面間の空隙を囲むように
して白色テープなどで連結してもよい。こうして導光シ
ート24どうしを連結すれば、一方の導光シート24の
端面から出射した光が直ちに他方の導光シート24の端
面から入射するので、両導光シート24が光結合する。
この場合、導光シート24の連結部からの光の漏れを最
小にするためには、両導光シート24の表面及び裏面の
端部間に正反射シート29を貼っておくのが望ましい。
【0029】このようにして導光シート24を接続すれ
ば、発光モジュール23の設置位置と発光領域25の設
置位置とが離れているような場合には、導光シート24
を接続することによって導光器22を長くすることがで
きる。また、図8に示すように、発光領域25を有する
導光シート24どうしを接続すれば、発光領域25の数
を任意に増加させることができる。また、接続時に発光
領域25の方向も選択できる。
【0030】なお、図4では帯状の導光シート24に全
幅にわたって発光領域25を設けているが、導光シート
24の形状は特に限定されるものでなく、発光領域25
の形状や位置も特に限定されるものではない。また、こ
こでは導光シート24の表面に発光領域25を形成した
が、導光シート24の端面から光が出射されるようにし
て導光シート24の端面にも略線状の光を出射する発光
領域25を形成してよい。
【0031】(第2の実施形態)図9は発光領域25の
別な構成を示している。この実施形態では、拡散ビーズ
等の拡散物質30を含む正反射シート27を導光シート
24に接着することによって発光領域25を形成してい
る。拡散物質30は、正反射シート27の内面(接着
面)に埋め込んであってもよく、正反射シート27に塗
布された接着剤31に分散させられていてもよい。ここ
で、正反射シート27に塗布される接着剤31は、透明
で、屈折率が導光シート24の屈折率よりも大きいか、
導光シート24の屈折率に近いものが望ましい。
【0032】しかして、この正反射シート27を導光シ
ート24の裏面に貼り付けておくと、導光シート24を
伝搬してきた光は発光領域25に入ると、導光シート2
4の裏面から正反射シート27側へ漏れ、拡散物質30
で拡散反射されると共に正反射シート27で反射されて
導光シート24内へ戻る。このとき全反射の臨界角より
も小さな入射角で導光シート24の表面に入射した光は
導光シート24の表面から外部へ出射し、発光する。
【0033】あるいは、拡散物質30の代わりに、正反
射シート27の内面に光を散乱させるための凹凸パター
ンを形成しておいてもよい。
【0034】このように導光シート24に正反射シート
27を貼ることによって発光領域25を形成できるよう
にしておけば、導光器22ないし面光源装置21の設置
時に、任意の場所に発光領域25を形成することができ
る。また、発光領域25の位置変更も容易に行なえる。
【0035】(第3の実施形態)図10は本発明に係る
別な導光器22を用いた面光源装置32を示す斜視図で
ある。この導光器22は、複数枚の導光シート24の基
端部を重ね合せ、接着により一体化したものである。こ
うして積層一体化した導光シート24の端面に1つの発
光モジュール23を配置し、1個の発光モジュール23
で各導光シート24に光を導入できるようにしている。
各導光シート24の接着されていない部分が分岐部28
となっており、各分岐部28に1又は複数の発光領域2
5を設けている。
【0036】さらに、図10に示した導光器22では、
各導光シート24の先端部分をカットして分岐させ、分
岐部28の数を増加させている。よって、この面光源装
置32によれば、コンパクトな導光器22により多数の
発光領域25を形成することができ、発光領域25の集
約化を図ることができる。
【0037】なお、図10のような構造は、厚みのある
導光体(あるいは、厚みの大きな導光シート)の基端部
を除く部分を水平方向にスライス状にカットして分岐部
28とすることによっても得ることができる。この場合
には、導光シート24を接着して一体化する必要が無く
なる。
【0038】(自動車用バックライト)図11は自動車
内の運転席の様子であって、上記面光源装置の利用分野
として自動車用バックライトを示している。また、図1
2は図11の自動車用バックライトを車体の裏面側から
表わしている。これは、例えば図10に示したような形
態の面光源装置33において、各分岐部28に自動車の
コンソール34内の表示用の発光領域25、スピードメ
ータ35用の発光領域25、ギアチェンジ用レバー36
の表示用の発光領域25などを設けたものである。これ
らの表示部分は車両内でもすべて同一平面にあるわけで
はないから、従来はそれぞれ別個の光源を設けていた。
【0039】これに対し、本発明の面光源装置33によ
れば、複数の発光領域25を比較的自由に配置すること
ができ、また曲面上や細い隙間などにも発光領域25を
配置することができ、自由度が非常に高くなる。
【0040】(光通信装置)図13は帯状をした導光器
22の一端に信号出力用の発光モジュール23を設け、
他端にフォトダイオードのような受光素子からなるフォ
トディテクタ35を設けた光通信装置34を示してい
る。この光通信装置34によれば、発光モジュール23
から出力された光信号は導光器22を伝搬してフォトデ
ィテクタ35で受信される。
【0041】図13の光通信装置34では、1対1通信
しか行なえないが、導光シート24は、前記のようにハ
サミ等でカットして分岐させることができるので、図1
4に示すように、各分岐部28の先端面にフォトディテ
クタ35を対向させることにより、受信局を複数にする
ことができる。また、導光シート24を連結手段を用い
て接続することにより、通信距離を長くすることもでき
る。
【0042】しかして、この光通信装置34によれば、
光ファイバを用いた光通信装置よりも簡単に、かつ安価
に光通信を実現することができ、長距離伝送を行なわな
い室内や装置内の通信に適している。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の導光器によれば、湾曲
可能な導光シートに、発光しない領域を隔てて複数の発
光領域を設けているから、1枚の導光シートにより複数
箇所で発光させることができ、しかも導光シートを湾曲
させることによって比較的任意な場所に発光領域を配置
することができる。従って、複数箇所で発光させる必要
がある場合には、安価なコストで、しかもコンパクトな
構成により目的を達成することができる。
【0044】請求項2に記載の導光器によれば、請求項
1に記載した導光器において、光源の光を入射させるた
めの光入射部から遠い発光領域の出射効率を、光入射部
に近い発光領域の出射効率よりも高くしているから、各
発光領域の明るさのばらつきを小さくすることができ
る。
【0045】請求項3に記載の導光器によれば、導光体
にシート状をした複数の分岐部を設け、各分岐部に1箇
所もしくは複数箇所の発光領域を設けているから、1つ
の発光部と1つの導光体で複数の各発光領域を発光させ
ることが可能で、しかも、各発光領域はシート状に分岐
した分岐部に設けられているので、比較的自由に発光領
域を配置させることができる。従って、複数箇所で発光
させる必要がある場合には、安価なコストで、しかもコ
ンパクトな構成により目的を達成することができる。
【0046】請求項4に記載の導光器によれば、請求項
3に記載した導光器において、複数枚の導光シートの端
部を重ねて一体化することによって前記導光体を形成
し、各導光シートの一体化されていない部分を前記分岐
部としたことを特徴としているから、導光シートを重ね
て一体化した端部に発光部を配置することにより、複数
枚の導光シートの各発光領域を1つの発光部により発光
させることができる。
【0047】請求項5に記載の表示装置によれば、請求
項1又は3に記載の導光器を備え、前記導光器に設けら
れている複数の発光領域のうち、少なくとも1つの発光
領域は他の発光領域が位置する平面とは異なる面に配置
されているから、1つの表示装置により同一平面内にな
い複数箇所で同時に発光表示することができる。また、
1つの光源で複数の発光領域を発光させられるから、配
線の煩わしさや断線時のメンテナンス性の悪さなどが改
善される。
【0048】請求項6に記載の光通信装置によれば、請
求項3に記載の導光器の非分岐部に投光素子を備え、分
岐部の先端に受光素子を備えているから、光分岐装置を
用いることなく、投光素子から出射された光信号を複数
の受光素子で受信させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の面光源装置を示す分解斜視図である。
【図2】図1の面光源装置の作用説明図である。
【図3】光ファイバ束を用いた従来の光源装置を示す斜
視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る面光源装置を示す一
部破断した斜視図である。
【図5】図4の面光源装置に用いられている導光シート
を湾曲させた状態を示す断面図である。
【図6】図4の面光源装置において、導光シートをカッ
トして分岐部を形成したようすを示す斜視図である。
【図7】導光シートどうしの連結部の構造を示す断面図
である。
【図8】連結された複数本の導光シートを示す斜視図で
ある。
【図9】発光領域の別な構造を示す斜視図である。
【図10】本発明の別な実施形態による面光源装置の構
造を示す斜視図である。
【図11】自動車の車内を示す概略図である。
【図12】図11の車内に用いられる発光部を提供する
表示装置を示す図である。
【図13】光通信装置を示す斜視図である。
【図14】分岐部を形成された光通信装置を示す斜視図
である。
【符号の説明】
22 導光器 23 発光モジュール 24 導光シート 25 発光領域 26 拡散パターン 27 正反射シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲可能な導光シートに発光領域を設
    け、導光シートに入射した光を発光領域から出射させる
    ようにした導光器であって、 前記導光シートに、発光しない領域を隔てて複数の発光
    領域を設けたことを特徴とする導光器。
  2. 【請求項2】 光源の光を入射させるための光入射部か
    ら遠い発光領域の出射効率を、光入射部に近い発光領域
    の出射効率よりも高くしたことを特徴とする、請求項1
    に記載の導光器。
  3. 【請求項3】 導光体に発光領域を設け、導光体に入射
    した光を発光領域から出射させるようにした導光器であ
    って、 前記導光体にシート状をした複数の分岐部を設け、各分
    岐部に1箇所もしくは複数箇所の発光領域を設けたこと
    を特徴とする導光器。
  4. 【請求項4】 複数枚の導光シートの端部を重ねて一体
    化することによって前記導光体を形成し、各導光シート
    の一体化されていない部分を前記分岐部としたことを特
    徴とする、請求項3に記載の導光器。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3に記載の導光器を備えた
    表示装置であって、 前記導光器に設けられている複数の発光領域のうち、少
    なくとも1つの発光領域は他の発光領域が位置する平面
    とは異なる面に配置されていることを特徴とする表示装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の導光器の非分岐部に投
    光素子を備え、分岐部の先端に受光素子を備えた光通信
    装置。
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