JP2000258481A - ノイズマージンの自己診断装置 - Google Patents

ノイズマージンの自己診断装置

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JP2000258481A
JP2000258481A JP11057736A JP5773699A JP2000258481A JP 2000258481 A JP2000258481 A JP 2000258481A JP 11057736 A JP11057736 A JP 11057736A JP 5773699 A JP5773699 A JP 5773699A JP 2000258481 A JP2000258481 A JP 2000258481A
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Akihiro Ito
彰啓 伊藤
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外付け観測装置などを付加することなく、制
御装置の個体差に応じた現在の影響ノイズの程度を即座
に判断する。 【解決手段】 ライン2の異常を検出した時にHレベル
またはLレベル常検出回路3と、このライン異常検出回
路3の出力を受け、ノイズレベルを出力する異常頻度算
出装置4と、ノイズレベルを逐次モニターし設定値と比
較してノイズレベルの合否を判定する判定装置とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズマージンの
自己診断装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、
制御システムにおけるノイズによる影響の判断機能の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】サーボモータのエンコーダラインなどに
混入するノイズや断線、短絡による誤動作を防ぐため、
図7のようなライン異常検出回路101が、図6に示す
制御装置103の中に設置されることがある。この制御
装置103はサーボモータなどの制御対象104からの
信号を受けて適宜制御信号を送るものであり、制御対象
104や電源105と接続されている。そして、検出回
路101は、ラインの断線などの異常を検出すると例え
ばHレベル(あるいはLレベル)の信号を出力する等し
て異常を検出し、制御装置103と制御対象104の間
のライン102の状態を監視するように設けられるもの
であり、実際に断線などが起こった場合はHレベル(ま
たはLレベル)だけが保たれる。
【0003】このようなライン異常検出回路101が設
けられた制御システムでは、ライン102にノイズが混
入した場合、その瞬間だけ出力がHレベル(またはLレ
ベル)になることがある一方、ノイズであってもHレベ
ル(またはLレベル)が長く続く場合は、ライン102
に乗ってくる正規の信号が狂ってしまうことになり、シ
ステム全体の誤動作を引き起こすことがある。しかし、
正規の信号が読みとれる程度の瞬間的なノイズ(異常パ
ターン検出回路の出力が瞬間的にHレベルになるノイ
ズ)であれば、逆に異常という判断をしないほうがノイ
ズに強いシステムになることから、多くの装置では、こ
のようなライン異常検出回路101のノイズによる瞬間
的な異常信号を漏波するために、その異常検出信号を図
7に示すようにディジタルフィルタ107で平均化して
ノイズの影響を低減化している。
【0004】ところが、運転環境や装置自体のノイズに
対する耐性によってノイズレベルは異なるため、あるも
のはノイズによってすぐに異常停止したり、あるものは
まったく停止せずに運転できたり、また、あるものはた
まに異常停止したりとまちまちである。このような現場
環境やばらつきがある装置で、ノイズによって異常停止
する可能性がどの程度あるかを判断することは非常に難
しく、本当に断線などの本来の異常が起こったのか、あ
るいはノイズの混入により異常信号を検出したのかは判
断し難い面があった。このため、実際には、本来の異常
を引き起こす原因を調査し、異常がない場合は運転して
みて、図6のように計測装置108を別途取り付けて、
電源ライン106の監視やエンコーダライン102を監
視するなどして判断するしか方法がなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制御装
置103のノイズマージンには個体差があり、運転環境
や装置自体のノイズに対する耐性によってもノイズレベ
ルは異なるため、別途取り付けた計測装置108による
電源ライン106やエンコーダライン102そのものの
監視だけでは、ノイズによって異常停止する可能性がど
の程度あるか判断し難い面があった。つまり、その装置
103のそのときの環境におけるノイズレベルが、異常
検出をしかねないほどのレベルなのか、異常検出レベル
よりずっと低いレベルなのかを判断することは非常に難
しかった。したがって、その異常状態が、本来の異常に
よって引き起こされた可能性が高いのか、ノイズによっ
て引き起こされた可能性が高いのかを判断することも難
しかった。
【0006】また、上述のように異常を検出する際は、
一台ごとに計測装置108を外付けしてセットしなけれ
ばならず、計測や監視そのものが大がかりで大変な作業
であった。
【0007】そこで、本発明は、外付け観測装置などを
付加することなく、制御装置の個体差に応じた現在の影
響ノイズの程度を即座に判断することを可能とするノイ
ズマージンの自己診断装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ラインの異常を検出した時
にHレベルまたはLレベルとなるライン異常検出回路
と、このライン異常検出回路の出力を受け、ノイズレベ
ルを出力する異常頻度算出装置と、ノイズレベルを逐次
モニターし設定値と比較してノイズレベルの合否を判定
する判定装置とを備えたものである。
【0009】本発明では、エンコーダのラインそのもの
にライン異常検出回路を接続し、ディジタルフィルタを
通す前にサンプリング、演算してノイズがどのレベルに
あるかを調べるようにしている。すなわち、ラインの異
常を検出したときにHレベル(またはLレベル)になる
ようなライン異常検出回路の出力の中から瞬間的なノイ
ズによる影響を排除するためにディジタルフィルタを通
してから異常判断する場合において、本発明では、元の
異常検出信号をディジタルフィルタにかける前に、異常
検出がHレベル(またはLレベル)になる頻度(または
時間)を並列的に計算してノイズレベルを出力するよう
な装置を挿入し、またその出力をモニタすることで、そ
の制御装置の個体差に応じた現在の影響ノイズの程度が
判断できるようにしている。
【0010】この場合、ノイズレベルの算出方法は、ラ
イン異常検出回路によって検出される異常信号(Hレベ
ルまたはLレベル)が、過去nクロックの間に何回検出
されたかを算出し、その算出値のmクロック分の平均
と、mクロック分のMAX値を逐次重みづけをして加算
することで、そのラインにのって制御装置に受信される
ノイズレベルを得るものである。また、この計算された
ノイズレベルを逐次モニタできるようにし、さらに設定
した値と比較することで、ノイズレベルの合否を判定で
きるようにした。
【0011】ここで、nやm、クロック周波数、重みづ
けは、装置にあわせてあらかじめ設定しておく。また、
mは固定値であってもよいし、クロック毎に逐次増加す
るようなものであってもよい。この場合、制御装置は、
電源をONしてからそのときまでの平均値とMAX値を
逐次計算するものであり、さらに、各値を0リセットで
きる機能を持つものである。つまり計測したい期間を上
位の制御装置やオペレータから指定できるようにしたも
のである。また、重みづけしたノイズレベルの他に、平
均値とMAX値も出力表示できることが好ましい。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のノ
イズマージンの自己診断装置において、エンコーダライ
ンの異常を検出した時にHレベルまたはLレベルとなる
ライン異常検出回路と、このライン異常検出回路の出力
を受け、単位時間あたりの異常信号の頻度を算出してノ
イズレベルを出力する異常頻度算出装置と、ノイズレベ
ルを逐次モニターし設定値と比較してノイズレベルの合
否を判定する判定装置と、表示装置を備えたものであ
る。
【0013】したがって、この自己診断装置では、元の
異常検出信号をディジタルフィルタにかける前に異常検
出がHレベル(またはLレベル)になる頻度(または時
間)を並列的に計算し、さらにノイズレベルを出力し
て、その制御装置の個体差に応じた現在の影響ノイズの
程度を判断することができる。この際、ノイズレベルは
表示装置によって逐次表示されるため確認しやすく、ま
た、判定装置によって行われるノイズレベルの合否の判
定も設定値と比較して行われるため客観的かつ正確であ
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載のノ
イズマージンの自己診断装置において、異常信号が、過
去nクロック間に何回検出されたかを算出し、その値の
mクロック分の平均とmクロック分のMAX値を逐次重
みづけを加算することで、ラインのノイズレベルを得る
異常頻度算出装置を備えるようにしたものである。この
場合、重みづけの値を適宜設定することにより、mクロ
ック分の平均値あるいはMAX値からノイズレベルの特
徴を求めつつ合否を判定することができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載のノ
イズマージンの自己診断装置において、mをクロック毎
に逐次増加する値とし、その値は電源ONからそのとき
までの平均値とMAX値が逐次計算され、各値を0リセ
ット可能としたものである。この場合、より幅広い範囲
のサンプリングをもとにノイズレベルが算出されるた
め、このノイズレベルの合否判定がさらに正確で信頼で
きるものとなる。
【0016】そして請求項5記載の発明は、請求項3記
載のノイズマージンの自己診断装置において、重みづけ
したノイズレベルの他に平均値とMAX値を出力表示す
るようにしたものである。したがって、ノイズレベルの
特徴を実時間で判断し、重みづけに適宜反映させること
が可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1〜図5に、本発明のノイズマージンの
自己診断装置1の一実施形態を示す。本実施形態のノイ
ズマージンの自己診断装置1は、ライン2の異常を検出
した時にHレベル(またはLレベル)となるライン異常
検出回路3と、このライン異常検出回路3の出力を受け
てノイズレベルを出力する異常頻度算出装置4と、ノイ
ズレベルを逐次モニターし設定値と比較してノイズレベ
ルの合否を判定する判定装置(図示省略)とを備えたも
のである。本実施形態では、例えばサーボモータなどの
制御対象6に対し図1に示すように信号を伝達するエン
コーダライン(以下単に「ライン」という)2を介して
制御装置7を接続し、さらにこの制御装置7に対して電
源8を接続し給電している。
【0019】制御装置7は信号を送信し制御対象6を制
御する装置であり、本実施形態においては図1の下側に
示すように構成されている。すなわち、この装置7の内
部にはまずライン異常検出回路3が配置され、その後段
にディジタルフィルタ9および異常頻度算出装置4が並
列配置されている。したがって、この制御装置7の内部
にあっては、ライン2からの信号はまずライン異常検出
回路3に入り込み、ここで検出された後にディジタルフ
ィルタ9あるいは異常頻度算出装置4へと出力される。
【0020】まず、前段のライン異常検出回路3は、制
御装置7に入力される信号に異常があるかどうかを調べ
るため、ライン2の異常を検出した時にHレベル(また
はLレベル)となるように設けられている。この異常頻
度算出装置4は簡単な倫理回路によって構成され得るも
のであり、本実施形態では、図2に示すようにXOR
(エクスクルーシブオア)ゲートを利用したXOR回路
10が用いられている。この場合、このXOR回路10
には図示するようにA相と、A相の反転相(本明細書お
よび図面では反転を「/」を付して表す)である/A相
とが入力され、正常パターンすなわち互いに逆の相であ
れば図示するように異常でない旨のHレベルの信号(つ
まり正常信号)が出力される一方、ノイズ混入により正
常パターンが崩れるとLレベル(異常信号)となり異常
であることが検出される。なお、本実施形態では「/異
常」を出力しているため異常が検出されたときのXOR
回路10の出力信号が図示するようにLレベルとなる
が、反転しない信号を出力して異常時にHレベルを出力
するようにしても勿論構わない。
【0021】このようにしてライン異常検出回路3から
出力された信号は、図1に示すようにディジタルフィル
タ9へ続くライン上を導かれるが、本実施形態では、制
御装置7の個体差に応じた現在の影響ノイズの程度を判
断できるように、異常検出信号を、このディジタルフィ
ルタ9に入力する前に異常頻度算出装置4に入力し、異
常信号が出力される頻度(あるいは時間)を計算してノ
イズレベルを出力するようにしている。異常頻度算出装
置4はこのようにライン異常検出回路3の出力を受け、
単位時間あたりの異常信号の頻度を算出してノイズレベ
ルを出力するものである。
【0022】すなわち、異常頻度算出装置4は、元の異
常検出信号をディジタルフィルタ9に入力する前に、異
常検出が例えばHレベル(またはLレベル)になる頻度
(または時間)を並列的に計算してノイズレベルを出力
するための装置として構成されており、その出力をモニ
タすることでその制御装置7の個体差に応じた現在の影
響ノイズの程度が判断できるように設けられている。こ
のため、この異常頻度算出装置4は、ライン2の異常を
検出したときにHレベル(またはLレベル)になるライ
ン異常検出回路3の出力を、瞬間的なノイズによる影響
を防ぐための、ディジタルフィルタ9にかける前に異常
判断し得るように設けられている。
【0023】この異常頻度算出装置4によるノイズレベ
ルの差出は、図3に示すように、ライン異常検出回路3
によって検出される異常信号(HレベルまたはLレベ
ル)が過去nクロックの間に何回検出されたかを算出し
(カウントし)、その値(カウント値、回数)のmクロ
ック分の平均と、mクロック分のMAX値を逐次重みづ
けをして加算することで行われる。そしてこれにより、
そのライン2にのって制御装置7に受信されるノイズレ
ベルを算出し求めることが可能とされている。
【0024】このようにするため、本実施形態では、カ
ウンタ11において、サンプリングタイムごとに異常信
号の回数を計測した後、n個設けられた遅延素子(バッ
ファ)においてnサンプリング前からの間に何個エラー
が生じたかを検出している。すなわち、ライン異常検出
回路3によって検出される異常信号が、過去nクロック
の間に何回検出されたかを示す検出回数Cを算出し、そ
の値のmクロック分の平均Cvarと、mクロック分の
MAX値Cmaxを逐次重みづけをして加算すること
で、そのラインにのって制御装置7に受信されるノイズ
レベルを得ている。このように平均CvarやMAX値
maxを算出する様子を示すと図4に示すようにな
り、これら平均CvarやMAX値Cmax、さらにノ
イズレベルは同図中に例示する式によって求めることが
できる。
【0025】さらに、平均CvarおよびMAX値C
maxは、図3に示すように、それぞれに図中A,Bで
示される係数が重みづけ5として乗ぜられ、その結果を
加算して受信ノイズレベルとして異常頻度算出装置4か
ら出力される。この場合、重みづけ5は平均Cvar
よびMAX値Cmaxに対しそれぞれ設定されるもので
あり、この値を適宜設定することによって例えば平均C
varが低くてもMAX値Cmaxが大きいという状態
を調べ的確に判断することが可能となる。なお、値を適
宜再設定する便宜を図る観点から、平均Cvarおよび
MAX値Cmaxの値は別途出力として表示されている
ことが好ましい。
【0026】ここで、上述したnやm、クロック周波
数、さらに重みづけ5は、制御装置7にあわせてあらか
じめ設定しておくことが好ましい。また、mは固定値で
あってもよいし、クロック毎に逐次増加するようなもの
であってもよいが、後者の場合は、電源8をONしてか
らの平均CvarとMAX値Cmaxが逐次計算される
ものとする。加えて、この場合は、各値を0リセットで
きる機能を備えさせ、計測したい期間を上位の制御装置
7やオペレータから指定できるようにする。
【0027】また、制御装置7を構成するディジタルフ
ィルタ9は、ノイズレベルを求めてノイズ影響の低減化
を図るものであり、本実施形態では図5に示すように4
次の回路が用いられて構成されている。この回路では、
直接入力される信号の他、2次、3次、4次の各回路を
通過した信号の総和を求め、これを4で除して平均を算
出している。ただしこれは一例であり、ディジタルフィ
ルタ9の構成は特にこのようなものに限定されることは
ない。
【0028】また、本実施形態の自己診断装置1は、特
に図示していないが判定装置を備えて構成されている。
この判定装置は、制御装置7によって計算され出力され
るノイズレベルを逐次モニタし、さらに設定した値と比
較することでノイズレベルの合否を判定する装置として
設けられる。この場合、結果を表示するための表示装置
は、コンピュータに直接取り込んでから出力して表示す
るディスプレイなどによって構成され、例えばノイズ除
去を目的にしたフィルタの前に挿入することで機器固有
の受信ノイズの程度をモニタする機能を果たす。
【0029】以上のように構成されたノイズマージンの
自己診断装置1では、外付け観測装置などを付加するこ
となく機器に固有の受信ノイズのマージンをモニタする
ことができ、制御装置7の個体差に応じた現在の影響ノ
イズの程度を即座に判断することができる。したがっ
て、当該装置1のその時点での環境におけるノイズレベ
ルを判断し、その異常状態が本来の異常によって引き起
こされた可能性が高いのか、ノイズによって引き起こさ
れた可能性が高いのかを判断することができる。また、
制御装置7に自己診断装置1を内蔵しているため、計測
装置を一台一台セットする煩わしさもない。
【0030】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態では、サーボモータなどの制御
対象6と制御装置7との間のライン2にノイズが混入す
る場合について説明したが、本発明であるノイズマージ
ンの自己診断装置1は特にこれに限られず、ノイズレベ
ルの観測器や測定信号の可否判断装置などの他の装置に
おいても利用することができるものである。
【0031】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のノイズマージンの自己診断装置によれば、異常
検出信号をディジタルフィルタにかける前に、異常が検
出される頻度を並列的に計算してノイズレベルを出力し
ているため、制御装置の個体差に応じた現在の影響ノイ
ズの程度を即座に判断し、異常状態が本来の異常によっ
て引き起こされたものかノイズによって引き起こされた
ものかを判断することができる。しかも、制御装置に自
己診断装置を内蔵しているため、計測装置を一台一台セ
ットする煩わしさもない。
【0032】また請求項2記載のノイズマージンの自己
診断装置によれば、制御装置の個体差に応じた現在の影
響ノイズの程度を判断する際、表示装置に逐次表示され
るノイズレベルを確認しやすく、また、判定装置によっ
て行われるノイズレベルの合否の判定も設定値と比較し
て行われるため客観的かつ正確な判断をすることができ
る。
【0033】さらに請求項3記載のノイズマージンの自
己診断装置によれば、異常信号が、過去nクロック間に
何回検出されたかを算出し、その値のmクロック分の平
均とmクロック分のMAX値を逐次重みづけを加算する
ことでラインのノイズレベルを得ることができるため、
重みづけの値を適宜設定し、mクロック分の平均値ある
いはMAX値からノイズレベルの特徴を求めて合否をよ
り正確に判定することができる。
【0034】また請求項4記載の発明のノイズマージン
の自己診断装置によれば、より幅広い範囲のサンプリン
グをもとにノイズレベルを算出し、ノイズレベルの合否
判定をさらに正確で信頼できるものとすることができ
る。
【0035】そして請求項5記載の発明のノイズマージ
ンの自己診断装置によれば、重みづけしたノイズレベル
の他に平均値とMAX値を出力表示するようにしたた
め、ノイズレベルの特徴を実時間で判断し、重みづけに
適宜反映させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるノイズマージンの自己診断装置
の一実施形態を示す自己診断装置および制御装置の概略
構成図である。
【図2】異常頻度算出装置をXOR回路によって構成し
た一例を示す倫理回路図と出力パターン図である。
【図3】異常頻度算出装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図4】mクロック分の平均CvarやMAX値C
max、ノイズレベルを算出する様子の一例を示す図で
ある。
【図5】制御装置を構成するディジタルフィルタの構成
の一例を示す図である。
【図6】従来の、ラインノイズを外付けの計測器により
観測する一例を示す概略構成図である。
【図7】異常検出信号をディジタルフィルタで平均化し
てノイズの影響を低減化する様子を示すフロー図であ
る。
【符号の説明】
1 ノイズマージンの自己診断装置 2 ライン 3 ライン異常検出回路 4 異常頻度算出装置 Cvar mクロック分の平均 Cmax mクロック分のMAX値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインの異常を検出した時にHレベルま
    たはLレベルとなるライン異常検出回路と、このライン
    異常検出回路の出力を受け、ノイズレベルを出力する異
    常頻度算出装置と、上記ノイズレベルを逐次モニターし
    設定値と比較してノイズレベルの合否を判定する判定装
    置とを備えたことを特徴とするノイズマージンの自己診
    断装置。
  2. 【請求項2】 エンコーダラインの異常を検出した時に
    HレベルまたはLレベルとなるライン異常検出回路と、
    このライン異常検出回路の出力を受け、単位時間あたり
    の異常信号の頻度を算出してノイズレベルを出力する異
    常頻度算出装置と、上記ノイズレベルを逐次モニターし
    設定値と比較してノイズレベルの合否を判定する判定装
    置と、表示装置を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のノイズマージンの自己診断装置。
  3. 【請求項3】 異常信号が、過去nクロック間に何回検
    出されたかを算出し、その値のmクロック分の平均とm
    クロック分のMAX値を逐次重みづけを加算すること
    で、ラインのノイズレベルを得る異常頻度算出装置を備
    えたことを特徴とする請求項2記載のノイズマージンの
    自己診断装置。
  4. 【請求項4】 mをクロック毎に逐次増加する値とし、
    その値は電源ONからそのときまでの平均値とMAX値
    が逐次計算され、各値を0リセット可能であることを特
    徴とする請求項3記載のノイズマージンの自己診断装
    置。
  5. 【請求項5】 重みづけしたノイズレベルの他に平均値
    とMAX値を出力表示することを特徴とする請求項3記
    載のノイズマージンの自己診断装置。
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