JP2000258372A - 水分計 - Google Patents

水分計

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JP2000258372A JP11058857A JP5885799A JP2000258372A JP 2000258372 A JP2000258372 A JP 2000258372A JP 11058857 A JP11058857 A JP 11058857A JP 5885799 A JP5885799 A JP 5885799A JP 2000258372 A JP2000258372 A JP 2000258372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧砕された穀物の抵抗値から穀物の含水率を正
確に計測する。 【解決手段】電極ローラによって穀物を圧砕しその抵抗
値Rを連続的に計測し、しきい値THDより低い抵抗値
Rに基づいて各穀物の含水率を算出する。ここで、電極
ローラの回転速度を計測し、しきい値THDより低い抵
抗値Rが継続する期間が所定の時間より長い場合には、
その継続期間を電極ローラの回転速度に比例した所定の
判別時間間隔Tcで区切り、区切られた各期間内に生じ
る抵抗値Rを1個の試料の抵抗値として含水率を算出す
る。また、しきい値THDより低い抵抗値Rが継続する
期間が判別時間間隔Tcより短い場合には、判別時間間
隔Tcよりも短い所定の時間限界値Tgより長いことを
条件として、継続期間に生じる抵抗値を1個の試料の抵
抗値Rとして含水率を算出する。これにより、電極ロー
ラの回転速度の影響を受けることなく各穀物の含水率を
正確に求める事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、米や麦、
広義の植物の種等(以下、穀物という)の試料を圧砕
し、その抵抗値に基づいて含水率を計測する水分計に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水分計として、特公平4
−71461号公報に開示されたもの知られている。こ
の従来の水分計は、電動モータで回転駆動される一対の
電極ローラ間に穀物を搬入し、電極ローラで圧砕される
穀物の電気抵抗値の変化を予め決められた一定期間毎に
計測することにより、穀物の含水率を求めるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
水分計では、電動モータを駆動するための電源周波数の
変動に伴って電極ローラの回転速度が変動したり、電極
ローラ固有の回転速度の変動に起因して、電極ローラ間
を通過する穀物の粒数が変化する場合があった。このよ
うに、穀物の粒数が変化すると、上記のように一定時間
毎に計測しても、圧砕される穀物の電気抵抗値を的確に
計測できなくなり、穀物の含水率を正確に求めることが
できないという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来技術の課題を克服する
ためになされたものであり、試料の含水率を高精度で計
測することを可能にする水分計を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、回転しつつ試料を圧砕する電極ローラと、
圧砕される上記試料の抵抗値を連続的に計測する抵抗値
検出手段と、上記抵抗値のうち所定のしきい値より低い
抵抗値に基づいて上記試料の含水率を算出する制御手段
とを有する水分計において、上記電極ローラの回転速度
を計測する回転速度検出手段を備え、上記制御手段は、
上記所定のしきい値より低い抵抗値が継続する期間が所
定の時間より長い場合に、上記継続期間を上記電極ロー
ラの回転速度に比例した所定の判別時間間隔で区切り、
区切られた各期間内に生じる抵抗値を1個の試料の抵抗
値として上記含水率を算出し、上記所定のしきい値より
低い抵抗値が継続する期間が上記電極ローラの回転速度
に比例した上記判別時間間隔より短い場合には、上記判
別時間間隔より短い所定の時間限界値より長いことを条
件として、上記継続期間に生じる抵抗値を1個の試料の
抵抗値として上記含水率を算出する構成とした。
【0006】かかる構成によると、電極ローラにより複
数の試料が連続して圧砕され、それによって計測される
試料の抵抗値が所定時間以上継続して生じた場合には、
その継続期間を所定の判別時間間隔で区切ることによっ
て、試料1個ずつの抵抗値を示す期間を設定する。そし
て、区切られた各期間内の抵抗値に基づいて各試料の含
水率が求められる。
【0007】また、試料の抵抗値が判別時間間隔より短
い期間で計測された場合には、短い期間が、所定の時間
限界値より長いことを条件として、1個の試料の含水率
を求めることにより、異物を試料と誤計測するのを防止
する。
【0008】更に、判別時間間隔と時間限界値を、実際
に測定した電極ローラの回転速度に比例して調節するこ
とにより、電極ローラの回転速度が変動しても、確実に
1個ずつの試料の抵抗値を特定して、試料の含水率を求
めるようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。尚、一実施形態として、米や麦、
豆類、トウモロコシ等の穀物の含水率を計測するための
水分計について説明する。
【0010】図1は、本実施形態の水分計1の構成を模
式的に示すブロック図である。同図において、水分計1
には、商用電源から所定の電源電圧を生成するための電
源部(Voltage Regulator)2と、予め設定されたシス
テムプログラムを実行することにより、試料としての穀
物の含水率を演算すると共に水分計1全体の動作を制御
するマイクロプロセッサ(MPU)を有する制御部3が
備えられている。
【0011】制御部3には、記憶部4と、操作部5、表
示部6、モータ駆動部7、抵抗値検出部8及び回転速度
検出部9が接続されている。
【0012】記憶部4は、制御部3が穀物の含水率を演
算する際に各種データを記憶するための半導体メモリ等
で構成されている。操作部5には、使用者等が計測条件
等の情報を入力するためのキーボードスイッチが備えら
れている。表示部6は、液晶ディスプレイ等で構成さ
れ、使用者等がキー入力した計測条件等のデータや、制
御部2が演算した穀物の含水率のデータ等を表示するよ
うになっている。
【0013】モータ駆動部7は、制御部3の指令に従っ
て電源部2から駆動モータ10に電力を供給し、駆動モ
ータ10の回転軸に連結されている穀物圧砕用の電極ロ
ーラ11,12を回転させる。尚、電極ローラ11,1
2は駆動モータ10の回転軸にギアを介して回転させて
もよい。
【0014】抵抗値検出部8は、電極ローラ11,12
の両端に生じる電気抵抗Rを入力する。そして、所定の
計測周期(サンプリング周期)Δτに同期して、制御部
3で設定される所定のしきい値THDと抵抗値Rとを比
較し、R≦THDの関係となる抵抗値Rを計測し、A/
D変換器(図示省略)よってデジタルデータに変換して
制御部3へ供給する。
【0015】回転速度検出部9は、電極ローラ11,1
2の回転速度を計測して制御部3へ供給する。
【0016】ここで、回転速度検出部9と電極ローラ1
1,12は、図2(a)の斜視図に示す構造を有してい
る。電極ローラ11,12は、導電性の金属材により円
柱形状に成形され、相対向する側壁には平目状の溝が刻
まれている。電極ローラ11の回転支軸11aに駆動モ
ータ10の回転軸10aが連結され、駆動モータ10に
よって電極ローラ11,12が正転することにより、搬
入される穀物を電極ローラ11,12の側壁間で圧砕す
る。そして、抵抗値検出部8が、電極ローラ11,12
の間に生じる電気抵抗値Rを上記サンプリング周期Δτ
に同期して入力するようになっている。尚、穀物は圧砕
されて密になると、その電気抵抗が低下することになる
ため、上記のR≦THDの関係となる抵抗値Rを計測す
ることで、穀物の通過や圧砕の有無の検出や、穀物の含
水率を算出するようになっている。
【0017】回転速度検出部9は、電極ローラ12の回
転支軸12aに直結された円板形状の回転体9aと、フ
ォトインタラプラ9bとを備えて構成されている。すな
わち、回転体9aには、多数のスリット9cが周方向に
沿って一定間隔で形成されており、フォトインタラプラ
9bは、スリット9cを挟むようにして配設されてい
る。回転体9aが電極ローラ12と一体となって回転す
る際に、フォトインタラプラ9bがスリット9cの通過
を光学検出し、この検出信号を2値信号Sに波形成形し
て制御部3へ出力する。
【0018】そして、制御部3が、所定の計測期間Ta
内に2値信号Sを計数し、その計数値SKを計測期間T
aで除算することによって、電極ローラ11,12の実
際の回転速度Sa(=SK/Ta)を算出する。
【0019】また、電極ローラ11,12と駆動モータ
10、フォトインタラプラ9b及び回転体9aを、図2
(b)の平面図に示すような構成で配設してもよい。す
なわち、駆動モータ10の回転軸に対してギヤG3,G
2,G1が連設され、ギヤG2に電極ローラ11、ギヤ
G1に電極ローラ12が連結されている。更に、ギヤG
1に回転体9aが連結され、この回転体9aの回転速度
を検出するためのフォトインタラプラ9bが併設されて
いる。また、電極ローラ11の側壁には平目状の溝が刻
まれ、電極ローラ12の側壁には、斜め網目状(アヤ目
状という)の溝が刻まれている。
【0020】そして、電極ローラ11,12の間に穀物
を搬入し、そのときに電極ローラ11,12の間に生じ
る抵抗値Rを制御部3に供給し、更に、ギヤG1と共に
電極ローラ12と一体に回転する回転体9aの回転をフ
ォトインタラプラ9bで光学検出し、それによって生じ
る検出信号を2値信号Sに波形成形して、制御部3に供
給するようになっている。
【0021】次に、かかる構成を有する水分計1の動作
例を図3ないし図6を参照して説明する。図3及び図4
は、制御部3による制御動作を示すフローチャート、図
5は、抵抗値Rの変化を模式的に示したタイミングチャ
ート、図6は、記憶部4のメモリマップを模式的に示し
た説明図である。
【0022】尚、便宜上、電極ローラ11,12間の抵
抗値Rが図5(a)中の実線で示すように変化した場合
での動作例について説明する。
【0023】本実施形態では、所定の計測期間Ta毎に
計測を繰り返えし、各計測期間Ta内に計測される抵抗
値Rに基づいて、穀物の含水率を演算することとしてい
る。また、各計測期間Ta内において、抵抗値Rが連続
して所定のしきい値THDより低下する期間をそれぞれ
順番i(i=1,2,3…)で表し、更に、各順番iで
特定される期間内において、サンプリング周期Δτに同
期して計測が行われる順番をjとすることにより、計測
した抵抗値RをR(i,j)として、記憶部4内の所定
のメモリ領域TAに記憶していくようになっている。
【0024】図3において、使用者等が計測開始の指示
をすると、ステップS100〜S106において、計測
条件を設定するための初期化処理が行われる。
【0025】まず、ステップS100では、しきい値T
HD、計測期間Ta、判別時間Tco、時間限界値Tgo、
サンプリング周期Δτ、回転速度So等の予め設定され
た計測条件を初期設定する。尚、しきい値THDは、電
極ローラ11,12が試料を圧砕しない方向に回転(逆
転)したときに生じる抵抗値Rと等しい値に設定されて
いる。また、上記の各計測条件を、使用者等が操作部5
を操作してマニュアル入力することができるようになっ
ている。
【0026】次に、指定された回転速度Soで電極ロー
ラ11,12を回転させ、計測対象である穀物の搬入を
開始する(ステップS102)。更に、最初の計測期間
Taの順番を便宜上、TA=0に設定した後(ステップ
S104)、回転速度検出部9が電極ローラ11,12
の回転速度の計測を開始し、制御部3内のプログラムタ
イマーが計測期間Taの計測を開始し、更に、計測時間
Ta内に計測される抵抗値Rのデータを記憶するための
メモリ領域TAを記憶部4内に確保する(ステップS1
06)。
【0027】次に、i=1とした後(ステップS10
8)、電極ローラ11,12間に生じる抵抗値Rをサン
プリング周期Δτに同期して計測し(ステップS11
0)、その抵抗値Rとしきい値THDを比較する(ステ
ップS112)。
【0028】ここで、抵抗値Rがしきい値THDより大
きいとき、すなわち、R>THDのときには、電極ロー
ラ11,12間に穀物が搬入されていないと判断し、ス
テップS110の処理を繰り返えす。抵抗値RがR≦T
HDの関係になると、その抵抗値Rは圧砕された穀物の
抵抗値であると判断し、j=1に設定した後(ステップ
S114)、計測した抵抗値RをR(i,j)として、
記憶部4内のメモリ領域TAに記憶する(ステップS1
16)。したがって、ステップS110〜S116の処
理により、穀物でない抵抗値から穀物の抵抗値に変化し
た直後の抵抗値Rが、メモリ領域TA内の順番i,jで
指定されるメモリアドレス(i,j)に、R(i,j)
として記憶される。
【0029】次に、引き続いてサンプリング周期Δτに
同期して、電極ローラ11,12間に生じる抵抗値Rを
計測し(ステップS118)、その抵抗値Rとしきい値
THDとを比較する(ステップS120)。ここで、抵
抗値Rがしきい値THDより小さいとき、すなわち、R
≦THDのときには、その抵抗値Rは圧砕された穀物の
抵抗値であると判断し、順番jをj=j+1に設定した
後(ステップS122)、計測した抵抗値RをR(i,
j)として記憶部4内のメモリ領域TAに記憶し(ステ
ップS124)、ステップS118からの処理を繰り返
す。したがって、圧砕された穀物の抵抗値Rを、サンプ
リング周期Δτに同期して連続計測し、順番i,jで設
定されるメモリアドレス(i,j)に、それらの抵抗値
RをR(i,j)として順番に記憶する。
【0030】このように、ステップS108〜S124
の処理が1回行われると、例えば、図5(a)に示した
i=1番目の期間における計測が行われる。
【0031】次に、ステップS120において、抵抗値
RがR>THDの関係に変化すると、電極ローラ11,
12に穀物が搬入されなくなったと判断して、ステップ
S126へ移行する。ステップS126では、今まで連
続してR≦THDの関係になっていた期間中に計測され
た抵抗値Rの計測数SAMPL(i)と、その期間TE
RM(i)をメモリ領域TAに記憶する。例えば、図5
(a)に示したi=1番目の期間中に計測された抵抗値
Rの計測数SAMPL(1)と、その期間TERM
(1)がメモリ領域TAに記憶されることとなる。
【0032】次に、ステップS128において、プログ
ラムタイマーの計数値に基づいて、計測時間が初期設定
された計測期間Taより経過したか否か判断し、経過し
ていない場合(「NO」の場合)には、ステップS13
0に移行して、順番iをi=i+1に設定した後、再び
ステップS110からの計測処理を継続する。そして、
計測期間Taが経過するまで、ステップS130,S1
10〜S128の処理を繰り返えす。
【0033】このように、ステップS130,S110
〜S128の処理を繰り返えすことで、図5(a)中の
R≦THDとなる各期間において計測される抵抗値R
(i,j)を、図6に示すように順番i毎に割り当てて
記憶し、更に、各期間中に計測された抵抗値Rの計測数
SAMPL(i)と計測期間TERM(i)のデータも
順番iに割り当てて記憶する。
【0034】次に、ステップS128において、所定の
計測期間Taが経過したと判断すると(「YES」の場
合)、ステップS132において、最後の順番iをR≦
THDとなった期間の総数TOTALとし、更に、ステ
ップS134において、計測期間Ta内に計数された2
値信号Sの計数値SKを計測期間Taで除算することに
よって、電極ローラ11,12の回転速度Sa(=SK
/Ta)を算出した後、ステップS136において、総
数TOTALと回転速度Saのデータを制御部3内の所
定のレジスタに格納する。
【0035】そして、ステップS138において、使用
者等が計測終了の指示を行うと、それに従って計測動作
を停止し、上記の指示が行われない場合には、ステップ
S140に移行して、含水率を算出するための演算処理
が開始され、更に、再びステップS106からの処理、
すなわち、次の計測期間Taにおける計測動作が連続し
て行われる。
【0036】ステップS140の含水率演算処理は、図
4に示すフローチャートに基づいてて行われる。更に、
次の計測期間Ta中に、割り込み処理によって並列的に
処理される。
【0037】図4において、含水率演算のための処理が
開始されると、ステップS200において、実際の回転
速度Saと初期設定された回転速度Soとの比K(=Sa
/So)を算出し、更に、初期設定された判別時間Tco
と時間限界値Tgoに比Kを乗算することにより、新たな
判別時間Tc(=K×Tco)と時間限界値Tg(=K×T
go)を算出する。
【0038】ここで、判別時間Tcoは、穀物が電極ロー
ラ11,12を通過するのに要する時間として予め設定
され、時間限界値Tgoは、穀物より小さな異物が電極ロ
ーラ11,12を通過するのに要する最大時間として予
め設定されるものである。
【0039】したがって、初期設定された判別時間Tco
と時間限界値Tgoに比Kを乗算することにより、穀物が
実際に通過するのに要する判別時間Tcと、異物が実際
に通過するのに要する時間限界値Tgが求められる。
【0040】次に、ステップS202において、図5
(a)に示した計測期間の順番iを設定(最初は、i=
1)した後、メモリ領域TAに記憶されている第i番目
の期間TERM(i)と判別時間Tcとを比較する。
【0041】ここで、TERM(i)≧Tcの場合に
は、その期間TERM(i)において1粒又は2粒以上
の穀物が計測されたと判断し、ステップS206〜S2
30の処理によって各穀物の含水率を演算する。例え
ば、図5(a)中のi=1番目の期間TERM(1)の
ように、2粒以上の穀物の抵抗値Rが連続して計測され
た場合には、ステップS206〜S230の処理によっ
て、各穀物の含水率が演算されることになる。
【0042】一方、TERM(i)<Tcの場合には、
ステップS232に移行して、その期間TERM(i)
と時間限界値Tgとを比較する。TERM(i)≧Tg
の場合には、通常よりも小形ではあるがその期間TER
M(i)において1粒の穀物が計測されたと判断し、ス
テップS206〜S230の処理によって含水率を演算
する。例えば、図5(a)中のi=2番目の期間TER
M(2)のように、1粒の抵抗値Rが計測された場合に
は、ステップS206〜S230の処理によって含水率
が演算されることになる。
【0043】尚、図5(b)に示すように、ステップS
202において、i=1の期間における期間TERM
(1)を判別期間Tcで区切った場合に、整数では区切
ることができず、端数の期間が生じた場合には、その端
数の期間が判別期間Tcより短くなっても、時間限界値
Tgより長い場合には、1粒の穀粒を計測したと判断し
て含水率を演算するようになっている。
【0044】次に、ステップS232において、TER
M(i)<Tgと判断した場合には、ステップS250
に移行して、その期間TERM(i)で計測された抵抗
値を異物に関するものと判断する。そして、含水率の演
算を行わずに、ステップS228に移行する。
【0045】上記のステップS204からステップS2
06に処理が移行すると、ステップS206において、
期間TERM(i)中に通過した穀物の粒数N(=TE
RM(i)/Tc)と、穀物毎のサンプル数J(=SA
MPLE(i)/N)を算出する。例えば、図5(a)
に示したi=1番目の期間TERM(1)において、2
個の穀物を計測した場合には、N=2となり、各判別時
間Tc内においてJ個ずつの抵抗値Rが計測されたこと
になる。
【0046】次に、ステップS208とS210におい
て、最初の穀物とその最初の抵抗値Rを指定すべく、n
=1,j=1に設定した後、ステップS212〜S21
8の処理を繰り返すことにより、メモリ領域TAに記憶
されているn=1に該当する抵抗値Rの総和SUM
(i,n)を求める。
【0047】そして、ステップS218において、上記
の総和SUM(i,n)を求めたと判断すると、ステッ
プS220に移行して、総和SUM(i,n)を個数J
で割り算することにより、穀物1粒の平均含水率H
(i,n)を求め、更に、ステップS222において、
表示部6にその平均含水率H(i,n)を表示する。
【0048】次に、ステップS224において、次の穀
物の含水率を計測すべく、n=n+1とした後、ステッ
プS224において、n>Nか否か判断する。ここで、
N個の穀物についての平均含水率を未だ算出していない
と判断すると、ステップS212〜S226の処理を繰
り返して、次の穀物についての平均含水率H(i,n)
を算出すると共に、表示部6にその平均含水率H(i,
n)を表示する。
【0049】そして、ステップS226において、N個
の全ての平均含水率H(i,n)を求めたと判断する
と、ステップS228において、次の期間TERM
(i)を設定すべく、順番iをi+1に設定し、更に、
ステップS230において、全ての期間TERM(i)
において計測された穀物の平均含水率H(i,n)を求
めるまで、ステップS204からの処理を繰り返す。
【0050】また、ステップS204からS232を経
由して、ステップS234〜S248の処理が行われる
場合には、順番iに該当する期間TERM(i)中に穀
物1粒分の抵抗値Rが計測されたことになるため、ステ
ップS234において、メモリ領域TA中の順番iに該
当する計測数SAMPL(i)を、その期間TERM
(i)中のサンプル数Jとする。例えば、図6中の順番
i=2の領域に記憶されている計測数SAMPL(2)
がサンプル数Jに設定される。
【0051】次に、ステップS236において、期間T
ERM(i)中の最初に計測された抵抗値R(i,j)
を設定すべく、順番jをj=1にした後、ステップS2
38〜S244の処理を繰り返すことにより、抵抗値R
の総和SUM(i)を求める。
【0052】次に、ステップS246において、総和S
UM(i)を個数Jで割り算することにより、穀物1粒
の平均含水率H(i)を求め、更に、ステップS248
において、表示部6にその平均含水率H(i)を表示し
た後、ステップS228に移行する。
【0053】そして、ステップS230において、順番
iで設定された全ての期間TERM(i)についての演
算処理を完了したと判断すると、含水率演算のための割
り込み処理を終了する。
【0054】このように、本実施形態によると、実際に
計測した電極ローラ11,12の回転速度Saと初期設
定された回転速度Soとの比Kを求めると共に、1粒の
穀物の通過時間を判断するために初期設定されている判
別時間Tcoと時間限界値Tgoに比Kを掛け算することに
よって、実際に即した判別時間Tcと時間限界値Tgを
求め、これらの判別時間Tcと時間限界値Tgを基準に
して、1粒ずつの穀物の抵抗値Rを判断して平均含水分
率を求めるようにしている。この結果、例えば、電動モ
ータ10を駆動するための電源周波数の変動に伴って電
極ローラ11,12の回転速度が変動したり、電極ロー
ラ11,12固有の回転速度の変動に起因して、電極ロ
ーラ11,12間を通過する穀物の粒数が変化しても、
それらの変動の影響を受けることなく、各穀物の平均含
水率を正確に計測することができる。
【0055】また、計測期間Taを調節することによ
り、電極ローラ11,12の実際の回転速度Saをより
正確に計測することが可能となるため、上記電極ローラ
11,12の回転速度の変動の影響を抑えて、各穀物の
平均含水率を正確に計測することができる。
【0056】尚、以上に説明した実施の形態では、圧砕
された各穀物の抵抗値の平均値を求め、これらの平均値
に基づいて各穀物を含水率を算出することとしたが、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、図5
(a)のタイミングチャートで示した各穀物の抵抗値の
ピーク値に基づいて、各穀物の含水率を算出してもよ
い。
【0057】また、本実施形態では、予め決められた計
測期間Ta毎に電極ローラ11,12の実際の回転速度
Saを計測することとしたが、本発明はこれに限定され
るものではない。例えば、サンプリング周期Δτに同期
して、上記回転速度Saをより高精度で計測し、その計
測した回転速度Saに基づいて、実際に即した判別時間
Tcと時間限界値Tgを算出するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
極ローラにより複数の試料が連続して圧砕され、それに
よって計測される試料の抵抗値が所定時間以上継続して
生じた場合には、その継続期間を所定の判別時間間隔で
区切ることによって、試料1個ずつの抵抗値を示す期間
を設定して、区切られた各期間内の抵抗値に基づいて各
試料の含水率を求め、更に、判別時間間隔と時間限界値
を、実際に測定した電極ローラの回転速度に比例させる
ようにしたので、電極ローラの回転速度が変動しても、
確実に1個ずつの試料の抵抗値を特定して、試料の含水
率を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の水分計の構成を模式的に示すブロ
ック図である。
【図2】電極ローラと回転速度検出部の構造を示す斜視
図と平面図である。
【図3】本実施形態の水分計の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】本実施形態の水分計の動作を更に説明するため
のフローチャートである。
【図5】本実施形態の水分計の動作を更に説明するため
のタイミングチャートである。
【図6】記憶部に設定されるメモリ領域のメモリマップ
を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
1…水分計 2…電源部 3…制御部 4…記憶部 5…操作部 6…表示部 7…モータ駆動部 8…抵抗値検出部 9…回転速度検出部 9a…回転体 9b…フォトインタラプタ 9c…スリット 10…駆動モータ 11,12…電極ローラ
フロントページの続き (72)発明者 川中 道夫 静岡県袋井市山名町4番地の1 静岡製機 株式会社内 Fターム(参考) 2G060 AA12 AC01 AF07 AG07 AG11 CA06 CC08 HC08 HC09 HC10 HC13 HC14 HC19 3L113 AC90 BA03 CA02 CA20 DA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転しつつ試料を圧砕する電極ローラ
    と、 圧砕される前記試料の抵抗値を連続的に計測する抵抗値
    検出手段と、 前記抵抗値のうち所定のしきい値より低い抵抗値に基づ
    いて前記試料の含水率を算出する制御手段とを有する水
    分計において、 前記電極ローラの回転速度を計測する回転速度検出手段
    を備え、 前記制御手段は、前記所定のしきい値より低い抵抗値が
    継続する期間が所定の時間より長い場合に、前記継続期
    間を前記電極ローラの回転速度に比例した所定の判別時
    間間隔で区切り、区切られた各期間内に生じる抵抗値を
    1個の試料の抵抗値として前記含水率を算出し、 前記所定のしきい値より低い抵抗値が継続する期間が前
    記電極ローラの回転速度に比例した前記判別時間間隔よ
    り短い場合には、前記判別時間間隔より短い所定の時間
    限界値より長いことを条件として、前記継続期間に生じ
    る抵抗値を1個の試料の抵抗値として前記含水率を算出
    することを特徴とする水分計。
  2. 【請求項2】 前記しきい値は、前記電極ローラが試料
    を圧砕しない方向に回転したときに生じる前記抵抗値に
    設定されていることを特徴とする請求項1に記載の水分
    計。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記区切られた各期間内
    に生じる抵抗値のピーク値、又は前記判別時間間隔より
    短い前記継続期間に生じる抵抗値のピーク値に基づいて
    前記含水率を算出することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の水分計。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記区切られた各期間内
    に生じる抵抗値の平均値、又は前記判別時間間隔より短
    い前記継続期間に生じる抵抗値の平均値に基づいて前記
    含水率を算出することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の水分計。
  5. 【請求項5】 前記試料は穀物であることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の水分
    計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009156777A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Shizuoka Seiki Co Ltd 穀物水分測定装置
CN102809585A (zh) * 2012-08-16 2012-12-05 武汉凯特复兴科技有限责任公司 一种在线电阻式水份传感器
CN103472096A (zh) * 2013-09-06 2013-12-25 武汉凯特复兴科技有限责任公司 一种用于电阻式水份测量传感器的电路的测量方法
CN104749070A (zh) * 2015-04-15 2015-07-01 河南工业大学 一种快速评价小麦品质的方法

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