JP2000258311A - 構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具 - Google Patents
構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具Info
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- JP2000258311A JP2000258311A JP11065417A JP6541799A JP2000258311A JP 2000258311 A JP2000258311 A JP 2000258311A JP 11065417 A JP11065417 A JP 11065417A JP 6541799 A JP6541799 A JP 6541799A JP 2000258311 A JP2000258311 A JP 2000258311A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリート硬化後における構造体からの供
試体の切取り作業を不要にし、それでいて、構造体型枠
の脱型後も、供試体型枠を構造体から突出させた状態に
自立させて、所定の材齢まで養生することができるよう
にした構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具を
提供する。 【解決手段】 供試体型枠5の挿入された容器4を、構
造体型枠1の外側に、構造体型枠の孔2と対面させて固
定した状態で、構造体型枠の内部に構造体のコンクリー
トCを打設することにより、供試体型枠にもコンクリー
トを充填させ、コンクリートが未だ固まらない間に、容
器の開口よりも幅狭のシャッター6で供試体型枠の開口
を閉止して、構造体Aと供試体の縁切りを行い、コンク
リートが固まったら、構造体型枠の脱型時に容器だけを
取り外し、所定の材齢に達した時点で、供試体型枠を取
り外して、供試体Bを採取するように構成する。
試体の切取り作業を不要にし、それでいて、構造体型枠
の脱型後も、供試体型枠を構造体から突出させた状態に
自立させて、所定の材齢まで養生することができるよう
にした構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具を
提供する。 【解決手段】 供試体型枠5の挿入された容器4を、構
造体型枠1の外側に、構造体型枠の孔2と対面させて固
定した状態で、構造体型枠の内部に構造体のコンクリー
トCを打設することにより、供試体型枠にもコンクリー
トを充填させ、コンクリートが未だ固まらない間に、容
器の開口よりも幅狭のシャッター6で供試体型枠の開口
を閉止して、構造体Aと供試体の縁切りを行い、コンク
リートが固まったら、構造体型枠の脱型時に容器だけを
取り外し、所定の材齢に達した時点で、供試体型枠を取
り外して、供試体Bを採取するように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造体コンクリー
ト強度管理用供試体採取治具に関する。
ト強度管理用供試体採取治具に関する。
【0002】
【従来の技術】構造体コンクリート強度の推定方法に
は、現場水中養生供試体による強度試験、コア供試
体による強度試験、部材温度履歴追従養生供試体によ
る強度試験、等があるが、何れも次のような問題点があ
る。
は、現場水中養生供試体による強度試験、コア供試
体による強度試験、部材温度履歴追従養生供試体によ
る強度試験、等があるが、何れも次のような問題点があ
る。
【0003】即ち、の方法では、実構造体よりもやや
有利な養生条件となるため、危険側の評価となる場合が
ある。このため、強度補正ΔF(=3N/mm2)を予
め加えた調合とするように、JASS5(建築学会)等
の指針では、推奨しており、これがコストアップの要因
となっている。の方法では、適正な強度推定ができる
が、コア供試体の採取に実構造体への孔あけ作業が必要
な上、補修・補強等が必要であり、コア抜き費用も高価
で、不経済である。の方法では、蒸気養生装置等、高
価な専用の機器が必要であり、不経済である。
有利な養生条件となるため、危険側の評価となる場合が
ある。このため、強度補正ΔF(=3N/mm2)を予
め加えた調合とするように、JASS5(建築学会)等
の指針では、推奨しており、これがコストアップの要因
となっている。の方法では、適正な強度推定ができる
が、コア供試体の採取に実構造体への孔あけ作業が必要
な上、補修・補強等が必要であり、コア抜き費用も高価
で、不経済である。の方法では、蒸気養生装置等、高
価な専用の機器が必要であり、不経済である。
【0004】ところで、構造体型枠の組立て時に、供試
体型枠を構造体型枠に設けた孔に内側から挿入して取り
付けておき、構造体型枠の内部に構造体のコンクリート
を打設することにより、供試体型枠にもコンクリートの
一部を充填させて、構造体に突出部を形成し、コンクリ
ートの硬化後、試験材齢時に、突出部を切り取って供試
体とする方法が、特公平2−57658号公報によって
提案されている。
体型枠を構造体型枠に設けた孔に内側から挿入して取り
付けておき、構造体型枠の内部に構造体のコンクリート
を打設することにより、供試体型枠にもコンクリートの
一部を充填させて、構造体に突出部を形成し、コンクリ
ートの硬化後、試験材齢時に、突出部を切り取って供試
体とする方法が、特公平2−57658号公報によって
提案されている。
【0005】この方法は、実構造体と同じ養生条件とな
るため、に関しては、適正な強度推定が可能で、強度
補正をしなくて済み、に関しては、実構造体を損傷す
ることがなく、コア抜きの費用が不要であり、に関し
ては、高価な専用の機器が不要である等の利点があり、
上記の問題点の解決策として有効である。
るため、に関しては、適正な強度推定が可能で、強度
補正をしなくて済み、に関しては、実構造体を損傷す
ることがなく、コア抜きの費用が不要であり、に関し
ては、高価な専用の機器が不要である等の利点があり、
上記の問題点の解決策として有効である。
【0006】しかしながら、上記の従来例では、コンク
リートの硬化後に、突出部(供試体)を構造体から切り
取るため、突出部の切取りに強大な力を必要とした。殊
に、壁等の構造体型枠を、材齢3日、コンクリート強度
50kg/cm2程度で、脱型し、他の場所に転用して
も、突出部(供試体)は、一般に、材齢28日の構造体
コンクリートの強度推定まで残置させるため、コンクリ
ート強度が高くなり、その切取りに強大な力を必要とす
るのである。そのため、手作業による突出部(供試体)
の切取りは不可能であり、専用の切断工具が必要であっ
た。
リートの硬化後に、突出部(供試体)を構造体から切り
取るため、突出部の切取りに強大な力を必要とした。殊
に、壁等の構造体型枠を、材齢3日、コンクリート強度
50kg/cm2程度で、脱型し、他の場所に転用して
も、突出部(供試体)は、一般に、材齢28日の構造体
コンクリートの強度推定まで残置させるため、コンクリ
ート強度が高くなり、その切取りに強大な力を必要とす
るのである。そのため、手作業による突出部(供試体)
の切取りは不可能であり、専用の切断工具が必要であっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
欠点を解消し、コンクリートが未だ固まらない間に、構
造体と供試体の縁切りを行うことによって、コンクリー
トの硬化後における切取り作業を不要にし、それでい
て、構造体型枠の脱型後も、供試体型枠を構造体から突
出させた状態に自立させて、所定の試験材齢まで養生す
ることができるようにした構造体コンクリート強度管理
用供試体採取治具を提供することを課題とする。
欠点を解消し、コンクリートが未だ固まらない間に、構
造体と供試体の縁切りを行うことによって、コンクリー
トの硬化後における切取り作業を不要にし、それでい
て、構造体型枠の脱型後も、供試体型枠を構造体から突
出させた状態に自立させて、所定の試験材齢まで養生す
ることができるようにした構造体コンクリート強度管理
用供試体採取治具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりであ
る。即ち、請求項1に記載の発明による構造体コンクリ
ート強度管理用供試体採取治具は、構造体型枠の外側
に、構造体型枠に形成した孔に開口を対面させた状態に
固定することが可能な容器に、供試体型枠を挿抜自在に
挿入し、容器の開口側端部には、容器の開口よりも幅狭
で且つ供試体型枠の開口を閉塞し得る幅のシャッターを
スライド自在に設け、供試体型枠が挿入された容器を構
造体型枠の外側に、容器の口を構造体型枠の孔に対面さ
せて固定した状態で、構造体型枠の内部に構造体のコン
クリートを打設することにより、供試体型枠にもコンク
リートの一部を充填させ、コンクリートが未だ固まらな
い間に、シャッターを閉めて構造体と供試体の縁切りを
行い、コンクリートが固まったら、容器を取り外し、所
定の材齢に達した時点で、供試体型枠を取り外して、供
試体を採取するように構成したことを特徴としている。
めに、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりであ
る。即ち、請求項1に記載の発明による構造体コンクリ
ート強度管理用供試体採取治具は、構造体型枠の外側
に、構造体型枠に形成した孔に開口を対面させた状態に
固定することが可能な容器に、供試体型枠を挿抜自在に
挿入し、容器の開口側端部には、容器の開口よりも幅狭
で且つ供試体型枠の開口を閉塞し得る幅のシャッターを
スライド自在に設け、供試体型枠が挿入された容器を構
造体型枠の外側に、容器の口を構造体型枠の孔に対面さ
せて固定した状態で、構造体型枠の内部に構造体のコン
クリートを打設することにより、供試体型枠にもコンク
リートの一部を充填させ、コンクリートが未だ固まらな
い間に、シャッターを閉めて構造体と供試体の縁切りを
行い、コンクリートが固まったら、容器を取り外し、所
定の材齢に達した時点で、供試体型枠を取り外して、供
試体を採取するように構成したことを特徴としている。
【0009】上記の構成によれば、適正な強度推定が
可能で、強度補正をしなくて済み、実構造体を損傷す
ることがなく、コア抜きの費用が不要であり、高価な
専用の機器が不要である等の利点が得られるばかりでな
く、次の利点が得られるのである。
可能で、強度補正をしなくて済み、実構造体を損傷す
ることがなく、コア抜きの費用が不要であり、高価な
専用の機器が不要である等の利点が得られるばかりでな
く、次の利点が得られるのである。
【0010】即ち、供試体型枠にもコンクリートを充填
させたら、コンクリートが未だ固まらない間に、シャッ
ターを閉めて構造体と供試体の縁切りを行うため、硬化
したコンクリートを切り取る場合のような強大な力が不
要であり、手作業による縁切りが可能である。
させたら、コンクリートが未だ固まらない間に、シャッ
ターを閉めて構造体と供試体の縁切りを行うため、硬化
したコンクリートを切り取る場合のような強大な力が不
要であり、手作業による縁切りが可能である。
【0011】それでいて、供試体型枠の開口を閉塞する
シャッターの幅を、容器の開口よりも幅狭にしてあるた
め、供試体型枠の開口側端部の周辺に、シャッターで縁
切りされないコンクリート(構造体とつながっているコ
ンクリート部分)が残されることになり、構造体型枠の
脱型後も、供試体型枠が落下せず、供試体型枠を構造体
から突出した状態に自立させて、所定の試験材齢まで養
生することができるのである。
シャッターの幅を、容器の開口よりも幅狭にしてあるた
め、供試体型枠の開口側端部の周辺に、シャッターで縁
切りされないコンクリート(構造体とつながっているコ
ンクリート部分)が残されることになり、構造体型枠の
脱型後も、供試体型枠が落下せず、供試体型枠を構造体
から突出した状態に自立させて、所定の試験材齢まで養
生することができるのである。
【0012】尚、請求項2に記載の発明のように、供試
体型枠自体を断熱構造に構成したり、請求項3に記載の
発明のように、供試体型枠の周囲に断熱材を容器および
供試体型枠と分離可能な状態に設けることは、構造体に
比してボリュームの小さい供試体の放熱を抑制して、供
試体と構造体の温度履歴を同程度にするのに効果があ
る。また、請求項4に記載の発明のように、供試体型枠
の開口側端部の周囲に環状の緩衝材を套嵌することは、
供試体型枠の開口側端部とその周辺に残された縁切りさ
れていないコンクリートとの付着を防止すると共に、供
試体型枠を取り外す際、緩衝材の変形の範囲内で供試体
型枠を揺り動かすことができて、供試体型枠の取外しが
容易になる点で、有効である。
体型枠自体を断熱構造に構成したり、請求項3に記載の
発明のように、供試体型枠の周囲に断熱材を容器および
供試体型枠と分離可能な状態に設けることは、構造体に
比してボリュームの小さい供試体の放熱を抑制して、供
試体と構造体の温度履歴を同程度にするのに効果があ
る。また、請求項4に記載の発明のように、供試体型枠
の開口側端部の周囲に環状の緩衝材を套嵌することは、
供試体型枠の開口側端部とその周辺に残された縁切りさ
れていないコンクリートとの付着を防止すると共に、供
試体型枠を取り外す際、緩衝材の変形の範囲内で供試体
型枠を揺り動かすことができて、供試体型枠の取外しが
容易になる点で、有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明に係る構造
体コンクリート強度管理用供試体採取治具の一例を示
す。図において、1は、例えば、柱、梁、壁等の構造体
を築造するための垂直な構造体型枠であり、合板製であ
る。2は、構造体型枠1に形成した供試体採取用の孔、
3は床面を示す。
体コンクリート強度管理用供試体採取治具の一例を示
す。図において、1は、例えば、柱、梁、壁等の構造体
を築造するための垂直な構造体型枠であり、合板製であ
る。2は、構造体型枠1に形成した供試体採取用の孔、
3は床面を示す。
【0014】前記治具は、構造体型枠1の外側に、前記
孔2に開口を対面させた状態に固定することが可能な容
器4と、容器4に挿抜自在に挿入される有底円筒状をな
す小径の供試体型枠5と、容器4の開口側端部にスライ
ド自在に設けられたシャッター6と、供試体型枠5の周
囲に容器4および供試体型枠5と分離可能な状態に設け
られている断熱材7と、供試体型枠5の開口側端部の周
囲に着脱自在に套嵌される弾性材料からなる環状の緩衝
材8とを備えている。
孔2に開口を対面させた状態に固定することが可能な容
器4と、容器4に挿抜自在に挿入される有底円筒状をな
す小径の供試体型枠5と、容器4の開口側端部にスライ
ド自在に設けられたシャッター6と、供試体型枠5の周
囲に容器4および供試体型枠5と分離可能な状態に設け
られている断熱材7と、供試体型枠5の開口側端部の周
囲に着脱自在に套嵌される弾性材料からなる環状の緩衝
材8とを備えている。
【0015】容器4は、開口側端部にフランジ4aを有
し、フランジ4aには、構造体型枠1に釘9等で固定す
るための複数の小孔4bと、シャッター6を差し込むた
めのガイド溝4cとが形成されている。図示の容器4は
鉄板製であるが、合成樹脂製であってもよい。
し、フランジ4aには、構造体型枠1に釘9等で固定す
るための複数の小孔4bと、シャッター6を差し込むた
めのガイド溝4cとが形成されている。図示の容器4は
鉄板製であるが、合成樹脂製であってもよい。
【0016】シャッター6の横幅L1は、供試体型枠5
の開口を閉塞し得る幅(図示の例では、緩衝材8の外径
と略等しい幅)であるが、容器4の開口の幅L2よりも
狭く設定されており、後述するとおり、シャッター6を
閉じて、構造体と供試体を縁切りしても、供試体型枠5
の開口側端部の周囲に、一部のコンクリートが構造体と
つながった状態に残されるようになっている。
の開口を閉塞し得る幅(図示の例では、緩衝材8の外径
と略等しい幅)であるが、容器4の開口の幅L2よりも
狭く設定されており、後述するとおり、シャッター6を
閉じて、構造体と供試体を縁切りしても、供試体型枠5
の開口側端部の周囲に、一部のコンクリートが構造体と
つながった状態に残されるようになっている。
【0017】容器4と断熱材7と供試体型枠5には、互
いに連通した空気抜き孔a,b,cが設けられている。
これらの空気抜き孔a,b,cは、予め個々に形成して
もよいが、容器4に、断熱材7と供試体型枠5を挿入し
た後、ドリルで三者を穿孔することによって形成するこ
とが望ましい。また、この実施の形態では、供試体型枠
5として、薄鉄板製のものを使用しているが、合成樹脂
製であってもよい。
いに連通した空気抜き孔a,b,cが設けられている。
これらの空気抜き孔a,b,cは、予め個々に形成して
もよいが、容器4に、断熱材7と供試体型枠5を挿入し
た後、ドリルで三者を穿孔することによって形成するこ
とが望ましい。また、この実施の形態では、供試体型枠
5として、薄鉄板製のものを使用しているが、合成樹脂
製であってもよい。
【0018】上記の構成によれば、次の手順により供試
体を採取することができる。先ず、構造体型枠1に適当
な寸法(図示の例では、断熱材7の外径より若干大きく
設定してある。これは、構造体型枠1を脱型する際、断
熱材7を、一旦、供試体型枠5から抜き取らなくても、
断熱材7が脱型の邪魔にならないように配慮したもので
ある。)の孔2をあけた後、図2に示すように、供試体
型枠5および断熱材7が挿入された容器4を構造体型枠
1の外側に、容器4の口を構造体型枠1の孔2に同芯状
に対面させた状態で、釘9等で固定する。シャッター6
は、容器4から取り外しておくか、あるいは、開放位置
にスライドさせておく。
体を採取することができる。先ず、構造体型枠1に適当
な寸法(図示の例では、断熱材7の外径より若干大きく
設定してある。これは、構造体型枠1を脱型する際、断
熱材7を、一旦、供試体型枠5から抜き取らなくても、
断熱材7が脱型の邪魔にならないように配慮したもので
ある。)の孔2をあけた後、図2に示すように、供試体
型枠5および断熱材7が挿入された容器4を構造体型枠
1の外側に、容器4の口を構造体型枠1の孔2に同芯状
に対面させた状態で、釘9等で固定する。シャッター6
は、容器4から取り外しておくか、あるいは、開放位置
にスライドさせておく。
【0019】この状態で、構造体型枠1の内部に構造体
AのコンクリートCを打設することにより、構造体型枠
1の孔2から供試体型枠5にもコンクリートCの一部が
流入し、充填される。供試体型枠5にコンクリートCが
充填されたら、コンクリートCが未だ固まらない間に、
図3〜図5に示すように、シャッター6を閉めて構造体
Aと供試体の縁切りを行う。
AのコンクリートCを打設することにより、構造体型枠
1の孔2から供試体型枠5にもコンクリートCの一部が
流入し、充填される。供試体型枠5にコンクリートCが
充填されたら、コンクリートCが未だ固まらない間に、
図3〜図5に示すように、シャッター6を閉めて構造体
Aと供試体の縁切りを行う。
【0020】シャッター6の横幅L1は、供試体型枠5
の開口より広いが、容器4の開口の幅L2よりも狭いの
で、供試体型枠5の開口側端部の周辺には、シャッター
6で縁切りされないコンクリート(構造体とつながって
いるコンクリート部分C1)が残されることになる。
の開口より広いが、容器4の開口の幅L2よりも狭いの
で、供試体型枠5の開口側端部の周辺には、シャッター
6で縁切りされないコンクリート(構造体とつながって
いるコンクリート部分C1)が残されることになる。
【0021】コンクリートCがある程度まで固まった
ら、構造体型枠1を脱型し、他の場所に転用するが、供
試体型枠5の開口側端部の周辺に、構造体Aにつながっ
たコンクリート部分C1が存在するため、図6の(A)
に示すように、構造体型枠1の脱型時に容器4を取り外
しても、供試体型枠5は落下しない。従って、供試体型
枠5を構造体Aから突出した状態に自立させて、所定の
材齢まで断熱材7で放熱を抑制しつつ養生することがで
きる。
ら、構造体型枠1を脱型し、他の場所に転用するが、供
試体型枠5の開口側端部の周辺に、構造体Aにつながっ
たコンクリート部分C1が存在するため、図6の(A)
に示すように、構造体型枠1の脱型時に容器4を取り外
しても、供試体型枠5は落下しない。従って、供試体型
枠5を構造体Aから突出した状態に自立させて、所定の
材齢まで断熱材7で放熱を抑制しつつ養生することがで
きる。
【0022】そして、所定の材齢(例えば、材齢28
日)に達した時点で、図6の(B)に示すように、供試
体型枠5を取り外して、供試体Bを採取し、供試体型枠
5から取り出した供試体Bを圧縮試験等に供するのであ
る。
日)に達した時点で、図6の(B)に示すように、供試
体型枠5を取り外して、供試体Bを採取し、供試体型枠
5から取り出した供試体Bを圧縮試験等に供するのであ
る。
【0023】尚、シャッター6は、コンクリートCがあ
る程度まで固まった時点で、抜き取るが、供試体型枠5
を取り外すまで、残置させてもよい。
る程度まで固まった時点で、抜き取るが、供試体型枠5
を取り外すまで、残置させてもよい。
【0024】図7〜図11は、別の実施の形態を示し、
容器4および断熱材7を複数に分割可能に構成した点に
特徴がある。この構成によれば、容器4および断熱材7
が夫々分割できるため、供試体型枠5に対する容器4お
よび断熱材7の着脱が容易であり、構造体型枠1の孔2
を、その短辺が断熱材7の外径よりも短い矩形状に形成
しても、構造体型枠1の脱型が容易である。その他の構
成および作用は、図1〜図6で説明した実施の形態と同
じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を
省略する。
容器4および断熱材7を複数に分割可能に構成した点に
特徴がある。この構成によれば、容器4および断熱材7
が夫々分割できるため、供試体型枠5に対する容器4お
よび断熱材7の着脱が容易であり、構造体型枠1の孔2
を、その短辺が断熱材7の外径よりも短い矩形状に形成
しても、構造体型枠1の脱型が容易である。その他の構
成および作用は、図1〜図6で説明した実施の形態と同
じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を
省略する。
【0025】図12、図13は、別の実施の形態を示
し、供試体型枠5自体を断熱構造に構成すると共に、軸
芯方向に沿って第1部材5Aと第2部材5Bとに分割可
能に構成した点に特徴がある。より詳しく説明すると、
第1部材5A,第2部材5Bの夫々は、供試体を成形す
るための半円筒状部5aの外周に形成した中空部に、断
熱材7を充填して構成したもので、第1部材5A,第2
部材5Bの接合面の一方に設けた複数の小突起5bを、
接合面の他方に形成した小穴(図示せず)に嵌入するこ
とによって、第1部材5A,第2部材5Bの位置決め
と、連結状態の固定とを行うように構成されている。
し、供試体型枠5自体を断熱構造に構成すると共に、軸
芯方向に沿って第1部材5Aと第2部材5Bとに分割可
能に構成した点に特徴がある。より詳しく説明すると、
第1部材5A,第2部材5Bの夫々は、供試体を成形す
るための半円筒状部5aの外周に形成した中空部に、断
熱材7を充填して構成したもので、第1部材5A,第2
部材5Bの接合面の一方に設けた複数の小突起5bを、
接合面の他方に形成した小穴(図示せず)に嵌入するこ
とによって、第1部材5A,第2部材5Bの位置決め
と、連結状態の固定とを行うように構成されている。
【0026】第1部材5A,第2部材5Bの何れか一方
(図示の例では、第1部材5A)の外面には、軸芯と平
行な溝dが形成され、容器4の内面には、前記溝dと対
応する位置に、軸芯と平行な突条eが設けられている。
そして、溝dと突条eを嵌合させた状態に、供試体型枠
5を容器4に挿入することによって、容器4側の空気抜
き孔aと供試体型枠5側の空気抜き孔cの位置が合致す
るように構成してある。その他の構成および作用は、図
1〜図6で説明した実施の形態と同じであるため、同一
構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
(図示の例では、第1部材5A)の外面には、軸芯と平
行な溝dが形成され、容器4の内面には、前記溝dと対
応する位置に、軸芯と平行な突条eが設けられている。
そして、溝dと突条eを嵌合させた状態に、供試体型枠
5を容器4に挿入することによって、容器4側の空気抜
き孔aと供試体型枠5側の空気抜き孔cの位置が合致す
るように構成してある。その他の構成および作用は、図
1〜図6で説明した実施の形態と同じであるため、同一
構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記の構成よりなり、コンク
リートが未だ固まらない間に、構造体と供試体の縁切り
を行うことによって、コンクリートの硬化後における切
取り作業が不要になり、それでいて、構造体型枠の脱型
後も、供試体型枠を構造体から突出させた状態に自立さ
せて、所定の試験材齢まで養生することができる等の効
果がある。
リートが未だ固まらない間に、構造体と供試体の縁切り
を行うことによって、コンクリートの硬化後における切
取り作業が不要になり、それでいて、構造体型枠の脱型
後も、供試体型枠を構造体から突出させた状態に自立さ
せて、所定の試験材齢まで養生することができる等の効
果がある。
【図1】本発明に係る構造体コンクリート強度管理用供
試体採取治具の構成を説明する分解斜視図である。
試体採取治具の構成を説明する分解斜視図である。
【図2】構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具
の作用を説明する縦断側面図である。
の作用を説明する縦断側面図である。
【図3】構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具
の作用を説明する縦断側面図である。
の作用を説明する縦断側面図である。
【図4】構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具
の作用を説明する横断平面図である。
の作用を説明する横断平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具
の作用を説明する縦断側面図である。
の作用を説明する縦断側面図である。
【図7】別の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図8】図2に対応する縦断側面図である。
【図9】図3に対応する縦断側面図である。
【図10】図4に対応する横断平面図である。
【図11】図10のB−B線断面図である。
【図12】別の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図13】図2に対応する縦断側面図である。
1…構造体型枠、2…孔、4…容器、5…供試体型枠、
6…シャッター。
6…シャッター。
Claims (4)
- 【請求項1】 構造体型枠の外側に、構造体型枠に形成
した孔に開口を対面させた状態に固定することが可能な
容器に、供試体型枠を挿抜自在に挿入し、容器の開口側
端部には、容器の開口よりも幅狭で且つ供試体型枠の開
口を閉塞し得る幅のシャッターをスライド自在に設け、
供試体型枠が挿入された容器を構造体型枠の外側に、容
器の口を構造体型枠の孔に対面させて固定した状態で、
構造体型枠の内部に構造体のコンクリートを打設するこ
とにより、供試体型枠にもコンクリートの一部を充填さ
せ、コンクリートが未だ固まらない間に、シャッターを
閉めて構造体と供試体の縁切りを行い、コンクリートが
固まったら、容器を取り外し、所定の材齢に達した時点
で、供試体型枠を取り外して供試体を採取するように構
成したことを特徴とする構造体コンクリート強度管理用
供試体採取治具。 - 【請求項2】 供試体型枠が断熱構造に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体コンクリート
強度管理用供試体採取治具。 - 【請求項3】 供試体型枠の周囲に断熱材が容器および
供試体型枠と分離可能な状態に設けられていることを特
徴とする請求項1に記載の構造体コンクリート強度管理
用供試体採取治具。 - 【請求項4】 供試体型枠の開口側端部の周囲に環状の
緩衝材が套嵌されていることを特徴とする請求項1〜3
の何れかに記載の構造体コンクリート強度管理用供試体
採取治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11065417A JP2000258311A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11065417A JP2000258311A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000258311A true JP2000258311A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13286464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11065417A Pending JP2000258311A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 構造体コンクリート強度管理用供試体採取治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000258311A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009047608A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Minoru Kyomure | コンクリート供試体採取容器 |
KR101303937B1 (ko) * | 2011-09-09 | 2013-09-10 | 단국대학교 산학협력단 | 압축 강도 측정용 접합 분리 시험체 |
-
1999
- 1999-03-11 JP JP11065417A patent/JP2000258311A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009047608A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Minoru Kyomure | コンクリート供試体採取容器 |
KR101303937B1 (ko) * | 2011-09-09 | 2013-09-10 | 단국대학교 산학협력단 | 압축 강도 측정용 접합 분리 시험체 |
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