JP2000257811A - 微粉炭燃焼方法及び微粉炭燃焼装置並びに微粉炭燃焼バーナ - Google Patents

微粉炭燃焼方法及び微粉炭燃焼装置並びに微粉炭燃焼バーナ

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JP2000257811A
JP2000257811A JP11055319A JP5531999A JP2000257811A JP 2000257811 A JP2000257811 A JP 2000257811A JP 11055319 A JP11055319 A JP 11055319A JP 5531999 A JP5531999 A JP 5531999A JP 2000257811 A JP2000257811 A JP 2000257811A
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burner
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Hirofumi Okazaki
洋文 岡▲崎▼
Yoshinobu Kobayashi
啓信 小林
Shunichi Tsumura
俊一 津村
Kenji Kiyama
研滋 木山
Tadashi Jinbo
正 神保
Kimiharu Kuramasu
公治 倉増
Shigeki Morita
茂樹 森田
Shinichiro Nomura
伸一郎 野村
Miki Shimogoori
三紀 下郡
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】火炉高さを増すことなく、NOx発生量や微粉
炭の燃焼灰中に残る未燃分の少ない微粉炭燃焼方法を提
供する。 【解決手段】微粉炭と空気との混合物を噴出する微粉炭
ノズル10および空気を噴出する空気ノズル11,12
を有するバーナを備え、前記空気ノズルより微粉炭の完
全燃焼に必要な空気量を供給して燃焼させるようにした
微粉炭燃焼方法において、前記空気ノズル11から微粉
炭の完全燃焼に必要な空気量を供給するとともに、前記
バーナ出口近傍部に微粉炭を急速に着火して高温の火炎
を形成し、酸素を急速に消費することで高温の還元炎を
形成し、かつ前記高温還元炎の下流では、前記空気ノズ
ルから噴出する空気を混合し、前記バーナの中心軸に対
し径方向に均一なガス組成分布を有する酸化炎を形成す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微粉炭を気流搬送し
て燃焼させる微粉炭燃焼方法、微粉炭燃焼装置あるいは
微粉炭燃焼バーナに係わり、特に窒素酸化物(以下NO
xと記す)や灰中未燃分濃度を低減するのに好適な微粉
炭燃焼方法あるいは微粉炭燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃焼バーナにおいて、燃焼時に
発生するNOxの抑制が課題となる。特に、石炭は窒素
含有量が気体燃料や液体燃料に比べて多い。そのため、
微粉炭燃焼バーナの燃焼時に発生するNOxを減少させ
ることは、気体燃料や液体燃料の場合以上に重要であ
る。石炭(微粉炭)の燃焼時に発生するNOxは、その
大部分が石炭中に含まれる窒素分が酸化されて発生する
NOx(フューエルNOx)である。
【0003】今までにも、このNOxを減らすためにさ
まざまなバーナ構造や燃焼方法が検討されてきた。その
有効な燃焼方法の1つとして、微粉炭バーナからは微粉
炭の完全燃焼に必要な空気量より少ない空気を供給し、
微粉炭バーナの下流で不足分の空気を供給し、完全燃焼
させる方法(2段燃焼方法)がある。
【0004】また、他の方法の1つとして、火炎内に酸
素濃度の低い領域を形成し、酸素濃度の低いときに活発
となるNOxの還元反応を利用する方法がある。例え
ば、特開平1−305206号公報、特開平3−211
304号公報、特開平3−110308号公報等には、
酸素濃度の低い雰囲気の火炎(還元炎)を形成し、かつ
石炭を完全燃焼させる方法や、さらには、微粉炭を気流
搬送する微粉炭ノズルを中心に、その外側に空気を噴出
する空気ノズルを備える構造のものが開示されている。
【0005】これらの低NOxバーナでは、火炎の内部
に酸素濃度の低い領域を形成するとともに、還元炎領域
では微粉炭中に含まれる窒素分はアンモニアやシアン化
水素などのNOx還元物質として生成し、NOxを無害
な窒素分子に還元するようにしている。すなわち、NO
xが窒素分子に還元されることから火炎内で発生するN
Ox量が低減されるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】2段燃焼方法を用いる
場合、微粉炭バーナから供給される空気は微粉炭の完全
燃焼に必要な空気量よりも少ない。このため、完全燃焼
には微粉炭バーナの下流においてさらに空気(2段燃焼
用空気)を投入する。このため、2段燃焼方式による燃
焼装置では、2段燃焼用空気と微粉炭との混合のための
空間を設ける必要がある。
【0007】例えば、発電量1000MWクラスのボイ
ラ火炉(燃焼装置)においては、火炉高さ60mに対
し、2段燃焼用空気の混合空間として約5mの高さを確
保する必要がある。2段燃焼方法を用いず、微粉炭バー
ナから燃焼用空気をすべて供給する単段燃焼方法では混
合空間を省略することが可能で、火炉高さを低減するこ
とができる。しかし単段燃焼の場合、燃焼用空気が微粉
炭流と微粉炭バーナ近傍で混合しやすいため、前記低N
Oxバーナを用いても、NOx排出量が2段燃焼方法の
場合より大幅に増加する嫌いがある。
【0008】また、空気ノズルから供給する燃焼用空気
と微粉炭との混合を抑制しようとして、燃焼用空気に強
い旋回を与えると、下流においても微粉炭と空気が混合
せず、灰中未燃分の増大をもたらす恐れがある。
【0009】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、火炉高さを増すことなく、NOx
発生量や微粉炭の燃焼灰中に残る未燃分の少ない微粉炭
燃焼装置、微粉炭燃焼方法あるいは微粉炭燃焼バーナを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、微粉
炭と空気との混合物を噴出する微粉炭ノズルおよび空気
を噴出する空気ノズルを有するバーナを備え、前記空気
ノズルより微粉炭の完全燃焼に必要な空気量を供給して
燃焼させるようにした微粉炭燃焼方法において、前記空
気ノズルから微粉炭の完全燃焼に必要な空気量を供給す
るとともに、前記バーナ出口近傍部に微粉炭を急速に着
火して高温の火炎を形成し、酸素を急速に消費すること
で高温の還元炎(実際の空気量と微粉炭から気体として
放出される成分を完全燃焼させるのに必要な空気量の比
が1未満である火炎)を形成し、かつ前記高温還元炎の
下流では、前記空気ノズルから噴出する空気を混合し、
前記バーナの中心軸に対し径方向に均一なガス組成分布
を有する酸化炎(実際の空気量と微粉炭から気体として
放出される成分を完全燃焼させるのに必要な空気量の比
が1以上の火炎)を形成するようにし所期の目的を達成
するようにしたものである。
【0011】また本発明は、微粉炭と空気との混合物を
噴出する微粉炭ノズルおよび空気を噴出する空気ノズル
を有するバーナを備え、前記空気ノズルより微粉炭の完
全燃焼に必要な空気量を供給して燃焼させるようにした
微粉炭燃焼方法において、前記微粉炭ノズルの出口部分
で微粉炭を急速に着火して1200℃以上の高温火炎を
形成するとともに、前記バーナ近傍部(微粉炭ノズル出
口から微粉炭噴出方向にバーナスロート径の3倍以内)
に還元炎(実際の空気量と微粉炭から気体として放出さ
れる成分を完全燃焼させるのに必要な空気量の比が1未
満である火炎)を形成し、かつ前記還元炎の下流では、
前記空気ノズルから噴出する空気を混合し、前記バーナ
の中心軸に対し径方向に均一なガス組成分布を有する酸
化炎(実際の空気量と微粉炭から気体として放出される
成分を完全燃焼させるのに必要な空気量の比が1以上の
火炎)を形成し燃焼させるようにしたものである。
【0012】またこの場合、前記バーナ近傍部(微粉炭
ノズル先端から微粉炭の噴出方向にバーナスロート径の
2倍の位置)で前記微粉炭の噴出方向に垂直な方向(径
方向)に火炎をバーナスロート径の1〜1.5倍の大き
さで形成し、前記バーナ近傍部の下流側では径方向に火
炎をバーナスロートの2倍以上の大きさで形成するよう
にしたものである。
【0013】また、前記バーナから微粉炭の完全燃焼に
必要な空気量を供給し、前記微粉炭ノズルから噴出する
微粉炭流の噴出速度を20m/s以上とし、前記微粉炭
ノズル噴出口での微粉炭流の噴出方向(軸方向)の運動
量と、前記空気ノズル出口において空気が持つ軸方向の
運動量の比率を1対5〜7に設定するようにしたもので
ある。また、前記空気ノズルの先端が拡管に形成され、
かつ最外周に位置する空気ノズルから噴出する空気が、
微粉炭流の噴出方向(軸方向)に対し35〜55度の角
度で噴出するようにしたものである。
【0014】また本発明は、微粉炭と一次空気との混合
物を噴出する微粉炭ノズルと、該微粉炭ノズルの外周に
微粉炭ノズルと同心円状に設けられ、二次空気を噴出す
る二次空気ノズルと、該二次空気ノズルの外周に二次空
気ノズルと同心円状に設けられ、三次空気を噴出する三
次空気ノズルとを備え、前記二次空気ノズルの外周壁の
先端に拡管部が設けられている微粉炭燃焼バーナにおい
て、前記二次空気ノズルから噴出される二次空気が、前
記二次空気ノズルの拡管部に沿って流れるように外周側
に寄せる流れ変更手段を設けるとともに、前記バーナか
ら微粉炭の完全燃焼に必要な空気量を供給し、前記微粉
炭ノズル噴出口での微粉炭流の噴出方向(軸方向)の運
動量と、前記空気ノズル出口において空気が持つ軸方向
の運動量の比率を1対5〜7に設定するようにしたもの
である。
【0015】またこの場合、前記流れ変更手段を、前記
二次空気ノズルの内周壁先端に設けられ、かつ前記二次
空気ノズルの外周壁先端に設けられた拡管部よりも鋭角
的に設置された案内板により形成するようにしたもので
ある。また本発明は、微粉炭燃焼装置に前記微粉炭燃焼
バーナを用いるようにしたものである。
【0016】すなわちこのように形成された微粉炭燃焼
装置、また微粉炭燃焼方法であると、空気ノズルから噴
出する空気流を微粉炭ノズルの中心軸に対し外周方向へ
噴出し、火炎の前段部では中心から離れて流れ、火炎の
後段部(バーナノズル出口からバーナスロート径の3倍
以上の距離)においては火炎の中心へ向かって流れ、そ
して着火域の下流において微粉炭火炎の中心部は燃焼反
応により酸素が消費され、酸素濃度の低い還元炎が形成
される。さらに火炎後段部において、空気ノズルから噴
出する空気と火炎の中心部を流れる微粉炭と混合し、酸
化炎が半径方向に広がる。微粉炭の大部分が還元炎を通
るので、排出されるNOx濃度は低くなり、また空気の
分布は一様となり、極端に気相の空気比の低い領域は形
成されなくなる。このことにより燃焼反応は進み、燃焼
効率の向上が図られ、また灰中未燃分の減少が図られる
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕以下本発明の第1の
実施例を図1から図4を用いて説明する。図1は本発明
の微粉炭燃焼バーナの概略図であり、図2から図4は図
1に示す微粉炭燃焼バーナと対比するために示した従来
のバーナの概略図である。また表1は、図1から図4に
示す微粉炭バーナにおける燃焼装置出口でのNOxと灰
中未燃分の濃度を示したものである。
【0018】図1から図4に示す微粉炭バーナにおい
て、10は微粉炭を気流搬送する微粉炭ノズルを示し、
その上流側には図示されていないが搬送管が接続されて
いる。燃焼用空気を噴出する空気ノズルは同心円状に2
つ配置されている。11,12はそれぞれ2次空気ノズ
ル、3次空気ノズルを示している。なお、13はバーナ
から噴出する微粉炭と空気が燃焼するための火炉空間を
示し、14は微粉炭ノズルから噴出する微粉炭の流れを
示している。また、15,16は2次,3次空気ノズル
から噴出される空気の流れを示している。
【0019】本実施例は、微粉炭の完全燃焼に必要な空
気量をすべて微粉炭バーナから供給する単段燃焼方式を
用いる。このとき、微粉炭バーナから供給する空気は微
粉炭の完全燃焼に必要な空気量の約1.1〜1.25倍
とする。また1次空気量は微粉炭の完全燃焼に必要な空
気量の0.2〜0.3倍、2次空気量は約0.1倍と
し、残りの空気を3次空気として供給する。
【0020】本実施例においては、微粉炭ノズルの先端
に保炎リング21が設けられている。そしてこの保炎リ
ング21により、保炎リング21の下流に、下流から上
流に向かって流れる循環流22が形成され、この部分に
滞留する高温の気体により微粉炭は着火される。
【0021】本発明の実施例では案内板23により前記
3次空気16が微粉炭ノズルの中心軸とのなす角度で3
5度から55度の角度で噴出されるように形成されてい
る。また、前記3次空気16が噴出口出口で持つ軸方向
の運動量を、前記微粉炭ノズル噴出口での微粉炭流14
の持つ軸方向の運動量との比で5〜7に設定することを
特徴とする。
【0022】このように3次空気16の噴出方向を外周
に向けることで、微粉炭バーナ近傍で中心を流れる微粉
炭流14と離して流すことができる。また、3次空気1
6は速度の減衰後、微粉炭流14の運動量に引き込まれ
中心軸に向かって流れる。このため、微粉炭バーナから
離れた下流では中心を流れる微粉炭流と混合する。
【0023】すなわち、本発明の実施例では、3次空気
16はバーナから噴出後、図1に示されているように、
火炎の前段部では中心から離れて流れ、火炎の後段部
(微粉炭ノズル出口から微粉炭噴出方向にバーナスロー
ト径の3倍以上)において火炎の中心へ向かって流れ
る。このため、火炎の前段部((微粉炭ノズル出口から
微粉炭噴出方向にバーナスロート径の3倍以内)におい
て、空気ノズルから噴出する空気と火炎の中心を流れる
微粉炭との混合は抑制される。
【0024】このため、微粉炭は着火後、搬送用空気に
含まれる酸素を消費し、着火域17の下流に酸素濃度の
低い還元炎18を形成する。還元炎18内では酸素濃度
が低いため、微粉炭中に含まれる窒素分はアンモニアや
シアン化水素のような還元性物質として放出される。こ
の還元性物質は火炎内のような高温場では微粉炭の燃焼
で発生する窒素酸化物(Nox)を窒素に還元する。こ
のため、火炎内に還元炎18を形成することでNoxの
発生を抑制することができる。
【0025】さらに図1に示す本発明の実施例では、火
炎後段部において、空気ノズルから噴出する空気と火炎
の中心部を流れる微粉炭が混合するので酸素濃度の高い
酸化炎19が半径方向に広がる。このため、微粉炭の燃
焼が促進され、燃焼装置出口での未燃分が低減される。
【0026】微粉炭は低酸素濃度雰囲気では微粉炭中に
含まれる窒素分のうち、20〜50%がNOxとなる。
この窒素分がNOxに変わる率(NOx転換率)は酸素
濃度が低いほど小さい。しかし、燃焼が進み、燃焼率が
80〜90%を超えるとNOx転換率は低酸素濃度雰囲
気においても急激に上昇し、窒素分のうち90%以上が
NOxとして放出される。このため、燃焼の進んだ火炎
では燃焼初期の燃焼率の低い火炎に比べて酸素濃度のN
Ox濃度に与える影響は小さい。このため、火炎後段部
において、空気ノズルから噴出する空気と微粉炭とを混
合すると、NOx濃度を上昇させずに、未燃分を低減で
きる。完全燃焼に必要な距離を短くできるので、燃焼装
置の容積を小さくできる。
【0027】また、本発明の実施例では、微粉炭ノズル
から噴出する微粉炭流14の速度を20m/s以上とす
る。噴出速度が速いと、噴出時に与えられる微粉炭の運
動量は大きく、微粉炭バーナ近傍での微粉炭の分散が少
なくなる。このとき火炎中心に形成される還元炎18を
通過する微粉炭が多くなるので、NOxの還元反応が進
む。
【0028】図1に示す第1の実施例に対し、図2と図
3に示される従来の微粉炭バーナでは、空気ノズルから
噴出する空気の運動量と微粉炭流との運動量の比が本発
明の実施例に比べて小さい場合を示す。また、図4に示
される従来の微粉炭バーナでは、空気ノズルから噴出す
る空気の運動量と微粉炭の比が本発明の実施例に比べて
大きい場合を示す。
【0029】図2に示される従来例では3次空気に強い
旋回流を与える。このとき遠心力により、3次空気は微
粉炭バーナ近傍で空気流は中心軸から離れて流れる。し
かし、強旋回のため、火炎の後段部においても中心部に
混合しない。このため、火炎後段部においても火炎中心
部の還元炎17とその外側の酸化炎16に分かれる。こ
のため、表1に示されるように、燃焼装置出口でのNO
x濃度は図1に示す本発明の第1の実施形態と同等とな
るものの、燃焼装置出口での灰中未燃分は図1に比べて
高い。
【0030】
【表1】
【0031】また、図3に示す従来の微粉炭バーナでは
3次空気に与える旋回流速を弱めた場合を示す。このと
き、3次空気16は微粉炭バーナ近くで微粉炭流14と
混合するため、火炎の中心に還元領域が形成されない。
このため燃焼装置出口でのNOx濃度は図1に示す本発
明のものに比べて約80ppmほど増加する。
【0032】図4に示される従来の微粉炭バーナでは3
次空気の運動量と微粉炭流との運動量の比が本発明の実
施例に比べて大きい。このとき、微粉炭流14は3次空
気16に引き寄せられる。そのため、微粉炭バーナ近傍
で微粉炭は3次空気と混合し、火炎はバーナ近傍で径方
向に広がる。このとき微粉炭は酸素過剰の条件下で燃焼
するので表1に示されているように、燃焼装置出口のN
Ox濃度は高くなる。
【0033】図5と図6に、図1と図2に記載の微粉炭
バーナの燃焼試験における炉内の酸素濃度分布が示され
ている。どちらも、微粉炭バーナ近傍と下流の2個所に
おける径方向の分布である。図5と図6を比べると、微
粉炭バーナ近傍では中心軸上に酸素濃度の低い領域が形
成され、この部分が還元炎となることがわかる。しか
し、図5に示す本発明の実施例では、バーナ下流4.7
5mの位置で径方向の酸素濃度の差が約2%以内と平坦
になるのに対し、図6に示す従来例では、中心部分に酸
素濃度の低い部分があり、中心と外周の濃度差が約8%
となる。このため、中心を通る微粉炭の燃焼は進まず、
灰中未燃分は表1に示されるように本発明の実施例に比
べて増える。
【0034】それに対し、本発明の実施形態において
は、火炎後段部において半径方向に酸素濃度が平坦にな
る。このため、燃焼反応は進み、燃焼効率の向上や灰中
未燃分の減少をもたらす。また、微粉炭バーナ近くでは
微粉炭が分散しないので、還元炎を通過する微粉炭は多
く、NOxは従来例に比べて少なくなる。
【0035】図7に本発明の第1の実施例に示す微粉炭
バーナを用いた燃焼装置を示す。また、図8は図7に示
す本発明の実施例と対比するために示した2段燃焼方式
の燃焼装置の概略図である。図7と図8において、61
は貯炭場を示し、62は微粉炭機を示している。石炭は
微粉炭機62により直径約0.1mm以下に微粉砕され
る。微粉砕された石炭(微粉炭)はブロア63により搬
送空気とともに微粉炭バーナ64に搬送される。また、
燃焼用空気はブロア65により供給される。
【0036】図8に示される2段燃焼方式においては、
燃焼用空気の一部を微粉炭バーナ64の下流側から投入
する投入口66を有する。このため、2段燃焼方式を用
いる燃焼装置では、投入口66から投入した空気と微粉
炭との混合のための空間67を必要とする。例えば、発
電量1000MWクラスのボイラ火炉(燃焼装置)にお
いては、火炉高さ60mに対し、2段燃焼用空気の混合
空間として約5mの高さを確保する必要がある。
【0037】しかし、本発明の実施例のように、微粉炭
バーナ64から燃焼用空気の全量を投入する場合、図1
に示されているように、バーナスロート径の約3倍の位
置で微粉炭と燃焼用空気が混合するので、燃焼装置の高
さを2段燃焼方式の場合に比べて低減できる。この燃焼
装置の大きさを低減できることで、装置全体の重量が減
り、支持構造の簡素化により製作コストは低減される。
【0038】〔実施例2〕図9は、本発明の第2の実施
形態を示す微粉炭バーナの概略図である。この図におい
て、空気ノズルは2次空気ノズルと3次空気ノズルの2
つに分かれている。また、微粉炭ノズルの先端には保炎
リング21が設けられる。さらに、図7に示す本実施例
では図1の実施例と異なり、微粉炭ノズル内に紡錘体3
1を有する。
【0039】このように微粉炭ノズル内に紡錘体31を
有することにより、紡錘体31を流れる微粉炭流の流速
は高まる。空気は紡錘体31を通過後、断面積の拡大に
より流速が低下する。しかし、微粉炭粒子は質量が空気
に比べ重いため、空気よりも早い流速で噴出する。この
ため、微粉炭粒子は微粉炭ノズルから噴出後、搬送空気
よりも径方向への拡散が遅れ、微粉炭の濃度は高まる。
このとき、微粉炭バーナ近傍で微粉炭は空気不足化で燃
焼するため、酸素の消費後に形成される還元炎は広が
る。また、還元炎を通過する微粉炭が多くなるので、N
Oxの還元反応が進み、火炎から発生するNOxは低減
される。
【0040】〔実施例3〕図10は、本発明の第3の実
施例を示す微粉炭バーナの概略図である。本実施例にお
いて、10は微粉炭を気流搬送する微粉炭ノズルを示
し、上流側には図示されていないが搬送管が接続されて
いる。燃焼用空気を噴出する空気ノズルは同心円状に2
つ有する。11,12はそれぞれ2次空気ノズル、3次
空気ノズルを示す。13はバーナから噴出する微粉炭と
空気が燃焼するための火炉空間を示す。14は微粉炭ノ
ズルから噴出する微粉炭の流れを示し、15,16は2
次,3次空気ノズルから噴出する空気の流れを示す。
【0041】本実施例は、3次空気ノズル12の出口内
周がテーパ状のスリーブとなり、3次空気は微粉炭流の
噴出方向(軸方向)に対し35〜55度の角度で、微粉
炭流から離れる方向へ噴出される。また、微粉炭ノズル
の先端には保炎リング21が設けられており、この保炎
リング21により2次空気流路が狭まるため、2次空気
の噴出速度は高まる。
【0042】さらに、保炎リング先端の2次空気流路側
には、微粉炭噴出方向に垂直な案内板51が設けられて
いる。この案内板51により2次空気は外周方向(微粉
炭の噴出方向に対し70〜85度)に噴出される。な
お、13はバーナから噴出する微粉炭と空気が燃焼する
ための火炉空間を示し、14は微粉炭ノズルから噴出す
る微粉炭の流れを示している。
【0043】本実施例は、微粉炭の完全燃焼に必要な空
気量を微粉炭バーナから供給する単段燃焼方式を用い
る。このとき、微粉炭バーナから供給する空気は微粉炭
の完全燃焼に必要な空気量の約1.1〜1.25倍とす
る。また1次空気量は微粉炭の完全燃焼に必要な空気量
の0.2〜0.3倍、2次空気量は約0.1倍とし、残
りの空気を3次空気として供給する。
【0044】また、本実施例においては、微粉炭ノズル
の先端には保炎リング21が設けられている。保炎リン
グ21の下流は下流から上流に向かって流れる循環流2
2が形成され、この部分に滞留する高温の気体により微
粉炭は着火する。本発明の実施例では前記3次空気16
が噴出口出口で持つ軸方向の運動量を、前記微粉炭ノズ
ル噴出口での微粉炭流14の持つ軸方向の運動量との比
で5〜7に設定することを特徴とする。
【0045】案内板51を設けることで、2次空気15
が外周方向へ噴出するため、保炎リング21下流の循環
流は大きくなる。このため、下流から循環流内に高温の
燃焼ガスが流れ込むため、循環流の温度が高まり、微粉
炭の着火が促進される。また、3次空気16は2次空気
15と混合するため、外周方向への運動量が強まり、微
粉炭バーナ近傍で中心を流れる微粉炭流14と離して流
すことができる。
【0046】また、3次空気16は速度の減衰後、微粉
炭流14の運動量に引き込まれ中心軸に向かって流れ
る。このため、微粉炭バーナから離れた下流では中心を
流れる微粉炭流と混合する。
【0047】本発明の実施例では、3次空気16はバー
ナから噴出後、図10に示されるように、火炎の前段部
では中心から離れて流れ、火炎の後段部(微粉炭ノズル
出口から微粉炭噴出方向にバーナスロート径の3倍以
上)において火炎の中心へ向かって流れる。このため、
火炎の前段部((微粉炭ノズル出口から微粉炭噴出方向
にバーナスロート径の3倍以内)において、空気ノズル
から噴出する空気を火炎の中心を流れる微粉炭との混合
は抑制される。
【0048】このため、微粉炭は着火後、搬送用空気に
含まれる酸素を消費し、着火域17の下流に酸素濃度の
低い還元炎18を形成する。還元炎18内では酸素濃度
が低いため、微粉炭中に含まれる窒素分はアンモニアや
シアン化水素のような還元性物質として放出、窒素酸化
物(Nox)を窒素に還元する。このため、火炎内に還
元炎18を形成することでNoxの発生を抑制すること
ができる。
【0049】さらに図10に示す本発明の実施例では、
火炎後段部において、空気ノズルから噴出する空気と火
炎の中心部を流れる微粉炭が混合するので酸素濃度の高
い酸化炎19が半径方向に広がる。このため、微粉炭の
燃焼が促進され、燃焼装置出口での未燃分が低減でき
る。
【0050】〔実施例4〕図11は本発明の第4の実施
例を示す微粉炭バーナの概略図である。また、図12は
図11のA−A矢視図である。本実施例において、10
は微粉炭を気流搬送する微粉炭ノズルを示し、上流側は
図示されない搬送管が接続されている。40は微粉炭ノ
ズルを挟んで設けられる空気ノズルを示す。本実施例の
ように、空気ノズル40や微粉炭ノズル10は複数に分
割されていても良い。また、同心円状に配置されてなく
ても良い。13はバーナから噴出する微粉炭と空気が燃
焼するための火炉空間を示す。14は微粉炭ノズルから
噴出する微粉炭の流れを、41は空気ノズルから噴出す
る燃焼用空気の流れを示す。
【0051】本実施例は、微粉炭の完全燃焼に必要な空
気量を微粉炭バーナから供給する単段燃焼方式を用い
る。通常、微粉炭バーナから供給する空気は微粉炭の完
全燃焼に必要な空気量の約1.2倍とする。また微粉炭
ノズル10からは微粉炭の完全燃焼に必要な空気量の
0.2〜0.3倍、残りの空気を空気ノズル40から供
給する。
【0052】本発明の実施例では、燃焼用空気41はノ
ズルから噴出後、火炎の前段部では中心から離れて流
れ、火炎の後段部(微粉炭ノズル出口からバーナスロー
ト径の3倍以上の距離)において火炎の中心へ向かって
流れる。このため、火炎の前段部において、空気ノズル
から噴出する空気を火炎の中心を流れる微粉炭との混合
は抑制される。着火域17の下流には酸素濃度の低い還
元炎18が形成される。
【0053】還元炎18の周囲の着火域17は、酸素の
消費が進んでいないので、酸素濃度の高い酸化炎17で
ある。さらに火炎後段部において、空気ノズルから噴出
する空気と火炎の中心部を流れる微粉炭が混合するので
酸素濃度の高い酸化炎19が半径方向に広がる。
【0054】本発明の実施例では前記燃焼用空気41を
微粉炭ノズル10の中心軸とのなす角度で35から55
度の角度で噴出する。また、前記空気ノズルから供給す
る空気が噴出口出口で持つ軸方向の運動量を、前記微粉
炭ノズル噴出口での微粉炭流の持つ軸方向の運動量との
比で5〜7に設定することを特徴とする。
【0055】このように空気ノズルから噴出する空気の
噴出方向を外周に向けることで、微粉炭バーナ近傍で中
心を流れる微粉炭流と離して流すことができる。また、
微粉炭流と空気流との間の空間な循環流となるため、空
気流は速度の減衰後、循環流に沿って中心軸に向かって
流れる。このため、微粉炭バーナから離れた下流では中
心を流れる微粉炭流と混合する。
【0056】このため、本発明の実施例においては、火
炎後段部において半径方向に酸素濃度が平坦になる。燃
焼反応は進み、燃焼効率の向上や灰中未燃分の減少をも
たらす。また、微粉炭バーナ近くでは微粉炭が分散しな
いので、還元炎を通過する微粉炭は多く、NOxは従来
例に比べて少なくなる。
【0057】以上説明してきたようにこのような微粉炭
燃焼方法であると、空気ノズルから噴出される空気流を
微粉炭ノズルの中心軸に対し外周方向へ噴出し、火炎の
前段部では中心から離れて流れ、火炎の後段部(バーナ
ノズル出口からバーナスロート径の3倍以上の距離)に
おいて火炎の中心へ向かって流れる。着火域17の下流
において、微粉炭火炎の中心部は燃焼反応により酸素が
消費され、酸素濃度の低い還元炎18が形成される。さ
らに火炎後段部において、空気ノズルから噴出する空気
と火炎の中心部を流れる微粉炭と混合し、酸化炎19が
半径方向に広がる。微粉炭の大部分が還元炎18を通る
ので、排出されるNOx濃度は低い。また、空気の分布
は一様となり、極端に気相の空気比の低い領域は形成さ
れない。そこで燃焼反応は進み、燃焼効率の向上や灰中
未燃分の減少をもたらすことができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、火炉高さを増すことなく、NOx発生量や微粉炭の
燃焼灰中に残る未燃分の少ない微粉炭燃焼装置、微粉炭
燃焼方法、微粉炭燃焼バーナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粉炭バーナの一実施例を示す縦断側
面図である。
【図2】第1の実施例と対比するために示した従来技術
に係わる微粉炭バーナの縦断側面図である。
【図3】第1の実施例と対比するために示した従来技術
に係わる微粉炭バーナの縦断側面図である。
【図4】第1の実施例と対比するために示した従来技術
に係わる微粉炭バーナの縦断側面図である。
【図5】第1の実施例に係わる微粉炭バーナの火炎内の
酸素濃度分布図である。
【図6】第1の実施例と対比するために示した、従来技
術に係わる微粉炭バーナの火炎内の酸素濃度分布図であ
る。
【図7】第1の実施例に係わる微粉炭バーナを用いた燃
焼装置の概略図である。
【図8】図8に示す本発明の実施例と対比するために示
した従来技術に係わる燃焼装置の概略図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係わる微粉炭バーナの
縦断側面図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係わる微粉炭バーナ
の縦断側面図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係わる微粉炭バーナ
の縦断側面図である。
【図12】本発明の第4の実施例に係わる微粉炭バーナ
の正面図である。
【符号の説明】
10…微粉炭ノズル、11…2次空気ノズル、12…3
次空気ノズル、13…火炉空間、14…微粉炭流、15
…2次空気の流れ、16…3次空気の流れ、17…着火
域(酸化炎)、18…還元炎、19…酸化炎、21…保
炎リング、22…循環流、23…案内板、24…旋回流
発生器、31…紡錘体、40…空気ノズル、41…燃焼
用空気の流れ、51…案内板、61…貯炭場、62…微
粉炭機、63,65…ブロア、64…微粉炭バーナ、6
6…2段燃焼空気投入口、67…2段燃焼空気の混合空
間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 啓信 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 津村 俊一 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 バ ブコック日立株式会社内 (72)発明者 木山 研滋 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 バ ブコック日立株式会社内 (72)発明者 神保 正 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 バ ブコック日立株式会社内 (72)発明者 倉増 公治 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 バ ブコック日立株式会社内 (72)発明者 森田 茂樹 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 バ ブコック日立株式会社内 (72)発明者 野村 伸一郎 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 下郡 三紀 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 Fターム(参考) 3K065 QA04 QB04 QB09 QB11 QB18 QB20 QC03 TA01 TA15 TB01 TB09 TB12 TC01 TD06 TE02 TE10 TF03 TH01 TH02 TJ03 TJ06 TN03 TN07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉炭と空気との混合物を噴出する微粉
    炭ノズルおよび空気を噴出する空気ノズルを有するバー
    ナを備え、前記空気ノズルより微粉炭の完全燃焼に必要
    な空気量を供給して燃焼させるようにした微粉炭燃焼方
    法において、 前記空気ノズルから微粉炭の完全燃焼に必要な空気量を
    供給するとともに、前記バーナの出口近傍部に微粉炭を
    急速に着火して高温の火炎を形成し、酸素を急速に消費
    することで高温の還元炎(実際の空気量と微粉炭から気
    体として放出される成分を完全燃焼させるのに必要な空
    気量の比が1未満である火炎)を形成し、かつ前記高温
    の還元炎の下流では、前記空気ノズルから噴出する空気
    を混合し、前記バーナの中心軸に対し径方向に均一なガ
    ス組成分布を有する酸化炎(実際の空気量と微粉炭から
    気体として放出される成分を完全燃焼させるのに必要な
    空気量の比が1以上の火炎)を形成するようにしたこと
    を特徴とする微粉炭燃焼方法。
  2. 【請求項2】 微粉炭と空気との混合物を噴出する微粉
    炭ノズルおよび空気を噴出する空気ノズルを有するバー
    ナを備え、前記空気ノズルより微粉炭の完全燃焼に必要
    な空気量を供給して燃焼させるようにした微粉炭燃焼方
    法において、 前記微粉炭ノズルの出口部分で微粉炭を急速に着火して
    1200℃以上の高温火炎を形成するとともに、前記バ
    ーナ近傍部(微粉炭ノズル出口から微粉炭噴出方向にバ
    ーナスロート径の3倍以内)に還元炎(実際の空気量と
    微粉炭から気体として放出される成分を完全燃焼させる
    のに必要な空気量の比が1未満である火炎)を形成し、
    かつ前記還元炎の下流では、前記空気ノズルから噴出す
    る空気を混合し、前記バーナの中心軸に対し径方向に均
    一なガス組成分布を有する酸化炎(実際の空気量と微粉
    炭から気体として放出される成分を完全燃焼させるのに
    必要な空気量の比が1以上の火炎)を形成し燃焼させる
    ようにしたことを特徴とする微粉炭燃焼方法。
  3. 【請求項3】 前記バーナ近傍部(微粉炭ノズル先端か
    ら微粉炭の噴出方向にバーナスロート径の2倍の位置)
    で前記微粉炭の噴出方向に垂直な方向(径方向)に火炎
    をバーナスロート径の1〜1.5倍の大きさで形成し、
    前記バーナ近傍部の下流側では径方向に火炎をバーナス
    ロートの2倍以上の大きさで形成してなる請求項1また
    は2記載の微粉炭燃焼方法。
  4. 【請求項4】 前記バーナから微粉炭の完全燃焼に必要
    な空気量を供給し、前記微粉炭ノズルから噴出する微粉
    炭流の噴出速度を20m/s以上とし、前記微粉炭ノズ
    ル噴出口での微粉炭流の噴出方向(軸方向)の運動量
    と、前記空気ノズル出口において空気が持つ軸方向の運
    動量の比率を1対5〜7に設定してなる請求項1,2ま
    たは3記載の微粉炭燃焼方法。
  5. 【請求項5】 前記空気ノズルの先端が拡管に形成さ
    れ、かつ最外周に位置する空気ノズルから噴出する空気
    が、微粉炭流の噴出方向(軸方向)に対し35〜55度
    の角度で噴出するようにした請求項1,2,3または4
    記載の微粉炭燃焼方法。
  6. 【請求項6】 微粉炭と一次空気との混合物を噴出する
    微粉炭ノズルと、該微粉炭ノズルの外周に微粉炭ノズル
    と同心円状に設けられ、二次空気を噴出する二次空気ノ
    ズルと、該二次空気ノズルの外周に二次空気ノズルと同
    心円状に設けられ、三次空気を噴出する三次空気ノズル
    とを備え、前記二次空気ノズルの外周壁の先端に拡管部
    が設けられている微粉炭燃焼バーナにおいて、 前記二次空気ノズルから噴出される二次空気が、前記二
    次空気ノズルの拡管部に沿って流れるように外周側に寄
    せる流れ変更手段を設けるとともに、前記バーナから微
    粉炭の完全燃焼に必要な空気量を供給し、前記微粉炭ノ
    ズル噴出口での微粉炭流の噴出方向(軸方向)の運動量
    と、前記空気ノズル出口において空気が持つ軸方向の運
    動量の比率を1対5〜7に設定するようにしたことを特
    徴とする微粉炭燃焼バーナ。
  7. 【請求項7】 前記流れ変更手段が、前記二次空気ノズ
    ルの内周壁先端に設けられ、かつ前記二次空気ノズルの
    外周壁先端に設けられた拡管部よりも鋭角的に設置され
    た案内板により形成されてなる請求項6記載の微粉炭燃
    焼バーナ。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の微粉炭燃焼バー
    ナを用いたことを特徴とする微粉炭燃焼装置。
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