JP2000257526A - 燃料タンク部構造 - Google Patents

燃料タンク部構造

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JP2000257526A
JP2000257526A JP11058570A JP5857099A JP2000257526A JP 2000257526 A JP2000257526 A JP 2000257526A JP 11058570 A JP11058570 A JP 11058570A JP 5857099 A JP5857099 A JP 5857099A JP 2000257526 A JP2000257526 A JP 2000257526A
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Yasunori Akiyama
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鞍型の燃料タンクに対してサブタンク用のジ
ェットポンプや移送用チューブなどを支障なく設けるこ
とができるようにする。 【解決手段】 鞍型の燃料タンク1のメインタンク2側
のポンプ取付穴5部分に、旋回槽8とポンプ本体とジェ
ットポンプ21とを有する旋回槽モジュール7が取付け
られ、ジェットポンプ21が内部に負圧室22を有する
ジェットポンプ本体23と、負圧室22内の燃料14を
旋回槽8へ送出する燃料噴出口25と、燃料噴出口25
へ向けてリターン燃料16を噴出するノズル部材26と
を有する燃料タンク部構造であって、ジェットポンプ本
体23にメイン側吸込口31と、サブ側移送口32とを
設けるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料タンク部構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車などの車両の燃料タンクに
は、旋回槽モジュールが取付けられている。
【0003】この旋回槽モジュールは、特開平7−30
431号公報などに記載されている。即ち、図26に示
すように、旋回槽モジュール100は燃料101を貯留
可能な旋回槽102と、エンジンからのリターン燃料1
03の噴射圧力によって発生する負圧を利用して燃料タ
ンク104内の燃料101を旋回槽102内へ送出する
ジェットポンプ105とを備えている。
【0004】この旋回槽102の内部にはポンプ本体1
05が配設されており、車両が傾斜するなどして燃料タ
ンク104内の燃料101が片寄り、燃料タンク104
内の燃料101の液面が一時的にポンプ本体105の吸
入口106よりも低下したような場合でも、ポンプ本体
105は旋回槽102内に残った燃料101を吸入して
エンジンへ送給し続けることができるようになると共
に、空気を吸込むことが防止されるようになる。
【0005】一方、4輪駆動車などの車両では、センタ
ーシャフトを跨ぐように鞍型の燃料タンクが設けられる
ことがある。この鞍型の燃料タンクは、センターシャフ
トの両側にそれぞれ配置されたメインタンクおよびサブ
タンクと、両タンクを連結する鞍型膨出部とで構成され
ている。
【0006】このような鞍型の燃料タンクでは、メイン
タンク側に旋回槽モジュールが取付けられるので、サブ
タンク内の燃料を効率良く旋回槽内へ送らせるために、
メインタンク用のジェットポンプとは別にサブタンク用
のジェットポンプが設けられている。そして、サブタン
クの燃料をサブタンク用のジェットポンプまで移送する
ための移送用チューブは燃料タンクの外側を通して配設
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料供給装置では、インタンクフィルタを一
体に備えたポンプ本体を収容する比較的大型の旋回槽モ
ジュールを、鞍型の燃料タンクに対して搭載させようと
した場合に、メインタンク部分に形成されるポンプ取付
穴の大きさとの関係から、サブタンク用のジェットポン
プを旋回槽モジュール廻りに取付けるスペースが確保で
きないという問題がある。
【0008】また、サブタンクの燃料をメインタンク内
に設けられるサブタンク用のジェットポンプへ移送する
ための移送用チューブの取付けも問題となる。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、鞍型の燃料タンクに対してサブタンク用のジェ
ットポンプや移送用チューブを支障なく設けることので
きる燃料タンク部構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、メインタンクとサ
ブタンクとが連結された燃料タンクを備え、該燃料タン
ク内に前記メインタンク側の燃料を貯留する旋回槽と、
エンジン方向からのリターン燃料の噴出圧力によって発
生する負圧を利用して燃料タンク内の燃料を前記旋回槽
へ送出するジェットポンプとを有する旋回槽モジュール
が取付けられ、前記ジェットポンプが内部に負圧室を有
するジェットポンプ本体と、前記負圧室内の燃料を前記
旋回槽へ送出する燃料噴出口と、該燃料噴出口へ向けて
リターン燃料を噴出することにより負圧を発生させるノ
ズル部材とを有する燃料タンク部構造において、前記ジ
ェットポンプ本体にメインタンク内の燃料を負圧室へ吸
込み可能なメイン側吸込口を形成すると共に、サブタン
クからメインタンクへ燃料を移送する移送用チューブを
介してサブタンク内の燃料を負圧室へ吸込み可能なサブ
側移送口を形成したことを特徴としている。
【0011】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、前記ジェットポンプ本体にメインタンク内
の燃料を負圧室へ吸込み可能なメイン側吸込口と、移送
用チューブを介してサブタンク内の燃料を負圧室へ吸込
み可能なサブ側移送口とを設けたので、メインタンク用
とサブタンク用とでジェットポンプを一体化することが
できるようになる。
【0012】これにより、スペースに余裕がない場合で
も、サブタンク用のジェットポンプの機能を確保するこ
とが可能となる。
【0013】請求項2に記載された発明では、前記ジェ
ットポンプ本体の内部をメインタンク用の負圧室とサブ
タンク用の負圧室とに分割したことを特徴としている。
【0014】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、前記ジェットポンプ本体の内部を、メイン
タンク用の負圧室とサブタンク用の負圧室とに分けるこ
とにより、ジェットポンプの機能を分化してポンプ効率
を向上させることが可能となる。
【0015】請求項3に記載された発明では、前記メイ
ンタンク用の負圧室とサブタンク用の負圧室とをリブを
用いて分割したことを特徴としている。
【0016】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、前記リブを用いることにより、簡単な構造
でジェットポンプ本体の内部をメインタンク用の負圧室
とサブタンク用の負圧室とに仕切ることが可能となる。
【0017】請求項4に記載された発明では、前記ジェ
ットポンプ本体の内壁の二箇所を、ノズル部材の外壁に
沿って線接触させることにより、メインタンク用の負圧
室とサブタンク用の負圧室とを分割形成したことを特徴
としている。
【0018】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、前記ジェットポンプ本体の内壁の二箇所
が、ノズル部材の外壁に沿って線接触されるようにジェ
ットポンプ本体の形状を工夫することにより、リブなど
を用いずにメインタンク用の負圧室とサブタンク用の負
圧室とに仕切ることが可能となる。
【0019】請求項5に記載された発明では、前記ジェ
ットポンプ本体の外側に、負圧室の内方へ向けて凹む凹
部を形成し、該凹部の燃料噴出口側の面にメイン側吸込
口を形成したことを特徴としている。
【0020】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、前記ジェットポンプ本体の外側に、負圧室
の内方へ向けて凹む凹部を形成し、該凹部の燃料噴出口
側の面にメイン側吸込口を形成することにより、メイン
タンクからの燃料と、サブタンクからの燃料とをスムー
ズに合流させることが可能となり、ポンプ効率を向上さ
せることが可能となる。
【0021】請求項6に記載された発明では、前記凹部
にメイン側吸込口を包囲して内部に室を形成する室構成
部材を取付け、該室構成部材の室壁のうちメインタンク
に臨む少くとも2面に多孔状のフィルタ開口部を形成し
たことを特徴としている。
【0022】このように構成された請求項6にかかる発
明によれば、前記メイン側吸込口を包囲する室構成部材
の室壁のうちメインタンクに臨む少くとも2面に多孔状
のフィルタ開口部を形成することにより、メインタンク
からメイン側吸込口へ入る燃料のフィルタ透過面積を大
きく確保することが可能となる。
【0023】また、1面のフィルタ開口部がゴミなどに
よって閉塞された場合でも、支障なく吸込みを続けるこ
とができる。
【0024】請求項7に記載された発明では、前記燃料
タンクを、一体成形された樹脂製とすると共に、メイン
タンクとサブタンクとが燃料タンク底面に形成された鞍
型膨出部を介して連結されており、前記サブタンク内の
燃料をジェットポンプへ送る移送用チューブを燃料タン
クの底面に沿って予め固定すると共に、移送用チューブ
のサブタンク側吸込部分をサブタンクの底部へ固定し、
且つ、移送用チューブのジェットポンプ接続部分を燃料
タンク外まで伸長可能としたことを特徴としている。
【0025】このように構成された請求項7にかかる発
明によれば、前記移送用チューブのサブタンク側吸込部
分を予めサブタンクへ固定しておき、移送用チューブの
ジェットポンプ接続部分を燃料タンク外まで伸長可能と
することにより、移送用チューブを支障なく配設固定さ
せることが可能となる。
【0026】請求項8に記載された発明では、前記移送
用チューブのジェットポンプ側に最も近い固定部は、鞍
型膨出部の頂部に設けられていることを特徴としてい
る。
【0027】このように構成された請求項8にかかる発
明によれば、前記燃料タンクに通常設けられる作業穴か
ら最も近い位置にジェットポンプ側の固定部が位置する
こととなるため、移送用チューブの引出し作業を容易に
行わせることができる。
【0028】請求項9に記載された発明では、前記燃料
タンクを、アッパタンクとロワタンクとを接合して一体
化させた金属製とすると共に、メインタンクとサブタン
クとが燃料タンク底面に形成された鞍型膨出部を介して
連結されており、前記旋回槽を予めロワタンクのメイン
タンク部分へ固定し、前記サブタンク内の燃料をジェッ
トポンプへ送る移送用チューブを燃料タンクの底面に沿
って予め固定すると共に、移送用チューブのサブタンク
側吸込部分をロワタンクのサブタンク部分へ固定し、移
送用チューブのジェットポンプ接続部分にジェットポン
プを取付け、該ジェットポンプを旋回槽へ予め取付け可
能とすると共に、ジェットポンプのノズル部材に取付け
られ、前記リターン燃料が通るリターンパイプへ連結さ
れる連結パイプのリターンパイプ側接続部分を燃料タン
ク外まで伸長可能としたことを特徴としている。
【0029】このように構成された請求項9にかかる発
明によれば、前記旋回槽を予めロワタンクのメインタン
ク部分へ固定し、移送用チューブのサブタンク側吸込部
分をロワタンクのサブタンク部分へ固定し、移送用チュ
ーブのジェットポンプ接続部分にジェットポンプを取付
け、該ジェットポンプを旋回槽へ予め取付け可能とする
と共に、ジェットポンプのノズル部材に取付けられ、前
記リターン燃料が通るリターンパイプへ連結される連結
パイプのリターンパイプ側接続部分を燃料タンク外まで
伸長可能とすることにより、移送用チューブを支障なく
配設固定させることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0031】図1〜図9は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
【0032】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のものでは、例えば、図1に示すような4輪駆動車な
どの車両200に設けられる鞍型の燃料タンク1は一体
成形された樹脂などでできており、図2、図3に示すよ
うなセンターシャフト201の両側にそれぞれ配置され
たメインタンク2およびサブタンク3とが、鞍型膨出部
4とで連結された構成を有している。このような鞍型の
燃料タンク1には、メインタンク2の上面にポンプ取付
穴5が形成されると共に、サブタンク3の上面に作業穴
6が形成されている。
【0033】そして、メインタンク2の内部には、イン
タンクフィルタを一体に備えたポンプ本体を収容する比
較的大型の旋回槽モジュール7が取付けられている。こ
の旋回槽モジュール7は、燃料14を貯留可能な旋回槽
8と、旋回槽8の下部に取付けられて、エンジンcから
のリターン燃料16によって燃料タンク1内の燃料14
を旋回槽8内へ送出するジェットポンプ21とを備えて
いる。この旋回槽8の内部にはポンプ本体や、ポンプ本
体に一体化されたインタンクフィルタなどから成るポン
プモジュール本体が収容される。
【0034】旋回槽モジュール7は、ポンプ取付穴5か
らメインタンク2の内部へ挿入され、旋回槽8の底部1
1をメインタンク2の底面12に接触させた状態で配置
されている。そして、旋回槽モジュール7の上部に形成
された蓋部分13がポンプ取付穴5に固定されることに
より、旋回槽モジュール7がメインタンク2に固定され
ると共に、ポンプ取付穴5が閉止されている。旋回槽モ
ジュール7の旋回槽8はポンプ取付穴5とほぼ等しい径
寸法を有している。蓋部分13には、エンジンcへ燃料
パイプdを介して燃料14を吐出する吐出口15と、エ
ンジンcからのリターン燃料16をリターンパイプeを
介して戻すリターン口17が形成されている。また、サ
ブタンク3の作業穴6には蓋部材18が取付けられてい
る。
【0035】この実施の形態1では、メインタンク2用
とサブタンク3用とで前記ジェットポンプ21を一体化
させるようにしている。
【0036】即ち、このジェットポンプ21は、図4に
示すように、内部に負圧室22を有するジェットポンプ
本体23を備え、ジェットポンプ本体23の一側には縮
径部24および旋回槽8内へ向けて燃料14を噴出させ
る燃料噴出口25が形成されている。そして、負圧室2
2の内部には、ほぼL字状をしたノズル部材26が配設
されている。ノズル部材26の水平端は先細り形状に加
工されてノズル口27とされ、該ノズル口27を所要の
クリアランスを有して前記縮径部24内に位置させるこ
とにより、縮径部24と燃料噴出口25との境界部分に
負圧発生部28が形成されている。更に、ノズル部材2
6の垂直な入口端29はジェットポンプ本体23から上
方へ突出され、上方へ突出された入口端29と蓋部材1
8のリターン口17との間にはエンジンcからのリター
ン燃料16を中継する連絡パイプ30が接続されてい
る。
【0037】そして、ジェットポンプ本体23には負圧
室22とメインタンク2とを連通するメイン側吸込口3
1が形成されている。且つ、ジェットポンプ本体23に
はサブ側移送口32が形成され、サブ側移送口32には
サブタンク3からの燃料14を移送するための移送用チ
ューブ33が接続されている。
【0038】ここで、負圧発生部28からサブ側移送口
32までの距離aは負圧発生部28からメイン側吸込口
31までの距離bよりも小さく(a<b)なるように設
定されている。また、サブ側移送口32の開口径は、メ
イン側吸込口31の開口径よりも大きく設定されてい
る。例えば、サブ側移送口32の開口径をほぼ10φ程
度とした場合、メイン側吸込口31の開口径はほぼ2.
5φ程度以下などとされる。更に、サブ側移送口32の
形成位置はジェットポンプ本体23の上部とされ、メイ
ン側吸込口31の形成位置はメインタンク2の底面12
付近で且つサブ側移送口32よりも低く設定されてい
る。
【0039】そして、サブタンク3からの前記移送用チ
ューブ33は、例えばナイロンチューブなどで構成さ
れ、移送用チューブ33のサブタンク側吸込部分34は
サブタンク3の底面35および鞍型膨出部4の底面36
に沿って配設されている。この際、サブタンク側吸込部
分34は底面35,36に沿った形状に曲げ形成するの
が良い。移送用チューブ33のサブタンク側吸込部分3
4は、サブタンク3の底面35および鞍型膨出部4の底
面36の適宜位置に溶着などで固定された樹脂クリップ
などの固定部材37によって係止保持されている。前記
移送用チューブ33のジェットポンプ21側に最も近い
固定部37は、鞍型膨出部4の頂部に設けられている。
更に、移送用チューブ33のサブタンク3側の端部に
は、吸込口フィルタやトラップなどの異物分離手段38
が圧入などにより取付けられている。
【0040】反対に、移送用チューブ33のメインタン
ク2側のジェットポンプ接続部分39は、伸縮可能な蛇
腹管とされている。この蛇腹管は伸長させた時にポンプ
取付穴5まで届く長さに形成されている。また、蛇腹管
はメインタンク2の底面12の形状に沿うようにくせ付
けしても良い。ジェットポンプ接続部分39の端部に
は、サブ側移送口32へワンタッチ接続可能なクイック
コネクタなどのコネクタ40が圧入などにより取付けら
れている。
【0041】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0042】鞍型の燃料タンク1に対して旋回槽モジュ
ール7を取付ける場合、まず、図5に示すように、サブ
タンク3側の作業穴6を利用して、サブタンク3の底面
35および鞍型膨出部4の底面36の適宜位置に、溶着
などにより樹脂クリップなどの固定部材37を固定す
る。そして、サブタンク3側の作業穴6から移送用チュ
ーブ33を入れ、サブタンク3の底面35および鞍型膨
出部4の底面36に沿わせて、移送用チューブ33のサ
ブタンク側吸込部分34を固定部材37に嵌着固定す
る。
【0043】次に、図6に示すように、移送用チューブ
33のジェットポンプ接続部分39をポンプ取付穴5ま
で伸長させ、且つ、旋回槽モジュール7を斜めにしてポ
ンプ取付穴5へと近付ける。そして、この状態で、ジェ
ットポンプ接続部分39の端部に取付けられたクイック
コネクタなどのコネクタ40を、旋回槽モジュール7に
取付けられたジェットポンプ21のサブ側移送口32へ
ワンタッチ接続させる。
【0044】この際、移送用チューブ33のジェットポ
ンプ21側に最も近い固定部37を、鞍型膨出部4の頂
部に設けることにより、作業穴6から最も近い位置にジ
ェットポンプ21側の固定部37が位置することとなる
ため、移送用チューブ33の引出し作業を容易に行わせ
ることができる。
【0045】そして、図7に示すように、斜め状態の旋
回槽モジュール7の下部をジェットポンプ21の部分か
ら先にポンプ取付穴5へ入れつつ、旋回槽モジュール7
を垂直にし、ポンプ取付穴5へ旋回槽モジュール7全体
を挿入する。
【0046】その後、旋回槽8の底部11をメインタン
ク2の底面12に接触させ、旋回槽モジュール7の上部
に形成された蓋部分13をポンプ取付穴5に固定させる
ことにより、図3に示すように、鞍型の燃料タンク1に
対して旋回槽モジュール7が取付けられる。
【0047】このように、移送用チューブ33のサブタ
ンク側吸込部分34を予めサブタンク3へ固定してお
き、移送用チューブ33のジェットポンプ接続部分39
をポンプ取付穴5まで伸長可能な蛇腹管などとすること
により、インタンクフィルタを一体に備えたポンプ本体
を収容する比較的大型の旋回槽モジュール7を、ポンプ
取付穴5から樹脂一体成形型の鞍型をした燃料タンク1
に取付ける際に、移送用チューブ33を燃料タンク1内
を通して支障なく配設固定させることが可能となる。
【0048】こうして燃料タンク1に取付けられた旋回
槽モジュール7は、メインタンク2およびサブタンク3
内の燃料14をジェットポンプ21を用いて旋回槽8へ
送出し、旋回槽8内の燃料14をインタンクフィルタで
ろ過し、更に、ろ過された燃料14をポンプ本体によっ
て吐出口15から燃料パイプdを介してエンジンcへ送
給するように機能する。
【0049】そして、エンジンcからのリターン燃料1
6は、リターンパイプe、蓋部材18のリターン口1
7、連絡パイプ30を介して、ジェットポンプ21を構
成するノズル部材26の入口端29へと戻される。ノズ
ル部材26へ戻されたリターン燃料16は、図4に示す
ように、ノズル部材26内を通り、ノズル部材26水平
端側の先細り形状に加工されたノズル口27からジェッ
トポンプ本体23の一側の燃料噴出口25へ向けて噴射
される。
【0050】すると、ノズル口27からのリターン燃料
16の噴出圧力によって、燃料噴出口25手前の縮径部
24とノズル口27とのクリアランス部分である負圧発
生部28に負圧が発生され、この負圧によって負圧室2
2内の燃料14が、前述のように、リターン燃料16と
共に燃料噴出口25から旋回槽8へ送出される。そし
て、負圧室22へは、ジェットポンプ本体23に形成し
たメイン側吸込口31を介してメインタンク2内の燃料
14が吸込まれて補給され、且つ、ジェットポンプ本体
23に形成したサブ側移送口32、および、移送用チュ
ーブ33を介してサブタンク3内の燃料14が吸込まれ
て補給されることとなる。
【0051】この際、負圧発生部28からサブ側移送口
32までの距離aを負圧発生部28からメイン側吸込口
31までの距離bよりも小さく(a<b)することによ
り、メインタンク2からの燃料14の吸込み量とサブタ
ンク3からの燃料14の吸込み量との配分が適正化され
る。また、サブ側移送口32の開口径を、メイン側吸込
口31の開口径よりも大きくすることにより、メインタ
ンク2からの燃料14の吸込み量とサブタンク3からの
燃料14の吸込み量との配分が適正化される。更に、サ
ブ側移送口32の形成位置をジェットポンプ本体23の
上部とし、メイン側吸込口31の形成位置をメインタン
ク2の底面12付近で且つサブ側移送口32よりも低く
することにより、メインタンク2から吸込まれた燃料1
4の流れとサブタンク3から吸込まれた燃料14の流れ
を適正化することができる。
【0052】このように、旋回槽8を設けることによ
り、車両200が傾斜するなどして燃料タンク1の液面
が一時的に低下した場合でも、ポンプ本体は旋回槽8内
に残った燃料14を吸込んでエンジンcへ送給し続ける
ことができると共に、空気を吸込むことが防止される。
【0053】そして、ジェットポンプ本体23にメイン
タンク2内の燃料14を吸込み可能なメイン側吸込口3
1と、移送用チューブ33を介してサブタンク3内の燃
料14を吸込み可能なサブ側移送口32とを設けたの
で、メインタンク2用とサブタンク3用とでジェットポ
ンプ21を一体化することができるようになる。これに
より、インタンクフィルタを一体に備えたポンプ本体を
収容する比較的大型の旋回槽モジュール7と鞍型の燃料
タンク1に形成されるポンプ取付穴5との大きさの関係
などによってスペースを確保するのが困難な場合でも、
サブタンク3用のジェットポンプ21の機能を確保する
ことが可能となる。
【0054】なお、図8、図9は、燃料タンク1のより
具体的な形状を示す図であり、図8は図6と同様の燃料
タンク1を正面から見た断面図、図9は燃料タンク1の
平面図である。
【0055】
【変形例】図10〜図11は実施の形態1の変形例であ
り、鞍型の燃料タンク1が金属製である場合の、移送用
チューブ33の取付構造について示している。
【0056】金属製の燃料タンク1は、アッパタンク4
5とロワタンク46とをシーム溶接などで接合して一体
化させる構造を備えている。この場合、シーム溶接を行
う前に、図10に示すように、ロワタンク46のサブタ
ンク3部分の底面35および鞍型膨出部4の底面36に
金属クリップなどの固定部材37を溶接固定して、移送
用チューブ33のサブタンク側吸込部分34を固定部材
37によって係止保持させるようにする。
【0057】そして、移送用チューブ33のメインタン
ク2側のジェットポンプ接続部分39は、端部にジェッ
トポンプ21のサブ側移送口32部分を予め取付けてお
く。なお、移送用チューブ33のジェットポンプ接続部
分39は柔軟性を要するため、少くともこの部分は、例
えばナイロンチューブなどとする。それ以外のサブタン
ク側吸込部分34などはナイロンチューブでも金属チュ
ーブでもゴムホースでも何でも良い。
【0058】同時に、旋回槽モジュール7は、図11に
示すような旋回槽8と、ジェットポンプ21と、これら
以外のポンプモジュール本体47とを別体構成とし、旋
回槽8は、シーム溶接を行う前に、ロワタンク46のメ
インタンク2部分の底面12に溶接固定しておくように
する。そして、ジェットポンプ21は旋回槽8に対して
係止可能とする。また、連絡パイプ30は柔軟性を要す
るため蛇腹管とする。連絡パイプ30は、ジェットポン
プ21のノズル部材26に予め取付けておくようにす
る。連絡パイプ30は、リターンパイプ側接続部分30
aをポンプ取付穴5まで届く長さに形成する。また、連
絡パイプ30は、リターンパイプ側接続部分30aにク
イックコネクタなどのコネクタ40を適宜取付けておい
ても良い。
【0059】そして、図12に示すように、ロワタンク
46にアッパタンク45をシーム溶接などにより接合し
て一体化した後、連絡パイプ30のリターンパイプ側接
続部分30aをポンプ取付穴5から燃料タンク1の外へ
取出し、且つ、ポンプモジュール本体47をポンプ取付
穴5へと近付ける。そして、この状態で、ポンプモジュ
ール本体47のリターン口17と連絡パイプ30のリタ
ーンパイプ側接続部分30aとを接続する。
【0060】そして、ポンプ取付穴5からポンプモジュ
ール本体47を旋回槽8の内部へ挿入する。その後、旋
回槽モジュール7の上部に形成された蓋部分13をポン
プ取付穴5に固定させることにより、鞍型の燃料タンク
1に対して旋回槽モジュール7が取付けられる。
【0061】このように、旋回槽8を予めロワタンク4
6のメインタンク部分へ固定し、移送用チューブ33の
サブタンク側吸込部分34をロワタンク46のサブタン
ク3部分へ固定し、移送用チューブ33のジェットポン
プ接続部分39にジェットポンプ21を取付け、該ジェ
ットポンプ21を旋回槽8へ予め取付け可能とすると共
に、ジェットポンプ21のノズル部材26に取付けら
れ、前記リターン燃料16が通るリターンパイプeへ連
結される連結パイプ30のリターンパイプ側接続部分3
0aを燃料タンク1の外まで伸長可能とすることによ
り、インタンクフィルタを一体に備えたポンプ本体を収
容する比較的大型の旋回槽モジュール7を、ポンプ取付
穴5から鞍型の燃料タンク1に取付ける際に、移送用チ
ューブ33を燃料タンク1内を通して支障なく配設固定
させることが可能となる。
【0062】
【発明の実施の形態2】図12、図13は、この発明の
実施の形態2を示すものである。なお、前記実施の形態
1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付
して説明する。
【0063】この実施の形態2のものでは、ジェットポ
ンプ本体23の内部を、メイン側吸込口31に連通する
負圧室51と、サブ側移送口32に連通する負圧室52
とに分割するようにしている。この場合、負圧室51と
負圧室52とはリブ53で仕切るようにし、リブ53先
端のノズル部材26の噴出方向前方(断面A−A)部分
は、リターン噴流Fの外径部と、リキッドシール54を
することにより、負圧室を上,下に分割可能な間隔を設
けている。
【0064】このように、ジェットポンプ本体23の内
部を、メインタンク2側の負圧室51とサブタンク3側
の負圧室52とに分けることにより、ジェットポンプ2
1の機能を分化してポンプ効率を向上させることが可能
となる。即ち、ジェットポンプ本体23の内部を、メイ
ンタンク2側の負圧室51とサブタンク3側の負圧室5
2とに分けることにより、メインタンク2側とサブタン
ク3側との燃料14の吸込み量の配分を適正化し、且
つ、燃料噴出口25部分で合流される燃料14の流れを
整えることができると共に、メインタンク2とサブタン
ク3とのうち、何れか一方からの燃料14の吸い込みが
なくなった状態でも、他方側のタンクからの吸い込み性
能が低下することを防止できる。
【0065】また、リブ53を用いることにより、簡単
な構造でジェットポンプ本体23の内部を負圧室51と
負圧室52とを仕切ることが可能となる。
【0066】なお、負圧室51と負圧室52とは、必ず
しも上下に分離する必要がなく、メイン側吸込口31と
サブ側移送口32との位置関係に応じて適宜分離すれば
良い。
【0067】上記以外については、前記実施の形態1と
同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ること
ができる。
【0068】
【発明の実施の形態3】図14は、この発明の実施の形
態3を示すものである。なお、前記実施の形態1,2と
同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して
説明する。
【0069】この実施の形態3のものでは、ジェットポ
ンプ本体23の内壁の二箇所が、ノズル部材26水平端
の外壁に沿って軸線方向へ線接触されるようにすること
により、負圧室51と負圧室52とを分割形成するよう
にしたものである。より具体的には、ジェットポンプ本
体23の断面形状を楕円または長円などの細長断面と
し、ノズル部材26の断面を円形とし、ジェットポンプ
本体23の短径の寸法を、ノズル部材26の径寸法と等
しくして、ジェットポンプ本体23へノズル部材26を
嵌合することにより、負圧室51と負圧室52とが仕切
られるようにする。
【0070】また、ノズル口27先端よりも燃料噴出口
25側では、ジェットポンプ本体23の断面形状を同様
に楕円又は長円などの細長断面とし、その幅をリターン
燃料の噴出径と略一致させ、上下の負圧室をリキッドシ
ール54により仕切っている。
【0071】このように、ジェットポンプ本体23の内
部を、メインタンク2側の負圧室51とサブタンク3側
の負圧室52とに分けることにより、ジェットポンプ2
1の機能を分化してポンプ効率を向上させることが可能
となる。即ち、ジェットポンプ本体23の内部を、メイ
ンタンク2側の負圧室51とサブタンク3側の負圧室5
2とに分けることにより、メインタンク2側とサブタン
ク3側との燃料14の吸込み量の配分を適正化し、且
つ、燃料噴出口25部分で合流される燃料14の流れを
整えることができると共に、メインタンク2とサブタン
ク3とのうち、何れか一方からの燃料14の吸い込みが
なくなった状態でも、他方側のタンクからの吸い込み性
能が低下することを防止できる。
【0072】また、ジェットポンプ本体23の内壁の二
箇所が、ノズル部材26の外壁に沿って線接触されるよ
うにジェットポンプ本体23の形状を工夫することによ
り、リブなどを用いずに負圧室51と負圧室52とを仕
切ることが可能となり、部品点数の削減を図ることが可
能となる。
【0073】なお、負圧室51と負圧室52とは、必ず
しも上下に分離する必要がなく、メイン側吸込口31と
サブ側移送口32との位置関係に応じて分離すれば良
い。
【0074】上記以外については、前記実施の形態1,
2と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0075】
【発明の実施の形態4】図17〜図27は、この発明の
実施の形態4を示すものである。なお、前記実施の形態
1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付
して説明する。
【0076】まず、構成を説明すると、この実施の形態
4のものでは、ジェットポンプ本体23は両端が開口さ
れたほぼ矩形の筒状をしており、ジェットポンプ本体2
3の一端側の開口55には別体構成された燃料噴出口2
5のフランジ部56が超音波溶着などで取付けられてい
る。また、ジェットポンプ本体23の他端側の開口57
には別体構成されたサブ側移送口32のフランジ部58
が取付けられている。ジェットポンプ本体23はフラン
ジ部56,58によって閉止されるようになっている。
なお、開口55はジェットポンプ本体23に対して斜め
とされている。また、燃料噴出口25のフランジ部56
にはジェットポンプ21を旋回槽8などに取付けるため
の係止部59が形成されている。
【0077】更に、ジェットポンプ本体23の内部に
は、ほぼL字状をしたノズル部材26が配設されてお
り、ノズル部材26の、燃料噴出口25側へ延びる水平
端部分には別体構成されたノズル口27が超音波溶着な
どで取付けられるようになっている。なお、ノズル部材
26の垂直な入口端29は、ジェットポンプ本体23か
ら上方へ向けて突出されている。
【0078】そして、ジェットポンプ本体23の外側下
部には、負圧室22の内方へ向けて凹む凹部60が形成
されており、この凹部60の燃料噴出口25側の面61
にはメイン側吸込口31が形成されている。更に、凹部
60には、メイン側吸込口31を包囲する室62を形成
可能な室構成部材63が着脱可能に取付けられている。
この室構成部材63の室壁のうちメインタンク2に臨む
少くとも2面(図20ではジェットポンプ本体23の側
面と対応する面、および、メイン側吸込口31との対向
面となっている)にはメッシュなどの多孔状のフィルタ
開口部64が形成されている。なお、室構成部材63
は、ほぼU字状をした嵌着部材65に一体に形成されて
おり、この嵌着部材65はジェットポンプ本体23の外
側部に形成された嵌着用溝部66に、係止穴67および
係止片68を介して嵌合係止されている。
【0079】次に、この実施の形態4の作用について説
明する。
【0080】この実施の形態4では、ジェットポンプ本
体23の外側に、負圧室22の内方へ凹む凹部60を形
成し、この凹部60の燃料噴出口25側の面61にメイ
ン側吸込口31を形成することにより、メインタンク2
からの燃料14と、サブタンク3からの燃料14とをス
ムーズに合流させることが可能となり、ポンプ効率を向
上させることが可能となる。
【0081】そして、メイン側吸込口31を包囲する室
構成部材63の室壁のうちメインタンク2に臨む少くと
も2面にはメッシュなどの多孔状のフィルタ開口部64
を形成することにより、メインタンク2からメイン側吸
込口31へ入る燃料14のフィルタ透過面積を大きく確
保することが可能となる。
【0082】また、1面のフィルタ開口部64がゴミな
どによって閉塞された場合でも、支障なく吸込みを続け
ることができる。
【0083】上記以外については、前記実施の形態1〜
3と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0084】図20〜図25は、実施の形態4のジェッ
トポンプ21のより具体的な形状を示す図であり、図2
0は側面図、図21は平面図、図22は正面図、図23
は背面図、図24は斜め後方から見た図、図25は旋回
槽への取付け図である。
【0085】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、ジェットポンプ本体にメインタンク内の燃
料を負圧室へ吸込み可能なメイン側吸込口と、移送用チ
ューブを介してサブタンク内の燃料を負圧室へ吸込み可
能なサブ側移送口とを設けたので、メインタンク用とサ
ブタンク用とでジェットポンプを一体化することができ
るようになる。
【0086】これにより、スペースに余裕がない場合で
も、サブタンク用のジェットポンプの機能を確保するこ
とが可能となる。
【0087】請求項2の発明によれば、ジェットポンプ
本体の内部を、メインタンク用の負圧室とサブタンク用
の負圧室とに分けることにより、ジェットポンプの機能
を分化してポンプ効率を向上させることが可能となる。
【0088】請求項3の発明によれば、リブを用いるこ
とにより、簡単な構造でジェットポンプ本体の内部をメ
インタンク用の負圧室とサブタンク用の負圧室とに仕切
ることが可能となる。
【0089】請求項4の発明によれば、ジェットポンプ
本体の内壁の二箇所が、ノズル部材の外壁に沿って線接
触されるようにジェットポンプ本体の形状を工夫するこ
とにより、リブなどを用いずにメインタンク用の負圧室
とサブタンク用の負圧室とに仕切ることが可能となる。
【0090】請求項5の発明によれば、ジェットポンプ
本体の外側に、負圧室の内方へ向けて凹む凹部を形成
し、該凹部の燃料噴出口側の面にメイン側吸込口を形成
することにより、メインタンクからの燃料と、サブタン
クからの燃料とをスムーズに合流させることが可能とな
り、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
【0091】請求項6の発明によれば、メイン側吸込口
を包囲する室構成部材の室壁のうちメインタンクに臨む
少くとも2面に多孔状のフィルタ開口部を形成すること
により、メインタンクからメイン側吸込口へ入る燃料の
フィルタ透過面積を大きく確保することが可能となる。
【0092】また、1面のフィルタ開口部がゴミなどに
よって閉塞された場合でも、支障なく吸込みを続けるこ
とができる。
【0093】請求項7の発明によれば、移送用チューブ
のサブタンク側吸込部分を予めサブタンクへ固定してお
き、移送用チューブのジェットポンプ接続部分を燃料タ
ンク外まで伸長可能とすることにより、移送用チューブ
を支障なく配設固定させることが可能となる。
【0094】請求項8の発明によれば、燃料タンクに通
常設けられる作業穴から最も近い位置にジェットポンプ
側の固定部が位置することとなるため、移送用チューブ
の引出し作業を容易に行わせることができる。
【0095】請求項9の発明によれば、旋回槽を予めロ
ワタンクのメインタンク部分へ固定し、移送用チューブ
のサブタンク側吸込部分をロワタンクのサブタンク部分
へ固定し、移送用チューブのジェットポンプ接続部分に
ジェットポンプを取付け、該ジェットポンプを旋回槽へ
予め取付け可能とすると共に、ジェットポンプのノズル
部材に取付けられ、前記リターン燃料が通るリターンパ
イプへ連結される連結パイプのリターンパイプ側接続部
分を燃料タンク外まで伸長可能とすることにより、移送
用チューブを支障なく配設固定させることが可能とな
る、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる車両の透視斜視
図である。
【図2】図1の燃料タンク部分の概略拡大平面図であ
る。
【図3】実施の形態1にかかる燃料タンクを正面からみ
た断面図である。
【図4】図3のジェットポンプ部分の拡大模式図であ
る。
【図5】図3の移送用チューブなどの取付工程図であ
る。
【図6】図5に続く移送用チューブなどの取付工程図で
ある。
【図7】図6に続く移送用チューブなどの取付工程図で
ある。
【図8】燃料タンクのより具体的な形状を示す図6と同
様の正面から見た断面図である。
【図9】燃料タンクのより具体的な形状を示す平面図で
ある。
【図10】本発明の実施の形態1の変形例にかかる移送
用チューブなどの取付工程図である。
【図11】図10に続く移送用チューブなどの取付工程
図である。
【図12】本発明の実施の形態2のジェットポンプ部分
の拡大図である。
【図13】図12のA−A方向に沿った断面図である。
【図14】本発明の実施の形態3の縦断面図である。
【図15】本発明の実施の形態4の分解斜視図である。
【図16】図15の開口55部分の正面図である。
【図17】図15の開口57部分の正面図である。
【図18】図15のジェットポンプを反対側の斜め下か
ら見た斜視図である。
【図19】図15の室構成部材の部分拡大斜視図であ
る。
【図20】実施の形態4のジェットポンプのより具体的
な形状を示す側面図である。
【図21】実施の形態4のジェットポンプのより具体的
な形状を示す平面図である。
【図22】実施の形態4のジェットポンプのより具体的
な形状を示す正面図である。
【図23】実施の形態4のジェットポンプのより具体的
な形状を示す背面図である。
【図24】実施の形態4のジェットポンプのより具体的
な形状を示す斜め後方から見た図である。
【図25】実施の形態4のジェットポンプのより具体的
な形状を示す旋回槽への取付け図である。
【図26】従来例の燃料タンクの正面から見た概略断面
図である。
【符号の説明】
c エンジン e リターンパイプ 1 燃料タンク 2 メインタンク 3 サブタンク 4 鞍型膨出部 7 旋回槽モジュール 8 旋回槽 14 燃料 16 リターン燃料 21 ジェットポンプ 22 負圧室 23 ジェットポンプ本体 25 燃料噴出口 26 ノズル部材 30 連結パイプ 30a リターンパイプ側接続部分 31 メイン側吸込口 32 サブ側移送口 33 移送用チューブ 34 サブタンク側吸込部分 37 固定部 39 ジェットポンプ接続部分 45 アッパタンク 46 ロワタンク 51 負圧室 52 負圧室 53 リブ 60 凹部 61 面 63 室構成部材 64 フィルタ開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 尚史 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 秋山 康典 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D038 CA07 CA11 CB01 CC00 CC12 CD00 3H079 AA15 AA23 BB05 CC03 CC04 DD02 DD12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインタンクとサブタンクとが連結された
    燃料タンクを備え、該燃料タンク内に前記メインタンク
    側の燃料を貯留する旋回槽と、エンジン方向からのリタ
    ーン燃料の噴出圧力によって発生する負圧を利用して燃
    料タンク内の燃料を前記旋回槽へ送出するジェットポン
    プとを有する旋回槽モジュールが取付けられ、 前記ジェットポンプが内部に負圧室を有するジェットポ
    ンプ本体と、前記負圧室内の燃料を前記旋回槽へ送出す
    る燃料噴出口と、該燃料噴出口へ向けてリターン燃料を
    噴出することにより負圧を発生させるノズル部材とを有
    する燃料タンク部構造において、 前記ジェットポンプ本体にメインタンク内の燃料を負圧
    室へ吸込み可能なメイン側吸込口を形成すると共に、サ
    ブタンクからメインタンクへ燃料を移送する移送用チュ
    ーブを介してサブタンク内の燃料を負圧室へ吸込み可能
    なサブ側移送口を形成したことを特徴とする燃料タンク
    部構造。
  2. 【請求項2】前記ジェットポンプ本体の内部をメインタ
    ンク用の負圧室とサブタンク用の負圧室とに分割したこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃料タンク部構造。
  3. 【請求項3】前記メインタンク用の負圧室とサブタンク
    用の負圧室とをリブを用いて分割したことを特徴とする
    請求項2記載の燃料タンク部構造。
  4. 【請求項4】前記ジェットポンプ本体の内壁の二箇所
    を、ノズル部材の外壁に沿って線接触させることによ
    り、メインタンク用の負圧室とサブタンク用の負圧室と
    を分割形成したことを特徴とする請求項2記載の燃料タ
    ンク部構造。
  5. 【請求項5】前記ジェットポンプ本体の外側に、負圧室
    の内方へ向けて凹む凹部を形成し、該凹部の燃料噴出口
    側の面にメイン側吸込口を形成したことを特徴とする請
    求項2記載の燃料タンク部構造。
  6. 【請求項6】前記凹部にメイン側吸込口を包囲して内部
    に室を形成する室構成部材を取付け、該室構成部材の室
    壁のうちメインタンクに臨む少くとも2面に多孔状のフ
    ィルタ開口部を形成したことを特徴とする請求項5記載
    の燃料タンク部構造。
  7. 【請求項7】前記燃料タンクを、一体成形された樹脂製
    とすると共に、メインタンクとサブタンクとが燃料タン
    ク底面に形成された鞍型膨出部を介して連結されてお
    り、 前記サブタンク内の燃料をジェットポンプへ送る移送用
    チューブを燃料タンクの底面に沿って予め固定すると共
    に、移送用チューブのサブタンク側吸込部分をサブタン
    クの底部へ固定し、且つ、移送用チューブのジェットポ
    ンプ接続部分を燃料タンク外まで伸長可能としたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項6記載の燃料タンク部
    構造。
  8. 【請求項8】前記移送用チューブのジェットポンプ側に
    最も近い固定部は、鞍型膨出部の頂部に設けられている
    ことを特徴とする請求項7記載の燃料タンク部構造。
  9. 【請求項9】前記燃料タンクを、アッパタンクとロワタ
    ンクとを接合して一体化させた金属製とすると共に、メ
    インタンクとサブタンクとが燃料タンク底面に形成され
    た鞍型膨出部を介して連結されており、 前記旋回槽を予めロワタンクのメインタンク部分へ固定
    し、 前記サブタンク内の燃料をジェットポンプへ送る移送用
    チューブを燃料タンクの底面に沿って予め固定すると共
    に、移送用チューブのサブタンク側吸込部分をロワタン
    クのサブタンク部分へ固定し、移送用チューブのジェッ
    トポンプ接続部分にジェットポンプを取付け、 該ジェットポンプを旋回槽へ予め取付け可能とすると共
    に、ジェットポンプのノズル部材に取付けられ、前記リ
    ターン燃料が通るリターンパイプへ連結される連結パイ
    プのリターンパイプ側接続部分を燃料タンク外まで伸長
    可能としたことを特徴とする請求項1ないし請求項6記
    載の燃料タンク部構造。
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