JP2000257466A - 多気筒エンジン - Google Patents

多気筒エンジン

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JP2000257466A
JP2000257466A JP11063707A JP6370799A JP2000257466A JP 2000257466 A JP2000257466 A JP 2000257466A JP 11063707 A JP11063707 A JP 11063707A JP 6370799 A JP6370799 A JP 6370799A JP 2000257466 A JP2000257466 A JP 2000257466A
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康利 伊藤
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輝夫 小林
Masakatsu Honda
雅克 本田
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真嗣 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合排気ポートを備えた多気筒エンジンにお
いて、排気ガスセンサの早期活性化を可能にしながら排
気ガスセンサを数を最小限に抑える。 【解決手段】 シリンダヘッド12に設けられた集合排
気ポート18は、各シリンダの排気バルブ孔35から延
びる排気ポート46と、これら排気ポート46を集合さ
せる排気集合部47とから構成される。酸素濃度センサ
42の検出部42 2 を排気集合部47に臨ませることに
より、複数の燃焼室から排出される排気ガス中の酸素濃
度を共通の排気ガスセンサ42で検出することを可能に
して排気ガスセンサ42の数を最小限に抑えることがで
きる。しかも酸素濃度センサ42の位置が燃焼室に接近
するため、高温の排気ガスの熱で酸素濃度センサ42を
早期に昇温して活性化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の燃焼室から
延びる排気ポートをシリンダヘッドの内部に形成した排
気集合部で一体に集合させてなる集合排気ポートを備え
た多気筒エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に多気筒エンジンのシリンダヘッド
に形成される排気ポートは、シリンダヘッドの内部で同
一シリンダの複数の排気バルブ孔から排出される排気ガ
スの集合のみを行い、各シリンダから排出される排気ガ
スの集合はシリンダヘッドに結合される別体の排気マニ
ホールドにおいて行われる。
【0003】これに対して、各シリンダから排出される
排気ガスの集合を、別体の排気マニホールドを用いずに
シリンダヘッドの内部で行うものが、特許第27098
15号公報により公知である。
【0004】また実公平5−44499号公報には、エ
ンジンの排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素濃
度センサを排気マニホールドに設けるものと、前記酸素
濃度センサを排気マニホールドの下流側に連なる排気管
に設けるものとが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、酸素濃度セ
ンサはエンジン始動直後の低温状態では正常な機能を発
揮できないため、それを排気ガスの熱で速やかに加熱し
て活性化させる必要がある。しかしながら、エンジンの
排気ポートから遠く離れた排気管に酸素濃度センサを設
けると、排気ガスが酸素濃度センサの位置に達するまで
に温度低下してしまうので速やかな活性化が難しくなる
問題がある。一方、エンジンの排気マニホールドの排気
集合部よりも上流側に酸素濃度センサを設けた場合に
は、酸素濃度センサに高温の排気ガスを作用させて早期
に活性化させることが可能になるが、特定の排気ポート
から排出された排気ガス中の酸素濃度しか検出すること
ができないため、エンジン全体としての酸素濃度を的確
に検出できないという問題がある。この問題を解消する
には、排気マニホールドに各シリンダに対応する複数の
酸素濃度センサを設ければ良いが、このようにすると多
数の酸素濃度センサが必要になるためにコストや重量の
面で不利である。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、集合排気ポートを備えた多気筒エンジンにおいて、
酸素濃度センサの早期活性化を可能にしながら酸素濃度
センサを数を最小限に抑えることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、シリンダ列線
に沿って配置された複数の燃焼室から延びる排気ポート
をシリンダヘッドの内部に形成した排気集合部で一体に
集合させてなる集合排気ポートを備えた多気筒エンジン
において、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度セ
ンサの検出部を前記シリンダヘッドの内部に形成した排
気集合部に臨ませたことを特徴とする多気筒エンジンが
提案される。
【0008】上記構成によれば、複数の燃焼室から延び
る排気ポートが集合するシリンダヘッドの排気集合部に
酸素濃度センサの検出部を臨ませたので、各燃焼室から
排出される排気ガス中の酸素濃度を共通の酸素濃度セン
サで検出することを可能にして酸素濃度センサの数を最
小限に抑えることができる。しかも酸素濃度センサの位
置が燃焼室に接近するため、排気ガスの熱で酸素濃度セ
ンサを早期に昇温して活性化することができる。
【0009】また請求項2に記載された発明によれば、
シリンダ列線に沿って配置された複数の燃焼室から延び
る排気ポートをシリンダヘッドの内部に形成した排気集
合部で一体に集合させてなる集合排気ポートを備えた多
気筒エンジンにおいて、シリンダヘッドの側面から外側
にアーチ状に張り出す張出部の内部に排気集合部を形成
し、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの
検出部を前記排気集合部に臨ませるとともに該酸素濃度
センサの本体部を張出部の側壁に対向させたことを特徴
とする多気筒エンジンが提案される。
【0010】上記構成によれば、シリンダヘッドの側面
から外側にアーチ状に張り出す張出部の内部に排気集合
部を形成したので、排気ガスの流れをスムーズにしなが
らシリンダヘッドをコンパクト化することができるだけ
でなく、複数の燃焼室から延びる排気ポートが集合する
シリンダヘッドの排気集合部に酸素濃度センサの検出部
を臨ませたので、各燃焼室から排出される排気ガス中の
酸素濃度を共通の酸素濃度センサで検出することを可能
にして酸素濃度センサの数を最小限に抑えることができ
る。しかも酸素濃度センサの位置が燃焼室に接近するた
め、排気ガスの熱で酸素濃度センサを早期に昇温して活
性化することができる。更に酸素濃度センサの本体部を
張出部の側壁に対向させたので、張出部の側壁に沿うよ
うに形成されたデッドスペースを有効に利用して酸素濃
度センサをコンパクトに配置することが可能になるだけ
でなく、酸素濃度センサの本体部が張出部の側壁から徐
々に離れるので酸素濃度センサのハーネスへの熱影響を
軽減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はエンジンの縦断面図、図2は図1の2−2
線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の
4−4線断面図、図5は図2の5方向矢視図、図6は図
5の6−6線断面図である。
【0013】図1に示すように、直列3気筒エンジンE
はシリンダブロック11の上面に結合されたシリンダヘ
ッド12を備えており、シリンダヘッド12の上面にヘ
ッドカバー13が結合される。シリンダブロック11に
形成された3個のシリンダ14…の内部にピストン15
…が摺動自在に嵌合しており、ピストン15…の上面に
対向するシリンダヘッド12の下面に燃焼室16…が形
成される。燃焼室16…に連なる吸気ポート17…がシ
リンダヘッド12の吸気側の側面に開口するとともに、
燃焼室16…に連なる集合排気ポート18がシリンダヘ
ッド12の排気側の側面に開口しており、この開口に排
気ガス浄化触媒41を備えた排気管19が結合される。
シリンダヘッド12には点火プラグ20…を着脱するた
めの点火プラグ挿入筒21…が一体に形成される。点火
プラグ挿入筒21…はシリンダ軸線L1 に対して上端が
集合排気ポート18側に傾斜しており、その下端に燃焼
室16に臨む点火プラグ20が装着されるととももに、
その上端にイグニッションコイル22が装着される。
【0014】シリンダヘッド12の上部に形成されてヘ
ッドカバー13により覆われる動弁室23には、吸気カ
ム24…および排気カム25…を備えたカムシャフト2
6と、吸気ロッカーアーム27…および排気ロッカーア
ーム28…を揺動自在に支持するロッカーアームシャフ
ト 29とが設けられる。
【0015】各々の燃焼室16に臨む2個の吸気バルブ
孔30,30を開閉する吸気バルブ31,31のバルブ
ステム32,32は動弁室23内に突出しており、その
突出部に装着されたバルブスプリング33,33で吸気
バルブ31,31は閉弁方向に付勢される。各々の吸気
ロッカーアーム27の一端には吸気カム24に当接する
ローラ34が設けられ、他端が吸気バルブ31,31の
バルブステム32,32の上端に当接する。また各々の
燃焼室16に臨む2個の排気バルブ孔35,35を開閉
する排気バルブ36,36のバルブステム37,37は
動弁室23内に突出しており、その突出部に装着された
バルブスプリング38,38で排気バルブ36,36は
閉弁方向に付勢される。各々の排気ロッカーアーム28
の一端には排気カム25に当接するローラ39が設けら
れ、他端が排気バルブ36,36のバルブステム37,
37の上端に当接する。
【0016】また各吸気ポート17には、吸気バルブ孔
30,30を指向して燃料を噴射するインジェクタ40
が設けられる。
【0017】図2および図3に示すように、3個の燃焼
室16…から延びる3個の吸気ポート17…はそれぞれ
Y字状に形成されており、それら3個の吸気ポート17
…は相互に集合することなく独立してシリンダヘッド1
2の吸気側の側面に開口する。一方、前記集合排気ポー
ト18は、3個の燃焼室16…から延びる合計6個の排
気ポート46…と、それら6個の排気ポート46…が一
体に集合するアーチ状の排気集合部47とから構成され
ており、排気集合部47の中央部に排気管19が結合さ
れる排気出口48が形成される。
【0018】排気集合部47が臨むシリンダヘッド12
の排気側の側壁121 はアーチ状に湾曲して外側に向け
て張り出しており、シリンダブロック11の側壁111
から距離dだけ突出する張出部49を構成している。従
って、張出部49の内部に形成された集合排気ポート1
8の排気集合部47は、アーチ状に湾曲する張出部49
の側壁121 にウオータジャケットを介さずに直接臨ん
でいる。
【0019】このように、張出部49の内部に形成され
た集合排気ポート18の排気集合部47が該張出部49
の側壁121 にウオータジャケットを介さずに直接臨ん
でいるので、排気集合部47と側壁121 との間にウオ
ータジャケットが介在するものに比べてシリンダヘッド
12をコンパクト化することができる。しかも前記側壁
121 はアーチ状に形成されているため、シリンダヘッ
ド12の長手方向両端部の幅が減少して一層のコンパク
ト化が可能になるだけでなく、シリンダヘッド12の剛
性向上にも寄与することができ、更に排気ガスの流れを
スムーズにすることができる。
【0020】図2および図4から明らかなように、シリ
ンダヘッド12には吸気側および排気側にそれぞれ4個
のボルト孔50…が形成されており、これら合計8個の
ボルト孔50…に上方から挿入された8本のシリンダヘ
ッド締結用ボルト511 〜518 をシリンダブロック1
1に形成したボルト孔52…に螺入することにより、シ
リンダヘッド12がシリンダブロック11に締結され
る。
【0021】集合排気ポート18の内部には、中央のシ
リンダ14と両側のシリンダ14,14との間を仕切る
ように2個の壁部53,54が延びており、これら2個
の壁部53,54を2本のシリンダヘッド締結用ボルト
512 ,513 がそれぞれ貫通する。2個の壁部53,
54の先端側、即ち、2本のシリンダヘッド締結用ボル
ト512 ,513 よりも排気集合部47側を、それぞれ
オイル戻し通路551,552 が貫通する。
【0022】2個の壁部53,54は集合排気ポート1
8内を流れる排気ガスの方向に沿うように、即ち、中央
に位置する排気出口48を指向するように湾曲してお
り、従って、2個のオイル戻し通路551 ,552 は、
それに隣接する2本のシリンダヘッド締結用ボルト51
2 ,513 に対して排気出口48側に偏倚している。オ
イル戻し通路551 ,552 およびシリンダヘッド締結
用ボルト512 ,513の上記配置により、シリンダヘ
ッド12の大型化を回避しながら、集合排気ポート18
内を排気ガスがスムーズに流れるようにして排気抵抗を
低減することができる。
【0023】またシリンダヘッド12の排気出口48に
は、排気管19の取付フランジ56を結合する3本のボ
ルト57…を螺入する3個のボス部581 ,582 ,5
3が形成される。排気管19の本数は1本であるの
で、上方から見て下側の2個のボス部581 ,582
排気管19の下方に隠れることがなく、前記2個のボス
部581 ,582 に対するボルト57,57の締結作業
を容易に行うことができる。また排気管19の上側にも
1個のボス部583 を設けることにより、ボルト57…
の締結作業性を確保しながら排気管19を3個所で固定
して取付剛性を高めることができる。
【0024】またシリンダヘッド12の長手方向一端部
にはカム駆動チェーン(図示せず)を収納するカム駆動
チェーン室59が形成されており、このカム駆動チェー
ン室59の反対側に位置するシリンダヘッド締結用ボル
ト514 の近傍に第3のオイル戻し通路553 が形成さ
れる。これら3個のオイル戻し通路551 ,552 ,5
3 は、シリンダヘッド12に設けた動弁室23を、シ
リンダブロック11に設けたオイル戻し通路60…を介
してオイルパン(図示せず)に連通させる。張出部49
の一端に連なるシリンダヘッド12の排気側の側面に
は、カム駆動チェーン室59に臨むテンショナー取付座
63(図2参照)が形成されており、このテンショナー
取付座63に3本のボルト64…で固定されたチェーン
テンショナー65(図2参照)によって図示せぬカム駆
動チェーンに所定の張力が与えられる。
【0025】このように、2個のオイル戻し通路5
1 ,552 を、隣接するシリンダ14…の排気ポート
46…および排気集合部47によって囲まれた領域に配
置したので、集合排気ポート18と干渉することなくシ
リンダヘッド12の排気側にオイル戻し通路551 ,5
2 を形成することが可能となり、シリンダヘッド12
の動弁室23内のオイルをオイルパンに確実に戻すこと
ができる。しかも低温時にオイル戻し通路551 ,55
2 を通過するオイルを集合排気ポート18を通過する排
気ガスで加熱することができるので、特別のオイルヒー
タを設けることなくオイルを昇温させて各潤滑部の摩擦
抵抗を低減することができる。また排気集合部47はシ
リンダ列線L2 方向の中央に設けられているので、シリ
ンダ列線L2方向の一端側に設けたチェーンテンショナ
ー65と排気集合部47の中央外端から延びる排気管1
9との距離を充分に確保し、チェーンテンショナー65
が排気管19から受ける熱影響を最小限に抑えることが
できる。
【0026】尚、チェーンテンショナー65の代わりに
油圧制御弁のような他部材が設けられている場合でも、
同様に前記他部材が排気管19から受ける熱影響を最小
限に抑えることができる。
【0027】図5および図6から明らかなように、シリ
ンダヘッド12の排気側に傾斜して配置された3個の点
火プラグ挿入筒21…と張出部49の上面とが、断面三
角形の補強壁61…でそれぞれ連結される。これら補強
壁61…で張出部49の剛性が高められ、エンジンEの
運転時における張出部49の振動を効果的に抑制するこ
とができる。
【0028】図1〜図4に示すように、シリンダヘッド
12の内部にはシリンダ列線L2 に沿うようにウオータ
ジャケットJ1 が形成される。また集合排気ポート18
を通過する排気ガスにより高温になるシリンダヘッド1
2の張出部49には、集合排気ポート18の上面および
下面をそれぞれ覆うウオータジャケットJ2 ,J3 が設
けられる。排気ポート46…と干渉しない部分、即ち、
3個の点火プラグ挿入筒21…の近傍で前記上下のウオ
ータジャケットJ2 ,J3 は3個のウオータジャケット
4 …で相互に連通する。
【0029】このように、集合排気ポート18の周辺を
ウオータジャケットJ1 ,J2 ,J 3 ,J4 …で覆うこ
とにより、高温になり易いシリンダヘッド12の排気側
を効率的に冷却することができる。特に、熱に弱いイグ
ニッションコイル22…と集合排気ポート18との間に
ウオータジャケットJ2 が介在するため、イグニッショ
ンコイル22…への熱伝達を効果的に抑制することがで
きる(図6参照)。
【0030】図3および図6から明らかなように、集合
排気ポート18の外側部分は、ウオータジャケットを介
することなく張出部49の側壁121 に直接対向してい
るため、シリンダヘッド12の鋳造時にウオータジャケ
ットJ2 ,J3 ,J4 …および集合排気ポート18を成
形する中子の構造を単純化することができる。
【0031】なぜならば、先ずウオータジャケット
2 ,J3 ,J4 …を成形するための中子を金型内に矢
印A方向に挿入した後に、集合排気ポート18を成形す
るための中子を金型内に同じく矢印A方向に挿入する
が、その際に上下のウオータジャケットJ2 ,J3 間に
開口62が存在するため、この開口62を通して集合排
気ポート18を成形するための中子を挿入することがで
きる。尚、上下のウオータジャケットJ2 ,J3 は3個
のウオータジャケットJ4 …で相互に接続されている
が、その3個のウオータジャケットJ4 …に対応する中
子は、集合排気ポート18を成形する中子の6個の排気
ポート46…に対応する部分に交互に噛み合うため、両
方の中子の干渉が回避される(図2参照)。
【0032】このように、ウオータジャケットJ2 ,J
3 ,J4 …を成形するための中子、あるいは集合排気ポ
ート18を成形するための中子を分割することなく金型
に組み付けることができるため、シリンダヘッド12の
鋳造に際してコストを削減することができる。
【0033】図2から明らかなように、シリンダヘッド
12の張出部49の外端に形成された排気出口48の近
傍に、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ
42が取り付けられる。酸素濃度センサ42は、張出部
49の排気出口48の近傍に固定される本体部42
1 と、この本体部421 の先端に設けられて排気集合部
47に臨む検出部422 と、本体部421 の後端から延
びるハーネス423 とを備えるもので、前記本体部42
1 は張出部49の側壁121 に対向するようにシリンダ
列線L2 と平行に配置される。
【0034】このように、3個の燃焼室16…からの排
気ガスが集合する排気集合部47に酸素濃度センサ42
の検出部422 を臨ませたので、単一の酸素濃度センサ
42でエンジンE全体の排気ガス中の酸素濃度を検出す
ることが可能となり、酸素濃度センサ42の数を最小限
に抑えることができる。しかも酸素濃度センサ42をシ
リンダヘッド12の排気集合部47に設けたことによ
り、燃焼室16…を出た直後の高温の排気ガスの熱で酸
素濃度センサ42を早期に昇温して活性化することがで
きる。
【0035】また張出部49をアーチ状に形成したの
で、張出部49のシリンダ列線L2 方向の両端側にデッ
ドスペースが形成されるが、酸素濃度センサ42をアー
チ状の張出部49の外端近傍に取り付け、その本体部4
1 を張出部49の側壁121に沿うように対向させた
ことにより、前記一方のデッドスペースを有効に利用し
て酸素濃度センサ42をコンパクトに配置することが可
能になる。しかも酸素濃度センサ42の本体部421
張出部49の側壁121 から徐々に離れるので、本体部
421 のから延びるハーネス423 の張出部49からの
距離を充分に確保し、前記ハーネス423 が受ける熱影
響を軽減することが可能となる。
【0036】更に酸素濃度センサ42がチェーンテンシ
ョナー65等の他部材が設けられているカム駆動チェー
ン室59と反対側に配置されているので、酸素濃度セン
サ42の着脱時にチェーンテンショナー65等の他部材
との干渉を防止して作業性が向上するだけでなく、酸素
濃度センサ42および前記他部材をシリンダ列線L2
向の両側に振り分けてコンパクトに配置することができ
る。
【0037】次に、図7〜図9に基づいて本発明の第2
実施例を説明する。
【0038】第2実施例は、シリンダヘッド12の張出
部49の側壁121 に上下一対の補強リブ43,44を
設けたものである。この補強リブ43,44により、酸
素濃度センサ42の取付部の剛性、排気管19の取付部
の剛性およびチェーンテンショナー65の取付座63の
剛性が高められる。また一対の補強リブ43,44が酸
素濃度センサ42の中心線に対して上下にずれて配置さ
れているので、酸素濃度センサ42の本体部421 が補
強リブ43,44と干渉するのを回避することができ
る。
【0039】第2実施例の他の構成は前述した第1実施
例と同一であり、第1実施例の作用効果をそのまま達成
することが可能である。
【0040】次に、図10〜図12に基づいて本発明の
第3実施例を説明する。
【0041】第3実施例は、シリンダヘッド12の張出
部49を利用してEGRガス通路を形成したものであ
る。即ち、シリンダヘッド12の張出部49のアーチ状
の側壁121 には、その排気出口48よりもチェンテン
ショナー65側の部分に1本の補強リブ69が形成され
ており、その補強リブ69の内部に第1EGRガス通路
66が形成される。第1EGRガス通路66の一端のE
GRガス入口661 は排気集合部47の排気出口48の
近傍に開口し、また他端はシリンダヘッド12の端面に
開口して栓70で閉塞される。またシリンダヘッド12
の端面に沿って形成された第2EGRガス通路67は、
一端が前記該1EGRガス通路66の他端近傍に開口
し、他端がシリンダヘッド12の吸気側の側壁122
開口する。シリンダヘッド12の吸気側の側壁122
開口する第2EGR通路67は、EGRガスの流量を制
御するEGR弁71を介して3個の吸気ポート17…に
それぞれ接続される。
【0042】而して、集合排気ポート18から取り出し
た排気ガスを第1、第2EGRガス通路66,67およ
びEGR弁71を介して吸気系に還流させることによ
り、燃焼によるNOxの発生を抑えて排気ガス中のNO
xを低減することができる。
【0043】このように、複数の排気ポート46が集合
するために排気ガスの慣性や脈動の影響を受け難い排気
集合部47にEGRガス入口661 を開口させたので、
前記排気ガスの慣性や脈動の影響を排除してEGRガス
を安定して供給することが可能となる。また第1、第2
EGRガス通路66,67をシリンダヘッド12に一体
に形成したので、シリンダヘッド12の外部に別部材で
EGRガス通路を設ける場合に比べてスペースおよび部
品点数を削減することができる。
【0044】また第1EGRガス通路66は、排気出口
48近傍の厚肉部と、排気管19を結合する3本のボル
ト57…のボス部581 〜583 と、テンショナー取付
座63とを連結する連結壁としての補強リブ69内に形
成されているので、張出部49の剛性を効果的に高めて
振動を低減することができ、しかも排気管19およびチ
ェーンテンショナー65の取付剛性を相互に高め合うこ
とができる。更に排気集合部47の排気出口48を挟ん
で酸素濃度センサ62および第1EGRガス通路66を
振り分けて配置したので、シリンダヘッド12の大型化
を防止することができる。
【0045】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0046】例えば、実施例では直列3気筒エンジンE
を例示したが、本発明は気筒数の異なる他の直列エンジ
ンやV型エンジンの各々のバンクに対しても適用するこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、複数の燃焼室から延びる排気ポートが集合す
るシリンダヘッドの排気集合部に酸素濃度センサの検出
部を臨ませたので、各燃焼室から排出される排気ガス中
の酸素濃度を共通の酸素濃度センサで検出することを可
能にして酸素濃度センサの数を最小限に抑えることがで
きる。しかも酸素濃度センサの位置が燃焼室に接近する
ため、排気ガスの熱で酸素濃度センサを早期に昇温して
活性化することができる。
【0048】また請求項2に記載された発明によれば、
シリンダヘッドの側面から外側にアーチ状に張り出す張
出部の内部に排気集合部を形成したので、複数の燃焼室
から延びる排気ポートが集合するシリンダヘッドの排気
集合部に酸素濃度センサの検出部を臨ませたので、各燃
焼室から排出される排気ガス中の酸素濃度を共通の酸素
濃度センサで検出することを可能にして酸素濃度センサ
の数を最小限に抑えることができる。しかも酸素濃度セ
ンサの位置が燃焼室に接近するため、排気ガスの熱で酸
素濃度センサを早期に昇温して活性化することができ
る。更に酸素濃度センサの本体部を張出部の側壁に対向
させたので、張出部の側壁に沿うように形成されたデッ
ドスペースを有効に利用して酸素濃度センサをコンパク
トに配置することが可能になるだけでなく、酸素濃度セ
ンサの本体部が張出部の側壁から徐々に離れるので酸素
濃度センサのハーネスへの熱影響を軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5方向矢視図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】本発明の第2実施例に係る、前記図2に対応す
る図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】図7の9方向矢視図
【図10】本発明の第3実施例に係る、前記図2に対応
する図
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】図10の12方向矢視図
【符号の説明】
12 シリンダヘッド 121 側壁 16 燃焼室 18 集合排気ポート 42 酸素濃度センサ 421 本体部 422 検出部 46 排気ポート 47 排気集合部 49 張出部 L2 シリンダ列線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 雅克 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 山田 真嗣 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G004 BA06 DA02 DA25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ列線(L2 )に沿って配置され
    た複数の燃焼室(16)から延びる排気ポート(46)
    をシリンダヘッド(12)の内部に形成した排気集合部
    (47)で一体に集合させてなる集合排気ポート(1
    8)を備えた多気筒エンジンにおいて、 排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ(4
    2)の検出部(422 )を前記シリンダヘッド(12)
    の内部に形成した排気集合部(47)に臨ませたことを
    特徴とする多気筒エンジン。
  2. 【請求項2】 シリンダ列線(L2 )に沿って配置され
    た複数の燃焼室(16)から延びる排気ポート(46)
    をシリンダヘッド(12)の内部に形成した排気集合部
    (47)で一体に集合させてなる集合排気ポート(1
    8)を備えた多気筒エンジンにおいて、 シリンダヘッド(12)の側面から外側にアーチ状に張
    り出す張出部(49)の内部に排気集合部(47)を形
    成し、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ
    (42)の検出部(422 )を前記排気集合部(47)
    に臨ませるとともに該酸素濃度センサ(42)の本体部
    (411 )を張出部(49)の側壁(121 )に対向さ
    せたことを特徴とする多気筒エンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2265715A1 (es) * 2003-04-10 2007-02-16 Honda Motor Co., Ltd. Estructura de montaje de sensor de gases de escape en culata de cilindro de motor de combustion interna.
JP2012112356A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Daihatsu Motor Co Ltd 多気筒エンジンの排気構造
US8397494B2 (en) 2007-02-23 2013-03-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust device of internal combustion engine

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