JP2000255298A - リヤシート - Google Patents

リヤシート

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JP2000255298A
JP2000255298A JP11061916A JP6191699A JP2000255298A JP 2000255298 A JP2000255298 A JP 2000255298A JP 11061916 A JP11061916 A JP 11061916A JP 6191699 A JP6191699 A JP 6191699A JP 2000255298 A JP2000255298 A JP 2000255298A
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JP
Japan
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rear seat
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lock
seat back
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JP11061916A
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English (en)
Inventor
Ryuji Matsumura
隆二 松村
Tomoyuki Kitazaki
智之 北崎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リヤシートのリクライニング調整を迅速且つ
的確に行うことを可能とする。 【解決手段】 車体側に所定範囲でリクライニング可能
に支持されロック機構19により所定のリクライニング
位置毎に複数段階にロック可能なリヤシートバック3を
備え、前記ロック機構19の動きに連動して表示を行う
表示手段15,17を設けたリヤシート1であって、前
記表示手段15,17は、前記ロック機構19による所
定範囲でのロック状態及びアンロック状態の所定範囲外
のシート前傾位置でのアンロック状態とを少なくとも表
示可能であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のリクラ
イニング可能なリヤシートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のリヤシートでは、リヤシートバ
ックが車体側にリクライニング可能に支持されたものが
あり、かかるリヤシートバックは、ロック機構により所
定のリクライニング位置でロックする必要があると共
に、ロック機構によるロック状態とアンロック状態とを
明確に表示し、乗員に適正なリクライニング操作を行わ
せる必要がある。
【0003】ところで、従来、可動のシートバックにお
けるロック機構の表示装置として、例えば実開平7−1
8964号公報に示されたものがある。かかる装置によ
れば、シートバックの車体側へのロック状態とアンロッ
ク状態とを表示し、シートバックを的確にロックさせる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置では、単にシートバックのロック機構のロック状態と
アンロック状態との表示を行うのみであり、かつロック
機構のロック状態と表示装置の表示とが一義的に連動す
るものであるため、例えば車体側にリクライニング可能
に支持され、所定のリクライニング位置毎にロック機構
により所定範囲で複数段階にロック可能なリヤシートバ
ックに適用した場合には、ロック機構が所定範囲でアン
ロック状態なのか、所定範囲から外れてアンロック状態
なのかを区別することができず、リクライニング操作を
迅速且つ的確に行わせるには、限界があった。
【0005】本発明は、所定範囲外のシート前方位置で
のアンロック状態をも表示できるようにし、迅速且つ的
確なリクライニング操作を可能にしたリヤシートの提供
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体
側にリクライニング可能に支持されたリヤシートバック
と、該リヤシートバックと前記車体側との間に設けら
れ、前記リヤシートバックのリクライング位置を所定範
囲で複数段にロック可能なロック機構と、該ロック機構
に応じて表示を行う表示手段を設けたリヤシートであっ
て、前記表示手段は、前記ロック機構による所定範囲で
のロック状態及びアンロック状態と所定範囲外のリヤシ
ートバック前傾位置でのアンロック状態とを少なくとも
表示可能であることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のリヤシ
ートであって、前記表示手段は、表示穴と、該表示穴に
収容されて表示穴に対し前記ロック機構の所定範囲での
ロック状態及びアンロック状態と所定範囲外でのアンロ
ック状態とに応じて出没する表示部材とよりなることを
特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項2記載のリヤシ
ートであって、前記表示穴及び表示部材に、該表示部材
の出没との協働により前記所定範囲でのロック状態及び
アンロック状態と所定範囲外のアンロック状態とを判別
可能な着色部を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項2又は4記載の
リヤシートであって、前記ロック機構と表示部材との間
に、両者を連動させる連動手段を設けたことを特徴とす
る。
【0010】請求項5の発明は、請求項4記載のリヤシ
ートであって、前記ロック機構は、前記車体側に固定さ
れ複数段階のロック部を有するストライカ及びリヤシー
トバック側に支持され前記所定範囲でのロック状態及び
アンロック状態と所定範囲外のアンロック状態とに移動
可能なロックピンと該ロックピンの前記ロック状態への
移動を付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、請求項5記載のリヤシ
ートであって、前記連動手段は、前記ロックピンと表示
部材とを連結するロッドであることを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項5記載のリヤシ
ートであって、前記連動手段は、前記ロックピンと表示
部材とをピン状に一体に形成するものであることを特徴
とする。
【0013】請求項8の発明は、請求項5記載のリヤシ
ートであって、前記連動手段は、前記ロックピンと表示
部材とを連結するワイヤであることを特徴とする。
【0014】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
に記載のリヤシートであって、前記表示手段は、前記リ
ヤシートバックの上部に設けたことを特徴とする。
【0015】請求項10の発明は、請求項1〜8の何れ
かに記載のリヤシートであって、前記表示手段は、前記
車体側の運転席に設けたことを特徴とする。
【0016】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかに記載のリヤシートであって、前記リヤシートバッ
クは、乗員を拘束するシートベルト装置を備えたことを
特徴とする。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明では、リヤシートバック
のロック機構によるロックを解除し、リヤシートバック
を所定範囲でリクライニング動作させ、再びロック機構
によるロックを行わせることにより、リヤシートバック
を所定のリクライニング位置毎に複数段階にロックさせ
ることができる。しかも、表示手段によってロック機構
による所定範囲でのロック状態及びアンロック状態と所
定範囲外のリヤシートバック前傾位置でのアンロック状
態とを少なくとも表示することができるため、乗員はか
かる表示手段を確認することによりリヤシートバックを
迅速且つ的確にリクライニングさせ、所定のリクライニ
ング位置で的確にロックすることができる。
【0018】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、表示部材が表示穴に対し出没することにより
表示を行なうことができ、迅速且つ的確なリクライニン
グ操作を行わせることができる。
【0019】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、表示部材の出没と表示穴及び表示部材の着色
部との協働によって明確に判別することができ、迅速且
つ的確なリクライニング操作を行わせることができる。
【0020】請求項4の発明では、請求項2又は3の発
明の効果に加え、ロック機構のロックピンと表示手段の
表示部材とを連動手段によって連動させ、確実な表示に
より、迅速且つ的確なリクライニング操作を行わせるこ
とができる。
【0021】請求項5の発明では、請求項4の発明の効
果に加え、ロックピンが、リクライニング可能な所定範
囲でのロック状態及びアンロック状態と、所定範囲外の
アンロック状態とに移動可能であるため、かかるロック
ピンの移動に応じて表示手段が表示を行い、迅速且つ的
確なリクライニング操作を行わせることができる。
【0022】請求項6の発明では、請求項5の発明の効
果に加え、ロックピンと表示部材とを一体構成すること
によって、簡単な構造により表示部材をロックピンに連
動させることができ、迅速且つ的確なリクライニング操
作を行わせることができる。
【0023】請求項7の発明では、請求項5の発明の効
果に加え、表示部材をワイヤを介してロックピンに連動
させることができ、簡単な構造によって表示を行わせ、
迅速且つ的確なリクライニング操作を行わせることがで
きる。
【0024】請求項8の発明では、請求項1〜7の何れ
かの発明の効果に加え、リヤシートバックの上部の表示
手段によって表示を確認することができ、表示が見易
く、より迅速且つ的確なリクライニング操作を行わせる
ことができる。
【0025】請求項9の発明では、請求項1〜7の何れ
かの発明の効果に加え、運転席の表示手段によって表示
を確認することができ、運転者がリヤシートの迅速且つ
的確なリクライニング操作を後席乗員に促すことがで
き、操作に不慣れな後席乗員であっても、迅速且つ的確
なリクライニング操作を行わせることができる。
【0026】請求項10の発明では、請求項1〜9の何
れかの発明の効果に加え、迅速且つ的確なリクライニン
グ操作によって、リヤシートバックをロック機構により
所定のリクライニング位置で確実にロックさせることが
でき、乗員をリヤシートバックに拘束するシートベルト
装置の機能を有効に発揮させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態のリ
ヤシート1に係るリヤシートバック3の斜視図を示して
いる。かかるリヤシートバック3は左右独立の左右シー
トバック5,7からなっており、左シートバック5は二
人掛け、右シートバック7は一人掛けとなっている。リ
ヤシートバック3には、後席乗員を拘束するシートベル
ト装置9,11,13が備えられている。また、リヤシ
ートバック3は、車体側に対し、リクライニング可能に
支持され、後述するロック機構により、リクライニング
位置を所定範囲で複数段階にロック可能となっている。
そしてリヤシートバック3の左右上部に、表示手段1
5,17が設けられている。表示手段15,17は、前
記ロック機構の動きに応じて表示を行うものである。
【0028】図2は、リヤシート1の動きを示し、
(a),(b)は所定のリクライニング位置でロック機
構19により車体側にロックされた状態を示し、
(c),(d)はロック機構19を解除し、所定範囲内
でリクライニング調整をしている状態を示し、(e),
(f)は所定範囲外のシート前傾位置を示している。か
かるロック機構19は、左シートバック5の左端部及び
右シートバック7の右端部と車体側との間にそれぞれ設
けられている。
【0029】前記ロック機構19は車体側に支持された
ストライカ21とシートバック3側に支持されたロック
ピン23とからなっており、(a),(b)のロック状
態では、ストライカ21にロックピン23が係合してロ
ック状態となり、(c),(d)のリクライニング調整
時では、ロックピン23がストライカ21上に乗り上げ
て上昇位置にあり、(e),(f)のシート前傾位置で
は、ロックピン23がストライカ21から外れ、下降位
置となっている。
【0030】すなわち、かかるロックピン23は、リク
ライニング可能な所定範囲での(a),(c)のような
ロック状態及びアンロック状態と、(e)のような所定
範囲外のアンロック状態とに移動可能となっている。前
記表示手段15,17は、かかるロックピンの動きに応
じて所定の表示を行うようになっている。
【0031】前記表示手段15,17は、例えば図3の
ようになっている。この図3では、(a),(b)にお
いて所定のリクライニング位置でのロック状態を表示
し、(c),(d)においてはリクライニング可能な所
定範囲でのアンロック状態を表示し、(e),(f)に
おいて所定範囲外でのアンロック状態を表示している。
この表示手段15,17は、前記リヤシートバック3に
取り付けられたエスカッション24の表示穴25と表示
部材としての表示ピン27とからなり、表示ピン27は
前記ロックピン23の動きに連動して、表示穴25に対
し出没し、所定範囲でのロック状態及びアンロック状態
と所定範囲外でのアンロック状態とを表示するようにな
っている。
【0032】また、前記表示穴25及び表示ピン27に
は、例えば赤色の着色部25a,27aが設けられ、前
記表示ピン27の出没と協働し、所定範囲でのロック状
態及びアンロック状態と所定範囲外でのアンロック状態
とを判別可能となっている。すなわち、着色部25a,
27aを設けることにより、(a),(b)の所定範囲
でのロック状態においては、着色部25a,27aが見
えず、表示ピン27の頭部だけが見え、(c),(d)
の所定範囲でのアンロック状態では、表示ピン27の着
色部27aが見え、(e),(f)の所定範囲外でのア
ンロック状態では、表示穴25の着色部25aが見える
ことによって、各状態を明確に判別することができる。
但し、着色部25a,27aは必ずしも設けなくても表
示穴25に対する表示ピン27の突出状態を(a),
(c),(e)のように区別することによって判別する
ことができる。
【0033】従って、図2(a),(c),(e)のよ
うに所定範囲でのロック状態及びアンロック状態と所定
範囲外のアンロック状態とにロックピン23が移動し、
これに連動して図3の(a),(c),(e)のように
表示ピン27が表示穴25に対し出没することにより、
リクライニング可能な所定範囲でロック機構19による
ロック状態及びアンロック状態と、所定範囲外でのアン
ロック状態とを明確に判別でき、乗員によるリヤシート
バック3の迅速且つ的確なリクライニング操作を行わせ
ることができる。
【0034】なお、表示ピン27の上面には把持部29
が設けられている。従って、図3の(a),(b)のロ
ック状態において把持部29を把持して表示ピン27を
(c),(d)のようにアンロック状態とすることによ
り、図2のロックピン23が連動して(a),(b)の
ロック状態から(c)、(d)のアンロック状態へ移動
し、ロック機構19によるロックを解除してリヤシート
バック3の左シートバック5又は右シートバック7をリ
クライニング動作させることができる。
【0035】かかるリクライニング動作後に把持部29
を解放すれば、ロックピン23が後述する付勢部材の付
勢力によって下降し、再びストライカ21に係合して左
シートバック5又は右シートバック7を所定のリクライ
ニング位置で車体側にロックさせることができる。
【0036】図4〜図6は、前記リヤシートバック3の
左右シートバック5,7のシートバックフレーム31,
33などを示し、車体35側に対するリヤシートバック
5,7のリクライニング構造などを示している。すなわ
ち、図4は、分解斜視図、図5は、概略断面図、図6は
車体側との関係を示す概略正面図を示している。
【0037】図4〜図6のように、前記リヤシートバッ
ク3の左右シートバック5,7におけるシートバックフ
レーム31,33は、それぞれ車体側にリクライニング
可能に回転自在に支持されている。
【0038】すなわち車体35の左右ホイールハウス3
7,39に、車体側のサイドブラケット41,43がス
ポット溶接などによって固着されている。また、リヤフ
ロア45の車幅方向ほぼ中央に補強部材47が固定さ
れ、該補強部材47に対しセンターブラケット49が、
複数のボルト51によって締結固定されている。
【0039】前記シートバックフレーム31には下部車
幅方向両端側にサイドヒンジ53とセンターヒンジ55
とが複数のボルト57によって取り付けられている。前
記サイドヒンジ53は、車体側のサイドブラケット41
に軸部53aが回転自在に支持され、前記センターヒン
ジ55は、軸部55aがセンターブラケット49に回転
自在に支持されている。従って、シートバックフレーム
31は、軸部53a,55aを介し、車体側に対して回
転自在に支持され、リクライニング可能となっている。
【0040】同様にシートバックフレーム33の下部両
側にも図6のようにセンターヒンジ59、サイドヒンジ
53が取り付けられ、センターヒンジ59は前記センタ
ーブラケット49に回転自在に支持され、サイドヒンジ
53は車体側のサイドブラケット43に回転自在に支持
され、シートバックフレーム33も同様にリクライニン
グ可能に支持されている。かかる左右シートバック5,
7のリクライニング位置は、前記のようにロック機構1
9によってロック可能となっている。
【0041】前記ロック機構19は、図4,図5及びロ
ック機構19の部分の拡大断面である図7のように、ス
トライカ21が車体側に取り付けられ、ロックピン23
がリヤシートバック3側に支持さられている。ストライ
カ21はシートバックフレーム31のリクライニングの
ための回転に合わせて円弧状に形成され、一定間隔でロ
ック部としてのロック孔21aが複数設けられている。
かかるストライカ21は、複数のボルト63によって車
体側であるホイールハウス37に締結固定されている。
なお、シートバックフレーム33側のロック機構19の
場合は、ストライカ21がホイールハウス39に同様に
固定されている。図7の65は車体側トリムである。
【0042】一方前記ロックピン23は、リヤシートバ
ック3側のロックピンブラケット67に上下移動可能に
支持されている。前記ロックピンブラケット67は、複
数のボルト71によってシートバックフレーム31,3
3の左右端部に突設された凸部31a,31b,31c
に締結固定されている。なお、前記ロックピンブラケッ
ト67の外面側は、シートバッククッション5aに取り
付けられたフィニッシャー73によって覆われている。
前記ロックピンブラケット67の下部側には車幅方向の
凹部67bが設けられ、前記ストライカ21が臨まされ
ている。
【0043】前記ロックピン23の中間部には、鍔部2
3aが設けられ、該鍔部23aとロックピンブラケット
67の上板部67aとの間に付勢部材であるコイルスプ
リング69が介設され、該コイルスプリング69によっ
てロックピン23はストライカ21側のロック状態へ付
勢されている。前記ロックピン23は、先端部23bが
ロック孔21aの径に合わせて若干細く形成され、該先
端部23bがロック孔21aに係合し、ロックピン23
の段部23cがストライカ21に上方から係合し、ロッ
ク状態においてロックピン23のそれ以上の下降が阻止
されている。
【0044】前記シートベルト装置11は、図4,図6
及び図4のVIII−VIII線矢視における概略断面である図
8のように、リトラクタ75が、ボルトナット77a,
77bによってシートバックフレーム31のバックパネ
ル79に締結固定され、該リトラクタ75からシートベ
ルト81がベルトガイド83を介し、リヤシートバック
3の前方側へ巻取自在に繰出し可能となっている。従っ
て、リヤシートバック3に着座した乗員をシートベルト
81によって拘束することができる。なお、シートベル
ト装置9,13についても、ほぼ同様の構成となってい
る。
【0045】そして上記構成により、ロックピン23を
上昇させ先端部23bをロック孔21aから離脱させる
ことによって、例えば左シートバック5を軸部53a,
55aを中心にして回動させることができる。所定のリ
クライニング位置でコイルスプリング69の付勢力によ
ってロックピン23を下降させると、先端部23bが任
意のロック孔21aに係合し、ロックさせることができ
る。
【0046】そして、複数のロック孔21aによって、
ロック機構19によりリヤシートバック3のリクライニ
ング位置を所定範囲で複数段にロック可能となる。かか
るロック機構19によるロック状態及びアンロック状態
及び所定範囲外のシート前傾位置でのアンロック状態の
表示手段15,17による表示は前記の通りであるが、
図9により表示手段15,17とロック機構17との連
動を説明する。
【0047】図9の(a)はロック状態、(b)はアン
ロック状態、(c)は所定範囲外のシート前傾位置での
アンロック状態をそれぞれ示している。この図9のよう
に前記ロックピン23と表示ピン27との間には両者を
連動させる連動手段が設けられ、本実施形態ではロッド
85によってロックピン23とを表示ピン27とを連結
している。ロッド85の両端部は、図示はしないが、ロ
ックピン23及び表示ピン27に回転自在に結合されて
いる。
【0048】従って、図9の(a)のロック状態におい
ては、前記図3の(a)で説明したように、表示ピン2
7は表示穴25に丁度嵌まり込んで、その上面がエスカ
ッション24の上面と面一となっている。これにより、
乗員はリヤシートバック3のリクライニング位置が確実
にロック状態であることを知ることができる。かかる状
態においては、シートベルト装置9,11,13によっ
てリヤシートバック3に乗員を拘束した場合、車両衝突
時に乗員からの荷重をシートベルト9,10,11を介
しシートバックフレーム31,33から車体側へ確実に
伝達することができ、乗員を確実に拘束することができ
る。
【0049】次に表示ピン27の把持部29をもって表
示ピン27を上方へ引くとロックピン23がロッド85
を介してコイルスプリング69の付勢力に抗し上方へ引
かれ、ロックピン23の先端部23bがストライカ21
のロック孔21aから(b)のように離脱し、リヤシー
トバック3の前記のようなリクライニング操作を可能と
する。所定のリクライニング位置で把持部29を離す
と、コイルスプリング69の付勢力によってロックピン
23が下降し、先端部23bが所定のロック孔21aに
嵌合し、リクライニング位置がロックされる。この時の
表示ピン27の状態は(a)のようになり、再びロック
状態を表示する。
【0050】ロックピン23がロック孔21aに係合で
きずにストライカ21上面に当接する時は、ロックピン
23が(b)の状態から下降することができず、表示ピ
ン27が表示穴25から突出した状態となり、図3で説
明したように所定範囲内でのアンロック状態を表示する
ことができる。これによって、乗員がリヤシートバック
3を前後させると、ロックピン23の先端部23bが所
定のロック孔21aに対向し、コイルスプリング69の
付勢力によってロックピン23の先端部23bが自動的
にロック孔21aに係合することができ、ロック状態と
なる。
【0051】一方、(c)のようにリヤシートバック3
を所定範囲外のシート前傾位置とし、この位置で把持部
29を離すと、ロックピン23はコイルスプリング69
の付勢力によって、鍔部23aがロックピンブラケット
67の凹部67b上面に係合するまで下降する。これに
連動する表示ピン27は、表示穴25内に没入し、図3
で説明したように表示穴25の着色部25aが露出する
ことになる。これを乗員が確認することによって、リヤ
シートバック3がリクライニングの所定範囲外にあると
判断することができ、直ちに把持部29を引き、リヤシ
ートバック3を後方へ戻し、リクライニングの所定範囲
内で把持部29を離すことによって再びロック状態にす
ることができる。
【0052】このように、簡単な構造によって、リクラ
イニング可能な所定範囲のロック状態及びアンロック状
態であるか、リクライニングの所定範囲外のアンロック
状態であるのかを、容易に判断することができ、リクラ
イニングの調整を確実且つ迅速に行わせることができ
る。
【0053】図10は、前記連動手段としてワイヤ87
を用いたものである。かかる構成においては表示ピン2
7の中間部に鍔部27aが設けられ、かかる鍔部27a
とフィニッシャ24の底部24aとの間にコイルスプリ
ング89が介設されている。このコイルスプリング89
は、前記ロックピン23を下方へ付勢するコイルスプリ
ング69の付勢力よりも弱く設定されている。そして、
ロックピン23が図9の(b)のようにリクライニング
の所定範囲内において、アンロック状態となった時に、
コイルスプリング89により表示ピン27を表示穴25
から突出させることができる。
【0054】従って、図10の実施形態においても、図
3のような表示を行わせることができ、同様な作用効果
を奏することができる。
【0055】図11は、連動手段のさらに他の実施形態
を示している。本実施形態ではロックピン23と表示ピ
ン27とをピン状に一体に形成したものである。かかる
実施形態においても、前記同様の表示を行うことがで
き、同様の効果を奏することができる。また、本実施形
態では部品点数が少なくなり、より構造が簡単である。
【0056】図12は、表示手段90を車体側の運転席
に設けたものである。表示手段90の構成は前記同様に
表示穴と表示ピンとで構成されており、表示ピンがケー
ブル91でロックピン23に連結されたものである。す
なわち、ケーブル91のケーブルインナ93がロックピ
ン23のブラケット95に結合され、他端が表示手段9
0の表示ピンに結合されている。
【0057】そしてリヤシートバック3がリクライニン
グ可能な所定範囲でアンロック状態となると、ロックピ
ン23の上昇によってケーブルインナ93が引かれ、表
示手段90の表示ピンが表示穴内に没入することにな
り、前記とは逆に図3の(e),(f)の状態によって
リクライニング可能な所定範囲でのアンロック状態を表
示することができる。
【0058】また、リヤシートバック3が所定範囲外の
前傾位置においてアンロック状態となった時には、ロッ
クピン23が下降してケーブルインナ93が押され、表
示手段90の表示ピンが図3(c),(d)のように表
示穴25から突出して表示ピン27の着色部27aが露
出し、かかる前傾位置でのアンロック状態を表示するこ
とができる。
【0059】従って、表示の形態は前記とは逆になる
が、同様に所定範囲でのロック状態及びアンロック状態
と所定範囲外でのアンロック状態とを表示することがで
き、これを運転者が確認することによって、リクライニ
ング調整になれていない後席乗員に対し、迅速且つ的確
なリクライニング調整を促すことができる。
【0060】図13は、表示手段の他の実施形態を示す
ものである。本実施形態においては、表示穴25の内側
に斜面25bを設け、表示ピン27の上面に斜面27b
を設けたものである。かかる構成によって、(c)のよ
うに斜面25aの確認、(b)のように表示ピン27の
着色部27aの確認が、着座している乗員側から容易と
なり、より迅速且つ的確なリクライニング操作を行わせ
ることができる。
【0061】尚、表示手段15,17は運転席及びリア
シートバックの上部の双方に設けることも可能である。
又、表示手段15,17はリヤシートバック3の上面に
限らず、その他の箇所に設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるリヤシートのリヤ
シートバックの斜視図である。
【図2】一実施形態にかかるリヤシートのリヤシートバ
ックの動作を示し、(a)は所定範囲でのロック状態、
(b)は同ストライカとロックピンとの関係、(c)は
所定範囲でのアンロック状態、(d)は同ストライカと
ロックピンとの関係、(e)は所定範囲外でのアンロッ
ク状態、(f)は同ストライカとロックピンとの関係を
それぞれ示す説明図である。
【図3】一実施形態の表示手段を示し、(a)、(b)
は所定範囲でのロック状態、(c),(d)所定範囲で
のアンロック状態、(e)、(f)は所定範囲外でのア
ンロック状態をそれぞれ示す断面図及び斜視図である。
【図4】シートバックフレームと車体との関係を示す分
解斜視図である。
【図5】シートバックフレームと車体との関係を示す側
面図である。
【図6】シートバックフレームと車体との関係を示す正
面図である。
【図7】ロック機構を示す断面図である。
【図8】図4のVIII−VIII線矢視における概略断面図で
ある。
【図9】作用説明図であり、(a)は所定範囲でのロッ
ク状態、(b)は所定範囲でのアンロック状態、(c)
は所定範囲外でのアンロック状態をそれぞれ示す説明図
である。
【図10】他の実施形態にかかる表示手段及び連動手段
を示す断面図である。
【図11】更に、他の実施形態にかかる表示手段及び連
動手段を示す断面図である。
【図12】表示手段を運転席に設けた実施形態を示す斜
視図である。
【図13】表示手段の更に他の実施形態を示すもので、
(a)は所定範囲でのロック状態、(b)は所定範囲で
のアンロック状態、(c)は所定範囲外でのアンロック
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リヤシート 3 リヤシートバック 9,11,13 シートベルト装置 15,17,90 表示手段 19 ロック機構 21 ストライカ 23 ロックピン 25 表示穴 25a 着色部 27 表示ピン(表示部材) 27a 着色部 85 ロッド(連動手段) 87 ワイヤ(連動手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側にリクライニング可能に支持され
    たリヤシートバックと、 該リヤシートバックと前記車体側との間に設けられ、前
    記リヤシートバックのリクライング位置を所定範囲で複
    数段にロック可能なロック機構と、 該ロック機構に応じて表示を行う表示手段とを設けたリ
    ヤシートであって、 前記表示手段は、前記ロック機構による所定範囲でのロ
    ック状態及びアンロック状態と所定範囲外のリヤシート
    バック前傾位置でのアンロック状態とを少なくとも表示
    可能であることを特徴とするリヤシート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリヤシートであって、 前記表示手段は、表示穴と、該表示穴に収容されて表示
    穴に対し前記ロック機構の所定範囲でのロック状態及び
    アンロック状態と所定範囲外でのアンロック状態とに応
    じて出没する表示部材とよりなることを特徴とするリヤ
    シート。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のリヤシートであって、 前記表示穴及び表示部材に、該表示部材の出没との協働
    により前記所定範囲でのロック状態及びアンロック状態
    と所定範囲外のアンロック状態とを判別可能な着色部を
    設けたことを特徴とするリヤシート。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のリヤシートであっ
    て、 前記ロック機構と表示部材との間に、両者を連動させる
    連動手段を設けたことを特徴とするリヤシート。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のリヤシートであって、 前記ロック機構は、前記車体側に固定され複数段階のロ
    ック部を有するストライカ及びリヤシートバック側に支
    持され前記所定範囲でのロック状態及びアンロック状態
    と所定範囲外のアンロック状態とに移動可能なロックピ
    ンと該ロックピンの前記ロック状態への移動を付勢する
    付勢部材とを備えたことを特徴とするリヤシート。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のリヤシートであって、 前記連動手段は、前記ロックピンと表示部材とを連結す
    るロッドであることを特徴とするリヤシート。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のリヤシートであって、 前記連動手段は、前記ロックピンと表示部材とをピン状
    に一体に形成するものであることを特徴とするリヤシー
    ト。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のリヤシートであって、 前記連動手段は、前記ロックピンと表示部材とを連結す
    るワイヤであることを特徴とするリヤシート。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載のリヤシー
    トであって、 前記表示手段は、前記リヤシートバックの上部に設けた
    ことを特徴とするリヤシート。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8の何れかに記載のリヤシ
    ートであって、 前記表示手段は、前記車体側の運転席に設けたことを特
    徴とするリヤシート。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかに記載のリヤ
    シートであって、前記リヤシートバックは、乗員を拘束
    するシートベルト装置を備えたことを特徴とするリヤシ
    ート。
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