JP2000255204A - 制振ホイール - Google Patents

制振ホイール

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JP2000255204A
JP2000255204A JP11060333A JP6033399A JP2000255204A JP 2000255204 A JP2000255204 A JP 2000255204A JP 11060333 A JP11060333 A JP 11060333A JP 6033399 A JP6033399 A JP 6033399A JP 2000255204 A JP2000255204 A JP 2000255204A
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JP
Japan
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rim
ring
vibration
vibration damping
damping wheel
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JP11060333A
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English (en)
Inventor
Mamoru Horiuchi
守 堀内
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リムの倒れ込みに起因する騒音を抑えること
のできる車両用ホイールを提供すること。 【解決手段】 リム16の内面部に環状溝24を形成
し、ここにC字形状を呈した金属のリング26を嵌め込
む。リム16に作用する種々の力によってリム16は、
ディスク14側を支点として倒れ込み変形(矢印M方
向)を繰り返し生じる、即ち、騒音の起因となる振動を
発生する。振動によりリム16とリング26とが微小に
相対変位し、リム16とリング26と間のフリクション
による減衰力によってリム16の振動が抑えられ、リム
16の振動に起因する騒音が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤを取り付ける
車両用のホイールに係り、特に、リムから発生する振動
を抑えることのできる制振ホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両には、空気入りタイヤが
用いられており、この空気入りタイヤはホイールに取り
付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車の走行によるロ
ードノイズにおいて、ある特定の周波数においてリムの
倒れ込みが原因となる固体伝播音が問題となる場合があ
る。
【0004】この場合、リムの倒れ込みが出る周波数及
びそのピークレベルをコントロールする事で、車内音を
低減させることは可能である。
【0005】しかし、ホイールは、一般に耐久性、デザ
イン等が重視され、リム自体を制振させる技術は従来な
かった。
【0006】近年では、空気入りタイヤの発する騒音
(ピッチノイズ等)も低下傾向にあり、ホイールから発
せられる騒音も低減させることが望まれる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、リムの倒れ込
みに起因する騒音を抑えることのできる制振ホイールを
提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の制振ホ
イールは、リムに、半径方向の倒れ込み変形を抑止する
抑制手段を保持していることを特徴としている。
【0009】車両用ホイールは、軽量化を図るため、耐
久性を確保した上でリムを薄肉化している。このため、
車両が走行する上での剛性はあるが、振動に対しては弱
い。
【0010】リムの振動は、半径方向に倒れ込む微小な
変形の繰り返しである。
【0011】請求項1に記載の制振ホイールでは、リム
に保持された抑制手段がリムの半径方向の倒れ込み変形
を抑止し、騒音の原因となる振動が抑えられる。
【0012】また、抑制手段をリムの内側部に保持すれ
ば、空気入りタイヤの着脱の際に干渉しない。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の制振ホイールにおいて、前記抑制手段は、前記リムに
形成された嵌め込み部に嵌入されて保持されていること
を特徴としている。
【0014】抑制手段は、リムに形成された嵌め込み部
に嵌入されて保持されているので、走行により外れるこ
とが防止される。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の制振ホイールにおいて、前記抑制手段
はリング形状であることを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の制振ホイールでは、抑制
手段はリング形状であるので、ホイール内側に配置され
るブレーキディスク、軸等の部品に干渉することが無
く、また、回転バランスにも優れる。
【0017】なお、ここでいうリング形状とは、切れ目
が無く周方向に完全に連続しているもののみならず、一
部に不連続部を有する形状、所謂C字形状も含まれる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の制振ホイールにおいて、前記抑制手段は、周方向に肉
抜部を複数設けたことを特徴としている。
【0019】請求項4に記載の制振ホイールでは、抑制
手段に周方向に肉抜部を複数設けたので、抑制手段の軽
量化を図ることができる。
【0020】肉抜き部は、円孔等が好ましく、回転バラ
ンスをとるために等間隔に複数設けることが好ましい。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項3または
請求項4に記載の制振ホイールにおいて、前記抑制手段
は弾性部材からなるC字形状であることを特徴としてい
る。
【0022】請求項5に記載の制振ホイールでは、抑制
手段を弾性部材からなるC字形状としたので、例えば、
リムの内側部に取り付ける場合には、径を縮小してリム
内方へ容易に挿入することができる。また、挿入後は、
弾性部材の弾性力(拡張力)によって元の径に戻り、リ
ム内側部へ外周面を押圧した状態で保持することができ
る。
【0023】また、リムの外側部に取り付ける場合に
は、径を拡大して取り付けることができる。抑制手段
は、弾性部材の弾性力(拡張力)によって元の径に戻
り、リム外側部へ内周面を押圧した状態で保持すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の制振ホイールの一実施形
態を図1及び図2にしたがって説明する。
【0025】図1(A)に示すように、本実施形態の制
振ホイール10には、その中央にハブ穴12が穿設され
ており、このハブ穴12の外周部となるディスク14の
ハブ穴12の近傍には、ボルト穴15が周方向に所定の
間隔で複数穿設されている。
【0026】なお、図1中、Cは回転軸、矢印OUT方
向側が車両外側、矢印IN方向側が車両内側を示す。
【0027】ディスク14の外周部には一体的にリム1
6が設けられ、このリム16には、ウエル18、タイヤ
ビードシート20、フランジ22が形成されている。
【0028】以上の構成は通常の車両用ホイールと同様
である。
【0029】図1(A),(B)に示すように、本実施
形態のリム16には、ディスク14とは反対側のタイヤ
ビードシート20とフランジ22との略中間付近の内面
部に、周方向に連続する嵌め込み部としての環状溝24
が形成されている。
【0030】この環状溝24には、図2に示すようなC
字形状を呈したリング26が嵌め込まれている。
【0031】リング26は、例えば、ばね鋼等で形成さ
れており、弾性的に拡縮可能となっている。
【0032】リング26としては、市販のC形止め輪等
を用いることができる。
【0033】本実施形態の環状溝24の溝径(溝底部の
径)は、リング26の自由状態の外径よりも若干小さく
形成されている。
【0034】したがって、リング26は、径を縮小して
リム16内方へ挿入され、環状溝24に嵌め込まれる。
【0035】環状溝24に嵌め込まれた状態では、リン
グ26の弾性力(拡径力)によってリング26の外周面
が環状溝24の溝底に押圧され、リム16を半径方向外
側へ付勢している。 (作用)次に、本実施形態の制振ホイール10の作用を
説明する。
【0036】車両が走行し、図示しない空気入りタイヤ
を装着した制振ホイール10が回転すると、路面からの
入力等により、リム16には種々の力が作用する。
【0037】リム16に作用する種々の力によってリム
16は、ディスク14側を支点として倒れ込み変形(矢
印M方向)を繰り返し生じる、即ち、騒音の起因となる
振動を発生する。
【0038】リム16が倒れ込み変形すると、リム16
とリング26とが微小に相対変位(リム16とリング2
6との間に微小の滑りを生じる。)する。このとき、リ
ム16とリング26と間のフリクションによる減衰力に
よってリム16の振動が広い周波数域に渡って抑えられ
る。
【0039】この結果、リム16の振動に起因する騒音
が抑えられる。
【0040】上記実施形態ではリング26がC字形状で
あったが、本発明はこれに限らず、リング26は図3に
示すような切れ目の無い完全な環形状であっても良い。
【0041】図3に示すように、切れ目の無いリング2
6は、軽量化のために肉抜き用の孔28が複数設けられ
ていても良い。
【0042】孔28は、回転バランスを悪化させないた
めに、同じ径で等間隔に形成することが好ましい。
【0043】また、抑制手段26は、金属に限らず、ゴ
ム、樹脂等の弾性体、または複数の異なる材料からなる
複合材料で形成されていても良い。
【0044】また、本実施形態では、抑制手段26を取
り付けるために、リム16に周方向に連続する環状溝2
4が形成されていたが、リング26が走行中に外れなけ
れば良く、リム16の内面部に複数の突起を周方向に形
成し、リング26の側面を当ててリング26の軸方向の
ずれを阻止するようにもできる。
【0045】また、一旦取り付けたリング26が拡張力
により保持され、走行により外れず、また、工具等を用
いなければ外れないのであれば、環状溝24や突起等を
特に設け無くても良い。
【0046】また、リング26は焼きばめ等により取り
付けても良い。
【0047】なお、フリクションによる減衰力を得るに
は、リム16とリング26とはネジ止め、溶接、接着等
で固着せず、振動により相対変位可能とする必要があ
る。
【0048】また、リング26がリム16に固着してい
ると、広い周波数範囲に渡って振動(騒音)を抑えるこ
とはできない。
【0049】また、環状溝24の位置は、振動抑制効果
がある場所であれば本実施形態の位置にはこだわらな
い。但し、ディスク14から遠い位置(即ち、変形量の
多い位置)が効果的である。
【0050】また、リング26は、リム16の外面部に
取り付けても良い。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、リングの装
着されていない従来のホイールと、リングを装着した実
施例の制振ホイールとを用意し、振動の伝達特性と車内
騒音の各々について比較を行った。
【0051】振動の伝達特性は、図4に示すように、分
力計30に制振ホイール(または従来のホイール)10
を取り付け、フランジ22を軸方向にハンマリング(力
F)し、ホイールに生じたモーメントMを計測した。
【0052】車内騒音は、試験用のホイールを実車(ト
ヨタ自動車株式会社製RAV4)に装着し、凹凸のある
ロードノイズ路面を50km/hで走行させたときの車内騒
音を測定したものである。
【0053】試験に用いたホイールのリムサイズは7J
J×16である。また、リングには、日本オルビス製の
スナップリング(呼び径390(DIN472)を用い
た。なお、リングを嵌め込む環状溝の寸法は、溝径がφ
400mm、溝幅が7mm、溝深さが5mmであった。
【0054】振動の伝達特性の結果は、図5のグラフに
示すように、実施例の制振ホイールは、従来例のホイー
ルに比較してモーメント伝達率(M/F)が大きく低下
(平均で約5dB低下)していた。
【0055】これにより、車軸を介して室内に進入する
リムの振動(騒音)を広い周波数に渡って低減できるこ
とは明らかである。
【0056】車内騒音の試験結果は、図6のグラフに示
すように、実施例の制振ホイールは従来例のホイールに
比較して車内騒音が大きく低下(平均で約4dB低下)
していた。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制振ホイ
ールを上記の構成としたので、リムの倒れ込みに起因す
る騒音を抑えることができる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態に係る制振ホイー
ルの断面図であり、(B)は環状溝付近の拡大断面図で
ある。
【図2】リングの平面図である。
【図3】他の実施形態に係るリングの平面図である。
【図4】試験装置の概略図である。
【図5】振動の伝達特性を示すグラフである。
【図6】車内騒音を示すグラフである。
【符号の説明】
10 制振ホイール 16 リム 24 環状溝(嵌め込み部) 26 リング(抑制手段) 28 孔(肉抜部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リムに、半径方向の倒れ込み変形を抑止
    する抑制手段を保持していることを特徴とする制振ホイ
    ール。
  2. 【請求項2】 前記抑制手段は、前記リムに形成された
    嵌め込み部に嵌入されて保持されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の制振ホイール。
  3. 【請求項3】 前記抑制手段はリング形状であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の制振ホイー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記抑制手段は、周方向に肉抜部を複数
    設けたことを特徴とする請求項3に記載の制振ホイー
    ル。
  5. 【請求項5】 前記抑制手段は弾性部材からなるC字形
    状であることを特徴とする請求項3または請求項4に記
    載の制振ホイール。
JP11060333A 1999-03-08 1999-03-08 制振ホイール Pending JP2000255204A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018231A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. タイヤ用ホイール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018231A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. タイヤ用ホイール
CN100358735C (zh) * 2002-08-23 2008-01-02 横滨橡胶株式会社 轮胎用轮子

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