JP2000254159A - 温湿布器 - Google Patents

温湿布器

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JP2000254159A JP11062227A JP6222799A JP2000254159A JP 2000254159 A JP2000254159 A JP 2000254159A JP 11062227 A JP11062227 A JP 11062227A JP 6222799 A JP6222799 A JP 6222799A JP 2000254159 A JP2000254159 A JP 2000254159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体の線に沿ってムラなく体の所定部位を加温
又は冷却可能で繰り返し再生使用可能な温湿布器を提供
する。 【解決手段】 線型スプリング20を袋体10の外部よ
り曲げると、3つの螺旋体21、螺旋体23及び螺旋体
25が相互に摩擦や振動を起こす。このときの衝撃が袋
体10内の酢酸ナトリウム溶液13の結晶化を始動させ
る。結晶による凝固熱は、袋体10の外部に当てられた
患部等に伝わる。袋体10に圧着部7をバランスよく配
設したことで、袋体10を変形させても酢酸ナトリウム
溶液13が偏ることはない。厚みもほぼ袋体10全体に
渡り一定となる。このため、熱も袋体10全体にほぼ均
一に分布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温湿布器に係わり、
特に体の線に沿ってムラなく体の所定部位を加温又は冷
却可能で繰り返し再生使用可能な温湿布器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体の所定部位を加温又は冷却可能
な温湿布器は、使い捨て可能なものや冷凍庫等で冷やし
て用いるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の温湿
布器は、患部に接触させる面積の小さいものが多い。内
蔵された温湿布溶液又は粉末は流動性があるため、温湿
布器の接触面積を大きくしようとすると、温湿布溶液等
は内部で移動してしまい、均一な状態で患部に当てるこ
とは難しかった。このため、温度分布にもこの温湿布溶
液等の偏りによりムラを生じる恐れがあった。
【0004】また、従来の温湿布器は曲げ難く、また曲
げた場合には温湿布溶液が移動して偏りが生じ、体の線
に沿ってムラなく加温等するのは難しかった。本発明は
このような従来の課題に鑑みてなされたもので、体の線
に沿ってムラなく体の所定部位を加温又は冷却可能で繰
り返し再生使用可能な温湿布器を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項
1)は、表層面と裏層面とを有し、該表層面と裏層面の
外周囲を密閉させた可撓性を有する左右対称の袋体と、
該袋体内部に蓄熱、蓄冷又は発熱のために入れられた温
湿布用溶液と、該温湿布用溶液が前記袋体内部に均一に
分散するように、前記表層面と前記裏層面間の複数箇所
を所定形状及び/又は所定面積を有して圧着させた圧着
部と、前記袋体の少なくとも一箇所には、前記表層面と
前記裏層面間を連絡するため開口周囲が密閉され、前記
袋体中心より左右対称に開口された開口部とを備えて構
成した。
【0006】袋体は、表層面と裏層面とを有し、左右対
称に構成されている。そして、表層面と裏層面の外周囲
は密閉されて一つの袋状になっており、この袋体は可撓
性を有する。袋体内部には、温湿布用溶液が蓄熱、蓄冷
又は発熱のために入れられている。温湿布用溶液は、蓄
熱、蓄冷又は発熱の可能なすべての溶液をいう。
【0007】この袋体には、温湿布用溶液が袋体内部に
均一に分散するように、圧着部を複数箇所に配設してい
る。この圧着部は、表層面と裏層面間を所定形状及び/
又は所定面積を有して圧着させたものである。圧着部を
バランスよく配設することにより、温湿布用溶液の分布
は均一化され、偏ることはなくなる。このため、温度分
布も均一化される。所定形状は例えば丸や四角等であ
る。
【0008】袋体の少なくとも一箇所には、表層面と裏
層面間を連絡するため開口部を配設する。この開口部
は、例えば人体の鼻等の突部や口等の存在位置に相当す
る部分を開けている。開口部は、開口周囲が密閉され、
袋体中心より左右対称に開口している。
【0009】以上により、袋体は曲げたりしても袋体内
部の温湿布用溶液は均一に分散する。従って、例えばこ
の温湿布器を顔に用いた場合には、各人のそれぞれの顔
の線に沿うように当てることが出来、温度ムラ無く加温
等が可能である。
【0010】また、本発明(請求項2)は、前記温湿布
用溶液は酢酸ナトリウム溶液であり、前記袋体内部に
は、前記酢酸ナトリウム溶液の結晶化を誘発させるた
め、外力により弾性変形可能な線型スプリング又は板ス
プリングからなる結晶化起動手段が入れられたことを特
徴とする。
【0011】温湿布用溶液には酢酸ナトリウム溶液を用
いる。袋体内部には、結晶化起動手段が入れられてい
る。この結晶化起動手段は、外力により弾性変形可能な
線型スプリング又は板スプリングであり、外力を加える
ことで、酢酸ナトリウム溶液の結晶化を誘発させること
が出来る。酢酸ナトリウム溶液の結晶化が誘発される
と、凝固熱が放出される。以上により、結晶化起動手段
に対し外力を加えるという簡単な動作で、使用したいと
きにいつでも発熱を促すことが出来る。
【0012】更に、本発明(請求項3)は、第1の表層
面と第1の裏層面とを有し、該第1の表層面と第1の裏
層面の外周囲の所定部分を密閉させた可撓性を有する左
右対称の中央袋体と、該中央袋体の左右側部に対称に配
設され、第2の表層面と第2の裏層面とを有し、該第2
の表層面と第2の裏層面の外周囲の所定部分を密閉させ
た可撓性を有する側部袋体と、該第2の表層面と前記第
1の表層面を繋ぐ第3の表層面及び前記第2の裏層面と
前記第1の裏層面を繋ぐ第3の裏層面を有し、該第3の
裏層面及び前記第3の表層面は外周囲の所定部分を密閉
させた可撓性を有する連結部袋体とを備え、前記連結部
袋体には、所定部を残して縦方向に長く前記第3の表層
面及び第3の裏層面間が圧着された少なくとも一箇所配
設された連結用圧着部を有し、前記中央袋体、前記側部
袋体及び前記連結部袋体内部には、蓄熱、蓄冷又は発熱
のために温湿布用溶液が入れられ、該温湿布用溶液は前
記中央袋体、前記側部袋体及び前記連結部袋体の各袋体
間を流通可能としたことを特徴とする。
【0013】中央袋体は左右対称であり、第1の表層面
と第1の裏層面とを有している。第1の表層面と第1の
裏層面の外周囲の所定部分は密閉させており、中央袋体
は可撓性を有する。この中央袋体の左右側部には、側部
袋体がそれぞれ対称に配設されている。この側部袋体
は、第2の表層面と第2の裏層面とを有している。第2
の表層面と第2の裏層面の外周囲の所定部分は密閉させ
ており、側部袋体は可撓性を有する。
【0014】連結部袋体は、この第2の表層面と第1の
表層面を繋ぐ第3の表層面及び第2の裏層面と第1の裏
層面を繋ぐ第3の裏層面を有する。第3の表層面と第3
の裏層面の外周囲の所定部分も密閉させており、連結部
袋体も可撓性を有している。この連結部袋体には、少な
くとも一箇所に連結用圧着部を配設する。連結用圧着部
は、連結部袋体の所定部を残して縦方向に長く、第3の
表層面及び第3の裏層面間を圧着して構成する。この連
結用圧着部を配設したことで、中央袋体と側部袋体間の
可撓性を一層増加させることができる。
【0015】中央袋体、側部袋体及び連結部袋体内部に
は、蓄熱、蓄冷又は発熱のために温湿布用溶液を入れ
る。そして、温湿布用溶液は中央袋体、側部袋体及び連
結部袋体の各袋体間を流通可能とする。このように、温
湿布用溶液が各袋体間を流通可能としたことで、曲げら
れたときでも温湿布用溶液は、適宜中央袋体、側部袋体
及び連結部袋体の各袋体間を流通し、温湿布用溶液に偏
りを生じ難い。
【0016】更に、本発明(請求項4)は、前記連結部
袋体の上部及び/又は下部には、所定の切り込みが配設
されたことを特徴とする。
【0017】連結部袋体の上部及び/又は下部には、所
定の切り込みを配設する。このことにより、中央袋体と
左右の各側部袋体間は、切り込みの存在する分曲げ易く
なる。
【0018】更に、本発明(請求項5)は、前記中央袋
体及び/又は前記側部袋体には、前記温湿布用溶液が該
中央袋体及び/又は該側部袋体内部に均一に分散するよ
うに、所定部を残して縦方向又は横方向に長く前記第1
の表層面と第1の裏層面間又は前記第2の表層面と第2
の裏層面間が圧着された少なくとも一箇所配設された線
状圧着部を備えたことを特徴とする。
【0019】中央袋体及び/又は前記側部袋体には、温
湿布用溶液が中央袋体及び/又は側部袋体内部に均一に
分散するように少なくとも一箇所の線状圧着部を配設す
る。線状圧着部は、所定部を残して縦方向又は横方向に
長く第1の表層面と第1の裏層面間又は第2の表層面と
第2の裏層面間を圧着して構成する。例えば、中央袋体
には、所定部を残して縦方向に長い線状圧着部を少なく
とも一箇所に配設する。所定部は、例えば上部と下部と
である。
【0020】一方、側部袋体には、所定部を残して横方
向に長い線状圧着部を少なくとも一箇所に配設する。所
定部は、例えば左部と右部とである。このように所定部
を残したのは、体の線に沿って温湿布器が当てられたと
きに、温湿布用溶液が移動し易いようにしたためであ
る。
【0021】線状圧着部を配設したことで、可撓性を有
する袋体が温湿布用溶液が入っている場合でも簡単に曲
げることが出来る。また、温湿布用溶液の移動による偏
りを抑え、温湿布用溶液の分布を均一にすることが出来
る。
【0022】更に、本発明(請求項6)は、前記温湿布
用溶液は酢酸ナトリウム溶液であり、前記中央袋体及び
/又は前記側部袋体内部には、前記酢酸ナトリウム溶液
の結晶化を誘発させるため、外力により弾性変形可能な
線型スプリング又は板スプリングからなる結晶化起動手
段が入れられたことを特徴とする。
【0023】温湿布用溶液には酢酸ナトリウム溶液を用
いる。中央袋体及び/又は側部袋体内部には、結晶化起
動手段が入れられている。この結晶化起動手段は、外力
により弾性変形可能な線型スプリング又は板スプリング
であり、外力を加えることで、酢酸ナトリウム溶液の結
晶化を誘発させることが出来る。酢酸ナトリウム溶液の
結晶化が誘発されると、凝固熱が放出される。以上によ
り、結晶化起動手段に対し外力を加えるという簡単な動
作で、使用したいときにいつでも発熱を促すことが出来
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の第1実施形態の正面図を図1に、右
側面図を図2に、平面図を図3に示す。また、A−A矢
視切断部端面図を図4に、B−B矢視切断部端面図を図
5に示す。
【0025】袋体10は、表層面1と裏層面3とを有
し、左右対称に構成されている。そして、表層面1と裏
層面3の外周囲には密閉部5が配設されて一つの袋状に
なっている。密閉部5は圧着されている。この袋体は例
えばビニール樹脂であり可撓性を有している。袋体10
内部には、酢酸ナトリウム溶液13が入れられている。
【0026】この袋体10には、酢酸ナトリウム溶液1
3が袋体10内部に均一に分散するように、圧着部7が
均等に配設されている。この圧着部7は、表層面1と裏
層面3間が円形状に圧着されたものである。袋体10の
中央付近には、表層面1と裏層面3間を連絡する開口部
9A、9B、11が配設されている。この開口部9A、
9Bは、人体の目に相当する位置であり、一方開口部1
1は鼻の突部や口の存在位置に対応する部分に設けられ
ている。
【0027】開口部9A、9B、11は、開口周囲に密
閉部15A、15B、15Cが圧着により配設されてい
る。開口部9A、9B、11は、袋体10中心より左右
対称に開口されている。図6に、温湿布器である袋体1
0の使用状態を示す。
【0028】また、この袋体10内部には、図7〜図9
に示すような外力により弾性変形可能な線型スプリング
20が入れられている。図7に線型スプリングの側面
図、図8に線型スプリングの部分断面図、図9に線型ス
プリングの平面図を示す。金属製の螺旋体21の内側に
巻き方の異なる金属製の螺旋体23が配設されている。
【0029】そして、この螺旋体23の内側に更に巻き
方の異なる金属製の螺旋体25が配設されている。線型
スプリング20は、このように3つの螺旋体21、螺旋
体23及び螺旋体25が入れ子状態に配設されている。
線型スプリング20の直径は、約3mm程度である。線
型スプリング20は、結晶化起動手段に相当する。
【0030】この線型スプリング20は、図10に示す
柔らかい樹脂製の包装体26により内包されている。包
装体26の長さは、約4cm程度であり、幅は5mm程
度である。包装体26には酢酸ナトリウム溶液13が出
入り可能なように複数箇所に小さな開口27が配設され
ている。
【0031】次に、本発明の第1実施形態の動作を説明
する。本発明である温湿布器10は、図6に示すよう
に、発熱若しくは冷却した状態で、顔面に変形させてあ
てがい、患部の症状の緩和、若しくは心理的、美容的効
果を目的として使用する。
【0032】線型スプリング20を袋体10の外部より
曲げると、3つの螺旋体21、螺旋体23及び螺旋体2
5が相互に摩擦や振動を起こす。このときの衝撃が袋体
10内の酢酸ナトリウム溶液13の結晶化を始動させ
る。結晶による凝固熱は、袋体10の外部に当てられた
患部等に伝わる。
【0033】圧着部7をバランスよく配設したことで、
袋体10を変形させても酢酸ナトリウム溶液13が偏る
ことはない。厚みもほぼ袋体10全体に渡り一定とな
る。このため、熱も袋体10全体にほぼ均一に分布す
る。
【0034】なお、線型スプリング20は、外部からの
曲げにより摩擦や振動を起こさせるため配設したが、か
かる摩擦や振動を起こすことが可能なものであれば、例
えば金属たわしのように不規則に集合させた金属線条を
用いたり、弾性を有する板スプリングを用いたりするこ
とによっても同様の結晶化の始動を行える。包装体26
は樹脂製のため、外部よりの圧力により多少曲げること
が可能である。包装体26は、線型スプリング20が直
接袋体10と接触すると袋体10が破れるおそれがある
ので、これを防止するため配設している。
【0035】また、酢酸ナトリウム溶液13は常温では
液体状であるが、一旦結晶化し始めると白濁し、固化す
る。但し、この固化は、袋体10の変形に支障が出る程
固くなるものではない。一旦固化した酢酸ナトリウム溶
液13は、70度程度のお湯に15分程度漬けておけば
再び液体になる。以上のように、何度でも再生して使用
が可能である。従って、使い捨てにはならず、経済的で
ある。
【0036】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本発明の第2実施形態の正面図を図11に、右側
面図を図12に、平面図を図13に示す。また、A−A
矢視切断部端面図を図14に、B−B矢視切断部端面図
を図15に示す。
【0037】中央袋体30は、第1の表層面に相当する
表層面31と第1の裏層面に相当する裏層面33とを有
し、左右対称に構成されている。そして、表層面31と
裏層面33の外周囲の所定部分には密閉部35が配設さ
れている。密閉部35は圧着されている。この中央袋体
30の左右側部には、側部袋体40、50がそれぞれ対
称に配設されている。
【0038】この側部袋体40、50は、第2の表層面
に相当する表層面41、51と第2の裏層面に相当する
裏層面43、53とを有している。表層面41、51と
裏層面43、53の外周囲の所定部分には密閉部45、
55が配設されている。密閉部45、55も圧着されて
いる。側部袋体40、50はビニール樹脂で作られてお
り、可撓性を有している。
【0039】連結部袋体60、70は、この表層面4
1、51と表層面31を繋ぐ第3の表層面に相当する表
層面61、71及び裏層面43、53と裏層面33を繋
ぐ第3の裏層面に相当する裏層面63、73を有する。
表層面61、71と裏層面63、73の外周囲の所定部
分には密閉部65、75が配設されている。密閉部6
5、75も圧着されている。連結部袋体60、70もビ
ニール樹脂で作られており、可撓性を有している。
【0040】ここに、表層面31、表層面41、51、
表層面61、71は、説明の便宜上区別しているが、一
枚のビニール樹脂で一体として形成されている。また、
同様に、裏層面33、裏層面43、53、裏層面63、
73も一枚のビニール樹脂で一体として形成されてい
る。従って、中央袋体30、側部袋体40、50、連結
部袋体60、70は、一つの袋状になっている。連結部
袋体60、70の上部には、U字状の切り込み67、7
7が配設されている。
【0041】中央袋体30には、上部と下部とを残して
縦方向に長い線状圧着部39A、39Bが配設されてい
る。また、連結部袋体60、70には、上部と下部とを
残して縦方向に長い線状圧着部69、79が配設されて
いる。一方、側部袋体40、50には、左部と右部とを
残して横方向に長い線状圧着部49A、49B、59
A、59Bが配設されている。
【0042】中央袋体30、側部袋体40、50、連結
部袋体60、70内部には、酢酸ナトリウム溶液83が
入れられている。また、中央袋体30、側部袋体40、
50内部のいずれかには、本発明の第1実施形態で説明
した外力により弾性変形可能な線型スプリング20が入
れられている。
【0043】次に、本発明の第2実施形態の動作を説明
する。本発明である温湿布器は、図16に示すように、
発熱若しくは冷却した状態で、肩等に変形させてあてが
い、患部の症状の緩和、若しくは心理的効果を目的とし
て使用する。
【0044】線型スプリング20を中央袋体30、側部
袋体40、50の外部より曲げて酢酸ナトリウム溶液1
3の結晶化を始動させるのは、本発明の第1実施形態と
同様である。このとき、中央袋体30、側部袋体40、
50、連結部袋体60、70内部は互いに連絡されてい
るため、一箇所の結晶化の始動が袋全体に渡り結晶化を
促すことになる。
【0045】U字状の切り込み67、77を配設したの
は、中央袋体30の上部が首に当たった場合に、中央袋
体30が肩から首の線に沿って曲げられ、この中央袋体
30とは独立させて肩の線に沿って側部袋体40、50
を曲げることを可能にしたためである。
【0046】圧着部39A、39Bを配設したことによ
り、中央袋体30を特に横方向に曲げやすくすることが
出来る。同様に、圧着部69、79を配設したことによ
り、連結部袋体60、70を特に横方向に曲げやすくす
ることが出来る。また、圧着部49A、49B、59
A、59Bを配設したことにより、側部袋体40、50
を特に縦方向に曲げやすくすることが出来る。
【0047】圧着部39A、39B、圧着部69、79
の上部と下部とを圧着せずに残し、圧着部49A、49
B、59A、59Bの左部と右部とを圧着せずに残した
ため、中央袋体30、側部袋体40、50、連結部袋体
60、70を変形させたときに酢酸ナトリウム溶液83
が偏ることなく移動する。
【0048】この移動により、酢酸ナトリウム溶液83
は、変形されても均一に分布され、温度のムラを生じな
い。なお、本温湿布器は、肩に用いるとして説明した
が、変形し易いため、体のすべての部位に当てることが
可能である。例えば、足に巻くことも可能である。
【0049】以上により、線型スプリング20に対し外
力を加えるという簡単な動作で、本温湿布器は、使用し
たいときにいつでも発熱を促すことが出来る。そして、
患部の形状によらずに使用可能である。また、本温湿布
器を冷蔵庫で冷やして使用すれば、冷湿布として使用す
ることも可能である。更に、お湯により加温された状態
で使用することも可能である。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、袋
体には、温湿布用溶液が袋体内部に均一に分散するよう
に圧着部を複数箇所に配設したので、各人のそれぞれの
体型等に沿うように当てることが出来、温度ムラ無く患
部等の加温や冷却が可能である。
【0050】また、中央袋体、側部袋体及び連結部袋体
の各袋体間を流通可能としたので、曲げられたときでも
温湿布用溶液は、適宜中央袋体、側部袋体及び連結部袋
体の各袋体間を流通し、温湿布用溶液に偏りを生じ難
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の正面図
【図2】 本発明の第1実施形態の右側面図
【図3】 本発明の第1実施形態の平面図
【図4】 図1中の矢視線A−Aより見た切断部端面図
【図5】 図1中の矢視線B−Bより見た切断部端面図
【図6】 本発明の第1実施形態の使用状態を示す図
【図7】 線型スプリングの側面図
【図8】 線型スプリングの部分断面図
【図9】 線型スプリングの平面図
【図10】 線型スプリングが包装される包装体
【図11】 本発明の第2実施形態の正面図
【図12】 本発明の第2実施形態の右側面図
【図13】 本発明の第2実施形態の平面図
【図14】 図11中の矢視線A−Aより見た切断部端
面図
【図15】 図11中の矢視線B−Bより見た切断部端
面図
【図16】 本発明の第2実施形態の使用状態を示す図
【符号の説明】
1、31、41、61 表層面 3、33、43、63 裏層面 5、15A、15B、35、45、55、65、75
密閉部 7、39A、39B、49A、49B、59A、59
B、69、79圧着部 9A、9B、11 開口部 10 袋体 13、83 酢酸ナトリウム溶液 20 線型スプリング 21、23、25 螺旋体 30 中央袋体 40 側部袋体 60 連結部袋体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月17日(2000.1.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】 温湿布器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温湿布器に係わり、
特に温湿布用溶液として酢酸ナトリウム溶液を用いた
り返し再生使用可能な温湿布器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体の所定部位を加温可能な温湿布
器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は温湿布用溶液
として酢酸ナトリウム溶液を用いた温湿布器の結晶化起
動手段の改良を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表層面と裏層
面とを有し、該表層面と裏層面の外周囲を密閉させた可
撓性を有する袋体と、該袋体内部に入れられた酢酸ナト
リウム溶液からなる温湿布用溶液と、酢酸ナトリウム溶
液の結晶化を誘発させるための結晶化起動手段を備えた
温湿布器において、巻き方の異なる金属製の3つの螺旋
体を入れ子状態に配設した構成よりなる弾性変形可能な
線型スプリングをもって結晶化起動手段とすると共に、
この線型スプリングを酢酸ナトリウム溶液が出入り可能
なように複数箇所に開口を設けた柔らかい樹脂製の包装
体により内包したことを特徴とする
【0005】袋体は、表層面と裏層面とを有し、表層面
と裏層面の外周囲は密閉されて一つの袋状になってお
り、この袋体は可撓性を有する。袋体内部には、温湿布
用溶液が入れられている。
【0006】温湿布用溶液には酢酸ナトリウム溶液を用
いる。前記袋体内部には、前記酢酸ナトリウム溶液の結
晶化を誘発させるため、結晶化起動手段が入れられ。こ
の結晶化起動手段は、外力を加えることで、酢酸ナトリ
ウム溶液の結晶化を誘発させることが出来る。酢酸ナト
リウム溶液の結晶化が誘発されると、凝固熱が放出され
る。以上により、結晶化起動手段に対し外力を加えると
いう簡単な動作で、使用したいときにいつでも発熱を促
すことが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の第1実施形態の正面図を図1に、右
側面図を図2に、平面図を図3に示す。また、A−A矢
視切断部端面図を図4に、B−B矢視切断部端面図を図
5に示す。
【0008】袋体10は、表層面1と裏層面3とを有
し、左右対称に構成されている。そして、表層面1と裏
層面3の外周囲には密閉部5が配設されて一つの袋状に
なっている。密閉部5は圧着されている。この袋体は例
えばビニール樹脂であり可撓性を有している。袋体10
内部には、酢酸ナトリウム溶液13が入れられている。
【0009】この袋体10には、酢酸ナトリウム溶液1
3が袋体10内部に均一に分散するように、圧着部7が
均等に配設されている。この圧着部7は、表層面1と裏
層面3間が円形状に圧着されたものである。袋体10の
中央付近には、表層面1と裏層面3間を連絡する開口部
9A、9B、11が配設されている。この開口部9A、
9Bは、人体の目に相当する位置であり、一方開口部1
1は鼻の突部や口の存在位置に対応する部分に設けられ
ている。
【0010】開口部9A、9B、11は、開口周囲に密
閉部15A、15B、15Cが圧着により配設されてい
る。開口部9A、9B、11は、袋体10中心より左右
対称に開口されている。図6に、温湿布器である袋体1
0の使用状態を示す。
【0011】また、この袋体10内部には、図7〜図9
に示すような外力により弾性変形可能な線型スプリング
20が入れられている。図7に線型スプリングの側面
図、図8に線型スプリングの部分断面図、図9に線型ス
プリングの平面図を示す。金属製の螺旋体21の内側に
巻き方の異なる金属製の螺旋体23が配設されている。
【0012】そして、この螺旋体23の内側に更に巻き
方の異なる金属製の螺旋体25が配設されている。線型
スプリング20は、このように3つの螺旋体21、螺旋
体23及び螺旋体25が入れ子状態に配設されている。
線型スプリング20の直径は、約3mm程度である。線
型スプリング20は、結晶化起動手段に相当する。
【0013】この線型スプリング20は、図10に示す
柔らかい樹脂製の包装体26により内包されている。包
装体26の長さは、約4cm程度であり、幅は5mm程
度である。包装体26には酢酸ナトリウム溶液13が出
入り可能なように複数箇所に小さな開口27が配設され
ている。
【0014】次に、本発明の第1実施形態の動作を説明
する。本発明である温湿布器10は、図6に示すよう
に、発熱若しくは冷却した状態で、顔面に変形させてあ
てがい、患部の症状の緩和、若しくは心理的、美容的効
果を目的として使用する。
【0015】線型スプリング20を袋体10の外部より
曲げると、3つの螺旋体21、螺旋体23及び螺旋体2
5が相互に摩擦や振動を起こす。このときの衝撃が袋体
10内の酢酸ナトリウム溶液13の結晶化を始動させ
る。結晶による凝固熱は、袋体10の外部に当てられた
患部等に伝わる。
【0016】圧着部7をバランスよく配設したことで、
袋体10を変形させても酢酸ナトリウム溶液13が偏る
ことはない。厚みもほぼ袋体10全体に渡り一定とな
る。このため、熱も袋体10全体にほぼ均一に分布す
る。
【0017】なお、包装体26は樹脂製のため、外部よ
りの圧力により多少曲げることが可能である。包装体2
6は、線型スプリング20が直接袋体10と接触すると
袋体10が破れるおそれがあるので、これを防止するた
め配設している。
【0018】また、酢酸ナトリウム溶液13は常温では
液体状であるが、一旦結晶化し始めると白濁し、固化す
る。但し、この固化は、袋体10の変形に支障が出る程
固くなるものではない。一旦固化した酢酸ナトリウム溶
液13は、70度程度のお湯に15分程度漬けておけば
再び液体になる。以上のように、何度でも再生して使用
が可能である。従って、使い捨てにはならず、経済的で
ある。
【0019】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本発明の第2実施形態の正面図を図11に、右側
面図を図12に、平面図を図13に示す。また、A−A
矢視切断部端面図を図14に、B−B矢視切断蔀端面図
を図15に示す。
【0020】中央袋体30は、第1の表層面に相当する
表層面31と第1の裏層面に相当する裏層面33とを有
し、左右対称に構成されている。そして、表層面31と
裏層面33の外周囲の所定部分には密閉部35が配設さ
れている。密閉部35は圧着されている。この中央袋体
30の左右側部には、側部袋体40、50がそれぞれ対
称に配設されている。
【0021】この側部袋体40、50は、第2の表層面
に相当する表層面41、51と第2の裏層面に相当する
裏層面43、53とを有している。表層面41、51と
裏層面43、53の外周囲の所定部分には密閉部45、
55が配設されている。密閉部45、55も圧着されて
いる。側部袋体40、50はビニール樹脂で作られてお
り、可撓性を有している。
【0022】連結部袋体60、70は、この表層面4
1、51と表層面31を繋ぐ第3の表層面に相当する表
層面61、71及び裏層面43、53と裏層面33を繋
ぐ第3の裏層面に相当する裏層面63、73を有する。
表層面61、71と裏層面63、73の外周囲の所定部
分には密閉部65、75が配設されている。密閉部6
5、75も圧着されている。連結部袋体60、70も、
ビニール樹脂で作られており、可撓性を有している。
【0023】ここに、表層面31、表層面41、51、
表層面61、71は、説明の便宜上区別しているが、一
枚のビニール樹脂で一体として形成されている。また、
同様に、裏層面33、裏層面43、53、裏層面63、
73も一枚のビニール樹脂で一体として形成されてい
る。従って、中央袋体30、側部袋体40、50、連結
部袋体60、70は、一つの袋状になっている。連結部
袋体60、70の上部には、U字状の切り込み67、7
7が配設されている。
【0024】中央袋体30には、上部と下部とを残して
縦方向に長い線状圧着部39A、9Bが配設されてい
る。また、連結部袋体60、70には、上部と下部とを
残して縦方向に長い線状圧着部69、79が配設されて
いる。一方、側部袋体40、50には、主部と右部とを
残して横方向に長い線状圧着部室9A、49B、59
A、59Bが配設されている。
【0025】中央袋体30、側部袋体40、50、連結
部袋体60、70内部には、酢酸ナトリウム溶液83が
入れられている。また、中央袋体30、側部袋体40、
50内部のいずれかには、本発明の第1実施形態で説明
した外力により弾性変形可能な線型スプリング20が入
れられている。
【0026】次に、本発明の第2実施形態の動作を説明
する。本発明である温湿布器は、図16に示すように、
発熱した状態で、肩等に変形させてあてがい、患部の症
状の緩和、若しくは心理的効果を目的として使用する。
【0027】線型スプリング20を中央袋体30、側部
袋体40、50の外部より曲げて酢酸ナトリウム溶液1
3の結晶化を始動させるのは、本発明の第1実施形態と
同様である。このとき、中央袋体30、側部袋体40、
50、連結部袋体60、70内部は互いに連絡されてい
るため、一箇所の結晶化の始動が袋全体に渡り結晶化を
促すことになる。
【0028】U字状の切り込み67、77を配設したの
は、中央袋体30の上部が首に当たった場合に、中央袋
体30が肩から首の線に沿って曲げられ、この中央袋体
30とは独立させて肩の線に沿って側部袋体40、50
を曲げることを可能にしたためである。
【0029】圧着部39A、39Bを配設したことによ
り、中央袋体30を特に横方向に曲げやすくすることが
出来る。同様に、圧着部69、79を配設したことによ
り、連結部袋体60、70を特に横方向に曲げやすくす
ることが出来る。また、圧着部49A、49B、59
A、59Bを配設したことにより、側部袋体40、50
を特に縦方向に曲げやすくすることが出来る。
【0030】圧着部39A、39B、圧着部69、79
の上部と下部とを圧着せずに残し、圧着部49A、49
B、59A、59Bの主部と右部とを圧着せずに残した
ため、中央袋体30、側部袋体40、50、連結部袋体
60、70を変形させたときに酢酸ナトリウム溶液83
が偏ることなく移動する。
【0031】この移動により、酢酸ナトリウム溶液83
は、変形されても均一に分布され、温度のムラを生じな
い。なお、水温湿布器は、肩に用いるとして説明した
が、変形し易いため、体のすべての部位に当てることが
可能である。例えば、足に巻くことも可能である。
【発明の効果】
【0032】以上により、線型スプリング20に対し外
力を加えるという簡単な動作で、本温湿布器は、使用し
たいときにいつでも発熱を促すことが出来る。そして、
患部の形状によらずに使用可能である。
【0033】本発明によれば、袋体には、温湿布用溶液
が袋体内部に均一に分散するように圧着部を複数箇所に
配設したので、各人のそれぞれの体型等に沿うように当
てることが出来、温度ムラ無く患部等の加温が可能であ
る。
【0034】また、中央袋体、側部袋体及び連結部袋体
の各袋体間を流通可能としたので、曲げられたときでも
温湿布用溶液は、適宜中央袋体、側部袋体及び連結部袋
体の各袋体間を流通し、温湿布用溶液に偏りを生じ難
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の正面図
【図2】 本発明の第1実施形態の右側面図
【図3】 本発明の第1実施形態の平面図
【図4】 図1中の矢視線A−Aより見た切断部端面
【図5】 図1中の矢視線B−Bより見た切断部端面
【図6】 本発明の第1実施形態の使用状態を示す図
【図7】 線型スプリングの側面図
【図8】 線型スプリングの部分断面図
【図9】 線型スプリングの平面図
【図10】 線型スプリングが包装される包装体
【図11】 本発明の第2実施形態の正面図
【図12】 本発明の第2実施形態の右側面図
【図13】 本発明の第2実施形態の平面図
【図14】 図11中の矢視線A−Aより見た切断部端
面図
【図15】 図11中の矢視線B−Bより見た切断部端
面図
【図16】 本発明の第2実施形態の使用状態を示す図
【符号の説明】 1、31、41、61 表層面 3、33、43、63 裏層面 5、15A、15B、35、45、55、65、75
密閉部 7、39A、39B、49A、49B、59A、59
B、69、79 圧着部 9A、9B、11 開口部 10 袋体 13、83 酢酸ナトリウム溶液 20 線型スプリング 21、23、25 螺旋体 30 中央袋体 40 側部袋体 60 連結部袋体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層面と裏層面とを有し、該表層面と裏
    層面の外周囲を密閉させた可撓性を有する左右対称の袋
    体と、該袋体内部に蓄熱、蓄冷又は発熱のために入れら
    れた温湿布用溶液と、該温湿布用溶液が前記袋体内部に
    均一に分散するように、前記表層面と前記裏層面間の複
    数箇所を所定形状及び/又は所定面積を有して圧着させ
    た圧着部と、前記袋体の少なくとも一箇所には、前記表
    層面と前記裏層面間を連絡するため開口周囲が密閉さ
    れ、前記袋体中心より左右対称に開口された開口部とを
    備えたことを特徴とする温湿布器。
  2. 【請求項2】 前記温湿布用溶液は酢酸ナトリウム溶液
    であり、前記袋体内部には、前記酢酸ナトリウム溶液の
    結晶化を誘発させるため、外力により弾性変形可能な線
    型スプリング又は板スプリングからなる結晶化起動手段
    が入れられたことを特徴とする請求項1記載の温湿布
    器。
  3. 【請求項3】 第1の表層面と第1の裏層面とを有し、
    該第1の表層面と第1の裏層面の外周囲の所定部分を密
    閉させた可撓性を有する左右対称の中央袋体と、該中央
    袋体の左右側部に対称に配設され、第2の表層面と第2
    の裏層面とを有し、該第2の表層面と第2の裏層面の外
    周囲の所定部分を密閉させた可撓性を有する側部袋体
    と、該第2の表層面と前記第1の表層面を繋ぐ第3の表
    層面及び前記第2の裏層面と前記第1の裏層面を繋ぐ第
    3の裏層面を有し、該第3の裏層面及び前記第3の表層
    面は外周囲の所定部分を密閉させた可撓性を有する連結
    部袋体とを備え、前記連結部袋体には、所定部を残して
    縦方向に長く前記第3の表層面及び第3の裏層面間が圧
    着された少なくとも一箇所配設された連結用圧着部を有
    し、前記中央袋体、前記側部袋体及び前記連結部袋体内
    部には、蓄熱、蓄冷又は発熱のために温湿布用溶液が入
    れられ、該温湿布用溶液は前記中央袋体、前記側部袋体
    及び前記連結部袋体の各袋体間を流通可能としたことを
    特徴とする温湿布器。
  4. 【請求項4】 前記連結部袋体の上部及び/又は下部に
    は、所定の切り込みが配設されたことを特徴とする請求
    項3記載の温湿布器。
  5. 【請求項5】 前記中央袋体及び/又は前記側部袋体に
    は、前記温湿布用溶液が該中央袋体及び/又は該側部袋
    体内部に均一に分散するように、所定部を残して縦方向
    又は横方向に長く前記第1の表層面と第1の裏層面間又
    は前記第2の表層面と第2の裏層面間が圧着された少な
    くとも一箇所配設された線状圧着部を備えたことを特徴
    とする請求項3又は請求項4記載の温湿布器。
  6. 【請求項6】 前記温湿布用溶液は酢酸ナトリウム溶液
    であり、前記中央袋体及び/又は前記側部袋体内部に
    は、前記酢酸ナトリウム溶液の結晶化を誘発させるた
    め、外力により弾性変形可能な線型スプリング又は板ス
    プリングからなる結晶化起動手段が入れられたことを特
    徴とする請求項2、3、4又は5記載の温湿布器。
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