JP2000254082A - 食器洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを増大させることなく、洗浄水温度の
みならずすすぎ水タンク内のすすぎ水温度を温度表示で
きる食器洗浄機を提供する。 【解決手段】 すすぎ水タンク１３からのすすぎ水を洗
浄室１７に噴射し、このすずき水を洗浄水タンク１１に
回収して、当該洗浄水タンク１１に給水する給湯運転
と、洗浄水タンク１１からの洗浄水を洗浄室１７に噴射
した後、すすぎ水タンク１３からのすすぎ水を洗浄室１
７に噴射して洗浄する洗浄運転とを制御するコントロー
ラ５３を備え、このコントローラ５３は、給湯運転終了
後、或いは洗浄運転終了後の待機時に、洗浄水タンク１
１内の洗浄水温度、及びすすぎ水タンク１３内のすすぎ
水温度を、温度表示部５５に交互に表示する手段を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、温度表示部を備え
た食器洗浄機に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、すすぎ水タンク及び洗浄水タン
クを備え、給水は、すすぎ水タンクに行い、洗浄水タン
クには、洗浄室に噴射されたすずき水を回収し、排水
は、この洗浄水タンクを通じて行う食器洗浄機が知られ
ている。この種の食器洗浄機では、洗浄水タンクに給水
する場合、まず、すすぎ水タンクからのすすぎ水を洗浄
室に噴射し、このすずき水を洗浄水タンクに回収して、
当該洗浄水タンクに給水している（以下、この運転を給
湯運転という）。また、洗浄運転を行う場合、洗浄水タ
ンクからの洗浄水を洗浄室に噴射して食器を洗浄し、す
すぎ水タンクからのすすぎ水を洗浄室に噴射して食器を
すすぎ洗いしている。

【０００３】この給湯運転終了後、或いは洗浄運転終了
後は、食器のラッキングが行われるため、或いは長時間
使用しないことがあるため、電源ＯＮのまま、待機状態
になる。従来、この待機状態の時間を利用して、デジタ
ル温度計の表示部に洗浄水タンク内の洗浄水温度を表示
するようにしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
洗浄水タンク内の洗浄水温度のみならず、すすぎ水タン
ク内のすすぎ水温度を温度表示できるものが望まれてい
る。

【０００５】ただし、このすすぎ水タンク内のすすぎ水
温度は、当該すすぎ水タンクに水道水が常時給水される
ので、温度がばらつき、もともと正確な温度は表示され
ないので、制御上目安になればよい程度で、コストをか
けて別途新たな温度表示部を設けて、常時温度管理しな
ければならないほどの必要性はない。

【０００６】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する課題を解消し、コストを増大させることな
く、洗浄水タンク内の洗浄水温度のみならずすすぎ水タ
ンク内のすすぎ水温度を温度表示できる食器洗浄機を提
供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、すすぎ水タンク及び洗浄水
タンクを備え、給水は、すすぎ水タンクに行い、洗浄水
タンクには、洗浄室に噴射されたすずき水を回収し、排
水は、この洗浄水タンクを通じて行う食器洗浄機におい
て、すすぎ水タンクからのすすぎ水を洗浄室に噴射し、
このすずき水を洗浄水タンクに回収して、当該洗浄水タ
ンクに給水する給湯運転と、洗浄水タンクからの洗浄水
を洗浄室に噴射した後、すすぎ水タンクからのすすぎ水
を洗浄室に噴射して洗浄する洗浄運転とを制御するコン
トローラを備え、このコントローラは、給湯運転終了
後、或いは洗浄運転終了後の待機時に、洗浄水タンク内
の洗浄水温度、及びすすぎ水タンク内のすすぎ水温度
を、温度表示部に交互に表示する手段を備えたことを特
徴とするものである。

【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載のも
のにおいて、洗浄水温度の表示時間をすすぎ水温度の表
示時間よりも長く設定したことを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。

【００１０】図１において、１は食器洗浄機を示してい
る。この食器洗浄機１は外箱３を有しており、この外箱
３は略半円筒状に形成された天板５と、外箱３の外周部
上に対向して設けられる食器挿入用の開口に設けられた
一対の開閉扉７と、機械室１０とを含んで構成されてい
る。９は開閉扉の取手である。

【００１１】外箱３の下部の機械室１０には、外箱３内
に位置するノズルに洗浄水を供給する洗浄水タンク１
１、洗浄水ポンプ１２等から構成される洗浄装置１５、
及びノズルにすすぎ水を供給するすすぎ水タンク１３、
すすぎ水ポンプ１４等からなるすすぎ装置１６等が格納
されている。

【００１２】洗浄装置１５からは太いパイプ１９が延出
し、このパイプ１９は略コ字状を呈しており、外箱３の
壁面に沿って洗浄室１７内に延在している。このパイプ
１９の上端１９ａ、及び下端１９ｂは曲げられ、洗浄室
１７のほぼ中央に延出して上下に対向し、この上端１９
ａには上洗浄ノズル２１、及び上すすぎノズル２２が回
転自在に取り付けられ、下端１９ｂには下洗浄ノズル２
３、及び下すすぎノズル２４が回転自在に取り付けられ
ている。

【００１３】前記した開閉扉７は、図１に示すように、
外箱３の両側２個の開口に、それぞれ上下動自在に設け
られ、それぞれの開閉扉７が取手９を掴んで上下移動
（矢印Ａ方向への移動）により開閉される。

【００１４】それぞれの開閉扉７の下端には、ホルダ３
５が固定され、このホルダ３５とシャフト１９の上部に
固定された部材３４との間には、コイルスプリング３３
が張設されている。また、一方の開閉扉７Ａの上端両側
には左右一対のストッパ３７が設けられ、このストッパ
３７の先端には衝撃吸収部材３７ａが設けられ、他方の
開閉扉７Ｂが全開にされた場合には、コイルスプリング
３３が収縮すると共に、一方の開閉扉７Ａの衝撃吸収部
材３７ａに当接して当該開閉扉７Ｂの開放が停止され
る。なお、当該開閉扉７Ｂを閉じた状態で、一方の開閉
扉７Ａを開く場合、この開閉扉７Ａに設けた衝撃吸収部
材３７ａが、他方の開閉扉７Ｂに衝突してストッパ機能
を果たすことはいうまでもない。

【００１５】この実施形態では、すすぎ水タンク１３
に、水道管（図示せず）に接続された給水管（図示せ
ず）が接続されている。この給水管（図示せず）を通じ
ての給水は、すすぎ水タンク１３に対して行われる。洗
浄水タンク１１への給水は、すすぎ水タンク１３からの
すすぎ水を洗浄室１７に噴射した後、タンクフィルタ４
１を通して、このすすぎ水を洗浄水タンク１１に回収す
ることにより行われる。この洗浄水タンク１１への給水
動作を、以下、給湯運転という。

【００１６】この食器洗浄機１による、後述する洗浄運
転と、この給湯運転とは、すべてコントローラ５３が司
り、このコントローラ５３にはデジタル温度計の温度表
示部５５が設けられ、ここには、洗浄水タンク１１、及
びすすぎ水タンク１３に設けられた水温検出センサ（図
示せず）が接続されている。

【００１７】本実施形態による食器洗浄機１は以上のよ
うな構成を有するので、この食器洗浄機１の運転は、以
下のようになる。

【００１８】図２に示すように、電源がＯＮされた後
（Ｓ１）、図３に示すように、開閉扉７の取手９を把持
して開閉扉７を下方にスライドさせて開閉扉を閉じる。
この開閉扉７が閉じられると（Ｓ２）、洗浄水タンク１
１内の洗浄水が所定の水位に達しているか否かが判定さ
れる（Ｓ３）。所定の水位に達していない場合、すすぎ
水ポンプ１４が運転されて、前述した給湯運転が実行さ
れる（Ｓ４）。この給湯運転が実行されると、再び、洗
浄水タンク１１内の洗浄水が所定の水位に達しているか
否かが判定され（Ｓ５）、所定の水位に達するまで繰り
返される。そして、給湯運転が終了すると（Ｓ６）、待
機状態になる（Ｓ７）。

【００１９】Ｓ３で、所定の水位に達している場合、洗
浄運転が実行される（Ｓ８）。この場合には、洗浄水ポ
ンプ１２が運転され、洗浄水タンク１１からの洗浄水
が、パイプ１９ａ、１９、１９ｂを通じて、図１に実線
で示すように、上下洗浄ノズル２１，２３に供給され、
ここから洗浄室１７に噴射されて食器が洗浄される（洗
浄工程）。その後、すすぎ水ポンプ１４が運転され、す
すぎ水タンク１３からのすすぎ水が、細い管路３８を通
じて、図１に点線で示すように、上下すすぎノズル２
２，２４に供給され、ここから洗浄室１７に噴射されて
食器がすすぎ洗いされる（すすぎ工程）。

【００２０】この洗浄運転時において、洗浄室１７内に
噴射された洗浄水はタンクフィルタ４１を通って洗浄タ
ンク１１に戻され、食器に付着していた残菜等は、この
タンクフィルタ４１に回収される。この洗浄運転が終了
すると（Ｓ９）、待機状態になる（Ｓ７）。

【００２１】この洗浄タンク１１に回収された洗浄水の
水位が、所定水位を超えると、図示を省略したオーバー
フロー管を経て、所定水位を超えた分の洗浄水が排水さ
れる。なお、洗浄タンク１１を空にする場合、図示を省
略したバルブを開いて、洗浄タンク１１に接続された排
水管から排水される。

【００２２】この実施形態では、給湯運転終了後、或い
は洗浄運転終了後の待機状態時に（Ｓ７）、まず、洗浄
水タンク１１内の洗浄水温度が、例えば２０秒間、デジ
タル温度計の温度表示部５５に表示される（Ｓ１０）。
ついで、この温度表示が消されて、今度は、例えば１５
秒間、すすぎ水タンク１３内のすすぎ水温度が、前と同
じ温度表示部５５に表示される（Ｓ１１）。ここで、洗
浄水温度の表示時間は、管理の重要度が高いために、す
すぎ水温度の表示時間よりも長く設定されている。この
洗浄水温度の表示（Ｓ１２）と、すすぎ水温度の表示
（Ｓ１３）とは、次に開閉扉７が開閉されるまで繰り返
される。

【００２３】この開閉扉７が開かれ（Ｓ１４）、洗浄し
た食器が取り出され、汚れた食器が投入され、開閉扉７
が閉じられると、ドアスイッチがＯＮされて（Ｓ１
５）、再び洗浄運転に移行する（Ｓ８）。

【００２４】この実施形態では、この給湯運転終了後、
或いは洗浄運転終了後は、食器のラッキングが行われる
ため、或いは長時間使用しないことがあるため、電源Ｏ
Ｎのまま、待機状態になる。

【００２５】この待機状態の時間を利用して、デジタル
温度計の温度表示部５５に、洗浄水タンク１１内の洗浄
水温度のみならず、すすぎ水タンク１３内のすすぎ水温
度が表示される。この表示は、同じデジタル温度計の温
度表示部５５を用いて、洗浄水タンク１１内の洗浄水温
度、及びすすぎ水タンク１３内のすすぎ水温度を、交互
に表示するので、別途新しい温度表示部が必要になるわ
けではなく、コストが増大することはない。

【００２６】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものでないことは明
らかである。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、コストを増大させるこ
となく、洗浄水温度のみならず、すすぎ水タンク内のす
すぎ水温度を温度表示することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による食器洗浄機の一部断面図である。

【図２】動作を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１ 食器洗浄機 ３ 外箱 ７、７Ａ、７Ｂ 開閉扉 １１ 洗浄水タンク １２ 洗浄水ポンプ １３ すすぎ水タンク １４ すすぎ水ポンプ １７ 洗浄室 ５３ コントローラ ５５ 温度表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片柳 英幸 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 Ｆターム(参考） 3B082 DB01 DC00

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 すすぎ水タンク及び洗浄水タンクを備
   え、給水は、すすぎ水タンクに行い、洗浄水タンクに
   は、洗浄室に噴射されたすずき水を回収し、排水は、こ
   の洗浄水タンクを通じて行う食器洗浄機において、 すすぎ水タンクからのすすぎ水を洗浄室に噴射し、この
   すずき水を洗浄水タンクに回収して、当該洗浄水タンク
   に給水する給湯運転と、洗浄水タンクからの洗浄水を洗
   浄室に噴射した後、すすぎ水タンクからのすすぎ水を洗
   浄室に噴射して洗浄する洗浄運転とを制御するコントロ
   ーラを備え、 このコントローラは、給湯運転終了後、或いは洗浄運転
   終了後の待機時に、洗浄水タンク内の洗浄水温度、及び
   すすぎ水タンク内のすすぎ水温度を、温度表示部に交互
   に表示する手段を備えたことを特徴とする食器洗浄機。
2. 【請求項２】 洗浄水温度の表示時間をすすぎ水温度の
   表示時間よりも長く設定したことを特徴とする請求項１
   記載の食器洗浄機。