JP2000253795A - 背負作業機用操作部材支持装置 - Google Patents

背負作業機用操作部材支持装置

Info

Publication number
JP2000253795A
JP2000253795A JP11063273A JP6327399A JP2000253795A JP 2000253795 A JP2000253795 A JP 2000253795A JP 11063273 A JP11063273 A JP 11063273A JP 6327399 A JP6327399 A JP 6327399A JP 2000253795 A JP2000253795 A JP 2000253795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical portion
side spherical
lever
support
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11063273A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3541715B2 (ja
Inventor
Akira Ida
晃 井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruyama Manufacturing Co Ltd filed Critical Maruyama Manufacturing Co Ltd
Priority to JP06327399A priority Critical patent/JP3541715B2/ja
Publication of JP2000253795A publication Critical patent/JP2000253795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3541715B2 publication Critical patent/JP3541715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背負動力噴霧機10において、スロットルレバ
ー19を先端部に取付けるレバー状支持体34を使用位置と
格納位置とで切替自在とするとともに、使用位置を調整
自在にする。 【解決手段】 レバー状支持体34の椀部35の凹側球面54
は、台部12に固定されているドーム部25の凸側球面29に
相対回転自在に嵌合する。ボルト47は、ドーム部25の円
形中心孔26又は案内孔27において変位自在に椀部35及び
ドーム部25を貫通し、両端部にカム部41と球面状ワッシ
ャ55を取付けられる。ロックレバー36の嵌合部42がレバ
ー状支持体34に嵌っている及びレバー状支持体34から起
こされているときは、ボルト47上のカム部41と球面状ワ
ッシャ55の間隔はそれぞれ小さく及び大きくなり、結
果、凹側球面54及び凸側球面29は相互に圧着及び圧着解
除され、フランジ部24は取付けブラケット22に固定及び
変位自在になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スロットルレバ
ー等の操作部材の取付部として背負作業機本体に装備さ
れる背負作業機用操作部材支持装置に係り、詳しくは格
納位置と使用位置との切替だけでなく使用位置を適宜、
調整できるようにした背負作業機用操作部材支持装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】背負動力噴霧機では、エンジン出力を調
整するために、スロットルレバーが装備され、スロット
ルレバーは、作業者が、背負作業機本体を背中に背負っ
たまま、容易に手動操作できるようにするために、背負
作業機本体の側部に基端部を結合されて先端側を前方へ
突出させるレバー状支持体の先端部に取付けられてい
る。レバー状支持体は、スロットルレバーの非使用時で
は、前方へ突出することなく、背負動力噴霧機の側部に
沿って起立する格納位置にされる(例:実公平7−67
80号公報及び実公平8−10377号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の背負作業機用操
作部材支持装置は、スロットルレバー等の操作部材を取
付けるレバー状支持体を使用位置と格納位置との間で切
替えることはできるが、使用位置をユーザの好みや状態
等に合わせて適宜調整することは困難であった。
【0004】この発明の目的は、上述の問題点を克服す
る背負作業機用操作部材支持装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の背負作業機用
操作部材支持装置(18)は次のものを有している。背負作
業機本体(11,12)の側部に固定され結合部材側球面部(2
9)をもつ結合部材(22) 結合部材(22)の結合部材側球面部(29)に相対回転自在に
嵌合する支持部材側球面部(54)を基端部にもち先端部に
は操作部材(19)を取付けられる揺動型支持部材(34) 結合部材側球面部(29)及び支持部材側球面部(54)を解除
自在に相互に圧着し圧着時では結合部材側球面部(29)及
び支持部材側球面部(54)の相互の相対回転を拘束する圧
着手段(41,70)
【0006】背負作業機(10)は例えば背負動力作業機で
あり、操作部材(19)は、例えば、背負動力作業機のスロ
ットルレバー(19)である。背負作業機(10)は、エンジン
搭載型に限定されず、バッテリ駆動のモータを搭載する
背負作業機(10)では、操作部材(19)は、モータへのバッ
テリの電力供給をオン、オフのスイッチであったり、モ
ータの印加電圧を制御するための制御器のレバーであっ
たりしてもよい。
【0007】結合部材側球面部(29)及び支持部材側球面
部(54)は、圧着手段(41,70)による相互の圧着を解除さ
れている場合、相互に相対回転自在になる。結合部材側
球面部(29)に対する支持部材側球面部(54)の相対回転に
より、結合部材(22)に対する揺動型支持部材(34)の相対
位置が変化する。通常の場合は、結合部材(22)は背負作
業機本体(11,12)の側部の前端部に固定され、揺動型支
持部材(34)の使用位置及び格納位置は、それぞれ背負作
業機本体(11,12)に対してほぼ水平前方へ突出した位
置、及び背負作業機本体(11,12)の側部に沿ってほほ鉛
直方向へ起立した位置とされる。したがって、使用位置
及び格納位置の切替過程では、例えば、結合部材側球面
部(29)に対して支持部材側球面部(54)は経線方向へ相対
回転され、これにより、揺動型支持部材(34)は結合部材
(22)に対する経線方向の位置(緯度に相当する。)を変
更され、使用位置としてのほぼ水平前方へ突出した位置
及び格納位置としてのほぽ鉛直に起立した位置へ切替え
られる。使用位置及び格納位置では、結合部材側球面部
(29)及び支持部材側球面部(54)は、圧着手段(41,70)に
よる相互の圧着状態とされ、これにより、結合部材側球
面部(29)に対する支持部材側球面部(54)の相対回転は拘
束され、揺動型支持部材(34)は結合部材(22)に対する位
置を固定される。揺動型支持部材(34)の使用位置を調整
するために、揺動型支持部材(34)の結合部材側球面部(2
9)に対して支持部材側球面部(54)を、経線方向とは別の
回転方向、すなわち経線方向に対して所定の傾斜角の方
向、通常は緯線方向へ相対回転され、これにより、緯線
方向への揺動型支持部材(34)の位置が(経度に相当す
る。)変更される。揺動型支持部材(34)の最適な使用位
置は、背負作業機本体(11,12)を使用するユーザの体格
や好み等により異なり、ユーザにとって最適な使用位置
になると、圧着手段(41,70)による結合部材側球面部(2
9)及び支持部材側球面部(54)の相互の圧着を行い、揺動
型支持部材(34)の位置を固定する。そして、その揺動型
支持部材(34)の位置でユーザは操作部材(19)を操作す
る。
【0008】このように、揺動型支持部材(34)を使用位
置と格納位置とへ適宜切替自在となるとともに、揺動型
支持部材(34)の使用位置をユーザの体格や好み等に合わ
せて調整自在となる。
【0009】この発明の背負作業機用操作部材支持装置
(18)によれば、通孔(26)及び通孔(26)から延び出す案内
孔(27)が、結合部材側球面部(29)及び支持部材側球面部
(54)の一方に穿設され、挿入体(47,66)が、結合部材側
球面部(29)及び支持部材側球面部(54)の他方に設けられ
る。結合部材側球面部(29)及び支持部材側球面部(54)
は、挿入体(47,66)の位置が通孔(26)内にあるときは、
通孔(26)の周方向へ相対回転自在とされ、また、挿入体
(47,66)の位置が案内孔(27)内にあるときは、案内孔(2
7)の延び方向へ挿入体(47,66)を案内されつつ、相対回
転自在とされている。
【0010】案内孔(27)は、通常は直線で延びている
が、曲線や屈曲状に延びている場合も含む。
【0011】通孔(26)の周方向への通孔(26)における挿
入体(47,66)の相対回転により、支持部材側球面部(54)
は結合部材側球面部(29)に対して第1の回転方向へ相対
回転する。第1の回転方向とは別の第2の回転方向とし
ての案内孔(27)の延び方向への案内孔(27)における挿入
体(47,66)の移動により、支持部材側球面部(54)は結合
部材側球面部(29)に対して第2の回転方向へ相対回転す
る。結合部材側球面部(29)の球面上における第1及び第
2の回転方向への支持部材側球面部(54)の相対移動は、
それぞれ使用位置と格納位置との切替方向、及び使用位
置の位置調整方向に割当ててもよいし、逆に、それぞれ
使用位置の位置調整方向、及び使用位置と格納位置との
切替方向に割当ててもよい。
【0012】この発明の背負作業機用操作部材支持装置
(18)によれば、挿入体は、結合部材(22)及び揺動型支持
部材(34)を結合部材側球面部(29)及び支持部材側球面部
(54)において貫通する軸体(47)であり、2個の挟圧部材
(41,55)が、結合部材(22)及び揺動型支持部材(34)を両
側から挟みつつ、軸体(47)の軸方向への相互距離を変更
自在に軸体(47)に取付けられ、圧着手段としてのカム部
材(41)が、軸体(47)の軸方向における挟圧部材(41,55)
の距離を第1及び第2の距離に切替自在に軸体(47)に設
けられ、第1及び第2の距離は、結合部材側球面部(29)
及び支持部材側球面部(54)の圧着状態及び圧着解除状態
に対応して設定されている。
【0013】両挟圧部材(41,55)の内のカム部材(41)側
のものは、カム部材(41)が兼ねてもよいし、カム部材(4
1)とは別体のものであってもよい。
【0014】軸体(47)の方向への両挟圧部材(41,55)の
相互距離が、カム部材(41)により第1の距離とされてい
るときには、支持部材側球面部(54)は結合部材側球面部
(29)に圧着され、揺動型支持部材(34)は結合部材(22)に
対して相対位置を固定される。軸体(47)の方向への両挟
圧部材(41,55)の相互距離が、カム部材(41)により第2
の距離とされているときには、支持部材側球面部(54)は
結合部材側球面部(29)への圧着を解除され、揺動型支持
部材(34)は結合部材(22)に対して相対位置を固定され
る。
【0015】カム部材(41)の使用により、第1及び第2
の距離の差を十分に大きく取ることができるので、結合
部材側球面部(29)及び支持部材側球面部(54)の圧着状態
及び圧着解除状態を確実化できる。
【0016】この発明の背負作業機用操作部材支持装置
(18)によれば、圧着手段は、挿入体(66)を引張して結合
部材側球面部(29)及び支持部材側球面部(54)を相互に圧
着する引張ばね(70)である。
【0017】引張ばね(70)の引張力に因る結合部材側球
面部(29)及び支持部材側球面部(54)の圧着では、ユーザ
による揺動型支持部材(34)の操作力が所定値未満では、
結合部材側球面部(29)及び支持部材側球面部(54)の相互
の相対回転は拘束され、揺動型支持部材(34)は結合部材
(22)に対して固定状態に保持される。また、ユーザによ
る揺動型支持部材(34)の操作力が所定値以上になると、
その操作力が、結合部材側球面部(29)及び支持部材側球
面部(54)の間の摩擦力に打ち勝ち、結合部材側球面部(2
9)及び支持部材側球面部(54)は相互に相対回転する。ユ
ーザは、揺動型支持部材(34)を結合部材(22)に対して相
対移動及び固定する際に、わざわざカム部材(41)等を操
作する手間を省かれる。
【0018】この発明の背負作業機用操作部材支持装置
(18)によれば、案内孔(27)は、操作部材(19)の操作方向
に対してほぼ直角方向へほぼ直線で延びている。
【0019】ユーザが操作部材(19)を操作する際、その
操作方向が案内孔(27)の延び方向に対して直角であるこ
とより、その操作方向への結合部材側球面部(29)及び支
持部材側球面部(54)の相対回転は、案内孔(27)の側縁へ
の挿入体(47,66)の当接力により阻止される。すなわ
ち、引張ばね(70)による結合部材側球面部(29)及び支持
部材側球面部(54)間の圧着力が多少弱くても、操作部材
(19)の操作に伴う結合部材側球面部(29)及び支持部材側
球面部(54)の連れ回り的な相対回転が阻止され、結果、
引張ばね(70)による引張力を弱めることができ、揺動型
支持部材(34)の位置を変更する際の揺動型支持部材(34)
へのユーザ操作力を軽減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は背負動力噴霧機10の斜
視図である。背負部本体は、上部の投入口から投入され
た薬液を貯留する薬液タンク11、及び薬液タンク11の下
側に配置されエンジン及びポンプ(共に図示せず。)等
を載置される台部12を含み、樹脂製の一体成形品から構
成される。背当て13は、ユーザが背負動力噴霧機10を担
いだときにユーザの背中に当たるような位置で、背負部
本体の前面部に取付けられる。1対の背負バンド14は、
背負部本体の前面側において、背当て13より上の左右方
向中央の個所からそれぞれ背当て13より下の左右両端部
へ延び、背負動力噴霧機10の背負時ではユーザの両腕が
背当て13と背負バンド14との間へ通されるようになって
いる。支持装置18は背負部本体の左側の側部の下部に設
けられ、支持装置18のレバー状支持体34は、使用位置の
初期位置P1と調整後位置P2との間でA方向へ変位自
在であり、また、使用位置の初期位置P1と格納位置P
3との間でB方向へ変位自在とされている。スロットル
レバー19は、レバー状支持体34の先端部に揺動自在に取
付けられ、その揺動位置の調整によりエンジン出力が調
整されるようになっている。
【0021】図2は取付けブラケット22の正面図であ
る。取付けブラケット22は、周輪郭がほぼ正方形のフラ
ンジ部24をもち、フランジ部24の各コーナ部には挿通孔
23が穿設されている。中空のドーム部25は、フランジ部
24の中央部に突設され、表面を凸側球面29としていると
ともに、円形中心孔26及び案内孔27がドーム部25に穿設
されている。円形中心孔26は、ドーム部25の中心に位置
し、案内孔27は、円形中心孔26から背負動力噴霧機10の
後方(図2では、左方及び右方が背負動力噴霧機10のそ
れぞれ前方及び後方に対応する。)へ所定長さだけ直線
で延びている。張出し段部28は、凸側球面29の上部及び
左右側部に位置し、凸側球面29から張出している。
【0022】図3は支持装置18を取付けブラケット22へ
の組付け状態で示す正面図である。レバー状支持体34
は、基端部の椀部35と、先端部の円形対峙壁部37とを備
え、スロットルレバー19は、円形対峙壁部37において揺
動自在に支持されているとともに、円形対峙壁部37から
突出している。ロックレバー36は、基端側において揺動
自在に椀部35に結合し、先端側においてレバー状支持体
34に分離自在に嵌合する。
【0023】図4はロックレバー36の斜視図である。基
端側のカム部41及び先端側の嵌合部42共に、二股の対峙
壁構造とされ、カム部41には、連結ピン59(図6)を挿
通する挿通孔43が穿設されている。
【0024】図5はボルト47の斜視図である。ボルト47
は、横断面が正方形の角形断面部48と、ねじ溝部49とに
軸方向へ二分されている。挿通孔50は、角形断面部48の
端部に穿設され、連結ピン59(図6及び図7)を挿通され
る。挿通孔51は、ねじ溝部49の端部に穿設され、抜け止
めピン58(図6及び図7)を挿通される。
【0025】図6及び図7はレバー状支持体34の第1及
び第2の使用位置で示す支持装置18の断面図である。レ
バー状支持体34は、第1及び第2の使用位置はそれぞれ
図1のP1,P2に対応し、P1では、レバー状支持体
34は、先端を水平前方(図6及び図7において、左方が
背負動力噴霧機10の前方を、また、右方が背負動力噴霧
機10の後方を意味する。)へまっすぐに向け、また、第
2の使用位置では、先端をまっすぐ前方から所定角度だ
け左方の方へ向けている。ボルト64は、各フランジ部24
(図2)に挿通後、台部12に螺着する。レバー状支持体
34の椀部35の内面側は凹側球面54となっており、凹側球
面54の半径は凸側球面29の半径と等しい寸法に規定さ
れ、凹側球面54は凸側球面29に相対回転自在に嵌合す
る。図2の張出し段部28は、凹側球面54が凸側球面29に
対して相対回転する際に椀部35の周縁部が当接すること
により、相対回転の範囲を制限するストッパとして機能
する。ロックレバー36のカム部41は、連結ピン59を挿通
孔50(図5)に挿通される。角形断面部48は、ねじ溝部
49の方からレバー状支持体34の椀部35、取付けブラケッ
ト22の凸側球面29の円形中心孔26又は案内孔27へ順に挿
通され、ねじ溝部49をドーム部25の凹面側へ突出させて
いる。この突出部のねじ溝部49には、球面状ワッシャ55
を嵌装した後、ナット56が螺合される。球面状ワッシャ
55は、円形中心孔26の直径及び案内孔27の幅よりも大き
く、かつ曲率半径は球面状ワッシャ55の内面の球面の半
径以下となっており、円形中心孔26又は案内孔27から抜
けないようになっている。ナット56は、その凸状湾曲面
部57を球面状ワッシャ55へ当てており、抜け止めピン58
は、ねじ溝部49の挿通孔51(図5)に挿通されて、ねじ
溝部49からの球面状ワッシャ55及びナット56の抜け止め
として機能する。なお、凸側球面29及び凹側球面54の挟
圧力は、ロックレバー36を起立させ、ロックレバー36を
引っ張りながら回転させて、ねじ溝部49におけるナット
の螺合位置を変更することにより、所望値へ調整でき
る。
【0026】レバー状支持体34の位置を変更する場合に
は、ロックレバー36の嵌合部42をレバー状支持体34から
起こす。カム部41の周面輪郭は、周面上の各部位と連結
ピン59との距離が、カム部41の周方向へ徐々に変化する
ように、設定されており、ロックレバー36を起こすに連
れて、椀部35に接触するカム部41の部位と連結ピン59と
の距離が減少し、結果、椀部35に接触するカム部41の部
位と球面状ワッシャ55との距離が増大して、カム部41及
び球面状ワッシャ55によるドーム部25及びレバー状支持
体34の挟圧力は低減する。こうして、凸側球面29及び凹
側球面54は、相互の圧着は解除され、相対回転摺動可能
になる。角形断面部48を案内孔27に沿って移動させ、案
内孔27における任意に位置又は円形中心孔26内の位置へ
変更することにより、背負動力噴霧機10の水平前方に対
するレバー状支持体34の傾斜角αが変化し(このαの変
化は図1の支持装置18のレバー状支持体34のA方向の変
位に対応する。)、すなわち背負動力噴霧機10の左右方
向へのレバー状支持体34の先端の円形対峙壁部37の位置
が変化する。ボルト47が円形中心孔26の位置にあるとき
は、傾斜角α=0となり、ボルト47が案内孔27内にある
ときは、傾斜角α>0となり、ボルト47が案内孔27にお
いて円形中心孔26から遠ざかった部位にあるとき程、α
は増大する。レバー状支持体34が所望のαになると、嵌
合部42をレバー状支持体34へ倒して、レバー状支持体34
に嵌合する。したがって、ロックレバー36に一体的とさ
れる挿入体47の角形断面部48は、案内孔27内に少しだけ
間隙をもって嵌挿されていることから、レバー支持体34
はロックレバー36との一体化が図られ、上下方向(使用
位置P1からP2への揺動に対する直行方向)への不測
の移動を回避される。レバー状支持体34への嵌合部42の
嵌合により、連結ピン59と球面状ワッシャ55との距離が
減少して、ドーム部25及びレバー状支持体34はカム部41
及び球面状ワッシャ55により強固に挟圧されて、凸側球
面29及び凹側球面54は相互に圧着状態になり、レバー状
支持体34は取付けブラケット22に固定された状態にな
る。
【0027】レバー状支持体34を使用位置から格納位置
へ切替えるときは、ロックレバー36によるドーム部25及
びレバー状支持体34のロックを解除しつつ、図7の使用
位置から、すなわち角形断面部48が円形中心孔26に位置
する状態でレバー状支持体34をボルト47の軸線の周りに
回転し、背負動力噴霧機10の水平前方(図1におけるレ
バー状支持体34の位置P1に対応する。)に対するレバ
ー状支持体34の傾斜角β(このβの変化は図1の支持装
置18のレバー状支持体34のB方向の変位に対応する。)
を変化させる。こうして、β=90°にすると、レバー
状支持体34は、図1の格納位置P3となり、この後、ロ
ックレバー36の嵌合部42をレバー状支持体34に嵌合し
て、レバー状支持体34を格納位置P3に固定する。
【0028】図8は取付けブラケット22へのレバー状支
持体34の別のロック機構を示している。前述した図6及
び図7のものとの共通点は同符号で指示して、相違点に
ついてのみ説明する。角柱の柱状突起66は、椀部35の内
面側の凹側球面54に突設され、円形中心孔26では、円形
中心孔26の中心線の周りに回転自在に、また、案内孔27
では、案内孔27との間に少しだけ間隙を保持しつつ、案
内孔27の延び方向へ案内されるようになっている。取付
け板67は、周縁部をドーム部25の凹面側の段部に当てら
れ、柱状突起66の方への変位を制限されている。ボルト
68は、取付け板67の中心穴に挿通され、引張コイルばね
70は、両端において柱状突起66及びボルト68の先端部に
係止され、柱状突起66を取付け板67の方へ引張してい
る。ナット69は、ボルト68への引張コイルばね70の係止
部とは反対側のボルト68の端部に螺着されて、取付け板
67への当接により、ボルト68が取付け板67を引張コイル
ばね70の方へ抜けないようにしている。引張コイルばね
70の十分な引張力により、凹側球面54は凸側球面29に圧
着され、レバー状支持体34は取付けブラケット22に固定
される。レバー状支持体34に所定値以上の操作力を掛け
ると、引張コイルばね70の引張力による凸側球面29及び
凹側球面54間の摩擦力に打ち勝って、凹側球面54は凸側
球面29に対して相対回転自在になる。柱状突起66が案内
孔27に沿って移動するように(図1のA方向に対応す
る。)、また、柱状突起66が円形中心孔26の周りに回転
するように、(図1のB方向に対応する。)、レバー状
支持体34に操作力をかけることにより、レバー状支持体
34をP3又はP1へ変更する。柱状突起66が、角状であ
り、かつ案内孔27に嵌合することにより、A方向へ直行
する方向へのレバー状支持体34の移動は抑制される。レ
バー状支持体34が所望位置になると、レバー状支持体34
への操作力を解除し、これにより、引張コイルばね70の
引張力によりレバー状支持体34及び取付けブラケット22
は凹側球面54及び凸側球面29において相互に圧着状態に
なり、レバー状支持体34の位置は拘束される。
【0029】図9は図8の変形例である。図8との相違
点についてのみ説明する。ドーム部25及び凹側球面54
が、図8のものでは、それぞれ取付けブラケット22側及
びレバー状支持体34側に設けられているのに対し、図9
のものでは、逆に、それぞれレバー状支持体34側及び取
付けブラケット22側に設けられる。これに伴い、円形中
心孔26及び案内孔27は、レバー状支持体34側に形成さ
れ、柱状突起66は、取付けブラケット22側の凹側球面54
の中心に突設される。キャップ77は、ドーム部25の開口
部に着脱自在に装着され、その開口部を閉鎖する。レバ
ー状支持体34を取付けブラケット22に固定するための凸
側球面29及び凹側球面54の相互の圧着力は引張コイルば
ね70の引張力を利用し、レバー状支持体34のP1,P
2,P3の切替作用は図8のものと同一である。
【0030】なお、図8及び図9において、柱状突起66
は角状が好ましいが、円柱状であっても、この発明の目
的達成のためには差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】背負動力噴霧機の斜視図である。
【図2】取付けブラケットの正面図である。
【図3】支持装置を取付けブラケットへの組付け状態で
示す正面図である。
【図4】ロックレバーの斜視図である。
【図5】ボルトの斜視図である。
【図6】レバー状支持体の第1の使用位置で示す支持装
置の断面図である。
【図7】レバー状支持体の第2の使用位置で示す支持装
置の断面図である。
【図8】取付けブラケットへのレバー状支持体の別のロ
ック機構を示す図である。
【図9】図8の変形例である。
【符号の説明】
10 背負動力噴霧機(背負作業機) 11 薬液タンク(背負作業機本体) 12 台部(背負作業機本体) 18 支持装置(背負作業機用操作部材支持装置) 19 スロットルレバー 19 スロットルレバー(操作部材) 22 取付けブラケット(結合部材) 26 円形中心孔(通孔) 27 案内孔 29 凸側球面(結合部材側球面部) 34 レバー状支持体(揺動型支持部材) 36 ロックレバー(圧着手段) 41 カム部(カム部材、圧着手段、挟圧部材) 47 ボルト(軸体) 54 凹側球面(支持部材側球面部) 55 球面状ワッシャ(挟圧部材) 70 引張コイルばね(圧着手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背負作業機本体(11,12)の側部に固定さ
    れ結合部材側球面部(29)をもつ結合部材(22)、 前記結合部材(22)の前記結合部材側球面部(29)に相対回
    転自在に嵌合する支持部材側球面部(54)を基端部にもち
    先端部には操作部材(19)を取付けられる揺動型支持部材
    (34)、及び前記結合部材側球面部(29)及び前記支持部材
    側球面部(54)を解除自在に相互に圧着し圧着時では前記
    結合部材側球面部(29)及び前記支持部材側球面部(54)の
    相互の相対回転を拘束する圧着手段(41,70)、を有して
    いることを特徴とする背負作業機用操作部材支持装置。
  2. 【請求項2】 通孔(26)及び前記通孔(26)から延び出す
    案内孔(27)が、前記結合部材側球面部(29)及び前記支持
    部材側球面部(54)の一方に穿設され、挿入体(47,66)
    が、前記結合部材側球面部(29)及び前記支持部材側球面
    部(54)の他方に設けられ、前記結合部材側球面部(29)及
    び前記支持部材側球面部(54)は、前記挿入体(47,66)の
    位置が前記通孔(26)内にあるときは、前記通孔(26)の周
    方向へ相対回転自在とされ、また、前記挿入体(47,66)
    の位置が前記案内孔(27)内にあるときは、前記案内孔(2
    7)の延び方向へ前記挿入体(47,66)を案内されつつ、相
    対回転自在とされていることを特徴とする請求項1記載
    の背負作業機用操作部材支持装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入体は、前記結合部材(22)及び前
    記揺動型支持部材(34)を前記結合部材側球面部(29)及び
    前記支持部材側球面部(54)において貫通する軸体(47)で
    あり、2個の挟圧部材(41,55)が、前記結合部材(22)及
    び前記揺動型支持部材(34)を両側から挟みつつ、前記軸
    体(47)の軸方向への相互距離を変更自在に前記軸体(47)
    に取付けられ、前記圧着手段としてのカム部材(41)が、
    前記軸体(47)の軸方向における前記挟圧部材(41,55)の
    距離を第1及び第2の距離に切替自在に前記軸体(47)に
    設けられ、前記第1及び第2の距離は、前記結合部材側
    球面部(29)及び前記支持部材側球面部(54)の圧着状態及
    び圧着解除状態に対応して設定されていることを特徴と
    する請求項2記載の背負作業機用操作部材支持装置。
  4. 【請求項4】 前記圧着手段は、前記挿入体(66)を引張
    して前記結合部材側球面部(29)及び前記支持部材側球面
    部(54)を相互に圧着する引張ばね(70)であることを特徴
    とする請求項2記載の背負作業機用操作部材支持装置。
  5. 【請求項5】 前記案内孔(27)は、前記操作部材(19)の
    操作方向に対してほぼ直角方向へほぼ直線で延びている
    ことを特徴とする請求項4記載の背負作業機用操作部材
    支持装置。
JP06327399A 1999-03-10 1999-03-10 背負作業機用操作部材支持装置 Expired - Fee Related JP3541715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06327399A JP3541715B2 (ja) 1999-03-10 1999-03-10 背負作業機用操作部材支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06327399A JP3541715B2 (ja) 1999-03-10 1999-03-10 背負作業機用操作部材支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000253795A true JP2000253795A (ja) 2000-09-19
JP3541715B2 JP3541715B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=13224545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06327399A Expired - Fee Related JP3541715B2 (ja) 1999-03-10 1999-03-10 背負作業機用操作部材支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3541715B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144755A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Maruyama Mfg Co Ltd 操作レバー取付構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144755A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Maruyama Mfg Co Ltd 操作レバー取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3541715B2 (ja) 2004-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN213118229U (zh) 旋转模块
KR100500234B1 (ko) 디스플레이장치
US20050132838A1 (en) Handle-adjusting device for adjusting the position of a handle relative to a vehicle frame
FR2906641A1 (fr) Dispositif d'eclairage interieur
KR20020057985A (ko) 팬헤드
US8545143B2 (en) Router with a cutting depth adjustment mechanism
JP2000253795A (ja) 背負作業機用操作部材支持装置
JPH05444Y2 (ja)
KR20180115479A (ko) 앞받침대와 낚시대받침구가 일체로 구비된 관절형 낚시받침대
JP2539564Y2 (ja) 車両用ルームミラー
KR100397215B1 (ko) 파스너 로크 장치
JPH0626737Y2 (ja) 機器の作動範囲を限定できる保持機構
JP2001233222A (ja) メモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置
JPH064629Y2 (ja) 電子機器のヒンジ装置
WO2020003790A1 (ja) ステー
JPH1042999A (ja) 椅子の肘掛け構造
CN221519900U (zh) 一种用于折叠式自行车的铰接结构和折叠式自行车
JPS6036104Y2 (ja) シ−トのリクライニング装置
CN221519902U (zh) 一种用于折叠式自行车的折叠结构和折叠式自行车
JPH10160094A (ja) 雲 台
JP2004052911A (ja) 自在継手及びこの自在継手を用いた保持装置
CN217557963U (zh) 一种缩小占用空间的快速换向门把手组件及门锁
JPS6317717Y2 (ja)
JPH11332694A (ja) 椅子の肘掛け装置
JPH09207666A (ja) 電動格納式兼手動鏡面調整式ミラー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees