JP2000253602A - 直流モータ - Google Patents

直流モータ

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JP2000253602A
JP2000253602A JP5086599A JP5086599A JP2000253602A JP 2000253602 A JP2000253602 A JP 2000253602A JP 5086599 A JP5086599 A JP 5086599A JP 5086599 A JP5086599 A JP 5086599A JP 2000253602 A JP2000253602 A JP 2000253602A
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篤 松岡
Hitoshi Kawaguchi
仁 川口
Kazuhiro Nakane
和広 中根
Mineo Yamamoto
峰雄 山本
Hiroyuki Ishii
博幸 石井
Togo Yamazaki
東吾 山崎
Kazunori Matsunaga
和典 松永
Osamu Nakasaki
修 中崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 9スロット8極の3相直流モータを更に高出
力トルクを発生するようにする。 【解決手段】 ステータ1の1相を構成する3個のティ
ース1a〜1cの先端の幅を60−α/2[deg],
α[deg],60−α/2[deg]、すなわち、4
0<α<50の範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステータのスロ
ット数とロータの磁極数の比が9:8となる直流モータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9及び図10は従来のスロット数と磁
極数が3:2となる3相直流モータを示す図で、図9は
ステータ及びロータ部分の構成図、図10はティースと
ロータとの位置関係説明図である。図はステータ1のス
ロット2の数が12、ロータ4の磁極数が8の直流モー
タを示し、スロット2の数と同数のティース1a〜1c
にそれぞれ同回数の巻線(図示しない)が集中的に巻回
されている。3相直流モータであるため、1相当たりの
ティースは4個であり、これらが等間隔に配置されてい
る。
【0003】ティース1a〜1cとロータ4のマグネッ
トに、図10のような関係があると仮定すると、1ティ
ースに入るロータマグネットの磁束量B32aは、最大
磁束密度をB、ティース1aの一端からの角度(位置)
をθ、ロータ4の回転角をθrとすると、次の数式
(1)のように示される。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、ロータ4が角速度ω(θr=ω
t、tは時間)で回転していると仮定すると、ティース
1aに巻回された巻線に発生する誘起電圧V32aは、
数式(2)のようになる。
【数2】 ここに、N:1相当たりの総巻数 Ke:鉄心幅等に関する係数 以上から、1相に発生する誘起電圧V32を求めると、
数式(3)のようになる。
【0006】
【数3】
【0007】誘起電圧V32と相に通電する電流の積に
よって、出力トルクが得られる。次に、図11及び図1
2は従来のスロット数と磁極数が9:8となる3相直流
モータを示す図で、図11はステータ及びロータ部分の
構成図、図12はティースとロータとの位置関係説明図
である。図はステータ1のスロット2数が9、ロータ4
の磁極数が8の直流モータを示し、それぞれのティース
1a〜1cに巻線3が集中的に巻回される点では、上記
の12スロット8極の直流モータと同様であるが、1相
を構成するティース1a〜1cの配置が異なる。
【0008】1相当たりのティース1a〜1cの数は3
となり、これらが各相ごとに連続して配置される。ま
た、同相で隣接するティースでは、巻線3の巻回方向が
逆となっている。つまり、3個連続して配置されたティ
ース1a〜1cは、両端のティース1a,1cと、中央
のティース1bとで巻線3に電流を流したときに生じる
磁極が異なる。図12のような構成を考えると、3個の
ティース1a〜1cに入る磁束量B98a〜B98c
は、数式(4)〜(6)のようになる。
【0009】
【数4】
【0010】上記と同様に、ロータ4が角速度ωで回転
しているとすると、各ティース1a〜1cに巻回された
巻線3に生じる誘起電圧V98a〜V98cは、各ティ
ース1a〜1cに入る磁束量をB98a〜B98cとす
ると、数式(7)〜(9)のようになる。
【数5】 となり、1相当たりの誘起電圧V98を求めると、数式
(10)のようになる。
【0011】
【数6】
【0012】9スロット8極及び12スロット8極の直
流モータを、同サイズ、同電流及び同巻回数で出力トル
ク(誘起電圧)を比較すると、数式(11)のようにな
る。
【0013】
【数7】
【0014】このように、9スロット8極の直流モータ
は、12スロット8極、つまりスロット:極数が3:2
の組合せの直流モータと比較すると、出力が10%高い
ことが分かる。また、コギングトルクに対しても、9ス
ロット8極の直流モータは、有利である。コギングトル
クは、ステータ1のスロット2の数とロータ4の磁極数
の最小公倍数の周波数で発生し、その振幅は周波数に反
比例する。
【0015】9スロット8極のコギングトルクの周波数
は72となり、12スロット8極の24と比べると周波
数が高くなり、振幅は小さくなり、コギングトルクは低
減される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の直
流モータは9スロット8極にすることにより、一般によ
く用いられるスロット数:極数が3:2のものに比べ
て、高トルクで低コギングが得られるが、種々の負荷に
対応できるように、更に高トルクの実現が要望されると
いう問題点がある。
【0017】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、更に高効率化及び高出力化を図ることが
できるようにした9スロット8極の直流モータを提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
る直流モータは9nスロット、8n極の直流モータにお
いて、1相を構成する3個のティースのうち、中央のテ
ィースの先端の幅と、その両側のティースの先端の幅と
を異ならせたものである。
【0019】また、第2発明に係る直流モータは、9n
スロット、8n極の直流モータにおいて、1相を構成す
る3個のティースのうち、中央のティースの先端の幅α
[deg]を、40/n<α≦50/nとしたものであ
る。
【0020】また、第3発明に係る直流モータは、第2
発明のものにおいて、各スロットの断面積をほぼ等しく
したものである。
【0021】また、第4発明に係る直流モータは、9n
スロット、8n極の直流モータにおいて、1相を構成す
る3個のティースのうち、中央のティースの巻線回数
を、その両側のティースの巻線回数よりも多くしたもの
である。
【0022】また、第5発明に係る直流モータは、第2
又は第4発明のものにおいて、中央のティースの巻線部
分の幅と、その両側のティースの巻線部分の幅とを異な
らせたものである。
【0023】また、第6発明に係る直流モータは、第5
発明のものにおいて、3個のティースの巻線回数が等し
いときは、各スロットの断面積をほぼ等しくし、巻線回
数が異なるときは、中央のティースの両側のスロットの
断面積を他のスロットの断面積よりも広く設定したもの
である。
【0024】また、第7発明に係る直流モータは、第1
〜第6発明のものを空気調和機の送風機駆動用に適用し
たものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1〜図3はこの発明の第1及び第2発明の一実施の形
態を示す図で、図1はステータ及びロータ部分の構成
図、図2はティースとロータとの位置関係説明図、図3
はティース幅対誘起電圧比曲線図であり、図中同一符号
は同一部分を示す(以下の実施の形態も同じ)。
【0026】図1及び図2において、1はステータで、
ティース1a〜1cが形成され、ティース1a〜1c間
にスロット2が形成されている。また、ティース1a〜
1cには巻線3が巻回されている。4はステータ1の内
側に設けられマグネットからなるロータである。すなわ
ち、ステータ1はU相〜W相の3相に区分され、各相を
構成する3個のティース1a〜1cは連続して配置さ
れ、それぞれに巻回される巻線3は、中央のティース1
bだけ両側のティース1a,1cとは逆向きに巻回され
ている。これで、ステータ9スロット、ロータ8極の組
合せを持つ3相直流モータが構成されている。
【0027】ここで、1相当たりに発生する巻線2の誘
起電圧とティース1a〜1cの幅の関係に注目する。3
個のティース1a〜1cのうち、中央のティース1bの
幅をα[deg]とすると、1相を構成するティース1
a〜1cの歯幅は、それぞれ60−α/2[deg],
α[deg],60−α/2[deg]とすることがで
きる。
【0028】今、ロータ4の表面磁束密度の分布が正弦
波形であると仮定し、1相を構成する3個のティース1
a〜1cの一端からの角度(位置)をθ、ロータ4の回
転角をθrとすると、ロータ4から各ティース1a〜1
cに入る磁束量Ba〜Bcは、最大磁束密度をBとする
と、下記の数式(12)〜(14)のように表すことが
できる。
【0029】
【数8】
【0030】今、ロータ4が角速度ωで回転している
(θr=ωt、t:時間)と仮定すると、ティース1a
〜1cの巻線3に発生する誘起電圧Va〜Vcは下記の
数式(15)〜(17)のようになる。
【数9】 ここに、N:1相当たりの総巻数 Ke:鉄心幅等に関する係数
【0031】これで、1相に発生する誘起電圧1αを求
めると、下記の数式(18)のように表すことができ
る。
【0032】
【数10】
【0033】このようにして得られた誘起電圧Vαと、
図12に示す各ティース1a〜1cの各幅を等間隔に配
置した場合の誘起電圧V40とを比較すると数式(1
9)のようになる。
【0034】
【数11】
【0035】ティース1bの幅をパラメータとして、数
式(19)の値を求めると、図3のようになる。図3で
明らかなように、中央のティース1bの幅α[deg]
が、40<α<50の範囲にあるとき、従来のティース
1a〜1cを等間隔に配置した場合よりも高い誘起電圧
Vαが発生する。直流モータの出力トルクは、誘起電圧
と相を流れる電流の積により得られるため、同一の電流
を流したときに発生するトルクは、中央のティース1b
の幅が、40<α<50の範囲に設定したときに大きく
なる。
【0036】このようにして、1相を構成する3個のテ
ィース1a〜1cの幅を、両端と中央とで不等間隔にす
ることにより、モータの出力を向上することが可能とな
る。コギングトルクについてはティース1a〜1cの幅
が等間隔でなくなることから、既述の72倍の周波数の
脈動が得られなくなるため、その振幅は大きくなる可能
性がある。
【0037】しかし、72倍の周波数の1周期は5[d
eg]となり、実際にはステータ1及びロータ4の寸法
の精度によっては、正確に72倍の周波数の脈動が発生
しない可能性が高い。例えば、ロータ4の磁極のピッチ
や磁力に不平衡が生じた場合、スロット2の数と同じ9
倍の周波数のコギングトルクの脈動が発生する可能性が
ある。また、ロータ4の軸が偏心している場合には、ロ
ータ4の磁極数と同じ8倍の周波数のコギングトルク脈
動が発生する可能性もある。
【0038】これらの影響を考えると、実施の形態1の
ようなステータ1の構成にすることにより、理想的なコ
ギングトルクと比較すれば、その振幅が大きくなる可能
性はあるが、実際には、製造上のばらつきを考慮に入れ
れば、それほど大きな影響を与えることはなく、実用上
有用なものとすることが期待できる。
【0039】実施の形態2 図4はこの発明の第3発明の一実施の形態を示すステー
タ部の構成図(一部省略)である。この実施の形態で
は、実施の形態1と同様、ステータ1の1相を形成する
3個のティース1a〜1cの先端の幅は、60−α/2
[deg],α[deg],60−α/2[deg]
(40<α<50)となっている。しかし、スロット2
の断面積がほぼ均一になるように、ティース1a〜1c
の巻線部の幅と配置を選んでいる点が異なる。
【0040】図4では、ティース1a〜1cの巻線部の
幅をすべて同一とし、その配置を40[deg]ごとに
等間隔にしている。これによって、各スロット2の断面
積は均一となる。そして、各ティース1a〜1cに施さ
れる巻線3の巻回数は、すべてのティース1a〜1cに
対して同回数としている。このような構成によって、実
施の形態1において生じる巻線3の占積率の低下を防止
するものである。
【0041】すなわち、各スロット2の断面積が異なる
場合には、スロット2に収納される巻線3の量は、断面
積の狭いスロット2の面積で制限を受けてしまい。全体
として占積率は低下する。このため、図4のステータ1
では、ティース1a〜1cの先端の幅だけを不等間隔に
して、各スロット2の断面積が均一となるようにティー
ス1a〜1cの巻線部を配置してある。このようにし
て、巻線3の占積率の低下を抑えつつ、出力の向上を図
ることが可能となる。
【0042】実施の形態3 図5及び図6はこの発明の第4発明の一実施の形態を示
すティースの巻線状態説明図、図6は誘起電圧と通電電
流の位相関係を示す波形図である。この実施の形態で
は、従来と同様、ステータ1の1相を形成する3個のテ
ィース1a〜1cの形状が連続して配置されているが、
3個のティース1a〜1cに巻回される巻線3の巻回数
が異なっている。図5では、ティース1a,1cにm
回、ティース1bにm回巻回されており、nとmの関係
は、n<mとなっている。
【0043】実施の形態1において述べたように、中央
のティース1bの先端の幅を広げることで、1相に発生
する誘起電圧が高くなり、出力が向上することから、発
生するトルクは中央のティース1bが寄与する割合が大
きいことが分かる。これは、図6に示す各ティース1a
〜1cに発生する誘起電圧とモータの駆動電流との関係
を見れば明らかとなる。すなわち、各ティース1a〜1
cに発生する誘起電圧は、それぞれ位相が異なっている
(ただし、各ティース1a〜1cの巻線3の巻回数は同
一とした場合を示している)。
【0044】これは、ティース1a〜1cの幅が40
[deg]間隔であるのに対して、ロータ4の磁極が4
5[deg]間隔であるために生じるもので、電気角で
はそれぞれ20[deg]ずれている。相に発生する誘
起電圧は、これらの合成によるものとなり、モータを駆
動する際には、中央のティース1bの誘起電圧の位相に
合わせて電流を通電する。このため、ティース1aでは
進み位相の通電、ティース1cでは遅れ位相の通電とな
り、最適な位相での通電がなされず、ティース1a〜1
cの巻線3の巻回数が同回数の場合、効率的にトルクを
発生することができない。
【0045】このため、図5のステータ1では、ティー
ス1bの巻線2の巻回数をティース1a,1cよりも多
くしたものであり、出力トルクを向上させることが可能
となる。特に、実施の形態1のように、ティース1a〜
1cを不等間隔に配置したステータ1の場合には、各ス
ロット2の断面積が不均一となっているため、ティース
1bの巻線回数を多くすることで、スロット断面積の不
均一による巻線占積率の低下を改善することも可能とな
る。
【0046】しかし、1ティースに対する巻線回数を増
加させると、巻線3のコイル端部が大きくなり、巻線抵
抗が増加する。このため、モータ駆動時の銅損(巻線3
の抵抗により生じる損失)が増大する。したがって、巻
線3の巻回数nと巻回数mの値の取り得る範囲はある程
度限定され、その範囲内で最適値が存在する。
【0047】実施の形態4 図7はこの発明の第5及び第6発明の一実施の形態を示
すステータ部の構成図(一部省略)である。この実施の
形態では、1相を構成する3個のティース1a〜1cの
うち、中央のティース1bだけ巻線部の幅が異なってい
る。図7では、中央のティース1bの幅をγ、両側のテ
ィース1a,1cの幅をβとしおり、幅γと幅βで寸法
が異なっている。
【0048】実施の形態1のように、中央のティース1
bの先端の幅を広くすると、そこに入るロータ4の磁束
は、両側のティース1a,1cよりも多くなるため、巻
線部の磁束部の磁束密度は高くなる。一方実施の形態3
のように、中央のティース1bの巻線3の巻回数を多く
すると、巻線3に通電したときに生じる磁束密度も、両
側のティース1a,1cよりも高くなる。このため、巻
線部の幅を広げることで、磁束密度を下げ、鉄損の増加
を防ぎ、効率を改善することが可能となる。
【0049】このとき、ステータ1のスロット2の断面
積は、3個のティース1a〜1cの巻線3の巻回数が等
しい場合には均一にし、巻線3の巻回数が異なる場合に
は、中央のティース1bの両側のスロット2の断面積を
広くするように、ティース1a〜1cの巻線部の寸法を
設定すると、巻線3の占積率を向上することができ、高
効率化が可能となる。
【0050】実施の形態5 図8はこの発明の第7発明の一実施の形態を示す空気調
和機の構成図である。図において、11は室内機で室外
機12に接続されている。室内機12には、上記各実施
の形態に示した直流モータ13によって駆動される送風
機14を有している。
【0051】送風機14用の直流モータ13は、低騒音
で効率の良いことが求められるため、コギングトルクが
小さく、出力トルクが高く、かつ効率の良いスロット数
9n、磁極数8nの直流モータ13は、それに適してい
る。これに対して、上記各実施の形態に示した直流モー
タ13は更に出力が高く、かつ効率が良いため、送風機
14用として好適なものとなっている。これにより、低
騒音で効率の良い送風機用直流モータ13とすることが
可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、1相を構成する3個のティースのうち、中央のテ
ィースの先端の幅と、その両側のティースの先端の幅と
を異ならせ、第2発明では、中央のティースの先端の幅
α[deg]を、40/n<α≦50/nとしたので、
3相直流モータの出力トルクを向上することができる。
【0053】また、第3発明では、各スロット断面積を
ほぼ等しくしたので巻線の占積率の低下を改善し、モー
タの高効率化を図ることができる。
【0054】また、第4発明では、1相を構成する3個
のティースのうち、中央のティースの巻線回数を、その
両側のティースの巻線回数よりも多くしたので、3相直
流モータの出力トルクを更に向上することができる。
【0055】また、第5発明では、中央のティースの巻
線部分の幅と、その両側のティースの巻線部分の幅を異
ならせたので、ティースの磁束密度が高くなるのを抑
え、モータの高効率化を図ることができる。
【0056】また、第6発明では、3個のティースの巻
線回数が等しいときは、各スロットの断面積をほぼ等し
くし、巻線回数が異なるときは、中央のティースの両側
のスロットの断面積を他のスロットの断面積よりも広く
設定したので、巻線の占積率を向上させることができ、
モータの高効率化を図ることができる。
【0057】また、第7発明では、上記の直流モータを
空気調和機の送風機駆動用に適用したので、低騒音かつ
高効率な送風用モータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すステータ及
びロータ部分の構成図。
【図2】 図1のティースとロータとの位置関係説明
図。
【図3】 この発明の実施の形態1を示すティース幅
対話誘起電圧比曲線図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示すステータ部の
構成図(一部省略)。
【図5】 この発明の実施の形態3を示すティースの巻
線状態説明図。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す誘起電圧と通
電電流の位相関係を示す波形図。
【図7】 この発明の実施の形態4を示すステータ部の
構成図(一部省略)。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す空気調和機の
構成図。
【図9】 従来のスロット数と磁極数が3:2となる3
相直流モータのステータ及びロータ部分の構成図。
【図10】 図9のティースとロータとの位置関係説明
図。
【図11】 従来のスロット数と磁極数が9:8となる
3相直流モータのステータ及びロータ部分の構成図。
【図12】 図11のティースとロータとの位置関係説
明図。
【符号の説明】
1 ステータ、1a〜1c ティース、2 スロット、
3 巻線、4 ロータ、11 空気調和機の室内機、1
2 空気調和機の室外機、13 直流モータ、14 送
風機
フロントページの続き (72)発明者 中根 和広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山本 峰雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石井 博幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山崎 東吾 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松永 和典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中崎 修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA09 AE07 5H623 AA02 AA04 BB07 GG13 GG25 HH04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8n(nは自然数)個の磁極を有するロ
    ータと、9n(nは自然数)個のスロット及びこのスロ
    ット間に形成されるティースを有する鉄心に巻線が施さ
    れたステータとにより構成された直流モータにおいて、
    1相を構成する3個のティースのうち、中央のティース
    の先端の幅と、その両側のティースの先端の幅とを異な
    らせたことを特徴とする直流モータ。
  2. 【請求項2】 8n(nは自然数)個の磁極を有するロ
    ータと、9n(nは自然数)個のスロット及びこのスロ
    ット間に形成されるティースを有する鉄心に巻線が施さ
    れたステータとにより構成された直流モータにおいて、
    1相を構成する3個のティースのうち、中央のティース
    の先端の幅α[deg]を、40/n<α≦50/n
    (nは自然数)としたことを特徴とする直流モータ。
  3. 【請求項3】 各スロットの断面積をほぼ等しくしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の直流モータ。
  4. 【請求項4】 8n(nは自然数)個の磁極を有するロ
    ータと、9n(nは自然数)個のスロット及びこのスロ
    ット間に形成されるティースを有する鉄心に巻線が施さ
    れたステータスとにより構成された直流モータにおい
    て、1相を構成する3個のティースのうち、中央のティ
    ースの巻線回数を、その両側のティースの巻線回数より
    も多くしたことを特徴とする直流モータ。
  5. 【請求項5】 中央のティースの巻線部分の幅と、その
    両側のティースの巻線部分の幅とを異ならせたことを特
    徴とする請求項2又は請求項4記載の直流モータ。
  6. 【請求項6】 3個のティースの巻線回数が等しいとき
    は、各スロットの断面積をほぼ等しくし、上記巻線回数
    が異なるときは、中央のティースの両側のスロットの断
    面積を他のスロットの断面積よりも広く設定したことを
    特徴とする請求項5記載の直流モータ。
  7. 【請求項7】 空気調和機の送風機駆動用に適用したこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    直流モータ。
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