JP2000253547A - 三相一括形ガス絶縁母線 - Google Patents
三相一括形ガス絶縁母線Info
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Abstract
形ガス絶縁母線を提供すること。 【解決手段】金属帯板を螺旋状に巻いて溶接にて成形さ
れた主胴円筒管の金属容器と、この金属容器の端部に溶
接される円板状のフランジと、金属容器の内周面上に導
体支持用絶縁物を支持固定する三相分の座と、金属容器
内に絶縁性ガスを封入してなる三相一括形ガス絶縁母線
において、三相分の座は金属容器の軸方向に直角な同一
面になく軸方向にずらし、かつ主胴円筒管の螺旋状溶接
ビードと座が干渉しないように設けられているので、溶
接作業が向上し、経済的で信頼性がありかつ品質の高い
ガス絶縁開閉装置を提供できる。
Description
線を金属容器内に収納した三相一括形ガス絶縁母線に係
り、特に、金属容器の主胴円筒管にスパイラルパイプを
用いる三相一括形ガス絶縁母線に関するものである。
難性,環境調和に対する意識の高まりなどから、経済
的,社会的な制約が厳しくなってきている。このため、
所要スペースが小さく、信頼性,安全性が高く、環境調
和に優れた開閉装置及び電気所設備の建設がが要請され
ている。このような要請に応えるため、絶縁及び消弧能
力に優れた三相一括形ガス絶縁機器が開発され広く採用
されている。
びB′g部や変圧器への引出し接続母線などの電気機器
をすべて絶縁ガスを充填した金属容器内に収納して構成
したものであり、各機器の充電部露出度の高い他の開閉
装置よりも、上記要請に適合するものである。
容器は、通常主胴円筒管が主体となり、それに隣設機器
と接続するためのフランジが溶接されている。また、主
回路が分岐する機器の場合、分岐円筒が溶接されてい
る。その他、導体を支持する絶縁物を固定するボスや座
も円筒管に溶接されている。さらに、ガス絶縁開閉装置
においても、1つの金属容器内に三相交流の三相分の導
体を一括して納める三相一括形が広く採用されている。
これは機器の設置スペースが単相形に比べて非常に少な
くて済むためである。特にB′gや変圧器への引き出し
ガス絶縁母線は機器の縮小化・経済性のため三相一括形
が多用化されている。
照して説明する。図に示すように、三相を構成する導体
1〜3は接続部4を介して絶縁物5で金属容器6に固定
されている。金属容器6には支持固定用に座7が溶接さ
れている。この金属容器6は巻きパイプを使用してい
る。巻きパイプは、幅の広い平板を準備し、これを所定
の直径になるように板取りした後、1周巻いて円筒管の
長手方向に溶接して成形し、必要に応じてこの円筒管を
周溶接して長手方向に接続し長くしたものである。
イラルパイプが採用されるようになってきた。スパイラ
ルパイプは、金属の帯板を斜めにロール機に進入して、
螺旋状に巻いてその合わせ目を溶接接続して成形するも
のである。これは巻きパイプと比較すると、金属容器が
長手方向に長くなった時に巻きパイプでは非常に大きな
板取りが必要となるが、スパイラルパイプでは定尺の帯
板を準備しておけば様々な直径長さの金属容器を長く製
作することができるので、経済的である。また、巻きパ
イプの場合、金属容器内に高圧の絶縁性ガスが封入さ
れ、その圧力により、長手溶接部に応力が発生する。そ
の応力をσとした場合、図9に示す、スパイラルパイプ
の螺旋状の溶接部(角度θ)に発生する応力σθは、
に発生する応力が小さくなる。このことからスパイラル
パイプは巻きパイプよりもパイプ径の大きいものに適し
ており、またパイプの板厚を薄くできることも分かる。
筒管をスパイラルパイプとした場合、以下のような問題
があった。すなわち、主胴円筒管には、絶縁物支持のた
めに種々の部品が溶接取り付けされるが、スパイラルパ
イプは文字通り、螺旋状の溶接線が主胴円筒管上に走る
上、三相一括形では周囲に3ケの部品が取り付けられる
ため、図9に示すように、螺旋状の溶接ビード11が座
7の溶接線と干渉する可能性がある。溶接線同士の干渉
は、一旦溶接した部分に再度溶接のための熱を加えるの
で、当該部分の品質の信頼性に欠けるという問題があ
る。また、溶接線と穴との干渉は穴あけ作業で無理な力
を加えるので、金属容器全体としての品質の信頼性を落
すという問題があった。また、いずれの場合も、溶接作
業を伴うため作業性はよくなかった。本発明は上記状況
に鑑みてなされたもので、その目的は、経済的で信頼性
が高く、かつ品質のよい三相一括形ガス絶縁母線を提供
することにある。
めに、本発明の請求項1は、金属帯板を螺旋状に巻いて
溶接にて成形された主胴円筒管の金属容器と、この金属
容器の端部に溶接される円板状のフランジと、前記金属
容器の内周面上に導体支持用絶縁物を支持固定する三相
分の座と、前記金属容器内に絶縁性ガスを封入してなる
三相一括形ガス絶縁母線において、前記三相分の座は前
記金属容器菅の軸方向に直角な同一面になく軸方向にず
らし、かつ前記主胴円筒の螺旋状溶接ビードと前記座が
干渉しないように設けられていることを特徴とする。
一括形ガス絶縁母線において、3個の導体は正三角形位
置に配置されていることを特徴とする。本発明の請求項
3は、請求項1記載の三相一括形ガス絶縁母線におい
て、3個の導体が2等辺三角形位置に配置されているこ
とを特徴とする。
一括形ガス絶縁母線において、三相中、1相または2相
分がエンドシールドを有し、そのエンドシールドが他相
導体の接続部と対向せず、他相導体の円筒状の導体部分
と対向するように配置されたことを特徴とする。
管の溶接線が主胴円筒管に溶接取付される絶縁物の支持
座の溶接線と干渉または溶接ビード間が主胴板厚の2倍
以下に接近することがなく、溶接作業性が向上し、経済
的で信頼性の高い三相一括形のガス絶縁母線を提供する
ことが可能となる。
用いて説明する。図1は本発明の第1実施例(請求項1
対応)であるスパイラルパイプを用いた三相一括形ガス
絶縁母線の側面図、図2は図1のX−X方向断面図であ
る。
る導体1〜3はそれぞれ接続部4を介して絶縁物5とス
パイラルパイプ10に溶接された座7で支持固定されて
いる。これら座7はスパイラルパイプ10の螺旋状溶接
ビード11との干渉を避けるため、他相の座7とは間隔
(距離)Bずらして溶接されている。このように座7の
位置を間隔(距離)Bずらすと、導体1〜3の接続部4
同士が重なり合わず、かつ他相の接続部との間隔(距
離)C、C>0となるような構成とすることができる。
フランジ14,15により接続する時、接続部4での導
体接続が確認できるようにするため、フランジ14,1
5からの座7の位置までの距離を図に示すように遠い距
離のものE,Gと近い距離のものD,Fとし、これら
D,E,F,Gを必ずD<E,F<G,G>D,E>F
の関係が成立するようにする。
16は図の右側の接続部4A側に、接続導体17は図の
左側の接続部4B側に先に挿入しておいて、必ず接続導
体16,17と接続部4との接続がフランジ14,15
から近い方で行われ、接続の最初がフランジ14,15
間の隙間から確認できる構成とする。
相,C相において、B相とC相の接続部・絶縁物・座は
同一断面上に位置し、各相の接続部41,42,43が
図の位置になるように配置し、スパイラルパイプ10の
螺旋状溶接ビード11と干渉及び影響のない位置に座7
を設ける。
で、座7がスパイラルパイプ10の螺旋状溶接ビード1
1と干渉することなく構成できる上、接続部4同士は対
向配置せず、必ず接続部4は導体と対向配置するので、
導体電界の不平等性が小さくなり、絶縁特性にも優れて
いる。
ンジ14,15からの座7の位置までの距離を遠いもの
と近いものの組み合わせ構成とすることにより、確実な
導体接続ができる。これによって、経済的で絶縁特性に
優れた品質の良い信頼性のあるガス絶縁母線が提供でき
る。
応)の側面図、図4は図3のX−X方向断面図である。
図に示すように、本実施例が図1の第1実施例と異なる
構成は、三相一括形ガス絶縁母線のA相,B相,C相の
接続部・絶縁物・座がお互いにずれるように、各接続部
41,42,43を配置しており、かつスパイラルパイ
プ10の螺旋状溶接ビード11と干渉及び影響しない位
置に各接続部41,42,43を取付ける座7をスパイ
ラルパイプ10に各々設けている。
3は並設されないため、絶縁距離が第1実施例よりも大
きく確保できるので、絶縁特性の優れた信頼性のあるガ
ス絶縁母線を提供できる。また、上記第1実施例及び第
2実施例の変形例(請求項2対応)として、導体1,
2,3が正三角形状に配置したガス絶縁母線としたもの
である。
配置すると、熱的,絶縁的空間利用率が非常に良くな
り、母線径を小さくできる。その結果、導体が正三角形
配置の母線がB′q引き出しや変圧器接続母線に適用さ
れ、スパイラルパイプの適用効果が非常に大きい。
応)の側面図であり、図6は図5のX−X方向断面図で
ある。図6に示すように、本実施例が第1実施例と異な
る構成は、導体1〜3の配置が二等辺三角形配置である
点であり、その他の点は同一であるので、同一部分には
同一符号を付して重複説明は省略する。
縁母線はA相の導体1が上側に分岐する場合などに適用
されるものであり、単相分岐を有するGIS周辺やB′
g周辺,変圧器周辺などのガス絶縁母線にスパイラルパ
イプ10を適用できるものである。また、三相一括形ガ
ス絶縁母線のC相,B相,A相において、C相とB相の
接続部・絶縁物・座は同一断面上に設置されている。
て説明する。本実施例では三相一括形ガス絶縁母線のA
相,B相,C相の各相とスパイラルパイプ10までの距
離をそれぞれJ,K,Lとしたとき、このJ,K,Lを
J=K=Lの条件であったが、本変形例では、K=L<
Jの条件を有した導体を二等辺三角形配置のガス絶縁母
線としたものである。すなわち、図6において下側に位
置するA相において、母線内に異物が存在する場合、最
も絶縁的影響を受けやすいため、A相は上側のB相,C
相の二相よりも対地距離Jを大きくしたガス絶縁母線と
したものである。
応)の側面図、図8は図7のX−X方向断面図である。
図に示すように、本実施例が第1実施例と異なる構成
は、導体1のエンドシールド18を別相の導体2,3の
接続部4ではなく単純な円筒状の導体1と対向するよう
に配置した点であり、その他の構成は同一であるので、
同一部分には同一符号を付して重複説明は省略する。
ール18は絶縁設計上大きくなり、接続部4と対向する
位置に設置すると離間距離が小さくなるため、導体1の
エンドシール18は導体2,3と対向する位置へ設置す
ることで、絶縁信頼性を向上させることができる。
乃至請求項4対応)によれば、三相一括形ガス絶縁母線
の主胴円筒管にスパイラルパイプを用いているので、溶
接作業が向上し経済的で信頼性があり、かつ品質の高い
ガス絶縁開閉装置が提供できる。
…絶縁物、6…金属容器、7…座、10…スパイラルパ
イプ、11…溶接ビード、12,13…ガス絶縁母線、
14,15…フランジ、16,17…接続導体、18…
エンドシールド。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属帯板を螺旋状に巻いて溶接にて成形
された主胴円筒管の金属容器と、この金属容器の端部に
溶接される円板状のフランジと、前記金属容器の内周面
上に導体支持用絶縁物を支持固定する三相分の座と、前
記金属容器内に絶縁性ガスを封入してなる三相一括形ガ
ス絶縁母線において、前記三相分の座は前記金属容器の
軸方向に直角な同一面になく軸方向にずらし、かつ前記
主胴円筒菅の螺旋状溶接ビードと前記座が干渉しないよ
うに設けられていることを特徴とする三相一括形ガス絶
縁母線。 - 【請求項2】 請求項1記載の三相一括形ガス絶縁母線
において、3個の導体は正三角形位置に配置されている
ことを特徴とする三相一括形ガス絶縁母線。 - 【請求項3】 請求項1記載の三相一括形ガス絶縁母線
において、3個の導体が2等辺三角形位置に配置されて
いることを特徴とする三相一括形ガス絶縁母線。 - 【請求項4】 請求項1記載の三相一括形ガス絶縁母線
において、三相中、1相または2相分がエンドシールド
を有し、そのエンドシールドが他相導体の接続部と対向
せず、他相導体の円筒状の導体部分と対向するように配
置されたことを特徴とする三相一括形ガス絶縁母線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047709A JP2000253547A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 三相一括形ガス絶縁母線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047709A JP2000253547A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 三相一括形ガス絶縁母線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000253547A true JP2000253547A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12782845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11047709A Pending JP2000253547A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 三相一括形ガス絶縁母線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000253547A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112133504A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-12-25 | 河南平芝高压开关有限公司 | 一种三支撑绝缘子固定结构及gil |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP11047709A patent/JP2000253547A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112133504A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-12-25 | 河南平芝高压开关有限公司 | 一种三支撑绝缘子固定结构及gil |
CN112133504B (zh) * | 2020-07-30 | 2022-05-10 | 河南平芝高压开关有限公司 | 一种三支撑绝缘子固定结构及gil |
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