JP2000252218A - プラズマcvd装置およびシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法 - Google Patents

プラズマcvd装置およびシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法

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JP2000252218A
JP2000252218A JP11053132A JP5313299A JP2000252218A JP 2000252218 A JP2000252218 A JP 2000252218A JP 11053132 A JP11053132 A JP 11053132A JP 5313299 A JP5313299 A JP 5313299A JP 2000252218 A JP2000252218 A JP 2000252218A
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electrode
photoelectric conversion
silicon
gas
film
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Keiji Okamoto
圭史 岡本
Kenji Yamamoto
憲治 山本
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな面積の被処理基板に膜厚および膜質が
均一な薄膜、特に結晶質シリコン薄膜を成膜することが
可能なプラズマCVD装置を提供する。 【解決手段】 排気部材を有する反応容器と、前記反応
容器内に配置され、被処理基板を保持する第1電極と、
前記反応容器内に前記第1電極に対向して配置され、前
記第1電極との対向面に多数の反応ガスの吹き出し穴が
開口されるとともに、複数の溝が中心から周辺部に向か
って放射状もしくは格子状に形成された中空状の第2電
極と、前記第2電極内に反応ガスを導入するためのガス
導入手段とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマCVD装
置およびこのプラズマCVD装置を用いて結晶質シリコ
ン系薄膜光電変換層を成膜する工程を含むシリコン系薄
膜光電変換装置の製造方法に関する。
【0002】なお、本明細書において、「結晶質」と
「微結晶」の用語は、部分的に非晶質状態を含むものを
も意昧するものとする。
【0003】
【従来の技術】薄膜光電変換装置の代表的なものとして
非晶質シリコン系太陽電池が知られている。この太陽電
池に用いられる非晶質光電変換材料は、通常200℃前
後の低い成膜温度の下でプラズマCVD法によって形成
できるため、基板としてガラス、ステンレス、有機フィ
ルム等の安価なものを使用できる。その結果、非晶質光
電変換材料は、低コストの光電変換装置を製造するのた
めの有力材料として期待されている。また、非晶質シリ
コンは可視光領域での吸収係数が大きいため、500n
m以下の薄い膜厚の非晶質シリコンからなる光電変換層
を有する太陽電池において15mA/cm2以上の短絡
電流が実現されている。
【0004】しかしながら、非晶質シリコン系材料は長
期間の光照射を受けると、Stebler-Wronsky効果により
光電変換特性が低下するなどの問題を抱えており、さら
にその有効感度波長領域が800nm程度までである。
したがって、非晶質シリコン系材料を用いた光電変換装
置においては、その信頼性や高性能化には限界が見ら
れ、基板選択の自由度や低コストプロセスを利用し得る
という本来の利点が十分には生かされていない。
【0005】このようなことから、近年、例えば多結晶
シリコンや微結晶シリコンのような結晶質シリコンを含
む薄膜を利用した光電変換装置の開発が精力的に行なわ
れている。これらの開発は、安価な基板上に低温プロセ
スで良質の結晶質シリコン薄膜を形成することによって
光電変換装置の低コスト化と高性能化を両立させるとい
う試みであり、太陽電池だけでなく光センサ等のさまざ
まな光電変換装置への応用が期待されている。
【0006】結晶質シリコン薄膜の形成方法としては、
例えばCVD法やスパッタリング法にて基板上に直接堆
積させるか、同様のプロセスで一旦非晶質膜を堆積させ
た後に熱アニールやレーザアニールを行なうことによっ
て結晶化を図るなどの方法が知られている。いずれの方
法においても前述した安価な基板を用いるためには成膜
時の温度を550℃以下にする必要がある。
【0007】ところで、前記各成膜プロセスの中でも、
プラズマCVD法によって直接結晶質シリコン薄膜を堆
積させる手法は、プロセスの低温化や薄膜の大面積化が
最も容易であり、しかも比較的簡便なプロセスで高品質
な結晶質薄膜が得られるものと期待されている。
【0008】プラズマCVD法は、一般に排気管および
反応ガスの導入管を有する反応容器内に第1、第2の電
極を互いに対向して配置した構造のプラズマCVD装置
が用いられる。このようなCVD装置において、前記電
極のいずれか一方に成膜される基板を保持し、前記導入
管から所定の反応ガス(例えばシラン系ガスを含むガ
ス)を反応容器内に導入すると共に前記排気管を通して
排気して反応容器内を所定の真空度にした後、前記電極
間に所望の電力を供給してそれら電極間にプラズマを発
生させて前記反応ガスを分解することにより前記基板上
に所定の膜(例えばシリコン薄膜)を成膜する。
【0009】プラズマCVDの手法により多結晶シリコ
ン薄膜を形成する場合、結晶質を含む高品質シリコン薄
膜を予め基板上に形成した後、前記薄膜をシード層また
は結晶化制御層としてその上にプラズマCVD法により
成膜をすることによって、比較的低温で良質の多結晶シ
リコン薄膜を形成することが可能になる。
【0010】一方、プラズマCVD法において反応容器
に水素でシラン系原料ガスを10倍以上希釈した反応ガ
スを導入すると共に、反応容器内圧力を10mTorr
〜1Torrの範囲に設定して成膜することによって、
微結晶シリコン薄膜が得られることはよく知られてお
り、200℃前後の温度でも容易に微結晶化されたシリ
コン薄膜を形成できる。
【0011】例えば、Appl, Phys, Lett., Vol. 65, 19
94, p.860には微結晶シリコンのpin接合からなる光
電変換ユニットを含む光電変換装置が開示されている。
この光電変換ユニットは、プラズマCVD法により順次
積層されたp型半導体層、光電変換層であるi型半導体
層およびn型半導俸層からなり、これらの半導体層のす
べてが微結晶シリコンである。しかしながら、高品質の
結晶質シリコン膜、さらには高性能のシリコン系薄膜光
電変換装置を得るためには、従来の製法や条件の下では
その成膜速度が0.6μm/hrに満たないほど遅く、
非晶質シリコン膜の場合と同程度かもしくはそれ以下で
あるという問題があった。
【0012】特開平4−137725号公報の比較例に
は、低温プラズマCVD法で比較的高い5Torrの圧
力条件の下でシリコン膜を形成することが記載されてい
る。このシリコン膜は、ガラス等の基板上に直接堆積さ
せたものであり、その膜の品質は低くて光電変換装置へ
応用できるものではない。また、一般にプラズマCVD
法の圧力条件を高くすれば、プラズマ反応容器内にパウ
ダー状の生成物やダストなどが大量に発生する。このた
め、堆積中の膜表面にそれらのダスト等が飛来して堆積
膜中に取り込まれる危険性が高く、膜中のピンホールの
発生原因となる。この膜質の劣化を低減するためには、
反応容器内のクリーニングを頻繁に行なわなければなら
なくなる。特に、550℃以下のような低温条件で反応
容器圧力を高くして成膜する場合には、これらの問題が
顕著となる。しかも、太陽電池のような光電変換装置の
製造においては、大面積の薄膜を堆積させる必要がある
ので、製品歩留りの低下や成膜装置維持管理ための労力
およびコストの増大という問題を招く。
【0013】プラズマCVD法において、基板への成膜
速度を上げるためには反応容器に導入する反応ガスの流
量を増大させる必要がある。特に、基板の面積が大きく
なるほど、未反応ガスの排出が問題になる。すなわち、
未反応ガスは基板の周辺から排出されるため、基板の中
央部と周辺部とではそのガスの組成比が異なるため、膜
厚、膜質が均一な薄膜を基板全体に成膜することが困難
になる。このような薄膜における膜厚、膜質の変動は、
反応容器の圧力が低く、電極間距離を大きくすることが
可能な条件下では比較的少ないものの、反応容器の圧力
が高くなるに伴なってそれらの変動が増大する。
【0014】したがって、薄膜光電変換装置に組み込ま
れる光電変換層をプラズマCVD法を用いて製造する場
合には、前述したように従来から通常は1Torr以下
の圧力条件が用いられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上、プラズマCVD
法による従来の成膜技術を、シリコンのような薄膜、例
えば光電変換装置の製造における比較的大きな面積の基
板上の結晶質シリコン系光電変換層の形成に適用する場
合には、未反応ガスに起因する基板の中央部と周辺部と
のガスの組成比の相異により膜厚および膜質が均一な薄
膜形成が困難であった。
【0016】また、前述した従来のプラズマCVD法に
よる低温で良質の結晶質シリコン系薄膜の成膜技術で
は、その成膜速度は非晶質シリコン膜の場合と同程度も
しくはそれ以下(例えば0.6μm/hr程度)にしか
ならない。これは、結晶質シリコンの吸収係数の関係か
ら太陽光を十分に吸収させるためには結晶質シリコン薄
膜光電変換層の厚さを少なくとも数μmから数十μmに
する必要があることを考慮すれば、非晶質シリコン光電
変換層の何倍から何10倍もの成膜時間を要することに
なり、光電変換装置の製造工程のスループットの向上が
困難となって低コスト化の妨げとなる。
【0017】本発明は、大きな面積の被処理基板に膜厚
および膜質が均一な薄膜、特に結晶質シリコン薄膜を成
膜することが可能なプラズマCVD装置を提供すること
を目的とする。
【0018】本発明は、大きな面積の基板上に結晶質シ
リコン系光電変換層を有する光電変換ユニットを積層す
る際、前記プラズマCVD装置を用いて低温プロセスに
より均一厚さで高品位の結晶質シリコン系光電変換層を
高速度で成膜して製造工程のスループットの向上および
性能改善を達成したシリコン系薄膜光電変換装置の製造
方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるプラズマ
CVD装置は、排気部材を有する反応容器と、前記反応
容器内に配置され、被処理基板を保持する第1電極と、
前記反応容器内に前記第1電極に対向して配置され、前
記第1電極との対向面に多数の反応ガスの吹き出し穴が
開口されるとともに、複数の溝が中心から周辺部に向か
って放射状もしくは格子状に形成された中空状の第2電
極と、前記第2電極内に反応ガスを導入するためのガス
導入手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0020】本発明に係わるシリコン系薄膜光電変換装
置の製造方法は、基板上に形成された少なくとも1つの
光電変換ユニットを含み、この光電変換ユニットはプラ
ズマCVD法によって順次積層された一導電型半導体層
と、結晶質シリコン系薄膜光電変換層と、逆導電型半導
体層とを含むシリコン系薄膜光電変換装置を製造するに
際し、前記ユニットのうちの前記光電変換層は、前述し
たプラズマCVD装置を用い、その反応容器内の第1電
極に前記基板を保持するとともに、そのプラズマ生成条
件を反応容器内の圧力が5Torr以上、第1、第2の
電極間の距離が2.0cm以下、反応ガスは主成分とし
てシラン系ガスと水素ガスを含み、前記反応容器内に導
入される全反応ガスに含まれるシラン系ガスに対する水
素ガスの流量比が30倍以上、プラズマ放電電力密度が
30mW/cm2以上、に設定して成膜されることを特
徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるプラズマC
VD装置を図1〜図3を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明に係わるプラズマCVD装
置を示す概略図、図2は図1のプラズマCVD装置の要
部断面図、図3は図1の第2電極の下面図である。
【0023】矩形状の反応容器1は、対向する両側壁に
排気部材である排気管2,2がそれぞれ連結されてい
る。前記排気管2,2は、それら他端が図示しない真空
ポンプ等に連結されている。基板を出し入れするための
図示しないバルブは、前記反応容器1の対向する側壁に
設けられている。
【0024】矩形状の第1電極3は、前記反応容器1内
の底部に配置されている。前記電極3上部には、載置さ
れる基板を加熱するためのヒータブロック4が設けられ
ている。前記第1電極3は、例えばグランドに接続され
ている。
【0025】第2電極5は、前記反応容器1内に前記第
1電極4に対向するように配置されている。この第2電
極5は、図示しない電源、例えば高周波電源に接続さ
れ、周波数が150MHz以下でRF帯からVHF帯ま
での高周波電力が印加される。
【0026】前記第2電極5は、図2および図3に示す
ように前記第1電極3との対向面6に多数の反応ガスの
吹き出し穴7が開口された中空矩形状をなす。また、前
記第2電極5の対向面6には、複数例えば4つの断面が
略円形の溝8がその対向面6の中心から周辺部に向けて
放射状に形成されている。反応ガスの導入手段であるガ
ス導入管9は、反応容器1の外部から前記第2電極6の
上部に連結されている。
【0027】前記第2電極5の対向面6に表出する前記
溝8の幅(図3のW)は、前記第1、第2の電極3,5
間の距離の1/2以下にすることが好ましい。
【0028】なお、前記溝の断面形状は略円形状に限ら
ず、楕円形状、長方形状等任意である。また、前記溝は
前記第2電極の吹き出し穴を有する面(対向面)に放射
状に形成される場合に限らず、格子状等の形態で前記第
2電極の対向面に形成してもよい。
【0029】次に、前述した図1〜図3に示す構成のプ
ラズマCVD装置の作用を説明する。
【0030】まず、図示しないバルブを通して基板10
を反応容器1内の第1電極3のヒータブロック4上に載
置し、前記ヒータブロック4の発熱により前記基板10
を所望温度に加熱する。反応ガス(例えばシラン系ガス
と水素の混合ガス)を導入管9を通して中空状の第2電
極5内に導入し、その対向面6の多数のガス吹き出し穴
7から反応ガスを第1電極3上の基板10に向けて吹き
出すと同時に、図示しない真空ポンプのような排気装置
を駆動して前記反応容器1内のガスを排気管2,2を通
して排気して前記反応容器1内を所定の真空度に保持す
る。
【0031】反応容器1内の真空度が安定した状態で、
図示しない電源から前記第2電極5に例えば高周波電力
を印加すると、前記第1、第2の電極3,5間にプラズ
マ11が生成される。プラズマ11が生成されると、そ
の中で反応ガス(シラン系ガス)が分解されてシリコン
が前記所望温度(例えば550℃以下)に加熱された基
板10表面に堆積されてシリコン薄膜が成膜される。
【0032】前記成膜時において、未反応ガスは基板1
0の周辺から排出されるため、基板10の中央部と周辺
部とではそのガスの組成比が異なるため、膜厚、膜質が
均一な薄膜を基板10全体に成膜することが困難にな
る。例えば、シラン系ガスと水素を含む反応ガスを用い
た場合、前記第1、第2の電極3,5間にプラズマを生
成させると、反応で消費されない水素が基板10中央部
から周辺部に向かって流れるため、周辺部での水素濃度
が高くなり、シラン系ガス濃度は相対的に低くなる。そ
の結果、前記基板10の周辺部は中央部に比べてシリコ
ンの堆積速度が低くなって、基板10面内でのシリコン
薄膜の厚さが不均一になる。また、シリコン薄膜に取り
込まれる水素量は基板の中央部に比べて周辺部が多くな
り、基板10面内でのシリコン薄膜の特性(膜質)が不
均一になる。
【0033】このようなことから、図2および図3に示
すように複数例えば4つの断面が略円形の溝8を前記第
2電極5における第1電極3との対向面6にその中心か
ら周辺部に向けて放射状に形成することによって、前記
各溝8は前記第2電極5周辺側に位置する部分を排気口
とし、図3の矢印に示すように前記対向面6の中央部か
ら周辺部に向けてガスを流す排気流路として作用する。
その結果、前述した成膜時において前記第2電極5の中
央付近で発生した未反応ガス(例えば水素等)を反応場
であるプラズマ11を通過させずに、前記排気流路であ
る溝8を通して第2電極5の側面から排出できる。した
がって、未反応ガスに起因する基板の中央部と周辺部と
でガスの組成比の変動を回避できるため、比較的大きな
面積の基板10表面全体に膜厚および膜質が均一な薄膜
(例えばシリコン薄膜)を形成することができる。
【0034】また、前記第2電極5の対向面6に表出す
る前記溝8の幅(図3のW)を前記第1、第2の電極
3,5間の距離の1/2以下にすることによって、前記
溝8の存在による前記電極3,5間に生成されるプラズ
マ11の不安定化を抑制または防止できるため、成膜速
度および膜質の安定化を図ることができる。
【0035】なお、本発明に係わるプラズマCVD装置
における未反応ガスの排気構造は前述した図2,図3に
示す構造に限定されない。例えば、図4に示すように中
空状の第2電極5周辺側に位置する各溝8部分に別の排
気管12をそれぞれ反応容器1上部および第2電極5を
貫通して連通させる構造にしてもよい。前記各排気管1
2は、その他端が図示しない真空ポンプのような排気装
置に連結されている。
【0036】このような図4に示す構成によれば、前述
した成膜中に図示しない真空ポンプのような排気装置を
駆動することによって、前記各排気管12を通して排気
流路である溝8内のガスを積極的に排気できるため、前
記第2電極5の中央付近で発生した未反応ガス(例えば
水素等)を反応場であるプラズマ11を通過させずに、
前記排気流路である溝8を通してより効率的に排出でき
る。
【0037】次に、本発明に係わるシリコン系薄膜光電
変換装置の製造方法を図5を参照して説明する。
【0038】図5は、本発明の1つの実施形態により製
造されるシリコン系薄膜光電変換装置を模式的に示す斜
視図である。
【0039】(第1工程)まず、基板101上に裏面電
極110を形成する。
【0040】前記基板101としては、例えばステンレ
ス等の金属、有機フィルム、セラミックまたは低融点の
安価なガラス等を用いることができる。
【0041】前記裏面電極110は、例えばTi,C
r,Al,Ag,Au,CuおよびPtから選択された
少なくとも1以上の金属またはこれらの合金からなる層
を含む金属薄膜102およびITO,SnO2,および
ZnOから選択された少なくとも1つ以上の酸化物から
なる層を合む透明導電性薄膜103をこの順序で積層す
ることにより形成される。ただし、金属薄膜102また
は透明導電性薄膜103のみで裏面電極110を構成し
てもよい。これらの薄膜102,103は、例えば蒸着
法やスパッタリング法によって形成される。
【0042】(第2工程)次いで、前記裏面電極110
上にプラズマCVD法によって一導電型半導体層10
4、結晶質シリコン系薄膜光電変換層105および逆導
電型半導体層106を順次積層することにより光電変換
ユニット111を形成する。この光電変換ユニット11
1は、1ユニットに限らず、複数のユニットを前記裏面
電極に形成してもよい。
【0043】前記一導電型半導体層104、結晶質シリ
コン系薄膜光電変換層105および逆導電型半導体層1
06について、以下に詳述する。
【0044】1)一導電型半導体層104 この一導電型半導体層104は、例えば導電型決定不純
物原子であるリンが0.01原子%以上ドープされたn
型シリコン層、またはボロンが0.01原子%以上ドー
ブされたp型シリコン層などを用いることができる。た
だし、一導電型半導体層104に関するこれらの条件は
限定的なものではなく、不純物原子としては例えばp型
シリコン層においてはアルミニウム等でもよく、またシ
リコンカーバイドやシリコンゲルマニウムなどの合金材
料を用いてもよい。
【0045】一導電型シリコン系薄膜104は、多結
晶、微結晶、または非晶質のいずれでもよく、その膜厚
は1〜100nmより好ましくは2〜30nmにするこ
とが望ましい。
【0046】2)結晶質シリコン系薄膜光電変換層10
5 この結晶質シリコン系薄膜光電変換層105は、前述し
た図1〜図3に示すプラズマCVD装置を用い、その反
応容器1内の第1電極3に予め一導電型の半導体層10
4が成膜された前記基板101を保持するとともに、プ
ラズマ生成条件を反応容器1内の圧力を5Torr以
上;第1、第2の電極4,6間の距離を2.0cm以
下;反応ガスは主成分としてシラン系ガスと水素ガスを
含み、前記反応容器内に導入される全反応ガスに含まれ
るシラン系ガスに対する水素ガスの流量比が30倍以
上、好ましくは50倍以上;プラズマ放電電力密度が3
0mW/cm2以上、好ましくは50mW/cm2以上;
に設定することにより成膜する。
【0047】前記成膜工程において、前記反応容器1内
の圧力を5Torr以上の高い圧力にすることにより、
前記基板表面に成膜される結晶質シリコン薄膜へのイオ
ンダメージを低減することが可能になる。その結果、成
膜速度を速めるために高周波パワーを高く(例えばプラ
ズマ放電電力密度が30mW/cm2以上)したり、ガ
ス流量を増加させても、成膜中の薄膜表面へのイオンダ
メージを低減して結晶質シリコン系薄膜光電変換層を高
速度で成膜することが可能になる。また、高圧力にする
ことによって、結晶粒界や粒内の欠陥が水素でパッシベ
ーションされ易くなるため、それらに起因する結晶質シ
リコン系薄膜への欠陥密度を減少させることが可能にな
る。
【0048】前記成膜工程において、前記第1、第2の
電極3,5間の距離を2.0cm以下と短くすることに
より、前記反応容器1内の圧力を5Torr以上にして
も電極3,5間に均一なプラズマを安定的に生成するこ
とが可能になる。より好ましい第1、第2の電極3,5
間の距離は、表面が平坦な通常の電極の場合、1.5c
m以下であるが、ガスの吹き出し穴がノズルのような逆
円錐台形状の形態ではさらに広くすることが可能であ
り、その場合2cm以下にすることが好ましい。
【0049】前記成膜工程において、ヒータブロックに
よる基板のシリコン堆積部の温度はガラス等の安価な基
板の使用を可能にする550℃以下とすることが好まし
い。
【0050】前記成膜工程において、全反応ガスに含ま
れるシラン系ガスに対する水素ガスの流量比を30倍以
上、より好ましくは50倍以上にすることによって、活
性化された水素のエッチング作用等によって、低品位で
剥離し易い結晶質シリコンが反応場である膜堆積部以外
に領域に堆積されのを防ぐことが可能になる。シラン系
ガスに対する水素ガスの流量比は、通常の平行平板のR
F電極の場合、100倍以上にすることが好ましいが、
前記第2電極のガスの吹き出し穴がノズルのような逆円
錐台形状の形態では水素の分解効率が向上されるため、
30倍以上にすることが望ましい。また、電極に印加す
る電力がRF以外のVHFを用いたり、ECR等の水素
ラジカルを供給する手段を他に有する場合にはさらいに
少ない流量比にすることが可能である。
【0051】前記シラン系ガスとしては、例えばモノシ
ラン、ジシラン等が好ましいが、これらに加えて四フッ
化ケイ素、四塩化ケイ素、ジクロルシラン等のハロゲン
化ケイ素ガスを用いてもよい。このようなシラン系ガス
に加えて希ガス等の不活性ガス、好ましくはヘリウム、
ネオン、アルゴン等を用いもよい。
【0052】前述した図1〜図3に示すプラズマCVD
装置を用いて、前記条件の下で前記反応ガス(主成分と
してシラン系ガスと水素ガスを含む)をガス導入管9を
通して中空状の第2電極5に導入し、その対向面6の多
数の吹き出し穴7から反応ガスを第1電極に向けて吹き
出し、同時に第2電極5に例えば高周波電力を印加する
ことによって、前記第1電極3上に載置した基板10
(101)の一導電型半導体の表面全体に均一厚さで均
質な高品位の結晶質シリコン系薄膜光電変換層を1μm
/h以上の堆積速度で成膜することができる。ただし、
反応ガスの利用効率等を考慮して、これより低速度で成
膜することを許容する。
【0053】すなわち、反応容器内に大きな面積を持つ
基板が載置される第1電極を配置すると共に、この第2
電極と対向し、その対向面に多数のガス吹き出し穴が開
口された中空状の第2電極を配置した構造の従来のプラ
ズマCVD装置において、前記電極間にプラズマを生成
する際、前記反応容器内の圧力を5Torr以上の高い
圧力にすると、前記基板表面に成膜される結晶質シリコ
ン薄膜へのイオンダメージを低減できるため、前述した
ように結晶質シリコン薄膜を高速度で成膜することが可
能になる。しかしながら、反応容器内の圧力を5Tor
r以上の高い圧力にすると、前記電極間に生成されるプ
ラズマが不均一で不安定になる。
【0054】このようなことから前記電極間の距離を
2.0cm以下と短くすることにより、前記電極間に安
定した均一なプラズマを生成することが可能になる。し
かしながら、電極間距離を短くすると、前記中空状の第
2電極の中心部と周辺部ではガス組成が異なり、前記基
板表面に成膜される結晶質シリコン薄膜の場所的な不均
一性に与える影響が無視できなくなる。特に、大きな面
積の基板の成膜に対応するように前記第2電極の面積を
大きくすればするほどその影響がより一層顕著になる。
【0055】具体的には、シラン系ガスと水素を含む反
応ガスを前記第2電極の吹き出し穴を通してプラズマが
生成される第1、第2の電極間に吹き出して結晶質シリ
コン薄膜を基板表面全体に堆積させる間、反応ガスの流
れの中でシラン系ガスはその膜堆積の原料ガスとして消
費されていく。しかしながら、反応ガス中の水素はその
膜中に取込まれたとしても少量であってほとんど消費さ
れないため、電極間からその外側の反応容器内へ排気さ
れることになる。したがって、前記第2電極のガス吹出
し口から吹き出された反応ガスはその電極の中央部から
周辺部に向かって流れる場合、そのガス流の下流側であ
る電極周辺部では、反応ガスに含まれる水素の比率が高
くなる。また、第2電極の中央部から吹出きれた水素は
その電極周辺部に至るまでにプラズマに長く晒されるの
でラジカルなどの活性種になっている割合が高くなり、
電極周辺部では反応しやすい水素の比率がさらに上がる
ことになる。このような状況の下では、形成された結晶
質シリコン薄膜の中央部と周辺部とにおいて膜厚や膜質
(水素含有量に起因する膜質)等の特性差が大きくな
り、基板面積が大きいほどその特性差が顕著になる。
【0056】このようなことから、前述した図1〜図3
に示す本発明のプラズマCVD装置のように複数、例え
ば4つの溝8をその対向面6の中心から周辺部に向けて
放射状もしくは格子状等のような第2電極5の中央付近
のガスを外部に排出する形態にすることによって、前記
溝8は成膜時において前記第2電極5の中央部付近の未
反応ガスをその対向面6に沿ってその周辺部から排気す
る排気流路として作用する。このため、前記第2電極5
の中央付近で発生した未反応ガス(例えば水素等)を反
応場であるプラズマ11を通過させずに、前記排気流路
である溝8を通して第2電極5の側面から排出できる。
その結果、前記第2電極5の中央部と周辺部での前述し
た水素量の差に起因する膜厚や膜質の変動等の特性差が
生じるのを回避できる。したがって、成膜速度を例えば
1μm/h以上に向上できる反応圧力等の条件の下で基
板10(101)の一導電型半導体層全体に均一厚さで
所定の範囲内の水素含有量を有する結晶質シリコン系薄
膜光電変換層を形成することができる。
【0057】また、反応容器内の圧力を5Torr以上
の高い圧力にすると、一般的に反応容器の内面に低品位
で剥離し易い結晶質シリコン薄膜が堆積され、この薄膜
からのシリコン等の飛来により前記基板表面にシリコン
のパーティクルが付着して成膜された結晶質シリコン薄
膜の結晶性等を劣化させる恐れがある。
【0058】このような副次的反応に対し、前記反応容
器1内に導入される全反応ガスに含まれるシラン系ガス
に対する水素ガスの流量比が30倍以上、より好ましく
は50倍以上にすることによって、活性化された水素の
エッチング作用等によって、前記反応室1の内面に低品
位で剥離し易いシリコン等の薄膜が堆積されのを防止で
きる。その結果、反応ガスの改質により、パーティクル
等の汚染を防止した高品位の結晶質シリコン系薄膜光電
変換層を成膜することができる。
【0059】したがって、従来のプラズマCVDに比べ
て高い堆積速度(例えば1μm/h以上)で高品質の結
晶質シリコン系薄膜光電変換層105を一導電型半導体
層104上に成膜できる。
【0060】事実、前述した図1〜図3に示す本発明の
プラズマCVD装置と、第2電極の対向面に溝を形成し
ない以外、図1〜図3と同様な構造の従来のプラズマC
VD装置とを用いて、前述したプラズマ条件(従来例で
は反応容器内の圧力を5Torrに設定)にて第1電極
上に載置した基板(例えば15cm×20cm)表面結
晶質薄膜を成膜し、それらの薄膜性状を調べた。
【0061】その結果、本発明のプラズマCVD装置を
用いた場合には、基板の一導電型半導体層に中央部と周
辺部での膜厚差が7%以内で、全体的に均一厚さで高品
位の結晶質シリコン薄膜を1μm/h以上の速度で成膜
できた。これに対し、従来のプラズマCVD装置を用い
た場合には、成膜速度がほほ同等であるものの、基板の
一導電型半導体層に成膜された結晶質シリコン薄膜は中
央部と周辺部での膜厚差が13%程度と極めて大きくな
った。
【0062】また、前述した成膜速度の向上によって、
膜成長初期における結晶核生成時間が短いために相対的
に核発生密度が減少し、大粒径で強く結晶配向した結晶
粒を有する結晶質シリコン系薄膜を形成することが可能
になる。
【0063】具体的には、結晶質シリコン系薄膜光電変
換層105はその中に含まれる結晶粒の多くが一導電型
半導体層(下地層)104から上方に柱状に延びて成長
される。これらの多くの結晶粒は膜面に平行に(11
0)の優先結晶配向面を有し、そのX線回折で求めた
(220)回折ピークに対する(111)回折ピークの
強度比は1/5以下、より好ましくは1/10以下であ
ることが望ましい。
【0064】さらに、前記成膜工程において前記基板の
シリコン堆積部(一導電型半導体層)の温度を100〜
400℃に設定することにより、0.1原子%以上で2
0原子%以下の水素を含む多結晶シリコンまたは体積結
晶化分率80%以上の微結晶シリコンからなる結晶質シ
リコン系薄膜光電変換層を形成することが可能になる。
【0065】前述した図1〜図3に示すプラズマCVD
装置において、第2電極5の対向面6に表出する前記溝
8の幅(図3のW)を前記第1、第2の電極3,5間の
距離の1/2以下にすることによって、より一層高品質
の結晶質シリコン系薄膜光電変換層105を一導電型半
導体層104上に成膜できる。また、前述した図4に示
す第2電極5の下面6の溝8のガスを積極的に排気する
ための排気管12を設けた構造のプラズマCVD装置を
用いることによって、より一層高品質の結晶質シリコン
系薄膜光電変換層105を一導電型半導体層104上に
成膜できる。
【0066】なお、結晶質シリコン系薄膜光電変換層は
0.5〜10μmの厚さを有することが好ましい。
【0067】また、下地層である1導電型層104の表
面形状が実質的に平面である場合でも、光電変換層10
5の形成後のその表面にはその膜厚よりも約1桁ほど小
さい間隔の微細な凹凸を有する表面テクスチャ構造が形
成される。
【0068】3)逆導電型半導体層106 この逆導電型半導体層106としては、例えば導電型決
定不純物原子であるボロンが0.01原子%以上ドープ
されたp型シリコン薄膜、またはリンが0.01原子%
以上ドープされたn型シリコン薄膜などが用いられ得
る。ただし、逆導電型半導体層106についてのこれら
の条件は限定的なものではない。不純物原子としては、
例えばp型シリコンにおいてはアルミニウム等でもよ
く、またシリコンカーバイドやシリコンゲルマニウム等
の合金材料の膜を用いてもよい。この逆導電極シリコン
系薄膜106は、多結晶、微結晶または非晶質のいずれ
でもよく、その膜厚は3〜100nmの範囲内に設定さ
れ、より好ましくは5〜50nmの範囲内に設定され
る。
【0069】(第3工程)次いで、前記光電変換ユニッ
ト111上に透明導電性酸化膜107、櫛形状の金属電
極108を順次形成することにより図5に示す構造の光
電変換装置を製造する。
【0070】前記透明導電性酸化膜107は、例えばI
TO,SnO2,ZnO等から選択された少なくとも1
以上の層から形成される。
【0071】前記櫛形状の金属電極108(グリッド電
極)は、例えばAl,Ag,Au,Cu,Pt等から選
択された少なくとも1以上の金属またはこれらの合金の
層をパターニングすることにより形成される。これらの
金属もしくは合金の層は、例えばスパッタリング法また
は蒸着法によって成膜される。
【0072】なお、図5ではシリコン系薄膜光電変換装
置の1つを例示しているだけであって、本発明は図5に
示すシリコン結晶質光電変換層を含む少なくとも1つの
結晶系薄膜光電変換ユニットに加えて、周知の方法で形
成される非晶質光電変換層を含む少なくとももう1つの
非晶質系薄膜光電変換ユニットをも合むタンデム型光電
変換装置にも適用することが可能である。
【0073】以上述べた本発明によれば、大きな面積を
もつ基板を有するシリコン系薄膜光電変換装置の一連の
製造工程のうちで、スループットの向上に寄与する結晶
質シリコン系光電変換層を高品質かつ均一厚さで、しか
も高速度で成膜することできるため、シリコン系薄膜光
電変換装置の高性能化と低コスト化に大きく貢献するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、大
きな面積の被処理基板に膜厚および膜質が均一な薄膜、
特に結晶質シリコン薄膜を成膜することができ、大面積
の基板を有する太陽電池の光電変換装置、液晶表示装置
等の薄膜形成に有効に適用することが可能なプラズマC
VD装置を提供できる。
【0075】本発明は、大きな面積の基板上に結晶質シ
リコン系光電変換層を有する光電変換ユニットを積層す
る際、前記プラズマCVD装置を用いて低温プロセスに
より膜厚および膜質が均一な高品位の結晶質シリコン系
光電変換層を高速度で成膜して製造工程のスループット
の向上および性能改善を達成したシリコン系薄膜光電変
換装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるプラズマCVD装置を示す概略
図。
【図2】図1のプラズマCVD装置の要部断面図。
【図3】図1の第2電極の下面図。
【図4】本発明に係わる別のプラズマCVD装置を示す
要部断面図。
【図5】本発明の1つの実施の形態により製造されるシ
リコン系薄膜光電変換装置を模式的に示す斜視図。
【符号の説明】
1…反応容器、 2,12…排気管、 3…第1電極、 4…ヒータブロック、 5…第2電極、 7…吹き出し穴、 8…溝、 10,101…基板、 11…プラズマ、 102…Ag等の薄膜、 103…ZnO等の薄膜 104…一導電型半導体層、 105…結晶質シリコン系光電変換層、 106…逆導電型半導体層、 107…ITO等の透明導電膜、 110…裏面電極、 111…結晶質シリコン系光電変換ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/46 H01L 31/04 R Fターム(参考) 4K030 AA06 AA17 BA29 BA31 BB01 BB04 BB13 CA02 CA05 CA06 CA07 EA11 FA03 JA01 JA03 JA09 JA10 JA16 KA17 LA16 5F045 AA08 AB02 AB03 AB04 AC01 AD05 AD06 AD07 AD08 AE21 AF07 AF10 BB02 BB07 BB09 BB12 CA13 DA52 DA61 EE13 EF05 EH04 EH05 EH14 5F051 AA03 AA04 AA05 BA12 BA14 CA07 CA15 CA24 FA02 FA03 FA04 FA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気部材を有する反応容器と、 前記反応容器内に配置され、被処理基板を保持する第1
    電極と、 前記反応容器内に前記第1電極に対向して配置され、前
    記第1電極との対向面に多数の反応ガスの吹き出し穴が
    開口されるとともに、複数の溝が中心から周辺部に向か
    って放射状もしくは格子状に形成された中空状の第2電
    極と、 前記第2電極内に反応ガスを導入するためのガス導入手
    段とを具備したことを特徴とするプラズマCVD装置。
  2. 【請求項2】 前記第2電極の対向面に表出する前記溝
    の幅は、前記第1、第2の電極間の距離の1/2以下で
    あることを特徴とする請求項1記載のプラズマCVD装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2電極の複数の溝は、その電極の
    周辺部で別の排気手段に連通されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載のプラズマCVD装置。
  4. 【請求項4】 基板上に形成された少なくとも1つの光
    電変換ユニットを含み、この光電変換ユニットはプラズ
    マCVD法によって順次積層された一導電型半導体層
    と、結晶質シリコン系薄膜光電変換層と、逆導電型半導
    体層とを含むシリコン系薄膜光電変換装置を製造するに
    際し、 前記ユニットのうちの前記光電変換層は、請求項1ない
    し3いずれか記載のプラズマCVD装置を用い、その反
    応容器内の第1電極に前記基板を保持するとともに、そ
    のプラズマ生成条件を反応容器内の圧力が5Torr以
    上、 第1、第2の電極間の距離が2.0cm以下、 反応ガスは主成分としてシラン系ガスと水素ガスを含
    み、前記反応容器内に導入される全反応ガスに含まれる
    シラン系ガスに対する水素ガスの流量比が30倍以上、 プラズマ放電電力密度が30mW/cm2以上、に設定
    して成膜されることを特徴とするシリコン系薄膜光電変
    換装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成膜工程において、前記基板のシリ
    コン堆積部の温度を100〜400℃に設定することに
    より、0.1原子%以上で20原子%以下の水素を含む
    多結晶シリコンまたは体積結晶化分率80%以上の微結
    晶シリコンからなる0.5〜10μmの厚さの光電変換
    層膜を形成することを特徴とする請求項4記載のシリコ
    ン系薄膜光電変換装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記光電変換層は、その表面に平行に
    (110)の優先結晶配向面を有し、そのX線回折にお
    ける(220)回折ピークに対する(111)回折ピー
    クの強度比が1/5以下であることを特徴とする請求項
    4または5記載のシリコン系薄膜光電変換装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記光電変換ユニットに加えて少なくと
    も1つの非晶質シリコン系光電変換ユニットを積層する
    ことによってタンデム型構造にすることを特徴とする請
    求項4ないし6いずれか記載のシリコン系薄膜光電変換
    装置の製造方法。
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