JP2000252182A - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JP2000252182A
JP2000252182A JP11047663A JP4766399A JP2000252182A JP 2000252182 A JP2000252182 A JP 2000252182A JP 11047663 A JP11047663 A JP 11047663A JP 4766399 A JP4766399 A JP 4766399A JP 2000252182 A JP2000252182 A JP 2000252182A
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stage
reticle
mask
exposure
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Takechika Nishi
健爾 西
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レチクルステージ側のマークを落射照明方式
で検出するマーク検出系を備えた場合に、露光工程のス
ループットを向上する。 【解決手段】 露光時に、レチクルステージ35上のレ
チクル3を露光光の照明領域63に対して走査すること
で、レチクル3のパターンがウエハ上に転写される。レ
チクルステージ35上に基準プレート31を配置し、基
準プレート31上に底面が遮光部材32R,32Lで遮
光されている評価用マーク70A,70Bを形成してお
き、ウエハ交換及びウエハアライメント動作と並行し
て、可動対物光学系24R,24Lを計測位置に移動し
てレチクルアライメント系61R,61Lで落射照明方
式で評価用マーク70A,70Bを検出して合焦を行っ
ておく。その後、レチクルアライメント系61R,61
Lによってレチクルマーク64A,64Bの位置を検出
してレチクルアライメントを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのリソグラフィ工程で、所定
のパターンを基板上に転写する際に使用される露光方法
及び露光装置に関し、特に落射照明方式でマスクステー
ジ側のマークの検出を行うマーク検出系を備えた露光装
置に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造する際に使用される
ステッパー等の一括露光型の投影露光装置、又はステッ
プ・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投影露光装
置においては、マスクとしてのレチクルのパターンを高
精度に基板としてのウエハ(又はガラスプレート等)上
に転写するために、投影光学系の結像特性を常に所定の
状態に維持しておく必要がある。そこで、従来は例えば
定期的にレチクルステージ上に所定の評価用マークの形
成されたテストレチクルを載置し、その評価用マークの
像をウエハステージ上に投影してその像の位置やコント
ラスト等を計測し、この計測結果に基づいて投影光学系
の結像特性を求め、このように求められた結像特性が所
定の状態になるように調整を行っていた。
【0003】ところが、このようにテストレチクルを用
いる方法では、使用するテストレチクルによって評価用
マークの描画誤差等が微妙に異なるため、結像特性の測
定結果に誤差が残存する恐れがあった。このように残存
する誤差は僅かなものであるが、今後半導体素子等の集
積度が更に向上するにつれて、次第に問題になると考え
られる。そこで、このような描画誤差等の影響を軽減す
るために、特開平8−78313号公報において、レチ
クルステージ上のレチクルが載置される領域の近傍に、
評価用マークの形成された基準プレートを固定してお
き、この基準プレートを用いて投影光学系の結像特性の
評価を行う方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、レチクルステージ上の基準プレートを用い
て投影光学系の結像特性を計測していたため、例えば予
めその基準プレート上の評価用マークの位置関係を高精
度に計測して記憶しておくことによって、常に高精度に
結像特性の計測を行うことができるようになった。
【0005】また、半導体素子等の更なる高集積化に対
応するためには、ステージ系の位置決め精度を高める必
要があり、このためには、例えば評価用マークの投影像
の計測機構をウエハステージの外部に設置して、ウエハ
ステージを小型化及び軽量化することが望ましい。そこ
で、その基準プレートの評価用マークを検出するための
センサとしては、レチクルステージの上方に配置された
落射照明方式のマーク検出系が使用されている。この場
合、一例として、ウエハステージ側にも所定の基準マー
クが形成された基準マーク部材を固定しておき、落射照
明されたその基準マークの像を投影光学系を介してレチ
クルステージ上の基準プレート上に投影し、この像と評
価用マークとの位置関係をそのマーク検出系を介して検
出することによって、投影光学系の結像特性を求めるこ
とができる。
【0006】このような落射照明方式のマーク検出系で
は、レチクルのパターンをウエハ上に転写する際(露光
時)に、露光用の照明光(露光光)の光路からそのマー
ク検出系の先端部を待避させる必要がある。このように
待避させた先端部を再びその評価用マークの計測位置に
設置した際には、デフォーカス等の検出状態の変化が生
じている恐れがあるため、実際に評価用マークの検出を
行って検出状態の確認、及び調整を行うことが望まし
い。しかしながら、落射照明方式で単にそのような検出
状態の確認を行うと、ウエハステージ側に露光光が照射
されてしまい、ウエハ上のレジストが感光する恐れがあ
るため、その検出状態の確認中には、ウエハステージは
所定の待避位置に移動している必要があり、露光工程の
スループットが低下するという不都合があった。
【0007】また、この落射照明方式のマーク検出系
は、レチクル上のアライメントマーク(レチクルマー
ク)の位置を検出するためのレチクルアライメント顕微
鏡としても兼用できる。ところが、レチクルアライメン
ト顕微鏡として使用する場合にも、その検出状態の確認
を行うためには、ウエハステージを待避させる必要があ
るため、露光工程のスループットが低下するという不都
合がある。
【0008】更に、そのマーク検出系の先端部を待避で
きるように構成する場合、その先端部を計測位置に設置
する際の位置や角度の再現性が或る程度悪くとも、検出
精度が低下しないような構成が望ましい。本発明は斯か
る点に鑑み、ウエハステージ側とは独立にレチクルステ
ージ側でマーク検出系等の調整を行うことができ、露光
工程のスループットを向上できる露光方法を提供するこ
とを第1の目的とする。
【0009】また、本発明は、最終的に所定の被検マー
クの検出を行う前に、予めマーク検出系等の調整を行っ
ておくことができる露光方法を提供することを第2の目
的とする。また、本発明は、レチクルステージ側のマー
クを落射照明方式で検出できると共に、露光光の光路か
ら待避可能に構成されたマーク検出系を備えた場合に、
露光工程のスループットを向上できる露光方法を提供す
ることを第3の目的とする。
【0010】また、本発明は、そのような露光方法の少
なくとも一つを実施できる露光装置を提供することを第
4の目的とする。更に本発明は、そのような露光方法を
実施するために、レチクルステージ側のマークを検出で
きると共に、露光光の光路に出し入れした場合の位置ず
れ等の影響が軽減されたマーク検出系を備えた露光装置
を提供することを第5の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の露光
方法は、マスクステージ(35)側から所定のパターン
を基板ステージ(7)上に載置された基板(5)上に転
写する露光方法において、そのマスクステージ上に複数
のマーク(70A,64A)を形成しておき、この複数
のマークの一部のマーク(70A)を落射照明した際の
照明光がその基板ステージに達しないように遮光してお
くものである。
【0012】斯かる本発明によれば、例えば落射照明方
式のマーク検出系(61R)でその複数のマーク中の遮
光されていないマーク(64A)の検出を行う場合に
は、予めその遮光してあるマーク(70A)を検出し
て、検出状態(合焦状態等)の調整を行っておく。この
場合、照明光は遮光されるため、基板ステージ側では感
光材料の塗布された基板の交換やアライメント等の動作
を並行して実行することができる。その後、遮光されて
いないマーク(64A)の検出を行う際には検出状態の
調整は既に実行されているため、露光工程のスループッ
トが向上する。
【0013】この場合、その基板ステージの近傍にその
基板上の位置合わせ用マークの位置を検出するアライメ
ントセンサ(67)を配置し、その基板ステージ上にそ
の複数のマークに対応する第1の基準マーク(65
A)、及びそのアライメントセンサ用の第2の基準マー
ク(66)を形成しておき、その遮光されているマーク
(70A)をそのマーク検出系で検出することによって
そのマーク検出系の合焦状態の調整を行った後、その複
数のマーク中の遮光されていないマーク(64A)とそ
の第1の基準マークとの位置ずれ量をそのマーク検出系
で検出すると共に、そのアライメントセンサによってそ
の第2の基準マークの位置を検出して、そのアライメン
トセンサのベースライン量を求めるようにしてもよい。
【0014】この場合、そのアライメントセンサによっ
てその基板上の位置合わせ用マークの位置を検出してい
る際に、そのマーク検出系の合焦状態の調整を行ってお
くことによって、そのアライメントセンサのベースライ
ン計測時には合焦状態の調整動作を省くことができるた
め、スループットを向上できる。次に、本発明の第1の
露光装置は、マスクステージ(35)と、基板(5)を
保持して位置決めする基板ステージ(7)とを備え、そ
のマスクステージ側から所定のパターン(3)をその基
板上に転写する露光装置において、そのマスクステージ
上に形成された複数のマーク(70A,64A)の位置
をそれぞれ落射照明方式で検出するマーク検出系(61
R)と、その複数のマークの一部のマーク(70A)を
落射照明した際の照明光がその基板ステージに達しない
ように遮光する遮光部材(32R)と、を有するもので
ある。斯かる露光装置によって、本発明の露光方法が実
施できる。
【0015】この場合、その露光装置が走査露光型であ
る場合には、その遮光されるマーク(70A)をそのマ
スクステージ上で走査方向にずらして配置しておくこと
によって、そのマスクステージを走査方向に駆動するだ
けでそのマーク(70A)が検出できるため、特に新た
な駆動機構等を設ける必要が無い。この場合、そのマー
ク検出系は、露光用の照明光の光路に対して挿脱自在
で、被検マークに対向する可動光学系(24R)を備
え、その基板ステージ上に形成され、そのマーク検出系
によってその位置が検出される基準マーク(65A)
と、その遮光部材によって遮光されたマークの位置をそ
のマーク検出系によって検出する際に、そのマーク検出
系の合焦状態の調整を行う合焦機構(22Rb,88
R)と、を設けることが望ましい。これによって、その
可動光学系を移動してデフォーカスが発生した場合で
も、オートフォーカス方式で合焦を行うことができる。
【0016】また、その複数のマークは、マスク(3)
上に形成された第1のマーク(64A)と、そのマスク
ステージ上に形成されると共にその遮光部材によって遮
光される第2のマーク(70A)とを含む場合に、その
第1のマークの高さとその第2のマークの高さとのオフ
セットを記憶しておくことが望ましい。この場合、その
遮光されているマークを用いてそのマーク検出系の合焦
を行った後、そのオフセットに応じて合焦状態の補正を
行うことによって、合焦動作を行うことなくそのマスク
上のマークを合焦状態で検出することができる。
【0017】また、本発明による第2の露光装置は、マ
スク(3)を保持して位置決めするマスクステージ(3
5)と、基板(5)を保持して位置決めする基板ステー
ジ(7)とを備え、そのマスクのパターンをその基板上
に転写する露光装置において、そのマスク上に形成され
たマーク(64A)の位置を検出する光学式のマーク検
出系(61R)を備え、このマーク検出系は、露光用の
照明光の光路に対して挿脱自在に配置され、そのマーク
からの光を所定の光路に沿って導くために複数個の反射
面を有する可動光学系(24R,24RA〜24RC)
を有するものである。
【0018】斯かる第2の露光装置によれば、露光時に
はその可動光学系を露光光の光路から待避させて、例え
ばアライメント時にはその可動光学系を被検マーク上に
移動することによって、その被検マークを検出できる。
また、その可動光学系は複数個の反射面を有するため、
その可動光学系を計測位置に位置決めしたときの位置や
傾斜角等が或る程度変化しても、デフォーカス量等を小
さく抑えることができ、検出時間を短縮することができ
る。
【0019】この場合、その可動光学系の位置、及び傾
斜角の少なくとも一方を検出するためのセンサ(46
a,46b)を備えたときには、このセンサの検出結果
に応じて検出状態を調整することによって、短時間にか
つ高精度に被検マークの位置を検出することができる。
また、その可動光学系は、複数個の複数面反射部材を有
するとき、又は3面反射部材(コーナーキューブ等)を
有するときには、その可動光学系を計測位置に移動した
ときの位置や傾斜角の誤差の影響が更に軽減される。
【0020】次に、本発明による第2の露光方法は、マ
スクステージ(35)上に載置されたマスク(3)のパ
ターンを基板ステージ(7)上に載置された基板(5)
上に転写する露光方法において、そのマスクステージ上
のマスクとは異なる位置に形成されたマーク(70A)
を検出するための光がその基板ステージ上に達しないよ
うにしたものである。斯かる露光方法によれば、例えば
その基板ステージ側で基板交換やアライメント情報の検
出動作等を行うのと並行して、そのマスクステージ側で
はそのマーク(70A)を用いて例えばマーク検出系等
の検出状態の調整を行うことができ、露光工程のスルー
プットが向上する。
【0021】また、本発明による第3の露光装置は、マ
スク(3)のパターンを基板(5)上に転写する露光装
置において、そのマスクを保持するマスクステージ(3
5)と、そのマスクステージに保持されたマスクに形成
されたマーク(64A)を検出するためのマーク検出系
(61R)と、そのマスクステージ上のマスクとは別に
形成された基準部材(31)と、を備え、この基準部材
を使ってそのマーク検出系の調整を行うものである。斯
かる露光装置によって、その第2の露光方法を実施でき
る。
【0022】この場合、そのマーク検出系の調整は、一
例としてそのマスクに形成されたマークを検出するとき
のそのマーク検出系の検出状態(合焦状態等)の調整を
含むものである。また、そのマスクステージに保持され
たそのマスクのマーク形成面とその基準部材のマーク形
成面との位置関係を記憶する記憶手段(85)を更に有
し、そのマーク検出系の調整は、その記憶された位置関
係を考慮して行われることが望ましい。この場合、その
基準部材のマーク形成面を用いてそのマーク検出系の合
焦状態の調整を行った後、その記憶されている位置関係
を用いてその合焦状態の調整を行うことによって、その
マスク上のマークを検出する際には、合焦動作を行う必
要がないと共に、合焦精度が向上する。
【0023】次に、本発明による第3の露光方法は、マ
スクステージ(35)に保持されたマスク(3)のパタ
ーンを基板(5)上に転写する露光方法において、その
マスクステージに保持されたマスクのマーク形成面とそ
のマスクステージ上のそのマスクとは別に形成された基
準部材(31)のマーク形成面との位置関係を計測する
ものである。斯かる本発明によれば、その基準部材を用
いて例えばマーク検出系の調整を行った後、その位置関
係を用いてその調整結果を補正することによって、その
マスク上の被検マークの検出を行う前に予めそのマーク
検出系の調整を行っておくことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
につき図面を参照して説明する。本例は、走査露光型と
してのステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置
で露光を行う場合に本発明を適用したものである。図1
は、本例の投影露光装置を示す一部を切り欠いた正面図
であり、この図1において、露光時には露光光源系1か
ら露光用の照明光(露光光)ILが射出され、射出され
た露光光ILは照明系2を経てレチクル3のパターン形
成面(下面)の細長い長方形の照明領域63(図3参
照)を均一な照度分布で照明する。露光光源系1は、露
光光源、光量可変部及び光束整形部等から構成されてお
り、露光光源としては、KrF(発振波長248n
m)、ArF(発振波長193nm)若しくはF2 レー
ザ(発振波長157nm)等のエキシマレーザ光源、固
体レーザ光源、YAGレーザの高調波発生装置又は水銀
ランプ等が使用できる。照明系2は、フライアイレンズ
等のオプティカル・インテグレータ(ホモジナイザ
ー)、開口絞り(σ絞り)、リレー光学系、視野絞り
(レチクルブラインド)及びコンデンサレンズ系等から
構成されており、その視野絞りによってレチクル3上の
照明領域63の形状が規定されている。
【0025】図1において、露光時には、投影光学系4
の露光領域に基板としてのフォトレジストが塗布された
ウエハ(wafer)5が移動する。そして、露光光ILのも
とでレチクル3の照明領域内のパターンが、投影光学系
4を介して投影倍率β(βは1/4,1/5等)で縮小
されてウエハ5上に投影される。ウエハ5は、例えば半
導体(シリコン等)又はSOI(silicon on insulator)
等の円板状の基板である。以下、投影光学系4の光軸A
Xに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面(本例では水
平面)内で図1の紙面に平行にX軸を、図1の紙面に垂
直にY軸を取って説明する。この場合、レチクル3上の
照明領域63はX方向に細長い長方形であり、露光時に
は後述のステージ系によってレチクル3とウエハ5とは
投影倍率βを速度比としてY方向(走査方向)に同期し
て走査され、これによってレチクル3のパターン領域の
パターンがウエハ5上の各ショット領域に逐次転写され
る。
【0026】次に、図2は、図1の投影露光装置を−X
方向に見た一部を切り欠いた側面図(ただし、レチクル
ステージの位置は異なっている)、図3は、図2のレチ
クルステージ等を示す要部の平面図、図11は本例の投
影露光装置の制御系を示すブロック図であり、図1〜図
3、図11を参照して本例の投影露光装置の機構につき
説明する。
【0027】図1において、ベース部材10上に4箇所
の防振台12を介して平板状の支持部材13が設置さ
れ、支持部材13の中央部の開口に投影光学系4が設置
されている。防振台12は、それぞれエアパッド及び制
振用の電磁アクチュエータを備えた能動型の防振台であ
り、例えば支持部材13には複数の加速度センサが設け
られ、これらの加速度センサの検出値に応じてそれらの
電磁アクチュエータを駆動することによって、床からベ
ース部材10を介して支持部材13、ひいては露光本体
部に伝わる振動、及び露光本体部のステージ駆動等によ
って発生する振動がそれぞれ迅速に減衰するように構成
されている。
【0028】また、支持部材13の底面に投影光学系4
の下部を囲むように、例えば4本の第1コラム11(又
はU字型の1対のコラム等)を介して平板状のウエハベ
ース9が吊り下げられている。振動が無い状態では、ウ
エハベース9の上面は水平面(XY平面)に平行であ
り、ウエハベース9上にエアベアリングを介してX方
向、Y方向に移動自在にウエハフレーム8が載置され、
ウエハフレーム8上にエアベアリングを介してX方向、
Y方向に移動自在にウエハステージ7が載置され、ウエ
ハステージ7上に不図示のウエハホルダを介してウエハ
5が吸着保持されている。ウエハステージ7は、ウエハ
フレーム8上を例えばリニアモータによってX方向、Y
方向に駆動される。本例では、ウエハステージ7の重量
に対してウエハフレーム8の重量は9倍以上に設定され
ており、ウエハステージ7を所定方向に加速度αW1で
駆動すると、この駆動反力によってウエハフレーム8が
逆方向にαW1/9以下の加速度で移動するため、ウエ
ハステージ7及びウエハフレーム8を含むステージ系の
重心位置が変化しない。このため、走査露光時の振動が
殆ど発生しない利点がある。また、ウエハフレーム8の
移動量は少ないため、ウエハベース9を小型化でき、投
影露光装置を全体として小型化することができる。
【0029】ウエハステージ7には、ウエハ5のフォー
カス位置(Z方向の位置)、及び傾斜角を制御するZチ
ルト機構も組み込まれている。また、ウエハステージ5
の直交する2つの側面は移動鏡としてのX軸にほぼ垂直
な鏡面29X、及びY軸にほぼ垂直な鏡面29Y(図2
参照)に加工されており、これらの鏡面29X,29Y
にほぼ垂直にそれぞれ干渉計本体部18X,18Yから
レーザビームよりなる計測ビームが照射されている。ま
た、鏡面29X及び29Yに対応して投影光学系4の側
面下部にそれぞれ参照鏡16X及び16Yが固定されて
おり、参照鏡16X,16Yには干渉計本体部18X,
18Yからのレーザビームよりなる参照ビームが送受光
ユニット17X,17Yを介して照射されている。そし
て、X軸の干渉計本体部18Xは、参照鏡16Xを基準
としてウエハステージ7のX座標を検出し、Y軸の干渉
計本体部18Yは、参照鏡16Yを基準としてウエハス
テージ7のY座標を検出する。
【0030】干渉計本体部18X及び18Yからの計測
ビームは、実際には水平方向及びZ方向に離れて配置さ
れた3軸の計測ビームより構成され、これらの各軸の計
測ビーム毎にそれぞれX座標又はY座標が計測されてお
り、これらの計測値は図11のステージ制御系82及び
装置全体の動作を統轄制御する主制御系91に供給され
る。ステージ制御系82は、それらの計測値を演算処理
することによって、ウエハステージ7のX座標、Y座標
と共に、ウエハステージ7のヨーイング(Z軸の回りの
回転角)、ピッチング(X軸の回りの回転角)、及びロ
ーリング(Y軸の回りの回転角)を求める。また、それ
らの計測ビームの光軸はほぼ光軸AXを通過しているた
め、ウエハステージ7のヨーイングによるアッベ誤差は
生じにくいが、鏡面29X,29Yとウエハ5の表面と
はZ方向の位置がずれているため、ウエハステージ7の
ローリング及びピッチングによってX座標、Y座標の計
測値に僅かではあるがアッベ誤差が混入する。そこで、
ステージ制御系82は、計測されるローリング及びピッ
チングに基づいてウエハステージ7のX座標、Y座標を
補正し、補正後の座標に基づいてリニアモータ等のウエ
ハステージ駆動部83を介してウエハステージ7の動作
を制御する。
【0031】図1、図2に戻り、支持部材13の底面に
投影光学系4の側面に近接して、光学式で斜入射方式の
オートフォーカスセンサ(図示省略)と、オフ・アクシ
ス方式で例えば画像処理方式のアライメントセンサ67
とが設置されている。そのオートフォーカスセンサで計
測されるウエハ5上の複数点のフォーカス位置に基づい
て、オートフォーカス方式及びオートレベリング方式で
ウエハステージ7内のZチルト機構を駆動することによ
って、露光中でもウエハ5上の露光領域は投影光学系4
の像面に合焦されている。
【0032】また、アライメントセンサ67は、ウエハ
5上のウエハマークに照明光を照射し、そのマークの像
を撮像して得られる画像信号を図11のアライメント信
号処理系87に供給する。アライメント信号処理系87
は、その画像信号に基づいてそのウエハマークの位置検
出を行い、この位置検出結果より例えばエンハスト・グ
ローバル・アライメント(EGA)方式でウエハ5上の
各ショット領域の配列座標を算出する。更に、ウエハス
テージ7上でウエハ5の近傍に、ウエハ5の表面と同じ
高さの表面を持つ基準マーク部材6が固定され、基準マ
ーク部材6上にレチクルアライメント用のX方向に所定
間隔で配列された1対の2次元の基準マーク65A,6
5B、及びこれらの基準マーク65A,65Bの中心か
らY方向に所定間隔で配列された2次元の基準マーク6
6が形成されている。
【0033】後述のように基準マーク65A,65Bと
対応するレチクルステージ側のマークとを合わせた状態
で、アライメントセンサ67によって基準マーク66の
検出中心からの位置ずれ量を計測することによって、ア
ライメントセンサ67の検出中心とレチクル3のパター
ン像の中心(露光中心)との間隔であるベースライン量
を求めることができ、ウエハ5上の各ショット領域の配
列座標をそのベースライン量で補正した座標に基づいて
ウエハステージ7を駆動することで、高精度にアライメ
ントが行われる。
【0034】次に、図1において、支持部材13の上面
には投影光学系4を囲むように配置された例えば4本の
第2コラム14を介して平板状のレチクルベース15が
設置されている。振動の無い状態ではレチクルベース1
5の上面も水平面に平行であり、その上面にエアベアリ
ング部28aを介して、かつY軸に沿って配置されたガ
イド(図示省略)に沿ってY方向に摺動自在に粗動ステ
ージ28が載置され、粗動ステージ28内に入れ子構造
(図3参照)で微動ステージとしてのレチクルステージ
35が配置され、レチクルステージ35上にレチクル3
が吸着保持されている。レチクルステージ35もエアベ
アリング部35aを介してレチクルベース15上に2次
元的に摺動自在に載置されている。
【0035】また、粗動ステージ28のX方向の両端部
に固定されてそれぞれ永久磁石を含む可動子27R,2
7Lと、レチクルベース15上に固定されたスライダ2
5R,25Lに沿ってY方向に摺動自在に配置されてそ
れぞれコイルよりなる固定子を含むレチクルフレーム2
6R,26LとからY軸の1対のリニアモータ62R,
62Lが構成され、これらのリニアモータ62R,62
Lによって粗動ステージ28はY方向に駆動される。ま
た、図3に示すようにレチクルステージ35は、粗動ス
テージ28に対してX方向には例えばローレンツ力を用
いるアクチュエータ68によって非接触に駆動され、Y
方向には例えば電磁力を用いるいわゆるEIコア方式の
アクチュエータ33A〜33D(これらをまとめて「ア
クチュエータ33」と呼ぶ)によって非接触に駆動され
る。この際に、複数のアクチュエータ33A〜33Dの
駆動量を制御することで、レチクルステージ35を微小
回転させることも可能である。
【0036】この場合も、レチクルステージ35及び粗
動ステージ28を合わせたステージ系の重量に対してレ
チクルフレーム26R,26Lの重量は9倍以上に設定
されており、粗動ステージ28(レチクルステージ35
も同時に移動する)をY方向に加速度αR1で駆動する
と、この駆動反力によってレチクルフレーム26R,2
6Lが逆方向にαR1/9以下の加速度で移動するた
め、粗動ステージ28、レチクルステージ35及びレチ
クルフレーム26R,26Lを含むステージ系の重心位
置が変化しない。このため、走査露光時の振動が殆ど発
生しないと共に、レチクルフレーム26R,26Lの移
動量も少ない。
【0037】図1に戻り、レチクルステージ35の−X
方向の側面にY方向に沿って細長い移動鏡30Xが固定
され、コラム14に固定された干渉計本体部20Xから
射出された計測ビームが、送受光ユニット19Xを介し
てX軸に沿って移動鏡30Xに照射されている。また、
投影光学系4の側面上部にX軸の参照鏡21X、及びY
軸の参照鏡21Yが固定され、干渉計本体部20Xから
射出された参照ビームが参照鏡21Xに照射されてお
り、干渉計本体部20Xは、参照鏡21Xを基準として
レチクルステージ35のX座標を検出する。なお、移動
鏡30Xを使用する代わりに、レチクルステージ35の
側面を鏡面加工してもよい。
【0038】図2に示すように、レチクルステージ35
の−Y方向の側面にコーナーキューブ型の移動鏡30Y
が固定され、コラム14に固定された干渉計本体部20
Yから射出された計測ビームが、送受光ユニット19
Y、及び粗動ステージ28の開口部を介してY軸に沿っ
て移動鏡30Yに照射されている。そして、干渉計本体
部20Yからの参照ビームが参照鏡21Yに照射され、
干渉計本体部20Yは、参照鏡21Yを基準としてレチ
クルステージ35のY座標を検出する。干渉計本体部2
1X及び21Yからの計測ビームは、実際には水平方向
及びZ方向に離れて配置された3軸の計測ビームより構
成され、これらの各軸の計測ビーム毎にそれぞれX座標
又はY座標が計測されており、これらの計測値も図11
のステージ制御系82及び主制御系91に供給される。
ステージ制御系82は、それらの計測値を演算処理する
ことによって、レチクルステージ35のX座標、Y座標
と共に、レチクルステージ35のヨーイング、ピッチン
グ及びローリングを求める。
【0039】ただし、図3より分かるように、それらの
計測ビームの光軸はほぼ光軸AXを通過していると共
に、図1、図2より分かるように、それらの計測ビーム
の光軸はレチクル3のパターン面とほぼ同じ高さに配置
されているため、レチクルステージ35のヨーイング、
ピッチング及びローリングによるアッベ誤差は殆ど生じ
ない。そこで、ステージ制御系82は、計測されるウエ
ハステージ7のX座標、Y座標及びヨーイングに基づい
て、レチクルステージ駆動部84(リニアモータ62
R,62L及びアクチュエータ33,68よりなる)を
介して粗動ステージ28及びレチクルステージ35の動
作を制御する。走査露光時には、リニアモータ62R,
62Lを介して粗動ステージ28がY方向に一定速度で
駆動され、ウエハステージ7とレチクルステージ35と
の同期誤差を低減させるように、粗動ステージ28に対
してレチクルステージ35が2次元的に駆動される。ま
た、レチクルステージ35のピッチング及びローリング
よりリニアモータ62R,62L及びアクチュエータ3
3,68の動作状態がモニタされる。
【0040】また、図1において、レチクルベース15
上にレチクルフレーム26R,26Lを囲むように設置
された第3コラム(図示省略)を介して照明系2が固定
され、露光光源系1は、別の不図示の支持機構に支持さ
れている。本例では、ウエハベース9、ウエハフレーム
8、ウエハステージ7、第1コラム11、支持部材1
3、投影光学系4、第2コラム14、レチクルベース1
5、粗動ステージ28、レチクルステージ35、及びリ
ニアモータ62R,62L等から露光本体部が構成され
ている。コラム11,14を用いることによって、露光
本体部は階層構造となっている。また、露光本体部は全
体として支持部材13に固定されているため、露光本体
部がZ方向に振動する際には、投影光学系4とレチクル
3のパターン形成面とウエハ5の表面とは同時に同じ量
だけZ方向に振動し、レチクル3とウエハ5との共役関
係が崩れることは無い。
【0041】次に、レチクルステージ側のアライメント
系につき詳細に説明する。図1において、レチクルステ
ージ35の上方にX方向に対向するように1対のレチク
ルアライメント系61R,61Lが配置されている。右
側のレチクルアライメント系61Rは、レチクルベース
15上に固定されて2次元CCD型等の撮像素子22R
aを含むアライメント光学系22Rと、このアライメン
ト光学系22Rに固定されて所定のレンズ系を含む固定
光学系23Rと、露光光ILの光路から随時待避できる
ようにX方向に移動自在に配置された可動対物光学系2
4Rとから構成されている。可動対物光学系24Rは、
対物レンズ及び落射照明用のミラーを備えている。アラ
イメント光学系22Rには、不図示の光ガイドを介して
露光光源系1内で露光光ILから分岐された照明光、即
ち露光光ILと同じ波長の照明光ARが導かれており、
この照明光ARを用いて落射照明方式で被検マークの照
明が行われる。
【0042】また、レチクル3のパターン面には、図3
に示すように、パターン領域69をX方向に挟むように
1対のレチクルマーク64A,64Bが形成されてい
る。実際には、Y方向に所定間隔で複数対のレチクルマ
ークが形成されており、レチクルマーク64A,64B
はX方向に所定ピッチのライン・アンド・スペースパタ
ーン(以下「L/Sパターン」という)と、Y方向に所
定ピッチのL/Sパターンとを組み合わせたマークであ
る。そして、図1の基準マーク部材6上の基準マーク6
5A,65Bは、そのレチクル3上への投影像が、レチ
クルマーク64A,64Bを囲むような大きさの枠状に
配列されたL/Sパターンより形成されている。
【0043】図1において、レチクルアライメント時に
は、基準マーク部材6上の基準マーク65A,65Bの
中心が光軸AXにほぼ合致するようにウエハステージ7
を位置決めした後、基準マーク65A,65Bの投影光
学系4による像にレチクルマーク64A,64Bがほぼ
合致するようにレチクルステージ35を位置決めする。
この状態で、レチクルアライメント系61R,61Lの
可動対物光学系24R,24Lをそれぞれレチクルマー
ク64A,64B上に移動する。この際に図11のスラ
イド機構86R,86Lが使用される。そして、右側の
レチクルアライメント系61Rにおいて、アライメント
光学系22R内の露光光ILと同じ波長の照明光AR
は、例えばハーフミラーで反射された後、所定のレンズ
系を介して固定光学系23R側に導かれ、固定光学系2
3Rを通過した照明光ARは可動対物光学系24R内の
対物レンズを経てミラーによって下方に折り曲げられて
レチクルマーク64Aを落射照明する。この際に、照明
光ARは露光光ILと同じ波長であるため、レチクルマ
ーク64Aの周囲を透過した照明光ARは、投影光学系
4を介して基準マーク65A上に照射され、基準マーク
65Aで反射された照明光ARは、投影光学系4を介し
てレチクルマーク64Aの近傍に基準マーク65Aの像
を形成する。
【0044】そして、基準マーク65Aで反射されてレ
チクル3を透過した照明光、及びレチクルマーク64A
で直接反射された照明光は、可動対物光学系24R、固
定光学系23Rを介してアライメント光学系22Rに戻
り、アライメント光学系22R内でレンズ系及びハーフ
ミラーを経て、結像レンズ22Rbを介して撮像素子2
2Raの撮像面にレチクルマーク64A及び基準マーク
65Aの像を形成し、撮像素子22Raの画像信号が図
11のマーク検出系制御系85に供給される。即ち、合
焦状態では、撮像素子22Raの撮像面と、レチクル3
のパターン面と、基準マーク部材6の表面とは互いに共
役であり、マーク検出系制御系85は、その画像信号を
処理して、基準マーク65Aの像に対するレチクルマー
ク64Aの像のX方向、Y方向への位置ずれ量(ΔXR
1,ΔYR1)を検出する。
【0045】この際に、可動対物光学系24R,24L
は、例えばレチクルマーク64A,64B(被検マー
ク)の像の中心が撮像素子22Ra,22Laの撮像面
の中心にできるだけ近付くように、図11のスライド機
構86R,86LによってX方向に位置決めされる。た
だし、可動対物光学系24RのX方向への位置決めの再
現性等によっては、その撮像面とレチクル3のパターン
面に対する共役面との間に許容値以上のデフォーカスが
発生する恐れがある。そこで、マーク検出系制御系85
では、オートフォーカス方式で合焦を行うために、一例
としてその画像信号を処理して基準マーク65A及びレ
チクルマーク64Aの像のコントラストを求める。ま
た、基準マーク65Aのレチクル3上への像、及びレチ
クルマーク64Aを構成するパターンの線幅は、それぞ
れレチクルアライメント系61R内の光学系の解像限界
程度の線幅であり、デフォーカスが生じるとその撮像面
上での像のコントラストが大きく低下するように構成さ
れている。そこで、マーク検出系制御系85では、それ
らの像のコントラストが所定の許容範囲内に収まるよう
に、図11に示す駆動機構88Rを介して結像レンズ2
2Rbの光軸方向の位置を調整する。これによって、合
焦状態で高精度に両マークの像の位置ずれ量を検出する
ことができる。なお、実際にレチクルアライメントを行
う場合には、後述のように合焦動作はレチクルマーク6
4Aとは別のマークを用いて行われるため、その合焦動
作によってスループットが低下することはない。
【0046】なお、合焦を行うために、図1のアライメ
ント光学系22Rにおいて、撮像素子22Ra自体を駆
動してもよい。更に、撮像素子22Raの前方に設けた
ビームスプリッタで反射光の一部を分岐し、分岐された
光束を更にプリズムによって光軸を中心として2分割
し、分割されたテレセントリック性の崩れた2つの光束
をそれぞれ異なる撮像素子上に結像させるようにしても
よい。これら2つの撮像素子の画像信号から求められる
マーク像の横ずれ量の差分が最も小さくなるように結像
レンズ22Rbを位置決めすることによっても、オート
フォーカス方式で合焦を行うことができる。
【0047】同様に、図1において、右側のレチクルア
ライメント系61Rと対称に左側のレチクルアライメン
ト系61Lも、露光光ILから分岐された照明光ALを
使用して落射照明を行うと共に、アライメント光学系2
2L、固定光学系23L及び可動対物光学系24Lから
構成されている。そして、アライメント光学系22L内
の撮像素子22Laの画像信号が図11のマーク検出系
制御系85に供給され、駆動機構88Lを介してアライ
メント光学系22L内の結像レンズ22Lbの位置を調
整して、その画像信号を処理することによって、オート
フォーカス方式で基準マーク65Bの像に対するレチク
ルマーク64Bの像のX方向、Y方向への位置ずれ量
(ΔXR2,ΔYR2)を検出することができる。これ
らの位置ずれ量(ΔXR1,ΔYR1)及び(ΔXR
2,ΔYR2)は図11の主制御系91に供給され、主
制御系91は、例えばそれらの位置ずれ量が対称に最も
小さくなるように、ステージ制御系82を介してレチク
ルステージ35の位置を調整する。これによって、レチ
クル3がウエハステージ7側の座標系に対して高精度に
位置合わせされたことになってレチクルアライメントが
完了する。この後、可動対物光学系24R,24Lは、
露光光ILの光路外に待避する。
【0048】このように本例では、落射照明方式のレチ
クルアライメント系61R,61Lが使用されているた
め、ウエハステージ7の基準マーク部材6の内部に照明
光学系や検出光学系を設ける必要がない。従って、ウエ
ハステージ7を小型化して、ウエハステージ7を高速、
かつ高精度に位置決めすることができる。上記のレチク
ルアライメントは、レチクルを交換した際の他に、例え
ばウエハ交換時にウエハ側のアライメントセンサ67の
ベースライン量の計測(ベースラインチェック)を行う
際にも実施される。レチクルアライメントを行うため
に、レチクルアライメント系61R,61Lの先端部の
可動対物光学系24R,24Lを計測位置に位置決めし
たときには、上記のように合焦動作を行う必要がある
が、この際に実際にレチクルマーク64A,64Bを観
察していると、露光光ILと同じ波長の照明光AR,A
Lが投影光学系4を介してウエハステージ7側に照射さ
れるため、ウエハ5を投影光学系4の露光領域外に待避
させる必要がある。このような待避動作を避けて露光工
程のスループットを向上させるために、本例では図2に
示すように、レチクルステージ35上でレチクル3に対
して走査方向(Y方向)に外れた位置に基準プレート3
1を固定し、レチクル3のパターン面と基準プレート3
1のパターン面(下面)とを設計上で同じ高さに設定し
ている。ただし、実際には製造誤差や、レチクル3の撓
み等による高さのオフセットがあるため、後述のように
予めそのオフセット、又はこのオフセットに対応する物
理量を計測しておく。更に、基準プレート31のパター
ン面に評価用マークを形成し、この評価用マークの底面
側に遮光部材(図2では遮光部材32Lだけが現れてい
る)を配置している。即ち、その遮光部材は、露光光I
Lを透過しない金属板等から形成されており、レチクル
ステージ35中の基準プレート31の底面側に設けられ
た開口の内部に配置されている。
【0049】基準プレート31は、露光光ILに対して
透過性の材料から形成されている。その透過性の材料と
しては、露光光ILの波長が160nm程度までである
(KrF又はArFのエキシマレーザ光等)ときには合
成石英ガラス(SiO2)が使用でき、露光光ILの波長
が150nm程度までである(F2 レーザ光等)ときに
はフッ素をドープした石英ガラス又は蛍石(CaF2)が
使用でき、露光光ILの波長が更に短波長であるときに
は蛍石又はフッ化マグネシウム(MgF2)等が使用でき
る。
【0050】また、図3に示すように、基準プレート3
1のパターン面には、X方向にレチクルマーク64A,
64Bの設計上の間隔と同じ間隔となるように1対の第
1の評価用マーク70A,70B、及び1対の第2の評
価用マーク71A,71Bが形成され、第1の評価用マ
ーク70A,70Bの底面に遮光部材32R,32Lが
設置されている。評価用マーク70A,70B,71
A,71Bの形状はレチクルマーク64A,64Bの形
状と同じであり、評価用マーク70A,71AのX方向
の位置は、レチクルマーク64AのX方向の設計上の位
置と同じ位置である。この場合、レチクルアライメント
系61R,61Lの可動対物光学系24R,24Lの観
察視野61Ra,61Laの中心を評価用マーク70
A,70Bの中心に合わせたときに、可動対物光学系2
4R,24Lから照射される照明光の照明領域は、それ
ぞれ遮光部材32R,32Lの外部にはみ出ないように
設定されている。即ち、レチクルアライメント系61
R,61Lによって評価用マーク70A,70Bの位置
を検出する際の照明光は、遮光部材32R,32Lによ
って遮られてウエハステージ7側には達しないように構
成されている。
【0051】そして、レチクルマーク64A,64Bに
対する合焦動作を省略するために、予め例えば投影露光
装置の稼働開始時に、図2に示すように、レチクルアラ
イメント系61R,61Lの観察視野の中心付近に基準
プレート31の評価用マーク70A,70Bを移動し
て、図1のアライメント光学系22R,22L内の結像
レンズ22Rb,22Lbの位置を合焦位置ZR1,Z
L1に移動して、この合焦位置ZR1,ZL1をマーク
検出系制御系85内に記憶する。次に、図1に示すよう
に、レチクルアライメント系61R,61Lの観察視野
の中心付近にレチクル3のレチクルマーク64A,64
Bを移動して、同様に結像レンズ22Ra,22Laを
合焦位置ZR2,ZL2に移動して、上記の合焦位置に
対する差分(ZR2−ZR1),(ZL2−ZL1)を
求め、これらの差分をオフセットΔZR,ΔZLとして
マーク検出系制御系85内に記憶しておく。この後は、
デフォーカス量と結像レンズ22Rb,22Lbの駆動
量とがほぼ線形であると仮定すると、その記憶してある
オフセットΔZR,ΔZLを用いて、レチクルマーク6
4A,64Bの位置を検出する際の合焦を行うことがで
きる。なお、オフセットΔZR,ΔZLが許容範囲内で
あるときには、必ずしもオフセット補正を行う必要はな
い。即ち、オフセットΔZR,ΔZLを0,0として記
憶しておいてもよい。
【0052】また、このように結像レンズ22Rb,2
2Lbの合焦位置のオフセットを求めて記憶しておく以
外に、実際にレチクルアライメント系61R,61Lの
観察視野内での評価用マーク70A,70BのZ方向の
位置と、レチクルマーク64A,64BのZ方向の位置
との差分δZR,δZLを求めておいてもよい。この場
合、その差分δZR,δZLによって発生するデフォー
カス量を補正するための結像レンズ22Rb,22Lb
の駆動量を求めるための係数kR1,kL1を予め求め
て記憶しておくことによって、その差分δZR,δZL
を上記のオフセットΔZR,ΔZLに換算することがで
きる。即ち、ΔZR=kR1・δZR,ΔZL=kL1
・δZLが近似的に成立するため、被検マークのZ方向
の位置の差分を求めておくことと、結像レンズ22R
b,22Lbの合焦位置の差分を求めておくこととは等
価である。
【0053】なお、遮光部材32R,32Lを独立して
設ける代わりに、レチクルステージ35中で基準プレー
ト31が設置されている領域の底部の開口の一部に凸部
を設けてもよい。また、遮光部材32R,32Lを固定
して設けるのではなく、遮光部材32R,32Lを可動
式として、レチクルアライメント系61R,61Lから
の照明光AR,ALによって評価用マーク70A,70
Bの位置を検出する際に、投影光学系4の露光領域にウ
エハ5の少なくとも一部がかかっているときに、遮光部
材32R,32Lによって照明光AR,ALを遮光する
ようにしてもよい。
【0054】本例の投影露光装置においては、ウエハア
ライメント、走査露光、及びウエハ交換を繰り返して1
ロットのウエハに対して順次レチクルのパターンを転写
する露光工程の間に、インターバル的にレチクルアライ
メント(アライメントセンサ67のベースラインチェッ
クを含む)が実行される。そこで、図3〜図6を参照し
てそのレチクルアライメント動作の一例につき説明す
る。
【0055】まず、図3は、走査露光動作時のレチクル
ステージ35等を示す平面図であり、この図3におい
て、主にリニアモータ62R,62L介して粗動ステー
ジ28及びレチクルステージ35を駆動して、点線で囲
まれた露光光の照明領域63に対してレチクル3を+Y
方向、又は−Y方向に走査するのに同期して、図1のウ
エハ5を投影光学系4の露光領域に対して−Y方向、又
は+Y方向に走査することによって、ウエハ5上の各シ
ョット領域に逐次レチクルRのパターンの像が転写され
る。この際に、照明領域63に照射される露光光を遮ら
ないように、レチクルアライメント系61R,61Lの
先端部の可動対物光学系24R,24Lは、それぞれ計
測位置の外側に待避している。
【0056】その後、走査露光動作が終了し、ウエハス
テージ7側でウエハの交換動作が開始されるときに、図
3に示すように、基準プレート31の評価用マーク70
A,70Bの中心が照明領域63(この状態では露光光
は照射されていない)の中心(光軸AX)にほぼ合致す
るように、即ち評価用マーク70A,70Bがレチクル
アライメント系61R,61Lによる計測位置にほぼ合
致するように、レチクルステージ35が位置決めされ
る。この状態でウエハステージ7上ではウエハ交換動作
が行われるが、レチクルステージ35側では図4の2点
鎖線で示すように、レチクルアライメント系61R,6
1Lの観察視野61Ra,61Laの中心が評価用マー
ク70A,70Bの中心にほぼ合致するように、可動対
物光学系24R,24Lの先端が露光光による照明領域
内に移動する。
【0057】図4において、基準プレート31上の評価
用マーク70A,70Bはそれぞれレチクルアライメン
ト系61R,61Lによって検出可能な配置となってい
るが、遮光部材32R,32Lによって評価用マーク7
0A,70Bの周囲を透過した照明光は遮光されて、ウ
エハステージ7側に達することはない。ただし、この際
に、可動対物光学系24R,24Lを移動したことで、
図1のアライメント光学系22R,22L内の撮像素子
22Ra,22Laの撮像面と、評価用マーク70A,
70Bとの共役関係は僅かにずれる可能性がある。
【0058】本例のように反射光束を用いる場合、レチ
クルアライメント系61R,61L内の光学系のテレセ
ントリック性が僅かでも崩れているときには、デフォー
カスが発生すると被検マークの検出位置に横ずれ誤差が
生じるため、高精度に合焦を行う必要がある。そこで、
既に説明したように、図11のマーク検出系制御系85
は、検出されるマーク像のコントラストが最も高くなる
ように結像レンズ22Rb,22Lbの位置を制御す
る。このオートフォーカス方式での合焦動作と並行に、
ウエハステージ7側ではウエハ交換が行われ、これに続
いて図2のアライメントセンサ67を用いてこれから露
光するウエハのウエハマークの位置検出を行うことによ
って、例えばエンハスト・グローバル・アライメント
(EGA)方式でウエハアライメントが実行される。
【0059】なお、この際にレチクルアライメント系6
1R,61Lによって実際に評価用マーク70A,70
Bの観察視野の中心からの位置ずれ量を検出し、この検
出結果からレチクルステージ35のZ軸の回りの回転角
θZを求めてもよい。この場合、この回転角θZが所定
の許容範囲に収まるようにアクチュエータ30を介して
粗動ステージ28に対するレチクルステージ35の回転
角を調整することによって、レチクルステージ35自体
の機械的な回転角の調整を行うことができる。この結
果、レーザ干渉計からの計測ビームに対して移動鏡30
Xの反射面をほぼ垂直に維持でき、レチクルステージ3
5をY方向に走査する場合に、次第にレチクルステージ
35がX方向にシフトすることが無くなるため、同期誤
差が小さくなる。
【0060】その後、図5に示すように、2点鎖線で示
す可動対物光学系24R,24Lの位置を固定した状態
でレチクルステージ35をY方向に駆動することによっ
て、レチクルマーク64A,64Bの中心をそれぞれレ
チクルアライメント系61R,61Lの観察視野61R
a,61Laの中心近傍に移動する。これと並行して、
図1に示すように、ウエハステージ7を駆動することに
よって、基準マーク部材6の基準マーク65A,65B
をレチクルマーク64A,64Bとほぼ共役な位置に移
動する。
【0061】この状態では、レチクルアライメント系6
1R,61Lは図5の基準プレート31のパターン面に
合焦しているため、レチクルマーク64A,64B、更
には基準マーク65A,65Bに対して合焦を行うため
に、既に記憶してあるオフセットΔZR,ΔZL分だけ
結像レンズ22Rb,22Lbを駆動する。これによっ
て、レチクルアライメント系61R,61L内の光学系
にテレセントリック性の崩れがあっても、検出誤差は生
じない。そして、既に説明したように、レチクルアライ
メント系61R,61Lによって基準マーク65A,6
5Bの像に対するレチクルマーク64A,64Bの位置
ずれ量を計測してレチクルアライメントを行うと共に、
図2のウエハ側のアライメントセンサ67で基準マーク
66の位置を検出することによって、アライメントセン
サ67のベースライン量を計測する。
【0062】その後、既に例えばEGA方式で求めてあ
るウエハの各ショット領域の配列座標をそのベースライ
ン量で補正した配列座標を用いてウエハステージ7を駆
動するのと同期して、レチクルステージ35を駆動する
ことによって、走査露光が行われる。この場合、本例で
はウエハ交換及びウエハアライメントを行っている際
に、遮光部材32R,32Lで遮光された評価用マーク
70A,70Bを用いてレチクルアライメント系61
R,61Lの合焦動作が行われており、レチクルアライ
メント時には、合焦動作を行う必要はない。従って、露
光工程のスループットが向上する利点がある。
【0063】なお、ここでのレチクルアライメントは図
5に示すように、レチクル3上の走査方向の中心部の1
箇所のレチクルマーク64A,64Bを用いて行ってい
るが、レチクル3上のレチクルマーク64A,64Bの
前後にもレチクルマークを形成しておき、これらの複数
箇所のレチクルマークの位置を検出してレチクルアライ
メントを行うようにしてもよい。このようにレチクルア
ライメント系61R,61Lで複数箇所のレチクルマー
クの位置を検出する場合には、予め基準プレート31の
評価用マーク70A,70Bでの結像レンズ22Rb,
22Lbの合焦位置に対する複数箇所のレチクルマーク
での合焦位置のオフセット値を求めて記憶しておくこと
によって、それらの複数箇所のレチクルマークの位置を
検出する際の合焦動作を省略することができる。
【0064】次に、上記の実施の形態においては、投影
光学系4自体では像面(ベストフォーカス位置)の変動
は無いものとしていたが、実際には露光光吸収による熱
変形や大気圧変動等によって投影光学系4自体の像面の
変動が生じて、この像面の変動によって基準マーク部材
6上の基準マーク65A,65Bの像とレチクルアライ
メント系61R,61L内の撮像面との間にデフォーカ
スが発生する恐れがある。また、投影光学系4について
は、例えば定期的に倍率誤差等を含む諸収差を計測する
必要がある。以下では、基準プレート31を用いて投影
光学系4の像面の変動によるデフォーカス、及び倍率誤
差等を計測する方法につき図6、及び図10を参照して
説明する。
【0065】この場合、図6に示すようにレチクルステ
ージ35を駆動して、レチクルアライメント系61R,
61Lの観察視野61Ra,61Laの中心近傍に、基
準プレート31の評価用マーク71A,71Bの中心を
移動し、ウエハステージ7側では、基準マーク部材6上
の基準マーク65A,65Bを評価用マーク71A,7
1Bとほぼ共役な位置に移動する。そして、レチクルア
ライメント系61R,61Lでは照明光AR,ALを照
射する。この際に評価用マーク71A,71Bは遮光さ
れていないため、レチクルアライメント系61R,61
Lでは、基準マーク65A,65B及び評価用マーク7
1A,71Bの像を同時に観察することができ、基準マ
ーク65A,65Bの像に対する評価用マーク71A,
71Bの2次元的な位置ずれ量を検出することができ
る。これらの位置ずれ量は、図11のマーク検出系制御
系85から主制御系91に供給される。
【0066】図10は基準プレート31上の複数の基準
マークを検出する際の遮光部材32R,32Lの作用の
説明図であり、図10(a)に示すように、レチクルア
ライメント系61R,61Lからの照明光AR,ALで
評価用マーク70A,70Bを検出する際には、照明光
AR,ALは遮光部材32R,32Lによって遮光され
てウエハステージ側には達しない。これに対して、図1
0(b)に示すように、照明光AR,ALで評価用マー
ク71A,71Bを検出する際には、照明光AR,AL
は遮光されずにウエハステージ側に達するため、落射照
明方式で評価用マーク71A,71B及びウエハステー
ジ上の基準マーク65A,65Bを同時に検出すること
ができる。
【0067】図11の主制御系91には、基準マーク6
5A,65Bの間隔、及び評価用マーク71A,71B
の間隔の高精度な計測データが記憶されており、主制御
系91は上記の2箇所のマークの位置ずれ量から、投影
光学系4の投影倍率、及びこの設計値からの誤差(倍率
誤差)を算出する。この場合、不図示であるが、図1の
投影光学系4には、所定のレンズを駆動するか、又は所
定のレンズ間の気体の圧力を制御して投影倍率、及び所
定のディストーション等を制御する結像特性補正機構が
設けられているため、主制御系91はその結像特性補正
機構を介して投影光学系4の投影倍率を設計値に設定す
る。
【0068】また、基準マーク部材6上に光軸からの間
隔の異なる複数の基準マークを形成しておき、基準プレ
ート31上にも対応して評価用マークを形成しておき、
それらのマーク間の位置ずれ量を検出することによっ
て、投影光学系4のディストーションを求めるようにし
てもよい。更に、図1のレチクルアライメント系61
R,61L中の撮像素子22Ra,22Laの画像信号
を処理することによって、基準マーク65A,65Bの
像のコントラストを求めることができる。従って、ウエ
ハステージ7中のZチルト機構を介して基準マーク部材
6のZ方向の位置(フォーカス位置)を所定量ずつ変化
させながら、それぞれ基準マーク65A,65Bの像の
コントラストを求めて、そのコントラストが最良になる
ときのフォーカス位置を求めることによって、投影光学
系4のベストフォーカス位置を計測することができる。
この後は、基準マーク部材6の表面を計測されたベスト
フォーカス位置に設定することによって、高精度に投影
光学系4の他の結像特性を計測できると共に、露光時に
は高い解像度でレチクル3のパターン像をウエハ5上に
転写することができる。
【0069】更に、複数の位置でベストフォーカス位置
を計測することによって、像面湾曲を計測することもで
きる。また、基準マーク65A,65BをそれぞれX方
向に所定ピッチのL/SマークとY方向に所定ピッチの
L/Sマークとに分離して、それぞれベストフォーカス
位置を計測することによって、投影光学系4の非点収差
を計測することも可能である。
【0070】また、図1の露光光源系1中の露光光源が
エキシマレーザ光源のようなパルス光源である場合に
は、発光開始直後にパルスエネルギー(出力)が不安定
になる場合があるため、通常はパルスエネルギーのばら
つきが所定の許容範囲内に収まるまでダミー発光が行わ
れる。また、エキシマレーザ光のような遠紫外域から真
空紫外域の露光光を使用する場合、光学系の周囲の気体
中の微量な有機物質等の化学変化によって、その光学系
の表面に曇り物質が形成されて透過率が変動することが
ある。特にArFエキシマレーザ光を使用する場合に
は、光学部材の反射防止膜の特性が変化して透過率が微
妙に変動することもある。そこで、定期的に例えば照明
系2中の光学部材の透過率を計測することが望ましい。
この場合には、一例として照明系2中にビームスプリッ
タを配置しておき、レチクルステージ35側に照射され
る露光光ILの一部を分岐して、この分岐された露光光
の光量を第1の光電検出器(例えばインテグレータセン
サ)によって検出し、レチクルステージ35側からの反
射光をそのビームスプリッタを介して第2の光電検出器
(例えば反射率モニタ)によって検出するようにすれば
よい。
【0071】そして、図3において、基準プレート31
には所定の反射率の反射膜(金属膜等)を形成してお
き、基準プレート31の底面の全体に遮光部材を配置し
ておき、例えば上記のダミー発光時に、露光光の照明領
域63の少なくとも一部にかかるように基準プレート3
1を移動して、上記の第2の光電検出器の出力と第1の
光電検出器の出力との比の値をモニタすることによっ
て、照明系2内の光学部材の透過率、ひいては曇り物質
の付着量をモニタすることができる。
【0072】この際に、必要に応じて基準プレート31
を他の基準プレートと交換できるようにして、更に遮光
部材32R,32Lの面積を可変としておいてもよく、
これによって、実露光用のレチクル3のパターンに影響
されることなく、所定の光学部材、又は反射防止膜等の
透過率変動特性を高精度に計測することができる。更
に、基準マーク部材6上にも所定の反射率を持つ反射膜
を形成しておき、基準プレート31として高透過率の基
板を配置し、基準プレート31の底面側の遮光部材を開
放して、上記のように照明系2中の2つの光電検出器の
出力の比の値を求めることによって、投影光学系4の透
過率変動も計測することができる。
【0073】次に、図1のレチクルアライメント系61
Rの先端部の可動対物光学系24Rの他の実施の形態に
つき説明する。図7(a)は、第2の実施の形態の可動
対物光学系24RCを示す拡大図であり、この図7
(a)において、図1の固定光学系23Rから来た照明
光ARは、対物レンズ38を経てミラー39で下方に偏
向された後、第1のコーナーキューブ40で反射され
て、更に第2のコーナーキューブ41で反射されてレチ
クル3のレチクルマーク64Aを含む照明領域を照明す
る。そして、レチクルマーク64Aからの反射光が同じ
光路を逆に進んで図1の固定光学系23Rに向かう。こ
の例では、対物レンズ38及びミラー39は固定支持部
36にて固定されている。一方、コーナーキューブ40
及び41は一体型として、露光光ILの光路に対して待
避できるように移動支持部37に固定されている。簡単
のためにコーナーキューブ40,41は反射面が2面で
あるように表しているが、実際には3個の反射面を有し
ている。なお、1対のコーナーキューブ40,41(3
面反射部材)の代わりに、1対のそれぞれ2個の反射面
を有するプリズム(2面反射部材)を使用してもよい。
【0074】この例では、アライメント後は、移動支持
部37を駆動して図7(b)に示すように、コーナーキ
ューブ41を露光光ILの光路から待避させる。そし
て、アライメント時には再び図7(a)に示すように、
移動支持部37を駆動することで照明光ARがレチクル
マーク64Aを照明できるようにする。この場合、露光
光ILの光路に挿脱する移動光学部材を、2つのコーナ
ーキューブ(2つの2面反射部材でも同様)としたた
め、移動支持部37の位置がZ方向にずれたとしても、
対となったコーナーキューブ40,41の頂点部が同じ
方向に移動して照明光ALの光路長が変化しないため、
フォーカス誤差とはならない。更に、コーナーキューブ
40,41の頂点部間の間隔をLとし、その頂点部間を
結ぶ直線のレチクル3の法線に対する傾斜角をθL、移
動支持部37の挿脱による傾斜角の変動量をΔθとする
と、レチクル3のパターン面でのデフォーカス量F1
は、次のようになる。
【0075】 F1=L{cos2(θL)−cos2(θL+Δθ)} 従って、可動対物光学系24RCの設計・製造時に傾斜
角θLの変動量Δθが所定の基準値より大きくならない
ようにしておけば、その変動量Δθによるデフォーカス
量F1は、いわゆるcos 誤差、即ちΔθの二乗のオーダ
の非常に小さな量となる。以上より、露光時とアライメ
ント時とで移動支持部37を出し入れした場合に、レチ
クルアライメント系61R,61Lにおいて合焦動作を
実行する必要がなくなるため、処理速度が向上する。
【0076】次に、図8(a)は、第3の実施の形態の
可動対物光学系24RBを示す拡大図であり、この図8
(a)において、図1の固定光学系23Rから来た照明
光ARは、対物レンズ42を経てミラー44で上方に偏
向された後、コーナーキューブ45で反射されて、レチ
クル3のレチクルマーク64Aを含む照明領域を照明す
る。そして、レチクルマーク64Aで反射された照明光
は、同じ光路を逆に進む。この場合、対物レンズ42及
びミラー44は固定支持部43にて固定されている。一
方、コーナーキューブ45は、露光光ILの光路に対し
て待避できるように移動支持部に固定されている。この
例ではコーナーキューブ45は、露光時には図8(b)
に示すように露光光ILの光路から待避して、アライメ
ント時には図8(a)に示すように再び露光光ILの光
路に移動するが、この出し入れの際にテレセントリック
性の変動は無い。しかし、コーナーキューブ45の頂点
の位置がずれる分だけデフォーカスが発生する。
【0077】そこで、この構成例では、コーナーキュー
ブ45の上面に固定型の容量センサ等の非接触の変位セ
ンサ46a,46bを2箇所に配置しておき、コーナー
キューブ45のレチクル3に対する間隔の変化量、及び
回転角の変化量そのものをモニタしている。そして、コ
ーナーキューブ45を計測位置に設置した場合には、変
位センサ46a,46bによって間隔の変化量、及び回
転角の変化量を計測し、この計測結果によるデフォーカ
ス量を相殺するような図1の結像レンズ22Rb,22
Lbの移動量を算出し、この後に結像レンズ22Rb,
22Lbをその移動量だけ駆動して合焦を行う。これに
よって、高速に合焦を行うことができる。なお、この例
でも、コーナーキューブ45(3面反射部材)の代わり
に2面反射部材を使用してもよい。
【0078】次に、図9は、第4の実施の形態の可動対
物光学系24RAを示す拡大図であり、この図9
(a),(b)においては、図8(a),(b)のコー
ナーキューブ45の代わりに断面形状が平行四辺形型の
2面反射部材48が使用されている。この例では、移動
部材としての2面反射部材48を露光光ILの光路に対
して出し入れする際に平行シフト(平行な位置ずれ量)
が生じても、この平行シフトによってデフォーカス、テ
レセントリック性の崩れ量による誤差、及び位置ずれ誤
差は発生しないが、2面反射部材48の回転誤差に対し
ては上記の各誤差が発生してしまう。そこでこれらを補
正するために、固定型の変位センサ46a,46bを配
置してあり、2面反射部材48の高さの変化量、及び回
転角の変化量そのものをモニタしている。これにより、
2面反射部材48を出し入れする際の変動量を計測し、
計測結果より結像レンズ22Rb,22Lbの駆動量を
求めることで、高速に合焦を行うことができる。
【0079】なお、上記の実施の形態では、レチクルア
ライメント系に本発明を適用しているが、本発明は例え
ば所定の光学系の特性の計測を行うためのマーク検出系
など、少なくとも一部を移動する必要のある光学系を使
用する場合には一般に本発明を適用することができる。
更に、干渉計による計測においても、切り換えを要する
光学部材や一部駆動する光学部材が存在する場合は、本
発明の適用によって同等の効果が期待できる。また、上
記の実施の形態では、ステップ・アンド・スキャン方式
のような走査露光型の投影露光装置に本発明を適用して
いるが、本発明はステッパーのような一括露光型の投影
露光装置にも同様に適用することができ、更には投影光
学系を用いないプロキシミティ方式の露光装置にも適用
することができる。また、本発明は、露光光として波長
100nm以下の軟X線のような極端紫外光(EUV
光)を使用するEUV露光装置にも適用することができ
る。
【0080】このように、本発明は上述の実施の形態に
限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構
成を取り得る。
【0081】
【発明の効果】本発明の第1の露光方法によれば、複数
のマークの一部のマークを遮光してあるため、その遮光
してあるマークを用いることによって、基板ステージ
(ウエハステージ)側とは独立にマスクステージ(レチ
クルステージ)側でマーク検出系等の調整を行うことが
でき、露光工程のスループットを向上できる利点があ
る。
【0082】従って、例えば露光対象の基板の交換、基
板のアライメント等と並行して、マスクのアライメント
用の検出系の移動や合焦動作等が可能となるため、イン
ターバル的に露光動作の間にマスクのアライメント動作
を行っても高スループットを得ることができる。また、
マスクステージ側のマークを落射照明方式で検出できる
と共に、露光光の光路から待避可能に構成されたマーク
検出系を備えた場合には、待避の前後で遮光されたマー
クによって検出状態を調整しておくことによって、露光
工程のスループットを向上できる。更に、基板ステージ
側には検出系等を設ける必要が無いため、基板ステージ
を小型化、高速化できる。
【0083】また、本発明の第1の露光装置によれば、
その露光方法を実施できる。また、本発明の第2の露光
装置によれば、マーク検出系は、被検マークからの光を
所定の光路に沿って導くために複数個の反射面を有する
可動光学系を有しているため、そのような露光方法を実
施するために、マスクステージ側のマークを検出できる
と共に、露光光の光路に出し入れした場合の位置ずれ等
の影響が軽減される利点がある。従って、その可動光学
系を露光光の光路に再設定した際に、合焦動作等の負担
が軽くなり、更にスループットが向上する。
【0084】また、本発明の第2の露光方法によれば、
マスクステージ上のマスクとは異なる位置に形成された
マークを検出するための光が基板ステージ上に達しない
ようにしたため、基板ステージ側とは独立にマスクステ
ージ側でマーク検出系等の調整を行うことができ、露光
工程のスループットを向上できる。また、本発明の第3
の露光装置によれば、その露光方法を実施できる。
【0085】また、本発明の第3の露光方法によれば、
最終的に所定の被検マークの検出を行う前に、予めマー
ク検出系等の調整を行っておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の実施の形態の投影露光装
置を示す一部を切り欠いた正面図である。
【図2】 図1の投影露光装置を−X方向に見た状態で
一部を切り欠いた側面図である。
【図3】 その実施の形態の投影露光装置で露光動作を
行う際のレチクルステージ35等を示す平面図である。
【図4】 その実施の形態の投影露光装置で遮光された
マークの検出を行う際のレチクルステージ35等を示す
平面図である。
【図5】 その実施の形態の投影露光装置でレチクルア
ライメントを行う際のレチクルステージ35等を示す平
面図である。
【図6】 その実施の形態の投影露光装置で結像特性の
計測を行う際のレチクルステージ35等を示す平面図で
ある。
【図7】 (a)は本発明の第2の実施の形態のレチク
ルアライメント系の可動対物光学系を示す拡大図、
(b)はその可動対物光学系を待避させた状態を示す拡
大図である。
【図8】 (a)は本発明の第3の実施の形態のレチク
ルアライメント系の可動対物光学系を示す拡大図、
(b)はその可動対物光学系を待避させた状態を示す拡
大図である。
【図9】 (a)は本発明の第3の実施の形態のレチク
ルアライメント系の可動対物光学系を示す拡大図、
(b)はその可動対物光学系を待避させた状態を示す拡
大図である。
【図10】 第1の実施の形態における基準プレート上
のマークと遮光部材との関係を示す斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態の投影露光装置の制御
系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…露光光源系、2…照明系、3…レチクル、4…投影
光学系、5…ウエハ、6…基準マーク部材、7…ウエハ
ステージ、16X,16Y,21X,21Y…参照鏡、
17X,17Y,20X,20Y…送受光ユニット、2
2L,22R…アライメント光学系、23L,23R…
固定光学系、24L,24R…可動対物光学系、30
X,30Y…移動鏡、31…基準プレート、32R,3
2L…遮光部材、35…レチクルステージ、46a,4
6b…変位センサ、70A,70B,71A,71B…
評価用マーク、61R,61L…レチクルアライメント
系、64A,64B…レチクルマーク、67…ウエハ側
のアライメントセンサ、85…マーク検出系制御系

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクステージ側から所定のパターンを
    基板ステージ上に載置された基板上に転写する露光方法
    において、 前記マスクステージ上に複数のマークを形成しておき、
    該複数のマークの一部のマークを落射照明した際の照明
    光が前記基板ステージに達しないように遮光しておくこ
    とを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記マスクステージの上方に前記複数の
    マークの位置を落射照明方式で検出するマーク検出系を
    配置し、前記遮光されているマークを前記マーク検出系
    で検出することによって該マーク検出系の合焦状態の調
    整を行うことを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 前記基板ステージの近傍に前記基板上の
    位置合わせ用マークの位置を検出するアライメントセン
    サを配置し、前記基板ステージ上に前記複数のマークに
    対応する第1の基準マーク、及び前記アライメントセン
    サ用の第2の基準マークを形成しておき、 前記遮光されているマークを前記マーク検出系で検出す
    ることによって前記マーク検出系の合焦状態の調整を行
    った後、 前記複数のマーク中の遮光されていないマークと前記第
    1の基準マークとの位置ずれ量を前記マーク検出系で検
    出すると共に、前記アライメントセンサによって前記第
    2の基準マークの位置を検出して、前記アライメントセ
    ンサのベースライン量を求めることを特徴とする請求項
    2記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 マスクステージと、基板を保持して位置
    決めする基板ステージとを備え、前記マスクステージ側
    から所定のパターンを前記基板上に転写する露光装置に
    おいて、 前記マスクステージ上に形成された複数のマークの位置
    をそれぞれ落射照明方式で検出するマーク検出系と、 前記複数のマークの一部のマークを落射照明した際の照
    明光が前記基板ステージに達しないように遮光する遮光
    部材と、 を有することを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 前記マーク検出系は、露光用の照明光に
    対して挿脱自在で、被検マークに対向する可動光学系を
    備え、 前記基板ステージ上に形成され、前記マーク検出系によ
    ってその位置が検出される基準マークと、 前記遮光部材によって遮光されたマークの位置を前記マ
    ーク検出系によって検出する際に、前記マーク検出系の
    合焦状態の調整を行う合焦機構と、を設けたことを特徴
    とする請求項4記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のマークは、マスク上に形成さ
    れた第1のマークと、前記マスクステージ上に形成され
    ると共に前記遮光部材によって遮光される第2のマーク
    とを含み、 前記第1のマークの高さと前記第2のマークの高さとの
    オフセットを記憶しておくことを特徴とする請求項4、
    又は5記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 マスクを保持して位置決めするマスクス
    テージと、基板を保持して位置決めする基板ステージ
    と、を備え、前記マスクのパターンを前記基板上に転写
    する露光装置において、 前記マスク上に形成されたマークの位置を検出する光学
    式のマーク検出系を備え、 該マーク検出系は、露光用の照明光の光路に対して挿脱
    自在に配置され、前記マークからの光を所定の光路に沿
    って導くために複数個の反射面を有する可動光学系を有
    することを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 前記可動光学系の位置、及び傾斜角の少
    なくとも一方を検出するためのセンサを備えたことを特
    徴とする請求項7記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記可動光学系は、複数個の複数面反射
    部材を有することを特徴とする請求項7記載の露光装
    置。
  10. 【請求項10】 前記可動光学系は、3面反射部材を有
    することを特徴とする請求項7記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 マスクステージ上に載置されたマスク
    のパターンを基板ステージ上に載置された基板上に転写
    する露光方法において、 前記マスクステージ上の前記マスクとは異なる位置に形
    成されたマークを検出するための光が前記基板ステージ
    上に達しないようにしたことを特徴とする露光方法。
  12. 【請求項12】 マスクのパターンを基板上に転写する
    露光装置において、 前記マスクを保持するマスクステージと、 前記マスクステージに保持されたマスクに形成されたマ
    ークを検出するためのマーク検出系と、 前記マスクステージ上の前記マスクとは別に形成された
    基準部材と、を備え、該基準部材を使って前記マーク検
    出系の調整を行うことを特徴とする露光装置。
  13. 【請求項13】 前記マーク検出系の調整は、前記マス
    クに形成されたマークを検出するときの前記マーク検出
    系の検出状態の調整を含むことを特徴とする請求項12
    記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 前記検出状態の調整は、前記マーク検
    出系の合焦状態の調整を含むことを特徴とする請求項1
    3記載の露光装置。
  15. 【請求項15】 前記マーク検出系の調整は、前記基板
    の交換動作と前記基板のアライメント情報の検出動作と
    の内の少なくとも一方の動作中に行われることを特徴と
    する請求項12又は13記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 前記マスクステージに保持された前記
    マスクのマーク形成面と前記基準部材のマーク形成面と
    の位置関係を記憶する記憶手段を更に有し、 前記マーク検出系の調整は、前記記憶された位置関係を
    考慮して行われることを特徴とする請求項12又は13
    記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 マスクステージに保持されたマスクの
    パターンを基板上に転写する露光方法において、 前記マスクステージに保持されたマスクのマーク形成面
    と前記マスクステージ上の前記マスクとは別に形成され
    た基準部材のマーク形成面との位置関係を計測すること
    を特徴とする露光方法。
  18. 【請求項18】 前記位置関係は、前記マスクに形成さ
    れたマークと前記基準部材に形成されたマークとを検出
    するマーク検出系のために計測されることを特徴とする
    請求項17記載の露光方法。
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