JP2000249812A - 光学素子、この光学素子の成形用型及びこの成形用型の加工方法 - Google Patents

光学素子、この光学素子の成形用型及びこの成形用型の加工方法

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JP2000249812A
JP2000249812A JP11055818A JP5581899A JP2000249812A JP 2000249812 A JP2000249812 A JP 2000249812A JP 11055818 A JP11055818 A JP 11055818A JP 5581899 A JP5581899 A JP 5581899A JP 2000249812 A JP2000249812 A JP 2000249812A
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lens
aspheric
transfer surface
optical
press
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Hiroyuki Sakakibara
啓行 榊原
Minoru Kubo
実 久保
Shinji Saito
伸次 斉藤
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Sony Corp
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/02Press-mould materials
    • C03B2215/03Press-mould materials defined by material properties or parameters, e.g. relative CTE of mould parts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/40Product characteristics
    • C03B2215/46Lenses, e.g. bi-convex

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学有効径内における曲面の形状にかかわら
ず、光学有効径外における面を容易に成形することがで
きる光学素子、この光学素子の成形用型及びこの成形用
型の加工方法を提供すること。 【解決手段】 光学有効径内が曲面でなる内周部1b
と、前記内周部1bと連続した光学有効径外の面が前記
光学有効径内の曲面の曲率より滑らかな非球面でなる外
周部1aとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス成形によっ
て成形される光学素子、この光学素子の成形用型及びこ
の成形用型の加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学機器は、小型化、薄型化が要
求されており、搭載する鏡筒部には様々な工夫がなされ
ている。鏡筒部の光学系を構成する光学素子の曲面は、
曲率が滑らかな(以下、単に「滑らか」という)形状で
あり、その光学有効径内の曲面と光学有効径外の曲面と
が連続するように、その曲面の形状を表す所定の式(以
下、「曲面式」という)に基づいて成形されていた。以
下の説明では、その曲面が非球面であれば非球面式とい
う。
【0003】図8は、光学機器に搭載された鏡筒部の光
学系を構成する従来の光学素子の構成例を示す断面図で
ある。鏡筒部103は、例えば光学素子としての第1レ
ンズG101及び第2レンズG2並びに、光学素子とし
てのCCD(Charge Coupled Devi
ce)を有する受光部9を備える。
【0004】第1レンズG101は、例えば一方の面が
所定の曲面式に基づく曲面、例えば非球面S101でな
り、他方の面が凹型の曲面S2を有するレンズである。
第2レンズG2は、凹面S3及び凸面S4を有する。第
1レンズG101は、光学有効径内の内周部101b及
び、光学有効径外の曲面でなる周辺部101aを有す
る。周辺部101aでは、非球面S101を表す非球面
式に基づく非球面28がやや立ち上がった形状となって
いる。このような第1レンズG101は、例えば以下の
ような方法により成形される。尚、以下の説明では、第
1レンズG101は例えば凸レンズのような形状である
と図面を簡略化している。
【0005】第1レンズG101は、図9の縦置き研削
ヘッド25(縦置き研削砥石)によって転写面が加工さ
れた成形用型としてのキャビティー118を備えるプレ
ス装置によってプレス成形される。また、第1レンズG
101は、図10の横置き研削ヘッド26(横置き研削
砥石)によって転写面が加工された成形用型としてのキ
ャビティー118を備えるプレス装置によってプレス成
形されてもよい。ここで、縦置き研削ヘッドとは、キャ
ビティー118をR方向に回転させながら研削した際の
ツールマークが成形用型の中心に対して半径方向に入る
研削砥石をいう。これに対して横置き研削ヘッドとは、
ツールマークが同心円上に入る研削砥石をいう。
【0006】キャビティー118は、例えばガラスを材
質とするレンズを成形するため、ガラスとの反応性が少
ないものが良い。また、キャビティー118は、高温で
の成形が可能な脆性材料を使用する必要があるため切削
により加工することはできない。従って、キャビティー
118は、上述のように研削砥石を使用して研削加工を
行う。
【0007】プレス装置のキャビティー118は、プレ
ス成形した際の光学素子への転写面、例えば図9や図1
0の光学非球面23の曲率が比較的滑らかであるので、
加工することが比較的容易であった。このようなことか
ら、従来、上述のような要求に応じることが比較的容易
であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近、光学
機器の超小型化、超薄型化への要求が高まっている。こ
のような要求を満たすため、例えば鏡筒部3を光軸方向
においてできるだけ薄型化し、光学機器を小型化するに
は、受光部9と第2レンズG2を近づければよい。つま
り、鏡筒部3の焦点距離を短くすればよい。しかし、鏡
筒部3の焦点距離を短くするためには、第2レンズG2
の曲面S4にパワーを持たせる必要が生ずる。つまり、
第2レンズG2の曲面R4は、曲率をきつくする必要が
生ずる。これにより、鏡筒部3は、歪曲が大きくなり、
第1レンズG101の非球面S101にてその歪曲を補
正する必要が生ずる。
【0009】よって、第1レンズG101の周辺部10
1a、101a(外周部)では、急激に立ち上がった形
状となっていた。つまり、第1レンズG101の球面、
例えば内周面S101の周辺部101a(光学有効径よ
り若干外側が好ましい)が急激に立ち上がった凸レンズ
等が必要とされている。さらに極端な場合には、光学有
効径外では成形される曲面の方向が逆になり、反転する
ような形状となっていた。
【0010】第1レンズG101をこのような形状に成
形するための成形用型(後述する図9〜14の下キャビ
ティー118)は、研削して加工することが以下のよう
な点で困難であった。
【0011】図8のように第1レンズG101の周辺部
101aは特殊な形状であり、図9や図10のキャビテ
ィー118における第1レンズG101を成形するため
の転写面には、第1レンズG101が例えば凸レンズで
あれば図11の縦置き研削ヘッド25や、図12の横置
き研削ヘッド26によって加工できない加工不能部13
0がそれぞれ生じていた。また、キャビティー118に
おける第1レンズG101を成形するための転写面に
は、第1レンズG101が例えば凹レンズであれば図1
3の縦置き研削ヘッド25や、図14の横置き研削ヘッ
ド26によって加工できない加工不能部130がそれぞ
れ生じていた。
【0012】図13の縦置き研削ヘッド25において加
工不能部130が生ずるのは、その加工対象となるプレ
ス装置のキャビティー118の転写面を所定の形状に加
工する際に、転写面に砥石径より小さな曲面があるこ
と、つまり最小砥石径からの制約を受けるためである。
【0013】一方、図14の横置き研削ヘッド26にお
いて加工不能部130が生ずるのは、以下のような点に
よるものであった。つまり、横置き研削ヘッド26は、
その加工対象となるプレス装置のキャビティー118の
転写面を所定の形状に加工する際に、砥石軸26aを図
12のZ軸方向又は逆に交互にスイングさせながら研削
を行っていた。従って、横置き研削ヘッド26は、かな
り小さな局所曲面にも対応がきいていた。しかし、この
転写面に砥石径よりさらに小さな曲面があること、つま
り最小砥石径の制約を受けることや、砥石軸26aがキ
ャビティー118に接触しそうになることにより、キャ
ビティー118を有する加工装置における加工プログラ
ム(NC(Numerical Control)プロ
グラム)が、エラーを生じていた。
【0014】そこで本発明は上記課題を解消し、光学有
効径内における曲面の形状にかかわらず、光学有効径外
における面を容易に成形することができる光学素子、こ
の光学素子の成形用型及びこの成形用型の加工方法を提
供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、光学有効径内が曲面でなる内周部と、前記内周
部と連続した光学有効径外の面が前記光学有効径内の曲
面の曲率より滑らかな非球面でなる外周部とを有するこ
とを特徴とする光学素子により、達成される。
【0016】上記構成によれば、光学素子は、光学有効
径内が曲面でなる内周部及び、前記内周部と連続した光
学有効径外の面が前記光学有効径内の曲面の曲率より滑
らかな非球面でなる外周部を有する。従って、光学素子
の外周部は、内周部とは連続しているものの内周部の曲
面形状とは異なり、加工しやすい曲率の滑らかな非球面
に加工されればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0018】以下の説明において「曲面式」とは、光学
素子の曲面形状を表す式を示す。また、「非球面式」と
は、例えば光学素子の曲面形状が非球面である曲面式を
示すものとする。
【0019】図1は、光学機器に搭載される鏡筒部の光
学系を構成する本発明の好ましい実施形態としての光学
素子の構成例を示す断面図である。光学機器は、鏡筒部
3を搭載する例えばカメラである。鏡筒部3は、例えば
光学素子としての第1レンズG1及び第2レンズG2並
びに、受光素子としてのCCD(Charge Cou
pled Device)を有する受光部9を有する。
【0020】第1レンズG1は、例えば非球面S1及び
凹型の曲面S2を有する。非球面S1は、例えば所定の
非球面式に基づいて成形された非球面28及び、この非
球面28と連続しており、その所定の非球面式とは異な
る別の非球面式に基づいて成形された非球面29でな
る。つまり、第1レンズG1の非球面S1は、一定の非
球面式によって全ての曲面が成形されておらず、例えば
第1レンズG1において光学的に有効なエリアの内側
(以下、「光学有効径内」という)を上述の非球面28
でなり、第1レンズG1において光学的に必要となる有
効なエリアの外側(以下、「光学有効径外」という)を
上述の非球面29でなる。非球面29は、非球面28よ
り曲率が滑らか(以下、単に「滑らか」という)になる
ような非球面29と接続するように成形されている。
尚、第1レンズG1は、凸レンズ、凹レンズ又はメニス
カスレンズ等の光学素子でも良い。また、第1レンズG
1の非球面S1は曲面の一例であり、球面等であっても
良い。
【0021】第2レンズG2は、凹面S3及び凸面S4
を有する。鏡筒部3を光軸方向において超薄型にするに
は、第2レンズG2のみ1枚の構成とすれば一見良さそ
うであるが、第2レンズG2のみでは歪曲が大きすぎて
カメラの鏡筒部3の性能が非常に悪くなることもある。
そこで、鏡筒部3には、この歪曲を補正するために、も
う1枚のレンズ(第1レンズG1)を物点側に配置させ
た構成としている。
【0022】図2は、図1の第1レンズG1を成形する
ためのプレス装置5の構成例を示す部分断面図である。
プレス装置5は、例えばベース14、型取り付け部1
6、下キャビティー18(成型用型)、上キャビティー
17(成型用型)、型取り付け部15、ベース13、プ
レスシリンダー11及び所定の加熱手段(図示せず)を
有する。プレス装置5は、例えばリヒートプレスによっ
てプレスし、光学素子を成形するためのものである。こ
こで、リヒートプレスとは、硝材に温度をかけて軟化さ
せプレス成形を行い、光学鏡面に加工されたキャビティ
ーの転写面の形状を転写させることにより、レンズなど
の光学素子を得る方法である。
【0023】ベース14は、所定の固定部に固定されて
いる。型取り付け部16は、ベース14に設けられてお
り、下キャビティー18を所定の位置に保持する。下キ
ャビティー18には、硝材7を所定の形状に成形するた
めの後述する転写面(第1転写面19及び第2転写面2
0)が成形されている。この説明中、第1転写面19
は、後述する図3等の第1転写面19a及び図5等の第
1転写面19bの総称として用い、第2転写面20は、
後述する図3等の第1転写面20a及び図5等の第1転
写面20bの総称として用いる。
【0024】一方、ベース13は、図2のようにベース
13をZ方向に移動させるためのプレスシリンダー11
に設けられている。ベース13には、上キャビティー1
7を所定の位置に保持する型取り付け部16が設けられ
ている。硝材7と対面する上キャビティー17には、硝
材7を所定の形状に成形するための転写面が成形されて
いる。
【0025】従って、プレス装置5は、プレスシリンダ
ー11がZ方向に型取り付け部15を動作させること
で、上キャビティー17と下キャビティー18の間で硝
材7を、上キャビティー17と下キャビティー18に成
形された各転写面の形状に基づいてプレス成形する。
【0026】このようなプレス装置5における上キャビ
ティー17及び下キャビティー18は、後述する図3等
の第1転写面19a、図5等の第1転写面19b及び図
3等の第2転写面20a、図5等の第2転写面20bが
それぞれ成形される。第1転写面19は、例えば図1の
内周部1bの非球面式に基づく非球面28をプレス成形
するための転写面である。一方、第2転写面20は、例
えば周辺部1a(外周部)における別の非球面式に基づ
く非球面29をプレス成形するための転写面である。
【0027】下キャビティー18は、例えばガラスを材
質とする第1レンズG1等を成形するのに、ガラスとの
反応性が少なく、また高温での成形が可能な脆性材料を
使用する必要があるため、切削により加工することはで
きない。従って、キャビティー18は、上述のように研
削砥石を使用して研削加工が行なわれる。尚、上キャビ
ティー17における第1転写面19や第2転写面20の
加工方法は、下キャビティー18のそれらの加工方法と
同様であるので説明を省略する。
【0028】下キャビティー18における第1転写面1
9や第2転写面20の加工方法には、前述のように縦置
き研削ヘッド25(縦置き研削砥石)を用いる場合及
び、横置き研削ヘッド25(横置き研削砥石)を用いる
場合がある。ここで、縦置き研削ヘッドとは、キャビテ
ィー18をR方向に回転させながら研削した際のツール
マークが成形用型の中心に対して半径方向に入る研削砥
石をいう。これに対して横置き研削ヘッドとは、ツール
マークが同心円状に入る研削砥石をいう。
【0029】図3及び図5は、それぞれ図2の下キャビ
ティー18を縦置き研削ヘッド25によって加工する加
工方法を示す断面図である。縦置き研削ヘッド25は、
図2の硝材7を例えば凸レンズにプレス成形する図3の
第1転写面19a、第2転写面20aを加工する。また
縦置き研削ヘッド25は、図2の硝材7を例えば凹レン
ズにプレス成形する図5の第1転写面19b、第2転写
面20bを加工する。
【0030】下キャビティー18には、図3及び図5に
おいてそれぞれ例えば第1レンズG1の光学有効径内
(有効径)をなす図1の非球面S1の内周部1bを成形
するための第1転写面19a、19b及び、光学有効径
外をなす図1の周辺部1a(外周部)を成形するための
第2転写面20a、20bが研削加工される。第1転写
面19aは第2転写面20aと、第1転写面19bは第
2転写面20bと連続するようにそれぞれ加工される。
【0031】図4及び図6は、それぞれ図2の下キャビ
ティー18を横置き研削ヘッド25によって加工する加
工方法を示す断面図である。縦置き研削ヘッド25は、
図2の硝材7を例えば凸レンズにプレス成形する図4の
第1転写面19a、第2転写面20aを加工する。ま
た、縦置き研削ヘッド25は、図2の硝材7を例えば凹
レンズにプレス成形する図6の第1転写面19b、第2
転写面20bを加工する。
【0032】下キャビティー18には、図4及び図6に
おいてそれぞれ例えば第1レンズG1の光学有効径内
(有効径)をなす図1の非球面S1の内周部1bを成形
するための第1転写面19a、19b及び、光学有効径
外をなす図1の周辺部1a(外周部)を成形するための
第2転写面20a、20bが研削加工される。第1転写
面19aは第2転写面20aと、第1転写面19bは第
2転写面20bと連続するようにそれぞれ加工される。
【0033】この下キャビティー18の研削加工方法に
おいて特徴的なことは、その第2転写面20の形状を示
す非球面式が、第1転写面19の形状を示す非球面式と
は異なるように加工することである。好ましくは、第2
転写面20の形状は、第1転写面19の曲面形状より
も、例えば曲率の滑らかな非球面又は平面である。
【0034】下キャビティー18の第2転写面20をこ
のような形状に加工することで、図11〜14の従来の
下キャビティー118に生じていた加工不能部130が
生じなくなる。これにより、下キャビティー18に第1
転写面19及び第2転写面20を容易に安定して研削加
工することができる。また、このような加工を行うこと
で、図4のように横置き研削ヘッド26によって第2転
写面20を研削加工する際に、横置き研削ヘッド26の
一部が下キャビティー18に接触しそうになることを防
止し、NCプログラムにエラーを生じさせなくすること
ができる。
【0035】下キャビティー18の転写面は、好ましく
は縦置き研削ヘッド25によって研削加工されるのがよ
い。これは、横置き研削ヘッド26によって研削された
研削面(転写面)の方が、縦置き研削ヘッド25によっ
て研削された研削面に比べてツールマークが深く、研削
された第1転写面19及び第2転写面20が面粗度が悪
くなる(粗くなる)ためである。つまり、縦置き研削ヘ
ッド25により下キャビティー18を研削加工した場合
の方が面粗度が良くなるためである。鏡筒部3の第1レ
ンズG1は、特に面粗度が重要となるため、縦置き研削
ヘッド25の方が有効な研削加工を行うことができる。
また、研削加工後に下キャビティー18の転写面の研磨
工程がさらに必要な場合も、面粗度が既に良いので縦置
き研削ヘッド25の方がその面形状を崩すことが少ない
という利点がある。
【0036】以上のようにしてキャビティー17、18
は研削加工され、次に各キャビティー17、18を搭載
するプレス装置5による第1レンズG1のプレス成形に
ついて説明する。図7(A)〜(C)は、それぞれ図2
のプレス装置によって第1レンズG1を成形する様子を
示す部分断面図である。尚、図7(B)及び(C)にお
いては、それぞれ説明の簡略化のため第1レンズG1を
凸レンズであるとしている。
【0037】第1転写面19を有する上キャビティー1
7は、図7(A)のようにプレスシリンダー11によっ
て上部に引き上げられている。上キャビティー17及び
下キャビティー18の間には、例えばガラス等の硝材7
が配置される。プレス装置5には、この硝材7をプレス
成形する際に加熱するための加熱手段が設けられてい
る。
【0038】図7(B)のように、プレスシリンダー1
1によって上キャビティー17を押し下げることによっ
て、上キャビティー17及び下キャビティー18は、硝
材7をプレスする。この時、上キャビティー17及び下
キャビティー18の少なくとも一方には、上述の図2の
ように第1転写面19及び第2転写面20が設けられて
いるので、第1レンズG1は、これらの転写面19、2
0に基づいた形状、例えば図1の第1レンズG1のよう
に成形される。
【0039】次に、プレス装置5は、図7(C)のよう
に所定の冷却手段によって第1レンズG1を冷却して固
化させ、プレスシリンダー11によって上キャビティー
17を上昇させる。これにより、第1レンズG1には、
例えば前述のような非球面S1が成形される。
【0040】本発明の実施形態によれば、第1レンズG
1の光学有効径内における曲面の形状にかかわらず、光
学有効径外における面を容易に成形することができる。
光学素子の光学有効径外は、光学素子の光路として使用
しないので自由な形状とすることができる。
【0041】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。上述の成型用型(上キャビティー
17及び下キャビティー18)は、それぞれ第1レンズ
G1以外の物をプレス成形する際に使用されてもよい。
同様に、上述の成型用型を加工する方法も、第1レンズ
以外の物をプレス成形するプレス装置に適用することが
できる。また、第1レンズG1の周辺部1aにおける形
状は、非球面の他、球面、トーリック面、円錐面、平面
等に成形されても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学有効径内における曲面の形状にかかわらず、光学有
効径外における面を容易に成形することができる光学素
子、この光学素子の成形用型及びこの成形用型の加工方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学機器に搭載される鏡筒部の光学系を構成す
る本発明の好ましい実施形態としての光学素子の構成例
を示す断面図。
【図2】図1の第1レンズを成形するためのプレス装置
の構成例を示す部分断面図。
【図3】図2のキャビティーの縦置き研削ヘッドによる
加工方法を示す断面図。
【図4】図2のキャビティーの横置き研削ヘッドによる
加工方法を示す断面図。
【図5】図2のキャビティーの縦置き研削ヘッドによる
加工方法を示す断面図。
【図6】図2のキャビティーの横置き研削ヘッドによる
加工方法を示す断面図。
【図7】図2のプレス装置によってレンズを成形する様
子を示す断面図。
【図8】光学機器に搭載された鏡筒部の光学系を構成す
る従来の光学素子の構成例を示す断面図。
【図9】従来のレンズの成形用型の縦置き研削ヘッドに
よる一般的な加工方法を示す断面図。
【図10】従来のレンズの成形用型の横置き研削ヘッド
による一般的な加工方法を示す断面図。
【図11】従来のレンズの成形用型の縦置き研削ヘッド
による一般的な加工方法を示す断面図。
【図12】従来のレンズの成形用型の横置き研削ヘッド
による一般的な加工方法を示す断面図。
【図13】従来のレンズの成形用型の縦置き研削ヘッド
による一般的な加工方法を示す断面図。
【図14】従来のレンズの成形用型の横置き研削ヘッド
による一般的な加工方法を示す断面図。
【符号の説明】 1a・・・周辺部(外周部)、1b・・・周辺部、17
・・・上キャビティー(成型用型)、18・・・下キャ
ビティー(成型用型)、28・・・非球面式に基づく非
球面、29・・・別の非球面式に基づく非球面、G1・
・・レンズ(光学素子)、S1・・・非球面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学有効径内が曲面でなる内周部と、 前記内周部と連続した光学有効径外の面が前記光学有効
    径内の曲面の曲率より滑らかな非球面でなる外周部とを
    有することを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 光学素子をプレス成形するための成形用
    型であって、 前記光学素子の光学有効径内の面を曲面にプレス成形す
    るための第1転写面と、 前記光学素子の光学有効径外の面を、前記第1転写面と
    連続しつつ前記第1転写面の曲率より滑らかな非球面に
    なるようにプレス成形するための第2転写面とを有する
    ことを特徴とする成形用型。
  3. 【請求項3】 プレス成形によって光学素子を成形する
    ための成形用型の加工方法であって、 前記光学素子の光学有効径内の面を曲面にプレス成形す
    るための前記成形用型の第1転写面を研削すると共に、 前記光学素子の光学有効径外の面を、前記第1転写面と
    連続しつつ前記第1転写面の曲率より滑らかな非球面に
    なるようにプレス成形するための前記成形用型の第2転
    写面を研削することを特徴とする成形用型の加工方法。
  4. 【請求項4】 前記成形用型は、縦置き型の研削ヘッド
    によって研削加工される請求項3に記載の成形用型の加
    工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002131510A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Sony Corp 光学素子及び光学素子の製造方法
US7483217B2 (en) 2005-11-29 2009-01-27 Kinik Company Axially symmetrical molded glass lens, mold assembly for an axially symmetrical molded glass lens, method for manufacturing a mold assembly for an axially symmetrical molded glass lens and method for manufacturing an axially symmetrical molded glass lens

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