JP2000249807A - マイクロレンズアレイ基板 - Google Patents

マイクロレンズアレイ基板

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JP2000249807A JP11051664A JP5166499A JP2000249807A JP 2000249807 A JP2000249807 A JP 2000249807A JP 11051664 A JP11051664 A JP 11051664A JP 5166499 A JP5166499 A JP 5166499A JP 2000249807 A JP2000249807 A JP 2000249807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロレンズアレイ基板を構成するレンズ
の焦点距離をより短焦点化する。マイクロレンズアレイ
基板を液晶プロジェクタや液晶表示装置などに用いた場
合に、マイクロレンズアレイ基板を通過した光の迷光を
少なくし、画像の分解能を向上させることにある。 【解決手段】 ガラス基板73、74の間に3層の透明
樹脂層75、76、77を成形し、透明樹脂層75、7
6の界面に微小レンズが配列したレンズ配列面78を形
成し、透明樹脂層76、77の界面に微小レンズが配列
したレンズ配列面79を形成する。光入射側に位置する
レンズ配列面78のレンズ曲率は、光出射側に位置する
レンズ配列面79のレンズ曲率よりも小さくなってい
る。ガラス基板73側から入射した平行光束は、レンズ
配列面78によって、レンズ配列面79のレンズ境界領
域よりも内側に集光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロレンズアレ
イ基板に関する。特に、液晶プロジェクタやディスプレ
イ用の液晶表示装置などに用いられるマイクロレンズア
レイ基板に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルを用いたプロジェクタが
提供されているが、このような液晶プロジェクタには、
スクリーン前面に画像を投射してスクリーンの前面から
観賞するフロント方式のものと、スクリーン背面に画像
を投射してスクリーンの前面から観賞するリア方式のも
のとがある。
【0003】(プロジェクタ用の液晶表示装置)図1
は、このようなフロント方式又はリア方式の液晶プロジ
ェクタ1の基本構成を示す図である。メタルハライドラ
ンプ等の光源2はリフレクタ(放物面鏡)3の焦点位置
に配置されており、光源2から出射された光束はリフレ
クタ3によって反射されることによって平行光束に変換
される。リフレクタ3の前方には、液晶表示装置7が配
置されている。この液晶表示装置7は、透過型液晶表示
パネル5の両面に偏光板4、6を設けたものである。そ
して、リフレクタ3で反射された平行光束が液晶表示装
置7を透過することにより画像が生成される。液晶表示
装置7で生成された画像は、投射レンズ8によりスクリ
ーン9上に結像される。
【0004】上記液晶表示装置7としては、輝度アップ
を目的としてマイクロレンズアレイ基板11を用いた画
像表示装置が提案されている。この液晶表示装置7は、
図2に示すように、画像表示パネル5にマイクロレンズ
アレイ基板11を対向させたものである。液晶表示パネ
ルは、TFT(薄膜トランジスタ)を駆動する配線等が
設けられたブラックマトリクス領域12や透明電極等を
形成されたガラス基板13と共通全面電極を形成された
ガラス基板14との間に液晶材料15を封止したもので
あって、ブラックマトリクス領域12によって囲まれた
透明電極の部分が画素開口16となっており、マイクロ
レンズアレイ基板11の各マイクロレンズ17は液晶表
示パネルの各画素開口16に対向するように配置されて
いる。
【0005】マイクロレンズアレイ基板を用いない液晶
表示装置の場合には、図3(a)に示すように、平行光
束がそのまま液晶表示パネルに照射するので、ブラック
マトリクス領域12に照射された光はブラックマトリク
ス領域12で遮られ、光の利用効率が低下し、画像表示
装置の輝度が低下する。
【0006】これに対し、図2のように液晶表示パネル
5の光入射側にマイクロレンズアレイ基板11を配置し
た液晶表示装置では、図3(b)に示すように、マイク
ロレンズアレイ基板11に入射した光は各マイクロレン
ズ17によって各画素開口16に集光され、液晶表示装
置7に入射した光がすべて画素開口16を透過すること
になる。このため、マイクロレンズアレイ基板11を用
いることによって光の利用効率を向上させることがで
き、明るい画像を得ることができる。
【0007】(単板式のカラー液晶表示装置)また、カ
ラー液晶プロジェクタには、図4に示すような単板式の
カラー液晶表示装置21が用いられる。このカラー液晶
表示装置21にあっては、ハロゲンランプ等の白色光源
22に対して3枚のダイクロイックミラー25R、25
G、25Bが互いにαだけ角度を異ならせて配置されて
いる。白色光源22から出射された白色光Wは直接に、
あるいは反射鏡23で反射された後、コリメートレンズ
24によって平行光束に変換され、ダイクロイックミラ
ー25R、25G、25Bに入射する。ダイクロイック
ミラー25Rは、入射光のうち緑色光G及び青色光Bを
透過させて赤色光Rだけを反射する。ダイクロイックミ
ラー25Gは、ダイクロイックミラー25Rを透過した
緑色光G及び青色光Bのうち、青色光Bを透過させて緑
色光Gだけを反射する。ダイクロイックミラー25B
は、ダイクロイックミラー25R及び25Gを透過した
青色光Bを反射する。この結果、液晶表示パネル27の
光入射側に配置されたマイクロレンズアレイ基板26に
は、緑色光Gが垂直入射し、赤色光R及び青色光Bが緑
色光Gに対して2αの角度をもって入射する。ここで、
液晶表示パネル27の赤、緑、青の3画素(1絵素)に
対して1つのマイクロレンズ32を対応させ、L=f・
2α(ただし、Lは赤、緑、青の画素の中心間距離、f
はマイクロレンズの焦点距離)となるように設計してお
けば、図5に示すように、赤色光Rは赤色画素の画素開
口31R内に集光され、緑色光Gは緑色画素の画素開口
31G内に集光され、青色光Bは青色画素の画素開口3
1B内に集光され、赤色画像、緑色画像および青色画像
の混合画像としてカラー画像が生成される。
【0008】このように単板式カラー液晶表示装置の場
合にも、マイクロレンズアレイ基板26を用いることに
より各色光を各画素開口内に集光させることができ、入
射光がブラックマトリクス領域で遮蔽されて光利用効率
が低下するのを防止でき、明るい画像を得ることができ
る。
【0009】(光源の大きさによる最小スポット径の問
題)しかしながら、光源は理想的な点光源ではなく、有
限な大きさを有している。そのため、例えば図3(b)
に示した液晶表示装置の場合でいうと、図6に示すよう
にマイクロレンズアレイ基板11の各マイクロレンズ1
7を透過した光は、実際には1点で収束しない。すなわ
ち、図6において実線で示した光線33aは光源の中心
点から出てコリメート化された平行光束を示し、1点鎖
線で示した光線33b及び破線で示した光線33cは光
源の端縁から出てコリメート化された平行光束を示して
いる。光源が大きさを有していると、リフレクタやコリ
メートレンズでコリメート化しても完全な平行光束とな
らず、光束は図6に示すように有限な広がり角Δθをも
ってマイクロレンズアレイ基板11に入射する。このた
め液晶表示パネル5に集光される光(集光スポット)の
最小スポット径Wは次の式で表わされる。ただし、f
はマイクロレンズ17の焦点距離(以下、マイクロレン
ズアレイ基板11の焦点距離ということがある)であ
る。 W=2Δθ・f …
【0010】このため液晶表示装置7の設計にあたって
は、最小スポット径Wが液晶表示パネル5の画素開口1
6の大きさPと同程度、あるいは画素開口16の大きさ
Pよりわずかに大きくなるように設計しており、光利用
効率は光源光の広がり角Δθに依存している。
【0011】一方、液晶プロジェクタ用の液晶表示装
置、あるいはそれ以外の機器に用いられている液晶表示
装置では、近年しだいに高解像度化が進められており、
それに伴って画像表示パネルの画素数が増大し、各画素
が微細化している。また、液晶表示装置の量産性を高く
するため、液晶表示パネルの画面の小型化が進んでお
り、それに伴っても液晶表示パネルの画素が微細化して
いる。
【0012】こうして液晶表示パネル5の画素が微細化
し、画素開口16が小さくなってくると、それに対応し
てマイクロレンズアレイ基板11を通過した光の最小ス
ポット径Wも小さくしないと、図7に示すように、ブラ
ックマトリクス領域12で光が遮られる割合が大きくな
り、マイクロレンズアレイ基板11の効果が無くなり、
画像が暗くなる。
【0013】この場合、画像を明るくしようとして大き
な光源を用いると、その分だけ光源から出る光の広がり
角Δθも大きくなるので、効果が得られない。そのた
め、液晶表示パネルの画素の微細化に対しては、マイク
ロレンズアレイ基板の焦点距離を短くするしかない(上
記式参照)。
【0014】マイクロレンズアレイ基板に形成されるマ
イクロレンズは、入射側の曲率を大きくした方が球面収
差の少ないレンズとなるので、従来は図7に示したよう
に液晶表示パネル5の封止基板(ガラス基板)34の入
射面側にマイクロレンズ17を形成していた。従って、
マイクロレンズアレイ基板の焦点距離を短くしようとす
ると、封止基板を薄くする必要があり、封止基板が製造
工程中に割れる恐れがあるため、マイクロレンズアレイ
基板の焦点距離を短くするのに限界があった。
【0015】ここでは、図3に示したような液晶表示装
置の場合について最小スポット径の問題を説明したが、
これは単板式のカラー液晶表示装置でも同様に問題とな
る。
【0016】(改良された従来例)そこで、上記のよう
な問題を踏まえて、図8に示すように2枚のガラス基板
42、43間にマイクロレンズアレイ44を作り込んで
マイクロレンズアレイ基板45とし、このマイクロレン
ズアレイ基板45を液晶表示パネル41の封止基板とし
て用いられるようになってきている。このマイクロレン
ズアレイ基板45は、ガラス基板42及び43の間に屈
折率の異なる2層の透明樹脂層46、47を成形し、透
明樹脂層46、47の界面にマイクロレンズアレイ44
を形成したものである。そして、このマイクロレンズア
レイ基板45(ガラス基板43)の上に透明電極やTF
T等のブラックマトリクス領域48を作製した後、透明
電極等を形成された別な封止基板49との間に液晶材料
50を封止して液晶表示パネル41を製作している。
【0017】図9(a)〜(d)は上記のようなマイク
ロレンズアレイ基板45の量産工程を示す概略断面図で
ある。マイクロレンズアレイ基板45のレンズは、微細
な曲率構造を有しているから、切削研磨加工法により製
作するのは困難である。そのためマイクロレンズアレイ
基板45は、いわゆる2P(Photo-Polymerization)法
により製作される。図9(a)に符号51で示すものは
スタンパ(金型)であって、スタンパ51の上面にはレ
ンズパターン52が形成されている。しかして、マイク
ロレンズアレイ基板11を製造するには、まずスタンパ
51の上に紫外線硬化樹脂53(屈折率:1.35〜1.
60くらい)を供給し、その上から透明なガラス基板4
3で押圧する。ガラス基板43で押圧すると、紫外線硬
化樹脂53はスタンパ51とガラス基板43の間で押し
広げられ、スタンパ51のレンズパターン52内に充填
される。このときガラス基板43の押圧力と紫外線硬化
樹脂53の供給量を調整することで、紫外線硬化樹脂5
3の厚みを数μm〜数100μmまで制御することがで
きる。
【0018】ついで、図9(b)に示すように、ガラス
基板43を通して紫外線硬化樹脂53に紫外線を照射す
ると、光硬化反応によって紫外線硬化樹脂53が硬化
し、スタンパ51のレンズパターン52が紫外線硬化樹
脂53に転写される。紫外線硬化樹脂53が硬化する
と、紫外線硬化樹脂53によって成形された透明樹脂層
47をガラス基板43と共にスタンパ51から剥離す
る。
【0019】この後、図9(c)に示すように、ガラス
基板42の上に先ほどの紫外線硬化樹脂53と屈折率の
異なる紫外線硬化樹脂54を供給し、下面に透明樹脂層
47を成形されたガラス基板43を紫外線硬化樹脂54
の上に重ねて押圧する。ガラス基板43を押圧すること
によって紫外線硬化樹脂54を透明樹脂層47とガラス
基板42の間に押し広げた後、図9(d)に示すよう
に、ガラス基板42を通して紫外線硬化樹脂54に紫外
線を照射し、紫外線硬化樹脂54を硬化させることによ
り透明樹脂層46を成形する。これにより、透明樹脂層
46、47の間にマイクロレンズアレイ44が成形され
る。
【0020】また、図10(a)〜(d)は上記スタン
パ51の製造方法を示している。まず図10(a)に示
すように、マイクロレンズアレイ基板のレンズパターン
を有する原盤55を製作した後、銀等のスタンパ材56
を原盤55の表面に堆積させてスタンパ材56で原盤5
5の表面を覆い、電鋳法によりスタンパ材56の上にニ
ッケルを堆積させてスタンパ台57を形成する。つい
で、原盤55を剥離し、図10(b)に示すように、ス
タンパ材56とスタンパ台57からなる第1スタンパ5
8を得る。
【0021】この後、図10(c)のように、第1スタ
ンパ58を上下反転させ、再び第1スタンパ58の上に
さらにスタンパ材料59を堆積させ、第1スタンパ58
の上に上記成形用スタンパ51を成形する。この後、ス
タンパ51を第1スタンパ58から分離すると、図10
(d)に示すように、レンズパターン52を有するスタ
ンパ51が得られる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして、原
盤55の上に第1スタンパ58のスタンパ材56を成膜
するとき、触媒を用いた無電解メッキによる原盤表面の
導体化についで、電解メッキによりスタンパ材56を堆
積させる。
【0023】しかし、この電解メッキプロセスにおいて
は、図11に示すように、原盤55に形成されているレ
ンズパターン60のうち谷の部分60aでは、いわゆる
エッジ効果が生じ、谷の部分60aにおけるスタンパ材
56の堆積量が他の部分と比較して少ないか、全く堆積
しなくなる。これによりレンズパターン60の谷の部分
60aではスタンパ材56が堆積不良となり、スタンパ
材56の頂点部分がシャープに成形されない。この結
果、スタンパ51にも谷の部分や頂点の部分が丸みを帯
びただれ部となっていた。
【0024】マイクロレンズアレイ基板のレンズ形状が
曲率の小さなものである場合には、レンズ形状の間の谷
の部分が比較的浅くなるので、スタンパ51もほぼシャ
ープな形状に形成されるが、焦点距離の短いマイクロレ
ンズアレイ基板を成形する場合には、レンズ形状の谷の
部分が深く、狭くなるので、スタンパ材56が原盤55
に堆積しにくく、スタンパ51のだれ部が大きくなって
いた。
【0025】こうしてだれ部の大きなスタンパ51によ
ってマイクロレンズアレイ基板45を成形すると、スタ
ンパ51のだれ部もマイクロレンズアレイ基板45に転
写されるので、成形されたマイクロレンズアレイ基板4
5でも図12のようにマイクロレンズ間の境界にだれ部
61が生じる。
【0026】図12に示すように、マイクロレンズアレ
イ基板45に光(緑色光G)が入射したとき、レンズ境
界以外の領域では、入射光は対向する画素開口62
(G)に集光される。しかし、マイクロレンズアレイ基
板45にだれ部61が生じていると、レンズ境界領域に
入射した光はだれ部61によって散乱され、迷光となっ
て他の画素開口62(R)、62(B)に入射する。こ
の結果、画像がぼやけてしまい、画像品質が低下する。
特に、単板式カラー液晶表示装置の場合には、混色を生
じるので、格段に画像が劣化する。しかも、液晶プロジ
ェクタに用いる場合には、液晶表示パネルの画像がスク
リーン上に拡大投影されるので、だれ部61による画像
の劣化が目立ち易かった。
【0027】また、ガラス基板43に成形された透明樹
脂層47をスタンパ51から剥離するときには、図13
に示すように、スタンパ51を均一な曲率となるように
弧状に湾曲させながら透明樹脂層47から剥離させるこ
とにより、スタンパ51と透明樹脂層47との間の剥離
抵抗を小さくし、マイクロレンズアレイ基板45の破損
を防止している。
【0028】しかし、マイクロレンズアレイ基板45の
レンズ曲率が大きくなり、スタンパ51の谷の部分が深
く、狭くなると、スタンパ51の剥離抵抗が大きくなる
ので、図13のようにしてスタンパ51を湾曲させなが
ら透明樹脂層47から剥離するとき、透明樹脂層47の
レンズ境界部分の先端部分が欠けてスタンパ51側に残
り易かった。マイクロレンズアレイ基板45の透明樹脂
層47にこのような欠けなどが生じると、ここでも光が
散乱されるので、画像の乱れを生じさせる原因となり、
特に液晶プロジェクタでは大きな問題になっていた。
【0029】また、マイクロレンズアレイ基板のレンズ
境界領域にだれ部や欠けが存在しない場合でも、レンズ
曲率が大きくなると、レンズ境界領域で光が全反射さ
れ、迷光となる恐れもあった。
【0030】さらに、図8に示したような構造のマイク
ロレンズアレイ基板45では、その短焦点距離化は、透
明樹脂層に用いる樹脂材料の高性能化に依存しているだ
けであって、しかもその樹脂材料の屈折率改善による焦
点距離の短縮化も限界に至っている。
【0031】本発明は上述の技術的問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、マ
イクロレンズアレイ基板を構成するレンズの焦点距離を
より短焦点化することにある。また、別な目的は、マイ
クロレンズアレイ基板を成形する際の不良品発生率を低
減することにある。さらに別な目的は、マイクロレンズ
アレイ基板を液晶プロジェクタや液晶表示装置などに用
いた場合に、マイクロレンズアレイ基板を通過した光の
迷光を少なくし、画像の分解能を向上させることにあ
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のマイク
ロレンズアレイ基板は、微小レンズのレンズ配列面を少
なくとも2層以上積層し、光入射側に1番近いレンズ配
列面のレンズ曲率が、光入射側から2番目に位置するレ
ンズ配列面のレンズ曲率よりも小さくなっていることを
特徴としている。
【0033】請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基
板は、前記レンズ配列面を樹脂を介して貼り合わせた請
求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、レ
ンズ配列面間の間隔を所定間隔に保持するための位置決
め用部材を備えたものである。
【0034】請求項3に記載のマイクロレンズアレイ基
板は、請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基板にお
いて、貼り合わされる両レンズ配列面を支持する各部材
にそれぞれ前記位置決め用部材が設けられており、一方
の位置決め用部材の接続面には他方の位置決め用部材が
嵌合する位置決め用凹部が設けられており、両位置決め
用部材の嵌合によってレンズ配列面どうしの光軸合せを
行なうことを特徴としている。
【0035】請求項4に記載のマイクロレンズアレイ基
板は、請求項3に記載のマイクロレンズアレイ基板にお
ける前記位置決め用凹部を有する位置決め用部材には、
他方の位置決め用部材の接続面を位置決め用凹部へ導く
ガイド面が形成されていることを特徴としている。
【0036】請求項5に記載のマイクロレンズアレイ基
板は、請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板にお
いて、いずれかのレンズ配列面を支持する部材に、レン
ズ配列面を成形するための型と位置決めするための位置
決め用部材を設けたことを特徴としている。
【0037】請求項6に記載のマイクロレンズアレイ基
板は、請求項2又は5に記載のマイクロレンズアレイ基
板における前記位置決め用部材が、いずれかのレンズ配
列面と同時に成形されていることを特徴としている。
【0038】
【作用】請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板に
あっては、微小レンズのレンズ配列面を少なくとも2層
以上積層しているから、複数層のレンズ配列面によって
容易に短焦点化することができる。
【0039】また、光入射側から2番目に位置するレン
ズ配列面(以下、第2のレンズ配列面という)よりも光
入射側に、光入射側に1番近いレンズ配列面(以下、第
1のレンズ配列面という)を設けているから、第1のレ
ンズ配列面により入射光を集光して第2のレンズ配列面
の各微小レンズに入射させることができる。この結果、
第2のレンズ配列面のレンズ境界領域に入射光が入るの
を防止でき、当該レンズ境界領域における入射光の散乱
を防止できる。一方、第1のレンズ配列面は、第2のレ
ンズ配列面よりもレンズ曲率が小さくなっているので、
レンズ配列面のレンズ境界領域にだれ部や欠けなどが生
じにくく、レンズ境界領域における光の散乱が生じにく
い。
【0040】請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基
板においては、全体として目的とする焦点距離を得るた
めには、レンズ配列面間の間隔を精密に制御する必要が
ある。請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基板にあ
っては、前記レンズ配列面を樹脂を介して貼り合わせて
いるから、容易に第1及び第2のレンズ配列面どうしを
積層することができる。しかも、レンズ配列面間の間隔
を所定間隔に保持するためのスペーサを備えているの
で、第1及び第2のレンズ配列面どうしを接着する際、
マイクロレンズアレイ基板に設けたスペーサ自体でレン
ズ配列面間の間隔を精度よく制御できる。
【0041】また、請求項1に記載のマイクロレンズア
レイ基板においては、第1のレンズ配列面で集光させた
光が第2のレンズ配列面におけるレンズ境界領域に入射
しないようにするためには、第1のレンズ配列面の微小
レンズと第2のレンズ配列面の微小レンズとの光軸合せ
が重要になる。請求項3に記載のマイクロレンズアレイ
基板では、請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基板
において、貼り合わされる両レンズ配列面を支持する各
部材にそれぞれ前記スペーサが設けられており、一方の
スペーサの接続面には他方のスペーサの接続面が嵌合す
る位置決め用凹部が設けられており、両スペーサの嵌合
によってレンズ配列面どうしの光軸合せを行なうように
しているから、第1及び第2のレンズ配列面どうしを接
着する際、スペーサどうしの嵌合によって容易に第1及
び第2のレンズ配列面どうしの光軸合せを行なうことが
できる。
【0042】請求項4に記載のマイクロレンズアレイ基
板にあっては、請求項3に記載のマイクロレンズアレイ
基板における前記位置決め用凹部を有するスペーサに
は、他方のスペーサの接続面を位置決め用凹部へ導くガ
イド面が形成されているから、第1及び第2のレンズ配
列面に設けられているスペーサどうしを接続する際、ガ
イド面により一方のスペーサに設けられている位置決め
用凹部へ他方のスペーサの接続面を導くことができ、微
小なスペーサの場合にも第1のレンズ配列面と第2のス
ペーサのレンズ配列面の接着作業を容易にすることがで
きる。
【0043】請求項5に記載のマイクロレンズアレイ基
板にあっては、請求項1に記載のマイクロレンズアレイ
基板において、いずれかのレンズ配列面を支持する部材
に、レンズ配列面を成形するための型と位置決めするた
めの位置決め用部材を設けているから、レンズ配列面を
成形するための型を替えながら複数層のレンズ配列面を
成形する場合に、各レンズ配列面の位置決めを正確に行
なうことができる。
【0044】請求項6に記載のマイクロレンズアレイ基
板にあっては、請求項2又は5に記載のマイクロレンズ
アレイ基板における前記位置決め用部材が、いずれかの
レンズ配列面と同時に成形されているから、レンズ配列
面と位置決め部材を位置決めする必要がなく、位置決め
用部材を介してのレンズ配列面どうしの位置決めを正確
に行なうことができる。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図14は本発
明の一実施形態によるマイクロレンズアレイ基板71を
用いたカラー液晶表示パネル72の構造を示す一部破断
した断面図である。このマイクロレンズアレイ基板71
にあっては、2枚のガラス基板73、74の間隙に3層
の透明樹脂層75、76、77が形成されている。光入
射側のレンズ配列面(マイクロレンズアレイ)78は透
明樹脂層75及び76の界面に形成されており、光出射
側のレンズ配列面(光入射側から2番目のレンズ配列
面)79は透明樹脂層76及び77の界面に形成されて
おり、各透明樹脂層75、76、77の屈折率をn1、
n2、n3とするとき、n1、n3 > n2となってい
る。
【0046】光入射側のレンズ配列面78は、高屈折率
の透明樹脂によってガラス基板73上に成形された透明
樹脂層75の表面(透明樹脂層76との界面)に形成さ
れており、比較的小さな曲率の微小レンズから構成され
ている。特に、このレンズ配列面78のレンズ曲率は、
微小レンズどうしのレンズ境界領域に生じるだれ部が十
分に小さく、また成形時に欠けなどが生じない程度の曲
率にしておくのが望ましい。
【0047】光出射側のレンズ配列面79は、高屈折率
の透明樹脂によってガラス基板74上に成形された透明
樹脂層77の表面(透明樹脂層76との界面)に形成さ
れており、比較的大きな曲率の微小レンズから構成され
ている。このレンズ配列面79には、微小レンズどうし
のレンズ境界領域にある程度大きなだれ部が生じたり、
成形時に小さな欠けなどが生じる多少の恐れがあっても
許容される。
【0048】透明樹脂層76は、ガラス基板73に成形
された透明樹脂層75とガラス基板74に成形された透
明樹脂層77を貼り合わせ、両透明樹脂層75、77の
間の空間を埋める働きをする。
【0049】レンズ配列面78とレンズ配列面79は、
いずれも微小レンズを整然と配列したものであり、両レ
ンズ配列面78、79の微小レンズは同じ大きさ(レン
ズ幅は、約20μm〜100μm)を有し、互いに光軸
を一致させるようにして1対1に対向させて配列されて
いる。
【0050】このマイクロレンズアレイ基板71は、液
晶表示パネル72の一方の封止基板として用いられてお
り、光出射側の表面にITO膜80を形成し、その上に
ブラックマトリクス領域81を形成し、ブラックマトリ
クス領域81の開口に赤色光、緑色光、青色光を透過さ
せるための画素開口82(R)、82(G)、82
(B)を形成している。図14に示す液晶表示パネル7
2は単板式カラー液晶表示装置に用いられるものである
から、両レンズ配列面78、79は、赤、緑、青の3色
の画素開口82(R)、82(G)、82(B)に対し
て1個の微小レンズ78a、79aが対向している。液
晶表示パネル72のもう一方の封止基板83(ガラス基
板)には、画素電極84とTFT85が形成されてい
る。マイクロレンズアレイ基板71のブラックマトリク
ス領域81を形成された面と封止基板83のTFT85
を形成された面とは互いに対向し、周囲をスペーサ材8
6により囲まれ、その間隙に液晶材料87が封止されて
いる。
【0051】しかして、この液晶表示パネル72にあっ
ては、ダイクロイックミラー等で分光された赤色、緑
色、青色の平行光束が異なる入射角度でマイクロレンズ
アレイ基板71の光入射側から入射すると、まず光入射
側のレンズ配列面78の各微小レンズにより入射光が集
光される。光入射側のレンズ配列面78の微小レンズに
より集光された赤色、緑色、青色の光は、光出射側のレ
ンズ配列面79の各微小レンズのレンズ境界領域よりも
内側に入射させられる。
【0052】こうして光出射側のレンズ配列面79に入
射した赤色、緑色、青色の光は、さらに光出射側のレン
ズ配列面79の微小レンズにより集光され、各色の光は
対応する色の画素開口82(R)、82(G)、82
(B)内に集光させられる。よって、この液晶表示パネ
ル72によれば、光源からの入射光がブラックマトリク
ス領域によって遮断されることがなく、光の利用効率が
向上する。
【0053】しかも、光出射側のレンズ配列面79とし
て焦点距離の短いレンズからなるもの、すなわち比較的
レンズ曲率の大きなものを用い、仮にそのレンズ境界領
域に比較的大きなだれ部や欠け等の欠点が存在しても、
このレンズ配列面79のレンズ境界領域は集光用に使用
されないので、レンズ境界領域における欠点で光が散乱
し、解像度の低下や混色等によって画像の品質低下をき
たす恐れがない。また、レンズ曲率の大きなレンズ配列
面79においてレンズ境界領域で入射光が全反射する恐
れも無くなる。
【0054】なお、光入射側のレンズ配列面78は、焦
点距離の長いレンズからなるもの、すなわち比較的レン
ズ曲率の小さなものであるから、レンズ配列面78にだ
れ部や欠け等の欠点がないものを容易に製作することが
できる。
【0055】また、このマイクロレンズアレイ基板71
にあっては、複数のレンズ配列面78、79により光を
集光させているので、レンズ配列面単体の場合よりも短
い焦点距離を容易に得ることができる。
【0056】こうして本発明のマイクロレンズアレイ基
板71では、複数のレンズ配列面78、79によって短
い焦点距離を実現することができるので、画素開口82
(R)、82(G)、82(B)に入射する光の最小ス
ポット径Wを小さくすることができ、液晶表示パネル7
2の画素が微細化されても光の利用効率を維持すること
ができ、高解像度で明るい液晶表示パネル72を製作す
ることができる。
【0057】(スペーサの構造)しかし、両レンズ配列
面78、79の間隔がばらつくと、両レンズ配列面7
8、79がいくら精密に成形されていてもマイクロレン
ズアレイ基板71の全体としての焦点距離がばらつく。
また、両レンズ配列面78、79どうしの光軸がずれる
と、マイクロレンズアレイ基板71の光軸が傾いたり、
光入射側のレンズ配列面78で集光された光が光出射側
のレンズ配列面79のレンズ境界領域に入射したりする
恐れがある。従って、ガラス基板73に成形された透明
樹脂層75とガラス基板74に成形された透明樹脂層7
7を透明樹脂層76を介して貼り合わせる際には、精度
よく位置合せして貼り合わせる必要がある。特に、各レ
ンズ配列面78、79の微小レンズ78a、79aが微
細になるほど高精度の位置合せが必要となる。
【0058】そのため、このマイクロレンズアレイ基板
71では、両ガラス基板73、74の端部ないし縁部に
それぞれスペーサ91、92を設けている。図15は一
対のスペーサ91、92の形状を拡大して示している。
ガラス基板73に形成されている一方のスペーサ91
は、比較的狭い幅d1の角柱状や円柱状などの柱状に形
成されており、その先端面にはテーパー状の接合面93
が形成されている。ガラス基板74に形成されている他
方のスペーサ92は、広い幅Dを有する角柱状や円柱状
などの柱状に形成されており、その先端面中央には、ス
ペーサ91の先端部が精度よく嵌合する凹部94が設け
られている。すなわち、スペーサ91の幅d1と凹部9
4の幅d2は等しく、スペーサ91の先端部と凹部94
とは同形状をしている。スペーサ92の先端面において
は、スペーサ91との押圧力によってスペーサ91を凹
部94に嵌まり込ませるように導く逆テーパー状のガイ
ド面95が凹部94の周囲に形成されている。なお、ス
ペーサ92の幅Dは、スペーサ91の幅d1の数倍あ
り、目視で位置決めできるようにスペーサ92の幅d2
は100μm以上にしておくのが望ましい。
【0059】従って、透明樹脂層75を形成されたガラ
ス基板73と透明樹脂層77を形成されたガラス基板7
4とを透明樹脂層76を介して接着する際、図15に白
抜きの矢印で示すように、スペーサ91とスペーサ92
をラフに位置合せしてガラス基板73、74どうしを押
し付けると、スペーサ91の先端がスペーサ92のガイ
ド面95を滑って凹部94に嵌まりこみ、スペーサ9
1、92どうしの位置決めが精度よく行なわれる。すな
わち、スペーサ91の長さmとスペーサ92の凹部94
のまでの距離nの和m+nによってガラス基板73、7
4どうしの間隔が決まり、したがってレンズ配列面7
8、79どうしの間隔が一定に保持される。また、スペ
ーサ91の幅d1と凹部94の幅d2も等しく、スペー
サ91の先端がスペーサ92の凹部94にぴったりと嵌
まり込むことで、両レンズ配列面78、79どうしの光
軸合せも精度よく行なわれる。さらに、スペーサ91の
先端部がスペーサ92の凹部94に嵌まり込むことによ
り、ガラス基板73、74間に働くせん断応力によって
レンズ配列面78、79にずれが生じるのも防止でき
る。
【0060】(マイクロレンズアレイ基板の製造方法)
図16(a)(b)(c)(d)及び図17(a)
(b)(c)はスペーサ91、92を備えたマイクロレ
ンズアレイ基板71の製造方法を示している。以下、こ
のマイクロレンズアレイ基板71の製造方法を図16
(a)〜(d)及び図17(a)〜(c)により簡単に
説明する。図16(a)に示す96は、光入射側のレン
ズ配列面78の反転パターン97と共にスペーサ91を
成形するための凹型98を形成されたスタンパである。
まず、図16(a)に示すように、ガラス基板73の上
に紫外線硬化樹脂99を置き、その上から紫外線硬化樹
脂99にスタンパ96を押し付け、図16(b)のよう
に紫外線硬化樹脂99をガラス基板73とスタンパ96
の間の空間に充填させる。ついで、図16(c)に示す
ように、ガラス基板73を通して紫外線硬化樹脂99に
紫外線を照射して光硬化させる。硬化した紫外線硬化樹
脂99からスタンパ96を剥離すると、ガラス基板73
の上に透明樹脂層75が成形され、透明樹脂層75には
レンズ配列面78と同時にスペーサ91が形成される。
なお、レンズ配列面78とスペーサ91とは、分離して
ガラス基板73上に成形されてもよい。
【0061】図示しないが、光出射側のレンズ配列面7
9の反転パターンとスペーサ92を成形するための凹型
を備えたスタンパを用い、図16(a)〜(d)と同様
にして、図17(a)に示されているような透明樹脂層
77をガラス基板74上に成形する。すなわち、ガラス
基板74の上に透明樹脂層77を成形し、透明樹脂層7
7の表面にレンズ配列面79を形成すると共にレンズ配
列面79と同時にスペーサ92を成形する。
【0062】こうしてガラス基板73、74上にそれぞ
れ透明樹脂層75、77が成形されると、図17(a)
に示すように、透明樹脂層77を上に向けてガラス基板
74を置き、そのレンズ配列面79の上に屈折率の異な
る紫外線硬化樹脂100を供給する。ついで、図17
(a)(b)に示すように、透明樹脂層75を下向きに
して紫外線硬化樹脂100の上にガラス基板73を重ね
て押圧する。このとき、スペーサ91、92どうしが嵌
合するので、レンズ配列面78、79どうしの間隔が一
定距離に保たれ、光軸合せも精度よく行なわれる。この
状態で、図17(c)に示すように、ガラス基板73、
74を通して紫外線硬化樹脂100に紫外線を照射して
紫外線硬化樹脂100を硬化させると、硬化した透明樹
脂層76によって透明樹脂層75、77どうしが貼り合
わされ、容易にマイクロレンズアレイ基板71が製作さ
れる。
【0063】なお、スペーサ91はレンズ配列面78を
構成する透明樹脂層75と同時に成形され、スペーサ9
2はレンズ配列面79を構成する透明樹脂層77と同時
に成形されている。このため、各スペーサ91、92と
レンズ配列面78、79との位置合せの必要がなく、ス
ペーサ91、92どうしの位置合せをおこなくことによ
り、自然とレンズ配列面78、79どうしの位置合せも
高精度に行なわれる。 (第2の実施形態)図18は本発明の別な実施形態によ
るマイクロレンズアレイ基板101の一部を示す断面図
である。このマイクロレンズアレイ基板101では、ガ
ラス基板73の透明樹脂層75表面に形成されたレンズ
配列面78が凹レンズアレイとなっており、ガラス基板
74の樹脂層表面に形成されたレンズ配列面79も凹レ
ンズアレイとなっている。このようなマイクロレンズア
レイ基板101でも、入射側に位置するレンズ配列面7
8のレンズ曲率が出射側に位置するレンズ配列面79の
レンズ曲率よりも小さくなっている。
【0064】ただし、入射光を集光させるため、透明樹
脂層75、76、77の屈折率n1、n2、n3の関係
は、 n1、n3 < n2 となっている。
【0065】このようなマイクロレンズアレイ基板10
1でも、第1の実施形態と同様な作用効果を奏し、両レ
ンズ配列面78、79によってマイクロレンズアレイ基
板101を短焦点化できる。また、光入射側のレンズ配
列面78によって光を集光させることにより、マイクロ
レンズアレイ基板101に入射した光が光出射側のレン
ズ配列面79のレンズ境界領域に入射しないようにす
る。
【0066】(第3の実施形態)図19は本発明のさら
に別な実施形態によるマイクロレンズアレイ基板102
の一部を示す概略断面図である。このマイクロレンズア
レイ基板102にあっては、ガラス基板73、74の間
に4層の透明樹脂層103、104、105、106を
積層し、その界面に3つのレンズ配列面78、79、1
07を形成している。光入射側から1番目及び2番目の
レンズ配列面78、79は図18に示したものと同じ形
状のものである。この実施形態では、その光出射側にレ
ンズ配列面107を付加している。
【0067】この実施形態では、光入射側から1番目の
レンズ配列面78の曲率は小さく、2番目のレンズ配列
面79の曲率は大きくなっており、透明樹脂層103、
104、105、106の屈折率n1、n2、n3、n
4には、 n1、n3 < n2、n4 の関係がある。
【0068】しかして、1番目のレンズ配列面78で入
射光を絞ることによって2番目のレンズ配列面79のレ
ンズ境界領域に入射光が入るのを防止し、2番目及び3
番目のレンズ配列面79、107でさらに入射光を集光
させることができるので、小さな焦点距離が得られ、そ
れだけ最小スポット径を小さくできる。なお、焦点距離
が短くなると、ガラス基板74も薄くなるが、強度はガ
ラス基板73及び透明樹脂層103、104、105、
106でもたせることができる。
【0069】図20(a)〜(d)及び図21(e)〜
(h)は図19のマイクロレンズアレイ基板102の製
造工程を示す。図20(a)に示すものは、図16
(a)〜(d)と同様な工程でガラス基板74の上に透
明樹脂層106を形成したものである。ただし、スペー
サ110は、スペーサ91と同型のものを設けている。
スタンパ108の下面には、レンズ配列面79の反転パ
ターン109とスペーサ110と嵌合する凹部111が
設けられている。しかして、図20(a)に示すよう
に、透明樹脂層106の上に紫外線硬化樹脂112を供
給した後、スタンパ108を下降させてスペーサ110
と凹部111とを嵌合させてレンズ配列面107とスタ
ンパ108を位置決めする。こうして、図20(b)の
ように透明樹脂層106とスタンパ108の間に紫外線
硬化樹脂112を所定厚みに押し広げた後、図20
(c)に示すように、ガラス基板74を通して紫外線硬
化樹脂112に紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂112
を硬化させて透明樹脂層105を成形する。この後、図
20(d)に示すように、スタンパ108を透明樹脂層
105から剥離させると、透明樹脂層105の表面にレ
ンズ配列面79が転写される。
【0070】ついで、図21(e)に示すように、透明
樹脂層105の上に別な紫外線硬化樹脂116を供給す
る。スタンパ113は、下面にレンズ配列面78の反転
パターン114とスペーサ110と凹凸嵌合するスペー
サ115を有している。図21(f)に示すように、ス
タンパ113を下降させてスタンパ110及び115を
嵌合させると、スタンパ113と透明樹脂層105の間
に紫外線硬化樹脂116が所定厚みに押し広げられる。
この状態で紫外線硬化樹脂116に紫外線を照射して紫
外線硬化樹脂116を硬化させて透明樹脂層104を成
形する。
【0071】紫外線硬化樹脂116が硬化して透明樹脂
層104が成形された後、スタンパ113を透明樹脂層
104から剥離すると、透明樹脂層104の上にレンズ
配列面78が成形されている。図21(g)に示すよう
に、このレンズ成形面78の上にさらに別な紫外線硬化
樹脂117を供給し、図21(h)のように上からガラ
ス基板73を押し付け、紫外線硬化樹脂117に紫外線
硬化を照射して紫外線硬化樹脂117を硬化させると、
硬化した紫外線硬化樹脂117が透明樹脂層103とな
って図19に示したような構造のマイクロレンズアレイ
基板102が製作される。
【0072】なお、ここではレンズ配列面が3層(透明
樹脂層が4層)の場合について説明したが、図20
(a)〜図21(h)のような工程を繰り返せば、4層
以上のレンズ配列面を成形することも精度よく、容易に
行なうことができる。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載のマイクロレンズアレイ
基板によれば、複数層のレンズ配列面によって容易に短
焦点化することができる。また、第2のレンズ配列面よ
りも光入射側に、第1のレンズ配列面を設けているか
ら、第1のレンズ配列面により入射光を集光して第2の
レンズ配列面の各微小レンズに入射させることができ、
第2のレンズ配列面のレンズ境界領域における入射光の
散乱を防止できる。一方、第1のレンズ配列面は、比較
的レンズ曲率が小さいので、レンズ配列面のレンズ境界
領域にだれ部や欠けなどが生じにくく、レンズ境界領域
における光の散乱が生じにくい。従って、請求項1に記
載のマイクロレンズアレイ基板によれば、プロジェクタ
等に用いた場合には、光の利用効率を向上させて画像を
明るくすることができ、また画像の解像度低下や混色を
防止し、画像品質を向上させることができる。
【0074】請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基
板によれば、請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基
板における前記レンズ配列面を樹脂を介して貼り合わせ
ているから、容易に第1及び第2のレンズ配列面どうし
を積層することができる。しかも、レンズ配列面間の間
隔を所定間隔に保持するためのスペーサを備えているの
で、第1及び第2のレンズ配列面どうしを接着する際、
マイクロレンズアレイ基板に設けたスペーサ自体でレン
ズ配列面間の間隔を精度よく制御できる。
【0075】請求項3に記載のマイクロレンズアレイ基
板によれば、請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基
板において、貼り合わされる両レンズ配列面を支持する
各部材にそれぞれ前記スペーサが設けられており、一方
のスペーサの接続面には他方のスペーサの接続面が嵌合
する位置決め用凹部が設けられており、両スペーサの嵌
合によってレンズ配列面どうしの光軸合せを行なうよう
にしているから、第1及び第2のレンズ配列面どうしを
接着する際、スペーサどうしの嵌合によって容易に第1
及び第2のレンズ配列面どうしの光軸合せを行なうこと
ができる。
【0076】請求項4に記載のマイクロレンズアレイ基
板によれば、請求項3に記載のマイクロレンズアレイ基
板における前記位置決め用凹部を有するスペーサには、
他方のスペーサの接続面を位置決め用凹部へ導くガイド
面が形成されているから、第1及び第2のレンズ配列面
に設けられているスペーサどうしを接続する際、ガイド
面により一方のスペーサに設けられている位置決め用凹
部へ他方のスペーサの接続面を導くことができ、微小な
スペーサの場合にも第1のレンズ配列面と第2のスペー
サのレンズ配列面の接着作業を容易にすることができ
る。
【0077】請求項5に記載のマイクロレンズアレイ基
板によれば、請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基
板において、いずれかのレンズ配列面を支持する部材
に、レンズ配列面を成形するための型と位置決めするた
めの位置決め用部材を設けているから、レンズ配列面を
成形するための型を替えながら複数層のレンズ配列面を
成形する場合に、各レンズ配列面の位置決めを正確に行
なうことができる。
【0078】請求項6に記載のマイクロレンズアレイ基
板によれば、請求項2又は5に記載のマイクロレンズア
レイ基板における前記位置決め用部材が、いずれかのレ
ンズ配列面と同時に成形されているから、レンズ配列面
と位置決め部材を位置決めする必要がなく、位置決め用
部材を介してのレンズ配列面どうしの位置決めを正確に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶プロジェクタの基本構成を示す図である。
【図2】マイクロレンズアレイ基板を備えた液晶表示パ
ネルを示す一部破断した斜視図である。
【図3】(a)(b)は図2のマイクロレンズアレイ基
板の働きを説明するための図である。
【図4】単板式のカラー液晶表示装置の構成を示す図で
ある。
【図5】図5のカラー液晶表示装置におけるマイクロレ
ンズアレイ基板の働きを説明する図である。
【図6】光源の大きさにより生じる有限な最小スポット
径を説明する図である。
【図7】マイクロレンズアレイ基板を用いた液晶表示装
置の問題点を説明する図である。
【図8】別な従来例による液晶表示パネルの一部を示す
断面図である。
【図9】(a)(b)(c)(d)は図8の液晶表示パ
ネルの製造方法を示す概略断面図である。
【図10】(a)(b)(c)(d)は図9(a)で用
いたスタンパの製造方法を示す概略断面図である。
【図11】原盤の上にスタンパ材とスタンパ台を堆積さ
せた状態を示す拡大断面図である。
【図12】図8の液晶表示パネルに用いるマイクロレン
ズアレイ基板の問題点を説明する図である。
【図13】図8の液晶表示パネルに用いるマイクロレン
ズアレイ基板の製造上の問題点を説明する図である。
【図14】本発明の一実施形態によるマイクロレンズア
レイ基板を用いた液晶表示パネルの構造を示す一部破断
した断面図である。
【図15】同上のマイクロレンズアレイ基板に設けられ
たスペーサの拡大図である。
【図16】(a)(b)(c)(d)は、ガラス基板上
にレンズ配列面を備えた透明樹脂層を成形する工程を示
す概略断面図である。
【図17】(a)(b)(c)はレンズ配列面を成形さ
れた透明樹脂層どうしを貼り合せる工程を示す概略断面
図である。
【図18】本発明の別な実施形態によるマイクロレンズ
アレイ基板の一部を示す断面図である。
【図19】本発明のさらに別な実施形態によるマイクロ
レンズアレイ基板の一部を示す断面図である。
【図20】(a)(b)(c)(d)は図19のマイク
ロレンズアレイ基板を製造する工程を示す概略断面図で
ある。
【図21】(e)(f)(g)(h)は図20の続図で
ある。
【符号の説明】
71 マイクロレンズアレイ基板 73、74 ガラス基板 75、76、77 透明樹脂層 78、79 レンズ配列面 91、92 スペーサ 93 スペーサの接合面 94 スペーサの凹部 95 ガイド面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 正幸 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA05Z FA29Z FA35Y FC19 FC23 FD06 FD12 FD13 FD15 GA08 GA13 KA01 LA03 LA12 MA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小レンズのレンズ配列面を少なくとも
    2層以上積層し、光入射側に1番近いレンズ配列面のレ
    ンズ曲率が、光入射側から2番目に位置するレンズ配列
    面のレンズ曲率よりも小さくなっていることを特徴とす
    るマイクロレンズアレイ基板。
  2. 【請求項2】 前記レンズ配列面どうしを樹脂を介して
    貼り合わせたマイクロレンズアレイ基板であって、レン
    ズ配列面間の間隔を所定間隔に保持するための位置決め
    用部材を備えた、請求項1に記載のマイクロレンズアレ
    イ基板。
  3. 【請求項3】 貼り合わされる両レンズ配列面を支持す
    る各部材にそれぞれ前記位置決め用部材が設けられてお
    り、一方の位置決め用部材の接続面には他方の位置決め
    用部材が嵌合する位置決め用凹部が設けられており、両
    位置決め用部材の嵌合によってレンズ配列面どうしの光
    軸合せを行なうことを特徴とする、請求項2に記載のマ
    イクロレンズアレイ基板。
  4. 【請求項4】 前記位置決め用凹部を有する位置決め用
    部材には、他方の位置決め用部材を位置決め用凹部へ導
    くガイド面が形成されていることを特徴とする、請求項
    3に記載のマイクロレンズアレイ基板。
  5. 【請求項5】 いずれかのレンズ配列面を支持する部材
    に、レンズ配列面を成形するための型と位置決めするた
    めの位置決め用部材を設けたことを特徴とする、請求項
    1に記載のマイクロレンズアレイ基板。
  6. 【請求項6】 前記位置決め用部材は、いずれかのレン
    ズ配列面と同時に成形されていることを特徴とする、請
    求項2又は5に記載のマイクロレンズアレイ基板。
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