JP2000249156A - 転がり軸受の固定構造 - Google Patents

転がり軸受の固定構造

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JP2000249156A
JP2000249156A JP11053788A JP5378899A JP2000249156A JP 2000249156 A JP2000249156 A JP 2000249156A JP 11053788 A JP11053788 A JP 11053788A JP 5378899 A JP5378899 A JP 5378899A JP 2000249156 A JP2000249156 A JP 2000249156A
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Noriyuki Ishimoto
紀之 石本
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧入や接着によらずに、確実に軸受を固定す
ることができて、クリープ摩耗を防止する。 【解決手段】 ブラケット16に突設した軸受嵌合用の
円筒状ハウジング21の内周に転がり軸受8の外輪8B
を嵌合した構造において、ハウジング21の外周に先端
21a側から基端21b側へ向かうに従い径大となるテ
ーパ面22を形成する。ハウジング21の円周方向の複
数箇所にスリット23を形成する。ハウジング21の外
周に押し付けリング24を嵌合し、ボルト28で押し付
けリング24を締め付け、ハウジング21を縮径させて
軸受8を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動機に使
用される転がり軸受の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は電動機1の内部構造を示してい
る。図において、2は回転軸、3は回転子、4は固定子
鉄心、5はモータケーシングである。モータケーシング
5の後端面及び前端面にはブラケット(ケーシング壁)
6、7が設けられており、各ブラケット6、7に固定し
た転がり軸受(以下、単に「軸受」という)8、9によ
って回転軸2が支持されている。
【0003】図6は図5のVI円部の拡大図である。
【0004】ブラケット6の内面側には軸受嵌合用の円
筒状のハウジング11が突設されており、そのハウジン
グ11の内周に軸受8の外輪8Bが嵌合され、軸受8の
内輪8Aが回転軸2の外周に嵌合されている。
【0005】通常、このような電動機に使用される軸受
8は、回転軸2の外周に嵌合される内輪8A側がシマリ
嵌め、ブラケット6のハウジング11に嵌合される外輪
8B側がスキマ嵌めで組み込まれるのが一般的である。
【0006】しかし、この電動機を遊星歯車減速機に直
結して使用する場合や、カップリングで相手機械と連結
した際に偏心が生じているような場合は、軸受8に外輪
回転荷重が作用し、軸受外輪8Bとハウジング11間で
低速スベリが発生する。
【0007】そして、この状態で長時間運転すると、外
輪8Bとハウジング11の嵌合面が摩耗し、軸受8を損
傷させるばかりでなく、電動機1の固定子鉄心4と回転
子3が接触する等のトラブルを引き起こす原因となる。
なお、この「低速スベリ」のことを一般に「クリープ」
と呼んでいる。
【0008】従来、軸受外輪のクリープを防止する技術
としては、 (1)軸受外輪とハウジングの嵌合をシマリ嵌めにする (2)軸受外輪とハウジングの嵌合部を接着剤で固定す
る (3)クリープ防止用の特殊軸受を用いる (4)軸受外輪とハウジングの嵌合面に潤滑油を供給す
る 等の方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
はそれぞれ次のような問題点がある。
【0010】即ち、(1)の場合は、組立が面倒である
上、しばしば軸受に損傷を与える。
【0011】(2)の場合は、接着剤を用いるので、組
立が面倒である上、余分な接着剤が軸受に侵入するなど
して無用なトラブルの原因となる。
【0012】更に、(1)、(2)の場合とも、保守点
検時などに電動機を分解する場合、容易に分解できない
上、たとえ分解できたとしても軸受に傷が付きやすいと
いう難点もある。
【0013】また、(3)の場合は、特殊な軸受を使用
するため、軸受の入手が困難である上、コストアップと
なる。
【0014】(4)の場合は、潤滑油を長期間滞留させ
る特殊な構造が必要であり、コストアップとなる。
【0015】また、(1)のシマリ嵌めを採用する場合
は、熱膨張率の大きい材料(アルミ合金や樹脂材)を、
軸受嵌合用のハウジング部分に直接使用することができ
ないという制約もある。即ち、電動機のケーシング材に
アルミや樹脂を使用する場合には、図7に示すように、
軸受嵌合用のハウジング11に、軸受材と同等の熱膨張
率を有する鉄材よりなる芯金12を嵌合し、その芯金1
2の内周に軸受8の外輪8Bを嵌合するのが一般的であ
り、製造コスト上昇の一因になるという問題もあった。
【0016】本発明は、上記事情を考慮し、次の事項を
満足することのできる転がり軸受の固定構造を提供する
ことを目的とする。
【0017】(1)軸受外輪のクリープ摩耗を確実に防
止することができる。 (2)組立・分解が容易で、軸受を損傷するおそれがな
い。 (3)接着剤を使用せず、それによるトラブルのおそれ
がない。 (4)汎用の安価な軸受が使用できる。 (5)簡単な構造である。 (6)軸受嵌合用のハウジングの材料として熱膨張率の
大きい材料(アルミや樹脂材)を使用することができ
て、結果的に安価な製品の供給に寄与することができ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ケー
シング壁に突設した軸受嵌合用の円筒状のハウジングの
内周に転がり軸受の外輪を嵌合してなる転がり軸受の固
定構造において、前記円筒状のハウジングを縮径可能に
構成し、このハウジングの外周に、該外周とテーパ嵌合
し且つハウジングの軸線方向に移動させられることでテ
ーパの作用でハウジングを縮径させる押し付けリングを
配置すると共に、該押し付けリングをハウジングの軸線
方向に移動させるための締め付け手段を設けたことによ
り、上記課題を解決したものである。
【0019】この発明においては、軸受の外輪をハウジ
ングの内周に嵌合した状態で、締め付け手段によって押
し付けリングをハウジングの軸線方向に移動させると、
テーパ嵌合面の作用で円筒状のハウジングが縮径する。
従って、ハウジングの縮径によって、軸受を外周側から
強い力で締め付けて固定することができる。
【0020】このため、軸受をハウジングに圧入した
り、軸受をハウジングに接着したりしないでも、軸受外
輪を確実にハウジングに回転不能に固定することがで
き、軸受外輪とハウジングのクリープ摩耗を防止するこ
とができる。
【0021】また、分解する場合は、締め付け手段を逆
に操作して押し付けリングを反対側に移動させることに
より、縮径していたハウジングを元に戻すことができ、
内径が元に戻ったハウジングから、軸受を容易に取り出
すことができる。
【0022】従って、組立・分解が容易にできる。ま
た、軸受をハウジングに圧入するわけではないから、軸
受を損傷するおそれがなく、しかも、軸受嵌合用のハウ
ジング材料として熱膨張率の大きい材料(アルミや樹脂
材)を使用することもできる。また、接着剤を使用しな
いので、接着剤を使用する場合のような作業の面倒さや
トラブル発生のおそれもない。
【0023】また、構造が簡単である上、汎用の安価な
軸受が使用できるので、製品のコストダウンにも寄与す
ることができる。
【0024】請求項2の発明は、ケーシング壁に突設し
た軸受嵌合用の円筒状のハウジングの内周に転がり軸受
の外輪を嵌合してなる転がり軸受の固定構造において、
前記円筒状のハウジングの外周に、該ハウジングの先端
側から基端側へ向かうに従い径大となるテーパ面を形成
すると共に、前記ハウジングに、該ハウジングの先端か
ら基端方向へ延びるスリットを形成し、更に、前記ハウ
ジングの外周に前記テーパ面と摺接するテーパ面を内周
に有した押し付けリングを嵌合すると共に、該押し付け
リングをハウジングの軸線方向に移動させて前記テーパ
面の作用によりハウジングを縮径させるための締め付け
手段を設けたことにより、上記課題を解決したものであ
る。
【0025】この発明においては、軸受をハウジング内
に嵌合した状態で、締め付け手段によって押し付けリン
グをハウジングの基端側に移動させると、基端側に向か
うほど径大に形成されたテーパ面の作用とハウジングの
先端から基端方向へ延びるスリットの機能により円筒状
のハウジングが縮径する。従って、縮径するハウジング
により、軸受を外周側から強い力で締め付け固定するこ
とができ、クリープ摩耗を防止することができる。な
お、ここでの「スリット」には有底の「溝」の概念も含
まれる(後述)。
【0026】請求項3の発明では、軸受の嵌合精度を確
保する必要性から、このハウジングの先端から基端方向
へ延びるスリットの深さを、該ハウジングに対する転が
り軸受の嵌合深さよりも小さく設定している。これによ
り、縮径する部分がスリットのある範囲に限定されるの
で、それより深い位置で軸受の嵌合精度(特に軸との同
心精度)を確保することができる。
【0027】前記請求項1〜4における締め付け手段と
しては、各種の構造が採用可能であるが、請求項5の発
明では、押し付けリングの円周方向に複数配され、且
つ、ケーシング壁と押し付けリングの一方を貫通して他
方にねじ込まれたボルトを締め付け手段として採用して
いる。この方法によれば、軸受の分解・組立が一層容易
となる。
【0028】なお、前記押付リングの素材は、その熱膨
張係数がハウジングの熱膨張係数より小さいものを用い
るとよい(請求項5)。これにより運転中に軸受付近が
熱を持ってきても、軸受の締付け力が一層強固になると
いうメリットが得られる。又、これをハウジング側から
見ると、当該ハウジングの素材として熱膨張係数の大き
なアルミや樹脂をそのまま使用できるということを意味
し、コスト上のメリットも得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0030】図1は電動機の回転軸を支持する軸受の固
定構造を示す断面図、図2は図1のI−I、II−II矢視
図、図3及び図4は図1の要部の拡大図である。
【0031】図1において、16は電動機のケーシング
のブラケット(ケーシング壁)である。このブラケット
16には、回転軸(電動機軸)2の貫通する貫通孔14
があいており、ブラケット16の内面側には、貫通孔1
4と同心に、軸受嵌合用の円筒状のハウジング21が突
設されている。転がり軸受8は、内輪8Aが回転軸2の
外周にシマリ嵌めされると共に、外輪8Bがハウジング
21の内周に組立初期の段階でスキマ嵌めされている。
【0032】ハウジング21の外周には、該ハウジング
21の先端21a側から基端21b側へ向かうに従い径
大となる角度θのテーパ面22が形成されると共に、図
2に示すように、ハウジング21の円周方向の複数箇所
に、該ハウジング21の先端21aから基端21b方向
へ延びるスリット23が形成されている。このスリット
23は、円周方向に等しい間隔をおいて4個(個数は限
定されない)形成されており、図1、あるいは図3に示
すように、各スリット23の深さAが、ハウジング21
に対する転がり軸受8の嵌合深さBよりも小さく設定さ
れている(即ち、B>A)。
【0033】また、ハウジング21の外周には、該外周
に形成したテーパ面22と摺接するテーパ面25を内周
に有した押し付けリング24が嵌合されている。この押
し付けリング24は、図4に拡大図示するように、軸線
に対して垂直なフランジ部24aと、該フランジ部24
aの内周部より連続したテーパ筒部24bとからなり、
テーパ筒部24bの内周面が前記テーパ面25となって
いる。
【0034】押し付けリング24のフランジ部24aに
は、円周方向に等しい間隔(ここでは180度)でネジ
孔26が形成され、ブラケット16には前記ネジ孔26
に対応したネジ通し孔27が形成されている。ネジ通し
孔27には、ブラケット16の外面側から締め付け手段
としてのボルト28が通され、該ボルト28の先端が押
し付けリング24のネジ孔26にねじ込まれている。従
って、このボルト28を締め込んだり弛めたりすること
で、押し付けリング24をハウジング21の軸線方向に
移動させることができる。
【0035】なお、押し付けリング24の素材の熱膨張
係数はハウジング21の素材の熱膨張係数より小さい。
【0036】次に作用を説明する。
【0037】軸受8を組み付ける場合は、予めボルト2
8を弛めておき、ハウジング21の内周に軸受8の外輪
8Bをスキマ嵌めする。この場合はスキマ嵌めであるか
ら、組立が容易であり、軸受8に傷を付けたりする心配
もない。
【0038】軸受8を嵌めたら、ボルト28を締め込
む。そうすると、押し付けリング24がハウジング21
の基端21b側に移動するので、テーパ面22、25の
作用により、ハウジング21が僅かに縮径し、それによ
り、初期の段階でスキマ嵌めしていた軸受8の外輪8B
が、外周から締め付けられて固定される。
【0039】例えば、図4に示すように、ボルト28に
締め付け力Pを与えると、軸受外輪8Bは、P/tan
θの力で周囲から締め付けられる。この締め付け力は強
力であり、クリープ防止対策の従来技術である「圧入」
や「接着固定」を上まわる固定力を発揮できる。従っ
て、軸受外輪8Bとハウジング21のクリープ摩耗を確
実に防止することができる。
【0040】この組立状態において、ハウジング21の
縮径部分はスリット23のある範囲に限定されるので、
それより深い位置で、軸受8の嵌合精度が確実に保たれ
る。従って、A<Bの条件は、電動機の回転子を固定鉄
心と同芯に保持するために重要な要素である。
【0041】また、分解時にはボルト28を弛める。そ
うすると、軸受外輪8Bの締め付け力が解除され、軸受
8の外輪8Bとハウジング21がスキマ嵌めの状態に戻
る。従って、ハウジング21から軸受8を極めて容易に
取り外すことができ、軸受8を損傷する心配もない。
【0042】この構造によれば、ハウジング21に対す
る軸受8の圧入により軸受8の締め付け力を得るもので
はないから、ブラケット16及びハウジング21の材料
として、軸受材料よりも熱膨張率の大きいアルミ材や樹
脂材を使用してもよくなる。即ち、押し付けリング24
の材質を軸受材料と同等品(例えば、鉄材)とすること
により、ハウジング21等をアルミ材や樹脂材として
も、熱膨張による軸受外輪8Bの締付力低下を防ぐこと
ができる。従って、従来ではアルミ材や樹脂材でハウジ
ングやブラケットを作った場合には、鉄製の芯金が必要
であったが、それが要らなくなる。
【0043】この実施形態では、これを利用して、押し
付けリング24の素材として、その熱膨張係数がハウジ
ング21のそれより小さいような素材が選定されている
ため、運転中に軸受周りが熱くなってきた場合に(ある
いは熱くなってきても)、その温度上昇により、より強
固な締結力が発生するという効果も得られる。
【0044】なお、上記実施形態では、締め付け手段と
して、押し付けリング24やハウジング21とは別の構
成のボルト28を用いた場合を示したが、ハウジング2
1の外周と押し付けリング24の内周に、締め付け手段
としての雄ねじと雌ねじを軸心と同軸に切り、互いに螺
合させるようにしてもよい。
【0045】また、テーパ面22、25に直接、雄ねじ
と雌ねじを切って互いに螺合させるようにしてもよい。
【0046】更に、この実施形態ではハウジング21を
縮径させるために該ハウジング21に(テーパ面22に
まで突き抜ける)スリット23を形成するようにしてい
たが、この構成には限定されず、例えばテーパ面22に
までは達しない「溝」をハウジング21の内周側に形成
してもよい。この構成は、「縮径」という機能自体はス
リットより若干劣るが(個数を増やすことで対応でき
る)、ハウジングの先端部の半径方向の動き(変形)が
拘束されるので該ハウジングの同心度を精度よく維持で
きる点で優れる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。
【0048】(1)軸受外輪のクリープ摩耗を確実に防
止することができる。 (2)組立・分解が容易で、軸受を損傷するおそれがな
い。 (3)接着剤を使用せず、それによるトラブルのおそれ
がない。 (4)汎用の安価な軸受が使用できる。 (5)簡単な構造である。 (6)軸受嵌合用のハウジングの材料として熱膨張率の
大きい材料(アルミや樹脂材)を使用することができ
て、結果的に安価な製品の供給に寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の軸受固定構造の断面図
【図2】図1のII−II矢視図
【図3】図1の要部拡大図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】従来の電動機の構造を示す断面図
【図6】従来の軸受の固定構造として図5のVI円部を拡
大して示す図
【図7】従来の別の軸受の固定構造を示す断面図
【符号の説明】
2…回転軸 8…軸受 8A…内輪 8B…外輪 16…ブラケット(ケーシング壁) 21…ハウジング 21a…先端 21b…基端 22…テーパ面 23…スリット 24…押し付けリング 25…テーパ面 26…ネジ孔 27…ネジ通し孔 28…ボルト(締め付け手段) A…スリットの深さ B…軸受の嵌合深さ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング壁に突設した軸受嵌合用の円筒
    状のハウジングの内周に転がり軸受の外輪を嵌合してな
    る転がり軸受の固定構造において、 前記円筒状のハウジングを縮径可能に構成し、このハウ
    ジングの外周に、該外周とテーパ嵌合し且つハウジング
    の軸線方向に移動させられることでテーパの作用でハウ
    ジングを縮径させる押し付けリングを配置すると共に、
    該押し付けリングをハウジングの軸線方向に移動させる
    ための締め付け手段を設けたことを特徴とする転がり軸
    受の固定構造。
  2. 【請求項2】ケーシング壁に突設した軸受嵌合用の円筒
    状のハウジングの内周に転がり軸受の外輪を嵌合してな
    る転がり軸受の固定構造において、 前記円筒状のハウジングの外周に、該ハウジングの先端
    側から基端側へ向かうに従い径大となるテーパ面を形成
    すると共に、前記ハウジングに、該ハウジングの先端か
    ら基端方向へ延びるスリットを形成し、更に、前記ハウ
    ジングの外周に前記テーパ面と摺接するテーパ面を内周
    に有した押し付けリングを嵌合すると共に、該押し付け
    リングをハウジングの軸線方向に移動させて前記テーパ
    面の作用によりハウジングを縮径させるための締め付け
    手段を設けたことを特徴とする転がり軸受の固定構造。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記ハウジングの先端から基端方向へ延びるスリットの
    深さを、該ハウジングに対する転がり軸受の嵌合深さよ
    りも小さく設定したことを特徴とする転がり軸受の固定
    構造。
  4. 【請求項4】請求項2又は3において、 前記締め付け手段が、前記押し付けリングの円周方向に
    複数配され且つ前記ケーシング壁と押し付けリングの一
    方を貫通して他方にねじ込まれたボルトによって構成さ
    れていることを特徴とする転がり軸受の固定構造。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記押付リングの素材として、その熱膨張係数が、前記
    円筒状のハウジングの熱膨張係数より小さな素材が選択
    されていることを特徴とする転がり軸受の固定構造。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記転がり軸受が電動機の回転軸を支持するものである
    ことを特徴とする転がり軸受の固定構造。
JP11053788A 1999-03-02 1999-03-02 転がり軸受の固定構造 Pending JP2000249156A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051204A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Nsk Ltd 軸受装置及び転がり軸受
CN108006182A (zh) * 2017-12-28 2018-05-08 洛阳众悦精密轴承有限公司 一种用于滚珠丝杠的轴承支撑装置

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