JP2000248589A - 雨水等の固形物分離装置 - Google Patents

雨水等の固形物分離装置

Info

Publication number
JP2000248589A
JP2000248589A JP11050412A JP5041299A JP2000248589A JP 2000248589 A JP2000248589 A JP 2000248589A JP 11050412 A JP11050412 A JP 11050412A JP 5041299 A JP5041299 A JP 5041299A JP 2000248589 A JP2000248589 A JP 2000248589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
umbrella
rainwater
inner diameter
cylindrical case
net
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP11050412A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ikeda
隆之 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP11050412A priority Critical patent/JP2000248589A/ja
Publication of JP2000248589A publication Critical patent/JP2000248589A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水に含まれる固形物を分離してきれいな雨
水を送出できるメンテナンスの不要な、又は、メンテナ
ンスの簡単な固形物分離装置を提供する。 【解決手段】 上端中央部に形成された入水管接続口1
aの内径よりも大きい内径を有する筒形ケース1と、入
水管接続口1aに接続された入水管5から導入される雨
水によって回転するように筒形ケース1の内部に同軸的
に設けられた、直径が入水管接続口1aの内径よりも大
きい傘状の網体3と、この傘状の網体3の直下に設けら
れ、該網体3を透過して落下する雨水を捕集して出水管
6へ流落させる、上端開口の内径が傘状の網体3の直径
に略等しいかやや小さい捕集筒4と、を具備して成る固
形物分離装置とする。雨水に含まれる固形物Sを傘状の
網体3で分離し、その回転遠心力と落下する雨水とによ
って固形物Sを網体3の周囲へ飛散させ、筒形ケース1
と網体3の隙間を落下させて筒形ケース1の下端開口よ
り放出する。網体3に固形物Sが堆積しないので内部掃
除等のメンテナンスが不要となる。筒形ケース1に底部
材を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミや落ち葉など
の固形物を分離除去してきれいな雨水を貯水槽に溜める
ことができる固形物分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】未舗装の道路や空地がほとんどない都市
化の進んだ地域では、家屋、駐車場、道路など降った雨
水が地中に浸透することなく側溝を通じて河川等へ流れ
込むため、雨季には大量の雨水が河川へ集中し、短時間
で河川の容量を超えて、所謂、都市型洪水を引き起こし
ている。一方、乾季にはダムや湖の水位が低下して水不
足となるため、各地で水道水の給水制限が実施されてい
る。
【0003】このような事情から、河川の氾濫等を防止
し住み良い環境をつくるため、軒先やベランダ等に貯水
槽を設置し、家屋の屋根等に降った雨水を軒樋及び堅樋
を通じて貯水槽に導入して一時的に貯溜し、その有効利
用を図ることが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように家屋の屋根に降った雨水をそのまま貯水槽に導入
すると、屋根や軒樋に付着しているゴミ、落ち葉、虫の
死骸、鳥の糞などの固形物が雨水と共に貯水槽に導入さ
れるため、きれいな雨水のみを貯溜できないという問題
があり、しかも、導入された固形物が貯水槽の底に堆積
するため、定期的に清掃しなければならないという問題
があった。
【0005】この対策として、例えば貯水槽の入水口に
ゴミ除けフィルター等を装着することが試みられている
ようであるが、このようなフィルターは固形物によって
すぐに目詰まりを起こすため、頻繁にフィルターの交換
や掃除をしなければならないという問題があった。
【0006】本発明は上記の問題に対処すべくなされた
もので、その目的とするところは、雨水に含まれる固形
物を分離除去してきれいな雨水を送出することができる
メンテナンスの不要な、又は、メンテナンスの簡単な固
形物分離装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る雨水等の固形物分離装置
は、上端中央部に形成された入水管接続口の内径よりも
大きい内径を有する筒形ケースと、上記入水管接続口に
接続された入水管から導入される雨水によって回転する
ように上記筒形ケースの内部に同軸的に設けられた、直
径が上記入水管接続口の内径よりも大きい傘状の網体
と、上記傘状の網体の直下に設けられ、上記傘状の網体
を透過して落下する雨水を捕集して出水管へ流落させ
る、上端開口の内径が上記傘状の網体の直径に略等しい
かやや小さい捕集筒と、を具備して成ることを特徴とす
る。
【0008】かかる構成の装置において、固形物を含ん
だ雨水が入水管から導入されると、この雨水によって傘
状の網体が回転し、この回転する傘状の網体を雨水が透
過して落下する。しかし、雨水に含まれる固形物は傘状
の網体を透過できないので、傘状の網体の上に残り、こ
の傘状の網体が回転する遠心力や落下する雨水によって
周囲へ飛散する。特に、この網体は傘状であるため、固
形物が周囲へ飛散しやすくなっている。そして、飛散し
た固形物は傘状の網体と筒形ケースの隙間を落下し、筒
形ケースの下端開口から放出される。一方、傘状の網体
を透過して固形物が分離されたきれいな雨水は、捕集筒
により捕集されて出水管へ流れ落ちる。
【0009】この装置は、上記のように分離された固形
物が傘状の網体の上面に残存、堆積して目詰まりを起こ
す心配がなく、筒形ケースの下端開口から放出されるの
で、内部掃除などの面倒なメンテナンスが不要である。
【0010】次に、請求項2に係る雨水等の固形物分離
装置は、上端中央部に形成された入水管接続口の内径よ
りも大きい内径を有する筒形ケースと、下端中央部に出
水管接続口が形成された上記筒形ケースの底部材と、上
記入水管接続口に接続された入水管から導入される雨水
によって回転するように上記筒形ケースの内部に同軸的
に設けられた、直径が上記入水管接続口の内径よりも大
きい傘状の網体と、上記傘状の網体の直下に設けられ、
上記傘状の網体を透過して落下する雨水を捕集して上記
出水管接続口に接続された出水管へ流落させる、上端開
口の内径が上記傘状の網体の直径に略等しいかやや小さ
い捕集筒と、を具備して成ることを特徴とする。
【0011】かかる構成の装置も、請求項1の装置と同
様に作用して、雨水に含まれる固形物が分離され、きれ
いな雨水が出水管へ流れ落ちる。しかし、分離された固
形物は筒形ケースの底部材の上に溜まるので、ある程度
の量の固形物が溜まれば取り出す必要がある。
【0012】この装置は、上記のように底部材の上に溜
まった固形物を取り出す必要はあるが、傘状の網体の上
に固形物が残って目詰まりを起こす心配がなく、面倒な
内部の網体などの掃除が不要であるため、メンテナンス
が簡単である。
【0013】次に、請求項3に係る固形物分離装置は、
上記請求項1又は請求項2の装置において、傘状の網体
の中心部を支持する支持軸が筒形ケースの中心線上に位
置して回転自在に軸受けされ、該支持軸の網体よりも上
部に、入水管から導入される雨水によって回転するプロ
ペラが取付固定されていることを特徴とする。
【0014】かかる装置は、傘状の網体を回転させる機
構が簡単であり、しかも、入水管から雨水が導入される
と、プロペラが回転して支持軸と傘状の網体を確実に回
転させることができる。
【0015】次に、請求項4に係る固形物分離装置は、
上記請求項1〜請求項3のいずれかの装置において、入
水管接続口の下端に、該接続口の内径と同一の内径を有
するガイドリング部が延設されていることを特徴とす
る。
【0016】かかる装置は、入水管から導入された雨水
が周囲に拡がって筒形ケースの内面沿いに落下するのを
ガイドリング部によって阻止し、下方の傘状の網体に向
かって雨水をまっすぐに流落させることができる。
【0017】次に、請求項5に係る固形物分離装置は、
上記請求項2の装置において、筒形ケースの底部材の側
部に開閉自在な固形物取出口が設けられていることを特
徴とする。
【0018】かかる装置は、底部材の固形物取出口を開
けて、底部材の上に堆積している固形物を簡単に取出す
ことができるので、メンテナンスがきわめて容易であ
る。
【0019】次に、請求項6に係る固形物分離装置は、
上記請求項2又は請求項5の装置において、筒形ケース
の底部材に落下した雨水を捕集筒へ導入する通水口が捕
集筒の筒壁に形成され、該通水口にフィルター材が取着
されていることを特徴とする。
【0020】かかる装置は、筒形ケースの底部材に落下
した雨水が通水口から捕集筒へ導入されて出水管へ流れ
るので、底部材から雨水が漏れ出すことがなく、しか
も、底部材の上に溜まった固形物はフィルターによって
捕集筒へ入り込まないので、固形物の分離を確実に行う
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0022】図1は本発明の一実施形態に係る固形物分
離装置の断面図である。
【0023】この固形物分離装置は、筒形ケース1と、
傘状の網体3と、捕集筒4などの各部材によって構成さ
れている。
【0024】筒形ケース1はプラスチックの成形品であ
り、その上端中央部には入水管5を上方から差込接続す
る入水管接続口1aが形成されている。この筒形ケース
1の内径は、入水管接続口1aの内径よりも大きく設定
されており、この入水管接続口1の下端には、該接続口
1aの内径と同一の内径を有するガイドリング部1bが
延設されている。
【0025】このガイドリング部1bは、入水管5から
導入された雨水が周囲に拡がって筒形ケース1の内面沿
いに落下するのを阻止し、下方の傘状の網体3に向かっ
て雨水をまっすぐに流落させるために形成されたもので
ある。
【0026】上記入水管接続口1aの下部中央には、上
側の軸受部3aが該接続口1aから突出する複数のアー
ム3bに支持されて設けられており、また、捕集筒4の
上部中央には、下側の軸受部3cが該捕集筒4の内面か
ら突出する複数のアーム3dに支持されて設けられてい
る。
【0027】そして、複数の傘状の網体3の中心部を支
持する支持軸3eが筒形ケース1の中心線上に位置し
て、上記の軸受部3a,3cに回転自在に軸受けされて
おり、上側の軸受部3aから突き出した支持軸3eの上
端には、入水管5から導入される雨水によって回転する
プロペラ3fが取付固定されている。
【0028】このプロペラ3fは、大きい回転力が得ら
れるように少なくとも2枚の羽根を備えたものが好まし
く、3枚以上の羽根を備えたプロペラは更に好ましく使
用される。また、プロペラ3eを取付ける位置は支持軸
3eの上端が好ましいが、上端のみに限定されるもので
はなく、雨水が充分にあたる部位、つまり支持軸3eの
一番上の傘状の網体3よりも上部に取付ければよい。ま
た、場合によっては、プロペラ3eを上下に複数取付
け、更に大きい回転力が得られるようにしてもよい。
【0029】上記傘状の網体3は上下に複数個(図1で
は3個)配列され、各網体3の中央部を貫通する支持軸
3eによって支持固定されている。この傘状の網体3
は、雨水を透過させるけれども固形物を通過させない大
きさの網目を有する金属製又は合成樹脂製の網体を傘状
に賦形したものであって、その裏側が傘骨状の金属製又
は合成樹脂製のフレーム材3gで補強されている。
【0030】好ましい傘状の網体3の具体例としては、
錆にくい細い金属線(線径0.1〜0.8mm程度)を
用いて製網した10〜60メッシュ程度の小さな網目を
有する金属製の網体を傘状に賦形して、その傾斜角θを
30〜60度程度に設定したものが挙げれられる。この
ような傘状の網体3は、雨水の透過性が良好で、雨水に
含まれる固形物Sの大部分を透過させないで分離するこ
とができ、該網体3の上に分離された固形物Sの全てを
回転遠心力によって残らず周囲に飛散させることができ
る。傾斜角θが30度より小さくなると、回転遠心力を
付与しても固形物Sが周囲に飛散しにくくなり、逆に傾
斜角θが60度より大きくなると、雨水の透過性が低下
して、雨水が網体3の上面に沿って周囲に流れるように
なる。
【0031】この傘状の網体3の直径は、入水管接続口
1aの内径よりも大きく設定する必要があり、直径が入
水管接続口1aの内径よりも小さくなると、入水管5か
ら導入される雨水の一部が傘状の網体3を透過しないで
該網体3の周囲を落下し、筒形ケース1の下端開口から
外部へ放出されるといった不都合を生じる。
【0032】尚、この実施形態では、3個の傘状の網体
3が筒形ケース1の内部に同軸的に設けられているが、
傘状の網体3は少なくとも1個設けてあればよい。ま
た、該網体3の支持軸3eの下端を軸受けする軸受部3
cは、筒形ケース1の内面から突出する複数のアームに
支持させて設けるようにしてもよい。
【0033】一番下の傘状の網体3の直下には、各網体
3を透過して落下する雨水を捕集して出水管6へ流落さ
せるプラスチック製の捕集筒4が設けられ、この捕集筒
4の下端は出水管6に接続されている。この捕集筒4の
上端開口4aの内径は傘状の網体3の直径に略等しいか
やや小さく設定する必要があり、上端開口4aの内径が
網体3の直径より大きくなると、回転遠心力で傘状の網
体3から周囲へ飛散した固形物Sが該上端開口4aから
捕集筒4へ入り込んで雨水と共に出水管6へ流下するた
め、固形物Sの分離が不完全となる。また、上端開口4
aの内径が網体3の直径に比べてあまりにも小さくなる
と、傘状の網体3を透過したきれいな雨水が全て捕集筒
4に捕集されなくなり、きれいな雨水の一部が外部に放
出されるといった不都合を生じる。
【0034】この実施形態では、捕集筒4から複数本の
支持アーム4dを放射状に突設し、各支持アーム4dの
先端を筒形ケース1内面の凹穴1cに嵌込むことによっ
て、捕集筒4を傘状の網体3の直下に固定しているが、
固定された出水管6の上端に捕集筒4を差込み接続して
傘状の網体3の直下に位置させるだけでもよい。
【0035】また、網体3は、所謂網状になっているも
の以外でも使用可能である。例えば格子状や放射状に棒
体や線材を密に並べたものであってもよい。要するに、
雨水中の固形物Sを分離できるようなものは、本発明に
いう網体の範疇に含まれるのである。
【0036】以上のような構成の固形物分離装置は、例
えば図5に示すように、堅樋7を入水管として筒形ケー
ス1の入水管接続口1aに接続すると共に、貯水槽8へ
の送水パイプ9を出水管として捕集筒4の下端を該パイ
プ9に接続することにより、家屋の外壁面10に沿って
設置される。
【0037】上記のように固形物分離装置を設置する
と、家屋の屋根11に降り注いだ雨水は軒樋12を通っ
て集水器13から堅樋7へ流れ落ち、堅樋7から筒形ケ
ース1へ導入される。すると、図1に示すようにプロペ
ラ3fが雨水によって回転するため、これに伴って支持
軸3eと傘状の網体3が回転し、この回転する傘状の網
体3を雨水が透過して落下する。しかし、雨水に含まれ
る固形物Sは傘状の網体3を通過できないので、傘状の
網体の上に分離されて残り、この傘状の網体3が回転す
る遠心力や落下する雨水によって周囲へ飛散する。特
に、この網体3は30〜60度の傾斜角を有する傘状の
網体であるため、固形物Sが周囲へ飛散しやすくなって
いる。そして、飛散した固形物Sは傘状の網体3と筒形
ケース1の隙間を落下し、筒形ケース1の下端開口から
自然に放出される。一方、傘状の網体3を透過して固形
物Sが分離されたきれいな雨水は、捕集筒4により捕集
されて送水パイプ9へ流れ落ち、貯水槽8へ送水されて
貯溜される。
【0038】この固形物分離装置は、上記のように雨水
に含まれる固形物Sを確実に分離することができ、分離
された固形物Sが傘状の網体3の上面に残存、堆積して
目詰まりを起こす心配がなく、面倒な筒形ケース1内部
の網体3の掃除をする必要がないので、メンテナンスが
不要である。
【0039】図2は本発明の他の実施形態に係る固形物
分離装置の断面図、図3は同装置における集水筒と筒形
ケースの底部材と出水管の分解斜視図、図4は集水内筒
と筒形ケースの底部材と出水管を組立てた斜視図であ
る。
【0040】この固形物分離装置は、筒形ケース1の下
端に底部材2を設けた点が、前記の装置と異なってい
る。
【0041】即ち、この筒形ケース1の底部材2は、図
3及び図4に示すようなプラスチック製の上側部材2a
と下側部材2bから成るもので、上側部材2aは、捕集
筒4の下部が挿通される丸孔2cを中央に穿孔したドー
ナツ板2dの略半周に亘って円弧状に彎曲する側壁2e
を一体に形成したものである。一方、下側部材2bは、
捕集筒4と同一口径の出水管6が差込接続される出水管
接続口2fを下端中央部に設けた略半円板2gに円弧状
の側壁2hを形成したものであって、側壁2hの上縁に
は内側へ突出すフランジ2iが形成されている。そし
て、この下側部材2bの側壁2hは、上側部材2aの側
壁2eよりもフランジ2iの厚み分だけ高く設定されて
おり、また、下側部材2bの略半円板2gの内径は、上
側部材2aのドーナツ板2dの外径と略等しく設定され
ている。
【0042】従って、図4に示すように、出水管6を下
側部材2bの出水管接続口2fに下側から差込接続し
て、上側部材2aのドーナツ板2dを下側部材2bの略
半円板2gの上に重ね、上側部材の丸孔2cを通して捕
集筒4の下部を下側部材2bの出水管接続口2fに上方
から差込接続して一体に組み立てると、上側部材2aは
捕集筒4を回転軸として矢印で示すように回転自在とな
り、この上側部材2aの回転によって開閉される固形物
取出口2jが底部材2の側部に形成されることになる。
【0043】底部材2を構成する上記の上側部材2aと
下側部材2bは、筒形ケース1と同色に着色した透明の
プラスチックで成形することが好ましく、このように着
色透明にすると、底部材2の内部に溜まった固形物Sの
量を外部から一見して知ることができる。
【0044】このような底部材2は、下側部材2bのフ
ランジ2iを筒形ケース1の下端部外面に接着して取付
けてもよいが、出水管6を固定することにより、底部材
2を接着しないで筒形ケース1の下端に位置させるよう
にしてもよい。
【0045】この実施形態における捕集筒4は、その下
部筒壁に複数(図1では2つ)の通水口4b,4bが形
成されており、これらの通水口4bには目の細かいネッ
トや不織布などのフィルター材4c,4cが取着されて
いる。この通水口4bは、底部材2に流れ落ちた雨水を
捕集筒4へ導入するための開口であり、フィルター材4
cは、底部材2に溜まった固形物Sが通水口4bから集
水筒4へ入らないようにするものである。
【0046】この固形物分離装置の他の構成は、前述し
た図1の固形物分離装置と同一であるから、図2におい
て同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0047】上記のような固形物分離装置も、堅樋を入
水管として筒形ケース1の入水管接続口1aに接続する
と共に、貯水槽への送水パイプを出水管として底部材2
の出水管接続口2fに接続することにより、家屋の外壁
面に沿って設置される。
【0048】このように固形物分離装置を設置すると、
前述した図1の固形物分離装置の場合と同様に、導入さ
れた雨水が傘状の網体3を透過するときに、固形物Sが
該網体3の上で分離されて、回転遠心力と落下する雨水
により周囲に飛散し、図2に示すように筒形ケース1と
網体3との間を落下して筒形ケース1の底部材2の上に
溜まる。この溜まった固形物Sは、捕集筒4の通水口4
bにフィルター材4cが取着されているので、該通水口
4bから捕集筒4へ入り込んで送水パイプ9へ流れ落ち
る心配はない。
【0049】一方、傘状の網体3を透過して固形物Sが
分離されたきれいな雨水は、捕集筒4により捕集されて
送水パイプへ流れ落ち、貯水槽へ送水されて貯溜され
る。なお、雨水のごく一部は、傘状の網体3の回転によ
り該網体3の周囲へ飛散して底部材2へ落下するが、こ
の底部材2へ落下した雨水は、捕集筒4の通水口4bを
通って送水パイプ9へ流れ込むので、底部材2から漏れ
出すことはない。
【0050】この固形物分離装置は、上記のように雨水
に含まれる固形物Sを確実に分離することができ、分離
された固形物Sが傘状の網体3の上面に残存、堆積して
目詰まりを起こす心配がないので、面倒な網体3の掃除
をする必要がなく、着色透明の底部材2にある程度の量
の固形物Sが溜まったときに、底部材2の上側部材2a
を回すことにより固形物取出口2jを開いて、溜まった
固形物Sを取出すだけでよいから、メンテナンスがきわ
めて容易である。
【0051】以上、本発明の二つの実施形態を説明した
が、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるもので
はなく、例えば、傘状の網体として、上方に少し彎曲し
た洋傘状の網体や、二重の網体を使用したり、或は、傘
状の網体を回転させる機構として、水車を利用した回転
機構を採用する等、種々の設計的変更を許容するもので
ある。
【0052】
【発明の効果】本発明の固形物分離装置は、雨水に含ま
れる固形物を確実に分離することができ、面倒な傘状の
網体の掃除をする必要がないため、固形物を溜める底部
材がない場合はメンテナンスが不要となり、底部材があ
る場合でも、ある程度の量の固形物が溜まった時に取り
出せばよいのでメンテナンスが容易である。しかも、本
発明の固形物分離装置は構造が簡単であるから、安価に
量産することが可能で、故障も起こりにくい等、多くの
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る固形物分離装置の断
面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る固形物分離装置の
断面図である。
【図3】同装置の集水筒と筒形ケースの底部材と出水管
の分解斜視図である。
【図4】同装置の集水筒と筒形ケースの底部材と出水管
を組立てた斜視図である。
【図5】同装置の一使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 筒形ケース 1a 入水管接続口 1b ガイドリング部 2 底部材 2a 上側部材 2b 下側部材 2j 開閉自在な固形物取出口 3 傘状の網体 3a,3c 軸受部 3e 支持軸 3f プロペラ 4 捕集筒 4a 上端開口 4b 通水口 4c フィルター材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04D 13/08 301

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端中央部に形成された入水管接続口の内
    径よりも大きい内径を有する筒形ケースと、 上記入水管接続口に接続された入水管から導入される雨
    水によって回転するように上記筒形ケースの内部に同軸
    的に設けられた、直径が上記入水管接続口の内径よりも
    大きい傘状の網体と、 上記傘状の網体の直下に設けられ、上記傘状の網体を透
    過して落下する雨水を捕集して出水管へ流落させる、上
    端開口の内径が上記傘状の網体の直径に略等しいかやや
    小さい捕集筒と、 を具備して成る雨水等の固形物分離装置。
  2. 【請求項2】上端中央部に形成された入水管接続口の内
    径よりも大きい内径を有する筒形ケースと、 下端中央部に出水管接続口が形成された、上記筒形ケー
    スの底部材と、 上記入水管接続口に接続された入水管から導入される雨
    水によって回転するように上記筒形ケースの内部に同軸
    的に設けられた、直径が上記入水管接続口の内径よりも
    大きい傘状の網体と、 上記傘状の網体の直下に設けられ、上記傘状の網体を透
    過して落下する雨水を捕集して上記出水管接続口に接続
    された出水管へ流落させる、上端開口の内径が上記傘状
    の網体の直径に略等しいかやや小さい捕集筒と、 を具備して成る雨水等の固形物分離装置。
  3. 【請求項3】上記傘状の網体の中心部を支持する支持軸
    が上記筒形ケースの中心線上に位置して回転自在に軸受
    けされ、該支持軸の網体よりも上部に、上記入水管から
    導入される雨水によって回転するプロペラが取付固定さ
    れている、請求項1又は請求項2に記載の固形物分離装
    置。
  4. 【請求項4】上記入水管接続口の下端に、該接続口の内
    径と同一の内径を有するガイドリング部が延設されてい
    る、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の固形物
    分離装置。
  5. 【請求項5】上記筒形ケースの底部材の側部に開閉自在
    な固形物取出口が設けられている、請求項2に記載の固
    形物分離装置。
  6. 【請求項6】上記筒形ケースの底部材に落下した雨水を
    上記捕集筒へ導入する通水口が上記捕集筒の筒壁に形成
    され、該通水口にフィルター材が取着されている、請求
    項2又は請求項5に記載の固形物分離装置。
JP11050412A 1999-02-26 1999-02-26 雨水等の固形物分離装置 Ceased JP2000248589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11050412A JP2000248589A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 雨水等の固形物分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11050412A JP2000248589A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 雨水等の固形物分離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000248589A true JP2000248589A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12858156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11050412A Ceased JP2000248589A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 雨水等の固形物分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000248589A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163581A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築物における雨水の排水構造及び雨水再利用機構
DE102008055081A1 (de) * 2008-10-31 2010-05-06 Huber Se Filtersystem
JP2011006934A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Sumitomo Bakelite Co Ltd ドレンキャップ
KR101327197B1 (ko) 2013-05-27 2013-11-07 (주) 삼정디씨피 빗물 여과장치 및 그것이 구비된 빗물 저류탱크
KR101470855B1 (ko) * 2012-12-26 2014-12-10 한국지질자원연구원 자동믹싱수단이 설치된 안정동위원소분석용 빗물시료채집 장치
WO2019050068A1 (ko) * 2017-09-08 2019-03-14 (주)더존코리아 고액분리장치
CN110354565A (zh) * 2019-08-01 2019-10-22 燕山大学 一种无消耗高效过滤器
CN111636543A (zh) * 2020-06-03 2020-09-08 陈阳利 一种自驱动分流筛选道路排水装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163581A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築物における雨水の排水構造及び雨水再利用機構
DE102008055081A1 (de) * 2008-10-31 2010-05-06 Huber Se Filtersystem
JP2011006934A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Sumitomo Bakelite Co Ltd ドレンキャップ
KR101470855B1 (ko) * 2012-12-26 2014-12-10 한국지질자원연구원 자동믹싱수단이 설치된 안정동위원소분석용 빗물시료채집 장치
KR101327197B1 (ko) 2013-05-27 2013-11-07 (주) 삼정디씨피 빗물 여과장치 및 그것이 구비된 빗물 저류탱크
WO2019050068A1 (ko) * 2017-09-08 2019-03-14 (주)더존코리아 고액분리장치
CN110354565A (zh) * 2019-08-01 2019-10-22 燕山大学 一种无消耗高效过滤器
WO2021018290A1 (zh) * 2019-08-01 2021-02-04 燕山大学 一种无消耗高效过滤器
US11845023B2 (en) 2019-08-01 2023-12-19 Yanshan University Filter with passive-rotation filter flements
CN111636543A (zh) * 2020-06-03 2020-09-08 陈阳利 一种自驱动分流筛选道路排水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8438788B2 (en) Apparatus for harvesting rainwater
US8517047B2 (en) Rainwater regulating system
US6497816B2 (en) Open gutter strainer (OGS)
EP2518226A1 (en) Apparatus for harvesting rainwater
KR100524151B1 (ko) 초기 우수를 배제한 청정 우수 포집 장치
JP2000248589A (ja) 雨水等の固形物分離装置
CN210857765U (zh) 屋面排水系统
US10724213B2 (en) Mist collection arrangement
AU2006230636A1 (en) Rainwater Filter
CN214329089U (zh) 一种用于城乡规划的雨水收集装置
KR101778749B1 (ko) 정수기능을 구비한 빗물 집수기
CN205695084U (zh) 一种养鱼池固体收集系统
JP4395041B2 (ja) 雨水分離集水装置
AU2006203090A1 (en) A filtration device
WO2020142799A1 (en) Device for removal of leaves and debris from rainwater
AU2007100822A4 (en) Rainwater Solids Filter System
JP4170456B2 (ja) ルーフドレインにおける土砂回収装置
TWM510345U (zh) 雨水回收利用裝置
JP2858504B2 (ja) 管内異物排出装置
CN215594320U (zh) 园林景观雨水收集装置
CN109603243A (zh) 一种防栅面堵塞的排水管道格栅装置
AU667656B2 (en) Water tank filling point filter
KR200225588Y1 (ko) 이물질 분리용 물받이 홈통 배수구
JPH11131537A (ja) 雨水取水装置
CN208563438U (zh) 一种园林景观雨水收集及循环用水系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080416

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20080827