JP2000248082A - 印刷性の良好な複合フィルム - Google Patents

印刷性の良好な複合フィルム

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JP2000248082A
JP2000248082A JP11086005A JP8600599A JP2000248082A JP 2000248082 A JP2000248082 A JP 2000248082A JP 11086005 A JP11086005 A JP 11086005A JP 8600599 A JP8600599 A JP 8600599A JP 2000248082 A JP2000248082 A JP 2000248082A
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layer
resin
film according
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JP11086005A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Nishigori
義治 錦織
Hiroyuki Yamada
博之 山田
Koichi Katayama
康一 片山
Yasushi Kobayashi
靖 小林
Hidekazu Mikami
英一 三上
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成重合体フィルム、特にポリプロピレンフ
ィルムに各種印刷適性、特にUVフレキソ印刷適性を付
与する。 【解決手段】 合成重合体含有基体フィルム上に、0.
2〜3.5μmの算術平均粗さ(Ra)を有するトップ
層を形成し、必要により基体フィルムとトップ層との間
に接着性樹脂含有アンカー層を形成し、また必要により
基体フィルム層と、トップ層又はアンカー層との間に、
易接着性樹脂含有易接着層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷性の良好な複
合フィルムに関するものであり、さらに詳しく述べるな
らば、合成重合体フィルム、特にポリプロピレンフィル
ムを基体フィルムとして含み、かつクラビア印刷、凸版
印刷、オフセット印刷等の従来からの印刷適性にすぐ
れ、かつ、UVフレキソ印刷適性にも優れた、印刷性の
良好な複合フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合
体、またはこれらの混合物を主体とするポリプロピレン
フィルムは、このポリプロピレンフィルムが有する優れ
た機械的強度や透明性等により広く包装用フィルムとし
て汎用されている。しかし、ポリプロピレンフィルム表
面は、それに印刷用インクとの密着性、蒸着金属の付着
性、さらにガスバリヤー性を付与する目的で塗布される
ポリ塩化ビニリデンラテックスに対する接着性等が低い
などのように、ポリプロピレンフィルムの接着性が不十
分であることに起因する欠点を有している。
【0003】ポリプロピレンフィルムの上記欠点を克服
するために、特公昭57−14983号公報には、ポリ
エチレンイミンを含有するアイオノマー系ポリオレフィ
ンコポリマーをアンカー層として塗布する方法が開示さ
れている。また従来よりポリプロピレンフィルムに適用
する印刷法は、グラビア印刷が一般的であった。
【0004】しかし、最近は、「コンバーテック、19
97年8月号第1頁」に示されるように、最新のUVフ
レキソ印刷技術でも、ポリプロピレンフィルムに品質の
良好な印刷物ができるようになった。すなわち、従来の
フレキソ印刷では、文字、ベタ柄中心の印刷であった
が、インキのUV硬化により高粘度、高濃度化が可能に
なり、かつ近年アニロックスロールをセラミック材料に
より形成することによって、1000〜1200線のレ
ーザー彫刻が可能になり、階調のあるプロセス印刷が可
能となった。
【0005】最近のUVフレキソ印刷技術の向上によっ
て、印刷される高分子フィルムにも更なる高品質化が要
求されるようになり、特にインク密着性については、従
来からのフレキソ印刷、グラビア印刷、凸版印刷、オフ
セット印刷の場合には問題がないとされていたポリプロ
ピレンフィルムであっても、最新のUVフレキソ印刷に
おいては、UVフレキソインク及び/又は印刷方式の変
更により、インク密着性が不良となるという問題が生じ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記問題点を解消し、UVフレキソ印刷においてもイン
ク密着性が良好で、印刷性の良好な複合フィルムを提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷性の良
好な複合フィルムは、合成重合体を含む基体フィルム、
及びこの基体フィルム上に形成され、かつバインダー樹
脂を含むトップ層とを有し、前記トップ層の表面のJI
S B 0601による算術平均粗さRaが0.2〜
3.5μmであることを特徴とするものである。本発明
の複合フィルムにおいて、前記基体フィルムと、前記ト
ップ層との間に接着性樹脂を含むアンカー層が形成され
てもよい。本発明の上記複合フィルムの前記トップ層に
おいて、前記バインダー樹脂中に有機及び無機顔料が分
散含有されていることが好ましい。本発明の上記複合フ
ィルムにおいて、前記トップ層用顔料が、1〜10μm
の平均粒子径を有し、かつトップ層中に、その全重量に
対し、0.1〜2重量%の含有量で含まれていることが
好ましい。本発明の上記複合フィルムにおいて、前記ト
ップ層用顔料が、真球状粒形を有する有機顔料及び無機
顔料から選ばれることが好ましい。本発明の上記複合フ
ィルムにおいて、前記トップ層用バインダー樹脂が、エ
ステル結合(−CO−O−)を含有する少なくとも1種
の重合体を含むことが好ましい。本発明の上記複合フィ
ルムにおいて、前記エステル結合(−CO−O−)含有
重合体が、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エス
テル、及びメタクリル酸エステルから選ばれた少なくと
も1種の重合体及び共重合体、ポリエステル樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、並びに塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体から選ばれることが好ましい。本発明の上
記複合フィルムにおいて、前記バインダー樹脂が、−2
0〜20℃のガラス転移温度を有する少なくとも1種の
エステル結合含有重合体(a)と、40〜80℃のガラ
ス転移温度を有する少なくとも1種のエステル結合含有
重合体(b)との混合物から選ばれることが好ましい。
本発明の上記複合フィルムの前記トップ層の塗工量は、
0.5〜5g/m2 であることが好ましい。本発明の上
記複合フィルムにおいて、前記アンカー層用接着性樹脂
が、下記一般式(I):
【化4】 (但し、式(I)中、R1 〜R4 の2以上が下記一般式
(II):
【化5】 により表される基を表し、その残余が−CH3 基を表
し、また上記式(II)において、a,b,c,d及びe
は、それぞれ互いに独立に水素原子、−N=C=O基、
−CH3 基及び塩素原子から選ばれた1員を表し、但
し、a〜eの少なくとも1つは−N=C=O基を表
す。)により示されるイソシアネート化合物(1)、及
び下記一般式(III):
【化6】 〔但し、上記式(III)中、f,g,h,i,j,k,
l,m,n,o,p,q,r,s、及びtは、それぞれ
互いに独立に水素原子、−N=C=O基、−CH3基、
又は塩素原子を表し、但し、f〜jの少なくとも一つ、
k〜oの少なくとも1つ及びp〜tの少なくとも一つは
−N=C=O基を表す)により表されるイソシアネート
化合物(2)から選ばれた少なくとも1種からなるイソ
シアネート成分(A)を含むことが好ましい。また、本
発明の複合フィルムにおいて、前記アンカー層用接着性
樹脂が前記イソシアネート成分(A)に加えて、(B)
70〜95重量%の塩化ビニルと、1〜20重量%の酢
酸ビニルと、0.1〜10重量%の、ヒドロキシル基及
びカルボキシル基から選ばれた少なくとも1種の官能基
を有する変性用エチレン性不飽和モノマー(但し酢酸ビ
ニルを除く)との共重合物の少なくとも1種からなる共
重合体成分をさらに含むことが好ましい。本発明の上記
複合フィルムにおいて、前記アンカー層用接着性樹脂の
前記イソシアネート成分(A)と、前記塩化ビニル−酢
酸ビニル−変性用モノマー共重合体成分(B)との重量
混合比が10/90〜90/10であることが好まし
い。本発明の上記複合フィルムの前記アンカー層用イソ
シアネート化合物(1)を表す式(I)において、
1 ,R2 ,R3 、及びR4 のうちの3つが前記式(I
I)の基を表すことが好ましい。本発明の複合フィルム
において、前記アンカー層用接着性樹脂が、オキサゾリ
ン基を有する樹脂、及びエチルイミン基を有する樹脂か
ら選ばれた少なくとも1種を含むものであってもよい。
本発明の複合フィルムにおいて、前記エチルイミン基を
有する樹脂が、ポリエチレンイミン及びアミノエチル化
樹脂から選ばれた少なくとも1種を含むものであっても
よい。本発明の上記複合フィルムの前記アンカー層の塗
工量が0.01〜1g/m2であることが好ましい。本
発明の上記複合フィルムの前記アンカー層用接着性樹脂
において、前記イソシアネート成分(A)の含有量が2
〜30重量%であることが好ましい。本発明の上記複合
フィルムの前記基体フィルムと、前記トップ層との間
に、易接着性樹脂を含む易接着層が形成されていること
が好ましい。本発明の上記複合フィルムの前記基体フィ
ルムと、前記アンカー層との間に、易接着性樹脂を含む
易接着層が形成されていることが好ましい。本発明の上
記複合フィルムにおいて、前記易接着性樹脂がエチレン
−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共
重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−(メ
タ)アクリル酸塩共重合体、エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル−無水マレイン酸共重合体、及びエチレン
−グリシジル(メタ)アクリル酸エステル共重合体から
選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。本発明
の上記複合フィルムにおいて、前記易接着層の塗工量
が、0.01〜0.4g/m2 であることが好ましい。
本発明の上記複合フィルムの前記基体フィルムは、ポリ
エチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチ
レンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリエ
ステルフィルム、及びポリカーボネートフィルムから選
ばれることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の複合フィルムに使用され
る基体フィルムは、例えばポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリビニ
ルアルコールフィルム、ポリエステルフィルム(例えば
ポリエチレンテレフタレートフィルム)及びポリカーボ
ネートフィルムなどから選ぶことができる。これらの中
でも、透明性に優れ、かつ印刷加工走行適性及び包装機
械適性に優れている2軸延伸ポリプロピレンフィルムを
用いることが特に好ましい。
【0009】本発明において基体フィルムの形成に使用
されるポリプロピレンとは、ポリプロピレンのホモポリ
マー、プロピレンと、エチレン、ブテン、4−メチルペ
ンテンなどで代表されるα−オレフィン類、スチレンで
代表される芳香族系オレフィン類及びブタジエンで代表
されるジエン類等のような、プロピレンと共重合可能な
モノマーの1種以上との共重合体、ポリプロピレンホモ
ポリマーと前記ポリプロピレン共重合体との混合物、並
びにポリプロピレンホモポリマー及びポリプロピレン共
重合体の少なくとも1種と、異種重合体、例えばポリエ
チレン、エチレンとポリ・α・オレフィンとの共重合
体、ポリスチレン、合成ゴム、テルペン樹脂、ポリアミ
ド、ポリエステル、及びポリエーテル等から選ばれた1
種以上とのブレンド、などを包含するもので、ポリプロ
ピレン共重合体中共重合成分、及びブレンド組成物中の
ブレンド成分等の種類と量は、ポリプロピレンフィルム
としての特性を失わないものであればよい。ポリプロピ
レン共重合体中のポリプロピレン含有率は75モル%以
上であることが好ましく、ポリプロピレンブレンド中の
重合されたプロピレンの合計含有率は80モル%以上で
あることが好ましい。
【0010】前記基体フィルム中には、必要に応じて、
熱可塑性合成樹脂フィルム用添加剤として知られている
滑剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、顔料等が添加されていてもよい。
【0011】本発明の複合フィルムにおいて、基体フィ
ルム、例えばポリプロピレンフィルムは、合成重合体、
例えばポリプロピレン組成物を常法に従って溶融押し出
しし、縦延伸した後、横延伸したものであってもよい
し、又は横延伸した後に縦延伸したものであってもよ
い。縦横延伸倍率はそれぞれ2倍〜20倍であることが
好ましい。得られた二軸延伸フィルムの所望の片面、あ
るいは両面に、濡れ張力を増大させる目的でコロナ放電
処理、火炎処理等の既知の方法により表面処理を施し、
濡れ張力を36dyne/cm以上に向上させることが好まし
い。基体フィルム表面の濡れ張力が36dyne/cm未満の
場合は、トップ層又はアンカー層塗工時に、塗布液にハ
ジキが発生することがある。本発明において、基体フィ
ルム、例えば2軸延伸ポリプロピレンフィルムの厚さに
特に制限はないが、一般に15〜100μmであること
が好ましい。
【0012】本発明に係る印刷性の良好な複合フィルム
において、基体フィルム上に、トップ層が形成され、或
はアンカー層と、その上にトップ層とが順次設けられて
いる。前記トップ層中には、バインダー樹脂が含有され
ている。トップ層用バインダー樹脂としては、アクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂等を挙げることが
できるが、これらに限定されることはない。
【0013】本発明の複合フィルムにおいて、そのトッ
プ層表面の、JIS B 0601−1994で測定さ
れた算術平均粗さRaは0.2〜3.5μmである。こ
の算術平均粗さが0.2μm未満であると、得られる複
合フィルムは、例えば印刷工程などにおいて巻き取られ
たときに、ブロッキング現象が発生しやすい。また算術
平均粗さが3.5μmをこえると、得られる複合フィル
ムのヘイズが大きくなり、不透明になる。
【0014】本発明の複合フィルムのトップ層におい
て、そのバインダー樹脂中に有機及び/又は無機顔料が
含有されていることが好ましい。この顔料の平均粒径は
1〜10μmであることが好ましく、より好ましくは4
〜8μmであり、またその含有量は、トップ層全重量に
対して0.1〜2重量%であることが好ましい。前記ト
ップ層中に含まれる有機または無機顔料の平均粒径が1
μm未満であると、得られる複合フィルムの印刷中にブ
ロッキング現象が起こることがある。また前記トップ層
中に含まれる有機または無機顔料の平均粒径が10μm
をこえると、顔料がトップ層からはがれやすくなり、そ
れによってブロッキング現象を生ずることがあり、さら
に凸版印刷において印刷むらを発生することがある。前
記トップ層中に含まれる有機または無機顔料の含有量が
0.1重量%未満であると、得られる複合フィルムにブ
ロッキング現象を生ずることがあり、また前記トップ層
中に含まれる有機または無機顔料の含有量が2重量%を
こえると、得られる複合フィルムのヘイズが大きくなる
ことがある。
【0015】本発明の複合フィルムのトップ層中に含ま
れる顔料は、無機顔料、例えば二酸化珪素顔料及び有機
顔料、例えばアクリル系樹脂(例えばポリメチルメタク
リレート)、ポリスチレン系樹脂、及びスチレン−アク
リル共重合体樹脂顔料などから選ぶことができる。これ
らの顔料のなかでも、真球状粒形を有する上記有機顔料
又は無機顔料を用いることが好ましい。
【0016】トップ層用バインダー樹脂は、エステル結
合(−CO−O−)を含有する少なくとも1種の重合体
を含むことが好ましく、このような重合体は、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル及びメタクリル
酸エステルの1種以上の重合体及び共重合体、ポリエス
テル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、並びに塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体などから選ぶことが好ま
しい。
【0017】トップ層用バインダー樹脂の好ましい例と
して、−20〜20℃のガラス転移温度を有する少なく
とも1種のエステル結合含有重合体(a)と、40〜8
0℃のガラス転移温度を有する少なくとも1種のエステ
ル結合含有重合体(b)との混合物をあげることができ
る。この混合物において、高ガラス転移温度重合体
(b)と低ガラス転移温度重合体(a)との混合重量比
(b):(a)は、30:70〜90:10であること
が好ましい。この混合重量比(b):(a)が30:7
0未満であると、得られる複合フィルムは印刷中にブロ
ッキング現象を生ずることがあり、またそれが90:1
0をこえると、得られるトップ層の、UVフレキソイン
キに対する密着性が不良になることがある。
【0018】トップ層用バインダー樹脂に用いられるア
クリル系樹脂としては、例えば、アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリ
ル酸ペンチル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸ヘキシ
ル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ヘキサデシル、ア
クリル酸ジメチルプロピル、アクリル酸エチルプロピ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、
アクリル酸ベンジル、アクリル酸−2−tert−ブチ
ルフェニル、アクリル酸ナフトール、アクリル酸クロロ
フェニル、アクリル酸シアノベンジル、アクリル酸シア
ノフェニル、アクリル酸チアブチル、アクリル酸イソボ
ロニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸ブチルのホモポリマー及びこれらの2種以上の共重
合体、並びに、これらの1種以上とスチレンとの共重合
体などをあげることができる。
【0019】トップ層用バインダー樹脂に用いられるポ
リエステル系樹脂としては、例えばポリ−2−ヒドロキ
シ酢酸、ポリ−ヒドロキシプロピオン酸、ポリエチレン
オキザラート、ポリメチレンアゼラート、ポリエチレン
テレフタレート等のように、高分子データ・ハンドブッ
ク−基礎編−(高分子学会編者、培風館、昭和61年発
行)532〜533頁に記載されているポリエステル等
を挙げることができる。また上記ポリエステル系樹脂を
ヒドロキシル変性、又はカルボキシル変性したものであ
ってもよい。
【0020】トップ層用バインダー樹脂に用いられるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂及び塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系樹脂において、酢酸ビニルの配合比
率が50重量%以上であることが好ましい。それが50
重量%より少ない場合は、得られるトップ層のUVフレ
キソインクに対する密着性が不十分になることがある。
またエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂および塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂は、それをヒドロキシ
ル変性又はカルボキシル変性したものを包含する。
【0021】本発明の複合フィルムにおいて、トップ層
の塗工量は、0.5〜5g/m2 であることが好まし
く、0.7〜3g/m2 であることがより好ましい。ト
ップ層の塗工量が0.5g/m2 未満であると、得られ
るトップ層が基体フィルム又はアンカー層から剥離する
ことがある。またトップ層の塗工量が5g/m2 をこえ
ると、塗工工程において、乾燥が不十分となり、ブロッ
キング現象を生ずることがある。
【0022】本発明の複合フィルムのトップ層は、上記
バインダー樹脂及び顔料に加えて、必要に応じて、帯電
防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、粘度
調整剤、滑剤、及び無機微粒子など、並びに、UVフレ
キソインク適性を損ねない程度にイソシアネート等の架
橋剤を含んでいてもよい。
【0023】本発明の複合フィルムにおいて、基体フィ
ルムとトップ層との間に接着性樹脂を含むアンカー層が
形成されていてもよい。このアンカー層用接着性樹脂と
しては、(A)前記一般式(I)の1種以上のイソシア
ネート化合物(1)と、一般式(III)の1種以上のイソ
シアネート化合物(2)とからなるイソシアネート成分
を含むものが用いられ、さらにイソシアネート成分
(A)に加えて、(B)前記塩化ビニル−酢酸ビニル−
変性用モノマー共重合物の1種以上からなる共重合体成
分を含む組成物も用いられる。
【0024】上記アンカー層接着性樹脂組成物におい
て、共重合体成分(B)において、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル及び変性用モノマー(酢酸ビニルとは異るモノマ
ー)の共重合量は、それぞれ、上記特定共重合量に制御
される。たとえば、塩化ビニルの共重合量が70重量%
未満である場合は、得られるアンカー層と基体フィルム
との密着性が不十分になることがあり、またそれが95
重量%より多い場合、得られる共重合体の、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤に対する溶解性
が不十分になり、塗料の調製が困難になることがある。
また、酢酸ビニルの共重合量が1重量%未満である場合
にも、得られる共重合体の、有機溶剤、例えば酢酸エチ
ル、メチルエチルケトンなどに対する溶解性が不十分に
なり、塗料の調製が困難になることがあり、またそれが
20重量%より多い場合には、得られるアンカー層と基
体フィルムとの密着性が不十分になることがある。ま
た、ヒドロキシル基及び/またはカルボキシル基含有変
性用モノマーの共重合量が0.5重量%より少ない場合
には、得られるアンカー層と基体フィルムとの密着性が
不十分になることがあり、またそれが10重量%より多
い場合には得られる共重合体が塗料に溶解しにくくな
り、実用が困難になることがある。
【0025】前記アンカー層に用いられる接着性樹脂組
成物において、イソシアネート成分(A)と、共重合体
成分(B)との重量混合比は10/90〜90/10で
あることが好ましく、20/80〜80/20であるこ
とがより好ましい。重量混合比(A)/(B)を上記の
範囲に制御することにより、得られるアンカー層の基体
フィルムとの密着性が著しく改善される。
【0026】前記一般式(I)中により表わされる化合
物において、R1 〜R4 の2つ以上、好ましくは3つが
一般式(II)により表される基であり、その残余はそれ
ぞれ−CH3 基である。式(2)の基中のベンゼン環に
結合しているa〜eのうち、少なくとも一つ、好ましく
は1つ又は2つが官能基−N=C=Oを表し、その残余
は水素原子、−CH3 基又は塩素原子を表す。また、前
記一般式(III)の化合物において、各ベンゼン環に結合
しているf〜j,k〜o、及びp〜tのそれぞれの一つ
以上、好ましくは1つ又は2つが官能基−N=C=Oで
あり、その残余は、それぞれ、他から独立に、水素原
子、−CH3 基又は塩素原子を表す。
【0027】また、前記一般式(I)および(II)で示
されるイソシアネート化合物(1)、または一般式(II
I)で示されるイソシアネート化合物(2)は、アンカ
ー層内において、分子同士間で結合していてもよい。例
えば、アンカー層中において化合物(1)及び(2)の
各ベンゼン環に官能基−N=C=Oが一つ以上結合して
いる場合、このアンカー層上に形成されるトップ層のU
Vフレキソインクとの密着性を低下させない範囲で、前
記一般式(I)及び(II)、または一般式(II)で示さ
れるイソシアネート化合物(1)又は(2)は、ジオー
ル、ポリオールなどの多価アルコールの残余を介して、
分子同士が結合していてもよく、或は、化合物(1)又
は(2)の官能基−N=C=Oの一部が互いに結合し
て、分子同士が直接結合していてもよい。
【0028】イソシアネート系化合物(1)及び(2)
の具体例としては、ナフチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、トルイレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、トリメ
チルヘキソメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、これらイソシアネート化合物
のオリゴマー、並びに、これらのイソシアネートオリゴ
マーをブロック剤(フェノール等)でマスクしたブロッ
ク型イソシアネートオリゴマー等を挙げることができ
る。特にトリレンジイソシアネートは低温で架橋し易い
ため本発明に特に好ましい。またこれらのイソシアネー
ト化合物は単独で用いてもよく、その2種以上を混合し
て用いてもよい。
【0029】本発明におけるアンカー層用接着性樹脂と
して、前記イソシアネート系化合物の他に、オキサゾリ
ン基を有する樹脂、及びエチルイミン基を有する樹脂を
挙げることができる。これらオキサゾリン基を有する樹
脂、及びエチルイミン基を有する樹脂は1種のみを用い
てもよく、それらの2種以上の混合物を用いてもよく、
更に、耐水性改善のためエポキシ化合物と併用してもよ
い。これらオキサゾリン基を有する樹脂、又はエチルイ
ミン基を有する樹脂は、アンカー層中に50重量%以上
含まれることが好ましく、75重量%以上であれば更に
好ましい。これらの樹脂の含有量が50重量%より少な
いと、得られるアンカー層の塗膜密着性が低下すること
がある。エチルイミン基を有する樹脂として、例えば、
ポリエチレンイミン及びアミノエチル化樹脂(アクリル
樹脂のようなポリマー骨格にエチレンイミン基を導入し
た溶剤可溶型樹脂、更にアミノ基部分を酢酸又は塩酸等
の酸で中和した水可溶型樹脂、エマルジョン化させた水
分散型樹脂等を包含する)等を挙げることができる。エ
ポキシ化合物としては、公知のものを使用でき、限定さ
れることはないが、例えば、グリシジルエーテル型、グ
リシジルエステル型、グリシジルアミン型、線状脂肪族
エポキサイド型、脂環族エポキサイド型等のエポキシ化
合物を包含する。
【0030】本発明の複合フィルムのアンカー層の塗工
量は0.01〜1g/m2 であることが好ましく、0.
03〜0.3g/m2 であることがより好ましい。この
塗工量が0.01g/m2 未満である場合には、得られ
るアンカー層と基体フィルム(又は易接着層)およびア
ンカー層とトップ層との密着性が不十分になることがあ
り、またそれが1g/m2 より多い場合には、得られる
アンカー層の乾燥が不十分となることがあり、またコス
トが高くなり、経済的に不利になることがある。
【0031】基体フィルム、例えば2軸延伸ポリプロピ
レンフィルム上に、アンカー層又はトップ層を形成する
方法に、何等限定はなく、既知の塗布方法を用いること
ができる。例えば、メイヤーバー方式、グラビア方式、
マイクログラビア方式、ダイ方式、ブレード方式、マイ
クロロッド方式、エアナイフ方式、カーテン方式、スラ
イド方式、ロール方式等の塗布方法を挙げることができ
る。
【0032】また、アンカー層用塗料又はトップ層用塗
料には、水系媒体を用いてもよく、或は有機溶剤系媒体
を用いてもよい。
【0033】本発明の複合フィルムにおいて、基体フィ
ルムとトップ層、又はアンカー層との間に、易接着層を
形成してもよい。この易接着層は、易接着性樹脂を含む
ものであり、この易接着性樹脂は、ポリエチレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブ
テン共重合体、及びエチレン−ブテン共重合体等のエチ
レン系ポリマーを含むものであってもよいが、特に好ま
しくは、例えばエチレン−(メタ)アクリル酸エステル
−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル−(メタ)アクリル酸塩共重合体、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレイン酸
共重合体、及びエチレン−グリシジル(メタ)アクリル
酸エステル共重合体から選ばれた少なくとも1種を含む
ものであることが好ましい。
【0034】本発明の易接着層に使用し得るエチレン
と、(メタ)アクリル酸エステルと、(メタ)アクリル
酸又はその塩との三元共重合体はランダム共重合体であ
ることが好ましく、その重量組成は、30〜90重量%
のエチレンと、合計10〜70重量%の(メタ)アクリ
ル酸エステル、並びに(メタ)アクリル酸、又は(メ
タ)アクリル酸塩であることが必要である。エチレン成
分含有量が30重量%未満であると、易接着層と基体フ
ィルム、特にポリプロピレンフィルムとが剥離すること
があり、またエチレン成分含有量が90重量%より多い
と、易接着層とアンカー層又はトップ層とが剥離するこ
とがある。(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アク
リル酸又は(メタ)アクリル塩成分の合計含有量が10
重量%より少ないと、易接着層とアンカー層又はトップ
層とが剥離することがあり、またこの合計量が70重量
%より多いと、易接着層と基体フィルム、特にポリプロ
ピレンフィルムとが剥離することがある。
【0035】本発明の易接着層に使用し得るエチレン−
(メタ)アクリル酸エクリル−無水マレイン酸共重合体
はランダム共重合体であることが好ましく、その重量組
成は、30〜90重量%のエチレンを含み、(メタ)ア
クリル酸エステル及び無水マレイン酸の重量組成比が2
0/1〜1/1であることが好ましい。エチレン成分の
含有量が30重量%より少ないと、得られる易接着層と
基体フィルム、特にポリプロピレンフィルムとが剥離す
ることがある。またエチレン成分含有量が90重量%よ
り多い場合には、得られる易接着層とアンカー層又はト
ップ層とが剥離することがある。
【0036】本発明において易接着層に使用し得るエチ
レン−グリシジル(メタ)アクリル酸エステル共重合体
はランダム共重合体であることが好ましく、その重合成
分重量組成において、30〜90重量%のエチレンと、
10〜70重量%のグリシジル(メタ)アクリル酸エス
テルを含むものであることが好ましい。エチレン成分含
有量が30重量%より少ない場合、得られる易接着層と
基体フィルム、特にポリプロピレンフィルムとが剥離す
ることがある。またエチレン成分含有量が90重量%よ
り多いと、得られる易接着層とアンカー層又はトップ層
とが剥離することがある。易接着層の塗工量は、0.0
1〜0.4g/m2 であることが好ましく、より好まし
くは、0.05〜0.2g/m2 である。易接着層の塗
工量が0.01g/m2 未満であると、トップ層又はア
ンカー層との接着性が不十分になることがあり、またそ
れが0.4g/m2 より多くなると、易接着層の効果が
飽和し、コスト高をまねくことがある。
【0037】本発明において易接着層の形成方法には特
に限定はない。例えば、基体フィルムとして2軸延伸ポ
リプロピレンフィルムを用い、その上に、前記アンカー
層、トップ層を設けるための前記方法と同様な方法で易
接着層を形成してもよい。例えば別法として、例えばポ
リプロピレンを溶融押し出してポリプロピレンシートを
形成し、このポリプロピレンシートを縦方向に3〜10
倍延伸して縦延伸プロピレンフィルムを形成し、その少
なくとも一面にコロナ放電処理を施し、このコロナ放電
処理面に、前記エチレン共重合体の少なくとも1種の水
分散樹脂を含む塗料を塗布し、乾燥して易接着層を形成
した後、この易接着層を有するフィルムを横方向に3〜
10倍延伸することにより2軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムの形成時に同時に横方向に延伸された易接着層を形
成する方法などがある。更に他の別法として、ポリプロ
ピレンを溶融押し出ししてポリプロピレンシートを形成
後3〜10倍の縦延伸後、易接着層用樹脂を溶融押し出
し法にてラミネートして積層した後、3〜10倍の横延
伸して易接着層を形成する方法、及びポリプロピレンと
易接着層用樹脂との同時押し出し法により積層したフィ
ルムを9〜100倍に公知の方法にて2軸延伸して易接
着層を形成する方法などを用いてもよい。
【0038】上記のようにして製造された本発明に係る
印刷性の良好な複合フィルムの両面に、必要に応じてヘ
イズが8%より大きくならないように、さらにコロナ放
電処理、火炎処理等の公知の方法により表面処理を施す
ことには何ら制限はない。
【0039】
【実施例】本発明を下記実施例によってさらに具体的に
説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。各実施例中、「部」は「乾燥重量部」
を示す。なお、フィルムの物性は下記方法により測定し
評価した。
【0040】(1)UVフレキソインク密着性 供試複合フィルムにUVフレキソ印刷を施し、その印刷
面上に、18mm幅のセロテープ(王子化工社製)を貼り
付け、剥離し、それによる印刷インク画像の剥離の程度
を観察し、「良好」及び「不良」に評価した。 (2)凸版印刷適性 供試複合フィルムに凸版印刷を施し、この印刷画像につ
いて、目視により印刷むらの程度により「良好」及び
「不良」に評価した。 (3)算術平均粗さ 供試複合フィルムのトップ層表面の算術平均粗さを、J
IS B 0601−1994に従って測定した。 (4)ブロッキング防止性 供試複合フィルムを50mm×50mmの正方形に切り、そ
の2枚を重ね合わせて供試試料を作製した。このような
試料を5組作製した。各試料を、寸法:60mm×60mm
の2枚の押さえ板の間に挟み込み、その上に2kgのおも
りをのせ、温度40±1℃、湿度70±2%の条件下に
24時間放置した。各試料中の、2枚のフィルムを手で
はがして、はがれた場合を「良好」、はがれない場合を
「不良」と評価した。 (5)ヘイズ 供試複合フィルムについてJIS K−7105によ
り、そのヘイズを測定した。
【0041】実施例1 135℃のテトラリン中で測定したとき固有粘度〔η〕
が2.4、沸騰n−ペンタン抽出残分(i,i)が97
%のポリプロピレンを、口径50mmφの押出機に供給
し、290℃でTダイから溶融押し出し、40℃に冷却
し、厚さ1600μm、巾270mmの未延伸シートを作
製した。これを縦方向に5倍延伸して、この縦延伸フィ
ルムの片面にスパークギャップ方式によるコロナ放電処
理(巴工業製コロナ放電処理機、処理電力=1.2KW)
を施して、この面の濡れ張力を40dyne/cmに向上させ
て、縦延伸ポリプロピレンフィルムを得た。得られたフ
ィルムの前記表面処理面に、下記易接着層用塗料1を、
乾燥後の塗工量が0.1g/m2 になるようにグラビア
方式により塗工し、乾燥し、次にそれを横方向、8倍に
延伸した。この横延伸後に、易接着層(印刷面側)上に
コロナ放電処理を施してその濡れ張力を46dyne/cmに
向上させた。最終複合フィルムの厚さは40μmであ
り、易接着層の塗工量は0.01g/m2 であった。
【0042】 易接着層用塗料1 エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸の 100部 共重合体樹脂(固形分濃度:40%(重量)) (商品名:M220E〔住友精化社製〕)
【0043】この易接着層付き2軸延伸ポリプロピレン
フィルムのコロナ放電処理面上に、酢酸エチルを溶媒と
して含む下記アンカー層用塗料1を、乾燥後の塗工量が
0.2g/m2 になるようにグラビア方式にて塗工、乾
燥してアンカー層を形成した。さらにこのアンカー層上
にトルエンを溶媒として含む下記トップ層用塗料1を、
乾燥後の塗工量が2g/m2 になるようにグラビア方式
にて塗工、乾燥してトップ層を形成して複合フィルムを
作製した。
【0044】得られた透明な複合フィルムのトップ層
に、Kプリンティングプルーファー(R K Prin
t−Coat Instruments Ltd.社
製)を用いてフレキソ印刷を施し、この印刷面にUV
(紫外線)を照射し、インクを硬化させた。こゝに用い
られたインクは、ベストキュアー UVフレキソ 白F
P(商標、T&K TOKA社製)であり、印刷された
インク層の厚さは10μmであった。
【0045】また上記複合フィルムのトップ層面に、印
刷機としてOPM−W250−U7S(恩田製作所社
製)を用い、インクとしてUVカード墨(ザ・インクテ
ック社製)を用いて凸版印刷を施した。印刷されたイン
ク層の厚さは1μmであった。
【0046】得られたUVフレキソ印刷物および凸版印
刷物の各々の印刷面にセロテープ(王子化工社製)を貼
りつけ、剥離することによりそれぞれのインク密着性を
評価した。また、複合フィルムのブロッキング性、及び
ヘイズを測定した。結果を表1に示す。
【0047】 アンカー層用塗料1 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂 50部 (商標:VROH、ユニオン・カーバイド社製) 下記化学式(IV)で示されるイソシアネート化合物 50部
【0048】
【化7】
【0049】 トップ層用塗料1 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度4℃) 50部 (商品名:バイロン530〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度45℃) 50部 (商品名:バイロン600〔東洋紡社製〕) 有機顔料 1部 (真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径5〜7μm) (商品名:EPOSTAR MA1006〔日本触媒社製〕)
【0050】実施例2 実施例1と同様にして透明な複合フィルムを作製した。
但しトップ層を下記トップ層用塗料2により形成した。
試験結果を表1に示す。 トップ層用塗料2 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度−16℃) 50部 (商品名:バイロン550〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃) 50部 (商品名:バイロン200〔東洋紡社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径4〜5μm) 1.5部 (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0051】比較例1 実施例1と同様に印刷可能な透明複合フィルムを得た。
但しトップ層を下記トップ層用塗料3により形成した。
試験結果を表1に示す。 トップ層用塗料3 アクリル系樹脂(ガラス転移温度15℃) 50部 (商品名:アクリディックA−157〔大日本インキ化学工業社製〕) アクリル系樹脂(ガラス転移温度49℃) 50部 (商品名:アクリディックA−166〔大日本インキ化学工業社製〕) 無機顔料(無定形シリカ平均粒径2.4μm) 0.2部 (商品名:ミズカシルP−527〔水沢化学社製〕)
【0052】比較例2 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料4により形
成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料4 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度4℃) 50部 (商品名:バイロン530〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度45℃) 50部 (商品名:バイロン600〔東洋紡社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル 平均粒径12〜15μm)3部 (商品名:EPOSTAR MA1013〔日本触媒社製〕)
【0053】比較例3 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料5により形
成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料5 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度4℃) 50部 (商品名:バイロン530〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度45℃) 50部 (商品名:バイロン600〔東洋紡社製〕) 有機顔料 1部 (真球状メラミン−ホルマリン樹脂 平均粒径0.25〜0.55μm) (商品名:EPOSTAR S−6〔日本触媒社製〕)
【0054】比較例4 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料6により形
成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料6 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃) 100部 (商品名:バイロン200〔東洋紡社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径1〜2μm)0.01部 (商品名:EPOSTAR MA1001〔日本触媒社製〕)
【0055】比較例5 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料7により形
成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料7 アクリル系樹脂(ガラス転移温度15℃) 50部 (商品名:アクリディックA−157〔大日本インキ化学工業社製〕) アクリル系樹脂(ガラス転移温度49℃) 50部 (商品名:アクリディックA−166〔大日本インキ化学工業社製〕) 有機顔料 5部 (真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径4〜5μm) (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0056】実施例3 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料8により形
成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料8 アクリル系樹脂(ガラス転移温度15℃) 50部 (商品名:アクリディックA−157〔大日本インキ化学工業社製〕) アクリル系樹脂(ガラス転移温度49℃) 50部 (商品名:アクリディックA−166〔大日本インキ化学工業社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径4〜5μm) 0.5部 (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0057】実施例4 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料9により形
成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料9 アクリル系樹脂(ガラス転移温度15℃) 50部 (商品名:アクリディックA−157〔大日本インキ化学工業社製〕) アクリル系樹脂(ガラス転移温度90℃) 50部 (商品名:アクリディック56−1155〔大日本インキ化学工業社製〕) 無機顔料(真球状シリカ 平均粒径4μm) 1部 (商品名:サイクロスフェア1504〔富士シリシア社製〕)
【0058】実施例5 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料10により
形成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料10 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度−16℃) 45部 (商品名:バイロン550〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度−17℃) 45部 (商品名:バイロン555〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃) 10部 (商品名:バイロン200〔東洋紡社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径5〜7μm) 2部 (商品名:EPOSTAR MA1006〔日本触媒社製〕)
【0059】実施例6 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料11により
形成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料11 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度−17℃) 10部 (商品名:バイロン555〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃) 90部 (商品名:バイロン200〔東洋紡社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径4〜5μm) 0.1部 (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0060】比較例6 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料12により
形成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料12 アクリル系樹脂(ガラス転移温度15℃) 100部 (商品名:アクリディックA−157〔大日本インキ化学工業社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径4〜5μm)0.05部 (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0061】比較例7 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料13により
形成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料13 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度72℃) 100部 (商品名:バイロン280〔東洋紡社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径4〜5μm) 3部 (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0062】比較例8 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しトップ層を下記トップ層用塗料14により
形成した。結果を表1に示す。 トップ層用塗料14 アクリル系樹脂(ガラス転移温度15℃) 50部 (商品名:アクリディックA−157〔大日本インキ化学工業社製〕) アクリル系樹脂(ガラス転移温度94℃) 50部 (商品名:アクリディックA−195〔大日本インキ化学工業社製〕) 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル平均粒径4〜5μm) 3部 (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0063】実施例7 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しアンカー層を下記アンカー層用塗料2によ
り形成した。結果を表1に示す。 アンカー層用塗料2 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂 50部 (商品名:VROH〔ユニオン・カーバイド社製〕) 下記構造式(V)で示される化合物 50部
【化8】
【0064】実施例8 実施例6と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しアンカー層を下記アンカー層用塗料3を用
い、乾燥後の塗工量を1g/m2 として形成した。結果
を表1に示す。 アンカー層用塗料3 アミノエチル化樹脂(商品名:SK−1000、日本触媒社製) 50部 オキサゾリン基を有する樹脂(商品名:エポクロスWS−500) 50部
【0065】実施例9 実施例6と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しアンカー層を下記アンカー層用塗料4を用
い、乾燥後の塗工量を0.01g/m2 として形成し
た。結果を表1に示す。 アンカー層用塗料4 ポリエチレンイミン(商品名:エポミンP−1000、日本触媒社製) 75部 エポキシ化合物(商品名:ディナコールEX−321、長瀬化成製)25部
【0066】実施例10 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但しアンカー層を下記アンカー層用塗料5によ
り形成した。結果を表1に示す。 アンカー層用塗料5 アミノエチル化樹脂(商品名:NK−350、日本触媒社製) 100部
【0067】実施例11 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但し易接着層を下記易接着層用塗料2により形
成した。結果を表1に示す。 易接着層用塗料2 エチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸 100部 またはその塩の共重合体 (商品名:ケミパールS−300〔三井化学社製〕)
【0068】実施例12 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但し易接着層を下記易接着層用塗料3により形
成した。結果を表1に示す。 易接着層用塗料3 エチレン−グリシジルアクリル酸エステル共重合体 100部 (商品名:G118〔住友精化社製〕)
【0069】実施例13 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但し前記アンカー層の塗工を行わず、トップ層
を下記トップ層用塗料15により形成した。結果を表1
に示す。 トップ層用塗料15 ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度−17℃) 45部 (商品名:バイロン555〔東洋紡社製〕) ポリエステル系樹脂(ガラス転移温度67℃) 45部 (商品名:バイロン200〔東洋紡社製〕) 下記構造式(VI)で示される化合物 10部
【化9】 有機顔料(真球状ポリメタクリル酸メチル 平均粒径4〜5μm) 2部 (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0070】比較例9 実施例1と同様にして印刷可能な透明複合フィルムを作
製した。但し前記アンカー層の塗工を行わず、トップ層
を下記トップ層用塗料16により形成した。結果を表1
に示す。 トップ層用塗料16 アクリル系樹脂(ガラス転移温度15℃) 50部 (商品名:アクリディックA−157〔大日本インキ化学工業社製〕) アクリル系樹脂(ガラス転移温度94℃) 50部 (商品名:アクリディックA−195〔大日本インキ化学工業社製〕) 有機顔料 3部 (真球状ポリメタクリル酸メチル 平均粒径4〜5μm) (商品名:EPOSTAR MA1004〔日本触媒社製〕)
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明により、各種印刷適性に優れ、か
つUVフレキソ印刷におけるインク密着性が良好な複合
フィルムが得られ、この複合フィルムは産業上極めて有
用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/36 B32B 27/36 C08J 7/04 C08J 7/04 J // C09J 175/04 C09J 175/04 C08L 23:08 27:06 33:10 67:00 (72)発明者 片山 康一 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社東雲研究センター内 (72)発明者 小林 靖 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社東雲研究センター内 (72)発明者 三上 英一 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社東雲研究センター内 Fターム(参考) 4F006 AA12 AA15 AA19 AA35 AA36 AB13 AB14 AB23 AB24 AB35 BA01 CA01 DA04 4F071 AA15 AA15X AA20 AA22 AA29 AA31X AA33 AA43 AA50 AB26 AD02 AE09 AF53 BC02 BC12 BC16 4F100 AA00B AH00B AK01A AK01B AK01C AK04A AK04C AK04J AK07A AK12A AK15B AK15C AK15J AK21A AK22B AK22C AK22J AK25B AK25C AK25J AK41A AK41B AK45A AK49C AK68B AK80C AL01B AL01C AL05B AL06C BA03 BA07 BA10A BA10B CA13B DD01B DE01B EJ37 GB15 JA05B JD14 JL11C 4J040 DA051 DA052 DA061 DA071 DC051 DC052 DE001 DE021 DE022 DE031 DE032 DF011 DF012 DF041 DF042 DF051 DF052 ED002 EF321 EF322 EH011 EH012 EH021 EH022 GA05 GA07 GA12 KA35 LA02 MA10 MA11 MB03 PA05 PA13

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成重合体を含む基体フィルム、及びこ
    の基体フィルム上に形成され、かつバインダー樹脂を含
    むトップ層とを有し、 前記トップ層の表面のJIS B 0601による算術
    平均粗さRaが0.2〜3.5μmであることを特徴と
    する印刷性の良好な複合フィルム。
  2. 【請求項2】 前記基体フィルムと、前記トップ層との
    間に接着性樹脂を含むアンカー層が形成されている、請
    求項1に記載の複合フィルム。
  3. 【請求項3】 前記トップ層において、前記バインダー
    樹脂中に有機及び/又は無機顔料が分散含有されてい
    る、請求項1又は2に記載の複合フィルム。
  4. 【請求項4】 前記トップ層用顔料が、1〜10μmの
    平均粒子径を有し、かつトップ層中に、その全重量に対
    し、0.1〜2重量%の含有量で含まれている、請求項
    3に記載の複合フィルム。
  5. 【請求項5】 前記トップ層用顔料が、真球状粒形を有
    する有機顔料及び無機顔料から選ばれる、請求項3に記
    載の複合フィルム。
  6. 【請求項6】 前記トップ層用バインダー樹脂が、エス
    テル結合(−CO−O−)を含有する少なくとも1種の
    重合体を含む、請求項1又は2に記載の複合フィルム。
  7. 【請求項7】 前記エステル結合(−CO−O−)含有
    重合体が、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エス
    テル及びメタクリル酸エステルから選ばれた少なくとも
    1種の重合体及び共重合体、ポリエステル樹脂、エチレ
    ン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
    合体から選ばれる、請求項6に記載の複合フィルム。
  8. 【請求項8】 前記バインダー樹脂が、−20〜20℃
    のガラス転移温度を有する、少なくとも1種のエステル
    結合含有重合体(a)と、40〜80℃のガラス転移温
    度を有する少なくとも1種のエステル結合含有重合体
    (b)との混合物から選ばれる、請求項6に記載の複合
    フィルム。
  9. 【請求項9】 前記トップ層の塗工量が、0.5〜5g
    /m2 である、請求項1又は2記載の複合フィルム。
  10. 【請求項10】 前記アンカー層用接着性樹脂が、 下記一般式(I): 【化1】 (但し、式(I)中、R1 〜R4 の2以上が下記一般式
    (II): 【化2】 により表される基を表し、その残余が−CH3 基を表
    し、また上記式(II)において、a,b,c,d及びe
    は、それぞれお互いに独立に水素原子、−N=C=O
    基、−CH3 基及び塩素原子から選ばれた1員を表し、
    但し、a〜eの少なくとも1つは−N=C=Oを表
    す。)により示されるイソシアネート化合物(1)、及
    び下記一般式(III): 【化3】 〔但し、上記式(III)中、f,g,h,i,j,k,
    l,m,n,o,p,q,r,s、及びtは、それぞれ
    お互いに独立に、水素原子、−N=C=O基、−CH3
    基、又は塩素原子を表し、但し、f〜jの少なくとも一
    つ、k〜oの少なくとも1つ、及びp〜tの少なくとも
    一つは−N=C=O基を表す〕により表されるイソシア
    ネート化合物(2)から選ばれた少なくとも1種からな
    るイソシアネート成分(A)を含む、請求項2に記載の
    複合フィルム。
  11. 【請求項11】 前記アンカー層用接着性樹脂が、前記
    イソシアネート成分(A)に加えて、(B)70〜95
    重量%の塩化ビニルと、1〜20重量%の酢酸ビニル
    と、0.1〜10重量%の、ヒドロキシル基及びカルボ
    キシル基から選ばれた少なくとも1種の官能基を有する
    変性用エチレン性不飽和モノマー(但し酢酸ビニルを除
    く)との共重合物の少なくとも1種からなる共重合体成
    分をさらに含む、請求項10に記載の複合フィルム。
  12. 【請求項12】 前記イソシアネート成分(A)と、前
    記共重合体成分(B)との重量組成比が10/90〜9
    0/10である、請求項11に記載の複合フィルム。
  13. 【請求項13】 前記アンカー層用イソシアネート化合
    物(1)を表す式(I)において、R1 ,R2 ,R3
    及びR4 のうちの3つが前記式(II)の基を表す、請求
    項10に記載の複合フィルム。
  14. 【請求項14】 前記アンカー層用接着性樹脂が、オキ
    サゾリン基を有する樹脂、及びエチルイミン基を有する
    樹脂から選ばれた少なくとも1種を含む、請求項2に記
    載の複合フィルム。
  15. 【請求項15】 前記エチルイミン基を有する樹脂が、
    ポリエチレンイミン、及びアミノエチル化樹脂の少なく
    とも1種を含む、請求項14に記載の複合フィルム。
  16. 【請求項16】 前記アンカー層の塗工量が0.01か
    ら1g/m2 である、請求項2に記載の複合フィルム。
  17. 【請求項17】 前記アンカー層用接着性樹脂におい
    て、前記イソシアネート成分(A)の含有量が2〜30
    重量%である、請求項10に記載の複合フィルム。
  18. 【請求項18】 前記基体フィルムと、前記トップ層と
    の間に、易接着性樹脂を含む易接着層が形成されてい
    る、請求項1に記載の複合フィルム。
  19. 【請求項19】 前記基体フィルムと、前記アンカー層
    との間に、易接着性樹脂層を含む易接着層が形成されて
    いる請求項2に記載の複合フィルム。
  20. 【請求項20】 前記易接着性樹脂が、エチレン−(メ
    タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合
    体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)
    アクリル酸塩共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸
    エステル−無水マレイン酸共重合体、及びエチレン−グ
    リシジル(メタ)アクリル酸エステル共重合体から選ば
    れた少なくとも1種を含む、請求項18または請求項1
    9に記載の複合フィルム。
  21. 【請求項21】 前記易接着層の塗工量が、0.01〜
    0.4g/m2 である請求項18または請求項19に記
    載の複合フィルム。
  22. 【請求項22】 前記基体フィルムが、ポリエチレンフ
    ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィル
    ム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリエステルフィ
    ルム、及びポリカーボネートフィルムから選ばれる請求
    項1に記載の複合フィルム。
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